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元スレP「大人を舐めるなッ!」

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851 :

>>850
伏せ字になってねぇぇ!!

852 :

【いつもの平日33、事務所】

「梅雨っていつの間にか終わってるものなんだな……」

雪歩「梅雨ですか?」

「ああ――って、雪歩……さんじゃないですか!おはようございます!」

雪歩「へっ?あ、おはようございます……あの、プロデューサー?」

「何でしょうか?」

雪歩「その『雪歩さん』っていうのは……?」

「これですか?これはその……け、敬意を表してですね……」

雪歩「はぁ……」

「それがどうかしましたか?」

雪歩「いえその、違和感あるなぁと思って……普通に呼んで貰えませんか?」

「し、しかし……」

雪歩「それと敬語も。プロデューサーの方が年上なんですから」

「分かり――いや分かった。戻そう」

雪歩「ありがとうございます」

(なんか……罪悪感で死にそう)

(でも本当の事を言っても死ぬよな……)

853 = 1 :

雪歩「それで、梅雨の話をしてましたよね?」

「あ、ああ……なんと言うか、それらしい事をする前に終わってしまったなーと」

雪歩「何かしたかったんですか?」

「うーん……まあ、紫陽花ぐらいは食べたかったかもしれないな」

「こう、雪歩のお茶と一緒に」

雪歩「そうですね……機会がなくて残念です」

「ああいうのは後から食べても風情がないからな。また来年だな」

雪歩「来年かぁ。その時は私も誘ってくださいね?」

「無論だ」

854 = 1 :

雪歩『それにしても、プロデューサーって紫陽花とか作れるんですね――』

『ちょっと興味が湧いてな。その時に――』

貴音「ふむ……」

「貴音?」

貴音「いえ、何やら面白そうなお話が」

「紫陽花の話?」

貴音「ええ。わたくしも来年が楽しみに――」

「あ、先に言っておくけどさ」

貴音「はい?」

「紫陽花、食べたら絶交だからね」

貴音「何故!?」

「いやほら……その辺で花を食べるような人には付き合いきれないっていうか……ね?」

貴音「……響。貴女はわたくしが紫陽花を和菓子と知らずに話しているとでも?」

「え?違うの?」

貴音「違います!」

「なんだ、貴音の事だからてっきり」

貴音「わたくしのいめぇじとは一体……」

855 = 1 :

【いつもの平日34、事務所】

亜美「律ちゃーん、暑いー」

律子「我慢しなさい」

亜美「ねぇねぇ、エアコンの温度下げようよー」

律子「残念ながらそれで限界なのよね」

亜美「うえぇぇぇ……溶けるぅ……」

律子「だらしないわねぇ」

亜美「だって暑いし……てゆーか、そろそろエアコン買い代えたりしないの?」

律子「しないわよ。私は大丈夫だもの」

亜美「亜美は大丈夫じゃないっしょー……」

律子「心頭滅却すれば火もまた涼し。修行が足りないわね」

856 = 1 :

亜美「――とか言って、実は足元にバケツ置いてるの知ってるかんね?」

律子「いやっ……お、置いてないわよ?」

亜美「ホント?それじゃあ、ちょいと椅子を」

ぐいっ

律子「きゃっ!?ちょっと亜美!?零れたらどうしてくれるのよ!」

亜美「零れる?何が?」

律子「えっ……と、その……鱗が?」

亜美「何で!?」

律子「いやほら、驚きでね?目からね?」

亜美「そういう驚きじゃないじゃん……流石に苦しすぎっしょ……」

律子「そうね……って、遊んでないで台本の予習でもしてきなさい!」

亜美「はいはーい。はぁ……疲れる……」

律子「それはこっちの台詞よ……」

857 = 1 :

