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    元スレP「大人を舐めるなッ!」

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    301 = 1 :

    『――亜美!また俺のおやつ食べただろ!』

    亜美『兄ちゃんだって昨日の亜美のおやつ食べたじゃん!』

    『それは一昨日の分を取り返しただけだ!』

    亜美『それも三日前の分を貰っただけだもん!』

    『なら俺だって四日前の分を――』

    律子「……ね?」

    雪歩「あぁ……確かに男の人とは思ってないかもです……」

    302 :

    【いつもの平日14、事務所】

    真美「ねぇ兄ちゃん」

    「んー?」

    真美「地球最後の日って信じる?」

    「俺か?俺は……信じるかもしれんな」

    真美「へぇ、そうなんだ」

    「真美はどうなんだ?」

    真美「んー……真美は信じないかな」

    「夢のない奴め」

    真美「地球が終わったら夢も希望もないよ……」

    「ふむ……一理あるな」

    303 = 1 :

    「ところで、どうして真美は信じないんだ?」

    真美「そりゃ、今まで散々言われてたのに一回も滅亡してないからだよ?」

    「滅亡したら憶えていられる訳ないだろ」

    真美「あ、確かにそうかも」

    「やっぱり真美は子供だな」

    真美「それでも信じてる兄ちゃんの方が子供っしょ」

    「そんな事はない」

    真美「じゃあ、兄ちゃんは何で信じてるの?」

    「ワクワクするから」

    真美(それって結局は子供なんじゃ……)

    304 = 1 :

    【いつもの平日15、事務所】

    「ふむ……そろそろライブでもするか……」

    美希「ホントに!?」

    「ああ。この前から随分と間が空いたからな」

    美希「もっとキラキラできる?」

    「勿論だ。その為に俺が居るんだからな」

    美希「やったぁ!今から楽しみなの!」

    美希「ううん、もう今ここでキラキラしたいぐらいなの!」

    「そうか。だったらいい案があるぞ」

    美希「え?なになに?」

    「まずはこれに着がえて――」

    305 = 1 :

    美希「……ねぇ、プロデューサー」

    「うん?」

    美希「……このマニキュアは?」

    「ラメ入り」

    美希「アイシャドウは?」

    「ラメ入り」

    美希「ファンデは?」

    「ラメ入り」

    美希「衣装は?」

    「シルバー塗れだな」

    美希「これじゃキラキラ(物理)なの!」

    「……輝いてるぞ?」

    美希「嬉しくないの!」

    306 = 1 :

    【ある休日11、ラーメン二十郎】

    貴音「プロデューサーはどうなさいますか?」

    「貴音に任せる」

    貴音「本当によろしいのですか?」

    「何が?」

    貴音「プロデューサーには食べきれないかと思いますが」

    「どれだけの量なのかは知らんが、俺にできない事はない」

    貴音「そう意地にならずともよろしいですのに……」

    「うるさい。食べると言ったら食べるのだ」

    貴音「ふむ……もしも食べきれなかった場合はどういたしましょう?」

    「好きなだけ罵倒なり何なりするといい」

    貴音「分かりました。では、メンカタカラメヤサイダブルニンニクアブラマシマシで」

    店員「はい、どうぞ」

    ゴトッ……

    「さてと、頂きます」

    貴音「……わたくしが少し減らしましょうか?」

    「それはお前が食べたいだけだろ……」

    307 = 1 :

    「――ふぅ、流石に多かったな」

    貴音「まさか食べきるとは思いませんでした」

    「言っただろう?俺に不可能はない」

    貴音「わたくしとした事が……プロデューサーを侮っていたようですね」

    「しれっと『侮っていた』とか言うな。失礼な奴め」

    貴音「それは……申し訳ありません」

    貴音「しかし、勝利の台詞が無駄になってしまいました。残念です」

    「勝利の台詞?何だそれは」

    貴音「プロデューサーがらぁめんを残した時、言おうと思っていた言葉です」

    「ふむ……どんな感じなんだ?」

    貴音「底を見失う――ぎるてぃ……!」

    「パクリかよ!」

    308 = 1 :

