元スレP「大人を舐めるなッ!」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 = 1 :
【ある休日7、アリーナ】
P「『卓球勝負がしたい』なんて、どういう風の吹き回しだ?」
響「プロデューサー、真とか千早とばっかり勝負してるでしょ?」
P「まあ、してるな」
響「で、勝ったら何でも聞いてくれるんだよね?」
P「仕事に融通を利かせるぐらいだ。何だその都合のいい解釈は」
響「気にしない気にしない」
P「いや、普通に気にするところだからね?」
響「大人でしょ?」
P「ふん……今回は大目に見てやる」
響(チョロすぎるぞ……)
P「さておき。勝負は勝負、手加減は――」
P(あれ?手加減した方がいいんだろうか?)
響「本気でいいぞ!なんたって自分、完璧だからな!」
P「そうか。なら……全力で行かせて貰う!」
響「返り討ちにしてやるさー!」
P「文句言うなよ!」
響「ああ!」
P「泣くなよ!」
響「勿論!」
P「拗ねるなよ!」
響「どれだけ確認するの!?」
102 :
P「――まあ、終わった訳だが」←余裕
響「うぅ……強すぎるぞ……」←ラブゲームされた
P「だって……なぁ?」
響「前の方に落として左右に振るなんて……大人げないぞ!」
P「それも戦法だし、俺は大人げなくない」
P「大体、前に落とさなくても勝ってたしな」
響「……どうするつもりだったの?」
P「延々ロビングしようかと」
響「やっぱり大人げないぞ!」
P「やかましい!勝つ事が全てなのだ!」
103 = 1 :
響「……もういい」
P「え?」
響「もうプロデューサーなんか知らないもんっ!うわああぁぁぁん!」
P「待て!お願いを聞いてやろう!な?」
P「だから泣くのはやめろ!世間の目が痛い!」
響「すんっ……ホント?」
P「ああ本当だ。俺に二言はない。大人だからな」
響「ぐすっ……じゃあ、ワニ子とデスロールごっこしてあげて?」
P「それは嫌」
響「ちょっ!?さっき二言はないって言ったじゃん!」
P「ええい、うるさい!二言はなくても虚言はある!大人だからな!」
響「汚いぞ!」
P「そうだ。この汚さこそが大人だ。よく覚えておけ!」
響(凄く子供っぽい……)
104 :
まぁでもあれだよな…
社会に出ても年だけ取った子供って結構居るよな…
仕事すれば成長するも恋愛すれば成長するも嘘っぱちだわ
105 :
いつでも子供に戻れる大人こそ
いい大人だと思う
TPOはわきまえてな
106 :
子供心を忘れない大人はいい大人
忘れた大人はただの命令されて動く奴隷と同じだ
107 :
このPは愛されるこどなP
108 :
お願いごとが命に関わるのはひどいね
109 :
デスロールって噛み付いたワニがドラゴン・スクリューするやつだろ
ごっこでもヤバいな
110 :
根っこに敬意があれば微笑ましいんだけどね
それが感じられ無いんだよなあ
まあPの仕事能力が不明だから妥当なのか理不尽なのかわからんね
111 = 1 :
【翌日、事務所】
響「プロデューサー!」
P「何だ騒々しい」
響「ワニ子を元に戻して」
P「ふむ――」
ワニ子「…………」
P「至って普通に見えるが?」
響「これを見てもそう言える?」
響「おーいワニ子。餌だぞー」
コトッ……
ワニ子「…………」
112 = 1 :
P「何もしないな」
響「ちょっと待って。もうすぐ――来た!」
ノシノシ……
ワニ子「……ガブッ!」
ギュルルルル!
