元スレ上条「答えろよ……GANTZ!!」御坂「私の前に立つのなら……アンタも潰すわよ?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
201 = 1 :
天井「!?…………」
御坂「神……?何それ?あの星人、そんな事言ってたの?」
上条「俺がラスボスにこの闘いの意味を聞いた時……天井は明らかに焦っていた。そんな事より早く殺せ……とな。知られたくない事があるんだろ?『神』の正体とかなぁ……」
天井の表情が一瞬で険しくなる。そして、溜め息をつきながら口を開いた。
天井「敵わないな……君には……あの鳥人と共に、消してしまえばよかったよ……」
御坂「!?アンタ……」バチッ……
偏光能力「図星か……」
上条「教えろよ天井……お前がこの部屋で得た知識を……『神の存在』ってのを!!」
上条が、天井を完全に追い詰める。
202 = 1 :
天井「…………といっても、私も殆ど知らないんだ。『神』とやらの正体はな……」
御坂「アンタ……本当なんでしょうねソレは……」バチバチッ……
御坂が、天井に対して牽制する。
天井「本当だ。しかしただ一つ……君達より知っている事がある」
上条「……それは何だ?」
上条が、天井に問いかける。
天井は、今までに見せた事の無い、真剣な顔つきで語る。
天井「もうすぐ……近い内に、この世界は滅びる。恐らく、その『神』の手によってな……」
自身が知った、この世界の終末を。
203 = 1 :
投下終了です。
色々憶測があったみたいですが、御坂が選んだのはフレメアの解放でした。
フレメアその後も、書いたら投下します。
次回は、天井回想です。こっから、GANTZとも禁書とも違う、混ざりあった話が出てくるかもです。
それではおやすみなさい。
204 :
乙
天井もGANTZのサイトアクセスしたのかな
205 :
乙
この序盤からカタストロフィの存在を匂わせる展開・・・もしかして結構早い段階で巨人襲来か?
206 :
乙
上条さんグローブ使えば無双できるな
207 :
フレメアちょっと切ない
乙
208 :
乙
そういや上条さんはこのミッションが終わったらインさん救出か
持って帰った武器が何らかの役に立つんだろうか?
209 :
こんばんわ、1です。
とりあえず、フレメアその後を先にお届けします。
ゆっくりと。
その後、休憩挟んで天井回想です。
>>204
GANTZには、サイト以外にも、未来を知る事が出来る話があったのです。
>>205
ラスボスはどんなのかはある程度決めてますが、どれくらいの長さになるかは未定です。
まんま巨人がきても面白くないでしょうし。
>>206
まぁ、無双かはわかりませんが、パワーアップですねぇ。
>>207
とりあえず、フレメアその後をどーぞ!!
>>208
まだ禁書原作では1巻辺りなんですよね……色々とカットするか……(ゲス顔)
210 = 1 :
天井回想の前に……
…………
学園都市 とある小学校
フレメア「ん……あれ……ここは……」ムクッ……
真夜中のとある小学校の敷地内。
金髪の幼い少女、フレメア・セイヴェルンは、そこで目覚めた。
フレメア「大体……何でこんなところに……あれ?何でだっけ?」キョロキョロ
フレメアは辺りを見回すが、何故自分がここにいるのか覚えていない。
思い出せない。
思い出す事は無い。
211 = 1 :
フレメア「……とりあえず、お姉ちゃんのところに帰ろうかな……あれ?そういえばお姉ちゃん、しばらく会えないからって私を誰かに預けたような……誰にだっけ?」テクテク
フレメアは、校内を歩きながら、今までの事を思い出そうとするが、思い出せない。
「あれー?こんな時間のこんな所に女の子がいるぞー?」チャキッ!!
バシュッ!!
フレメア「へ?ッ痛!!」ビッ!!
突如、フレメアの背後から下卑た声が聞こえてきた。そして、フレメアの小さな腕に、痛みが走る。
腕には、何かが掠めた傷があり、血が流れている。
212 = 1 :
「あちゃー、外しちゃったかー。流石ゴキブリはすばしっこいなー」
背後の暗闇からは、ボウガンを持った高校生くらいの男が現れる。
フレメア「!?な、何?誰なの?」
男「あ?ゴキブリが俺に口聞いてんじゃねぇよ。こんな時間にうろついて……こんな小さいのに、もうスキルアウトの真似事か?おチビちゃん」ガチャガチャ……
男は、ボウガンに矢をセットしながら、フレメアにゆっくりと近づいていく。
213 = 1 :
男「今日は全然駄目だなぁ。獲物が見つからねぇや。やっと見つけたのがこんなおチビだしな。ヤリがいねぇや」
フレメア「え、獲物!?」
男「そうだよ。おチビちゃんは無能力者だろ?能力者なら、とっくに能力使ってるハズだもんなぁ。
おチビちゃんみたいな、いずれスキルアウトになっちゃう無能力者は、この学園都市には必要ないの。ゴミなの!害虫なの!!わかるか?おチビちゃん」チャキッ!!
