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    元スレP「大人を舐めるなッ!」

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    351 = 1 :

    春香「ここですよ!ここ!」

    「テンション高いな」

    春香「低くてどうするんですか。折角のパーティなのに」

    「確かに。それじゃ、プレゼントを交換するか」

    春香「そうですね。はい、私からはこれです」

    「俺からはこれだ」

    春香「わぁ……綺麗なリボン。ありがとうございます!」

    「それはよかった。春香は……財布か?」

    春香「はいっ!あの……気に入りませんでした?」

    「いや、嬉しいぞ。しかし……高かったんじゃないか?」

    春香「値段の事を言うのは野暮ってものですよ。プロデューサーさん」

    「それはそうかもしれないが……」

    春香「こういう時じゃないとお返しなんてできませんからね。貰ってやってください」

    「そうか……ありがとう、春香」

    春香「どういたしまして」

    352 :

    【クリスマス7、事務所】

    「プロデューサー、プレゼントどうぞ」

    「ありがとう。真はテディベアだったか。はい、これ」

    「ありがとうございます!あぁ、やっぱり可愛いなぁ!」

    「はしゃぎすぎて壊すなよ」

    「壊しませんよ!むしろ、どうやったら壊れるんですか!?」

    「抱き締めたりとか?こう、ベアハッグって感じで」

    「ダジャレなら千早に言ってください」

    「冷たい奴め……」

    「冬ですからね」

    353 = 1 :

    雪歩「あの、プロデューサー。私からもどうぞ」

    「ありがとう、雪歩。俺からはこれだ」

    雪歩「ありがとうございます。でも、何だか申し訳ないです……」

    「何が?」

    雪歩「昨日と今日で、二回もプレゼント貰っちゃって……」

    「誕生日がイブなんだから仕方ないだろう?こういうのは笑顔で受け取っておくものだ」

    雪歩「そうなんですか?」

    「そうだ」

    雪歩「じゃあ、そうします。ありがとうございます、プロデューサー」

    「お礼も言いすぎだ。雪歩らしいがな」

    雪歩「ふふっ……」

    「うん?何かおかしかったか?」

    雪歩「いえ、昨日も律子さんからそう言われたので。つい……」

    「律子と一緒なのか、俺は……」

    「嫌なんですか?」

    「最近の律子は意地悪だからな」

    「プロデューサーも人の事は言えませんよ」

    「そんな事はない。雪歩もそう思うだろ?」

    雪歩「あはは……ノーコメントです」

    「雪歩まで……仕方あるまい。少し態度を改めるか」

    雪歩「あ、私は今のプロデューサーが好きですよ?」

    「……結局、俺はどうすればいいんだ?」

    「うーん……変われると思うなら変わればいいんじゃないですか?」

    「ふむ……無理だな。大人はそう簡単には変われん」

    「ですよね」

    354 = 1 :

    >>350の誤字を訂正します

    千早「気を遣せてしまってすみません」

    千早「気を遣わせてしまってすみません」

    355 = 1 :

    【クリスマス8、事務所】

    「やよい。ここに居たのか」

    やよい「あ、プロデューサー!待ってください、今プレゼントを……はい!」

    「ありがとう。勝手で悪いが、やよいのは郵送しておいたぞ」

    やよい「そうなんですか?ありがとうございますっ!」

    やよい「あ、送料は……」

    「それも含めてプレゼントだ。気にするな」

    やよい「すみません……」

    「構わん。流石に食器を持ち帰るのは大変だろうしな」

    「やよいからは……目薬か」

    やよい「プロデューサー、いつもパソコンと向き合ってますから……どうですか?」

    「助かる。大事に使わせて貰うとするよ」

    やよい「はい。私も嬉しいです」

    356 = 1 :

