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    元スレ上条「……GANTZ?」御坂「黒い球体の部屋?」

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    301 :

    こんにちは、1です。


    今日ものんびりと投下していきたいと思います。


    >>292
    結構あいまいなので、その辺はご自由にどーぞ。

    >>293
    一応、反射にも耐久力があるって設定にしたいですね。

    >>294
    >>296
    >>297
    >>299
    ありがとうございます!!自分が考えられる最高のクズでした。
    ちなみに1は別に介旅に恨みはありませんw

    >>295
    ガンツ関係のモノは、全部地球で作れますからねぇ。技術が伝わっただけで。

    >>298
    流石に書くのダルい……w

    >>300
    投下内容へのリアクションとかは嬉しいです。
    >>3みたいなワケのわからんのは遠慮したいですが……

    302 = 1 :

    …………



    時は再び戻り



    7月21日



    ファミレス内



    御坂『(アレから私達は、部屋を出た後、それぞれ自分の家へと帰っていった。
    寮にコッソリ戻ってきた私は、部屋に入り、黒子の泣き疲れた(発狂し疲れた)寝顔を見た瞬間、私も泣いちゃったんだっけな……帰ってこれてよかったってさ……)』



    御坂は、まるで何年も前のことを思い出すかのように、二日前のことを思い出す。


    それほど、彼女にとっては長い夜だったのだろう。

    303 = 1 :

    「……坂さ……御坂……ん……」





    御坂『(それにしても、昨日の夕方くらいに、アイツにお礼の1つでも言ってあげようと寮まで行ってみたら、アイツの部屋の前周辺だけ火事にあったように黒焦げだったし……あの馬鹿一体、今度は何をやってんだろうな……)』




    佐天「御坂さんっ!?」



    御坂「ひゃいっ!?」ビクゥッ!!




    突然の佐天の呼び声に、御坂は心臓が止まる勢いで驚く。

    304 = 1 :

    佐天「食べないんですか?パフェ。さっきから何か考えちゃって……初春が横でジッと狙ってましたよ?パフェを」



    初春「さ、佐天さん!!何をデタラメを……私そんなに食い意地張ってません!!」ダラダラッ……


    言葉とは裏腹に、初春はパフェをジッと見ている。涎が今にも垂れそうな勢いだ。



    御坂「あ……いいわよ初春さん。これ上げるわ」スッ



    初春「え!?いいんですか!?いやー何か佐天さんのせいで申し訳ないですねー」

    305 = 1 :

    佐天「おい初春。それは酷いんじゃないかい?……それはさておき、どうしたんですか?御坂さん。何か考え事しちゃって」


    御坂「え?う、ううん。何でもないの」アハハ……



    佐天「その反応……まさか御坂さん……恋でもしてるんですか?」



    御坂「へ?ち、違」



    白井「そんなこと!!断じてありませんのぉ!!!
    お姉様に殿方など……この黒子を差し置いて、そんな事あってはならないことですのォォォォオオオッ!!!」バンッ!!



    御坂が反応するより先に、白井が過剰に反応した。

    306 = 1 :

    御坂「何でアンタにそこまで言われなきゃいけないのよ!!」


    白井「他に取られるなら……いっそうこの場で黒子が、お姉様の純潔をォォォオオオッ!!!」


    御坂「いいから黙れ!!この変態!!!」ゴンッ!!



    御坂は白井の頭をガッシリ掴むと、思いっきりテーブルへと打ち付けた。



    白井「」シュゥゥゥウウッ……



    初春「ブレませんねぇ、白井さん」モグモグ

    307 = 1 :

    佐天「さて。それで、さっきの黒い球体の話の続きなんですけどね?
    これまでに、学園都市中で似たような破壊は、かなりの数が発見されてるんですよ。

    しかも、この学園都市の外でも……つまり世界中でも、目撃者の無い、原因不明の破壊は発見されているんです。ここ数年は特に頻繁に。
    てことは、これがこの黒い球体の部屋の仕業だとすれば、黒い球体の部屋は、世界中に点在することになります。一体誰がこの黒い球体の部屋を作り、世界中に置いたのか?

