元スレ上条「答えろよ……GANTZ!!」御坂「私の前に立つのなら……アンタも潰すわよ?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
901 :
そろそろ次スレかな?
902 :
まだかな
903 :
わたしまつわ
904 :
五日まで待つわ
905 :
こんばんわ。1です。
ようやくキリのいいところまで作れました。
まだまだ終わらないVS天使編を、ゆっくりとお届けします。
906 = 1 :
上条到着前
…………
天使(聖獣)『グルルルルッ……』
御坂「ウ……ウァァァァァァァアアアッ!!!」バチバチバチッ!!!
真っ白な獣が目の前に現れた瞬間、御坂は恐怖と共に残る力を振り絞り、全力で電撃を飛ばす。
バサァッ!!
バサァッ!!!
バチィィィィイイッ!!!!
御坂「なっ!?あ、私の電撃が……翼で……」
電撃は、聖獣の背に生えた4枚の大きな翼によって、容易く防がれる。
天使(聖獣)『ガァァァァアアアッ!!!』ダンッ!!
聖獣は素早く間合いを詰め、御坂へと飛びかかり爪を振るう。
御坂「クッ!!」バッ!!
それを素早く避けようと、御坂が横へと転がったその瞬間
907 = 1 :
ガブゥッ!!!
ブチブチッ!!!
御坂「……え?」ブシュゥゥゥゥゥウウッ!!!
それを上回る速度で聖獣が反応し、御坂の無事だった右脚を容易く喰い千切った。
御坂「あ……ァァァァアアアアアアア"ア"ア"ッ!!!」グラァッ!!!
ガタンゴトンッ!!
ガタンゴトンッ!!!
自分の喰い千切られた足を確認した瞬間、御坂は絶叫し、そのまま列車の上から落ちる。
聖獣『グルッ!?』バッ!!
聖獣は、御坂が下に落ちたのか確認するも、その姿を確認する事が出来ずに、そのまま喰い千切った足をかじりだした。
908 = 1 :
ガタンゴトンッ!!
御坂「~~~~~~ッ!!!!」ググググッ!!!
ガタンゴトンッ!!!
そのすぐ側では、列車のコンテナの横に張り付き、咄嗟にカモフラージュ機能を起動させた御坂が、歯を喰い縛りながら止血を行っていた。
この1分後程に、上条達が救出に訪れ、現在に戻る。
909 = 1 :
02:20
後続列車コンテナ上
ガタンゴトンッ!!
ガタンゴトンッ!!!
上条「よっと……ヒデェ怪我だ……」
御坂「ハァッ……ハァッ……」ゼェッ……ゼェッ……
コンテナに磁力で張り付いていた御坂を、上条が手を伸ばし救い出す。
御坂を抱えた上条が目にした姿は、腹部貫通・右足の膝下が切断、左足の足首切断という非常に危険な状態だった。
傷口やその手前ほどの箇所には、しっかりと止血帯が締められている。
通常ならば、止血する力も中々出ないだろうが、そこは高位の電気能力者だ。
生体電気を操作し、無理矢理身体を動かしたのだろう。
910 = 1 :
上条「お前ほどのヤツがこんなになるなんて……ゴメンな。もっと早く助けに来れたらよかった」
御坂「ハァッ……ハァッ……何言ってんのよ……ちゃんと助けに来てくれたじゃない……アンタは……」ゼェッ……ゼェッ……
御坂は、息を荒げ虚ろな目を上条に向けながら答えた。
誰が見ても危険な状態だ。
上条「もう喋るなよ御坂。ツラいだろ?もうすぐ帰れるからな」スッ……
上条は御坂を抱え、東郷の待つバイクの元へと向かう。
911 = 1 :
御坂「東郷さん……『お願い』叶えてくれたのね……ありがとう……」ゼェッ……ゼェッ……
御坂は、東郷へと視線を向け、礼を言う。
東郷自身も死なず、部屋のメンバーを守る。
そのお願いの範囲に御坂自身も含まれていたかはわからないが、現に東郷は上条と御坂を救っていた。
東郷「……問題ない。それに、まだ自分の任務は達成していない。お前、バイクの運転は出来るか?」
上条「へ?上条さんですか?友達の原付に乗った事ならありますが」
東郷「……なら問題無い。基本は同じだ。その子を抱えてコイツを運転しろ」バッ!!