律子「まったく……私だって暇じゃ――」

くいっ

律子「ひゃっ!?もー!こら亜美!いい加減にしないと――」

くるっ

あずさ「えーっと……」

律子「って、あずささん?」

あずさ「はい~」

律子「どうしましたか?何か用事でも?」

あずさ「いえその……特に用事はないんですけど」

律子「じゃあ何です?」

あずさ「えっと……亜美ちゃんみたいに構って欲しいなぁ、なんて」

律子「……この暑さに頭でもやられましたか?」

あずさ「やられてませんっ!」

858 = 1 :

【いつもの平日35、事務所】

「夏と言えば風鈴も――」

雪歩「それで、縁側でお茶を啜ったり――」

千早「ただいま戻りました」

「ん、おかえり」

雪歩「おかえりなさい、千早ちゃん」

千早「二人でお話ですか?」

「ああ、まあな」

千早「そうですか。よかった、和解できたんですね」

「ち、千早!?それはまだ――」

雪歩「和解……って、何の話ですか?」

「あぁ、終わった……何もかもが……」

千早「まだ話もしてなかったんですか……」

859 = 1 :

雪歩「あの……千早ちゃん?話が見えないんだけど……」

千早「そうね。それはプロデューサーから話して貰いましょうか。どうぞ?」

「いやまあ……そろそろかなーとは思ってたんだよ、うん」

「でも名案が浮かばなかった訳で……」

千早「名案?何の?」

「どうやったら折り合いがつくかなって……ね?」

雪歩「折り合い?」

「ほら、俺も一人の大人として、折り合いをつけないと駄目な訳で」

「だから何とか折り合いのつくところで折り合いをつけさせて貰おうとしたんだけど」

「これは俺がプロデューサーとして活動させて欲しい事もあって、だからこそ折り合いを――」

千早「プロデューサー。机をコンコン叩くのやめて貰えますか?」

「あっ、すみません」

860 = 1 :

雪歩「それで、結局どういう事なのかな……?」

「えっと、その――湯呑を割って申し訳ございませんでした!」

雪歩「……え?」

「いや、雪歩の湯呑が無くなってた事があっただろう?」

雪歩「あ、はい」

「あれは俺が割ってしまったから、修理の為に持って帰った所為なんだ」

「で、いつ謝罪しようか迷っていたら……」

千早「こんな時期になってしまったと」

「その通りです……」

雪歩「そうだったんですか……じゃあ、私に敬語で話してたのも」

千早「萩原さんの機嫌を損ねると殺されると思ってたみたいね」

雪歩「何で!?」

「それは『湯呑に触ったら処分しないと』って話を千早が……」

雪歩「そんな事は言ってないと思いますけど……それと」

「ん?」

雪歩「あの湯呑、元から少し割れてました」

「……はい?」

861 = 1 :

雪歩「多分、千早ちゃんは『触ったら危ないから処分しないと』ってところを聞いたんじゃないかなぁ?」

千早「……言われてみればそんな気もしてきたわね」

「おい待て。なんてややこしい情報を伝えてくれたんだお前は」

千早「でも『湯呑に触ったら萩原さんがキレる』と言っていたのはプロデューサーじゃないですか」

「いや、確かにそれはそうだが……」

雪歩「あの……それも『指が切れちゃう』って事だと思います……」

「なん……だと……」

千早「勘違いも甚だしいですね」

「うぐっ……反論できん……」

雪歩「いえ、私も主語を省略してましたから……すみません」

862 = 1 :

「俺も湯呑を勝手に持ち帰ったりしてすまなかった。一応、修理は終わったから返しておくよ」

雪歩「ありがとうございます。こんな綺麗に……」

「いや、隠し事をしてた訳だし、お礼を言われると恐縮なんだが……」

雪歩「そう……ですね。それだけは、ちょっぴり怒ってます」

「嘘!?」

雪歩「本当です。私って、そんなに信用ないですか?」

「いやそれは……」

雪歩「別に、湯呑は壊れてもいいんです。それは買い直せばいいんですから。でも……」

「でも?」

雪歩「隠し事をしたら、信用が壊れちゃうじゃないですか。私は、そんなの嫌です」

「そうか……信用は買い直せないもんな……」

千早(えっ、今更?)

