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    元スレ上条「答えろよ……GANTZ!!」御坂「私の前に立つのなら……アンタも潰すわよ?」

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    751 = 1 :

    投下終了です。



    明日は今度こそ御坂VS天使をお届けします。



    752 :

    乙です。
    ふと思ったがホストざむらいってモロ垣根だよな

    753 :

    おつです 東郷さんステキ!抱いて!
    そして1はsagaになってるけどいいの?

    754 :

    おつおつ
    次回が楽しみ

    755 :

    乙  東郷さんかっこいい  格闘技の方もすごいのかな

    757 :

    こんばんわ、1です。


    今日は御坂VS天使を投下していきます。


    ゆっくりとお楽しみ下さい。


    >>752
    確かにモロですねw

    >>753
    >>755
    東郷さんは、人間の域を超えない程度に、プロフェッショナル兵士にしています。

    >>754
    >>756
    ありがとうございます!!引き続きお楽しみ下さい。




    758 = 1 :

    02:00




    第11学区 高速道路






    バチバチバチバチッ!!!!


    バチバチバチバチッ!!!!






    御坂がバイクから降り、東郷が列車に追いつこうとしていた頃。



    第11学区と第23学区の狭間にあたる高速道路の上では、夜空を照らす月光と共に、青白い雷光が眩く輝いていた。

    759 = 1 :

    御坂「ウァァァァァァァアアアアッ!!!!」バチバチバチバチッ!!!!



    天使(獅子)『』バッ!!





    御坂は電撃の槍を真っ直ぐ、目の前の青い獅子へと放つ。


    しかし、獣の如く素早く動き回る獅子には、こちらの攻撃が中々当たらない。






    闘いが始まり数分間。





    御坂の電撃は、未だ獅子には届いていない。






    しかし

    760 = 1 :

    御坂「ハァッ……ハァッ……痛ッ……ちょこまかと素早いわねホント……」ドクッ……ドクッ……




    天使(獅子)『ウフフッ……ウフフフッ……』ザッ!!




    御坂の身体は、最初に抉られた脇腹以外にも、傷だらけになっていた。


    かろうじて致命傷は負っていないが、スーツの防御をある程度無視できる向こうの攻撃は、御坂にとって厄介極まりないモノである。




    天使(獅子)『』ヒュンッ!!!



    唐突に、獅子の尾が鞭のようにしなり、そして伸びる。


    御坂「クッ!!」ダンッ!!


    御坂はそれを見た瞬間、素早くその場を離れた。

    761 = 1 :

    ズンッ!!!!





    次の瞬間には、獅子の尾の先端が高速道路へと突き刺さっていた。




    天使(獅子)『アハハッ……アハハハッ……』ヒュンッ、ヒュンッ!!



    獅子の尾は、鞭のようにしなり御坂を威嚇している。



    あの青い液体金属で作られたような身体は、自由に液体・硬化する事が出来る。



    その為、鞭のしなやかさ。

    即ち、音速並の攻撃速度と、槍のような尾の先端の硬度により、凄まじい速度と威力の攻撃が可能となっているのだ。



    幸い尾の攻撃は、先端以外に攻撃力は無い。しかし、その先端はスーツの防御すら突破する威力がある。

    762 = 1 :

    御坂「ホント鞭みたいな攻撃ね……人間の動体視力や反射神経で避けられるわけ無いじゃないのあんなの…」バチバチッ……



    ならば何故、御坂はギリギリながらも攻撃を避けているのか。


    それは、学園都市が誇る高位の能力者だからこその技があったからだ。



    御坂「自分の生体電気を弄って、反射神経の電気信号をブーストさせる……。
    目で追いきれないなら、電磁波をレーダーのように使って、攻撃を認識する。

    私やレベル4クラスの電撃系能力者じゃ無いと出来ない芸当でしょうね……それでもギリギリだけど……」バチバチッ……



    ようするに、反応速度を人間の限界まで上げているのだ。
    それでも普通は身体がついて行かないが、そこはスーツの恩恵がある。

    763 = 1 :

    ヒュンッ!!!



