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    元スレ上条「答えろよ……GANTZ!!」御坂「私の前に立つのなら……アンタも潰すわよ?」

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    151 = 1 :

    御坂「あの子は……お姉ちゃんの妹は、貴女が助けてと言ったから助けに来たの?」


    フレメア「ウウン……お兄ちゃんが危ない時に、助けに来てくれて……最後まで私とお兄ちゃんを守ってくれた……」グスッ……



    御坂「……そう……」スッ……



    御坂はフレメアの目をジッと見ながら呟く。



    御坂「……だったらそれは、あの子が自分で選んだ道……フレメアちゃんのせいで死んだわけじゃないわ。だからもう自分を攻めちゃダメ……」

    152 = 1 :

    フレメア「グスッ……でも……お兄ちゃんも……私を……」



    御坂「浜面さんもそう……命を賭けてフレメアちゃんを守り抜いたの。自分の意志で。
    貴女がやらなきゃいけない事は、2人の分も生き抜く事よ?これから先、ずっと……わかる?」



    御坂は、フレメアに自分を責めるのをやめるように伝える。



    フレメア「グスッ……うん……大体わかった……」


    御坂「そう……ならいいわ……おかえりフレメアちゃん」ギュッ!!


    そして、もう一度御坂はフレメアを抱きしめる。


    その目には、同じ境遇の仲間と、自称ながらも自分を姉と呼ぶ少女の死を悼み、涙が浮かんでいるが、フレメアにそれを悟られぬように。













    『それでは、ちいてんをはじめます』

    153 = 1 :

    『そげぶ』




    15点


    そげぶやり過ぎ。
    全生物平等過ぎ。
    いいところ取られ過ぎ。




    あと85点




    上条「15点……確かロボ田中星人を3体上に送ったから……田中星人1体で5点か……」



    御坂「そういえば、この点数って100点までいったらどうなるの?何かもらえるの?」



    天井「その話は後々教えるとしよう。実際に見せたほうが早いからな」

    154 = 1 :

    『ビリビリ』



    0点



    上条探し過ぎ。
    上条心配し過ぎ。
    当麻連呼し過ぎ。
    ビリビリし過ぎ。


    もっとがんばりましょう。






    御坂「なっ///」カーッ!!!


    偏光能力「……上条関連ばっかだな……」


    天井「若いな……私も昔は……いや、特に無かったか……」



    上条「御坂……そこまで俺を自分の手で倒したいのか?」



    御坂「ち、違……ってホントに違うわよ!!何でそうなんのよアンタは!!」




    フレメア「なるほど……大体、お姉ちゃんはあのツンツンのお兄ちゃんが好」フガッ!!


    御坂「フレメアちゃん?ちょっとだけお口閉じてよーねー?」ニコリ……

    155 = 1 :

    『歯抜け』





    0点


    根性あり過ぎ。


    その根性で何故実生活が荒れるのか……



    もっと熱くなれよ!!
    熱い血燃やしていけよ!!

    人間熱くなったときが、ホントの自分に出会えるんだ!!






    御坂「…………もしかして修造さんが入ってるの?この玉」



    上条「……人間熱くなった時が……成る程……」メモメモ……



    天井「何故説教の部分をメモしてるんだ君は?」



    偏光能力「つーか熱いとか燃えろとかやめてくれねぇか?さっき死ぬ寸前まで味わってんだよ……」







    『舶来』



    0点



    星人と遊び過ぎ。
    皆に守られ過ぎ。






    フレメア「……大体、守られっぱなしはもう嫌……」


    御坂「大丈夫よ……これから頑張りましょ?」ナデナデ

    156 = 1 :

    天井「さて……先ほど100点を取ればどうなるのかと言ったな……その答えを今から見せるとしようか」









    『天さん』




    110点




    頑張り過ぎ。
    いいところ持って行き過ぎ。



    4周目クリアおめでとう。





    トータル205点

    157 = 1 :