    それは神か?それとも人間か?はたまた宇宙人か?興味深いと思いませんか?」




    佐天は再度、黒い球体の話を行う。

    308 = 1 :

    御坂はその真実を知っている。


    と言っても、ホンの一欠片ほどの真実なのだが。



    それは、その黒い球体の部屋は実在するということ。


    宇宙人との戦いが、実際に行われているということ。




    今すぐ、自分が経験した全てを、この場で打ち明けたい。


    しかし、あの部屋を出る間際に言った、天井の言葉が脳裏によぎる。











    『ちなみに今日のことは誰にも言わないことだ。

    GANTZに頭へ爆弾を埋め込まれているからな。話そうとするとボンッ!!だ』

    309 = 1 :

    御坂「……」ゾクゥッ!!



    御坂の顔が青ざめる。天井の話が本当だとすれば、自分の頭には、爆弾が仕掛けられている。



    あの部屋から出た今も、自由は取り戻せていないのだ。




    白井「お姉様?顔が青ざめておりますが……大丈夫ですの?」


    白井が心配そうに御坂に尋ねる。

    御坂「へ?あ、うん。大丈夫よ。全然大丈夫……」.


    白井「そうですの?もう、佐天さん!!そんな野蛮な話ばかりするから、お姉様が気分を害されたではありませんか!!
    もっと違うお話に致して下さいですの!!」


    佐天「アハハー、少し刺激が強すぎましたかねー?すいません。
    じゃあ、次の話題ですが……この間言ってたレベルアッパーの話ですけどね?……」



    佐天は、先日入手したモノを披露しようと、話題を変える。

    310 = 1 :

    …………





    「とうまー!!ご飯の時間なんだよ!?」


    上条「お前さっき食べたばっかりだろうが!!」


    「あんなジャパニーズOKAYUじゃあ、私の胃袋は1mm足りとも満足しないんだよ!!」


    上条「我慢しろ!!お前は怪我人なんだ。傷が塞がったとはいえ、今日明日くらいは、身体に優しいモノを食べておいたほうがいいんだよ!!」



    「むー……しょうがない、少しは我慢してあげるんだよ!!でも治ったら、お腹いっぱい食べさせてくれると嬉しいかも」


    上条「ハイハイ、わかったから、今日はゆっくり休んどけ。汗かいたら、小萌先生に借りたパジャマの替え出してやるから」

    311 :

    ステイル戦カットか……

    スーツは神裂戦で活躍か?

    312 = 1 :

    あの黒い球体の部屋での出来事から二日後。



    上条当麻の部屋には、何故か銀髪の少女が床に伏せていた。




    事情は長くなるので割愛するが、彼女の名前はインデックス。



    空から降ってきて、自分の部屋のベランダに引っかかった、イギリス教会のシスターである女の子だ。



    その後、魔術師だの、魔術だのなんやかんやあって、彼女は今、上条の部屋で怪我の静養中である。




    なんやかんやは


    なんやかんやです!!

    313 = 1 :

    上条「しかし、あの魔術師……ステイルだっけか?アイツの話だと、インデックスの背中を斬ったもう1人の追手がいるんだよな?
    しかも、あの魔術師よりも強力な……念の為に持って帰ってきてよかったのかもな……アレ」チラッ




    上条は、ふと衣装タンスの方へと視線を向ける。

    314 = 1 :

    7月24日 昼




    高速道路



    木山「どうした?レベル5と言ってもそんなモノかい?」



    御坂「多重能力……まさか実在するとはね……それもレベルアッパーで集めた能力者の恩恵ってヤツなのかしら?」




    ォォォォォォォォオオオオオッ……



    木山「もう止めにしないかい?私はある事柄について調べたいだけなんだ……それが終われば、昏睡している能力者は全員解放する」


    御坂「ふざんけんじゃないわよ!!あれだけの人を巻き込んでおいて……人の心を弄んでおいて、見過ごせるわけないでしょうがぁっ!!!」

    315 = 1 :

    ォォォォォォォォオオオオオッ……




    御坂「0距離からの電撃……あのバカには効かなかったけど、いくらなんでもあんなトンデモ能力までは持ってないわよねぇ!?」バチバチッ!!




