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    元スレ祥鳳「ここは、はずれの鎮守府ですから・・・」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 :
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    151 :

    自分も始めてSS書いた時は自分の書いてるものの長さが少ない気がしたりこれ面白くないんじゃないかって思って手が止まったり脳内設定が話にうまく噛み合わなかったりしたけどなんだかんだ書けたよ
    このSSすごいおもしろいから続きが気になってしょうがない
    更新楽しみにしてる

    152 :

    このSS見て祥鳳育てることにした
    >>1

    154 :

    俺の中で今一番熱いSS
    乙です

    155 :


    普通に読んでて楽しいSS書ける時点で凄いけどね
    自分は読み専だし

    156 = 142 :

    乙。
    右に同じ。気にせず進めてくだしい。

    158 :

    はずれの鎮守腐ってさ
    街のはずれの方にあるのはずれと当たり外れのはずれを掛けてるのかね

    159 :

    街のハズレって言うより鎮守府の名前の端野とハズレを掛けてるんじゃないか

    160 :

    おつおつ
    大して数いないのにキャラぶれしまくってる自分のSSよりは全然マシですよ

    161 :

     どうも、艦これ一番くじを買ってまいりました。10口一気買いいたしまして、見事祥鳳のロックグラスをゲットしました……ここまでは良かったのですが、残りの9口が、E、G、H3つ、I2つ、そしてAとC! ダブル翔鶴をゲットしてしまいました……どうしましょう、これ……
     というか基本的にくじを引けばハズレか一番低いあたりしか引かないことに定評のある>>1です、これは明日死んでしまうのではないかと戦々恐々でございます
     
     以上、報告でした。投下はまた後ほど……

    162 = 1 :

     どうも、何かわりと早めに戻ってまいりました……と行っても夕飯を食べてきただけなんですけどね……>>1です。

     E-2の攻略に結構希望を見出してきました。古鷹さんが夜戦で一撃200以上軽くもっていってくれちゃうんで……古鷹さんマジ重巡! 後は道中を全力で祈るだけです。

     では、今夜も少し投下して行きましょう。

    163 = 1 :

    古鷹「提督ならそのあと、わざわざ資料室まで私に話しを通しに来たよ」

    由良「ええ、そうね。ちなみに快諾してたよ」

    加古「うぇえええ……」

    祥鳳「ええと、なんで私の部屋に?」

     昼過ぎ、昼食を食べ終えた艦娘達は祥鳳の部屋に集まっていた。

    子日「子日、祥鳳さんのお茶大好きだよーぅ?」

    初春「料理は鬼怒殿の右に出るものはないが、お茶に関しては祥鳳殿以上はおらんからの」

    祥鳳「うぅん、それで私の部屋って……」

     いまいち納得していない風の祥鳳だが、律儀に人数分のお茶を煎れるあたりに彼女の性格が出ていると感じる他の艦娘達である。
     ちなみにこの部屋には艦娘が全員集まっている。とはいえ、祥鳳の部屋も教室の一つなのでスペースにはかなり余裕があった。祥鳳の趣味なのか机を端にのけて畳を敷いていたので、みな座布団を置いて車座になっている。

    164 = 1 :

    祥鳳「はい、お茶が入りましたよ……それで、一体なぜ集まってきたんですか?」

    名取「えっと、簡単に言うと提督の事なんですけど……」

    鬼怒「そうそう、みんなはどう思うのかなって」

    子日「はいはーい! すっごく優しいよーぅ!」ネノヒー!

    初霜「はい、指導も分かりやすく丁寧でしたし」

    初春「うむ、妾達の身の心配もしておるようじゃったの」

    若葉「しかも腕もいい……ん? これは提督の資質に必要なんだろうか?」

     鬼怒の問いかけに最初に答えたのは子日だった。続いて駆逐艦たちも順々に答える。概ね好評価のようだ。

    165 = 1 :

