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    元スレ上条「答えろよ……GANTZ!!」御坂「私の前に立つのなら……アンタも潰すわよ?」

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    601 = 1 :

    天井「何故だ……確実に反応は消えていたのに……」


    目の前で、偏光能力と斬り合う天使を、天井は観察する。









    ギィンッ!!



    偏光能力「ッ!?」グラッ……



    その時、天使に刀を弾かれ、偏光能力が体勢を崩した。




    天使『排除する』ブンッ!!



    グサァッ!!!



    そして、偏光能力の身体を天使が貫く。

    602 = 1 :

    天井「ッ!?チッ、やられたのか……」ギリィッ!!



    天井がその光景に歯軋りする。




    上条「へっ?誰がやられたんだ?」


    しかし、上条にはそれが何の事なのかわからなかった。




    天井には、偏光能力がやられた様に見え、上条にはそう見えていない。







    つまり

    603 = 1 :

    偏光能力「残念、ハズレだぁっ!!!」ブンッ!!!



    天使『排』ザシュッ!!!




    ドサァッ!!!





    偏光能力が天使の背後から、思いっきり刀でその首を跳ねる。



    首から上を失った天使は、そのまま膝をつき、倒れ込んだ。







    偏光能力「ッ~~~ッ!!!クソッ!!硬ぇッ!!!どんな身体してんだよコイツ!!」ジンジンッ!!



    思い切り首を跳ねたのはいいが、どうやら想像を遥かに超えた強度だったらしく、偏光能力は手を痺れさせている。

    604 = 1 :

    天井「ッ!?……そうか……ヤツの能力で……ふっ、インスタント大能力者のくせに、たかが3日で中々使いこなすモノだ」



    偏光能力「あぁ!?テメェがあんだけスパルタかましたんだろうが。あれくらい出来らぁ」





    暗部入りした事により、天井によって首に付けられたチョーカーから、脳の演算能力を最適化する事により、インスタントだがレベル4並の能力を得た偏光能力。




    先ほどは、背後にいる自分の姿を、天使の前方にいるように光を屈折させた事で、天使を惑わし隙をついたのだ。

    605 = 1 :

    01:30




    ……………





    偏光能力「ふぅ……しっかしどうなってんだぁ?倒したハズだってのに」



    上条「別の個体ってわけじゃないのか?」


    天井「わからない……しかし、あのクレーターにあった液体は、現に無くなっている。
    とりあえず、まだ倒せていないと考えていた方が利口だろう。


    ……既に、今倒したハズのヤツは消えているのだからな」チラッ





    上条偏光「ッ!?」バッ!!




    上条と偏光能力が同時に、天使の死体のあった場所を見る。




    そこには、死体どころか、あの青い液体も残っては居なかった。

    606 = 1 :

    上条「ウソだろ……まだ1、2分くらいしか経ってねぇのに……」


    偏光能力「大体、どこに消えたってんだよ!!アイツはどこにいった!?」







    ウィィィイイン……




    上条達が驚愕の表情を浮かべる中、偏光能力が異変に気づく。




    偏光能力「なぁ……あの列車……動き出してねぇか?」



    上条「へ?」



    偏光能力の目線の先。



    そこには、ライトアップされた貨物列車が起動し、今まさに動き出した瞬間が見えた。




    天井「まさか……ッ!?オイ!!あの列車に乗り込むぞ!!急げ!!」ダッ!!!


    天井はデバイスを見ると、すぐさま動き出した列車へと向かっていった。


    上条と偏光能力も、それを追いかける。

    607 = 1 :

    上条「オイッ!!一体どうなってんだよ!?」ダッ、ダッ、ダッ



    天井「……あの列車に、大量に奴らが乗っている。
    ロボットを操るくらいだから、列車くらい動かせるだろう。どうやらこの駅から逃げるようだ」ダッ、ダッ、ダッ



    偏光能力「逃げるだぁ!?てかそんならほっといても別に、俺らは」ダッ、ダッ、ダッ



    天井「忘れたか?今回のミッションは、どちらかが全滅するまで終わらない。
    しかも、ヤツはロボットに取り憑き、その数を増やす事が出来る。
    このままヤツを逃がせば、下手すれば学園都市中のロボットを相手にする事になるぞ?」ダッ、ダッ、ダッ


    偏光能力「なっ……マジかよ……」ダッ、ダッ、ダッ




    三人は、全長400mほどある列車の、最後尾付近まで辿り着く。



    その間にも列車は、ドンドン加速していっている。

    608 = 1 :

    天井「よしっ!!飛び乗れ!!」ダンッ!!