    「ところで、音無さんを見なかったか?」

    やよい「小鳥さんですか?それならあそこに……」

    小鳥「あぁ……どうして私はこんな格好をしてるんでしょうか……」

    「何してるんですか?」

    小鳥「プロデューサーさん!?いつからそこに!?」

    「ついさっきです。どうかしました?」

    小鳥「いえ、何でもないです」

    「……似合ってますよ?」

    小鳥「同情するなら出会いをください」

    「すみません。いくらサンタでもそれは……」

    小鳥「冗談ですよ」

    「冗談に聞こえませんよ……それはさておき、音無さんもどうぞ」

    小鳥「ありがとうございます。私からも……はい」

    「ありがとうございます――って、日本酒ですか?」

    小鳥「だって、何を渡せばいいか分からなかったんですもん……ハンカチだと被っちゃいますし」

    「それは分かりますけど、日本酒って……」

    小鳥「ブローチとかの方がよかったですか?」

    「まあ、それなら日本酒の方がいいですね」

    小鳥「そういう堅苦しいのは嫌いだと思ってましたよ」

    「何故です?」

    小鳥「楽しくないでしょう?」

    「確かに」

    357 = 1 :

    できれば25日に全て投下したかったのですが、日を跨いでしまいました
    まあ、こういう特別な日は26時まであるという解釈でどうにかお願いします

    それにしても、二日連続で普通な感じのエピソードになってしまいました
    クオリティが下がっていなければよいのですけど

    358 :

    おつ
    何一つ問題はない

    359 :

    おつおつ
    いい感じだぞ

    360 :

    このPはやけに男らしいな。
    子供な所とk
    おや?こんな時間に来客か?

    361 :

    おつおつ

    むしろクオリティ上がってるから

    362 = 1 :

    >>356の訂正をします

    小鳥「そういう堅苦しいのは嫌いだと思ってましたよ」

    小鳥「やっぱり。堅苦しいのは嫌いだと思ってましたよ」

    363 :

    【年末の騒動1、事務所】

    「もう年賀状を書かないといけない時期か」

    貴音「そうですね。これからも変わらぬお付き合いをお願いする為には欠かせないものです」

    「うむ。では早速、取りかかるとしよう」

    春香「あれ?パソコンでやらないんですか?」

    「手書きの方がいいだろう」

    春香「どうして?」

    「その方が楽しいからだ。それに、何だか真心が込められている気がするじゃないか」

    春香「気がするだけですか……」

    「本音を言えば、『マメな人間だな』と思って貰おうという魂胆もある」

    春香「それは聞きたくなかったです」

    「大人は常に打算で生きているのだ」

    春香「そんな大人は嫌だなぁ……」

    364 = 1 :

    貴音「しかし、打算の話はともかくとして……プロデューサーの仰る事も分かります」

    「何がだ?」

    貴音「やはり手間暇掛けられた品というのは、どこか違う趣があるものです」

    貴音「そういう品を頂いた時は、相手の本心に関わらず嬉しいものですよ」

    「幸せな奴め」

    貴音「勝手に相手の魂胆を考えて勝手に落ち込むよりは有意義な人生かと」

    「ふむ……一理あるな」

    春香「私もそんな風に考えられたらいいのにな……」

    「……さっきの発言の後に聞くと、物凄く皮肉が効いた言葉に思えるな」

    春香「えぇっ!?何でですか!?」

    「要するにアレだろう?貴音のように幸せ頭で生きていきたいという事だろう?」

    「皮肉が効きすぎて……正直、怖いぞ?」

    貴音「春香……貴女はわたくしをそういう目で……」

    春香「ち、違いますよ!プロデューサーさんも変な事を言わないでください!」

    「冗談だ」

    貴音「冗談です」

    春香「この人達は……」

    365 = 1 :