雪歩「はい。だから、隠し事はしないって約束して欲しいんです。駄目、ですか?」

「いや、駄目じゃない。約束だ」

雪歩「――やったぁ!絶対ですよ!」

「ああ、勿論」

雪歩「それじゃあ、この話はお終いです。それで、お茶の話に戻りますけど――」

「ふむ――」

千早(この人、もう萩原さんに頭が上がらないんじゃないかしら……)

863 = 1 :

【いつもの平日36、事務所】

伊織「ただいま……って、美希。アンタなんつー格好で寝てるのよ」

美希「むぇー。おかえり、でこちゃん」

伊織「でこちゃん言うな。そして、その下着が見えてるのをなんとかしなさい」

美希「えぇー……いいでしょ、暑いし」

伊織「よくないわよ。アイツが帰ってきたらどうするの?」

美希「どうもしないよ?」

伊織「しなさいよ!」

美希「でこちゃんうるさいの……室温上がっちゃう」

伊織「上がらないわよ!」

864 = 1 :

伊織「真面目な話、そんな姿を見せるのはよろしくないんじゃないかしら?」

美希「大丈夫大丈夫、ミキに興味ないから」

伊織「意外な性的嗜好とか持ってたら危ないでしょ」

美希「胸以外に何かあるの?」

伊織「それは……太ももとか?」

美希「太もものバーゲンセールやってるような小鳥が居るのに何ともないよ?」

伊織「うなじとか」

美希「律子……さんがいつもしてるの」

伊織「お腹は?」

美希「響も大概だよね」

伊織「……うちの事務所ってヤバくないかしら」

美希「気にしても仕方ないの。でこちゃんも脱ぐ?」

伊織「脱がないわよ!」

美希「そうなの?北風と太陽のお話からして、でこちゃん脱ぎ癖あると思ったんだけど」

伊織「どこ見て言ってんのよコラ」

865 = 1 :

【いつもの平日37、事務所】

「非常に暑い、という訳で」

春香「何かするの?」

「怪談でもしようかなと」

やよい「怪談ですか?」

春香「真って怖い話とか苦手じゃなかったっけ?」

「まあまあ聞いてみてよ。二人とも怖がらせてあげるからさ」

やよい「お願いしますー!」

春香「やよい、それちょっと違う……」

866 = 1 :

「夜の話なんだけどさ」

春香「そりゃ夜だろうね」

「春香、うるさいよ」

春香「はーい」

「人気のない道を車で帰っていた時に――」

やよい「夜は人の多い場所を選ばないと駄目ですよ?」

「そ、そういうお話だから……こほんっ!」

「車の窓をペタペタと叩く音がしたんだよ」

「それで、家に帰って窓を見ると、人の手形のようなモノが……」

やよい「手洗いうがいは大事で――春香さん?」

春香「ちょっと可哀想だから静かにしよう?ね?」

やよい「分かりましたー!」

「……あの、続けていい?」

春香「どうぞ?」

867 = 1 :

「汚れが気になった車の主は、窓を拭いたんだけど……」

「一つだけ落ちない汚れがあってね……?」

「なんと、窓の内側にあったんだよ……!」

春香「はぁ……」

「何その気の抜けたリアクションは」

春香「いやだって、それ有名すぎて怖くないような……」

「うそぉ!?ボクめちゃくちゃ怖かったのに!?」

春香「しかも伊織が一回話してたし」

やよい「あのー、これってどこが怖いんですか?」

「えーっとね。この落ちない汚れのところなんだけど……」

やよい「あっ!落ちない汚れには激落ち――」

春香「やよい、それ以上はやめてあげて。真の気持ちが激落ちくんになっちゃうから」

「……ボク泣いていいかな」

868 = 1 :

