元スレ勇者「ハーレム言うなよ!絶対言うなよ!」武道家「4よっ!」
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102 :
きたあ!
103 :
……
ポルトガ勇者「まずは、だ。この城からどうやって脱出するかなんだが」
勇者「うん、警備はどんな風になってるの?」
ポルトガ勇者「それがめちゃくちゃ厳重なんだよ。ここの階段を上がれば直ぐに兵の団体と御対面だ」
勇者「えぇ?なんでそんなに……」
ポルトガ勇者「いろいろあってな。それはまた落ち着いたら話す」
ポルトガ勇者「しかし、もしポルトガ兵だけだったらやり様はあるんだが……今はサマンオサ兵がわんさかいるんだよな」
勇者「抜け道、なんて無いんだよね?この地下牢は」
ポルトガ勇者「ああ、ガキの頃からよくいたずらで出入りしてるが見た事ぁねえよ」
ポルトガ勇者「作れねえ事もねえが……上の奴らに気付かれちまう」
勇者「うーん……じゃあ、変装とかできないかな。兵士の鎧借りられれば……」
ポルトガ勇者「それは俺も考えたんだが……少し難しい」
勇者「そうなの?」
ポルトガ勇者「ああ、鎧をもし借りるならウチの兵士達の協力が必要なんだが……」
ポルトガ勇者「今は兵達もアイツの指揮下にあるから、サマンオサの兵が目を光らせてる。だから俺が兵をパシったらすぐバレんだよ」
勇者「あいつ?騎士団長の事?」
ポルトガ勇者「いや、今はあの野郎は別事があって出かけてる。他の国連の勇者達のほとんどもな」
勇者「え、だったらチャンスじゃ――……」
ポルトガ勇者「でも、一人一番厄介なのが残ってる」
勇者「厄介なの?」
ポルトガ勇者「……ムオル勇者」
勇者「!」
ポルトガ勇者「あいつが一人残ってる……だけどそれが一番厄介だ」
104 = 1 :
勇者「ムオル勇者さんが……」
ポルトガ勇者「お前もあいつの強さは知ってんだろ?」
勇者「うん、以前ちょっとね」
ポルトガ勇者「だったら分かるな?アイツが一人でこの城を牢獄に仕立て上げんのが如何に簡単か」
勇者「……」
ポルトガ勇者「……だからこの脱獄は相当難しいんだ。一緒に頭捻ってなんとか考えようぜ」
勇者「ああ、ありがとう。ポルトガ勇者」
ポルトガ勇者「礼はいいって。しかし……どうすっかな。夜を狙って……でもなぁ」
勇者「夜になったら皆用事から帰ってくるのかな」
ポルトガ勇者「いや、わかんねえがすぐには帰って来ねえと思う。遠出だし」
勇者「そっか……だったら、なんとか今日中にはここから抜け出したいね……」
ポルトガ勇者「だな。しかし……うーん……」
勇者「何か……方法……」
ポルトガ勇者「……」
勇者「……」
ポルトガ勇者「……」
勇者「……」
ポルトガ勇者「畜生、全然良い案が思いつかねえ……」
勇者「同じく……」
ポルトガ勇者「…………正々堂々、俺が一緒にお前と行動すれば簡単に脱獄できるんだろうけど……」
勇者「うん、それはありがたいけどやっちゃ駄目だ」
勇者「そんな事したら下手すれば国際問題になっちゃうよ。君は王子でもあるんだし」
勇者「だから、あくまで僕が『皆を欺いて脱出した』ような状況を作らなきゃ」
ポルトガ勇者「悪ぃな」
勇者「や、こっちのセリフだよそれは」
勇者「でも……やっぱり難しいね」
ポルトガ勇者「ああ。くそ、もう一人くらい協力者がいればな……」
勇者「うん……」
105 = 1 :
<……
勇者・ポルトガ勇者「「!」」
<………
ポルトガ勇者「……聞こえるか?」
勇者「うん……誰か階段を降りてきてる」
ポルトガ勇者「誰だ?まだ尋問の予定時刻は――……」
ポルトガ勇者「……!」
勇者「……?ポルトガ勇者?」
ポルトガ勇者「勇者」ボソッ
勇者「え、なに?」
ポルトガ勇者「しっ。静かにしとけ」
勇者「?」
ポルトガ勇者「いいか。俺は牢の隅の物陰に隠れておく」
ポルトガ勇者「お前は寝伏せて弱ったふりしてろ」ボソボソ
勇者「うん?わ、わかった」ボソボソ
…………
…
…カ
ツカ…
ツカツカ…
ツカツカツカツカ
勇者「……」
勇者(誰だろう……こっちに来る)
勇者(もしかして、サマンオサ兵?それともムオル勇者さん?)