    貴音「ところで、わたくし達も頂けるのでしょうか?」

    「え?」

    貴音「年賀状の話です。書いて頂けるのですか?」

    「うーん……いや、書いてもいいんだが……」

    春香「何か困った事でも?」

    「だって、貴音の住所なんて知らないもの」

    貴音「……そうでしたね」

    春香「そんなの、本人が居るんだから訊けばいいじゃないですか」

    「だそうだ。貴音、住所は?」

    貴音「トップシークレットです」

    「……お前は貰う気がないのか?」

    貴音「あります。ですが、人には誰でも秘密の1つや100個は――」

    「それは聞き飽きたぞ」

    貴音「最後まで言わせてください……」

    「付き合ってられん……が、仕方ない。事務所で交換という形を取るか」

    春香「いいですね、それ。私もお願いしていいですか?」

    「ああ、構わんぞ。さて……最初は貴音からでいいか」

    サラサラ

    春香「そういえば手書きでしたね。絵とか得意なんですか?」

    「無論だ。でなければ、わざわざ手書きなどしない」

    春香「見せて貰っても?」

    「いや……それは後のお楽しみだ」

    貴音「そう仰らず、少しだけ見せて頂けませんか?」

    ずいっ

    「駄目だ」

    サッ←貴音から遠ざけた

    春香(あ、こっちに来た)

    貴音「いけずです……」

    「いいから楽しみにしていろ。きっと気に入る筈だ」

    貴音「そうですね……分かりました」

    春香(どんなの描いたんだろう?来年は午だったよね?)

    チラッ……

    春香「…………」

    春香(馬刺しだった……)

    366 = 1 :

    【年末の騒動2、事務所】

    小鳥「あぁ、忙しい……」

    律子「仕方ないですよ。年末はどこもこんなものです」

    「まったくだ。『貧乏暇なし』って言葉は嘘だな」

    小鳥「お金が稼げるようになっても忙しいのは変わりませんからね」

    律子「なら、いっそ油田でも掘り当てればいいんじゃないですか?」

    「それはそれで管理が面倒臭そうだ。それに、そんな手段で稼いでも面白くない」

    小鳥「プロデューサーさんの基準は変わってますね」

    「そうですか?至って普通だと思いますけど」

    律子「まあ、私も楽しくてこの仕事をしてますからね。分からなくはないです」

    小鳥「……あの、ちょっと待ってください」

    「はい?」

    小鳥「今の流れだと、まるで私が面白くないのに仕事してるみたいじゃないですか」

    「そうなんですか?」

    小鳥「違いますよ!」

    「ならいいじゃないですか」

    小鳥「律子さぁん……プロデューサーさんが苛めるぅ……」

    律子「馬鹿な事やってないで仕事してください」

    小鳥「うぅ……冷たい……」

    367 = 1 :

    「ともかく、暇はなくとも懐が寂しい人は居ない訳だ」

    律子「そう考えると幸せですね。お金が全てではないですけど」

    小鳥「まあ、寂しいのは懐じゃなくて隣ですからね」

    P・律子「…………」

    小鳥「ちょっ!?黙らないでくださいよ!」

    368 :

    12年越しにやっと戻ってきたのに馬ェ・・・

    370 :

    このスレのおかげで来年年男だと気付いた

    371 :

    >>370
    来年は木ノ兄午、木生火で縁起よろしいぞ
    って年男な同級生に出す年賀状に書いた

    372 :

    【年末の騒動3、事務所】

    亜美「ねぇ、兄ちゃん」

    「ん?」

    亜美「そろそろお正月でしょ?おせちとか作らなくていいの?」

    「おせちなぁ……子供が好きな味じゃないぞ?」

    真美「じゃあ子供が好きな味にして?」

    「ふむ……そうするか。昆布巻きとか作っても、食べるのは音無さんぐらいだろうし……」

    「まあ、洋食中心にすればいいだろう」

    亜美「やったー!兄ちゃん大好き!」

    「そうか。俺も好きだぞ」

    真美「え?マジで?」

    「うん?何かおかしいか?」

    真美「いや、おかしいって言うか……意外?」

    「何が」

    真美「兄ちゃんから『好き』って言葉が出る事が」

    「お前は俺を冷血漢か何かと勘違いしてないか?」

    真美「……してないよ?」

    「今の間は!?」

    373 = 1 :

    真美「まあ、さっきのは冗談だけど……」

    「だけど?」

    真美「実際、ちょっと嫌われたりしてるんじゃないかな―と思ってたり」

    「どんな心配だ」

    亜美「んー、だってアレでしょ?かなり迷惑かけてるでしょ?」

    「……それを自覚してなお迷惑をかけるあたり、お前達は勇者だな」

    亜美「えへへ……それほどでもないよ」

    「褒めてないからな?」

    374 = 1 :