    【いつもの平日16、事務所】

    「クリスマスも近付いてきたな」

    亜美「そうだね」

    「という訳で、これをやろう」

    真美「……靴下?」

    「サンタさんが来るだろう?」

    亜美「サンタさんって……」

    P「どうした?テンション低いぞ?」

    真美「だって、もうサンタがどうのって歳でもないし……」

    「え?お前ら信じてないの?」

    真美「逆に訊くけど、兄ちゃんは信じてるの!?」

    「勿論だ。その方が夢があるし……」

    亜美「あるし?」

    「何より、子供の夢を壊さないのが大人だからだ」

    真美「ふうん……で、その大きな靴下は誰の?」

    「俺のだ」

    亜美「思いっきり子供じゃん!」

    「うるさいな。もしかして、靴下の大きさに不満でもあるのか?」

    真美「別にないけど」

    「あんまり文句ばかり言ってると返して貰うからな」

    亜美「じゃあ返すよ。はい」

    「いや、返すなよ!悲しくなるだろ!」

    真美(面倒臭いなぁ……)

    「まったく……お前らはサンタさんから参考書でも貰っていろ」

    亜美「何その地味な嫌がらせ……」

    309 = 1 :

    「そうだ。やよいにも渡さないとな……やよいー?」

    やよい「はい?」

    「ほら、やよいの分の靴下」

    やよい「え?どうして靴下を?」

    「だって、サンタさんからプレゼント貰うだろ?」

    やよい「……あの」

    「うん?」

    やよい「……私、あげる方なんです」

    「何というか……ごめん……」

    310 :

    そこでPサンタの出番よ

    311 :

    休日だから多めに投下できるかと思えばそうでもなかったです
    もうタイトルの事は忘れて貰った方がいいくらい乖離していきますね……申し訳ありません

    312 :

    ええのよ

    313 :

    どうもここの貴音さんはやな感じに見えちゃう

    314 :

    期待してる

    315 :

    やよいのプレゼントは俺が用意するよ

    318 = 1 :

    【いつもの平日16.1、事務所】

    亜美「兄ちゃん」

    「何だ?」

    亜美「亜美、サンタさんを信じる事にしたよ」

    「ほう、それはよかった」

    亜美「それでね?クリスマスプレゼントのお願いをしようと思うんだ」

    「ふむ……いいんじゃないか?」

    真美「真美も一緒にしていいの?」

    「どうして俺に訊くんだ?お願いするだけなんだろう?」

    真美「そうだけど……」

    「子供が余計な気を回すんじゃない。お前達のお願いぐらい、サンタさんは叶えてくれるぞ」

    「……五千円以内なら」

    亜美「何その数字!?」

    「サンタさんも人だからな。できる事には限度があるんだ」

    真美「そ、そうなんだ……大変なんだね……」

    319 = 1 :

    亜美「でも、何だか『夢を配る』って感じじゃないね……」

    真美「駄目だよ亜美。真美達はお願いする方なんだから」

    亜美「あ、そうだね。ごめんね兄ちゃん」

    「どうして謝るんだ?ちゃんと配るから安心しろ」

    「あ、これはサンタさんの話だぞ?俺はサンタじゃないからな」

    真美「……大丈夫なの?」

    「だから、お前達が気に病む必要はないと言っているだろう。ちゃんと配るとも」

    「……五千円の夢と、現実の懐事情をな」

    真美「生々しいよ!」

    321 = 1 :

    亜美「でも、何だか『夢を配る』って感じじゃないね……」

    真美「駄目だよ亜美。真美達はお願いする方なんだから」

    亜美「あ、そうだね……ごめんね兄ちゃん」

    「何で謝るんだ?」

    亜美「だって……」

    「心配しなくても、お願いぐらい叶えてやれる。安心しろ」

    「あ、これはサンタさんの話だぞ?俺の話じゃないからな」

    真美「……大丈夫なの?」

    「だから、お前達が気に病む必要はないと言っているだろう。ちゃんと配るとも」

    「……五千円の夢と、大人の懐事情をな」

    真美「生々しいよ!」

    322 = 1 :

    【雪歩の誕生日1、事務所】

    伊織「ただいま――って、何これ?」

    貴音「あ、伊織……おかえりなさい……」

    伊織「元気ないわね。どうしたの?」

    貴音「それが……プロデューサーの言いつけで……」

    伊織「ん?」

    貴音「『紙を細く切って輪っかにしたのを繋げたアレ』を作っていて……指が攣りました」

    伊織「ああ、このやたらと飾り付けてあるのはアンタの成果なのね」

    貴音「はい」

    伊織「頑張ったわね。ところで、プロデューサーはどこに居るの?」

    貴音「そろそろ戻ってくる筈なのですが……あ、来ましたよ」

    323 = 1 :