勇者(どちらにしろ……拷問は覚悟しとかないとな)チラッ
ポルトガ勇者「……」シーッ
勇者「……」コクッ
勇者(ポルトガ勇者に迷惑もかけちゃいけない……彼がここにいるのがばれないようにしないと)
勇者「……」
勇者(……あれ?)
勇者(なんでポルトガ勇者は隠れたんだ……?)
勇者(誰が来ても、尋問中だって言えばそれで済むんじゃ……)
ツカツカツカツカ
勇者「!」
勇者(……来る)
106 = 1 :
ツカツカツカツカ
ザッ!!
勇者「……」
「……」
勇者(……誰だ?誰が来たんだろう)
勇者(……薄目を……開けてばれないように……)ソッ…
勇者「…………!」
イシス勇者「……」
勇者「……」
勇者(イシス……勇者、くん)
イシス勇者「……」
勇者「……」
イシス勇者「……起きていますか、容疑者、勇者」
勇者「……!」
イシス勇者「……」
勇者(……なんで、イシス勇者くんが……)
イシス勇者「……」
イシス勇者「……」キョロキョロ
イシス勇者「どなたかいらっしゃいますか?」
勇者「!」
勇者(な――……もしかして、バレて……!)
イシス勇者「牢獄兵の方、もしくはポルトガ勇者、どこかにいらっしゃるんですか?」
勇者「……?」
勇者(あれ……バレてるわけじゃ……なさそうか)
イシス勇者「……」
イシス勇者「…………」
クルッ
勇者「!」
イシス勇者「…………」スタスタ
勇者「……」
勇者(帰っていった……)
107 = 1 :
ムクッ
勇者「……ポルトガ勇者、行ったみたいだよ」
ポルトガ勇者「ああ」
勇者「……」
ポルトガ勇者「……どうした?」
勇者「いや……」
イシス勇者『容疑者、勇者』
勇者「……嫌われちゃったな、と思ってさ」
ポルトガ勇者「……」
勇者(しょうがない話だ……イシス勇者くんにとって、一番憎いのは魔物なんだもん)
勇者(彼にとっては、僕が裏切った形になるからなぁ……)
勇者「…………悪い事しちゃったな」
ポルトガ勇者「……そりゃどうだろうな」
勇者「え?……っていうか、どうしてまだそこに隠れて」
…
ポルトガ勇者「お、やっぱりか」
勇者「ん?」
ポルトガ勇者「ほら、もっかい寝たふりしとけ」
勇者「え、なんで――……」
ダ…
ダダ…
ダダダ…
勇者「……んん?」
勇者(なんだこの音。あれ?)
ダダダダダダ
勇者「こっちに向かってる……?」
ダダダダダダダダダダ!!!
勇者「え」
108 = 1 :
ズザァー―――――――!!!!!!!
イシス勇者「勇者くぅぅん!!!!!」
イシス僧侶「勇者くん!」
イシス戦士「勇者!」
イシス魔法使い「勇者君!」
勇者「えっ」
イシス勇者「ほら!ここだよイシス僧侶!早く薬草を!!」
イシス僧侶「うん!分かってるって!慌てないでよう!」
イシス勇者「だって、ちょうど今が兵もポルトガ勇者もいない時間なんだ!早くしなきゃ!」
イシス魔法使い「でも、鍵はあるの!?」
イシス勇者「鍵!?あぁっ、そうか、くっ!」
ジャキッ!!!
イシス勇者「こんな檻ぃ!!!」
109 = 1 :
勇者「わー!!!!タンマタンマ!!!」ガバァッ!!
イシス勇者「!!!ゆ、勇者くん!?」
イシス僧侶「勇者くん!意識あるの!?大丈夫!?」
勇者「う、うん!僕は大丈夫だし、檻は開いてるから!」
イシス魔法使い「あ、本当ね。開いてるわ」
ガチャァン!!
イシス勇者「勇者くん!!!」ダッ!!
勇者「イシs――……もごほぉっ!!!?」モギュゥ!
イシス勇者「……勇者くん……!!」ギュゥゥゥゥ
勇者「んごぉっ!?」ギリギリ
イシス戦士「イシス勇者様、そんな大胆な!」アワアワ
イシス魔法使い「いやそういう問題じゃないでしょ!」
イシス僧侶「イシス勇者様!勇者くんケガ人!ケガ人だから!!」
勇者「おぐ、ぐ!」
勇者(苦しい苦しい!ちょ、これやば――……)
イシス勇者「ゴメンね……っ!……勇者くん……!」ギュゥゥゥ
フワァッ…
勇者「……」
勇者(あ、いい匂いだ……)ホワァ
勇者(イシス勇者くんやわらかい……)
勇者(……………………)
勇者(いやいやいやいや!!!!!!!なななな何考えてんだ馬鹿か僕はアホか!!!!)