【いつもの平日38、事務所】

真美「ピヨちゃんは怪談に混ざらないの?」

小鳥「うーん、参加したいところだけどお仕事が……」

真美「机から離れらんない?」

小鳥「そうなのよ……」

真美「じゃあ、真美が話してあげよーか?」

小鳥「真美ちゃんが?何か持ちネタあるの?」

真美「まあね。こう見えて、怪談をさせたら右に出る者なしと言われた女よ!」

小鳥「ふふ、じゃあお願いしようかな」

真美「お任せあれ~」

869 = 1 :

真美「ピヨちゃんが主人公なんだけどね」

小鳥「あら、そうなの?」

真美「うん。それである日、親から電話が掛かってきたんだ」

真美「曰く『年末ぐらい帰ってきなさい』と」

小鳥「まあ確かにね」

真美「そこでピヨちゃんは久し振りに実家に帰ることにしたんだけど……」

小鳥「うんうん」

真美「なんと!そこには結婚を終えた同級生の姿がずらりと――」

小鳥「いやあああぁぁぁぁぁぁ!」

真美「どう?すっごく怖いっしょ?」

小鳥「真美ちゃん、怪談ってそういうのと違う……ひぐっ……」

870 :

お続き来た!

871 :

確かに怖い話だがジャンルが違うよwwww

872 :

ダイレクトに精神を抉ってくるぐう畜の所業

873 :

フェイタルケーオー ウィーン マミィー

874 :

なんて残酷な話なんだ

875 :

【いつもの平日39、事務所】

貴音「――という事がありまして」

「それは普段の行いが悪いからではないか?」

貴音「納得いきません。わたくしが花を食べるなど……どんないめぇじですか!」

「そんなイメージなんだろうな」

貴音「投げやりですね?」

「いや、愚痴が言いたいなら聞いてやるが。用はそれだけなのか?」

貴音「いえ……一つ、プロデューサーに頼み事が」

「ふむ?」

貴音「実は、響に何かしら仕返しをしたいのです」

「案はあるのか?」

貴音「わたくしが最も怖いと思うものにしようかと」

「断食か……何秒にする?」

貴音「……あなた様はわたくしの事がお嫌いなのですね?」

「冗談だ。で、本当のところは怪談か?」

貴音「は、はい……」

「単語を聞いただけで震えてどうする……」

876 = 1 :

「で、響を怖がらせる話がしたいと」

貴音「はい。何かご存知でしょうか?」

「うーん……まあ、知らない事もないが」

貴音「真ですか!?では、それを是非――」

「ああ、貴音が話せるように教えてやろう」

貴音「……え?」

「これは、ある動物好きな少女の話なんだが――」

貴音「すみません急用を思い出しまして」

ダッ!

「まあ待て」

ガシッ!

貴音「嫌です!放してくださいまし!」

「人が協力しようというのにお前が聞かないでどうする。ほら、続きを――」

貴音「お待ちください!他にも手はあります!」

「どんな?」

貴音「ほ、ほら……プロデューサーが代理で話せばよいではないですか」

「『よいではないですか』って……俺にも予定が――」

貴音「……!……!」←必死

「……仕方ないな」

貴音「あ、ありがとうございます!」

877 = 1 :

【いつもの平日40、事務所】

亜美「あれ?兄ちゃんとお姫ちんって変わってないんだ」

雪歩「変わってないって?」

亜美「いや、エイプリルフールのゴタゴタでお弁当作らなくなって」

亜美「それでちょっとはギクシャクしてるかなとか思ってたんだけど……大丈夫っぽいね」

雪歩「あ、あはは……まあ、割とあっさり解決してたからね」

亜美「あれ?ゆきぴょん何か知ってるの?」

雪歩「知ってるというか、なんと言うか……当事者?」

亜美「そうなの?」

雪歩「うん。実は――」

――――――――――――――――――――――――――――――

「……しまった」

雪歩「どうしたんですか?」

「いや、弁当を二つ作ってしまってな……」

雪歩「二つですか?」

「うむ。つい癖で――待てよ?」

「よくよく考えてみたら今日は……うん」

雪歩「あの、プロデューサー?」

「雪歩。よければそれを食べてやってくれ」

雪歩「へ?あ、はい」

「それじゃ、俺は営業に行ってくる」

雪歩「……じゃなくて、私も――!」

ガチャン

雪歩「お弁当があるん……ですけど……」

雪歩「……どうしよう、これ」

――――――――――――――――――――――――――――――

878 = 1 :

