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元スレP「大人を舐めるなッ!」

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651 :

ゲームではアイドルの身体の色んなとこ触るからおかしくないよ

652 :

泥を払うことから胸を触るまで、色々できるよ

653 :

昔の大人はしてたってことにしよう

654 :

【いつもの平日24、事務所】

「ふむ……どうしたもの……」

春香「何がです?」

「いや、響からこんな券を貰ってな」

春香「『何でも一つだけお願い券』……ですか」

「使い道に困ってるんだ」

春香「好きな事を頼めばいいんじゃないですか?」

「もっともな意見だが、響にやって貰いたい事なんて特にないんだよな……」

春香「そうですか?あの響ちゃんですよ?」

「……言いたい事がいまいち分からないんだが」

春香「ほら、響ちゃんって割と非の打ちどころがないじゃないですか」

「そうか?」

春香「そうですよ。容姿がいいのはもちろん、運動だって得意ですし……」

春香「一人暮らしだから家事も一通りこなせますし、完璧を自称するのも納得できます」

春香「欠点なんて……ちょっと抜けてるところがあるぐらいですよ?」

「いや、それは致命的だろ……」

655 = 1 :

春香「とにかく、可能性は無限大です。頼み事は決まりましたか?」

「いや、何も」

春香「全く思いつきませんか?」

「ああ、これっぽっちも出てこない」

「というより、響に俺以上の事ができるとは思えん」

春香「あ、基準はそこなんですね」

「当たり前だ。自分でできるなら人を頼る必要はない」

春香「うーん……じゃあ、一緒にお菓子作りでもしたらどうですか?」

「悪くはないが……いいのか?敵に塩を送るような真似をして」

春香「あの、別に敵になったつもりはないんですが……」

「お前にそのつもりがなくても、俺が敵と見なせば敵だ」

春香(なんて子供っぽい……)

656 = 1 :

「まあいい。そうと決まれば早速――」

春香「待ってください」

「うん?」

春香「……どういう風に頼むんですか?」

「どういうも何も、素直に『お前が必要だ』と――」

ガシッ!

「……何故掴む」

春香「やっぱり行かせません!」

「今になって妨害するのか!?」

春香「そういう話じゃなくてですね!」

「ならその手を放せ!」

春香「いーやーでーすー!」

「ええい、駄々をこねるな!子供かお前は!」

春香「プロデューサーさんよりは大人ですよ!」

657 = 1 :

【いつもの平日25、事務所】

「え?亜美が休み?」

真美「うん。お陰で竜宮も大変だって」

「あの亜美が休みか……」

真美「……『ざまあみろ』とか思ってる?」

「誰が思うか。大人はそんなに陰湿じゃない」

真美「ふーん……」

「しかし休みか……いや、しかし……しかしだな……」

そわそわそわそわ……

「あの亜美が休みだと……?いや、まさか……しかし万が一という事も……」

そわそわそわそわ……

658 = 1 :

真美「ねぇ、兄ちゃん」

「何だ?俺は忙しいんだ」

真美「……貧乏ゆすりが?」

「違う。仕事が忙しいんだよ」

真美「そうなの?」

「そうだ」

真美「…………」

ピポパ

「…………」

真美「……あのさ」

「うん?」

真美「亜美に電話したけど……代わろうか?」

「……そうだな。大人として体調の確認はしておくべきだな」

真美「あくまでそのスタンスなんだね……まあいいや、はい」

「ありがとう」

659 = 1 :

亜美『もしもしー?』

「もしもし、亜美か?」

亜美『あ、兄ちゃん?どうしたの?』

「いや、少し確認をな。体調はどうだ?」

亜美『んー、ちょっと熱っぽいかも。でも、寝てれば治ると思うよ』

「そうか。水分補給は忘れるなよ」

亜美『うん』

「それと身体は冷やすな。あと、食欲がなくてもご飯は食べろ」

亜美『はーい』

「風邪薬は飲んだか?咳はどうだ?症状は――」

亜美『もー、兄ちゃん心配しすぎだYO!』

「しかし……」

亜美『大丈夫だって。もう子供じゃないんだし』

「そうか……?ならいいんだが……」

亜美『ふぁ……眠くなってきちゃった。そろそろ切るよ?』

「あ、ああ……お大事に」

ピッ……

「もう子供じゃない、か……お前らも成長したんだな……」

真美「何でだろ……兄ちゃんから言われると全然成長できてない気がする」

「失礼だな!?」

真美「でも、亜美を心配してくれたのは嬉しかったよ。ありがとね」

「ふん……大人だからな。当然だ」

真美(これがなかったらいいのに……)