    御坂「しつこいわねッ!!」バッ!!


    ズンッ!!!

    ズンッ!!!

    ズンッ!!!



    獅子の尾が、次々に攻撃を加えてくるが、御坂はその全てを避けていく。


    まともに喰らえば、一撃で終わりなのだ。



    ズンッ!!!


    御坂「そこォッ!!!」バチバチバチバチッ!!!



    御坂は、尾が道路に突き刺さった瞬間、それを目掛けて電撃を放つ。


    天使(獅子)『ガァァァァアッ!!!!』バチバチバチバチッ!!!


    カウンターの要領で尾に放たれた攻撃は、獅子も避ける事が出来ず、ようやく一撃が決まった。

    764 = 1 :

    御坂「やった!!流石に攻撃の後なら避けられないわね!!」バチバチバチバチッ……




    御坂は、ようやく見えた勝機に更にボルテージを上げていく。





    天使(獅子)『グルァァァァアッ!!!!』ヒュンッ!!ヒュンッ!!!ヒュンッ!!!



    先ほどまでの少年か少女の笑い声が消え、獣のようなうなり声を上げて獅子の尾が放たれる。




    どうやら遊びは終わりのようだ。




    御坂「クッ!!速い!!……速いけどッ!!!」バチバチッ!!!



    ヒュンッ!!!



    バチバチバチバチッ!!!!!



    自分に向かってきた尾に、今度は迎え撃つように、電撃を放った。

    尾は強烈な電撃に弾かれ、獅子の動きが一瞬止まる。

    765 = 1 :

    御坂「もういっちょぉぉぉおおおっ!!!!」バチバチッ!!!



    バチバチバチバチバチバチバチバチッ!!!!!



    全力で放たれた電撃の槍が、獅子へと直撃した。








    シュゥゥゥゥウウッ……



    御坂「ハァッ……ハァッ……今のは直撃したわよね?」



    アスファルトの焦げたような匂いと、白煙が立ち昇る中、御坂は正面を見つめる。



    油断は出来ない。


    その油断が即、死に繋がる事は確実なのだから。



    そして、白煙が晴れていく。

    766 = 1 :

    御坂「ッ!?居ない!?そんな!!」キョロキョロッ



    白煙の晴れた先には、獅子の姿は無かった。

    御坂は辺りを見回す。






    バサァッ!!


    バサァッ!!!


    御坂「ッ!?上!?」バッ!!


    翼で羽ばたくような音を聞き、御坂が頭上を見上げる。








    天使(獅子)『グルルッ……フフッ……ウフフフッ……』バサァッ!!バサァッ!!!





    御坂「何よ……まだ本気じゃなかったって事なの?」ガタガタッ……






    そこには、翼を生やし、両前足に大きな本を抱えた青い獅子の姿があった。


    まるで、聖書に登場するようなその神々しい姿に、御坂は再度恐怖を覚える。

    767 = 1 :

    ペラッ……





    獅子がその前足に持つ大きな本を開く。



    そして、そのページを御坂に見せるように、本を持ち替える。




    ジュルッ……ジュルッ……




    その本のページから、青い液体で何かが形成されていく。





    御坂「ッ!?な……アレって……」



    形成が終わり、御坂が目にしたモノ。






    それは、飛び出す絵本の様に本のページから飛び出した『ガトリングガン』のようなモノだった。





    天使(獅子)『アハハハハハッ!!!』ギュォォォオオオッ!!!



    獅子の顔についた、少年か少女の顔の天使が狂ったように大声で笑い出すと共に、ガトリングガンの砲身が回転していく。

    768 = 1 :

    御坂「ヤバッ……」ダッ!!!



    御坂は全力で、その場から逃げ出した。









    ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!







    次の瞬間、本物のガトリングガンの如く、凄まじい勢いで弾丸が御坂へと発射される。




    ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!



    御坂「何なのよコイツ!!!何でもアリじゃないのォォォオオオッ!!!!」ダッ!!ダッ!!ダッ!!ダッ!!!




    次々と襲いかかる多種多様な攻撃に、御坂は愚痴を叫びながら走って行く。


    背後からは、弾丸の雨が追いかけてくる。

    769 = 1 :

    ガンッ!!!