勇者「イ、イシス勇者くん!ちょっと一回離れて――……」ガバッ
イシス勇者「ご……ごめん…………勇者くん……っ……」ウルウル
勇者「おうふ」キュン
110 = 1 :
イシス勇者「本当にごめん、あんな態度、とったりして……!」ギュッ
イシス勇者「でも、あそこはああするしかなかったんだ……」
勇者「い、いや、いやいや全然いいんだって本当……気にしないで」
勇者「僕の方こそ、なんていうか……魔物の容疑かけられて、申し訳ないよ」
イシス勇者「き、君が魔物なわけあるものか!」
勇者「……イシス勇者くん」
イシス勇者「そんなのは絶対間違いだ!こんなのおかしすぎる!」
イシス勇者「勇者くん!とにかくここから逃げよう!まずは――……」
ポルトガ勇者「くかかかかっ!!!」
イシス勇者「!?」
イシス僧侶「!」
イシス戦士「!」
イシス魔法使い「!」
ザッ
ポルトガ勇者「んな事だろうと思ったんだよ……俺は」
イシス勇者「……!!ポルトガ、勇者……!」ズザッ!
イシス僧侶「こりゃまた、強敵がお出になったね……!」ザッ
勇者「え、あの」
ポルトガ勇者「……今までに面識があったり、勇者が捕まってから様子がおかしかったり……」
ポルトガ勇者「イシス勇者……やっぱりお前、そいつの味方か」ニヤァ
イシス勇者「……下がって、勇者くん」
勇者「え、いや、その」
ジャキッ!!
勇者「おわっ!?」
イシス勇者「…………」チャキッ
111 = 1 :
ポルトガ勇者「おーおー、やる気か?」
イシス勇者「……三人とも」
イシス三人娘「「「はいっ!」」」
イシス勇者「勇者くんを守りながら、援護を頼む」
イシス勇者「ポルトガ勇者は……普段は温厚だけど……敵に回すと凄く厄介だ」
イシス勇者「…………彼は、強い……!」
イシス僧侶「任せて!」
イシス魔法使い「勇者くんには触れさせないわ」
イシス戦士「勇者には多少借りがあります。お任せ下さい」
勇者「……あの、皆さん」
ポルトガ勇者「……きひひっ!血の気が多いこったな」
イシス勇者「……」
ポルトガ勇者「……それじゃ、一丁付き合ってもらうかね。イシス勇者」
イシス勇者「……っ」
ジャキィッ!!
イシス勇者「来い!ポルトガ勇者!」
ドスン
イシス勇者「……ん?」
イシス三人娘「「「ん?」」」
トクトクトクトク
ゴトッ!!ゴトッ!!ゴトッ!!ゴトッ!!
ポルトガ勇者「ほら、お前らの分だ」
イシス勇者「えっ」
イシス三人娘「「「えっ」」」
ポルトガ勇者「いやあ、助かったぜ!お前らがこっち側で!」
ポルトガ勇者「飲もうぜ!勇者!イシス勇者!イシスのお姉さん方!」
ポルトガ勇者「これで……――6人になった!」
112 = 1 :
今日はおしまいです
113 :
乙!
アツい展開になってきた!!
114 :
乙
このスレの安定感ってすごいよね
115 :
乙
一度は更新が止まって完結諦めたのかと思ったけど、続いて本当に良かった
117 :
…………
――ポルトガ城門前――
ムオル勇者「……」
サマンオサ兵「……」
スタスタ
ポルトガ兵「ムオル勇者様、御疲れ様であります」
ムオル勇者「む……」
ポルトガ兵「しかし、出迎えでしたら私どもが――」
サマンオサ兵「お前達は黙っていろ。余計な口出しはするな」
ポルトガ兵「!」
ムオル勇者「よせ。無駄な諍いをするな」
サマンオサ兵「……」
ムオル勇者「ポルトガの兵、心配はご無用だ」
ポルトガ兵「は……はぁ」
ムオル勇者「あなた方は引き続き、あの娘達の様子を見ていて頂きたい」
ムオル勇者「あの年とは思えない程の力の持ち主達だ。油断はしないように頼む」
ポルトガ兵「はっ!畏まりました!」
スタスタ…
ムオル勇者「……」
サマンオサ兵「!ムオル勇者様、いらっしゃいました」
ムオル勇者「む」
118 = 1 :
スタスタ……
「ここ凄く磯の香りするぅー!なんかステキな所なのじゃね!」
ムオル勇者「……来たか」
ザッ
「あ!ムオル勇者じゃん!お久しぶりっ☆サマンオサの兵達も大勢で出迎えごくろー!」
ムオル勇者「久しいな……従者も連れてきたのか」
「そうじゃよー!なんせ長旅だもの。乙女の旅は危険がいっぱいじゃろ?」