660 :

俺が敵と見なせば敵だ
名言だなこれは

661 :

【ある休日14、事務所】

「貴音」

貴音「はい?」

「映画を見よう」

貴音「……唐突すぎて話についていけないのですが」

「いや、DVDをレンタルしてきてな。丁度いいから貴音もと思って」

貴音「ふむ……何か魂胆がおありで?」

「そんなものはない。俺を信じろ」

貴音「かつてこれほど胡散臭い言葉があったでしょうか……」

「どれだけ信用ないんだよ」

貴音「いえ、信用はしております。ですが……何故か嫌な予感がするのです」

「では言い方を変えようか。日頃の食事の礼と思って、一緒に映画を見てくれ」

貴音「……そう言われてしまっては、拒否できないではありませんか」

「それも承知の上だ」

貴音「いけずな方ですね……」

662 = 1 :

「さて……始めるぞ?」

貴音「はい。して、どのような物語なのですか?」

「ん?ああ、それは――」

テレビ『ガシャーン!』

貴音「ひぅっ!?あのっ、プロデューサー!これは一体……!?」

「屋敷の中に潜む幽霊から逃げつつ脱出を目指す……」

「言うなれば、ホラー映画だ」

貴音「何故!?何故そのようなものをわたくしに見せるのですか!?」

ガクガク

「おい、揺するな。画面が見えん」

貴音「お答えください!プロデューサー!」

「決まっている。ジャンケンでお前に負けっぱなしなのが癪だからだ」

貴音「なっ!?まさか、そんな下らない理由で……!」

「下らなくなどない!俺にとっては重要な事だ!」

カサッ……

「……ん?」

貴音「とにかく、わたくしは帰らせて頂きます……!それでは――」

「ま、待て!」

ガシッ!

貴音「放してくださいませ!」

「いや無理だ……だってアイツがっ……!黒い悪魔が……!」

カサカサ……

663 = 1 :

「貴音、アレをどうにかしてくれ!頼む!」

貴音「ご自分で対処してください!大人なのでしょう!?」

「大人にも得手不得手ぐらいある!アレは不得手なんだよっ!」

貴音「そんな都合のいい事が――」

テレビ『オオォォォ……!』

貴音「いやああぁぁぁ!」

カサカサ……

「テレビに上ったぞ!?どうする!?」

貴音「知りません!わたくしに訊かれても困ります!」

「くっ、仕方あるまい……貴音ェ!テレビの近くの棚のジェット取ってジェット!」

貴音「い、今は無理ですっ!それと画面に寄せないでください!」

「ゴキジェットはそっちにあるんだから近寄らなきゃ何もできないだろ!?」

貴音「ですから!映画が怖くてそれどころではないと言っているではありませんか!」

「しかし、このままではこっちに飛んで――」

ブーン、ピトッ……←顔に着地

「……後は、任せたぞ――ぐはっ!」

貴音「プロデューサー!?わたくしを一人にしないでください!プロデューサー!」

テレビ『…………』

貴音「あ、ああ……てれびが沈黙を……」

貴音「という事はつまり……くらいまっくす……!」

貴音「は、早く耳を塞がなければ……おや、手が動かな――」

「――――」

ギュウゥゥゥ!

貴音「どうして手を握ったまま気絶するのですか!?」

テレビ『…………』

貴音「あ、や……やめっ――」

テレビ『キャアアアァァァァァァァァァアアアアアアアアア!』

貴音「面妖なあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!?」

664 = 1 :

【いつもの平日26、事務所・給湯室】

「急須よし。茶菓子よし」

「さて、湯呑は……あれ?」

「これは確か、雪歩のお気に入り――」

ピシッ……

「……何だ、今の不吉な音は」

(いや、落ち着け。きっと家鳴りか何かだ……湯呑の音じゃない……)

(落ち着いて現状を把握しよう。まずは湯呑の確認を――)

「割れてる……嘘だろ?」

雪歩「あの、プロデューサー?お茶は――」

「雪歩!?」

サッ……!