    偏光能力「クソッタレがぁっ!!」ダンッ!!!


    上条「ウォォォォォォォオオオッ!!!」ダンッ!!!





    ダンッ!!ゴロゴロゴロッ!!!






    何とか間に合った上条達は、コンテナの上に飛び乗り、転がりながらも着地に成功した。

    609 = 1 :

    ガタンゴトンッ!!



    ガタンゴトンッ!!!





    上条「プハァッ!!冗談じゃねぇ!!どこの香港アクションスターですか上条さんは!!」



    天井「ふむ……スーツを使えば中々派手なアクション映画が作れそうだな。研究費を稼ぐ為にも作ってみるか?
    君とあの第3位を使ってな。何ならラブストーリーにしてやってもいいぞ?」



    上条「御坂と?ハハッ、上条さんが良くても、こんな相手役じゃあ御坂のテンションが乗りません事よ」HAHAHA




    天井「…………あの子も苦労人だな……私が言える立場では無いが……」ハァッ……



    天井は、色んな意味で、御坂の不幸を嘆いた。
    彼にはその資格は全く無いのだが、それはまた後の話。






    偏光能力「オイ、噂をすればお姫さまの登場だぜ?」


    偏光能力は、コンテナから進行方向を見る。

    610 = 1 :

    御坂「クッ!!多過ぎんのよいくら何でも!!いい加減疲れてきたわよ!!」バチバチバチッ!!!!



    東郷「67……68……69……」ギョーンッ!!ギョーンッ!!ギョーンッ!!!



    JJ「SAYッ!!!HAッ!!!YEARッ!!!!」ブンッ!!! ブンッ!!!ブンッ!!!!





    そこには、動き出した列車を守ろうとする大量のサニーが、御坂や他のメンバーと戦っていた。




    どうやら、無事善戦していた様だ。

    611 = 1 :

    上条「御坂ァァァァアアッ!!!!乗れェェェェエエッ!!!!」


    上条が大声で叫ぶ。






    御坂「……今何か……」ピッ!!




    御坂が、聞き覚えのある声に反応し、その声の主を探す為にレーダーを見る。



    レーダーには、列車と共に、高速移動している3つの赤い反応が。





    御坂「ッ!?皆!!この動いてる列車の上に飛び乗って!!早く!!スーツ着てるなら何とかなるから!!」



    上条達がこの列車に乗っている事に気付いた御坂は、他のメンバーを列車へと誘導する。

    612 = 1 :

    リーマン「と、飛び乗れって……」


    学生「映画じゃあるまいし、んな事出来るわけ」



    御坂「つべこべうるさい!!!アンタ等男でしょうがァァァァアアッ!!!!さっさと乗らないと電磁砲ぶっ飛ばすわよ!!!」バチバチバチバチバチバチッ!!!!



    サニーs『』バチバチバチッ!!!





    襲いかかるサニー達を倒しながら、御坂がリーマンと学生にキレる。

    さっき、説明した時にバカにされた分、余計に気が立っているのだろう。





    学生リーマン「ハッ、ハイィィィィィイイッ!!!」ダンッ!!!




    御坂にケツを叩かれた学生とリーマンは、思いの外上手く、列車の上に飛び乗った。

    613 = 1 :

    JJ『ヘイ、ぶっ飛んだ素敵なお嬢さん。エスコートしようかい?』



    御坂『私は平気だから!!貴方も早く乗ってッ!!』



    JJ『オーライ。では、お言葉に甘えて』ダンッ!!