亜美「ゆきぴょん、何してんのさ……」

雪歩「いや、いきなりだったからつい貰っちゃって……」

亜美「まあいいや。それで?」

雪歩「えっと……スケジュールを確認したら、その日は四条さんと一緒でね」

亜美「うん」

雪歩「だから――」

――――――――――――――――――――――――――――――
【昼、楽屋】

雪歩「四条さん、お疲れ様です」

貴音「ええ、雪歩も」

雪歩「そろそろお昼ですね」

貴音「はい。ですので、わたくしは少し席を――」

雪歩「あれ?四条さんって、お弁当を持ってきてたんじゃ……?」

貴音「それが、紆余曲折ありまして……今日は外食の予定です」

雪歩「そうなんですか……あ、そうだ。ちょっと待ってくださいね。えーと……」

ガサゴソ

貴音「雪歩?」

雪歩「ありました。はい、四条さんどうぞ」

貴音「これは?」

雪歩「実はプロデューサーが余らせちゃったらしいんですけど、私はほら……持ってますから」

貴音「……成程。しかし、よいのですか?」

雪歩「何がです?」

貴音「これは雪歩が受け取った物。わたくしが食してよいのかと……」

雪歩「いいんです。きっと、そうなるべきですし」

貴音「そうなるべき、とは?」

雪歩「あ、いえ!何でもないです!さ、食べましょう」

貴音「え?ええ……それでは、ありがたく頂きます」

――――――――――――――――――――――――――――――

879 = 1 :

亜美「あげちゃったの?」

雪歩「うん。どうせ私一人じゃ食べきれないし……それに」

亜美「それに?」

雪歩「多分、プロデューサーは四条さんに渡して欲しかったんだと思うんだ」

亜美「あー……言われてみれば。それで、お弁当はどうしたの?」

雪歩「私が預かったよ。一応、プロデューサーは私にくれた訳だし」

亜美「で、洗ってから返したと?」

雪歩「うん」

亜美「……それだけ?」

雪歩「それだけって?」

亜美「ほら、何かもっと面白い事あったりしないの?」

雪歩「うーん、面白いかどうかは分からないけど……」

亜美「うんうん」

雪歩「お弁当の包みに、見憶えのない紙が挟まっててね」

亜美「紙?」

雪歩「うん。で、不思議に思って開いてみたら、中に――」


『真、美味しゅうございました。萩原雪歩より』


雪歩「って、物凄く達筆な字で書かれてたの」

亜美「お姫ちん、そこは誤魔化さなくてもいいんじゃないの……」

亜美「というか、ゆきぴょんはそれも兄ちゃんに渡したの?」

雪歩「渡したよ?」

亜美「どうだった?」

雪歩「ちょっとにやけてた……かな?」

亜美「……めんどくさいね、二人とも」

雪歩「それで仲直りできたみたいだし、私は気にしてないよ」

亜美(面倒見いいなぁ……)

880 = 1 :

【いつもの平日41、事務所】

「そういう訳で、響に来て貰ったんだが」

「はぁ……」

「準備はいいか?」

貴音「ひぃっ……!?」

ギュウッ!