    ォォォォォォォォオオオオオッ……




    木山「私はあの子達を!!もう一度あの子達を目覚めさせる為なら何だってする!!この街全てを敵に回しても……止めるはいかないんだァァァァァアアアッ!!!」







    ォォォォォォォォオオオオオッ……





    『オギャァァァァァァァァアアアアアアッ!!!!!』




    御坂「何あれ……アレは……胎児?」

    316 = 1 :

    ォォォォォォォォオオオオオッ……





    御坂「ゴメンね……気付いてあげられなくて……頑張りたかったんだよね……。

    でもさ……もう一度頑張ってみようよ……自分に嘘つかないで……もう一度……」バチバチッ……



    バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチッ!!!!!…………





    ォォォォォォォォオオオオオッ……




    木山「君はコレから……近い内にどうしよもない現実を突きつけられるだろう。この学園都市の闇を……己の罪を。
    それにどう立ち向かうか……楽しみにしているよ、『超電磁砲』御坂美琴……」



    御坂「学園都市の闇……私の罪……何なのよ、一体……」

    317 = 1 :

    7月24日 夜




    立体歩道橋下



    上条「……インデックス?どこに行った?」キョロキョロ



    御坂美琴が人知れず、学園都市全域を巻き込んだ事件を解決したその夜。


    夏の暑い夜に、何故か長袖のカッターシャツを着ている上条は、怪我が回復した居候シスター、インデックスと銭湯に向かっていた。



    しかし、いつの間にかインデックスの姿がどこにも見当たらない。




    ……いや、インデックスどころの話ではない。

    318 = 1 :

    誰も居ないのだ。人っ子1人、誰も。



    車すら通らない、異常に静寂な空間に1人、上条は立っている。







    「人払いのルーンを使用しているだけです。この場所には、貴方と私以外、誰も近づくことができません」コッ、コッ、コッ、コッ






    辺りを見回す上条の前に、1人の長身長髪黒髪の女性が姿を現した。

    手には、2mほどだろうか?かなり刃の長い刀を携えている。




    上条「テメェは……」



    神裂「初めまして。神裂火織と申します。貴方が保護しているインデックスを追っている者ですよ」

    319 = 1 :

    上条「テメェか……インデックスの背中を斬ったヤツは……」グググッ……



    上条は拳を握る。



    神裂「あれは事故のようなモノです。彼女の着ている修道服は、あらゆる攻撃から彼女の身を守る『歩く教会』という霊装でしてね……。
    何故かその機能が停止していた為、結果としてあの様なことに」


    上条は、あの時か……と考える。

    上条は、インデックスと出会ってすぐ、自身の右手に宿る力で、インデックスの霊装の効力を、消し去ってしまったのだ。


    つまり、インデックスが怪我した原因は、上条にもある。



    しかし……

    320 = 1 :

    上条「それでも、テメェがインデックスを後ろから斬った、という事実は何ら変わらないだろ!?」



    神裂「……その点に関して、貴方と論争する気はありません。私が問うのはただ一つ……インデックスを保護させて頂きたいのですが……」チャキッ……



    神裂は、刀を鞘に納めたまま、高い位置で刀を構える独特の構えを見せた。



    上条「テメェ等なんぞに、インデックスは渡せねぇ……お引き取り願おうか」

    321 = 1 :

    神裂「止むを得ませんね……それでは、わかって頂くまで、何度でも問いましょう……貴方が動けなくなるまで」スッ……





    「七閃」




    ドドドドドドドッ!!!!!


    上条「なっ!?」




    ……………




    神裂が呟いた瞬間、地を這うように、斬撃のようなモノが上条へと襲いかかっていった。

    322 = 1 :

    神裂「もう一度聞きます……インデックスを保護させてもらえませんか?沈黙はYESと取ります……」


    辺りは舞い上がった土煙のようなモノで覆われ、視界が悪く、前が見えない。


    しかし、恐らく上条は倒れ、気絶しているハズだ。




    この『七閃』は、一瞬と呼ばれる時間に七回殺すことができる技……その攻撃の全てを、死なない程度にぶつけた。



    神裂『(悪く思わないで下さい……私達は、どうしてもあの子を保護しなければならないのです……名目通り、命を救う為に……)』



    神裂が、この場を立ち去ろうとした瞬間、聞こえるハズのない言葉が、煙の向こう側から聞こえてきた。

    323 = 1 :