    真美「でもね。真面目な話、兄ちゃんって怒らない――」

    亜美「怒らないっけ?」

    真美「……怒るね」

    「何が言いたいんだ?」

    真美「だからね。兄ちゃんは真美達の相手、嫌々してるんじゃないかなと思って……」

    亜美「たまにだけど、不安になったりもするんだよ?」

    「はぁ……何かと思えばそんな事か」

    亜美「むっ……これでも真剣に悩んだりするんだからね!」

    真美「そーだよ!珍しく反省してるっていうのに酷いよ!」

    「とても反省してる態度には見えんが……まあ、一つだけいい事を教えてやろう」

    真美「いい事?」

    「うむ。子供が大人と接する時、心配するべきは『怒られる事』であって、決して『嫌われる事』ではない」

    亜美「そうなの?」

    「ああ。大人は相手を簡単に嫌ったりはしないからな」

    真美「どうして?」

    「疲れるからだ。『嫌う』という行為は思ったよりも面倒臭い」

    「デメリットが多いと言ってもいいな。人を嫌いになるとロクな事がない」

    亜美「例えば?」

    「相手の能力や素質を見失うし、些細な事で苛立つようになる。何より、もう一度好きになるのは大変だ」

    「だから大人は嫌わない。お前達は安心して迷惑をかけていいんだ」

    真美「そうなんだ……じゃあ、好きじゃなくなったらどうなるの?」

    「無関心になる」

    亜美「そっちの方が怖いよ!」

    375 = 1 :

    「というか、そんな事を言い出したら俺の方が不安だぞ?」

    真美「何が?」

    「嫌われるかもしれない事がだ。子供は嫌う事にも全力だからな」

    「今こうしてお前達に変な話をしているのだって、ともすれば『ウザい』と思われかねん」

    亜美「兄ちゃん……」

    「まったく……お陰で俺のガラスのハートは常に粉々だ。どうしてくれる」

    真美「常に!?もうどうしようもなくない!?」

    「熱して形を整えれば大丈夫だ」

    亜美「あ、意外と簡単に戻るんだね……」

    「大人はそうでなければやっていけないからな」

    真美(何だか物凄い悲しさを感じる……)

    376 = 1 :

    【年末の騒動4、事務所・給湯室】

    「洋食中心と決まったはいいが、何から作るべきか……」

    「プロデューサー?何してるんだ?」

    「おせちの準備だ」

    「……おせちってエビフライとかあったっけ?」

    「亜美達の希望だ。お前だって、チョロギとか出されても困るだろう?」

    「チョロギ?」

    「芋虫みたいな形をした塊茎だ。知らないか?」

    「知らないけど、今ので一気に食欲が失せたぞ……」

    「まあ、子供の好きな味ではないかもな」

    「そういう話じゃないと思う」

    377 = 1 :

    「それはさておき、もしリクエストがあるなら聞いてやるぞ」

    「本当?」

    「本当だ。大人は嘘を吐かない」

    「今度は『虚言はないが二言はある』とか言わないよね?」

    「誰だ?そんな屁理屈を捏ねる奴は」

    「目の前に居るぞ」

    「ふむ……響の事か?」

    「違うからね!?」

    378 = 1 :

    「話が進まんな。リクエストはないと考えていいのか?」

    「わー!待って待って!すぐ言うから!」

    「何だ?」

    「えっとね。自分、蟹が食べたいぞ」

    「蟹か……そういえば忘れていたな」

    「駄目?」

    「駄目ではないが、食材が無い事には何ともならんな……」

    「仕方ない。獲りに行くぞ」

    「え?」

    「ほら、さっさと準備しろ。蟹が食べたいんだろう?」

    「今から!?今から行く気なの!?」

    「こちらから行かなくてどうする。まさか蟹の方から来てくれる訳ないだろう」

    「いや、頼んだら来てくれると思うけど」

    「何っ!?お前、ついに蟹と話せるようになった――」

    「クール宅急便で」

    「……蟹も進化したな」

    「進化したのは人間だぞ」

    379 :

