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元スレP「大人を舐めるなッ!」

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251 :

春香さんもそこそこなりそうだよ俺は大好きだけど

252 = 1 :

【合宿場にて】

あずさ「あの……プロデューサーさん」

「何ですか?」

あずさ「方角を知る為に星座の位置を覚えるのは分かります」

「はい」

あずさ「腕時計と太陽で方角を知るのも理解できます」

「ええ」

あずさ「でも、地図の書き方が必要とは思えないんですけど……」

「必要ですよ?」

あずさ「いや、読み方だけで十分ですよね!?」

253 = 1 :

「ふむ……あずささん。一つ話をしましょうか」

あずさ「話ですか?」

「ええ。あるところに、お腹を空かせた子供が居ました」

「通りすがった男は木の実を与えました」

「子供は助かり、男は何も言わずに立ち去りました」

「終わりです」

あずさ「いい人ですね」

「そうでしょうか?」

あずさ「え?いい人じゃないですか?」

「では、子供がまたお腹を空かせたら、誰が助けてくれるんですか?」

あずさ「それは……」

「俺が言いたいのはそういう事です」

「人を助ける時には、物事の原因を解決してやるべきなんです」

「この話の場合だと、男は木の実の採り方を教えてあげるべきだったんですよ」

254 = 1 :

あずさ「そういう事だったんですね――あら?」

あずさ「……あの、本当にそうなんでしょうか?」

「え?」

あずさ「木の実の採り方を教えるのと、地図の書き方を教えるのは完全に別な気が――」

「じゃあそれでいいです」

あずさ「雑ですね!?」

「まあ、アレです」

あずさ「……何ですか?」

「覚えていればきっと何かの役に立つ……」

「主婦がスーパーのビニール袋をいつまでも保管しているのと同じようなものですよ」

あずさ「それは……凄く大人ですね……」

「でしょう?」

255 = 1 :


【静かな日常3、事務所】

千早「プロデューサー……は、居ないんだったわね」

亜美「うん」

真美「何か用事でもあるの?」

千早「ええ。今度またカラオケに行こうと思っていたのだけど……居ないのなら仕方ないわね」

亜美「カラオケって、前にはるるん達と行った所?」

千早「そうよ。知ってるの?」

真美「真美達もたまに行くからね」

亜美「そういえば、最近あんまり行ってないなー……」

千早「それなら私と行かない?」

真美「あ、いいね!賛成!」

256 = 1 :

千早「決まりね。とりあえず一人6時間は歌うとして……18時間ね」

亜美「いやいやいや!そんなに歌わないよ!?」

千早「遠慮しなくてもいいわ。私が払うから」

真美「いや、そういう意味じゃなくてね!?」

千早「あ、これから仕事だったわ。それじゃ、今度のオフに現地集合ね」

バタン

真美「……ねぇ、亜美」

亜美「何?」

真美「……もしかしたら、兄ちゃんって凄く大人だったんじゃないかな?」

亜美「亜美もそう思う……」

257 = 1 :

【静かな日常4、事務所】

「うーん、モヤモヤするなぁ……」

やよい「何か悩み事ですか?」

「そういう訳じゃないけど……こう、張り合いがないと言うか……」

やよい「張り合い?」

「うん。ボクってよくプロデューサーと勝負してたでしょ?」

やよい「はい」

「でも最近はしてないから――ああ、表現しづらいな……」

やよい「えっと……つまり、真さんは勝負がしたいんですか?」

「そう……なのかな?」

やよい「よかったら、私とオセロしませんか?」

「オセロか……うん。たまにはいいかも」

やよい「それじゃあ、用意してきますから待っててくださいね」

「ありがと」

258 = 1 :

「――そういえば、やよいってオセロ強いの?」

パチン……パタ

やよい「いえ。ただ、こうやってひっくり返るのが面白いな―って」

パチン……パタパタ

「そうなんだ――端っこ貰いッ!」

パチン……パタパタパタパタ

やよい「あっ……取られちゃいました……」

パチン……パタ……

「えっと……」

パチン……パタパタ

やよい「うぅ……どうしよう……」

「あー……そこの角いけるんじゃないかな?」

やよい「あっ!本当ですっ!」

パチンっ!パタパタパタパタ

(何だろう……手加減する側の気持ちが分かった気がする……)