男は、矢をセットしたボウガンをフレメアへと向ける。
214 = 1 :
フレメア「ご、ゴミって……」
男「そんな学園都市のゴミを、俺ら優秀な能力者様が、こうして夜な夜なボランティアで少しずつ掃除してるってわけよ。
くー!!我ながら、自分の行いに感心するねー」
男が言った言葉の意味が、フレメアにもようやく理解できた。
フレメア「や、ヤダ!!」ダッ!!
フレメアは、全力で男から逃げ出す。
バシュッ!!
フレメア「きゃっ!?」ビシィッ!!
ドサァッ!!!
しかし、男が撃ったボウガンの矢が、フレメアの足を掠め、そのまま転倒する。
215 :
早く来てくれー、駒場さんぁぁぁぁぁぁぁん!
216 :
駒場ァァァ!早く来るンだ駒場ァァ!
217 = 1 :
男「逃げんなよー。追いかけんのがめんどくせーだろー」テクテク
フレメア「や、ヤダ……来ないで……」ガタガタッ……
男「心配しなくていいさ。殺しなんてしないから。
ちょっと何発かブン殴って、服ひん剥いて校門の所に括り付けて置くだけだから。『私は無能力者の害虫です』って書かれたタスキでもつけてさー」ニコッ
男はにこやかに、フレメアへとそう言い放つ。
フレメア「た……助けて……誰か……」ガタガタッ……
218 = 1 :
男「じゃ、早速校門まで行こうか。オラ、立てよゴミ!!能力者様の手を煩わせんじゃねぇ!!」ブンッ!!!
フレメア「ヤッ!?」バッ!!
殴りかかる男に、フレメアは目を瞑り、叫ぶ。
フレメア「助けてお兄ちゃん!!!」
ザッ!!
ガシィッ!!!
次の瞬間、フレメアと男の間に、一つの大きな影が割り込む。
男「なっ!?ス、スキルアウトかお前!?」ググッ……
男は、自分の拳を受け止めたその影に驚く。
219 = 1 :
「…………こんな小さな子供にまで……貴様ら能力者は一体、何様のつもりだ」グググッ……
メキメキメキッ!!!
男「ガァァアッ!!!離せ!!離せよテメェ!!折れる!!手が折れるって!!」メキメキメキッ!!!
スッ……
叫ぶ男の背後から、更に別の影が現れる。
「んじゃ、手より先に首の骨をへし折ってやろうか?それとも鉛弾の方がお好きかな?」チャキッ!!
男の後頭部には、拳銃が突きつけられている。
同じ日本とはいえ、他の都市とは独立しているこの学園都市では、こうして銃を持った者も珍しくはない。
まぁ大概は、無能力者の集団『スキルアウト』と呼ばれる者達が持っているのだが。
220 = 1 :
男「クッ……図に乗ってんじゃねぇぞこの無能力者が!!テメェらなんざ、このレベル3の俺の能力で」コォォオッ!!!
バキィッ!!!
男「あぶっ!!!」ズザァァァアッ!!!
男が能力を発動させようとした瞬間、男の拳を掴んでいた影によって、男は思いっきり殴り飛ばされた。
「…………他愛ない。半蔵、コイツの始末を頼む」
半蔵「了解。えーと……お、学生証見っけ。結構ここから近いな。
んじゃ、浜面探すついでに、コイツの学校の校門に、全裸で括り付けてくるぜ駒場の旦那。
『私は少女にイタズラしようとした変態です』って壁にペイントしてな」
駒場「…………程々にな」
半蔵と呼ばれた男は、そのまま近くに止めてあった車に乗り込み、男を運んでいった。
221 = 1 :
フレメア「ゥゥッ……」グスッ……
半泣きのフレメアの前には、駒場と呼ばれた大男が座り込む。
駒場「…………大丈夫か?こんな時間に、何故こんなところに」
フレメア「グスッ……わからない……気がついたらここにいて……いきなり今のヤツに襲われて……おじちゃんありがとう……」
駒場「……おじ……まぁいい。半蔵が戻って来たら家まで送ろう。どの辺りだ?」
フレメア「……お姉ちゃんと住んでたんだけど、お姉ちゃんがしばらく会えないからって……それで大体、誰かに預けられたんだけど……それも覚えてない……にゃあ」
222 = 1 :
駒場「…………そうか。他にいく宛が無いのなら、俺たちと一緒に来るか?俺たちのメンバーには女も大勢いる。…………きっと歓迎してやれるハズだ」
フレメア「……信じていいの?」
駒場「…………それはお前が決める事だ。信じられると思うなら……来るがいい。無理ならば、お前はアンチスキルのところまで、俺達が責任持って届ける」
フレメア「……わかった……ついて行く」スッ……
フレメアは立ち上がり、駒場と共に小学校を後にする。
223 = 1 :
フレメア「そういえば、なんでおじちゃん達はこんな時間にこの辺にいたの?」
フレメアは、歩きながら駒場に尋ねる。
駒場「…………俺達の仲間の1人が突然居なくなったんでな。連絡もつかないから手分けして探していたんだ。
この写真の浜面と言う男なのだが……流石にわからないか?」
駒場が、駒場と半蔵と浜面で写った写真を取り出す。
フレメア「うん。聞いたことも見た事も無い……ん?いや、あるような……にゃあ」ハテ?