    Pが残念な子過ぎるカワイイ

    380 = 1 :

    【年末の騒動5、事務所】

    「年末と言えば、大掃除は欠かせない行事だ」

    美希「うん」

    「そういう訳で、お前も手伝え」

    美希「えー……めんどくさいの」

    「面倒臭いではない。やよいの姿を見ろ」

    美希「やよいの?」

    チラッ

    やよい『ふんふふ~ん♪』

    美希「頑張ってるね」

    「そう、懸命に掃除に励んでいる。だというのに、年上の――つまり、大人のお前がそんな態度でいいと思うか?」

    美希「駄目なの?」

    「駄目か否かの問題ではない。意識の問題だ」

    美希「意識?」

    「うむ。子供が頑張っているのに大人が怠けている現状を見て、情けなく思わないのか?」

    美希「よく分かんないの」

    「だから、こう……無力感のようなものを覚えないのか?」

    美希「うーん……少なくともミキは大丈夫だって思うな。プロデューサーは別だけど」

    「……どういう事だ?」

    美希「んー……ちょっと待ってね。紙に書くから」

    「まあ、待てと言うのなら待つが……」

    381 = 1 :

    美希「――よし、できたの。これを見て」

    「これは?」

    美希「無力指数計算式なの」

    「意味が分からん」

    美希「だから、『子供が頑張ってるのを尻目に大人が怠けた場合』に想定される無力感を数値化したものなの」

    「余計に分からなくなったぞ」

    美希「まあ、紙を見て貰った方が早いかな」

    「どれどれ……」

    ――――――――――――――――――――――――――――――

    無力指数とは、大人が子供に対して感じる情けなさを数値化したものである。
    値の求め方は以下の通り。

    (自分の年齢)-(相手の年齢)
    ―――――――――――――――×(自分の年収)=無力指数
        (自分の年齢)


    ※この式は、相手が自分よりも年下である場合にのみ有効である

    ――――――――――――――――――――――――――――――

    「……何だこの世俗に塗れた計算式は」

    美希「どこかおかしい?」

    「穴だらけすぎて突っ込む気力も失せる程度にはおかしいな」

    美希「そう?一応、年齢が上がるにつれて無力感が大きくなるようにしてるつもりだけど」

    「確かに、年齢差が大きいほど年収が削られない式になっているな……適当だが」

    美希「頑張って作ったのに適当って言われると悲しいの」

    「適当に頑張って作ったんだろうが」

    美希「まあね。とにかく、これでプロデューサーの方が情けないって証明できると思うの」

    「ほう……興味深いな。やってみろ」

    美希「年収とか知らないから正確じゃないかもしれないけど……こんな感じかな」

    382 = 1 :

    ――――――――――――――――――――――――――――――

    プロデューサーの年齢を24と仮定して、平均年収はおよそ250万程度。
    「多く貰っている方」という証言も加味して、その1.5倍の375万を年収とすると
    やよいに対するプロデューサーの無力感は

    24-14
    ―――×375=156.25
     24


    また、アイドルの平均年収を800万程度とすると
    やよいに対するミキの無力感は

    15-14
    ―――×800=53.3333……≒53.33
     15


    よって、プロデューサーの方がミキよりも情けない事が証明された。

    ――――――――――――――――――――――――――――――

    美希「ね?」

    「いやいやいや、おかしいだろ」

    美希「何が?」

    「どう考えたってお前2000万ぐらい稼いでるだろ。慎ましやかに申告するんじゃない」

    美希「それを言ったらプロデューサーだってもっと貰ってるでしょ?お互い様なの」

    「しがないサラリーマンを過大評価するな。大人は思っているよりずっと薄給なんだ」

    美希「だったらミキなんてまだ子供なの。そんなに稼げる訳ないって思うな」

    「ふん……そこまで言うならお前の給与明細を――」

    やよい「あのー……」

    「やよいか。すまないが、今は忙しいから後で――」

    やよい「遊んでないで掃除してくれたら嬉しいんですけど……」

    P・美希「ごめんなさい……」

    383 :