    空手着の外人JJも、列車に飛び乗る。




    御坂「……さっきからあの人、ロボットをガンガン壊してたけど、アレ絶対空手じゃないわよね?……まぁいいや。あとは東郷さん!!」バッ!!



    御坂は、射撃の名手であろう東郷の方を振り向く。

    614 = 1 :

    東郷「……79……80……」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!




    この人なら、何ら問題はないだろう。





    御坂は、安心して、自分も列車に乗り込もうとした瞬間








    思った。





    御坂「ッ!?」バッ!!






    そして二度見した。





    東郷「81……82……何だ?」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!




    御坂「(そういえばこの人スーツ着てなかったーッ!!!)」

    615 = 1 :

    ガタンゴトンッ!!


    ガタンゴトンッ!!!




    上条「御坂ァァァァアアッ!!!早く乗れェェェェエエッ!!!」




    最後尾付近の上条の声が、すぐそこまで聞こえてくる。






    御坂「どうしよう……この人だけ置いていくわけにもいかないし……ッ!?
    ね、ねぇ、東郷さん!!貴方バイクの運転出来る!?それもかなりの高速走行で!!」



    東郷「84……85……問題無い……」ギョーンッ!!ギョーンッ!!!




    東郷は、サニー達を狙撃しながら答える。




    御坂「よし……えっとあのバイクは……あった!!東郷さん!!走って!!」ダッ!!



    御坂は、列車とは反対方向へと、東郷と共に走っていく。







    そして上条達と交差する瞬間

    616 = 1 :

    上条「御坂ァァァァアアッ!!!」




    ガタンゴトンッ!!!ガタンゴトンッ!!!ガタンゴトンッ!!!!




    御坂「大丈夫ッ!!!必ず追いつくから待っててッ!!!」





    ガタンゴトンッ!!




    ガタンゴトンッ!





    ガタンゴトンッ………






    そして、列車はあっと言う間に離れていった。

    617 = 1 :

    ピッ、ピッ、ピッ!!


    ブゥンッ……


    御坂「……よし、起動完了。援護はするから頼むわよ、東郷さんっ!!」トスッ……


    御坂は、GANTZバイクの起動を済ませると、後ろに備え付けられたシートに座る。




    東郷「……了解した……」ブォンッ!!ブォンッ!!!



    ギュルルルルルルルルッ!!!!



    ブォンッ、ブォンッ!!



    ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!




    御坂「うひゃぁぁああああっ!!!」ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!





    ヒャアアアアアアアァァァッ………





    東郷は、アクセルを思い切り吹かしつつ、ブレーキをかけながらハンドルを切り、180°ターンを決めると、一気に列車方向へと走り抜けていった。



















    ブゥンッ……



    そして、それを追いかける様にもう一台、列車が起動し始める。





    ブロロロロロッ……



    更に、駅周辺に散らばっていた10t級の大型のトラック達も、そのエンジンをフルに動かし始めた。

    618 = 1 :

    投下終了です。



    とりあえず、今回のテーマである『ターミネーター』と『電車』を少しだけ出してみました。




    次回からは、駅からステージが代わりまして、上条サイドは列車編。

    御坂サイドは追跡編となっております。





    ちょっと擬音が多すぎた感がありますねー。もうちょい抑えます。



    それではおやすみなさい。

    619 :


    天使のモデルは2の液体型ターミネーターかな?

    620 :


    何か色々とカオスだなw
    次はトランスフォーマーでも出すのか?