    御坂「ッ痛ッ!!!」



    突如、逃げる御坂の右腕が、軽い痛みと共に、上へと跳ね上がる。


    しかしスーツを貫通せず、どうやら、弾の一発一発には、そこまでの威力はない様だ。


    とはいえ、まともに大量に喰らえば気持ちよくハメられるだろうが。




    しかし着弾したとしても、上からの攻撃のハズなのに、何故か腕は下から上へと上がった。




    その理由は、すぐにわかった。




    御坂「クッ!!この弾丸、地面に当たってもそこから跳弾してんの!?」ダッ!!ダッ!!ダッ!!!

    770 = 1 :

    御坂が走りながら振り向くと、地面に着弾した弾丸は、着弾地点を破壊しつつ、そのままバネのように跳ねているのが見えた。



    どうやら、あの弾丸自体が天使の一部であり、液体の硬化と軟化によって、バネのように跳弾させているようだ。



    しかも跳弾先は、ある程度軌道を変えられる様で、跳ね返った弾が、背後から御坂を襲う。







    天使(獅子)『アハハハハハッ!!!』ドドドドドドドッ!!!




    獅子は、変わらず笑い声を上げながら、御坂に照準を合わせている。

    771 = 1 :

    御坂「この……調子乗ってんじゃないわよ!!!」バチバチバチバチッ!!!!



    御坂は、宙を羽ばたく獅子へと電撃の槍を放つ。



    空中では先ほどのような獣のような素早さは無いはず。
    御坂はそう考え、実際その考えは当たっていた。




    しかし




    ペラッ……



    獅子が本のページをめくった瞬間、先ほどまでのガトリングガンが消え、中世の騎士が持ってそうな装飾の、大きな盾がページから飛び出した。




    ギィィィィイイイインッ!!!!




    御坂「ッ!?嘘!!防がれた!?」



    電撃の槍は、その盾によって完全に防がれる。
    今まで、当たれば通じていた電撃が防がれたのは、御坂に精神的なダメージを与えた。

    772 = 1 :

    ペラッ……




    獅子が更にページをめくる。





    御坂「……ハハッ……何よ……キューピットのつもり?」バチバチバチバチッ……




    御坂は、呆れたようにそう言い放ち、帯電を始める。




    次のページから飛び出したモノ。


    それは、女の子にとって大事な、恋を叶えるキューピットの矢をイメージさせるような、大きな弓であった。





    天使(獅子)『』グググググッ……





    獅子は、矢を口に加え、前足で本と弓を支え、器用に弓の弦を引く。

    773 = 1 :

    御坂「……お互いの大砲をぶつけ合うってわけね……いいじゃない、ノッたわよその勝負!!」ピィンッ!!





    御坂はポケットから取り出した、ゲームセンターのコインを指で宙に弾く。


    御坂自身の代名詞とも言える、御坂最大の技を繰り出そうとしているのだ。








    『超電磁砲』を。






    774 = 1 :

    天使(獅子)『』グググググッ!!!



    御坂「いっけぇぇぇぇぇぇえええっ!!!!」バチバチバチバチッ!!!!





    シュンッ!!!







    獅子と御坂。

    互いが誇る最大級の攻撃が、同時に放たれた。





    その二つが衝突した瞬間、学園都市中に響き渡りそうな轟音が、辺りに轟く。

    775 = 1 :

    投下終了です。


    次回も、引き続き御坂VS天使をお届けします。

    776 :

    乙なんだよ

    777 :

    乙  サンマルコは連想してもまさか本から武器が飛び出すとかね 想定外すぎw  この調子でどんどん突っ走ってくれ

    778 :

    美琴の生体電気を弄って反応速度をブーストってネタは
    素じゃ体がもたない所をガンツスーツと併用することでうまく活かしてるのな

    だがしかし上条さんはよ駆けつけてくれ

    779 :

    銃弾くらいなら電磁バリヤーで撃ち落とせるんじゃね

    780 :


    いいね。オリジナルでもGANTZの星人っぽい。

    781 :

    追いついたー
    >>1乙です
    蒸し返すようで悪いが、アラガミはマータさんか、俺はなんでかしらんがピターさんが浮かんだぞw
    それより、本から武器が出てきてうんたらってどこかで見た希ガス
    気のせいならごめんなさい

    782 :

    >>779
    液体金属っぽいってだけで実際はテレズマの類だろうしバリヤーがうまく働かないんじゃね?