ムオル勇者「お前の力があればその心配はいらんだろう」
「あははっ☆まあね!わらわは強いかんねー」
ムオル勇者「……」
クルッ スタスタ
「あ、もう!待ってよ!相変わらず無愛想な奴なのじゃね」
ムオル勇者「……案内する。早い内が良いだろう」
「案内?どこにー?」
ムオル勇者「…………これからお前が監視し、護送する相手の所だ」
「!」
ムオル勇者「……」
スタスタ
ムオル勇者「……着いて来い。……――ジパング勇者」
ジパング勇者「……ふふっ!合点承知、ってね☆」
119 = 1 :
・
…
……
…………
―地下牢―
イシス僧侶「え!?」
イシス戦士「それはつまり」
イシス魔法使い「勇者くんの脱獄を」
イシス勇者「……ポルトガ勇者君も協力してくれるってことかい?」
ポルトガ勇者「おう」
勇者「そうらしいんだ」
イシス勇者「……な、何が目的なんだい」
ポルトガ勇者「目的?ねえよそんなの」
イシス僧侶「でも、じゃあなんで――……」
ポルトガ勇者「こいつからさ」
イシス魔法使い「え?」
ポルトガ勇者「……――聞いたんだよ。過去の話、ぜーんぶ」
四人「「「「!!!!」」」」
120 = 1 :
イシス勇者「……勇者くんの、過去……」
ポルトガ勇者「それを聞いたらさ、こうするしかねえなって思って」
イシス勇者「……」
勇者「……イシス勇者くん?」
イシス勇者「……勇者くん」
勇者「?」
イシス勇者「今は……時間が無いから、あれだけど」
イシス勇者「いつか、僕に話せるようになったら……話して、欲しいな」
勇者「……イシス勇者くん」
イシス勇者「勇者くん……」
イシス勇者(ポルトガ勇者君だけずるいよ……)
イシス勇者(僕だって……勇者くんと、気持ちを共有したい……!)
勇者・イシス勇者「「……」」キラキラ
ポルトガ勇者「……あのさ」
勇者「え?な、なに?」
ポルトガ勇者「まさかお前ら、ホモじゃねえよな?」
バフゥー―!!!!
イシス勇者「げほっ!げほっ!何を言ってるんだ君は!!」
イシス僧侶「そんな事ないですよポルトガ勇者様!私達イシス勇者様の愛人ですからね!?ホントホント!」
ポルトガ勇者「くはは!いや、悪い悪い!さっきからお前らのやり取り見てるとどうもな!」
ポルトガ勇者「やたらと抱きついたり勇者を労ってるし勘違いされるぜ?イシス勇者」
イシス勇者「何も無いと言ってるだろ!」
ポルトガ勇者「わるいわるいって!勇者も――……」
勇者「っほほほうっほっほほ、ホント!!ホントだよそんなどっどどっどど、ほほほほホモちゃうわ!!!!!」
ポルトガ勇者「勇者、お前……!?」
121 = 1 :
勇者「イシス勇者くんをいい匂いと思ってしまったのは僕が臭いからだきっと僕はなんて臭いんだろう(ry」ブツブツ
勇者「僕は健全な男子だし最近も時々旅の途中に(ry」ブツブツ
ポルトガ勇者「おい勇者、悪かったってば」ユサユサ
イシス僧侶「勇者くん、今なんて言ったの?旅の途中に何あったの?気になるっ」ユサユサ
イシス勇者「オホン!……それはともかくだよ」
ポルトガ勇者「ん?ああ、脱出方法見つけなくちゃな」
勇者「えっ?あ、あぁ!そうだよね!」
ポルトガ勇者「そもそも、イシス勇者一行よ」
イシス勇者「え?」
イシス魔法使い「何かしら?」
ポルトガ勇者「あんたら、どうやってここに来れたんだ?」
イシス戦士「階段で来たぞ」
ポルトガ勇者「そういうボケぁいらないんだよ!」
イシス戦士「ボケ……!?」ガァン
ポルトガ勇者「上にはサマンオサ兵が数人居た筈だろ?あんたら数人よく通してくれたな?」
イシス僧侶「サマンオサ兵……?」
ポルトガ勇者「甲冑に黄色い勲章の入った鎧の集団。ってか知ってるだろ?地下への入り口に居たろうよ」
122 = 1 :
イシス魔法使い「いえ、見かけなかったわ」
ポルトガ勇者「は!?」
イシス僧侶「私達、イシス勇者様の客室に昨日からずっと居たんですよ」
イシス僧侶「で、今日イシス勇者様が勇者くん脱獄計画を遂行する際に部屋を隠れながら出たんですけど……」
イシス戦士「ポルトガの兵と給仕達にしか会わなかったぞ」
ポルトガ勇者「……なんだそりゃ?」
イシス勇者「正直、僕もおかしいとは思ったんだ」