雪歩「はい、雪歩ですけど……どうかしましたか?」

(あなたの湯呑を割りました――なんて、言える訳ないよな……)

「いや、何でもない。用意はできたから移動しようか」

雪歩「そうですね、皆も待ってますし――あれ?」

665 = 1 :

「……どうした?」

雪歩「ここに湯呑が置いてあったと思うんですけど、プロデューサーは知りませんか?」

「……知らないな」

雪歩「そうですか……誰も触ってないといいんですけど」

「……触ったら何か不味い事でも?」

雪歩「えっと……」

雪歩(ヒビが入ってたから、触ると危ないんだよね……)

「雪歩?」

雪歩「その……多分、切れます(指とかが)」

「キレるの!?」

雪歩「え?そんなに驚く事ですか?」

「いや、そうだよな……キレて当然だよな……」

雪歩「はい。下手に触ると怪我しちゃいますよ?」

(怖っ……!)

「ご、ご忠告痛み入ります……」

雪歩「ええ。気をつけてくださいね」

雪歩(あれ?どうして敬語なんだろう……?)

666 :

主語って大事よね

667 :

アンジャッシュか

668 :

合法的にセクハラするために仕事の一つとしてアイドルたちに官能小説を声に出して読ませよう(提案)

669 :

>>668
エロゲをやらせる
もしくはエロゲの声優をやるってのもあるぜ

670 :

【やよいの誕生日1、事務所】

「プロデューサー」

「ん?」

「やよいに渡す物はもう決まってるのか?」

「それなら抜かりない。家庭菜園セットにしたぞ」

雪歩「今回はすんなり決まったんですね」

「ええ。ただ、一つ問題があって……」

雪歩「問題?」

「はい。家庭菜園をするという事はつまり、その分のスペースも必要になる訳です」

「高槻家の庭にそんな余裕があっただろうか……と思いまして」

「何気に失礼すぎるぞ……」

雪歩「そうでもないよ?お庭より家にスペースを割きたいって人も居るから」

「あ、そっか」

「まったく、響ときたら……己の無知を恥じるがいい」

「プロデューサーの言い方も問題あると思うぞ」

「……それはさておき」

「誤魔化すなー!」

671 = 1 :

「話を戻すぞ」

「庭の話だっけ?」

「うむ。やはり、スペースが足りないのは問題だと思うのだ」

雪歩「でも、お庭の大きさをどうにかするなんて無理なんじゃ……」

「そうだぞ。いくらプロデューサーが何でもできるからって、ものには限度が――」

「何を言っているんだ?庭がないなら土地を贈ればいいじゃないか」

「それ絶対おかしいからね!?」

「そうか?足りないから補う。普通ではないか」

「だからって土地とか渡す!?」

「土地は手渡しできん。渡すのは権利書だ」

「そういう問題じゃないぞ!」

「では何なんだ?」

「そんなの貰っても困るって事!流石に土地なんて受け取れないって!」

「しかし、それでは家庭菜園が――」

雪歩「プロデューサー。家庭菜園より、やよいちゃんの気持ちの方が大事ですよ?」

「む……雪歩……さんがそう言うなら……この案は破棄しよう」

雪歩「はい、そうしてください」

「何この扱いの差は……」

「日頃の行いの差だ。響も雪歩……さんには敬意を持って接するように」

「はぁ……」

「では、俺は他の案を考えてくる」

「あ、うん。頑張ってね」

「任せておけ」

スタスタ……

672 = 1 :

「……ねぇ、さっきから思ってたんだけど」

雪歩「何?」

「雪歩って、プロデューサーの弱みでも握ってるのか?」

雪歩「そんな事はないと思うけど……」

「でも、『雪歩さん』って呼ばれてるぞ?」

雪歩「そうなんだけど……どうしてなのかは私にもさっぱり……」

「うーん……まあいいや。雪歩が手綱を握ってくれるなら安心――」

『そうだ。土地が駄目なら地下農場を作ればいいじゃないか!』

雪歩「……ごめんなさい」

「いや、アレは無理だよね……うん」

673 = 1 :

【やよいの誕生日2、事務所】

律子「また馬鹿な事を言ってたみたいですね」

「さっきの話か。聞いてたんだな」

律子「聞こえてきたんですよ。盗み聞きした訳じゃないです」

「どっちでもいいだろう」

律子「よくないですよ。私の心証が悪化するじゃないですか」

「問題はそこなのか……」

律子「はい、そこです」

「はぁ……律子も擦れてしまったんだな」

律子「主にあなたの所為ですけどね」

674 = 1 :