    上条「110点!?……しかもトータル205点ってことは……」



    御坂「100点2回分?しかも、4周目クリアって……」




    天井「そういうことだ。私は既に200点……今回合わせて400点か。つまり、4回クリアしていることになる」




    偏光能力「4回……ちょっとまて。この点数は一回の戦いで毎回100近く取れるモンなのか?」



    上条「いや……今回は俺が15点だし、前回は1体3点だった。それにメンバーの人数が多ければ点も分かれるだろうし……」



    御坂「天井さん……貴方、一体何回この戦いを……」




    天井「さぁな。いちいち数えてはいないさ。とりあえず1年ほど生き延びているだけだ。さ、100点メニューが出るぞ?」






    『』ザザッ……ザザザッ……

    158 :

    浜面復活したら神SSになるな

    159 = 1 :

    『100点めにゅー』





    次の中から選んでくだちい







    1.この中の誰か1人の記憶を消して解放する



    2.強い武器を入手する




    3.めもりーから誰か1人再生する

    160 = 1 :

    上条「解放……武器……再生……」



    御坂「あ、天井さん……これって……」



    天井「見ての通りだ。100点を取った者は、自分を含めて部屋のメンバーを解放するか。


    新しい強力な武器を得るか。


    この部屋で死んだ人間を再生するかを選ぶことが出来る。私は今まで武器を選んでるがね」





    天井を除く全員の表情が固まった。





    上条「じゃあ……浜面や御坂の妹を生き返らせることも……」



    天井「もちろん出来るさ。100点を取った者のみがね」スッ……



    天井が黒い玉の側に近づく。

    161 = 1 :

    天井「さて……ここで一つ提案だ。私は今回、君達がいなければ間違いなく死んでいただろう。あのラスボスによってな……まぁ、私がいなければ君達も死んでいただろうが」




    全員が天井の言葉をジッと聞いている。




    天井「私としては、借りは今の内に返しておきたい。そこでだ……2回使えるこの100点の権利。その一つを君達に譲ろう」





    上条「!?」


    御坂「え!?」


    偏光能力「何だと!?」


    フレメア「?」




    各々が天井の言葉に衝撃を受ける。
    フレメアはイマイチわかってないようだが。

    162 = 1 :

    天井「浜面くんや、超電磁砲の妹さんを生き返らせることも出来る。
    誰かこの中から1人、自由になることも出来る。新しい武器を得ることも出来る。
    好きにするがいい。私は一足先に、武器をもらうがね。GANTZ、武器をくれ。3回目のクリア武器だ」




    天井はそう黒い玉に告げると、今まで上条達が入った事のない、黒い玉の側にある部屋に入り、何やら『靴』のようなモノを取ってきた。




    天井「あぁ、言い忘れていた。そういえばこの部屋には、GANTZの中に入りきらなかった武器や道具が何種類か置いてある。よかったら見ておくといい」

    163 = 1 :

    上条「!?武器や道具って……お前もっと早く言えよ!!まさかまた俺らに隠して」


    天井「いや。これは本当に失念していたよ。中にある武器は、私は全くと言っていいほど使わなくてね。
    君達にこの部屋について伝えていない事は、もう殆どないハズだ。多分ね」



    御坂「だからと言って忘れてたで済む話じゃないわよ……もしかしたら生き残れた人がいたかもしれないのに」



    天井「それはあくまで、『もしかしたら』の話だ。不確定な可能性によって責められるいわれはないな。
    それに、中の武器は少々技術や経験が必要になる。もし教えていたところで、すぐに使いこなせるとは思えないがね」スッ……



    そう言うと、天井は黒い玉の部屋へと上条達を誘う。

    164 = 1 :

    上条「御坂……天井の100点の使い道の件だが……」



    御坂「え?う、うん。アンタが決めていいわよ?天井さんはアンタが助けたんだし」



    上条「いや……お前が決めてくれ。浜面を蘇らせるか、妹を蘇らせるか……あるいは……」チラッ……




    フレメア「?」



    上条がふと、フレメアの方を見る。




    上条「……いや、何でもない。とりあえず選択はお前に任せる。俺よりもお前の方が正しい選択が出来ると思うからな」




    御坂「……うん……わかった……」




    御坂の了承を得た上条は、新しく開かれた武器部屋へと入っていった。

    165 = 1 :