P「……素晴らしいデスロールだな」
響「冷静に言ってないで何とかしてよ!」
P「別に困る事なんてない思うが」
響「家でもこうなるの!お陰でいぬ美の餌とか飛び散り放題なんだぞ!」
P「野生の本能だ。仕方あるまい」
響「誰が呼び覚ましたと思ってるの!?」
P「肉だろ?」
響「プロデューサーがちょっかい出したからだぞ!」
P「……秘書がやった事です」
113 = 1 :
響「秘書って言うのはその右腕の事か?」
P「さぁ、知らんな」
響「もう!こっちは真剣なんだぞ!」
P「俺だって真剣だ!デスロールごっこなんてして堪るか!」
響「じゃあどうするの!?」
P「面倒だな……とりあえず、猿ぐつわでもかましとくか」
カポッ
ワニ子「…………」
響「……ワニ子が泣いてるように見えるぞ」
P「奇遇だな。俺にもそう見える」
P「ま、後はお前が頑張って調教しろ。俺は知らん」
響「丸投げ!?」
114 :
全身使って食いちぎる技か
115 = 1 :
すいません、勢いで書き過ぎたので補足エピソードです
デスロールについてですが、プロデューサーは普通に耐えているのでその上での要求……という話のつもりでした
言葉足らずになってしまい、申し訳ありませんでした
116 :
デスロールごっこさせて、クセになったから戻せって結局ひどい気がした
117 :
どっちもどっちだよ
118 = 1 :
【いつかの平日、事務所】
亜美「ねぇねぇ兄ちゃん」
P「何だ?」
真美「いつお菓子作ってくるの?」
P「……あ」
亜美「ははーん。これは忘れてたね?」
真美「自信満々だった癖に、やっぱりできなかったんでしょ?」
P「いやっ……あれは春香が――」
春香「私が……何かしちゃいましたか……?」
P「春香!?いや違う!これはだな――」
119 = 1 :
亜美「はるるんのお菓子が美味しすぎて自信がないんだって」
真美「まあ当然だよね。だってはるるんのお菓子だもん」
P「ぐ……いや、そんな事はない!」
春香「あの……美味しくなかったですか?」
P「ああいや美味しいぞ?でもそういう話じゃなくてだな……」
亜美「何を言っても現物が無いと説得力ゼロですなー」
真美「『作る』って言ってからどれぐらい経つんだろうね?」
P「この……言わせておけば調子に乗りやがって……」
P「いいだろう!今から作ってくる!覚悟しろ!」
バタン!
春香「……出て行っちゃったけど?」
亜美「どうせすぐに戻ってくるっしょ」
真美「だよね。まあ、律っちゃんも居ないし――」
律子「誰が居ないって?」
120 = 1 :
真美「……居たの?」
律子「居ました」
亜美「怒られたり……する?」
律子「よく分かってるじゃない」
春香「あのー……私は?」
律子「春香はまあ……被害者?」
亜美「いや加害者だYO!」
春香「何で!?」
真美「兄ちゃんのプライドを傷付けたんだよ……残酷だね?」
春香「残酷なのは二人の方だと思う」
121 = 1 :
【同日・数時間後、事務所】
美希「あれ?プロデューサー居ないの?」
律子「……帰ったわ」
美希「え?」
律子「だから帰ったのよ」
美希「何の為に?」
律子「お菓子作りの為に」
美希「仕事は?」
律子「片付いてたわ」
美希「だったら問題ないね」
律子「大ありよ!」
122 = 1 :
律子「まったく……なまじ仕事ができるだけ性質が悪いわ……」
雪歩「でも、いつも迷惑かけてるような気がしますし……はい、お茶です」
律子「ありがとう。まあ、亜美と真美の世話は任せっぱなしね……」
美希「その代わり、同じぐらい迷惑かけられてる気がするの。ミキはそうでもないけどね」
律子「飛び出されるのは流石に困るわ……」
雪歩「うーん……よくよく考えたら、あずささんみたいなものかも」
律子「どういう事?」
雪歩「あずささんが突発的な迷子って感じだとすると――」
ガチャッ
雪歩「プロデューサーは、その……自発的迷子、みたいな?」
美希「それ、アホって事なの」
P「俺ってアホだったのか……」
美希「タイミング悪すぎるの!」
123 = 107 :
Pはかわいいなあ!
124 :
全員うぜーなこれ
イライラする感じ
125 :
>>124
カルシウム摂取のためににぼしでも食べようか
そしてPはわざわざ戻ってくるんじゃないよwww
126 :
なんでや!春香さん悪くないやろ!