東郷は、そう言いながらバイクの後部シートへと乗り込む。
912 = 1 :
バサァッ……
バサァッ!
上条「何で俺が運転を……ってまさか……」ゾクッ……
上条の背に、冷たい汗が流れる。
そして、大急ぎで御坂を抱えたままバイクの運転席へ。
御坂「(……正直今にも死にそうだけど……少し役得……)」ギュッ!!
御坂は、残った力を使い切る勢いで、上条へとしがみつく。
913 = 1 :
バサァッ!!
バサァッ!!!
東郷「早く出せッ!!来るぞッ!!」ジャキッ!!
東郷がXショットガンを構える。
上条「クッ!!」ギュルンッ!!
ブォォォオオオオッ!!!
上条がアクセルを振り絞り、一気にバイクを走らせる。
次の瞬間
バサァッ!!!!
天使(聖獣)『グルァァァアアッ!!!』
バサァッ!!!!
上条の右手に殴られ、高架下へと堕ちていった聖獣が、列車上空。
上条達の頭上へと一気に飛び上がってきた。
914 = 1 :
ブォォォオオオオッ!!!
東郷「ッ!!」ギョーンッ!!ギョーンッ!!ギョーンッ!!
東郷は、Xショットガンのスコープを覗きながら追いかけてくる聖獣へと撃ち続ける。
聖獣は素早く空中を動き回り、東郷の照準を躱し続ける。
バサァッ!!!
天使(聖獣)『』ググググッ!!
バサァッ!!!
ドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!
上条達を追いかけながら。
更に東郷の狙撃を躱しながら、聖獣は大きな4枚の白い翼から分離した羽根を変形させ、矢のようにバイクへと放つ。
915 = 1 :
東郷「加速しろッ!!」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!
上条「わかったッ!!」ギュルンッ!!
ブォォォオオオオッ!!!
アクセルを更に回し、バイクの速度が上がる。
バイクの側を、聖獣の放った矢が掠めていく。
一発でも当たれば、上条のバイクの腕では持ち直せないだろう。
上条「東郷さんッ!!早くアイツを何とかしてくれよッ!!」ブォォォオオオオッ!!!
東郷「わかっているッ!!」カシャンッ!!
東郷はショットガンのフォアグリップを動かし、威力を犠牲に攻撃範囲を広める。
そして、スコープを覗いた。
東郷「……捉えたぞ」ジャキッ!!!
ギョーンッ!!ギョーンッ!!ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!!
その瞬間、東郷は聖獣へとトリガーを何度も弾く。
916 = 1 :
3
ブォォォオオオオッ!!!
上条「もうすぐだ。もうすぐアイツ等のところまで!!」
御坂「……」ゼェッ……ゼェッ……
2
バサァッ!!!
天使(聖獣)『』コォォォォオオオッ!!!
バサァッ!!!
聖獣は口を大きく開き、口内に光り輝くエネルギー体のようなモノを形成している。
このタイミングで使用する事から、聖獣のとっておきの力と言ったところだろうか。
917 = 1 :
1
ブォォォオオオオッ!!!