    621 :

    乙  移動する舞台ってのも楽しそうだな 

    622 = 579 :

    途中天井くんがフラグを立てるから焦ったではないか
    東郷にスーツ着せなかったのは列車組と離すためだったのかwktk

    623 = 596 :


    移動する電車内での戦いはPAで見たけど屋根の上か……落ちた拍子にスーツのレンズぶち割れたりしたら

    624 :

    おつ

    625 :

    最近投稿スピードが早い気がする

    626 :

    嬉しきことですの

    627 :

    超乙です
    速いのは超いいことですが、無理は超いけませんよ。

    628 :

    乙でした

    629 :



    何この∞クライマックスアクションめちゃくちゃ面白いんですけど

    630 :

    これ天使下位1体なんだろ?
    いやあ無理ゲー感半端ないすわ。

    631 :

    こんばんわ、1です。


    ただいま連続投下記録更新中です。皆さんよろしくお願いします。


    >>619
    大正解です!!GANTZに合いそうだったので、即思いつきました。

    >>620
    トランスフォーマーか……出したいけど、あの迫力を文字ではちょっと……

    >>621
    スピード感のあるバトルがやりたいですねぇ。

    >>622
    東郷さんは、やっぱり最初はスーツ着ない方がいいですからねぇ。

    >>623
    よほど耐久ギリギリじゃ無い限り、列車から落ちたくらいじゃあ問題無いですよ。

    >>624
    >>628
    ありがとうございます!!

    >>625
    >>626
    >>627
    バトルだと書きやすいので。そろそろ失速するかもですけどね。

    >>629
    まぁ、ベヨ姐さんも参考にしてますしね。

    >>630
    基本GANTZのミッションって無理ゲーですよね……

    632 = 1 :

    01:40


    第11学区 列車移動中




    ガタンゴトンッ!!

    ガタンゴトンッ!!!




    上条「クソッ!!御坂達を置いてきちまった!!どうすりゃいいんだよ!!」



    駅を出発する際、一瞬だけ言葉を躱し、そのまま列車には乗らなかった御坂達を、上条は心配していた。



    天井「落ち着け。彼女なら心配ないだろう。何と言ってもレベル5だ」



    上条「んな事言っても!!」



    天井「それに、見たところ彼女達は何らかの手段でこちらに向かっているぞ?かなりの速度でな」ピッ



    天井がデバイスを見せると、そこにはかなり離れた場所だが、確かに二つの反応がこちらに高速で向かっている。

    633 = 1 :

    上条「本当だ……ふぅ……焦った。焦りましたよ……」



    天井「気を抜くのはまだ早い。早くこの列車を止めなければ、敵が増えるだけで無く、周りにも被害が及ぶ。

    私は特に気にしないが……君はそういうのを嫌うだろう?性格的に」



    上条「当たり前だろうが!!そうか……奴ら一般人にも平気で手を出すんだよな……」スッ……



    上条が、駅で無惨な姿にされていた作業員達の事を思い出し、列車を止めようと立ち上がる。



    偏光能力「俺もどっちでもいいタイプだが……まぁ、早く終わらせたいからなぁ」スッ……




    天井「フッ……それでは行くか……おっと、その前に」ピッ



    ジジジジジジッ…………

    634 :

    これすごく映像でみたくなる

    635 = 1 :

    天井がデバイスを操作すると、手に持っていたZガンが転送されていった。



    そして代わりに、Xガンと前回100点メニューで手に入れたらしい『靴』が転送されてきた。




    『靴』の能力は未だわからないが、貨物列車のコンテナの上という、狭い場所での接近戦に備えての事だろうか?




    上条「ん?何だ?このデバイスそんな事も出来るのか?」




    天井「いや、これは100点武器のパソコンで、デバイスをアップデートした機能だ。登録している手持ち武器を、GANTZに自由に転送して貰える。

    パソコンは、補助的な面で中々便利だから、2回100点取る事があればオススメするよ」ガサゴソ




    天井は、転送されてきた靴を履きながら、上条に答える。

    636 = 1 :

    上条「確かに便利そうだけど……俺は先に、浜面のヤツを生き返らせてやらねぇといけないからな」




    上条は、前回の田中星人戦で死亡した、浜面を思い浮かべる。



    この上条に記憶は無いが、前の上条が御坂に約束したらしいのだ。




    御坂が妹を。

    そして、自分が浜面を生き返らせてやると。




    偏光能力「…………」


    天井「フッ……まぁそれは君の好きにしたらいい。さて、そろそろ行くか」スッ……






    天井の準備完了と共に、三人は戦闘体勢に入る。

    637 = 1 :










    『排除する』ダンッ!!