イシス勇者「いきなりサマンオサ兵が居なくなってしまうなんて、どう考えてもおかしいし」
ポルトガ勇者「ああ、サマンオサ兵は半数は騎士団長の護衛でここを離れ、後の半数はここで勇者達を監視するはずだった」
勇者「おおがかりな……」
ポルトガ勇者「……」
イシス勇者「……」
勇者「……?二人共?」
ポルトガ勇者「……なあ、イシス勇者」
イシス勇者「……うん、僕も今思った」
勇者「え?何を?」
ポルトガ勇者「だとしたら最悪なんだが……勇者?」
勇者「ん?」
ポルトガ勇者「ジパングって国は分かるな?」
123 = 1 :
勇者「う、うん。名前を少し聞いた事はあるよ」
ポルトガ勇者「ああ、そのジパングなんだが……他国との交流を酷く嫌う国なんだ」
勇者「え?そうなの?」
イシス勇者「うん。今でこそ国連に名を連ねてる国だけど、加入が決まったときは大騒ぎだったらしい」
ポルトガ勇者「なんでも首脳である卑弥呼っていう女王が酷く他国を嫌うみてえなんだ」
勇者「そうなんだ……そのジパングがどうかしたの?」
ポルトガ勇者「その国がさ、国連としての国の繋がりの他に……一つだけ、他国と繋がりがあるんだ」
イシス勇者「それが、サマンオサとの同盟」
勇者「サマンオサとジパングの……同盟?」
ポルトガ勇者「ああ。そのあたりは謎に包まれすぎて不気味なんだがな」
ポルトガ勇者「……ただ、同盟を結んだ国の勇者ってのはな」
イシス勇者「その相手の国にとっても重要なお偉い様だったりするのさ」
勇者「……って事は」
ポルトガ勇者「ああ、もしかすると……ジパング勇者がここに来るのかも知れん」
イシス勇者「だとしたら総出で迎えるだろうしね。サマンオサ兵が居ないのも合点がいく」
勇者「そうなんだ。でもなんでそんな事が最悪なの?」
イシス勇者「……最悪さ」
勇者「え?」
イシス僧侶「サマンオサとタッグを組んでるジパングの事だよ」
イシス魔法使い「勇者くんの監視、もしかしたら尋問に就くかもしれないのよ」
イシス戦士「だとしたら、爪では済まんかもな」
勇者「え」
イシス勇者「……ジパング勇者さんは、強い」
ポルトガ勇者「それこそ、ムオル勇者と同じくらい厄介だ」
124 = 1 :
<……
一同「「「「!!!!」」」」
イシス戦士「今の音は……!」
ポルトガ勇者「まずい……!数人降りてくるぞ!」ヒソヒソ
イシス僧侶「どどどどうしよう!私達がここにいたら明らかに不自然だし――!!」ヒソヒソ
イシス勇者「さ、さっきポルトガ勇者君が隠れてた所に!」ダッ!
イシス魔法使い「ポルトガ勇者様!お願いするわ!」ガサガサ!
ポルトガ勇者「おう!あんたらは隠れとけ!俺は牢の外に出て勇者を尋問してるふりをしとく!」
ガチャン!!
ポルトガ勇者「勇者!お前はそこで弱ったふりして倒れとけ!」
勇者「わ、わかった!」
……
「ふんふーん」
スタスタ
「ふんふっふふーん」
スタスタスタスタ
「ふん……あれー?あれれれー?」
スタスタ ザッ
ジパング勇者「やあやあ!国連新入りのボウズじゃんな!」
ポルトガ勇者「おう、久しぶりだな」
ジパング勇者「召集あったわけじゃ無いが騎士団長に呼ばれて来たよー。特別給金は貰えるかな?」
ポルトガ勇者「多少はあるんじゃねえの」
ポルトガ勇者(……最悪だ。マジでこいつかよ……脱獄の成功確立ガタ落ちじゃねえか)
ジパング勇者「しかしボウズはこんな所で何をしておるの?」
ポルトガ勇者「こいつに尋問してんだよ。邪魔すんなよ?」
ジパング勇者「安心しやれー。わらわは少し顔を見にきただけじゃよ」
ポルトガ勇者「俺のか?嬉しいねえ」
ジパング勇者「ははは☆小僧がぬかしおるじゃん」
ポルトガ勇者「てめーも若ぇ娘のくせして小僧はねえだろうよ」
ジパング勇者「まあそれはいいんじゃよう、勇者とやら見せてよ」チラッ
勇者「……」
ジパング勇者「わあ!あれが勇者とやらなんじゃね?ボロボロのうんこみたい!」
勇者(酷ぇな)
125 = 1 :
ジパング勇者「おーい☆返事できるぅー?」
勇者「……何、です……か」
ジパング勇者「あ、生きてるね」
ポルトガ勇者「殺したら後で騎士団長の奴になんて言われるか」
ジパング勇者「あー、そうじゃねえ」