259 :

やよいかわいい

マジでやよいかわいい

260 :

やよいはオセロ強すぎるって勝手にイメージしてた

261 :

>>254の訂正をさせて頂きます

262 = 1 :

あずさ「そういう事だったんですね――あら?」

あずさ「……あの、本当にそうなんでしょうか?」

「え?」

あずさ「木の実の採り方を教えるのと、地図の書き方を教えるのは完全に別な気が――」

「じゃあそれでいいです」

あずさ「雑ですね!?」

「まあ、アレです」

あずさ「……何ですか?」

「主婦がスーパーのビニール袋をいつまでも保管しているのと同じようなものですよ」

「子供には無意味に思えるかもしれませんが、大人にとっては意味のある事なんです」

あずさ「まあ、何となく言いたい事は分かりますけど……一ついいですか?」

「はい?」

あずさ「……本当は間違えただけですよね?」

「あずささん、手が止まってますよ」

あずさ「話を逸らすんですか!?」

「それが大人というものです」

263 = 1 :

毎度毎度訂正してしまって申し訳ないです
タイトルから外れないようにお話を考えるのって難しいですね

……既に外れてるのもいくつかありますけど

264 :

細かいことはええんや!

265 :

地図の書き方覚えるのは、人によっては効果があるよ
記憶力と応用力次第では、脳内でマッピングが出きるようになるから

266 :

市街地のコインパーキング使ったら戻れなくなる俺はなにすれば?

267 :

>>266
どっちかに真っ直ぐいけば帰れるように周辺の主要道路を覚える

268 :

スマホで地図アプリを使ってマーキングする

269 :

>>268
あずささんの場合はスマホが迷う

270 :

あずささんが時速15km以上で動くと衛星が以下略でズレる

271 :

【合宿場にて2】

「さて、今日から実践です」

あずさ「もうお昼過ぎですけど……何をするんですか?」

「ふむ……あずささん、オリエンテーリングは分かりますか?」

あずさ「えっと、ポイントを回りながら目的地に向かうアレですよね?」

「それです。ただ、少しルールは変わりますけど」

あずさ「どうなるんですか?」

「本来ならば地図とコンパスを渡すところですが……」

「今回は白紙と筆記具、それに腕時計を持ってポイントを回って貰います」

あずさ「あの、もしかして……」

「はい。方角は腕時計と太陽で判断してください。それと、紙にはマッピングをお願いします」

あずさ「……難しすぎません?」

「いえ、俺が教えたんです。今のあずささんに不可能はありません」

あずさ「プロデューサーさん基準で考えられても困ります」

「それを打破してこそ大人ですよ」

あずさ「大人って都合のいい言葉ですね……」

272 = 1 :

「説明に戻りますよ?」

あずさ「はい……」

「各ポイントには紙があります。取り忘れないでくださいね」

あずさ「……次のポイントの方角が書いてあるから、ですか?」

「その通りです。『サイモン曰く』ってゲームみたいな感じですね」

あずさ「分かりました。それでは――」

「待ってください」

あずさ「まだあるんですか?」

「はい。方角の話なんですけど……」

あずさ「まさか……帰りは星座で判断する、とか言いませんよね?」

「そうですよ?」

あずさ「もっと早く出ましょうよ!」

「駄目です。何の為に星座の勉強をしたと思ってるんですか」

あずさ「それはそうかもしれませんけど……あの、懐中電灯は?」

「安心してください。折り返し地点に置いてあります」

あずさ「あのっ!ひょっとして3時間ぐらい歩くんじゃ――」

「往復で6時間ぐらいです。それでは……始めッ!」

あずさ「ああもうっ!行ってきます――!」

273 = 1 :

あずさ「――えっと、ここが折り返し地点なのかしら?」

あずさ「懐中電灯と……次の方角の紙ね……」

カチ……

あずさ「時計が止まった……もう星が見える時間なのね……」

あずさ「ここまでは順調だし、残りもこの調子でいけば大丈夫でしょう」

あずさ「意外と綺麗にマッピングできてる自分にびっくりだわ……」

あずさ「それもこれもプロデューサーさんのお陰なのかしらね」

あずさ「さて。残り半分、頑張りましょうか」

あずさ(ただ、頑張るのはいいのだけど……)