    Pと美希いいコンビだな

    384 :

    このPは美希か雪歩とくっつけば良いと思うの


    385 = 1 :

    【年末の騒動6、事務所】

    「こんな遅くになってから言うのもアレなんですけど」

    あずさ「はい?」

    「あずささんは帰省しなくていいんですか?」

    あずさ「えぇ。年明けからもすぐ忙しくなりますし、慌ただしいですから」

    「そうですか……音無さんは?」

    小鳥「私に『帰れ』と言うんですか?実家に?それがどれほど残酷か分かっていながら?」

    「何か困った事でも?」

    小鳥「帰る度にお見合いを勧められる身にもなってくださいよ!」

    「それは大変ですね。俺には分かりませんけど」

    小鳥「でしょうね。プロデューサーさんはまだ若いから――」

    「いえ、親に『お見合い結婚なんてお前には無理だ』と言われてるので」

    小鳥「…………」

    あずさ(空気が重い……)

    386 = 1 :

    あずさ「……あのっ!」

    「どうしました?」

    あずさ「と、年越しそばとか食べませんか?」

    小鳥「……そうですね。一年の災厄を断ち切るとか言いますし」

    小鳥「きっと今年は厄年だったのよ……来年こそは必ず……!」

    あずさ「小鳥さんならいい人が見つかりますよ。ね、プロデューサーさん」

    「ええ。音無さんは素敵な人ですから」

    小鳥「はい……ありがとうございます……」

    あずさ「……ちょっと思ったんですけど、プロデューサーさんはどうなんですか?」

    「何がです?」

    あずさ「小鳥さんとお付き合いする事ですよ。二人とも、そんなに歳は離れてないですし」

    小鳥「……興味ありますね。参考までに聞かせてください」

    「うーん……あり得ませんね」

    小鳥「ごふっ……!」

    あずさ「小鳥さん!?大丈夫ですか!?」

    小鳥「だ、大丈夫です……ここまでバッサリくるとは思ってませんでしたけど……」

    あずさ「プロデューサーさん!けしかけた私が言うのも何ですけど、今のは酷すぎますっ!」

    あずさ「せめて、もっと言葉を選んで――」

    「ああ、そういう意味ではないんですよ」

    小鳥「じゃあ、どういう意味なんですか……?」

    「俺、親から『恋愛結婚はもっと無理だろうけどな』って言われてるので」

    小鳥「…………」

    あずさ(また空気が……)

    388 :

    【年始の騒動1、神社】

    「あれ?」

    雪歩「あ、プロデューサー。あけましておめでとうございます」

    「あけましておめでとう、雪歩。ご家族と来ているのか?」

    雪歩「いえ、そっちはもう終わったので……これは二回目です」

    「成程……友達と来るって選択肢もあるものな」

    雪歩「ええ。プロデューサーはお願いしてきたんですか?」

    「いや、今から行こうと思ってたところだ」

    雪歩「私も行っていいですか?」

    「雪歩も?別に構わないが……多分、二度目のご利益はないと思うぞ?」

    雪歩「分かってます。私は付き添いみたいなものだと思ってください」

    「付き添い?」

    雪歩「はい。一人だと、列に並んでる間は暇ですから」

    「ああ、話し相手になってくれるのか。気を遣わせてすまないな」

    雪歩「いいですよこれぐらい。それじゃ、行きましょうか」

    389 = 1 :

    「しかし、晴れ着か。似合っているな」

    雪歩「あはは……ありがとうございます。プロデューサーは着ないんですか?」

    「あるにはあるんだが、社会人になるとスーツの方が便利だからな。着る機会がないんだ」

    雪歩「そういうものですか」

    「そういうものだ」

    雪歩「色々と大変なんですね……ところで、ちょっと気になってたんですけど」

    「ん?」

    雪歩「そのケースって何が入ってるんですか?」

    「これか?これは――いや、後で話そうか。順番も回ってきたしな」

    雪歩「はぁ……分かりました」

    390 = 1 :