上条「ッ!!見えた!!天井達だッ!!」
バイクを走らせる上条の前方に、こちら側を見ている天井達の姿が確認出来た。
たかだか1km程の道のりを走るのに、どれほど長く時間を感じただろうか。
918 = 1 :
…………
<5秒前>
偏光能力「ッ!?おい、天井!!アイツ等何かデケェのに追われてんぞ!?」
天井「わかっているさ。レーダーで確認済みだ。さて……」チャキッ……
天井は、こちらに向かってくる上条達と聖獣へとZガンを向ける。
偏光能力「オイオイ……まさかテメェ、アイツ等諸共あの化け物を……」
天井「最悪そうなるかもな……彼等の頭上にあの化け物がいる限りは……」ニィッ……
天井は、聖獣を倒す為なら他の誰が犠牲になろうが気にも留めないだろう。
そして
919 = 1 :
ブォォォオオオオッ!!!!!
上条「ッ!?あの野郎ッ!!俺等諸共潰す気かッ!?」
上条が、Zガンをこちらに向ける天井に気づく。
東郷「……問題無い。そろそろ3秒だな」スッ……
東郷が、Xショットガンを下ろす。
0
天使(聖獣)『グルァァァアアッ!!!』カッ!!
聖獣が、口内のエネルギー体を上条達へと放とうとしたその瞬間
920 = 1 :
ドンッ!!
ドンッ!!!
ドドドドンッ!!!
天使(聖獣)『ギャンッ!?』グラァッ!!
突如、聖獣に前方から強い衝撃が、幾つも撃ち込まれる。
ドンッ!!!
聖獣が放ったエネルギー体は、上条達から照準を大きくズラし、下の23学区へ。
聖獣は突然の攻撃に一瞬怯み、その動きを止めた。
921 = 1 :
天井「ッ!?今だッ!!」クンッ!!
同時に、聖獣に照準を合わせていた天井がZガンのトリガーを弾く。
上条達のバイクは、聖獣が怯んだ隙に距離を離す。
その瞬間
バサァッ!!!
天使(聖獣)『グルァ』
ドォォォォォォォォォォオオオオオオオンッ!!!!
上条「わっ!?」ブォォォオオオオッ!!!
御坂「クッ……」ギュッ!!
東郷「グッ!?……本当に……どうなっているんだこの都市は……」
ガッシャァァァァアアアアアアアアッ!!!!
ガラガラガラガラガラッ…………
922 = 1 :
聖獣に天井のZガンが命中した瞬間。
聖獣は、真下にあった列車のコンテナや高架と共に、空からの超圧力に綺麗に押し潰され、後続のコンテナ車両ごと真下の23学区へと落下。
着弾地点の前後の高架を破壊しながら、後続の列車は全て脱線し、落下した。
聖獣諸共。
カッ!!
ドォォォォォォォォォォオオオオオオオンッ!!!!
上条「わっ!?あの光は……あの化け物が撃った光弾か?」
同時に、少し離れた23学区内の何処かで、光り輝く柱が出現した。
恐らくは、先ほど聖獣が放ったエネルギー体によるモノだろう。
外れたからよかったものの、東郷が銃撃を加えてなければ恐らくアウトだったハズだ。
923 = 1 :
キキィィィィイイイッ!!!!
天井達の側を走り抜けたバイクを、上条がブレーキをかけて止める。
上条「ハァッ……ハァッ……御坂……もう大丈夫だぞ?」
御坂「うん……」ギュッ……
上条に抱きつくようにしがみついていた御坂を抱え、上条はバイクを降りる。
JJ『騎士様のおかえりだ。やるじゃないか少年』ポンッ
偏光能力「やっと戻ってきたか。遅ぇんだよ第3位」
チームのメンバーが、戻ってきた上条と御坂に声を掛ける。
天井「さて。全員揃ったところで、そろそろこの列車を止めるとするか。
これ以上大事にして、下手に騒ぎを大きくするわけにはいかないからな」
924 = 1 :
上条「天井……テメェさっき俺等ごと……」
上条が、先ほどの天井の行動について問い詰めようとする。
天井「ん?何を言ってるんだ。君達なら何とかすると思ってたからこそ、構えて待っていたというのに」
確かに、結果的に天井のZガンによって聖獣を退けた為、強く言及する事は難しい。
上条「……お前だけは……必ず報いが返ってくるぞ?因果応報ってヤツがな……」
天井「だろうな。精々気をつけるさ」ピッ
天井が、上条の立つ列車後部より更に、後部車両へと移動しながらデバイスを取り出し、レーダーを確認する。
万が一、聖獣を先ほどのZガンで倒せなかったにしろ、暫くは時間を稼げているハズだろう。
925 = 1 :
そう思っていた。
油断していたのだ。
天井も。
上条も。
御坂も。
東郷でさえも。
この場にいた全員が。
天井「ッ!?気をつけろッ!!まだ終わって」ギィンッ!!!!