    783 :

    こんばんわ、1です。


    今日も御坂VS天使編をお届けします。



    >>776
    >>780
    ありがとうございます!!!

    >>777
    >>781
    本から武器は、遊戯王のペガサスが使ってた『トゥーンワールド』をイメージして考えました。

    >>778
    普通なら即、身体中の筋肉がやられますからねぇ。

    >>779
    >>782
    流石に銃弾とかは防げないんじゃないですかね?多分。
    まぁ、GANTZスーツに多少ダメージは与えているので銃弾よりは強いと言う事で。



    784 = 1 :

    02:05




    ガタンゴトンッ……


    ガタンゴトンッ……





    列車が走る音が近づいてくる。



    どうやら、上条達の乗っている列車を追いかけていた列車が、御坂のいる地点へと近づいているようだ。


    1-2分でこの道路下の線路を通過するだろう。









    ォォォォォォォォオオオオッ…………




    御坂と天使。



    双方の最大威力であろう二つの大砲が衝突し、轟音と白煙を生み出す。




    御坂「ハァッ……ハァッ……ハァッ……アハハッ……」ゼェッ……ゼェッ……




    白煙の中で、肩で息を切らしながら、御坂は笑っていた。

    785 = 1 :

    御坂「ハァッ……ハァッ……どうよ?私の大砲は……人間にしては凄い火力でしょ?」ゼェッ……ゼェッ……






    天使『コォォォォォォォォオオオオッ…………』ドロドロドロッ……







    白煙が晴れ、御坂の目の前には、獅子の原型が無くなり、不定形でドロドロとした青い液体のまま、断末魔をあげている天使の姿があった。




    どうやら御坂と獅子の一騎打ちは、御坂の『超電磁砲』に軍配が上がったようである。

    786 = 1 :

    御坂「さぁて……覚悟はいい?」バチバチバチバチッ!!!



    御坂は、トドメと言わんばかりに帯電を始める。

    この一撃で全てが終わる。御坂はそう確信していた。





    天使『ァァァァァァアアアアアッ!!!!』バシュンッ!!!



    次の瞬間、ドロドロになっていた天使の身体が、幾つもの槍のように尖り、御坂へと放たれる。




    御坂「ッ!?まだやる気なの!?」バッ!!



    御坂は、自身の能力でブーストさせた反射神経と、電磁波によるレーダーを駆使して、高速で飛んでくる青い槍達を、次々に躱していく。

    787 = 1 :

    一本目が御坂の心臓辺りに放たれると、御坂は身体を後ろに反らしてそれを躱す。



    更に二本目がその無防備な身体に真っ直ぐ放たれると、御坂はそのまま後ろに手をつき、その反動で後方に飛び上がり躱した。





    天使『ァァァァァァアアア"ア"ア"ッ!!!』バシュンッ!!!バシュンッ!!!



    御坂「クッ!!どんだけ飛ばして来んのよ!!身体無くなっちゃうわよ!?」バッ!!




    更に続けて放たれる青い槍を、御坂は横に飛び込むように躱した。


    そのまま後方を見ると、道路に何本もの槍が突き刺さっているが、その槍達は次第にドロドロと液化し、本体の元へと帰ろうとしている。

    788 = 1 :

    御坂「キリが無いわね……とりあえず!!」バチバチバチバチッ!!!



    御坂は、放たれた青い槍へと電撃を放ち、その液体が本体へと戻る事を阻止する。



    御坂「地道にダメージ与えるしか無いからね……ん?」キョロキョロッ



    天使へと振り返ると、そこには天使の姿は見当たらない。



    しかし、電磁波のレーダーを発動させている御坂には、すぐに居場所がわかった。

    789 = 1 :

    御坂「上ねッ!!ってちょッ!!!」バッ!!!