ガサガサッ……

あずさ(プロデューサーさんに見られてるのは、どうにかならないのかしら……)

274 = 1 :

あずさ「はぁ……ただいま戻りました……」

「お帰りなさい。紙を見せて貰えますか?」

あずさ「どうぞ」

「ふむ……綺麗にマッピングできてますね。合格です」

あずさ「ありがとうございます」

「慣れない事で疲れたでしょう。大丈夫ですか?」

あずさ「それはプロデューサーさんが一番よく知ってると思いますけど」

「……何の話でしょう?」

あずさ「私に付いてきてましたよね?」

「……いつ気づいたんですか?」

あずさ「最初からです」

「そんなに早く!?」

あずさ「あんなに露骨に見られたら誰でも気づきますよ……」

「成程……もう少し気配に気をつけるべきだったか」

あずさ「……あの、私ってそんなに信用ないんですか?」

「いえ、そういう訳ではなくてですね……」

あずさ「じゃあ、どういう訳ですか?」

「その……『はじめてのおつかい』を見守るような気分で――」

あずさ「そこまで子供じゃありませんよ!?」

「俺から見ればまだまだ子供です。心配もしますよ」

あずさ「……ずるいです。文句も言わせてくれないなんて」

「大人なんてそんなものですよ」

275 = 1 :

【静かな日常5】

小鳥「おかしいですね……」

律子「ええ……」

小鳥「仕事が全く終わらないんですが……」

律子「プロデューサーの分もありますからね。問題はその量ですけど」

小鳥「これ、明らかに三人分ぐらいありますよね?」

律子「いつもこの量を捌いてると考えると……はぁ」

小鳥「どうしました?」

律子「ちょっと思うところがありまして」

小鳥「思うところ……ですか?」

276 = 1 :

律子「はい。私、来年で二十歳じゃないですか」

小鳥「ええ」

律子「それで、プロデューサー基準で仕事を任されるのではないかと……」

小鳥「『大人だから』ですか?」

律子「はい」

小鳥「でも、プロデューサーさんなら大丈夫じゃないですか?その辺りの事は考えてくれますよ」

律子「それは何となく分かります。けど……」

小鳥「何ですか?」

律子「それに甘えるばかりでは駄目だと思うんです。私、いつもあの人を怒ったりしてるじゃないですか」

律子「だから、偉そうにするだけの人間にはなりたくないんです」

小鳥「律子さん……」

律子「……なんて、変な事を言いましたね。忘れてください」

小鳥「いえ、その気持ちはよく分かりますよ。だって――」

小鳥「私も来年が怖いですから……」

律子「それは違います」

277 = 1 :

【静かな日常6、事務所】

伊織「アイツが居ないと静かね……」

雪歩「プロデューサーの話?」

伊織「ええ」

雪歩「そういえば、真ちゃんも『何だかモヤモヤする』って言ってたよ」

伊織「真ねぇ……本気の勝負に勝てた事とかあるのかしら?」

雪歩「さぁ?」

伊織「あったとしても、どうせ手加減されてるんでしょうね」

雪歩「まあ、聞く限りだと手加減なしじゃ勝てそうにないし……」

伊織「……確かに」

278 = 1 :

伊織「とはいえ、まともにやったら勝てないなんて情けないわね」

雪歩「伊織ちゃんは勝てるの?」

伊織「えっ?私?」

雪歩「うん」

伊織「私は……その……」

雪歩「何?」

伊織「多分、総資産額なら勝てると――」

雪歩「……それでいいの?」

伊織「待って!やっぱり今のなし!」

雪歩「伊織ちゃんって、プロデューサーに少し似てるかも……」

伊織「どこが!?」

279 :

どことなく残念なとこ

281 :

誰がハゲだって⁉︎

282 :

Pヘッドに毛が生えてないのは当たり前だろなに言ってんだ

283 :

太陽拳!!

284 :

髪が後退してるのではない。
いおりんが前に進んでいるのだ。

285 :

太陽拳から
ドラゴンボールを連想し

>>284
それは孫正義や!