上条「へ?」
レーダーを見た天井が、全員に注意を促そうとしたその瞬間
上条「な……天……井?」
御坂「……そんな……」
ドォォォォォォォォォォオオオオオオオンッ!!!!
上条の目の前で、天井がいた辺りのコンテナ車両が切り離され、そのままそこから後部の列車丸ごと、天井と共に真下の23学区へと落ちていった。
926 = 1 :
ガッシャァァァァアアアアアアアアッ!!!!!!
ドォォォォォォォォォォオオオオオオオンッ!!!!!
上条「天井ッ!!」
偏光能力「クソッ!!一体何が起きやがった!?」ピッ!!
偏光能力が、デバイスを確認する。
学生「な、何だ!?今度は何が起きたんだ!?」
他の全員が下を見ると、列車の落ちた破壊音と共に、爆発による炎や爆発音が確認出来た。
偏光能力「ッ!?上条!!こっちの車両に来い!!今すぐ!!」
上条「ッ!?」ダッ!!
偏光能力が叫び、御坂を抱えた上条は、咄嗟に前の車両へと飛び移る。
その瞬間
ギィンッ!!!!
ズズズズッ…………
上条「な……」
先ほどまで上条が立って居たコンテナ車両は、鋭い刃物のようなモノで豆腐のように切り裂かれ、大部分が下に落下していった。
927 = 1 :
偏光能力「気をつけろ!!あの化け物、まだ生きてこの列車に纏わり付いてやがる!!どうやったら死ぬんだよコイツはァッ!!!」
偏光能力がレーダー見ると、最後尾のコンテナ車両に青い点。
すなわち、ターゲットの反応が光っている。
ガタンゴトンッ!!
天使『ォォォォォオオオオオッ!!!!』
ガタンゴトンッ!!!
東郷が足止めし、天井のZガンをまともに喰らってもなお、天使は追ってきているのだ。
もはや、先ほどまでの威厳ある聖獣の姿ではない。
上条「天井が居ない今、強力なZガンはもう使えない……どうする?どうすればいい……」
Zガンによって力の半分程を削り取られ、なりふり構わない化け物。
上条達を、排除することだけを目的とした殺戮マシーンが、最難関の天井を排除し、上条達へと喰らい付く。
928 = 1 :
投下終了です。
久々に書くと、書き方忘れちゃいますね……ちゃんと書けてるかどうか……
次回で、このスレも終わりの予定です。
スレタイ御坂のセリフの場面、まだまだ先ですね……まいっかw
VS天使編決着!!
そして、魔術師、能力者、星人、天使の4勢力に加え、更なる勢力が!!
とあるとGANTZに共通するあの勢力と言えば!!
次回もまたよろしくお願いします。おやすみなさい。
929 :
超乙です
この人たち御坂の両足がないことに全く驚いてないですね
930 :
ひさしぶりに楽しませてもらいましたぜ
乙!
932 :
乙 次で天使編終了? どう決着つけるのか楽しみだ
933 :
乙でした
934 :
うおおお復活乙です!!!
935 :
勢力…GANTZでいつの間にかフェードアウトしていった吸血鬼か?
936 :
姫神大活躍フラグだと!?