「貴音、近いぞ。あと暑い……」

貴音「そそそそんな事を言われましても」

カチカチカチカチ

「耳元で歯の音が……ねぇ、これ何の罰ゲームなの?」

「始めるぞ」

(うわぁ、凄くめんどくさそう……)

881 = 1 :

「ある動物好きな少女の話だ。彼女は多くの動物と一緒に暮らしていた」

「自分みたいだな」

「その名前を響と言う」

「何でさ!?」

「身近な方がいいと思って。続けるぞ」

「ああ、うん……どうぞ?」

「少女は――というか響は、動物たちと遊んでいる時、ふとこう思ったんだ」

「『自分も皆と同じ目線になりたい』と」

貴音「ひぃぃぃぃ!?」

「うるさっ!っていうかまだ何も怖くないし!」

貴音「そ、そう言われましても……」

ガタガタ

「……何で貴音は付いてきちゃったんだ?」

「そうしないとお前の怖がるところが見れないからだろう」

「あっそう……」

「続けるぞ?」

「うん」

882 :

「そう思ってから数日後、自宅に不思議な小包が届いたんだ」

「小包?」

「うむ。中に入っていたのは、大小二つの首輪だった」

「一つは人でも付けられるような大きさのもの。もう一つは小さな動物用のもの」

「響は興味本位でその首輪を付けてみたんだ。すると……」

貴音「あ、あぁ……!あぁ……!」

「身体が小さくなってしまったんだ。動物たちと同じぐらいにな」

貴音「ひぅ……!」

「まだ小さくなっただけだってば……」

貴音「も、申し訳ありません……取り乱しました」

「貴音もいい加減に慣れろ。さて、小さくなった響は念願叶って動物たちと遊び倒した」

「おお!それは楽しそうだぞ!」

「だろう?ところで、遊べば自然と腹が空く訳だが」

「うんうん」

「小さいままでは料理ができない。そこで、あの首輪が目に付いた」

貴音「ひとりでに目に貼り付いたのですか!?」

「落ち着け貴音。誰もそんな事は言っていない」

貴音「し、失礼しました」

「ホント何しにきたの貴音……」

「次行くぞ」

「はーい」

883 = 1 :

「『これを付ければ元に戻れるのではないか』と思ったんだな。響はそれを装着した」

「すると、みるみる身体は元通りになったんだ。ただし……」

「た、ただし……?」

「……首輪の大きさは、そのままに」

「ひっ――」

貴音「いやあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

貴音「なりませんなりません!そのような事があっては……あぁ!」

貴音「響!首は大丈夫なのですか!?」

「えっ……だ、大丈夫だけど」

貴音「そ、それはよかった……」

「どうだ?なかなか怖かっただろう?」

「いや……正直、貴音の所為で驚きのポイント逃したというか……」

「なんか、すっごいモヤモヤするぞ……」

「まあいいんじゃないか、モヤモヤしたのが仕返しって事で」

「適当すぎない!?」

「貴音のケアは任せた。では、俺は仕事に戻るぞ」

スタスタ

「ケアって……」

貴音「ひ、響の首がころりと……おむすびころりんのようにコロコロと……ひぃ……!」

(これのアフターケアをするのか……こっちの方がよっぽど仕返しみたいだぞ……)

884 :

寝落ちかな?投下乙です

885 :

急いでどちらかの首輪外せば解決じゃね?
小さい首輪で首締め付けられて苦しくてもある程度はまだ大丈夫だから外せばいいし
動物みたくなっても首輪を外すか外してもらうかすれば…

886 :

何も解決してないんだが
アホは宿題やって[ピーーー]

887 :

一体何が886をそこまで怒らせたのだろうか

889 :

まな板の事を苛めるのはよく71

890 :

>>886に人73の脳味噌が71からって虐めるなよ

891 :

何で君もそうやって煽るかなぁ…

892 :

【真の誕生日1、事務所】

「音無さん、少しお訊きしたい事が」

小鳥「何ですか?」

「実用品と嗜好品、音無さんならどちらを選びます?」

小鳥「そうですねー……両方、とかいうのはナシですか?」

「両方ですか?」

小鳥「はい。できるならそっちの方が二倍ハッピーかなー、なんて」

「成程……分かりました、行ってきます」

小鳥「え?行くって――」

「それでは」

バタン

小鳥「どこへ……」

893 = 1 :