    「おお、伊織!おかえり!」

    伊織「え?た、ただいま……」

    「実はクラッカーを忘れていてな!さっき買ってきたんだ。はい、伊織の分」

    伊織「ありがと――って、何で二個も渡すのよ!」

    「クラッカーは一人一つだと誰が決めた?いいから持っておけ」

    「貴音もご苦労さま。そっちはもういいから、これ持って準備してくれ。はい」

    貴音「あの、プロデューサー……!わたくし、今は指が……!」

    「雪歩が入ってきた時に鳴らすからな。くれぐれも落としたりしないように!」

    貴音「ですから今は――」

    「そろそろチキンも揚げとくか……それじゃ、後は任せたぞ!」

    スタスタ……

    貴音「行ってしまわれました……」

    伊織「アンタも大変ね……」

    324 = 1 :

    貴音「ああ、指がぷるぷるします……」

    伊織「諦めなさい。こうなったら止まらないわよ」

    貴音「そうですね……そうするとします」

    伊織「それにしても、祝う側が主役よりも楽しみにしてるっていうのはどうなのかしらね」

    貴音「いい事ではありませんか?それだけ祝いたい気持ちが強いという事ですから」

    伊織「……ま、そうかもね」

    貴音「さあ、伊織もくらっかぁを持つのです」

    伊織「はいはい……ていうか、これどうやって紐を引っ張ればいいの?」

    貴音「……どうしましょう?」

    伊織「はぁ……多ければいいなんて子供の発想じゃない……」

    貴音「あの方らしいではありませんか」

    伊織「そう言われると否定する気も起きないわね」

    325 = 1 :

    【雪歩の誕生日2、事務所】

    ガチャッ

    雪歩「ただいま戻り――」

    一同「ハッピーバースデイ!」

    パンッ!パパンッ!

    雪歩「ひゃっ!?」

    「雪歩。誕生日おめでとう!」

    春香「おめでとう雪歩!」

    亜美「おめっとー!ゆきぴょん!」

    真美「これで一歩、大人に近付きましたなー!」

    雪歩「ありがとう……とっても嬉しいよ!」

    326 = 1 :

    「さぁ、雪歩。こっちに来て」

    雪歩「う、うん」

    あずさ「さて、主役も到着した事だし……プロデューサーさん?」

    「はい?」

    あずさ「ほら、ケーキを持ってこないと……」

    「俺は用意してませんよ?」

    一同「え?」

    「いや、春香が用意してくるかなーと思って……」

    春香「いやいやいや!私もしてませんよ!?」

    千早「春香もしてないの……?」

    伊織「その言い方……千早もなのね?」

    千早「え、ええ……」

    「そんな……ボクも誰かが用意してくるとばっかり……」

    律子「伊織は?」

    伊織「残念ながら私もよ……しくじったわ」

    律子「なんて事……いえ、私も同罪ね……」

    貴音「律子嬢……」

    小鳥「まさか、貴音ちゃんも……?」

    貴音「はい……買うべきか買わざるべきか迷ったのですが、結局……」

    やよい「うぅ……こんな事になるなら買ってくるべきでした……」

    「亜美、真美。お前達はどうなんだ?」

    亜美「えっと……」

    真美「買おうと思ったんだけど、兄ちゃんがたくさん作ってくるかなって……」

    あずさ「すみません……私もプロデューサーさんが作るのかと……」

    「じ、自分も買おうと思ったんだぞ!でも……」

    小鳥「でも?」

    「皆が買ってきたら、絶対に余ると思って……ごめん……」

    「成程……そういう事か……」

    美希「完全に任せっぱなしだったの……ごめんね、雪歩……」

    雪歩「あ、あのっ!別にケーキが無くても私は――」

    327 = 1 :

    「仕方ないな……ここは俺が――」

    一同「……となると思って!ケーキは買ってあります!」

    がさがさがさっ!