286 :

自分よりも圧倒的な仕事量をこなす人を怒れるってすごいね

287 :

仕事だけこなせばいいなんて少なくとも子供を相手にする大人が考えちゃいけない

288 :

誰もそんな話しはしていない

289 :

りっちゃんは反省してるのに嫌味を言えるのもすごいね
りっちゃんかわいそう

290 :

今のところかわいそうに見える描写は無いけど

291 :

【戻ってきた日常】

亜美「おかえり兄ちゃん!お土産は?」

「久し振りに会ったのにお前という奴は……」

真美「まぁまぁ。子供なんてそんなものだって」

「自分で言うな」

亜美「それで、お土産はあるの?」

「ある――が、お前達にはやらん」

亜美「何でさ!?意地悪しないでよー!」

「意地悪などしていない。ただ……」

真美「ただ?」

「欲しいと言われるとあげたくなくなるだけだ」

真美「それ、勉強しろって言われてやる気なくす子供と同じなんじゃ……」

「断じて違う」

亜美「じゃあくれるよね?大人だもんね?」

「ふん……いいだろう。持っていけ」

亜美「わーい!ありがと兄ちゃん!」

「ちゃんと皆で分けるんだぞ?」

真美「はいはーい!」

292 = 1 :

小鳥「亜美ちゃん達、楽しそうですね」

律子「そうですね」

あずさ「プロデューサーさんが居ない間はどうだったんですか?」

律子「大人しかったですよ。少なくとも今よりは、ですけど」

あずさ「そうなんですか……それにしても、プロデューサーさんは懐かれてますね」

小鳥「ええ。帰ってくるなりこれですからね」

あずさ「私が言うのも何ですけど、小鳥さん達は相手してあげなかったんですか?」

小鳥「え?私達ですか?」

あずさ「はい。いきなり居なくなって、少し寂しかったんじゃないかと思うんです」

小鳥「それは、その――」

『言い忘れてたが、俺の分も残して――』

亜美『あ、ごめん。食べちゃった』

『亜美ぃぃぃ!?お前はもう少し気遣いというものを――』

亜美『嘘だよ。はい、兄ちゃんの分』

『亜美は気遣いのできるいい子だな、うん』

亜美『手のひら返すの早すぎるよ……』

『それが大人だ』

律子「正直、あの人の代わりはできそうもないです」

あずさ「……かもしれませんね」

293 = 1 :

たまにこうして脱線するお話を書く事もあります。ご了承ください
この話はここで終わりまして、続きは元の路線へ戻ります

295 :

(もとの路線って何だっけ…?)

296 :

(そんなものはない!!)

297 = 1 :

【いつもの平日12、事務所・給湯室】

雪歩「――いやああぁぁぁ!」

「どうした!?」

雪歩「ごっ――ゴキブリが……!」

カサカサ

「うわああぁぁぁ!?来るなああぁぁぁ!」

ガシッ!

雪歩「ひぃぃぃん!私を盾にしないでくださいぃ!」

「いやだって!ゴキブリって!」

カサカサ

「おい……壁に登ったぞ……」

雪歩「絶対こっちに飛んできます……!確定事項ですぅ……!」

「もう助からないのか……南無三――!」

298 = 1 :

貴音「――いいえ。大丈夫ですよ」

シュウゥゥゥ!

雪歩「四条さん……ありが――」

ガクッ!

「気を失ったか……修行が足りんな」

貴音「プロデューサーも人の事は言えないかと」

「……確かに。とりあえず、ありがとう貴音」

貴音「どういたしまして。それにしても意外ですね」

「何がだ?」

貴音「『大人だから』と仰るのですから、これぐらい動じないものと思っておりました」

「むしろ大人だから駄目なんだよ……子供の頃は平気だったんだ……」

貴音「ほう……では、今度からはゴキブリで交渉を――」

「やめてくれ貴音。その交渉術は俺に効く」

貴音「…………」

「やめてくれ」

300 = 1 :

【いつもの平日13、事務所】

律子「ねぇ雪歩」

雪歩「はい?」

律子「よくよく考えたら、あなたってプロデューサーは怖がらないわよね」

雪歩「言われてみれば……どうしてでしょう?」

律子「いや、私に訊かれても困るけど」

雪歩「うーん……分かりませんね……」

律子「あ、一つ思い当たる事が」

雪歩「何ですか?」

律子「あれを見て」

雪歩「えっと……プロデューサーですか?」

律子「そう」


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