ガチャッ

亜美「ただいまー。はぁ、やっぱりまだ暑いなー」

亜美「あ、ピヨちゃん。居るなら返事ぐらいしてよー」

小鳥「へ?あ、ああ……おかえり、亜美ちゃん」

亜美「どしたのボーっとして。風邪?」

小鳥「いいえ、大丈夫よ」

亜美「だったらいいけど。そういや、さっき笑顔の兄ちゃんとすれ違ったよ」

小鳥「笑顔?」

亜美「うん。悩み事がお金で解決した時の顔してた」

小鳥(しまった……)

894 = 1 :

【真の誕生日2、ファンシーショップ】

「このぬいぐるみいいなぁ……いやでも、こっちもなかなか……」

「お、あそこのヤツもよさそう――よっ」

「……届かない」

スッ

???「どうぞ」

「あ、ありがとうございます――って、プロデューサー?」

「ん?なんだ真か。気づかなかったぞ」

「まあ、一応は変装してますから」

「そういえばそうだな。しかし、誕生日にファンシーショップ巡りとは……」

「何か?」

「いや、真らしいなと思っただけだ」

895 = 1 :

「というか、プロデューサーこそどうしてここに?」

「お前の誕生日プレゼントを買いに来た」

「……それ、本人の目の前で言う事ですか?」

「構わんだろう。相手を祝う事が大切なんだからな」

「おおっ!なんかプロデューサーが大人っぽ――」

「と、真美が言っていた」

「台無しですよ!」

896 = 1 :

「しかし……もう買いたいモノは決まっているみたいだな」

「はい。これ、気に入っちゃいました」

「折角だ。俺が出そう」

「プレゼントって事ですか?」

「うむ」

「うーん……それじゃ、お言葉に甘えて――」

「ふむ……」

「あの、プロデューサー?何見てるんですか?」

「うん?ああ、向こうにスポーツショップがあったよなーと」

「ありますけど、どうしたんですか?」

「後で寄ろうと思ってな。まずはここの支払いを……」

「まず?それって、もしかして……」

「無論、後の買い物にも付き合って貰うぞ。何せ誕生日祝いを買うんだからな」

897 = 1 :

「いやいやいや!二つも貰うのは悪いですよ!」

「だが……二つ貰えば二倍ハッピーだと」

「誰が?」

「音無さんが」

(小鳥さああぁぁぁん!)

「という訳だ。払わせてくれ」

「えーっと……その、やっぱり悪いですって」

「そうか……いや、無理強いする事ではなかったな。すまない」

「あ、ちょっと待ってください!こうしませんか?」

「ん?」

「ボクの財布には、今日の買い物で使うお金が入ってるんです」

「だろうな」

「それが日の目を見ないのは、お金が可哀想ですよね?」

「うむ」

「なので、向こうではプロデューサーが選んだ物の代金をボクが出します。どうですか?」

「いいではないか。では、早速レジへ――」

「あ、ここはプロデューサー払いなので、ボクはもう一段グレード高いの持ってきますね」

「真さん!?」

「冗談ですよ」

898 = 1 :

【真の誕生日3、事務所】

「そういえばボクって」

雪歩「ん?」

「いつまで『ボク』なんだろう?」

雪歩「えっと……ポエムの話?」

「違うよ!」

雪歩「そうなの?」

「そうなの」

雪歩「じゃあ、どういう?」

「いやさ。そろそろ一人称を変えた方がいいかなと思って」

雪歩「一人称って言うと、『ボク』を変えたいって事?」

「うん。大人になると矯正は難しそうだし……ほら、ね?」

雪歩「ああうん……言いたい事は何となく分かるよ……」

899 = 1 :

雪歩「それで、直すとしたらやっぱり『私』なのかな?」

「かな?とりあえず練習してみよう」

雪歩「練習?」

「うん。丁度いい時間だし……雪歩」

雪歩「はい?」

「ボク――いや、そろそろ私とレッスンに行こうか?」

雪歩「…………」

「雪歩?」

雪歩「か――」

「か?」

雪歩「カッコいい……」

「何でさ!?」

900 = 1 :

真、誕生日おめでとう

ギリギリで間に合ってよかった……


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