    「用意したケーキを……」

    一同「…………」

    「……用意してたのか?」

    春香「はい……」

    千早「皆が遠慮して買ってこないと思って……」

    「もしかしたら、ケーキが1個も無い状況になるかと……」

    貴音「そこで自分だけが用意していれば、格好いいかと思いまして……」

    やよい「二つも買ってきちゃいました……」

    「自分も二つ作ってきたんだけど……」

    伊織「アンタ達……馬鹿な事を考えてんじゃないわよ……」

    亜美「とか言って、いおりんもちゃっかり買ってきてるじゃん……」

    真美「しかも3個ね……」

    伊織「わ、私なんて可愛いもんでしょ!?プロデューサーを見てみなさいよ!」

    美希「……ねぇ、プロデューサー。いくつ作ってきたの?」

    「その……5個ぐらい作っちゃったんだけど……」

    小鳥「見事に裏目ですね……」

    律子「私達も人の事は言えませんけどね……」

    雪歩(萩原雪歩です。犬と男の人が苦手です)

    雪歩(今日で18歳になりました。皆にお祝いして貰って凄く嬉しいです。けど――)

    雪歩(ケーキも苦手になりそうです……)

    328 = 1 :

    【雪歩の誕生日3、事務所】

    「さて……気を取り直していこう」

    小鳥「そうですね。雪歩ちゃんの誕生日ですし、暗くなっちゃ駄目ですよね!」

    「はい。ケーキは好きに持って帰って貰うとしましょう。それで解決という事で」

    律子「まあ、それが一番現実的ですね」

    「そういう訳で……雪歩」

    雪歩「はい?」

    「改めて、誕生日おめでとう」

    雪歩「あ、ありがとうございますっ!」

    「いや、礼を言うのはまだ早いぞ……はい、プレゼントだ」

    雪歩「あの、開けてみても……?」

    「ああ」

    雪歩「じゃあ……」

    かさっ……

    雪歩「これは……万年筆ですか?」

    「うむ。正直、アクセサリーにするか迷ったんだけど……」

    美希『雪歩ー!早くこっち来てー!』

    あずさ『雪歩ちゃん。私達からもあるわよ~』

    「被ると悪いから、実用的な物をと思ってな……どうだ?」

    雪歩「嬉しいですっ!ありがとうございますっ!」

    「そうか、よかった。俺は向こうに居るから、何かあったら呼んでくれ」

    雪歩「はい。その……ありがとうございました」

    「ああ。それじゃ、ゆっくり楽しんでくれ」

    329 = 1 :

    律子「雪歩」

    雪歩「あ、律子さん」

    律子「ふふ……今日はお礼ばかり言ってるわね」

    雪歩「そ、そうですか?」

    律子「ま、あなたらしいと言えばあなたらしいわ。これ、私からね。開けてみて」

    雪歩「えっと……手帳、ですか?」

    律子「私も何を贈るべきか分からなくてね……手帳にしたの」

    律子「でも、丁度よかったかもしれないわね。プロデューサーが万年筆だし」

    雪歩「はい。ありがとうございます」

    小鳥「これで雪歩ちゃんの執筆活動も捗りますね?」

    律子「そうですね。いつか見せて貰えるかしら?」

    雪歩「そっ、それはちょっと……恥ずかしいです……」

    律子「冗談よ。見たいっていうのは本当だけど……じゃ、私は向こうに行ってるわね」

    雪歩「分かりました」

    330 = 1 :

    小鳥「誕生日おめでとう、雪歩ちゃん」

    雪歩「ありがとうございます……って、これ何度目でしょうね?」

    小鳥「主役だからね。まだ何回か残ってると思うわよ?」

    雪歩「えへへ……」

    小鳥「さてと……はい、雪歩ちゃん。プレゼントをどうぞ」

    雪歩「わぁ……香水ですか?」

    小鳥「ええ。趣味に合えばいいんだけど……」

    雪歩「小鳥さんが選んでくれた物なら大丈夫ですよ。大事に使わせて貰いますね」

    小鳥「そう言ってくれると助かるわ。それにしても……」

    雪歩「はい?」

    小鳥「いえ、プロデューサーさんのプレゼント……まともでよかった、と思って」

    雪歩「え?どういう事ですか?」

    小鳥「その……以前の事を鑑みると、現金を包んでくる可能性が……」

    雪歩「それは流石に……ないんじゃないですか?」

    小鳥「頭では分かってるんだけど、印象が強烈だったから……ちょっとね」

    雪歩「まあ、言いたい事は分かりますけど……」

    小鳥「けど?」

    雪歩「プロデューサーは、いつも私達の事を考えてくれてますから」

    雪歩「だから、そんな心配はしてなかったです」

    小鳥「……そうね。大人だものね」

    雪歩「はい」

    331 :