律子「それにしても、土地を贈るとか……どう間違ったらそんな考えが出てくるんですか」

「その話を掘り返すのか?」

律子「ちょっとは反省して貰った方がいいかと思いまして」

「しているとも。やはり、プレゼントにしては高価すぎたな」

律子「そうですよ。大体、土地なんてやよいの手に余る――」

「もう少し地価の安い場所にするべきだった……すまない」

律子「だからそうじゃないんですって!」

「だが、地方の土地ならそこまで高くもない――」

律子「どうやって地方の土地の管理するんですか?」

「それはほら、地方営業に行った時に……」

律子「……なんか左遷みたいで嫌ですね」

「ふむ……左遷系アイドルか。新しいな」

律子「新しすぎますよ!そんな不名誉な肩書きは捨ててください!」

675 = 1 :

律子「まったく……真面目に祝う気あるんですか?」

「あるぞ。その結果が土地だっただけだ」

律子「まあ、喜ばせようと思っている事だけは認めますけど……」

「けど?」

律子「もっとよく考えてから行動してくださいね。あなたはいつもずれてるんですから」

「そんなつもりはないが……」

律子「じゃあ、逆の立場を想像してみましょうか」

「逆?」

律子「そうです。もし、やよいがプロデューサーの誕生日に土地の権利書を持ってきたとしたら?」

「やよいが……」

――――――――――――――――――――――――――――――

やよい「プロデューサー!お誕生日おめでとうございます!」

「ありがとう」

やよい「本当におめでたいです!私、なんだか無性に祝いたくなってきたかも!」

やよい「いきますよー!はい、土ーっ地!」

パシン!←権利書を叩き付ける

やよい「いぇい!」

――――――――――――――――――――――――――――――

「これは……怖いな」

律子「一体どんな想像したんですか……」

676 :

>>675
はい、土ーっ地!
ワロタ

677 :

【やよいの誕生日3、事務所】

やよい「ただいまです!」

「おかえり、やよい。少しこっちに来てくれるか?」

やよい「はい?」

とことこ

「さてと……ハッピーバースデー!やよい!」

春香「お誕生日おめでとう!」

やよい「わぁ!ありがとうございますっ!」

「これがケーキで……こっちが紅茶な。ミルク入れるか?」

やよい「あ、お願いします」

春香「ささ、食べてみて」

やよい「はい。それじゃ、頂きます……はむっ」

春香「どう?」

やよい「美味しいです!これ、お二人が作ったんですか?」

「いや、それは春香が作ったんだ」

やよい「プロデューサーは一緒じゃないんですか……残念です」

「こうしないと春香のプレゼントが無くなるからな。機会があれば春香と作るかもしれないが」

やよい「そうですか……すみません、気を遣わせちゃって」

678 = 1 :

春香「気にしない気にしない!今日は誕生日なんだから!ね?」

やよい「春香さん……ありがとうございます」

春香「ほら、プロデューサーさんもプレゼントを渡さないと」

「そうだったな。やよい、受け取ってくれ」

やよい「これは……?」

「家庭菜園セットだ。家で野菜が作れるぞ」

やよい「本当ですか!?うっうー!嬉しいですー!」

春香「あれ?土地はどうなったんですか?」

「その話は終わった。流石に非常識だと言われたからな」

やよい「土地って?」

春香「プロデューサーさんったら、やよいに土地の権利書を渡そうとしたんだよ。困っちゃうよね?」

やよい「確かに、そんな高価?なものは貰えないかも……」

「そうか……そうだよな」

やよい「でも、気持ちは嬉しいです。だから、プロデューサーの誕生日には車を贈りますね!」

「いや、貰えないから!常識で考えてくれ!な?」

春香「プロデューサーさんがそれを言いますか……」

679 = 1 :

やよい「あう……駄目ですか?」

「いや、それこそ気持ちは嬉しいんだが……なんかやよいが『やよいさん』になりそうで嫌だな」

やよい「へ?それって、私が大人になるって事ですか?」

「え?まあ、そうなる……かな」

やよい「えへへっ、大人ですか……ちょっぴり成長できた気分かも!」

「ああ、誕生日だからな。やよいも一つ大人になったんだ」

春香「……お金の有無で決まるんですか?」

「そこ!上手く纏まりそうなんだから茶化さない!」

春香(やよい……こういう大人にはならないようにね……)

680 = 1 :

誕生日ネタも続くとクオリティが落ちますね……春香さんどうしましょう

それはさておき。やよい、誕生日おめでとう

681 :

乙です。
誕生日おめでとうって昨日か…

682 = 1 :

もっと早めに書ければいいんですけど、何故かギリギリに……
日付ネタの度に日を跨いでしまって申し訳ないです。ギリギリの方が筆が進むんです

683 :

やよいが車贈るとか怖い

684 :