127 :
まあアホだよね…
128 :
世の中にはバカな子ほどかわいい戸いうことわざが…
129 :
【とある日、事務所】
真「伊織っていつもぬいぐるみ持ってるよね」
伊織「シャルル・ドナテルロ18世よ。憶えておきなさい」
真「名前まであるの?子供っぽいなぁ……」
伊織「目の前に居る奴の方がよっぽど子供よ」
P「俺の事か?失礼な奴だな」
伊織「事実じゃない」
P「ふん、言っていろ」
真「プロデューサーは確かに子供っぽいけど……ぬいぐ――」
伊織「は?」
真「……シャルル的な子供っぽさじゃないよね?」
P「何だそれは。俺の抱き枕でも欲しいのか?」
真「要らないです」
P「即答かよ……」
130 = 1 :
伊織「ところで、さっきのは『ぬいぐるみを持ってるような子供っぽさじゃない』って事かしら?」
真「そうそう。ていうか、伊織も『ぬいぐるみ』って言ってるじゃないか」
伊織「私はいいのよ」
真(子供だなぁ……)
伊織「それより、アレを見てもそんな事が言えるのかしら?」
真「アレ?」
伊織「そう、アレ」
真「何アレ……」
P「よくぞ訊いてくれた!」
真「はぁ……で、何なんですか?」
P「伊織が持ってるぬいぐ――」
伊織「は?」
P「ではなく、シャルルを凌ぐ大型ぬいぐるみ!その名も、シャルル・ドナテルロ19世!」
真「丸パクリ!?」
131 = 1 :
伊織「いえ、この際ネーミングセンスはどうでもいいわ」
伊織「問題なのは、この馬鹿が家でこれを縫ってきて、しかも街中で背負ってた事なのよ」
真「ええぇぇぇ……」
P「お前が『パートナーが居ないなんて寂しいわね。私にはうさちゃんが居るけど』とか言うからだろうが」
伊織「だからって街中で見せつけなくてもいいじゃない!」
P「うるさい奴だな。シャルル比20倍の前にひれ伏せ!」
伊織「嫌よ。まあ、30倍のヤツを作ってくれるなら考えないでもないわ」
P「言ったな?後悔しても知らんぞ?」
伊織「望むところよ」
真(伊織にあげたら、プロデューサーがひれ伏す事になると思うんだけど……)
P「あ、真も要るか?」
真「別に」
P「だから何で即答なの!?」
132 = 1 :
【またとある日、事務所】
P「音無さん」
小鳥「どうしました?」
P「これ、見た事あります?」
小鳥「いえ、知らないですね」
P「なんと、ボタン一つで炭酸ジュースを作れるらしいんですよ」
P「まあ、専用のカートリッジは必要なんですけどね」
小鳥「面白そうですね。あ、もしかして」
P「ええ。せっかく買ったので、使いたくなりまして」
小鳥「じゃあ、一つお願いします」
P「はい、待っててくださいね!」
133 = 1 :
P「お待たせしました」
コトッ……
小鳥「ありがとうござ――あの」
P「どうしました?」
小鳥「何でコーヒーなんですか?」
P「大人ですから」
小鳥「関係ないですよね!?」
P「何がです?あ、寒いと思ったのでホットですよ」
小鳥「気を回すところが違います!」
P「すいません。ミルクを忘れてました」
小鳥「そーではなくて!」
P「はぁ……じゃあ何なんですか?」
134 = 1 :
小鳥「もういいです。まずプロデューサーさんが飲んでください」
P「別にいいですけど――マズッ!」
小鳥「分かりましたか?」
P「まさか大人の飲み物がここまで不味いとは……何故だ……」
小鳥「炭酸入れたからですよ!むしろ何で入れたんですか!?」
P「大人なら未知への探求を怠るべきではないと思いまして……」
小鳥「大人なら先人の知恵に学んでください!」
P「うぐっ……」
小鳥「とにかく、これはもう飲み物じゃないです」
P「分かりました……じゃあ捨て――」
ガチャッ
やよい『ただいまですー!』
小鳥「……捨てるんですか?」
P「飲みます……あ、音無さんの分はこっちです」
小鳥「分かりました……せーの!」
ごくっ……!
P・小鳥「おえぇぇぇ……」
135 = 1 :
【いつもの平日、事務所】
P(さて、今日はドーナツを作ってきた訳だが……)
春香「皆ー!今日はお砂糖たっぷりドーナツだよー!」
P「何でこうも被るんだ……」
春香「プロデューサーさんもお一つどうぞ」
P「……ありがとう」
春香「あの……甘いの苦手でしたか?」
P「いや、嬉しいのは嬉しいんだ。すまないな」
春香「ならいいんですけど……」
P「じゃあ頂くな。あむ……」
P(凄く甘い……が、美味しいのも確かだ)
P(律子に『少し落ちる』と言われたのは何が原因なんだ……)
P「少し外に出てくる」
春香「あ、はい。行ってらっしゃい」
136 = 1 :
P「ふむ……」
美希「屋上で何やってるの?」
P「何だ美希、居たのか」
美希「むっ……失礼しちゃうの」
P「まあ、そんな事はどうでもいい」
美希「全然よくないって思うな」
P「うるさい奴だな。前にシュークリームを買ってやっただろうが」
美希「だから?」
P「とりあえず、感謝の気持ちがあるならこれを食え」
美希「恩着せがましい上に意味不明なの……もしかして毒入り?」
P「今度のおにぎり、ネギトロにするぞ?いや、ネギテロと言うべきか」
美希「滑ってるの」
P「はいネギトロ決定」
美希「ちょっ!?それは横暴だって思うな!」
P「なら大人しく食べろ」
美希「分かったの……じゃあ一つ貰うね。はむっ……」
P「どうだ?」
美希「んー……0.8春香って感じ?」
P「何だその単位!?」
美希「春香の0.8倍美味しいの」
P「いや分かった……分かったから追い打ちはやめてくれ……」
137 = 1 :
P「さておき、何で春香の方が美味しいんだろう?」
美希「多分だけど、春香は皆の事を考えて作ってるからじゃない?」
P「そんな根性論みたいなのは認めん」
美希「いやいやいや。そうじゃなくてね?」
P「そうじゃないとは?」
美希「皆の好みに合わせて作ってるって事なの」
P「ふむ……一理あるな」
P「確かに俺も味見はするが、それは俺の舌に合った物になるからな」
美希「でしょ?そもそも、男の人と女の子で好みは違うと思うの」
P「つまり……春香の舌の方が、お前達の舌に近いという事か?」
美希「そんな感じ」
P「成程な。参考になった。ありがとう」
美希「どういたしまして。あ、ドーナツは置いてってね」
P「……0.8春香だぞ?」
美希「でも、1プロデューサーなの」
P「何だそれは……まあいい。好きにしろ」
美希「ありがと」
P「ふん……子供の考えは分からんな」
138 = 1 :
時間が取れないのでペースが落ちます、申し訳ありません
一度に三編ぐらい投下できるかどうか……といったところです
139 :
美希天使じゃないか!