    【後片付けにて】

    「大量に作りすぎたか……外すのが面倒だな」

    律子「……プロデューサー」

    「どうした?」

    律子「あの子達から聞きましたよ。プレゼントをあげるそうですね」

    「ああ。それが?」

    律子「……大丈夫なんですか?」

    「はぁ……律子もか」

    律子「私も?」

    「亜美と真美も金の心配をしてきてな。まさか律子にもされるとは思わなかったが」

    律子「そりゃ、心配もしますよ」

    「何故?」

    律子「プロデューサー、いつも何かにつけてお金を使ってるでしょう?」

    律子「かなり貰っている方とはいえ、流石に使いすぎなのでは――」

    「余計なお世話だ。子供に心配されるほど落ちた憶えはない」

    律子「でも……」

    「確かに『給料だけ』で生活してるならその心配も理解できるが……」

    「資産運用もしてるからな。給料の何倍も金はあるぞ」

    律子「そうなんですか?いえ、そうだとしても――」

    332 = 1 :

    「律子。一ついい事を教えてやろう」

    律子「いい事……ですか?」

    「うむ。俺にとって、金というのはそんなに大切なものではないんだ」

    「金とは手段であって、目的ではない……まあ、目的だという人も居るだろうがな」

    律子「それは……貯金が趣味とか、そういう人の話でしょうか?」

    「そうだ。別に貯金を否定する訳ではないし、それは素晴らしい事だと理解もしているが……」

    「俺は、金があって楽しくない生活よりも、金が無くても楽しい生活がしたいんだ」

    「だから、俺にとって金は使うべきものであり、貯めるべきものではないんだよ」

    律子「……刹那的な生き方ですね」

    「そうかもな。だが、楽しくないまま生きるよりいいと思わないか?」

    律子「私はそんな風には考えられませんね……」

    「難しく考える必要はない。要は、使いたい時に使おうって話だ」

    「当然だが、身を滅ぼすほどの散財は控えるぞ?そこを弁えてこその大人だからな」

    律子「それでも、やっぱり心配ですよ。あるいは、悪いと言い換えてもいいです」

    「悪い?」

    律子「いつもあなたにして貰うばかりで、お返しとかしてないじゃないですか」

    「別にしなくても構わないが」

    律子「私が構うんですよ!」

    「それはアレか?旅行のお土産を貰いっぱなしでは気が引けるとか、そんな感じのヤツか?」

    律子「どうしてそんな微妙な例えにしたんですか?」

    「分かりやすいだろう?」

    律子「そうですけど……とにかく、そんな感じです」

    「ふむ……お前達にしてる分は、迷惑をかけた分で相殺されているとばかり思っていたんだがな……」

    律子「あ、迷惑かけてる自覚はあるんですね……」

    「まあ、割とな」

    333 = 1 :

    「しかし、そうだな……お前が納得できないというのなら、他の表現にしようか」

    律子「何ですか?」

    「貯金が趣味だと言う人が居るように、これは俺の趣味なんだ」

    「趣味でお前達に金を使うし、それが楽しい訳だ。分かるか?」

    律子「何となく……分かるような、分からないような……」

    「ふむ……つまり、お前達と遊ぶ為に金を使っているという事だ」

    「もっと言えば、『遊ぶ』というサービスに金を払っているとか、そういう解釈でもいいかもしれんな」

    律子「……あの」

    「何だ?」

    律子「それってキャバクラなんじゃ……」

    「……奇遇だな。俺もそう思った」

    律子「大人は大人でも、駄目な大人じゃないですか」

    「言い方が悪かったな。『保護者が子供に金を使うようなもの』と言うべきだった」

    律子「あなたが保護者というのは物凄い違和感ですが……まあ、落とし所としては妥当ですね」

    「まあ、そういう訳だから心配するな」

    律子「……上手く丸めこまれたような気がします」

    「さあ、手が止まってるぞ」

    律子「大人って卑怯ですよね」

    「お前もいずれこうなる」

    律子「返事に困ります……」

    334 = 1 :

    雪歩の誕生日を盛り込んではみましたが……ちょっと微妙かもしれません
    やはり、誕生日だとまともになってしまいますね。ふざける訳にもいきませんし

    日は跨いでしまいましたが、改めまして
    雪歩、誕生日おめでとう

    335 :

    おつ

    336 :


    しかし雪歩は正妻になれる器だな…

    誕生日おめでとう雪歩!