    御坂「選択か……武器は外すとして、誰かを解放するか蘇らせるか……やっぱりどう考えても、死んだ人が生き返る方がいいわよね。問題はどちらを生き返らせるか……」




    初めてこの部屋に来た時から一緒に闘ってきた浜面を選ぶか。



    自分にそっくりな自称妹を選ぶか。




    御坂「……私は、あの子に悔いの無い生き方をしろと言った。……そして、あの子はそれを実行し、最後まで他人の為に戦い続けた……だったら……」




    だったら、その守ろうとした浜面を選ぶべきなのだろう。



    しかし、自分を姉と呼んだ、自分にそっくりな少女を見捨てる事になる。




    御坂「……選べるのは1人……一体誰にすれば……」



    御坂は究極の二択を迫られていた。

    166 = 1 :

    フレメア「お姉ちゃん……大体、大丈夫?にゃあ」



    考え事をしている御坂へと、フレメアが話しかける。



    御坂「ん?う、うん、大丈夫よ?大丈夫。……ねぇ、フレメアちゃん」



    フレメア「?」



    御坂「もし……浜面さんと、私の妹のどちらかにもう一度会えるとしたら、どちらがいい?やっぱり浜面さん?」



    御坂は、参考の為か、フレメアに選択を聞いてみる。




    フレメア「んー……お姉ちゃんの妹かな?」




    御坂「え?ど、どうして?」



    予想外の答えに、御坂がフレメアに聞き返す。

    167 = 1 :

    フレメア「だって……大体、お姉ちゃんの家族なんだよね?
    家族と会えなくて寂しいのは私もわかるから……だからお姉ちゃんの妹に戻って来てもらう。にゃあ」




    御坂「!?……そう……ありがとね?でも、フレメアちゃんは、浜面さんに会えなくていいの?」




    フレメア「お兄ちゃんは……大体、私が自分で戻す!!ずっとお兄ちゃんに私は守ってもらったんだから、今度は私の番!!」





    御坂の問いに、フレメアは再び答えた。

    それはそれは、とても強い意志を持って。




    御坂「……そっか……そうよね……自分で100点取れば……」





    フレメアの言葉により、御坂は選択を決めたようだ。



    誰を救うのかを。

    168 = 1 :

    投下終了です。


    次回は、武器部屋にあるオリジナル武器紹介と、御坂の選択です。


    ちなみに、3回目クリア武器は、さりげなく出てますが『靴』です。


    オリジナル武器は、出来るだけGANTZ世界に違和感の無いモノにしたつもりですのでご容赦を。

    170 :


    フレメアはたけしポジションになりそう
    個人的には動物とかこねえかな……

    171 :

    妹復活を匂わせておいて…さてどうなる?
    乙でした

    172 :

    GANTZバイクくらいなら学園都市で普通に作れそうだよな

    173 :

    ドラゴンライダーとかの実例があるからね。
    技術がもうぶっ飛びすぎだよ

    174 :

    ここでまさかのおばあさん

    175 :

    上条厨はキモいんだよ 神聖不可侵である百合漫画の超電磁砲に手を出すんじゃねえ チンポ脳どもが
    百合は神聖なもので 男は汚いの わかる? お前らのしてることは いちゃついてる女の子達に うんこ投げつけて喜んでるようなものなんだよ

    あと 超電磁砲が百合漫画じゃないとか言ってる奴はアニメ見てないだろ あんな百合百合してる素晴らしいアニメが百合漫画じゃないわけがない 超電磁砲が百合漫画だというのは 紛れもない事実

    それに 百合が世間ではマイナーだとか 言ってる奴がいるけど そんなわけ ねーだろ 咲やなのは ゆるゆりやらきすたがどれだけ人気だとおもってんだよ こんな当たり前のことも理解できずに 性欲のためだけに喚き散らすから上条厨は馬鹿にされるんだよ

    176 :

    >>175
    他のスレでも同じ書き込みしてるってのはマジみたいだな。
    あー臭い臭いwwwwwwwwww
    頼むから悪臭を撒き散らすの止めてくれません?