ジパング勇者「わらわはジパング勇者っていうのじゃよー?覚えてね☆」
ジパング勇者「これから勇者っちの監視、護送はわらわのお仕事じゃからね」
ポルトガ勇者「……っ!」
――――――――
イシス勇者「……!」
勇者「……ぐ」
ジパング勇者「うんー?なんだか随分弱ってるようじゃん」
ポルトガ勇者「てめえらんとこの騎士団長がやりすぎたんだよ。お陰で情報のじょの字も出てきやしねえ」
ジパング勇者「わらわん国の人間じゃないもーん」
ポルトガ勇者「まあとにかく、今尋問の最中なんだ。邪魔してくれるなよ」
ジパング勇者「わかったわかった。わらわは一旦ポルトガの王に挨拶をしてくるよ」
ジパング勇者「帰ってきたら交代じゃからな?ポルトガの小僧ちゃんよ」
ポルトガ勇者「わかったつうの。ってか小僧はやめろ」
ジパング勇者「勇者っちもまたあとでねー!わらわといっぱいお話するんじゃよー☆」
勇者「……」
ジパング勇者「……少し拷問されただけでそんな風になるの?弱い人間じゃ」
ポルトガ勇者「……」
ジパング勇者「……理解できないなぁ」
ジパング勇者「ダーマに向かってるお姫君はなんでこの子に肩入れしてるんじゃ?」
126 = 1 :
勇者「……?」
ジパング勇者「ま、とにかくまた後でねー☆」
ポルトガ勇者「おーう」
スタスタ
スタ…
……
ポルトガ勇者「……行ったか」
ポルトガ勇者「もういいぞ。イシス勇者、お姉さん方」
イシス勇者「はぁっ、ここ窮屈だね」
イシス僧侶「わーマジでドキドキしたよ……!」
ガチャッ キィ…
ポルトガ勇者「さて、アイツも行ったし今のうちになんとかしないと」
勇者「ねえ」
ポルトガ勇者「あ?どうした?」
勇者「最後の、何?」
ポルトガ勇者「ん?」
イシス僧侶「最後の?って何が?」
勇者「ほら、ジパング勇者さん、言ってたよね」
―――――――――――
ジパング勇者『ダーマに向かうお姫様はなんでこの子に肩入れしとるんじゃ?』
―――――――――――
勇者「って……」
ポルトガ勇者「……」
イシス勇者「え?あれは……ポルトガ勇者君、話してないのかい?」
ポルトガ勇者「ああ、今話すと下手に混乱させちまうかなと思ってな」
ポルトガ勇者「一旦脱出させた後に言おうと思ってたんだ」
ポルトガ勇者「……こいつ、あの女達を大事に思ってるみたいだったから」
勇者「……ねえ、何の話だよ?」
イシス勇者「……ポルトガ勇者君、もう話しておこう」
ポルトガ勇者「ああ、そうすっか」
勇者「何を……」
イシス勇者「……あのね、勇者くん」
勇者「?」
イシス勇者「…………今、武道家さん達は捕まって客室に居るんだ」
イシス勇者「武道家さん、魔法使いさん、戦士さん、盗賊さん、商人さん、僧侶さん」
イシス勇者「……でも、それとは別に――……」
127 = 1 :
…………
―バハラタ地方・草原―
「全隊、止まれ――!!!!」
ガヤガヤ
エジンベア勇者「……んっ」ゴクゴク
エジンベア勇者「ふぅ……ああ、生き返るねえ」
スタスタ
「露払いを務めての魔物撃退、感謝します」
エジンベア勇者「んー?あぁ、騎士団長かい」
騎士団長「この調子で行けば、夕刻には着きそうですね」
エジンベア勇者「先陣切るようなスタイルの勇者はここには僕しかいないからねぇ、仕方ないさ」
エジンベア勇者「しかし、先陣を行く僕の美しさといったらないね……自分でも恐ろしいくらいだよ」ファサッ
騎士団長「ええ、その調子でお願いします」
エジンベア勇者「任せておくれよ。任務が終わったら極上の美人を紹介して貰えればチャラでいいけれど」
騎士団長「善処しますよ。では、列の中央に戻りますので」
スタスタ
エジンベア勇者「……喰えないオトコだねぇ、ったく」
エジンベア勇者「……しかし」
ザワザワ
エジンベア勇者「……」
エジンベア勇者(とんでもない大事になってきちゃったねコリャ)
エジンベア勇者(僕としては早く終わればそれでいいんだけどねぇ)
「エジンベアさん」
エジンベア勇者「ん?ああ、スー勇者じゃないかい」
スー勇者「お疲れ様、です」
エジンベア勇者「スー勇者こそ。まだ小さいながらも頑張っているじゃないか。将来どんなレディになるか楽しみさ」
スー勇者「えへへ……でも、駄目、です」