    天使『ォォォォォォォォオオオオッ!!!』ギュォォォオオオッ!!!





    御坂が上を向いた瞬間、天使は空中でその身体を一つの大剣のように変形させ、勢いよく回転しながら御坂へと向かってきた。


    咄嗟に御坂は、全力で横へと飛ぶ。








    ドゴォォォォォォォォォォォオオオオッ!!!!!






    天使の大剣は、高速道路へと深く突き刺さり、道路には広範囲に亀裂が走った。

    もう一撃、今の攻撃が深く突き刺されば、この道路は崩れ落ちるかもしれない。

    790 = 1 :

    天使『コォォォォォォォォオオオオッ……』ドロドロッ……




    天使は、再びドロドロと形を崩し、御坂へと身体を向ける。





    御坂「クッ……とんでもない威力ね……かすっただけなのに……」グググッ!!!



    御坂は、その目に涙を浮かべながらも、持っていた止血帯で、今負傷した箇所を思いっきり締め上げる。




    御坂「さて……痛すぎて逆に麻痺しちゃってるけど……これからどうしようかな……」



    御坂は、座りこんで動けなくなっている。




    御坂が負傷した箇所。








    それは左足首辺りのの切断であった。

    791 = 1 :

    避けきれず、ホンの少しかすっただけで、足首ごと持って行かれたのだ。

    もう先ほどのように、素早く動くことは不可能だろう。







    ガタンゴトンッ……


    ガタンゴトンッ……






    御坂「この音ッ!?そっか……もう一台後ろから追いかけて来てたのよね……」バチバチッ……


    どこからか列車の走る音を聞き取ると、御坂は電磁波のレーダーを最大限に広げて、周囲の物体を感じ取る。


    まだ、レーダーの範囲内には列車は来ていない。


    あの列車の速度なら、レーダー範囲内に入って10-20秒程が制限時間だろう。


    タイミングを逃すわけにはいかない。

    792 = 1 :

    天使『ハハッ……アハハッ……キャハハハハッ!!!』メキメキメキィッ!!!



    狂った様な笑い声と共に、青い天使の身体が変形していく。



    どうやら再び、獅子へと身体を作り変えているようだ。





    超電磁砲でのダメージが回復したのか。


    それともまだダメージは残ったままなのか。

    そもそもダメージは与えられているのか。




    御坂にはそれを知ることは叶わない。

    793 = 1 :

    御坂「超電磁砲でも倒しきれないなら、私の能力だけでは勝てないかもしれない……でもXガンでもコイツに通用するかどうか……なら残る手段は……」スッ……



    御坂は、折り畳んでホルスターに入れていた、機械弓を取り出す。



    先ほど撃った矢は、黒いノーマルの矢。



    しかし、それは天使の身体を容易く通り抜けた。



    単純な物理攻撃では、自由に硬化・液化する事が出来るヤツには当たらないのだ。



    だからこそ、御坂の電撃は効果があった。




    御坂「物理攻撃はダメ……電撃は有効……ならコレなら……」チャキッ……



    御坂は、背中の矢筒から、青い矢を取り出す。

    794 = 1 :

    天使(獅子)『クフフッ……キャハハッ……』ジュルッ……




    そうこうしてる間に、天使は獅子の身体に戻っている。
    未だ先ほどの翼と本は出ていないが、尾による攻撃だけでも今の御坂には十分過ぎる驚異だろう。





    御坂「(クッ……まだなの?まだ列車は来ないの?)」



    弓と矢を手に持ち、御坂はただひたすら待つ。
    微かに残る勝機が訪れるのを。






    ヒュンヒュンッ!!!



    御坂「ッ!?」バッ!!!



    獅子の尾が鞭のようにしなりだし、御坂は咄嗟に片足で横に飛び込む。



    次の瞬間には、御坂の居た場所に獅子の尾が突き刺さっていた。



    そして、素早く尾を引き抜くと、再び御坂へと尾が突き進む。

    795 = 1 :

    御坂「ァァアアアアッ!!!」バチバチバチバチッ!!!