    雪歩「それで、何をお願いするんですか?」

    「雪歩は何にしたんだ?」

    雪歩「私ですか?私は……内緒です」

    「なら俺も内緒だ。ただ、願い事は二つあるんだけどな」

    雪歩「欲張りですね」

    「まあ、自分の分と他人の分。それぐらい願っても罰は当たらんだろう」

    「とはいえ、曲がりなりにも二つお願いするんだ。お賽銭は奮発するつもりでいるぞ」

    雪歩「奮発って……一万円ですか?」

    「もっとだ」

    雪歩「もっと?私の知る限りだと、一万円が最高だった筈ですけど……」

    「円万から『円満に通ず』って意味だったか。確かにそれでもいいんだが……」

    「折角だからオリジナルで『これ以上ないご縁』にしようと思う」

    雪歩「『これ以上ないご縁』……?」

    「うむ。少し無理矢理になるが『5・0・1・10・7・1・5』円」

    「つまり……五千十一万七百十五円だ」

    雪歩「えぇっ!?いくらなんでもやりすぎですよ!?」

    「このジュラルミンケースもその為に持ってきたんだ。では――」

    雪歩「ま、待ってください!」

    「どうした?」

    雪歩「あの、実は律子さんから言伝を預かってるんです」

    「律子から?」

    雪歩「はい。もし初詣でプロデューサーに会ったら釘を刺すようにって……」

    「『釘を刺す』とは穏やかじゃないな。内容は?」

    雪歩「えっと……『ご利益はお金で買えませんよ』らしいです」

    「これを見越していたのか……お節介な奴だ」

    雪歩「それだけプロデューサーが心配だったんですよ」

    「分かっている……しかし、雪歩にだけ教えていたのか?俺に会えなかったらどうするつもりで――」

    雪歩「あ、メールは全員に送信されてましたよ」

    「……俺には来なかったが?」

    雪歩「それは、その……私もプロデューサーに送ればいいのにって言ったんですけど……」

    「けど?」

    雪歩「律子さんが『直接言わないと聞かないから』って」

    「そこまで信用ないのか……」

    391 = 1 :

    【年始の騒動2、事務所】

    「年始からこんなに集まるとはな」

    伊織「何かおかしいの?」

    「いや、家族で過ごすものとばかり思っていたからな。挨拶回りだってあるだろうし」

    伊織「確かに面倒臭い挨拶回りとか、出るのも億劫なパーティとか色々あったけど……」

    伊織「『芸能関係者にも挨拶しておきたいから』って言って抜けてきたのよ」

    「物は言いようだな」

    伊織「そうでもしないとやってられないもの」

    「だろうな」

    伊織「それに、アンタの料理の方が美味しいしね。むざむざ逃すなんて勿体ないわ」

    「そうか。まあ、好きなだけ食べるといい」

    伊織「ええ。それじゃ、頂きます」

    392 = 1 :

    伊織「く……このっ……!」

    「……俺がやろうか?慣れないと難しいだろう」

    伊織「大丈夫よ……こんなの、天下の伊織ちゃんにかかれば――熱っ!」

    「だから言ったのに……ほら、貸してみろ」

    伊織「うぅ……アンタの世話になるなんて一生の不覚だわ……」

    「そう言うな。人には得手不得手がある」

    バキッ!

    「それに、お前は子供なんだから素直に甘えていろ……はい、できたぞ」

    伊織「ありがと……にしても、こんなに面倒だとは思わなかったわ」

    「まあ、水瀬家ではあまり見ないかもな――殻の付いた蟹の入ってる鍋なんて」

    伊織「当然よ。全部剥いた状態で出てくるんだから」

    「その所為で蟹が剥けないお嬢様が誕生した訳か」

    伊織「そうよ!悪い!?」

    「悪くはない。ただ、環境に恵まれすぎる考えものだなと思って」

    伊織「……これから剥けるようになるわよ」

    「そうするといい。向上心のある人間はどこまでも高みを目指せるものだ」

    「いずれ伊織も俺と同じぐらいの事はできるようになる。安心しろ」

    伊織「それは逆に不安なんだけど……」

    393 = 1 :

    伊織「く……このっ……!」

    「……俺がやろうか?慣れないと難しいだろう」

    伊織「大丈夫よ……こんなの、天下の伊織ちゃんにかかれば――熱っ!」

    「だから言ったのに……ほら、貸してみろ」

    伊織「うぅ……アンタの世話になるなんて一生の不覚だわ……」

    「そう言うな。人には得手不得手がある」

    バキッ!