937 :
しかし今回のミッションじゃエライ被害がでたな
この分じゃ一般人の死者もかなり出てるんじゃないか?
938 :
驚くべきは2スレ目終了にしてようやく禁書1巻が終わるって事だな。
姫神編やるの?終わんのコレ?
939 :
こんばんわ、1です。
それでは、このスレ最後の投下を行います。ゆっくりご覧になってください。
>>929
細かい事気にする子なんて、お兄さん嫌いよ。
>>930
>>931
>>933
>>934
ありがとうございます!!引き続きお楽しみを!!
>>932
とりあえず、このバトルのテーマに準じた終わり方にしたいですね。
>>935
>>936
さて……どうなんでしょうねぇ……
>>937
一応設定としては
星人→極力一般人との共存を望む。怒ったらその限りでは無し。
天使→一般人の被害お構い無し。暴れる。暴れる。暴れる。
って感じです。
なので、天使戦は基本大規模な被害になるかと。
>>938
ん?んん!?
最後に、次回天使戦の安価やるかもです。その時はよろしくお願いします。
940 = 1 :
02:30
学園都市 第23学区 駅内
プルルルルッ
プルルルルッ
第23学区のとある駅内にて、携帯電話の着信音が鳴り響く。
ピッ
??「ハイもしもし。おぉ、どうした?」
坊主頭で黒いジャケット、黒いズボンと全身黒づくめの男が携帯に出る。
その周りには、ホストのような外見の身なりの整った、これまた黒づくめの男達が数人、談笑していた。
??「ハァッ?マジで?おぉ、わかった。任せとけって。ぜってぇ俺がやってやっから。あぁ」ピッ
941 = 1 :
黒服1「どうしたんすか?斉藤さん」
黒づくめの男の一人が、電話をしていた男に話しかける。
斉藤「何かゴキブリ達が列車でこっちに向かってるっぽいぞ。えらく派手に暴れながら」
黒服1「マジっすか!?」
斉藤「マジだよマジ。わざわざ学園都市まで遊びに来た甲斐があったってモンだ。オラ、お出迎えの準備すんぞ」
942 = 1 :
同時刻
第23学区 貨物列車
ガタンゴトンッ!!
ガタンゴトンッ!!!
天使『ォォォォォオオオオオッ……』ドロドロッ……
最後尾のコンテナの上で、身体の半分程を完全に失った天使が、スライムのようにドロドロとした形状になっていた。
もはや殆ど理性は残っていない。
残されたのは、この天使の能力である身体を液化・硬化させる力と、上条達の排除という殺意のみ。
そのスライムのような形状をムチのように伸ばし、先端は刃物のように硬化させ、何本もの鎖鎌のようなモノを作り出していた。
943 = 1 :
ギィンッ!!!
ギィンッ!!!
ドォォォォォォォォォォオオオオオオオンッ!!!
そして、その鎖鎌は列車のコンテナを容易く斬り裂き、次々に線路の下へと落下させていく。
そして、上条達をドンドン前の列車へと追い詰めていく。
偏光能力「走れ走れッ!!さっさと先頭車両の方に移動しろ!!追いつかれるぞ!?」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!
上条「東郷さんッ!!俺らでコイツを止めるから、先頭車両に行ってコイツを止めてくれッ!!」
東郷「了解した」ダッ!!
偏光能力は、Xガンを天使へと撃ちながら、先頭車両へと逃げるメンバー達の殿を務める。
944 = 1 :
グチャッ!!
グチャッ!!
天使『ォォォォォオオオオオッ……』ドロドロッ……
偏光能力「クッ!!やっぱ効かねぇか!!どうすりゃいいんだよ!!」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!
しかし、天使の身体は爆散するも、すぐさま再生してしまう。
今の状態では、Xガンではダメージを与えられないようだ。
上条「どけっ、偏光能力ッ!!」チャキッ!!
バシュウッ!!!