おとしだまちょうだい→うっうー、しかたないですね1万円で
の画像思い出した

685 :

やよいが車贈るとか足長おじさんシリーズ思い出した

686 :

やよいはEDで本当に車くれるからなぁ
俺は靴で良かったんやで…

687 :

あの「く」を選択肢見る前に口付けと早合点した汚れた大人は俺だけではない…と思いたい

688 :

Pがイケメンで有能で
なおかつ安易に恋愛展開にしないとこがすごく良い

689 :

最終的には小鳥さんが貰ってくれるさ

690 :

【いつもの平日27、事務所】

真美「ただいまー!」

「ただいま戻りました」

小鳥「おかえりなさい。予定より遅かったですね」

「ちょっと用事が増えまして……すみません」

小鳥「用事とは?」

真美「兄ちゃんがお年寄りの人を毎回助けてたからね~。あ、真美も手伝ったよ?」

小鳥「そうなの。偉いわね」

真美「えへへ……でも、助けるにしても限度があるような気が……」

「何を言う。大人として、ご年配の方を助けるのは当然だろう」

真美「そうかもしれないけど、あんな大通りじゃ困った人が多すぎて助けきれないよ」

「……それについては反省している」

小鳥「ふふっ、プロデューサーさんらしいですね」

真美「褒めてるの?」

小鳥「い、一応は……」

「詰まらないでくださいよ!」

691 = 1 :

真美「兄ちゃん、この後って予定ある?」

「いや、しばらくは待機だ。休んでいいぞ」

真美「やった!兄ちゃんはどうするの?」

「俺はデスクワークがあるから」

真美「そうなんだ。頑張ってね」

「ああ、ありがとう」

小鳥「プロデューサーさんも大変ですね」

「ほぼ全ての事務仕事を引き受けてる音無さんには敵いませんよ」

小鳥「これが私の仕事ですからね」

「もしよければ手伝いましょうか?」

小鳥「え?」

「やはりそれだけの量を捌くのは大変でしょう?少しぐらいは――」

小鳥「……いえ、結構です」

「無理をしなくても――」

小鳥「大丈夫ですから!」

「そうですか?」

小鳥「そうです!まったく、デリカシーがないんだから……」

「何で!?」

真美(兄ちゃんって地雷を踏むの上手いよね……)

692 = 1 :

【いつもの平日28、事務所・給湯室】

「玉ねぎに、人参に……ピーマンも入れるか」

春香「何をしてるんですか?」

「ん?チャーハンを作ろうと思ってな」

春香「珍しいですね。プロデューサーさんがお弁当を忘れるなんて」

「いや、これは亜美の分だ」

春香「亜美の?」

「うむ」

春香「……あの」

「何だ?」

春香「亜美の分なのに、その……タバスコとか唐辛子とかあるんですけど……」

「え?亜美の分だから当然じゃないか」

春香「何がですか!?」

「普段から悪戯がすぎるからな。バレンタインの件も含めて、少し灸を据えねばならん」

春香「根に持ってたんですね……」

「俺は忘れない……そこにかけがえのない恨みがあった事を……」

春香「忘れましょうよ!」

693 = 1 :

「……そろそろ始めるか」

春香「あの、プロデューサーさん。流石に可哀想なんじゃ……」

トントントントン

「可哀想だと?」

春香「はい。それに、復讐は何も生みませんよ」

ジャッジャッ!

「少なくとも、俺の心に光は生まれると思うが」

春香「屁理屈を言わないでくださいよ!」

「事実なんだが……まあ、お前の気持ちも分かるぞ」

「この俺が本気になるのだからな。亜美が悲惨な目に遭わないかと心配なんだろう?」

春香「そこまで分かってるなら――」

「だが安心しろ。辛さも常識の範疇に留めるつもりだ」

春香「まるで安心できないんですけど……」

694 = 1 :

「――さて、これで完成だ」

春香「結局、タバスコ入れたんですね……」

「それが目的だからな。ところで、春香に頼みたい事があるんだが」

春香「何ですか?」

「亜美が帰ってきたらこれを出してやってくれ。俺は営業に行ってくる」

春香「え?ちょっ……待ってくだ――」

「任せたぞ」

バタン

春香「……行っちゃった」

春香「どうしよう、これ……亜美に食べさせるのは駄目だよね……」

春香「そうだ。せめて味見だけでも――はむっ」

春香「…………」

春香「……あ、ピリ辛で美味しい」

695 = 1 :