    178 :

    おばあさん「復活したのは9900号だと思った?残念、おばあさんでした!」

    180 :

    誤爆じゃなくってあらしだよ

    181 :

    あ、ほんま…
    べつの、禁書じゃないスレに同じAAが投下されてたから誤爆かと。すまんな。

    182 :

    こんばんわ、1です。


    それでは、ゆたりとマイペースで投下していきたいと思います。


    >>169
    ありがとうございます!!引き続きよろしくお願いします!!

    >>170
    たけしか……さぁ、どうなることやら……

    >>171
    どうなるでしょう……

    >>172
    >>173
    作れそうですね。ドラゴンライダーはわかりませんが。
    まぁ、イカした高性能バイクって事で!!

    >>174
    >>178
    そう来ましたか!!w


    あとは、なんかよくわからないレスも混じってますが、気にしないで参りましょー!!
    >>1は我が道を進むのみです!!

    183 = 1 :

    武器保管部屋





    上条「な……なんだよコレ……」



    偏光能力「スゲぇな……中々イカすバイクじゃねぇか……」



    天井に誘われ、入った部屋の中で上条達の目にまず飛び込んだのは、見た事も無い形状の、バイクのような乗り物であった。


    まるで、SF映画にでも出て来そうなソレは、通常バイクの二輪車では無く、大きな一輪のホイールの中に、ハンドルや操作機器が設置されているような形状だ。



    ハンドルの周りには、様々なコンピュータが搭載されており、ハイテク感がにじみ出て居る。



    正直、高校生の彼らには、中々魅力を感じるデザインである。

    184 = 1 :

    続いて、上条達は下に転がっている棒状のモノを見る。



    偏光能力「ん?何だぁ?この棒は。何か刀の柄みてぇな……」チャキッ……



    偏光能力が棒状のモノを持ち、軽く構える。




    シュンッ!!



    上条「へ?」


    ドスゥッ!!!





    偏光能力「うぉっ!?……つ、柄から刀が出てきやがった……」

    偏光能力は、突如伸びた刀の刃に驚く。



    しかし、最も驚いたのは……



    上条「トッ……偏光能力サン……?上条さんに、何か恨みでもあるんでせうか?」ガタガタッ……



    偏光能力「あー……その、なんだ……悪い……」


    突如、自分の顔を掠め、壁に突き刺さった刃を見つめる上条であった。



    上条さんは今日も全開バリバリ、平常運転で不幸である。

    185 = 1 :

    上条「あー……ビビった……えーと、あとあるのは……とりあえずあの壁に掛けられてるパンチグローブみたいなヤツとブーツみたいなのと……弓と矢か?コレ」



    上条の視線の先には、指先の空いた手袋のようなモノが掛けられている。
    組み技系の格闘家等がよく使う、オープンフィンガーグローブというモノに類似したモノのようだ。


    恐らくコレは、パンチ力を増強するモノだろう。


    そしてその側には、先ほど天井の持って来た靴とは、かなり形状の違うモノが置いてある。こちらは脚力等を増強するモノだろうか?

    186 = 1 :

    更に、壁に立て掛けられていたモノの中に、アーチェリーの弓のようなモノと、金属の矢が何本も入った矢筒のようなモノが見受けられた。


    ただしこの矢筒、どう見てもタダの矢の入れ物には見えない。恐らく、ただの矢が入っている訳ではなさそうだ。

    弓に関しても、何か仕掛けがあるのだろう。




    上条「バイクに刀に格闘用のグローブやブーツみたいなモノ。更には機械弓矢か……天井の言ってた意味はそういう事か」






    『教えたところで、すぐには使いこなせない』





    天井の言う通り、この部屋にあるモノはXガン等に比べると、比較的扱いの難しい武器ばかりのようだ。

    187 = 1 :

    バイクに乗った事が無ければこのイカしたデザインのバイクは乗りこなせない。



    剣術に縁が無ければ刀は使いこなせない。



    格闘のセンスが無ければ、グローブとブーツは意味が無い。



    弓術を学んで無ければ、矢を放とうが当たらない。





    上条「チクショウ……やっぱりどうやっても浜面達は救えなかったのか……俺たちは……」



    偏光能力「今更グダグダ言ってもしょうがねぇだろうが。どうやらこの部屋にあるモノはこれで全部みてぇだな。戻ろうぜ」スッ……




    偏光能力は、御坂や天井の待つ部屋へと戻っていった。





    上条「あぁ……そうだな……」チラッ……



    上条は、ふと壁に掛けられているグローブと側にあるブーツ。更に、床に置いてある刀の柄を見る。



    そして、それを部屋から持ち出していった。

    188 = 1 :