エジンベア勇者「ん?駄目?」
128 = 1 :
スー勇者「……ぜんぜん、元気出す、くれません」
エジンベア勇者「……ああ、彼女の事かい」
スー勇者「わたし、言葉下手だから、きっと、怒ってるです」
エジンベア勇者「そんな事はないから安心するといいさ」
スー勇者「でも……」
「エジンベア勇者の言うとおりですわ」
エジンベア勇者「!」
スー勇者「ランシールさん!」
スタスタ
ランシール勇者「あなたのせいではありませんわ。スー勇者」
エジンベア勇者「もう合流したのかい?早かったねぇ」
ランシール勇者「ええ。ほんの少し話す程度でしたし」
スー勇者「ランシールさん、わたし」
ランシール勇者「よくお世話係を頑張りましたわね、スー勇者も」ナデナデ
スー勇者「あ!子供扱い、良くない、です!」
ランシール勇者「……しかし、彼女も気難しいですわね」
エジンベア勇者「まあねえ。だけどとても美しいよぉ……なかなかお目にかかれない美しい人だ」
スー勇者「……でも」
ランシール勇者「……どうしましたの?」
スー勇者「でも……あの人」
ギュゥッ
スー勇者「…………悲しそう、です」
ランシール勇者「……」
……
―列の中央・コーチ―
スタスタ…
騎士団長「……」
スタ
ザッ
騎士団長「……失礼します」
バサッ
「…………」
騎士団長「……」ニコッ
129 = 1 :
…………
……
…
・
勇者「……………………」
ポルトガ勇者「……――ってな事があってな」
イシス勇者「彼女は今この城に居ないんだ」
イシス勇者「だから」
ダッ!!
イシス勇者「!?」
イシス戦士「勇者!?」
ガシャン!!
勇者「ポルトガ勇者!!」
ポルトガ勇者「な、なんだよ?」
勇者「事情が変わった!!お願いだ!!強行突破でもいい!!僕を出してくれ!!」
ポルトガ勇者「お、おいおい」
イシス僧侶「勇者くんどうしたのさ!」
イシス魔法使い「気持ちは分かるけど落ち着いて……ね?」
勇者「駄目なんだ!!もたもたしてる暇なんて無くなった!!」
勇者「違うんだ……!あいつは!」
イシス勇者「勇者くん……?」
ポルトガ勇者「おい、勇者?」
ギリッ……!
勇者「あいつは……!!違うんだ……!!」
勇者「早く!!あいつの所に行かなくちゃ!!!」
勇者「じゃないと……!!」
…………
……
…
・
130 = 1 :
――――――――――――
―昨日・ポルトガ―
スタスタ
遊び人『……』
女勇者『……』
女勇者『(何か引っかかる事でもあったのかな……)』
ガシッ
女勇者『え?』
ギュッ!!
女勇者『んぐっぅ!!!?~~~~!!』ジタバタ
ズルズル
<……!!
スタスタ
遊び人『えっと、ごめん。さっきのは本当に気にしないで。女勇――……』
シーン……
遊び人『……?……あれ?』
キョロキョロ
遊び人『女勇者?女勇者ー?』
シーン……
遊び人『…………どこに行ったの……?』
131 = 1 :
タッタッタ
遊び人『おーい!女勇者ー?』
遊び人『(来た道を戻っちゃったのかな?落し物かなぁ)』
タッタッタ
遊び人『……あれぇ?』
遊び人『(全然見当たらない……)』
―広場―
タッタッタ
ザッ
遊び人『……』
シーン
遊び人『女勇者ー?』
遊び人『……』
遊び人『(おかしいなぁ……追い越されてはないから、私の後ろに居たはずなんだけど)』
遊び人『(とりあえず、勇者ちゃん達の所に戻っておこうかな。後で来るでしょ)』
ザッ
『ごきげんよう』
遊び人『え?……』
遊び人『…………!!』
ランシール勇者『何度も何度も、申し訳ありませんわね』
遊び人『あ、あなた……!』
遊び人『何の用!?勇者ちゃんに手を出したら……』
ランシール勇者『私は勇者さんに用事はありませんわ』
遊び人『……え?』
遊び人『…………っ!!!?』
132 = 1 :
ザッ!!
ムオル勇者『……』
エジンベア勇者『……』
ポルトガ勇者『……』
スー勇者『……』
ランシール勇者『……』
遊び人『……あなた、達』
ランシール勇者『今回、用があるのは……』
スチャッ!!
ランシール勇者『…………――貴女ですの』
遊び人『っ!!』
133 = 1 :
ダッ!!
タッタッタ!!