    長良「うーん、まだ判断するには早いと思うけど、でも、少なくとも悪い人じゃないと思います」

    由良「うん、少なくとも、前任みたいな暴力に任せた一方的な命令、高圧的な態度はとらないんじゃないかな?」

    鬼怒「加古のことも怒らずに穏便に済ませたもんね」

    名取「お、お料理も、ちゃんとほめてくれました」

     長良型軽巡組も、やはり悪くない評判だ。

    古鷹「やってきてすぐなのに加古の扱いが上手いです」

    加古「評価するのそこの!?」

    祥鳳「あはは……」

     冗談が出てきたということは、評価としては悪くないと見て良いだろう。祥鳳にしてみれば後輩のような存在だ、彼女らが楽しそうなのは祥鳳としては嬉しいことだった。

    由良「祥鳳さんは、どう思います? 新しい提督さん」

    祥鳳「え、ええと、そうですね……」

    166 = 1 :

     きっと良い人なんだろう。前任に比べたら、という比較対象があるせいか余計にそう見えるんだろう。
     人の良いところを見て評価できる、そんな、ありがたい人なんだろうと思う。でも、

    祥鳳「きっと、良い人ですよ」

     祥鳳には、それ以上言うことはできなかった。

    初霜「そうですよね! きっと良い人ですよね!」

    初春「うむ、祥鳳殿がそう言うのならそうなのじゃろうな」

     その後はとりとめもない話に話題がシフトして行き、提督の話題はどこかへ流れて行った。そのままただのお茶会と化す。
     こういう風な集まりは今までなくはなかったが、このような笑顔の溢れる集まりは久しくなかった。これもあの提督のおかげなのだろうか。
     ……ありがたい人、なんですね。
     しかし、きっと彼は落胆するだろう……その時、彼は、彼女たちはどうなるだろうか……

    167 = 1 :

    若葉「……祥鳳さん」

    祥鳳「どうかしました? 若葉さん」

    若葉「……いや、何でもない。お茶のお代わりを煎れてもらってもいいだろうか」

    祥鳳「ああ、はい、少し待ってて下さいね」

     席を立つ
     ……たとえ、どのような結果が待っていようと、

    若葉「…………」

     私たちに、出来ることも行く場所も無いのだから、

    祥鳳「……はい、どうぞ、若葉さん」

    若葉「ああ、感謝する……」 

     ならせめて今この時の笑顔を大切にしよう。
     なぜなら私たちは……

    祥鳳「若葉さん」

    若葉「なんだ?」

    祥鳳「ありがとうございますね」ニコ

    若葉「……ああ」

     艦娘でしかないのだから。

    若葉「…………」

    ―――――
    ―――

    168 = 1 :

     本日は以上とさせていただきたく。

     さて、自分で自分の首を絞める表現をしておりますな……おいおい、大丈夫か? 風呂敷広げ過ぎてないか? 若干心配な>>1であります。

     皆様のレスに励まされて日々書き溜めを続けております。このような駄文を褒めていただけるなんて感激の至りでございます、これからも皆様に満足いただけるよう精進いたします!

     ちなみに、>>158 >>189
     アタリハズレの「ハズレ」と、地理的に辺鄙な「外れ」と、地名としての「端野(はずれの、と読む)」を掛けておりますのでお二方とも正解です。

     次回も明日の夜に投下していくつもりです。次回は私の痛々しい独自設定が顔を出します。読む時はお気を付け下さい。

     ではまた……

    169 = 1 :

    189ってだれですかねぇ? >>159の間違いですね、訂正します……ああ、>>1自ら無駄にレスを消費する……

    170 :

    おつおつ
    艦これは詳細な設定とか公開してないから独自設定どんと来いだよ
    そういう解釈もあるかと想像の幅が広がるってもんだ

    171 :

    乙なのです
    人の数だけ解釈があるゲームだし他の人の考えを見るのもSS読む醍醐味だからね

    172 :

    乙乙
    少なくとも自分は>>1のss好きですよ

    173 :



    俺もこのss好きだよ、応援してる

    174 :

    俺は>>1の事好きだよ

    176 :

    >>174
    ほ、ホモだー!