    「それに、お前は子供なんだから素直に甘えていいんだ……はい、できたぞ」

    伊織「ありがと……にしても、こんなに面倒だとは思わなかったわ」

    「まあ、水瀬家ではあまり見ないかもな――殻の付いた蟹の入ってる鍋なんて」

    伊織「当然よ。全部剥いた状態で出てくるんだから」

    「その所為で蟹が剥けないお嬢様が誕生した訳か」

    伊織「そうよ!悪い!?」

    「悪くはない。ただ、環境に恵まれすぎるのも考えものだなと思って」

    伊織「……これから剥けるようになるわよ」

    「そうするといい。向上心のある人間はどこまでも高みを目指せるものだ」

    「いずれ伊織も俺と同じぐらいの事はできるようになる。安心しろ」

    伊織「それは逆に不安なんだけど……」

    394 = 1 :

    >>393>>392の修正です

    395 = 1 :

    【年始の騒動3、事務所】

    「千早」

    千早「はい?」

    「春香から年賀状の話は聞いてるか?」

    千早「ええ。聞いてます」

    「よかった。えっと、千早のは……これだったか。はい」

    千早「私からもどうぞ。拙いですが」

    「気にしなくていい。千早が書いたという事実が大切なんだ」

    千早「そう言って貰えると助かります」

    「他の人にも渡したいんだが……まだ全員は来てないみたいだな」

    「すまないが、少し席を外させて貰う。感想は後で聞かせてくれ」

    千早「あ、はい。分かりました」

    「では、行ってくる」

    バタン

    396 = 1 :

    千早「感想か……裏面も見てみましょう」

    くるっ

    千早「ヘッドホンをかけた馬がスクラッチしてる……」

    千早(どんな感想を期待してるんだろう……私には全く分からないわ……)

    千早(せめて、もう少しまともな絵ならよかったのに……他の人の年賀状はどうなってるのかしら)

    千早「人の物を見るのは気が引けるけど……参考までに」

    ペラ……

    千早「…………」

    千早(……四条さん、頑張ってください)

    397 :

    馬刺しだもんげ!

    398 = 1 :

    【年始の騒動4、事務所】

    「なあ、真」

    「何ですか?」

    「お前って舟盛り作れたよな?」

    「ええ、まあ……それがどうしたんですか?」

    「これから刺身を切るんだけど、手伝って貰えないか?」

    「いいですよ!任せてください!」

    「ありがとう。それじゃ、そこのマグロをよろしく頼む」

    「分かりました。プロデューサーは何を捌くんですか?」

    「フグだ」

    「はっ?」

    「だから、フグだ」

    「いやいやいや!それ普通の人が捌いていい物じゃないですよね!?」

    「免許なら持ってるぞ?」

    「えぇー……本当ですか?」

    399 = 1 :

    「本当だ。嘘だと思うなら――」

    スッ……

    「ほら、食べてみろ」

    「嫌ですよ!死んだらどうするんですか!」

    「死なないから大丈夫だ」

    「どうせプロデューサー基準で『大丈夫』なんでしょう!?騙されませんからね!」

    「いや、騙すつもりなんて一切ないんだが……」

    「というか、俺基準でってどういう意味だ」

    「『俺はフグ毒で死んだりしない。大人だからな』とか言いそうじゃないですか」

    「大人だってフグ毒に中れば死ぬ。人間だからな」

    「……人間だったんですね」

    「当たり前だろ!」

    400 :

    だって私達


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