    『お前達は危険だ』ダンッ!!


    『排除する』ダンッ!!









    高速で走る列車のコンテナの上に、次々と大量のサニー達が登って来た。




    天井「さて。まずは、前の方に乗り込んでいる他のメンバーと合流しようか。

    列車からは落ちるなよ?スーツが生きてれば、死ぬ事はないだろうが、戦線復帰は絶望的だ」

    638 = 634 :

    浜面ァ...

    639 = 1 :

    同時刻



    第11学区 物資移送用高速道路







    ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!



    御坂「東郷さーん!!そのまま真っ直ぐ、ガンガン飛ばして行ってー!!」ピッ


    東郷「……了解した……」ギュルンッ!!



    ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!





    御坂はレーダーを確認しながら、東郷へと進行方向を指示する。
    東郷は、御坂の指示と共に、更にバイクのスピードをあげる。



    大体今は180km/hほど出てるのだろうか。




    そんな高速走行でも、まだまだ余力を残し、かつ安定した走りを見せるこのバイクは、さすがGANTZのバイクといったところか。





    それに

    640 = 1 :

    御坂「ねぇー!!東郷さん!!貴方って『外』の人間よね!?何で学園都市に来てたの!?」



    東郷「…………」




    御坂は、東郷にGANTZに呼ばれた経緯を尋ねる。




    初めて触るXガンでの射撃の腕といい、初めて乗るこのGANTZバイクを自在に操る運転技術といい、只者では無い事は明確だ。




    それでいて、この学園都市の『外』の人間だというのに、学園都市のGANTZに呼ばれたということは、死んだ時に学園都市に居たと言うことになる。





    これほどの人間が、学園都市で何をしていたのか。




    御坂はそれが気になっていた。

    641 = 1 :

    東郷「……自分には、いくつか任務がある。それを行う為だ」



    御坂「任務!?外の人が、学園都市で行う任務って何よ!?」




    東郷「……答える義務は無い。それよりも、援護は任せろと言ったな?」




    御坂「へ?」チラッ




    御坂は、東郷の方を向いていた顔を、正面に。バイクの背後へと向ける。




    そして、そこに異常なモノを見た。

    642 = 1 :

    10t級トラック『』ブロロロロロロロロロロロッ!!!!!!!




    御坂「……え?あの大きさで?何で……」




    恐らくは、駅にあった物資移送用の大型トラックだろう。



    学園都市で使うに辺り、最先端のチューニングは施されているだろうが、あの大きさ、積載重量的に、この速度はあり得ない。




    御坂「……東郷さん。今このバイクの速度っていくらくらい?」



    東郷「……大体200km/h程だ」



    御坂「そっかー200かー……じゃああのトラック何km/h出てんのよ!!速過ぎるでしょ!!」ピッ!!



    御坂は、レーダーを開く。





    案の定だ。

    643 = 1 :

    あのトラックには、青い反応が、ビッシリと詰まっていた。




    しかも、広域でレーダーを見てみれば、あのトラックの後ろにもう2台ほど同じモノが控えている。




    恐らく、あのロボットを操っている存在が、車両の動力部にも取り憑き、性能を大きく向上させているのだろう。




    トラックは、グングンとバイクとの距離を縮めていく。






    御坂「もう……どれだけいるのよあのロボット……」




    10t級トラック『』ブロロロロロッ!!!!




    そして先頭のトラックが、御坂達のバイクの横に並んだ。







    10t級トラック『』ウィィィィィィィイイイインッ…………





    そして、トラックのコンテナが、ゆっくりと開いて行く。

    644 = 1 :

    御坂「あーもー……頭が痛くなるわね……」バチバチッ……








    『『『『『お前達は危険だ。排除する』』』』』バッ!!








    開いたコンテナの中からは、ギッシリと詰まったサニー達が飛び出し、御坂達のバイクへと襲いかかってきた。





    御坂「悪いけど、このバイクは2人乗りよ!!他を当たってもらえないかしらッ!?」バチバチバチバチッ!!!