【いつもの平日29、事務所】

「ただいま戻りました」

千早「おかえりなさい、プロデューサー……それは?」

「ん?リンゴの事か?」

千早「ええ。どうして買ってきたんですか?」

「何となく店頭で見かけたからな。つい買ってしまった」

「俺は今から食べるが、千早もどうだ?」

千早「私は――」

千早(……いえ、たまにはいいかもしれないわね)

千早「その……少しだけなら……」

「分かった。それじゃ、ちょっと待っててくれ」

696 = 1 :

「――できたぞ」

千早「ありがとうございます。えっと……」

「フォークはここだ」

千早「あ、すみません……それじゃ、頂きます」

「どうぞ。さて、俺も――あむ……」

千早「はむ……むぐ……」

「ふむ……なかなか美味いな。千早はどう思う?」

千早「…………」

「千早?」

千早「美味しい……」

「……そうか。それはよかった」

千早「あの、もう一つ貰ってもいいですか?」

「好きなだけ食べていいぞ。それと、すまないが留守番を頼む」

千早「留守番ですか?」

「ああ、ちょっと用事ができた。すぐに戻る」

千早「分かりました。行ってらっしゃい」

697 = 1 :

律子「――で?これは何ですか?」

「リンゴだが?」

律子「見れば分かりますよ!」

「なら問題ないな」

律子「そうじゃなくて、どうして箱で買ってきたのかと訊いてるんです!」

「千早が『美味しい』って言ったからな」

律子「……それで?」

「あいつが食べ物に興味を示すなんて珍しいし、いい機会だと思って」

律子「どこがいい機会ですか!千早を見てください!」

千早「飽きたわ……」

律子「ほら!食べ飽きてるじゃないですか!」

「飽きっぽい奴だな」

律子「あなたの所為です!」

律子「というか、こんなに必要ないでしょう?大人なら分かってくださいよ!」

「ふん……分かってないのはお前だ、律子」

律子「……何がです?」

「知らないのなら教えてやろう。これが――」

「大人買いだ」

律子「ドヤ顔やめて貰えません!?」

698 = 1 :

【いつもの平日30、事務所】

伊織「ただいま。喉が渇いたわ」

「おかえり。乾いたから何だ?」

伊織「オレンジジュースが欲しいって言ってるの。それぐらい察しなさいよ」

「それが人にものを頼む態度か?」

伊織「うっ……でも、帰ってきたら飲み物ぐらい出してくれたって――」

「それではオレンジジュースが飲みたい事など分からんではないか。思っている事を口に出すのは大事だぞ?」

伊織「うぅ、分かったわよ……」

「それでいい。で、何が欲しいんだ?」

伊織「その……オレンジジュースが欲しいの。ある?」

「すまないが、今はファンタオレンジしかない」

伊織「じゃあ何で説教したのよ!」

「俺が説教したのと、オレンジジュースが無い事は別問題だ」

伊織「そうかもしれないけど……しかも、何でよりによって炭酸なの?」

「『何で炭酸なの?』と言われても『ファンタだから』としか答えようが――」

伊織「そうじゃなくて!」

「うるさい奴だな……喉が渇くぞ?」

伊織「なら飲み物を持ってきなさいよ!」

「はいはい。少し待ってろ」

伊織「まったく……」

699 = 1 :

「――お待たせ」

伊織「あれ?オレンジジュースあったの?」

「無いぞ?」

伊織「でもこれ、オレンジジュースでしょ?」

「いや、ファンタオレンジだ」

伊織「……アンタ、私が炭酸苦手なの知ってるわよね?」

「無論だ」

伊織「……私が嫌いなの?」

「そんな訳あるか」

伊織「でも、これファンタ……」

「まあ待て。ちゃんと伊織の為を思って――」

伊織「思って?」

「炭酸は抜いてある」

伊織「なんて喜びにくい気遣いなのかしら……」

700 = 1 :

【ある休日15、事務所】

「あれ?何のゲームをやってるんだ?」

亜美「ポケモンだよー」

「クリアしたのか?」

真美「もう対戦用に育成してるよ」

「本格的だな……」

亜美「うん。兄ちゃん分かるの?」

「まあな。一通りできるが……今は素早さ調整してるのか」

真美「そうだよ。100族抜き抜き調整!」

「予想以上にハマってるな」

真美「面白いからねー」

亜美「そんな事より喉が渇いてきたよー。何かジュースある?」

「ふむ……待っていろ。注いできてやる」

「それと、二人とも少し休憩するといい。目が疲れるぞ」

亜美真美「はーい!」


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