140 :
炭酸入りのコーヒーって確かだいぶ前に缶で出てたことあったな
141 :
ふな○シー…
142 :
みきみきは天使だってしってたよ
143 :
>>137
ミキミキ天使なの
144 :
>>140
あったな。絶妙に微妙な味だった。
145 :
【ある休日8、事務所】
真美「へいへい兄ちゃん」
P「ん?」
真美「ちょっとゲームしない?」
P「何で?」
亜美「敵討ち……ってヤツかな」
P「誰の?」
真美「兄ちゃんに負けた人の」
P「ふむ……座りっぱなしって言うのもアレだし、相手してやってもいいぞ」
P「で、どんな勝負にするんだ?」
亜美「よくぞ訊いてくれました!勝負内容は――これです!」
P「ツイスターゲームか……」
真美「僭越ながら、お相手は真美が務めさせて頂きます」
P「いいぞ。かかってこい」
真美「あれ?随分と余裕だね」
P「余裕だからな、仕方ない」
亜美「現役アイドルの柔らかさを見くびってるね?」
P「お前らこそ、俺の柔軟さを見くびってるな」
真美「……もしかして、超強かったり?」
亜美「まさかぁ。ロクに動いてない人が勝てる訳ないじゃん」
P「いいからさっさと始めろ。勝負を挑んだ事を後悔させてやる」
真美「そうだね……それじゃあ、勝負――!」
146 = 1 :
P「ぐ……!」
亜美「ほらほら、次は兄ちゃんの番だよ?」
P「ええい!気が散るから静かにしろ!」
真美「はぁ……もう無理でしょ?諦めたら?」
P「無理じゃない」
真美「意地っ張りだなぁ……」
P「真美、足をどけろ」
真美「それもうツイスタゲームじゃないよ!?」
P「……分かっている」
亜美「じゃあ、兄ちゃんの負けって事で――」
147 = 1 :
P「待て!」
亜美「何?」
P「まだ終わった訳じゃ――ないッ!」
ゴリュッ!
P「よし、できた」
真美「え?何!?何の音!?」
亜美「あ……あぁ……」
真美「ねぇ亜美!どうしたの!?」
亜美「兄ちゃんの腕が変な方に……いやああぁぁぁ!」
ダッ!
真美「ま、待ってよ!置いてかないで!」
ダッ!
P「……………」
P「……勝った」
P「なのに何だ、この敗北感は……」
148 = 1 :
【いつもの平日2、事務所】
P(相手の好みに合わせて作る……春香はそうやってるんだよな……)
P「ふむ……春香か……」
春香「はい?呼びましたか?」
P「おお、いいところに来たな」
春香「何かあるんですか?」
P「いや、何かというか……少し頼みたい事があって」
春香「頼み事ですか?いいですよ」
P「うん。実はな、舌が欲しいんだ」
春香「……はっ?」
P「だからだな。舌――つまりはベロを貸して欲しい」
春香「誰の?」
P「春香の」
春香「嫌ですよ!何を考えてるんですか!?」
149 :
痛みは波紋で和らげる!!
150 = 1 :
伊織「何があったの!?」
真「春香の悲鳴が聞こえたけど……」
あずさ「何だか騒がしいですね~」
春香「伊織いいぃぃぃ!」
伊織「わわっ!?どうしたの、春香?」
春香「プロデューサーさんが、私の舌が欲しいって……」
P「待て!その説明だと誤解を――」
伊織「なんて事してるのよアンタは!真、拘束して!」
真「分かった!」
ガシッ!
P「はーなーせー!」
あずさ「えーと……警察、呼ぶ?」
P「それは洒落になりませんよ!?」
伊織「アンタが言うな!」
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