偏光能力の背後から、御坂を抱えたまま上条がYガンを撃つ。
3つの小型ロケットから形成されたレーザー網は、天使を捕らえようと飛んで行く。
しかし、レーザー網は天使の身体を貫通し、拘束する事は出来なかった。
945 = 1 :
上条「クソッ!!ほぼ全身液体みたいなモンだから、物理的な攻撃じゃ当たらねぇ!!」
偏光能力「俺の能力も、こう無差別に攻撃してくるヤツには効果がねぇ!!
第3位の電撃や、天井のZガンがあれば有効かもしれねぇけどな」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!
今のところ、天使に対しての有効打は、御坂の電撃。上条達は知らないが、御坂の持つ特殊矢。天井のZガン。そして、上条の幻想殺し。
しかし、天井は車両と共に落下し生死不明。
幻想殺しは、御坂を抱えている為使えず、御坂の電撃や矢は、御坂自身が使える様な状態ではない。
946 = 1 :
天使『コォォォォオオオオッ!!!』
ギィンッ!!!
ギィンッ!!!
上条「うわっ!?」バッ!!
ドォォォォォォォォォォオオオオオオオンッ!!!!
再び車両が切り刻まれて落ちて行く。
残る車両は、先頭車両を入れて8両ほど。
余裕はあまり残っていない。
御坂「ねぇ……ちょっと……」ゼェッ、ゼェッ
上条「どうした!?どっか痛むのか!?」
御坂が上条へと声を掛け、上条は一旦下がり、御坂へと応える。
947 = 1 :
御坂「私の背中の矢筒に……青い矢が入ってるから……どうにかしてアイツに当てて……そしたら動きを止められるハズ……」ゼェッ、ゼェッ
上条「矢筒?これの事か?」ガサッ
上条は、御坂の背中の矢筒を取り出した。
御坂「そう……それを弓で射れば……多分アイツは凍りつくから……」
上条「この青い矢か?だけど俺、弓なんて撃った事も触った事もねぇよ」
御坂「だったらとにかく……どうにかして、その先端の筒に強い衝撃を与えれば……多分いけるから……」
御坂は、弓を使わずとも先端の筒が割れれば、多少は効果があるハズと上条に説明する。
上条「強い衝撃か……全力で投げればいいのか?でも、アイツの身体を通り抜けそうだけど……ッ!?まてよ?」
上条は、何か思いついたようだ。
948 = 1 :
ヒュンッ!!
ヒュンッ!!
ギィンッ!!!
偏光能力「クッ!!こんなヒュンヒュン得物を飛ばされちゃあ、いつまで保つかわかんねぇぞッ!?」バッ!!
天使の放つ鎖鎌のような変則的な動きの攻撃を、偏光能力は避け続ける。
スーツの防御無効の攻撃だ。当たれば致命傷になりかねない。
上条「偏光能力ッ!!Xガンを貸してくれッ!!」
偏光能力「あぁ!?ンなモンどうすんだよ!!コイツには効かねぇぞ!?」
上条「いいから早くッ!!」
上条は、偏光能力へとXガンを要求する。
殺しを行う気の無い上条は、捕獲用のYガンしか銃は持っていないからだ。
949 :
おおそういう使い方があったか!いや合ってるかわからんけどマジで感心した
950 = 1 :
偏光能力「あーあーわかったよ!!オラッ!!」ヒュッ!!
偏光能力が、Xガンを上条に右手で投げ飛ばした瞬間
天使『ヒャァァァアアアアッ!!!』ヒュンッ!!!
ザンッ!!!
偏光能力「痛ゥッ!!!」ブシュゥッ!!!
偏光能力の右手目掛けて天使の斬撃が襲いかかり、人差し指と中指の二本を失った。
上条「偏光能力ッ!!」パシッ!!
Xガンを受け取った上条は、負傷した偏光能力へと声を掛ける。
みんなの評価 : ★★
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