遊び人『くっ……!!』
ランシール勇者『逃がしはしませんわ』
チャッ!!
ランシール勇者『……の……氷を……せよ』ブツブツ
パキンッ
パキッパキッ
バキッバキッ!!
バキンバキン!!!!
エジンベア勇者『え』
ポルトガ勇者『……おいおいまじかよ』
ランシール勇者『ヒャダルコ!!!!』
ビュウンッ!!!!
ゴォォォオオオオオオオオオオオオ!!!!
遊び人『なっ……!!!?』
遊び人『(なに、この人、本気で?)』
134 = 1 :
ランシール勇者『さあ!どうされますの!!』
遊び人『……っ……!!』
ビュォォッ
遊び人『(やばい)』
ォォォォォォッ!
遊び人『(背後から、上から、氷の刃が)』
遊び人『(避けっ……)』
『なんだなんだ!?』
『あの氷、もしかして呪文なのか!?』
『あの女の子襲われてるぞ!!』
遊び人『!!』
遊び人『(駄目だ、避けたら、この広場に居る人達に)』
遊び人『(でも、どうしたら)』
遊び人『(どうすれば)』
遊び人『(私は)』
遊び人『(何を)』
遊び人『(どう)』
遊び人『(しようも)』
―――――――――――
『あなたは、本当にどうしようもないわね』
―――――――――――
ない
135 = 1 :
クル
遊び人『……』
ランシール勇者『!!』
ムオル勇者『!』
エジンベア勇者『危なっ……!?』
ポルトガ勇者『(氷の刃に向き直りやがった!?)』
スー勇者『っ……!!』
ビュォォォォォッ!!!!!
遊び人『……』
タッ!
ランシール勇者『!』
ランシール勇者『(飛んだ……!?)』
遊び人『……』
遊び人『弾けなさい』
136 = 1 :
遊び人『イオナズン!!!』
137 = 1 :
……
パラパラ…
ランシール勇者『………………おったまげ、ですわね』
ポルトガ勇者『おいランシール勇者!!お前何やってんの!?』
ポルトガ勇者『今の爆発使われなかったら市民に当たってただろうが!!!』
ランシール勇者『市民の方々や彼女にもスー勇者が直前で保護呪文をかける手筈でしたの』
ポルトガ勇者『え!?そ、そうなのか?スーの字』
スー勇者『は、はい……で、でも』
ランシール勇者『……ええ、これじゃ必要無かったみたいですわね』
ポルトガ勇者『は?……!?』
エジンベア勇者『これは……!?』
ブゥゥ…ン…
ランシール勇者『……』
ランシール勇者『(スー勇者の保護魔法の上から……更に巨大で分厚い保護魔法が……)』
ランシール勇者『(……今の一瞬、無詠唱で、あの爆発呪文とこの巨大な保護呪文)』
ランシール勇者『……まさに、おったまげ……ですわ』
スタッ
遊び人『……っ』
ランシール勇者『……』
ザッ!!
遊び人『!?』
ランシール勇者『いきなりの無礼、大変申し訳ありませんでした』
ムオル勇者『……』ザッ
ポルトガ勇者『……』ザッ
エジンベア勇者『……』ザッ
スー勇者『……』ザッ
138 = 1 :
ランシール勇者『……しかし、これで分かりましたわ』
ザワザワ
『なんだ今の大爆発は!?』
『おい、あれ見ろよ……』
『ポルトガ王子!?』
『国連の勇者様方だ……』
『なんでお偉いさん方があの女の子に跪いてんだ?』
ランシール勇者『大変お見事な判断と魔法速度でした』
スクッ
ランシール勇者『ここでは外野が邪魔ですわね』
ランシール勇者『お城にてお話を伺えますか?』
遊び人『わ……っ、私、は』
ランシール勇者『……火贈りの儀式は騙せても』
ランシール勇者『その血は騙せなかった様ですわね』
ランシール勇者『…………ずっと隠蔽されてきた事実も、つい先日アリアハン王が口を割りましたの』
ランシール勇者『あなたは、救世主となりますわ』
ランシール勇者『……ですわね?』
139 = 1 :
ランシール勇者『賢者、ガルナの妹君』
遊び人『…………』
ランシール勇者『……賢者の一族の、生き残りですもの』
140 = 1 :
今日はおしまいです。
142 :
乙
何か絵上手くなってね?
143 :
乙
>>140
本当この格好で街中や街道を闊歩してちゃ痴女呼ばわりされそうだよな
144 :
おつ
145 :
なるほど、髪の毛は賢者か、いいな
146 :
まだかね?
149 :
ここにきて追いついてしまった
乙です!
続き待ってる
150 :
二ヶ月放置でアウトだっけ?
まぁこのSSの作者さんはきちんと把握してると思うけど…
みんなの評価 : ☆
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