    645 = 1 :

    サニー550『』ドォンッ!!


    サニー551『』ドォンッ!!!




    御坂は、次々と襲いかかるサニー達へと電撃の照準を定め、全て撃退していく。




    1体でも、バイクに取り付かせる事は出来ないのだ。



    スーツを着ている自分はともかく、スーツを着ていない東郷は、このスピードでバイクが転倒でもすれば、死は免れないだろう。






    10tトラック『』ブロロロロロッ!!!!




    御坂「ッ!?更にスピードが上がった!?」



    サニーを積んだ10tトラックは、更にスピードを上げ、バイクの横から、更に前へと進んでいく。

    646 = 1 :

    東郷「ッ!?」チャキッ!!



    ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!ギョーンッ!!!





    自分達より、更に前へと進んでいくトラックに対して、何を思ったのか、東郷が腰に備えていたXガンを取り出し、連射する。







    3




    10tトラック『』ブロロロロロッ!!!!


    トラックは、バイクの数百m先の所まで進んでいる。






    2




    御坂「……まさか……東郷さん!!一旦スピードを落として!!このままじゃあ」



    御坂は、この状況に一つの予測を立てる。


    そして、その予測は恐らく高確率で当たるだろう。

    647 = 1 :

    1





    10tトラック『』キキィィィィィィイイイッ!!!!




    次の瞬間、トラックは急ブレーキを掛け、高速道路を塞ぐようにスピンを掛ける。




    基本的に、ココは第11学区の運輸用の高速道路である為、車線数は少なく、コンテナの分も大きさを合わせると、十分にバイクの進路を塞ぐ事が出来るのだ。





    かといって、バイクを止めれば正面のトラックと、後続のトラックに積まれたサニーの大群によって囲まれる事になる。




    スーツを着ているかつ、レベル5の超能力者である御坂ならば、サニー達との相性も良い為何とかなるかもしれない。




    しかし、東郷は確実に死ぬだろう。





    正に、絶体絶命である。

    648 = 1 :

    0





    東郷「」ギュルンッ!!!



    ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!




    東郷は、スピードを落とすどころか更にアクセルを絞り込み、バイクのスピードを上げていく。





    御坂「ちょっ!?ちょっと東郷さん!!このままじゃトラックにぶつか」






    ドォンッ!!!

    ドォンッ!!!

    ドォンッ!!!

    ドォンッ!!!




    御坂が叫び出した瞬間、道を塞ぐトラックの、左側のタイヤ全てが、ホイールごと弾け飛ぶ。

    649 = 1 :

    10tトラック『』キキキキィィィィィィイイイッ!!!!




    片側のタイヤが弾け飛んだ為、ブレーキが満足に機能しなくなったトラックは、止まる事が出来ずにそのままスピンしていく。





    10tトラック『』ドンッ!!!!!





    御坂「……え?」






    そして、そのまま高速道路の壁へと突っ込み、破壊しつつ、道路から真下の倉庫地帯へと落下していく。







    ドォォォォォォォォォォオオオオオンッ!!!!!!






    東郷「…………」ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!





    真下でトラックが、積んでいたロボットごと大破・爆発した事を気にも留めず、東郷はバイクを高速で走らせる。






    御坂「……えー!!!!!」ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!




    御坂は、一連の光景に、ただただポカンと、空いた口が塞がらない状態になって叫んでいた。

    650 = 1 :

    御坂「何!?何よ!?何なのよ今の!?東郷さんでしょ今の!?いつの間に撃ったのよ!!」ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!




    東郷「……話は後だ。まだ後ろに2台あるぞ?」ブォォォォォォォォオオオオオッ!!!!!!




    目の前で、アクション映画真っ青の派手なシーンを見せつけられた御坂は、テンションがMAXの状態で東郷にくってかかるも、東郷は冷静に返す。





    バイクの後ろには、まだ同じトラックが2台追跡してきているのだ。
    気を休める時間など、ありはしない。


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