    天使(獅子)『ギャウッ!!……フフッ……クフフッ……』バチバチッ……




    二撃目は、尾を電撃で迎え撃つ事で弾き返し、やり過ごす。


    何度も電撃を喰らい、耐性がついてきたのか、かなり強く放った電撃でも、今までのように大きく怯んではいない。



    いよいよ、御坂は追い詰められているのだろう。



    天使(獅子)『フフッ……ウフフフッ……』ヒュンヒュンッ!!



    御坂「(次も退ける自身は無い……まだなの!?)」ドクンッ……ドクンッ……


    御坂の心臓が、大きく鼓動する。

    死がすぐ目の前まで来ているのだ。

    796 = 1 :

    ガタンゴトンッ……

    ガタンゴトンッ!!




    ピクンッ!!





    その時、御坂の電磁波レーダーが、待ちに待っていたモノを捉えた。




    御坂「来たッ!!」バチバチバチバチッ!!!



    それを確認した瞬間、溜め込んだモノを一気に吐き出すように、御坂から電撃が獅子に放たれる。




    御坂「あと10秒!!何としても生き延びてやるわ!!」バチバチバチバチッ!!!!



    ありったけの電撃を、御坂は獅子へと叩き込む。



    効いてるか効いてないかなど関係ない。



    とにかく、相手に攻撃のチャンスを与えない。


    あと8秒生き抜けば、勝機は見える。

    797 = 1 :

    ヒュンッ!!!


    ドォォォォオオオンッ!!!!





    電撃の向こうから、獅子の尾が御坂を貫こうと放たれるが、御坂は必死に転がりそれを避ける。





    地べたを這いずり回るその姿に、レベル5の威厳などは何も無い。


    そんなモノ、最初から持ったつもりも無いし、生き残る上で不必要なモノだ。







    ガタンゴトンッ!!


    ガタンゴトンッ!!!



    列車がドンドン近づいてくる。





    残り5秒。





    御坂「ウァァァァァァアアアアッ!!!!」バチバチバチバチッ!!!



    咆哮と共に、御坂から何本もの電撃の槍が放たれる。



    同時に、高速道路の端へと、片足を引きずりながら向かっていく。

    798 = 1 :

    残り3秒。



    いける。



    御坂は、この勝機を掴み取る確信を得ていた。








    グサァアッ!!!!







    御坂「ガッ……えっ?」ドクドクドクッ……





    その瞬間に、御坂に油断があったのか。

    もしくは獅子の執念が打ち勝ったのか。


    もしくはそのどちらもか。






    天使(獅子)『アハハッ……キャハハハハッ!!!!』




    御坂の腹部には、獅子の尾が突き刺さり、獅子の勝利の笑い声が辺りに響いていた。








    が。

    799 = 1 :

    バチバチバチバチッ!!!!




    天使(獅子)『ギャァァァァァアアアッ!!!!……アッ……』シュゥゥゥウウッ……



    獅子は、強烈な電撃を浴び、その笑い声を止める。





    御坂「グッ……まだ……終わって無いってのよ……この化け物……」バチバチバチバチッ……




    腹部を獅子の尾に貫かれてもなお、御坂は電撃を放っている。




    諦めるわけにはいかないのだ。



    自分の帰りを待ってくれている、後輩や友の為にも。



    その命が消える最後の最後まで戦い抜いた、妹の為にも。

    800 = 1 :

    天使(獅子)『ギッ……ギッ……グルァァァアアアッ!!!!』ダッ!!!



    思わぬ反撃にとうとうキレたのか、天使とはかけ離れた獣のような叫び声と共に、獅子が御坂へと走り出す。


    自らの牙か爪で、トドメを刺そうと言うのだろう。




    御坂「フフッ……フッ……」グラァッ……



    御坂は、高速道路の端から、力尽きたように下へと落下していく。



    獅子も、逃がすまいと御坂を追って高速道路から飛び降りた。






    天使(獅子)『ッ!?』



    そしてその瞬間、獅子はその目を見開いた。


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