    天井「さて……決めたかな?この100点の使い道を……」




    『早く選んでくだちい』





    黒い玉の部屋では、天井が黒い玉の前で待ちわびている。





    100点の使い道。解放か新たな武器か再生か。






    偏光能力「さぁ……レベル5のお嬢様は、どういう決断を下すんだろうなぁ……」



    上条「御坂……何だったら、お前がこの部屋から解放されてもいいんだぞ?」



    御坂「馬鹿言わないでよ。私が居なくなったら、アンタ達もれなく次のミッションで全滅よ?特にアンタ。私に今回2回も助けられてんのよ?」



    上条「め、面目ない……不幸だ……」

    189 = 1 :

    御坂「……天井さん……一つ聞きたいんだけど……この100点メニューってのは、私達が100点取っても使えるのよね?もちろん何回でも」




    天井「あぁ。使えるさ。100点毎に1回ね」




    御坂「そう……わかった……なら私が選ぶのは……」スッ……



    御坂が黒い玉の前に立つ。



















    御坂「……1番を……フレメアちゃんを、この部屋から解放して頂戴」











    190 = 1 :

    フレメア「え!?」



    偏光能力「ハァァアッ!?」



    天井「……ほぅ……」



    上条「……御坂……選んだか……」




    御坂の選択に、他の4人はそれぞれの反応を見せる。






    偏光能力「お前……いいのか?浜面もお前の妹も見捨てて、この嬢ちゃんを……」


    フレメア「お姉ちゃん……大体、何で?」




    御坂「簡単な話よ……2人が死んだのは、フレメアちゃんを守る為……。だったら、2人の願いを叶える事が最優先でしょ?
    次のミッションで、私達全員が生きている保障なんてないんだから」

    191 = 1 :

    9900号と浜面。


    2人は共に、年端もいかぬ小さな少女であるフレメアを守り抜いて死んでいった。


    御坂は、何よりも先に、その2人の意志を尊重したのだ。



    この地獄からフレメアを抜け出させるという事で。





    天井「では……そのお嬢さんを助け、君の妹や、浜面くんは見捨てると言う事でいいのかな?」クスッ……



    天井は、悪意のある笑顔で御坂に確認する。



    御坂「誰が見捨てるなんて言ったのよ……」




    御坂は、天井を睨みつけて言い放つ。

    192 = 1 :

    御坂「私の妹は……私が生き返らせる!!どれだけ時間がかかっても、必ず……そして、2人でこの部屋から解放されるわ」




    天井「…………そうか」ニィッ……



    御坂の決意に、天井は1人微かに笑みを浮かべる。



    まるで、舞台で無様に踊る、道化師を見るかのように。






    上条「そんで……この上条さんが、浜面を生き返らせる……それで全部解決だよな?御坂」ポンッ……




    上条は、後ろから御坂の頭に手を置き、浜面を生き返らせる事を約束する。




    御坂「……ゴメンね……アンタならそう言うと思って、この道を選んだの……」




    上条「俺は御坂に選択を任せたんだ。それに対して文句つける気は無い。俺も同じ事を考えてたからな」



    御坂「うん……ありがとう……」

    193 = 1 :

    ジジジジジッ……




    フレメア「わ!?な、何!?」



    突然、フレメアが驚いたように叫ぶ。


    天井を除いた全員がフレメアに注目すると、フレメアの身体が何処かへとゆっくり転送されていくのが見えた。





    上条「おい、天井!?これは一体」



    天井「彼女はこの部屋から自由になるのさ。頭の中の爆弾も取り除かれ、この部屋に呼ばれる事は無い。……もう一度死んで転送されない限り、二度とな」




    偏光能力「成る程な……こうやって終わるのか……この部屋の闘いは……」




    フレメアの身体は、ゆっくりと転送されていく。

    194 = 1 :