    337 :

    ニヨニヨしちゃう

    338 = 1 :

    【クリスマス1、事務所】

    「はぁ……」

    (着込んでいるとはいえ、流石に外で待機するのは寒いな……)

    (まあ、サンタは外から来るものだし……それも仕方ないか)

    「そろそろかな……」

    「衣装は……大丈夫だな。袋も持った」

    「では、いざ……」

    ガチャッ

    「メリークリスマ――」

    339 = 1 :

    【クリスマス1、事務所】

    「はぁ……」

    (着込んでいるとはいえ、流石に外で待機するのは寒いな……)

    (まあ、サンタは外から来るものだし……それも仕方ないか)

    「そろそろかな……」

    「衣装は……大丈夫だな。袋も持った」

    「では、いざ……」

    ガチャッ

    「メリークリスマ――」

    340 = 1 :

    一同「メリークリスマス!」

    「……え?」

    「メリークリスマスだぞ!プロデューサー!」

    春香「プロデューサーさんっ!クリスマスですよっ!クリスマスっっ!」

    亜美「あれ?驚いて声も出ないとか?」

    真美「それとも、見惚れちゃって声も出ないのかなー?」

    「いや、何というか……」

    美希「どうかな、プロデューサー?似合ってる?」

    「まあ、似合ってると言えば似合っているが……」

    千早「何か?」

    「サンタって上空を移動するんだぞ?そんなに足を出して大丈夫なのか?」

    小鳥「そこ!?私までこんな格好したのに、突っ込むところがそこなんですか!?」

    「あ、音無さんも似合ってますよ?」

    小鳥「取って付けたようなフォローが辛い!」

    341 = 1 :

    連投してしまって申し訳ないです

    342 = 1 :

    【クリスマス2、事務所】

    「しかし、揃いも揃ってどうしたんだ?」

    貴音「律子嬢の提案ですよ」

    「律子の?」

    貴音「はい。日頃のお返しがしたいとの事です」

    「それは必要ないと言った筈だが……」

    律子「私がしたいからするんです。大人なら、お返しぐらい受け取ってください」

    「そう言われたら受け取らない訳にはいかないじゃないか……卑怯な奴め」

    律子「いずれそうなると言ったのはあなたですよ?」

    「……まあな」

    343 = 1 :

    伊織「ほらほら。そんなところで喋ってないで、さっさとプレゼント交換するわよ」

    「そうだな。伊織は何にしたんだ?」

    伊織「私?私は特注のうさちゃんにしたわ。皆でお揃いって素晴らしいわよね?」

    「……伊織教でも発足するつもりなのか?」

    伊織「しましょうか?」

    「しなくていい。ところで、どうして希望を聞かせてくれなかったんだ?」

    伊織「希望?」

    「プレゼントの話だ。お願いが分からないと、サンタも何を渡していいか分からんぞ」

    伊織「ああ、そういう事ね……アンタは何にしたの?」

    「希望を聞いてない人にはお菓子の詰め合わせだ。無難で申し訳ないが」

    伊織「いいのよ別に。こういうのは気持ちなんだから」

    「そういうものか?」

    伊織「そういうものよ」

    律子『プロデューサー!こっちにも来てくださいよー!』

    伊織「ほら、律子が呼んでるわよ」

    「ああ。行ってくる」

    344 = 1 :

    【クリスマス3、事務所】

    「待たせたか?」

    律子「いいえ。それより……はい、プレゼントです」

    「じゃあ俺からも……はい」

    律子「ありがとうございます」

    「こちらこそ。しかし、もう少し欲張らなくてよかったのか?何もメガネ拭きにする事はないだろう」

    律子「お返しするのに欲張ってどうするんですか」

    「それはそうだが……ネクタイとメガネ拭きでは明らかに釣り合ってないというか、気が引けるな」

    律子「私もそんな気持ちだったんですよ」

    「お前、何だか意地悪じゃないか?」

    律子「気のせいです」

    「……これはロクな大人にならんな」

    律子「あなたにだけは言われたくないですよ!」

    「ふむ……一理ある」

    律子「自分で納得するんですか……」

    345 = 1 :

    「そういえば、音無さんの希望も聞いてなかったんだよな」

    律子「大人の自分がプレゼントの要求をするなんて……とか、思ったんじゃないですか?」

    「気にしなくてもいいのに」

    律子「そういうところを気にするのが大人というものでは?」

    「まあ、そうだな」

    律子「さてと……他の子達も待ってますから、行ってあげてください」

    「律子はどうするんだ?」

    律子「私は料理でも食べてますよ」

    「そうか……しかし、肝心の料理はほぼ食べ尽くされているみたいだが?」

    貴音「ごちそうさまでした」

    律子「貴音……あなたって子は……」

    「仕方ない、後で追加しておくか」

    346 = 1 :