    177 :


    実はここの艦娘たちはlv上限が10とか
    これなら大半の提督は落胆するな
    それか艦娘じゃなくて艦息だったり

    178 :

    >>177歓喜する奴も多そうだ(艦息)

    179 :

     速報:祝 E-2突破

     やりました、ええ、やはり重要なのはキラ付と前衛支援、お祈り、お祈り&お祈りでした……明日からはMIです。嫁艦はALでがんばってもらいましたのでお留守番、正規空母達にがんばってもらいましょう。

     では、今夜も少し投下して行きましょう……

    180 = 1 :

     夜。提督は一人で工廠に来ていた。鍵は開いている。閉めれば良い物をと

    思わなくもないが、鍵を持っているのは提督なのだからと諦めているのか、

    もしくは、

    提督「彼女の想い故、か……」

     重い音を立てて扉が開く。中は暗く、特に音もしない。そう言えば主任妖

    精はどこで寝泊まりしてるのだろうか。

    提督「まぁ、仮に起こすことになっても、その時はその時か」

     提督は照明をつけてから足を踏み入れた。相変わらず乱雑に艤装や装備が

    とっちらかっている。げんなりするがやるしかない。

    提督「……よし」

     まずは艤装と装備を分けることにした。艤装は重いので台車に力づくで載

    せて運ぶ。ガラガラと派手な音が静まり返った元体育館内に響き渡る。
     そうして小一時間ほど経てば鋼の大平原は、艤装の小山と装備の丘へと姿

    を変えた。そして大変なのはここからである。

    181 = 1 :

    提督「工作艦の艤装でもあれば楽なんだがな……」

     型や種類ごとに艤装や装備を分けていく。ひとまずは装備からだ。砲、魚

    雷、対空砲など、装備の分類ごとに山を分けていく。

    提督「12cm単装砲と、21号対空電探、これは……烈風じゃないか、4機目だ

    ぞ……」

     ごく一般的な装備も多いが、ところどころに強力な装備が転がっている。

    先ほども開発は基本的に出来ないと言われている甲標的まであった。どうい

    う腕をしているというのか……
     驚嘆しつつ、先ほどよりは比較的早く作業が終了。丘は並んだ地蔵程度に

    なった。

    提督「ふぅ、装備の仕分けはこれで良いか。次は艤装だが……」

     言いつつ、先ほど出来た艤装の小山を見る。

    182 = 1 :

    提督「……えっと」

     小山とはいえ、山である。

    提督「……先に装備の選別しようそうしよう」

     目を逸らした。

    提督「工作艦の艤装もないしな、うん。仕方ない、仕方ない」

     誰にするでもない言い訳がましいつぶやきを吐きつつ、地蔵を一つずつわ

    け始めた。
     よくある装備やあまり使いそうにない装備はまとめて破棄することにした

    のだ。

    提督「12cm単装砲、7.7mm機銃、61cm三連装魚雷……うーん、46cm三連装砲は

    ……………もったいないな、さすがに」

     多少の欲は見せつつ少しずつそれぞれ地蔵が小さくなっていく。しばらく

    すれば、必要な物だけ並んだすっきりとした光景に生まれ変わった。除外し

    た装備は解体装置に掛けて資源に戻す。それぞれは微々たる量だが、数が数

    だ、駆逐艦の一隻二隻建造できるくらいの資源にはなる。

    183 = 1 :

    主任妖精「んあー……うるせぇっつの……」

     そうこうしていると、体育館のステージ裏からよたよたと現れたのは主任妖精だ。どうやら彼女はここに住み込んでいるらしい。顔は赤くないが少々気分が悪そうだ、寝る前まで呑んでいたのだろう。

    主任妖精「あ? おめぇ……勝手に何してやがんだ、ああ?」

    提督「好きに持って行けと言ったから従ったまでだ」

    主任妖精「あ"あ"!? いつ誰がそんなこと! ……あー、待て、言った気がする」

    主任妖精「まぁ、どうでもいいさね、んなこたぁ。それより、さっきからうっせぇんだよガタガタかんからかんから」

    提督「それは謝る。済まない」

     軽く頭を下げる提督に、主任妖精はおもわず戸惑った。

    主任妖精「お、おおう、わかりゃいいんだ? おお?」

    提督「すぐ終わるから、もう少し我慢してほしい」

     言うと、今度は開発用デスクへと向かう。少々多めの鋼材を持ってデスクの上に置くと、妖精用の工具を手に取り作業を始めた。

    184 = 1 :