    フレメア「お姉ちゃん……」ジジジジジッ……



    御坂「……お別れね、フレメアちゃん……大丈夫、浜面さんもお姉ちゃんの妹も、必ず私達が生き返らせるから。

    その時は、フレメアちゃんに会いに行かせるから待っててね?」ニコッ……



    フレメア「うん……ありがとう、お姉ちゃん……」ジジジジジッ……





    偏光能力「おい……確か黒い玉には記憶を消して解放って……」


    上条「あぁ……多分、次にフレメアと会っても俺達の事は……」

    195 = 1 :

    100点メニューに書かれていた文字。




    『記憶を消して、この部屋から解放される』



    つまり、この部屋から解放される時は、この部屋に関わる全ての記憶を消されるのだ。



    解放されたフレメアは今夜の事を何一つ覚えていないだろう。



    自分が一度死んだ事も。


    お婆さんが死んだ事も。


    9900号や浜面に命を救われた事も。




    少女ながらも、最後まで守ってくれた浜面に、特別な感情を抱いた事も。

    196 = 1 :

    フレメア「皆……大体……ありがとう……また会ったらよろしく。にゃあ」ジジジジジッ……




    フレメアの身体は、既に肩の辺りまで消えている。




    上条「……あぁ……またな、フレメア……」


    偏光能力「ハッ……今度浜面に会ったら思いっきり甘えてやれよ?」



    フレメア「うん。ずっと待ってる。お兄ちゃんの事……ずっと……」ジジジジジジジジジジジジジジジッ……






    ジジジジジッ…………




    197 = 1 :

    …………






    上条「……行っちまったな……案外呆気ないモンだ」



    御坂「うん……フレメアちゃんまたねって……浜面さんにまた会えるのをずっと待ってるって……」



    上条「……全部忘れちまうのかな……怖い思いをした事も……浜面や御坂の妹に守られた事も……浜面を守ろうとした事も……」




    天井「人間忘れた方がいい事もある。ココでの記憶は、あの少女には少々ツライだろう。コレが一番の選択だったんだ。

    そして、君は見事に正解を選んだな。おめでとう、超電磁砲」パチパチッ……




    天井は、御坂へと称賛の拍手を贈る。




    嫌な笑みを浮かべて。

    198 = 1 :

    御坂「…………」




    天井「さ、そろそろ私は帰るとするよ。今日は少し疲れたからな」スッ……



    天井が部屋から出て行こうと、扉に手を伸ばす。








    上条「天井……そろそろ教えてくれよ……」


    そんな天井へと、唐突に上条が問いかける。


    天井「ん?何をだい?私がこの部屋について知ってる事ならば、殆ど話したつもりだが」



    天井は飄々と上条の問いに答える。




    上条「殆どだろ?まだ残っているハズだ。例えば……お前がこの一年間で、4回もクリアしておきながらこの部屋に残り続けている理由とかな」

    199 = 1 :

    天井「!?…………ホントに……君はやりづらいな……上条くん……」



    上条の更なる問いかけに、天井の顔色が変わる。



    御坂「ど、どういうこと!?まだコイツ、何か隠してるの?」




    上条「おかしいんだ……コイツの行動は全て……。
    コイツは、星人との闘いで、ひたすら生き残り、点数を稼ぐ事のみに専念している。他の人間を囮にしてでもな。
    ネギ星人といい、今回といい……生き残る事への執着が半端じゃねぇんだよ」

    200 = 1 :

    天井「フッ……そりゃあ誰でも死ぬのは怖いモノさ。どれだけ強がってもね。だから他の人間を利用・犠牲にしてでも自分が生き残る。
    別になんら不自然なところは無いかと思うがね?」



    上条「なら何でまだこの部屋から抜け出さないんだ?最初にクリアした時点で、とっとと逃げればよかったんだ。

    それをしない理由……あるんだろ?天井。命懸けの闘いを続けてでもこの部屋から抜け出さない理由……例えば……」




    上条が追撃をかける。










    上条「…………この部屋で得た知識に関する記憶が消える事を恐れている…………あのラスボスが言ってた『神の存在』……とかな」


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