224 = 1 :
駒場「…………そうか。そういえばさっき……お兄ちゃん、と叫んでいたな。姉の他にも兄がいるのか?」
フレメア「え?いないけど……そんな事言ったかな?言ったような……にゃあ」ハテ?
フレメアと駒場は、ゆっくりと歩いていく。
こうしてフレメアは、しばらくの間、危険に晒される事も無く、スキルアウトのメンバーに可愛がられ、健やかに過ごす。
この夜、フレメアを命を賭して守り抜いた男。
フレメアがお兄ちゃんと叫び、本当に助けを求めた男を思い出す事は、もう二度と無い。
2人がもう一度出会う、その時までは。
225 = 1 :
投下一旦終了です。
フレメアその後編でした。
原作ってフレメアと駒場が会うとこってこんな感じですよね?確か。
それでは、23時前くらいまでには投下開始しますので、しばしお待ちを。
229 = 1 :
再開します。>>1寝落ち注意です。
>>226
>>228
今のところ未定ですねー駒場さんは。
>>227
ご想像にお任せ致しやす。
230 = 1 :
…………
およそ1年前
学園都市の何処かの施設 体育館内にて
天井「な……何故だ……何故私達はこんな事をしなければならないんだ!?教えてくれ!!殺さないでくれぇ!!!」
スーツが壊れ、ボロボロになった、まだ部屋に転送されたての天井は、泣きながら目の前の星人に懇願する。
その星人は、幾つもの細い腕を持ち、人体模型のような姿をしていた。
その星人の周りには、同じくスーツを着た人間達が十数名、いずれもバラバラに解体され死んでいる。
星人は、黒い玉に『ひょうほん星人』と名付けられていた。
231 = 1 :
ひょうほん星人『……知りたいのかい?真実を』
ひょうほん星人が、天井の問いに答える。
天井「!?あ、あぁ!!知りたいんだ!!何故こんな訳のわからない闘いをさせられているのか!!あの部屋は何なのか!!」
正直天井は、そんな事はどうでもよかった。
ただ、死にたくなかったのだ。ひたすら生にしがみついていた。なりふり構わず。
ひょうほん星人『だったらいいモノを見せてあげるよ。君がどんな存在か。『神』にとって、どれだけゴミみたいな存在なのか』スッ……
ひょうほん星人が、天井の頭に手を乗せる。
232 = 1 :
天井「か、神?何だ?どういう事……ガッ!?」ドンッ!!
その瞬間、天井の頭に凄まじい量のイメージが流れ込む。
ザッ……ザザッ……
『……対能…進化実験……私の……型能力者計画をそれに……』
ザッ……ザザッ……
『……君が……方…行……よろ……』
ザッ……ザザッ……
『……化け物め……これが……位の能力……』
233 = 208 :
寝落ち?
234 :
寝落ちっぽいね…
明日に期待
てか、ひょうほん星人って小説版に出てきた奴だっけ?