    主任妖精「お、おいおい! 何やってんだおまえ……人間に装備を作れるわきゃねーだとっつーか勝手にさわ、ん…な……」

     妖精の声がしりすぼみに消える。見る間に提督は装備を一つ作り上げてしまっていた。
     通常、装備の開発は妖精の協力の下で艦娘が行う物だが、妖精一人で作ることも、艦娘一人で作ることも可能だ。だが、どう頑張っても人間が作れるものではない。

    提督「ふぅ、こんなものか……実際に使ってもらわなければわからんが」

    主任妖精「お、お前……何者なんだ?」

    提督「何者、か……多分、妖精であるあなたには目を凝らせばわかるのではないかな」

    185 = 1 :

     言いながら主任妖精を見る提督は、どこか困ったような目をしていた。怪訝に思いながらも好奇心には勝てなかったか、妖精はじっと目を細めて提督の体を見まわす。

    主任妖精「別に変ったところなんざ……お、おぉ、おおぉお?」

    主任妖精「な、お前っ、どういう……!」

    提督「どうもこうもない、見たままだ」

     ごく当たり前のように言う提督に対して、妖精は激しく首を振った。

    主任妖精「いや、だって、あり得ないさねそんなこと、それじゃあお前は!」

    提督「まぁ、そういうことだ」

    主任妖精「そう言うことだって、お前、そんな体じゃ怪我したときとかどうすんだい?」

    提督「今のところ大きなけがはしてないから安心していい。だが、これからどうなるかわからん」

    186 = 1 :

     ここで妖精は眉をひそめた。

    主任妖精「……だから、協力しろ、と?」

    提督「俺に何かあってもどうせその内後任が来るだろうが、艦娘達が困るだろ」

    主任妖精「ふんっ、自分は艦娘の子とよくわかってますー、って面かよ?」

     提督の言葉に、主任妖精は憎々しげに吐き捨てるように言う。

    主任妖精「ただでさえ艦娘は人間と違うんだ、あの子らがここにいるという意味をちゃんと考えてんのか?」

    提督「……まだそこが分かってない。何故なんだ?」

    主任妖精「……じゃあ、演習でもやらせてみることさね、すぐに理解できるだろうさ」

     渋い顔で首を振る提督に、主任妖精は静かに言い放った。
     演習? どういうことだ?

    187 = 1 :

    提督「なぜ、演習なんだ」

    主任妖精「すぐ理解するって言っただろうさ、それとあんた」

    主任妖精「本当に、あの子らを見捨てたり嫌ったりしないんだな?」

    提督「ああ、彼女らがどんな艦娘であれ嫌ったり見捨てるような理由は、どこにもない」

    主任妖精「……ふーん」

     妖精の問いに躊躇なく答える提督に、彼女はやはり胡散臭そうに目を細めるだけだった。

    主任妖精「その言葉、忘れんじゃないよ」

    ―――――
    ―――

    188 = 1 :

     本日は以上とさせていただきたく。

     三回に一回逸れ、五回に一回大破撤退という実際やると辛い戦いでした、もう行きたくないです(苦笑)
     最終編成は祥鳳89、千歳56、不知火40、吹雪34、古鷹44、足柄47でした。空母ズは彩雲を一つずつ一番下のスロットに、駆逐ズに13号対空電探と改良型艦本式タービンを、重巡ズに水上偵察機と三式弾をそれぞれ装備させています。参考までにどうぞ。
     前衛支援と合わせれば事故率はかなり下がります。MIまで攻略をお考えの皆様は、是非使ってみるべきかと。

     さて、次回ですが、なんと書き溜めがほぼ追い付いてしまいました。イベントに少し力入れ過ぎましたね……反省です。

     明日の投下はどうにかなりそうですが、明後日は厳しいやもしれません、書き溜めのために一日二日お休みするかもしれません。エタりはないんで安心してください、妙に筆が乗っているので。

     設定が出ると言いながらずいぶんとボケた文章を書きました……反省です。提督は本当に何者なんでしょうね?

     では皆様、おやすみなさい・・・

    189 :

    続きが気になる。明日も楽しみにしてます^^

    190 :

    神格持ちか英霊か

    191 :

    だんだん香ばしくなってきましたね...