    【クリスマス4、事務所】

    「そうだ。丁度いいから貴音にも渡しておこう」

    「はい、クリスマスプレゼント」

    貴音「ありがとうございます」

    美希「貴音は何を貰ったの?」

    貴音「らぁめんせっとです」

    「風情の欠片もないな……」

    「本当にな。ラーメンセットをクリスマス仕様でラッピングして貰った俺の気持ちにもなれ」

    美希「正直、考えたくないの」

    「虚しさで死んじゃいそうだぞ……」

    347 = 1 :

    貴音「そうそう。お返しをしなければなりませんね」

    貴音「どうぞ、プロデューサー」

    「ありがとう。中身は……訊くまでもないよな」

    貴音「わたくしが貰って一番嬉しいと思うものにいたしました」

    「予想通りすぎていっそ清々しいぞ……」

    「まあいい。美希はおにぎりとイチゴババロア……こんなのでよかったのか?」

    美希「うん。ミキからは……はい、ネクタイピンなの」

    「ありがとう。バリエーション少なかったんだよな」

    「響はペットの餌だったか。他に欲しい物はないのか?」

    「餌代が浮くだけ嬉しいぞ。自分からはマフラーね」

    「これは……手編みか」

    「うん。プロデューサーなら、もっといいのが編めるかもしれないけど……」

    「いや、嬉しいぞ。こういうのは気持ちだからな」

    美希「おお……プロデューサーが大人みたいなの……」

    「と、伊織が言っていた」

    美希「台無しなの」

    348 = 1 :

    【クリスマス5、事務所】

    「あずささん。はい、クリスマスプレゼントです」

    あずさ「ありがとうございます。それじゃ、私からも……どうぞ」

    「ありがとうございます。ふむ……ハンカチですか」

    あずさ「あまりいいのが思い浮かばなくて……すみません」

    「いえ、いいんですよ」

    亜美「あずさお姉ちゃんは何を貰ったの?」

    あずさ「タロットカードよ」

    真美「タロットってアレ?占いの?」

    あずさ「ええ。機会があれば占いましょうか?」

    亜美「うんっ!楽しみにしてるね!」

    349 = 1 :

    「亜美と真美はゲームソフトだったよな。はい」

    亜美「ありがと兄ちゃん!」

    真美「真美達からはこれ!」

    「……シュークリーム?」

    亜美「そう!はるるんに手伝って貰ったんだー!」

    真美「ささ、食べて食べて!」

    「じゃあ、頂きます……はむ」

    亜美「どう?」

    「……意外と美味いな。もっと壊滅的な味を想像していたんだが」

    真美「それは失礼ってものだよ兄ちゃん」

    「む……すまない。もう一つ貰っても?」

    真美「いいよー」

    「では……はむ――んむ!?」

    真美「どしたの?」

    「いや、無駄に辛いんだが……これは――」

    亜美「あ、それタバスコ入れた奴だ」

    真美「取り除いたんじゃなかったの!?」

    亜美「あー……多分、一個だけ残ってたんだね。ドンマイ兄ちゃん」

    「見直して損した気分だぞ……まあ、イタズラをやめようとした気概だけは認めてやる」

    真美「うん……ごめんね……」

    「もういい。子供に謝られると胸がゾワゾワする」

    亜美「よっ!太っ腹!」

    「亜美は後でお仕置きな」

    亜美「えぇ!?そりゃないよー!」

    350 = 1 :

    【クリスマス6、事務所】

    千早「プロデューサー」

    「千早か。楽しんでるか?」

    千早「ええ……あの、これを」

    「ありがとう。俺からも……はい」

    千早「ありがとうございます。これは?」

    「千早も指定がなかったからな。ゼリーにしておいた。スナック菓子はあまり食べないだろう?」

    千早「気を遣せてしまってすみません」

    「プレゼントとはそういうものだ。ところで、千早のはCDみたいだが……」

    千早「あ、はい。よく分からなかったので、私の好きなクラシックのCDにしたんですが……駄目でしたか?」

    「そんな事はない。楽しみだぞ」

    千早「よかった……」

    「そうだ。春香はどうした?」


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