235 :
天井「な、何だ!?何だこの映像は!?」
ひょうほん星人『これが君の未来さ。決して逃れられない未来……運命と言うヤツだ。そしてこれが……』
流れ込む映像は更に続いていく。
天井「!?……な、何だ?この光景は……一体何が起きてこんな……」
天井に流れ込む映像。
まるで、今目の前で、実際に体験しているかのようなソレは、天井の頭に強く植え付けられた。
236 = 1 :
それは、美しい聖歌のようなメロディーが鳴り響く世界の光景。
それは、破壊され尽くした学園都市の光景。
それは、破壊され尽くした世界中の大都市の光景。
空は黄金に輝き、神々しく、禍々しい『何か』が降って来て、そこら中を蔓延っている。
その『何か』と戦う、見慣れた異能の力や、それとはまた違う、見慣れない力を持つ人々。
そして、それらに混じって戦う、見覚えのある黒いスーツを着て、見覚えのある銃を構える人間達。
ひょうほん星人『これが、この世界の未来……そしてこの闘いの結末さ。これは必ず訪れる』
237 = 1 :
『審判の日』からは、誰も逃れる事は出来ないのさ。
君達も。
そして、僕達も。
238 = 1 :
天井「『審判の日』……私達は、いつかこいつ等と戦うのか?この……化け物達と……」ガタガタッ……
天井は、いつか必ず来ると言う、映像の『何か』に、心底怯えている。
ひょうほん星人『……いいや。一つ訂正しよう。残念だが君はそこには立てない。いないんだよ』
天井「!?いない?どういう事だそれは!!」
天井は、ひょうほん星人にくってかかる。
ひょうほん星人『教えてあげるよ……君はこうなるんだ』スッ……
ひょうほん星人が、再び天井にイメージを送り込む。
239 = 1 :
ザッ……ザザッ……ザザザッ……
『……ihbf殺wq……』
ザザザッ……ザザッ……
240 = 1 :
天井「ガッ……!?な、何だ……何だコレはァァァァアアアアアアア"ア"ア"ッ!!!!!!」
イメージを認識した瞬間。
天井は狂ったように叫び出した。
この時、天井が自身の未来に何を見たのかは、その時の天井とひょうほん星人にしかわからない。
ひょうほん星人『君は、自分自身の罪に裁かれるのさ』
241 = 1 :
…………
天井「その後、気がついたら私はこの部屋に戻っていたよ。どうやら、他のメンバーがその星人を倒したらしくてね。
それでも、その時生き残ったのは、20人近くいたメンバーの内、わずか4人だった」ガタガタッ……
天井は、ホンの少し震えながら上条達へと語り終える。
天井「……これが私の知るこの部屋についての全てだ。もう隠している事は何もない」
上条「……『神』……それがこの闘いの終着点なのか?<審判の日>って何なんだ?いつ起こるんだ?」
242 = 1 :
天井「言っただろ?私が知ることはもう無い。<審判の日>が何時なのか。『神』の正体。それらは全くわからないのさ」スッ……
天井は、話し終えると、フラフラと部屋から立ち去ろうとする。
余程、過去を思い出した事で精神が疲労したのだろう。
御坂「待って、天井さん」
天井「ん?……まだ何かあるのか?そろそろ私は休みたいのだが」
御坂「……天井さんは最後に……何を見たの?」
御坂は、語られなかった天井の最後の映像に何を見たのかを問う。
243 = 1 :
天井「……わからないんだ……何か恐ろしいモノを見た記憶はあるんだが、どんなモノなのかは思い出せない。
……だから、私はこの部屋で闘い続けるのさ。自分の死期から逃れる為に、他の人間を犠牲にし、強力な武器を手に入れ続ける。
もし、この部屋から解放されれば、自分の死期を見た記憶すら無い私は、すぐに死ぬかもしれない。
そして例え、何事も無くても、スーツも武器も無ければ、<審判の日>になす術も無く、確実に死んでしまう」
天井は、心底怯えた目で、上条達に語る。
上条「天井……<審判の日>は……必ず来るのか?」
上条は、天井に再度問いかける。
天井「……これだけはハッキリ言える……あの映像……あの光景を見て、私は確信している……」スッ……
天井は、部屋の扉に手をかけ、外に出る瞬間、最後にこう呟いた。
244 = 1 :
「未来を変える事は出来るかもしれないが……<審判の日>は必ず訪れる。それもそう遠くない日に。わかるんだ……それだけは……」
そうして天井は、姿を消した。
245 = 1 :
投下終了です。
途中で寝てしまいました。ゴメンナサイ。
超展開と思われた方。
一応、GANTZのストーリー上にある話なのです。小説版ですが。
それを、このSSのクライマックス用に弄ってます。
次回は、帰宅編をお届けします。禁書側のお話です。
246 :
乙乙
なるほど
天井の行動原理も説得力ある
キャラのつくりがうまいね
続きが楽しみだな
247 :
乙
なるほどこの天井くんは西+和泉ポジションか
和泉成分が強いなら誰かを守って死にそうだが西くん寄りなら情けない死に方しそう
248 :
描写を見るに一方通行にやられるっぽいが……>>1は結構予想を裏切ってくるからどうなることやら
249 :
乙
小説版は見つからなくって困ってる……
次回のガンツは二巻終了までこないかな?
まだ木原先生も暴れていないし……
250 :
あれ原作の天井くんって五巻で死んだっけ?
みんなの評価 : ★★
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