    193 :


    まさか本当に提督は元艦息子だったのか

    194 :

    期待
    どこのコンビニに一番くじ売ってるんだ・・・

    195 :

    乙です
    提督の正体と演習で判明するここの艦娘の実力が気になるな

    196 :

     どうも、E-3まででドロップが鈴谷、浦風、谷風、浜風、長波、陸奥、赤城などなどと一生の運をゴリゴリ削る陣容となっております、>>1です。赤城さんは良いから瑞鶴ください(←欲張り)

     E-3はバケツの消費が半端ないです、いやホント、鬼のように減って行きます。お気を付け下さい。あと、そろそろ母港が苦しいので、魔法のカードで少し母港を拡張しようかいやしかし……と葛藤の毎日であります。うごご。

     では今夜も少し投下して行きましょう……

    197 = 1 :

    ~次の日~

     提督執務室に集まった艦娘達の間に、その一言で一瞬戦慄が走ったのを提督は感じた。

    古鷹「演習、ですか?」

    提督「ああ、ヒトマルサンマル演習場に集合だ」

    名取「えと、理由を聞いても、いいですか?」

    提督(ふむ?)「敵が来ないうえに遠征任務もろくに無い鎮守府とはいえ鎮守府は鎮守府、戦いに備えて君らがどれくらいの練度で、何ができて何ができんのかを把握するのは提督の務めだからな」

    提督「それに、知っておかねば、君らを沈めてしまうことになる……それは、何よりも避けねばならん」

    若葉「そう、そうか……」

    長良「長良たちを、沈めない……」

     答える提督に、しかし艦娘達の反応はいまいちよくない。戸惑うような、というよりは、

    提督(これは……何を嫌がっているのだろうか)

    198 = 1 :

     だが、その理由を確認するには考えるより実行してもらうほかない。

    提督「演習相手の艦隊がいない以上、当演習はここにいる君らを二つの艦隊に分けての砲雷撃戦を行ってもらう。では、指定時刻まで解散、祥鳳には艤装倉庫の鍵を預ける」

    祥鳳「……ぁ、あ! はい!」

     一方的に言い渡された艦娘達はそのままの流れで執務室を後にする。

    祥鳳「…………」

     祥鳳だけが、ただ提督を見つめて出て行った。

    ―――――
    ―――

    199 = 1 :

    提督「さて、これが吉と出るかあるいは……」

     艦娘達のいなくなった執務室でひとり、提督は考える。
     考えても仕方のないことだというのは分かっていても、思考は勝手に回ってしまう物だ。自分で止めようがない。

    祥鳳『出来ることしか知らないからですよ』

    主任妖精『その言葉、忘れんじゃないよ』

     二人の言葉はただひたすらに不穏だ。事情のわからぬこちらにとって、それは立ちはだかる大きな壁にすら思える。
     しかし、

    提督「それでも、知らなくちゃいけないんだ」

     なぜなら、

    提督「俺は、提督だから」

     そうだろう?

    提督「……姉さん」

    ―――――
    ―――

    200 = 1 :

    ~演習場~

    提督「では、編成を発表する」

     指定時刻、艦娘達は桟橋前にちゃんと集合していた。艤装もきちんとつけてはいるが、表情はどうにも浮かない雰囲気だ。

    提督「赤艦隊、旗艦古鷹、以下由良、鬼怒、初春、子日」

    古由鬼初子「はい!」

    提督「続いて青艦隊、旗艦長良、以下加古、名取、初霜、若葉」

    長加名初若「はい!」

    提督「通常なら遭遇戦や攻防戦などの状況を再現した演習を行うのだが、設備も何も足らないうえに、これは私が君らの能力を知るための演習でもある」

    提督「よって、今回は指定位置についてからの砲雷撃戦とする。各艦隊は旗艦に従い指定位置まで移動、演習開始の合図を待て」

    提督「なお、この演習では各艦隊の戦力の均衡を保つべく、祥鳳には審判として艦載機からの監視を行ってもらう」

    提督「通達は以上、艦隊出撃せよ」

    艦娘達「了解!」


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