    ォォォォォォォォオオオオオッ……



    上条「答えはNOだ……インデックスはテメェ等なんかには絶対渡さねぇ……」



    神裂「なっ!?なぜ……何故無傷なのですか!?確かに直撃したハズなのに……」




    煙が風に乗って晴れていく。



    その先には、カッターシャツがところどころ斬れてはいるが、傷一つ負っていない上条の姿があった。



    上条「いいぜ魔術師……お前が俺を倒してでもインデックスを連れ去ろうってんなら……」グググッ……



    上条が思いっきり拳を握りしめる。
    それと共に、神裂には上条の身体がホンの少し大きくなったように見えた。

    324 = 1 :

    神裂は知らない。



    上条がカッターシャツの下に着ている黒のスーツの存在を。



    このスーツは強い意志によって、着用者の身体能力を爆発的に向上させる効果があることを。




    上条「まずは、そのふざけた幻想をぶち殺す!!!」ダッ!!



    通常の人間ではありえない程の瞬発力で、上条が神裂の懐へと潜り込んだ。

    325 :

    聖人ならぬ神裂星人かwwww

    326 = 1 :

    バキィィィィィイイイッ!!!



    強烈な炸裂音が、誰も居ない夜の街に鳴り響く。



    神裂「グッ……この力……この速さ……貴方、本当に人間ですか!?」グググッ…。


    神裂は、上条の殴りつけてきた拳を掴んで驚いている。



    上条「それはこっちのセリフだ……魔術師ってのは、肉弾戦には弱いってのが、相場じゃねーのかよ?
    格闘までできる魔術師なんざ、反則だろうが!!」グググッ……




    上条が力を振り絞っても、そこから拳はビクともしない。


    ネギ星人すら圧倒したスーツの力が、人間に……しかも女に防がれているのだ。

    327 = 1 :

    神裂「私は、ただの人間ではありません。神の力の片鱗を身に宿した人間……『聖人』と呼ばれる存在です。

    その力は、普通の人間とは一線を画すモノ……貴方が異常なのですよ!!」バッ!!


    上条の拳を払い、神裂が距離を取る。




    上条「『聖人』だと?そんなモノがいるとはな……だけど、俺は神様だろうが何だろうが、インデックスを守らなきゃならない!!
    それが、アイツを地獄の底から引き上げる事になるのならなぁ!!」ダッ!!



    再度、上条が神裂へと高速で突進する。

    328 = 1 :

    神裂「……『七閃』!!」


    ドドドドドドドッ!!!



    再び、神裂から七つの斬撃が発せられる。




    上条「ウォォォォォオオオッ!!!!」ギィンッ!!ギィンッ!!!



    腕で防御するように、上条はお構い無しに前に進む。



    再び、上条が神裂の懐に入った。



    上条「もらったぁっ!!!」ブンッ!!



    上条が右手で、神裂に振り上げるように殴りつける。



    神裂「クッ……」



    ギィィィィィィイイイインッ!!!




    今度は、刀の鞘で拳を受け止められる。

    329 = 1 :

    ピキピキッ……


    受け止めた鞘には、亀裂が入り始めた。




    神裂「!?な、『七閃』!!」



    三度、神裂が七閃を放つ。



    ドドドドドドドッ!!!!!



    上条「…………」シュゥゥゥウウッ……



    しかし、上条は未だ無傷である。



    上条「ようやくその斬撃の正体がわかったぜ……3本だけ掴んでやった……」スッ……



    上条が両手に握り込んでいたモノを神裂に見せる。




    神裂「!?貴方は……一体どこまで……」



    そこには、3本のワイヤーのようなモノが、無理矢理引き千切られたような姿で掌に乗っていた。

    330 = 1 :

    上条「どうやら、その刀による斬撃では無く、その刀の動作に合わせて、このワイヤーを飛ばして攻撃を行っていたようだな。

    魔術とかは全然わからんが、これは魔術とやらじゃない……技術だ。三回も喰らって、ようやくホンの少しだけ見切ることができた」




    神裂の手には、4本のワイヤーと、もはや使い物にならない3本の引き千切られたワイヤーが見える。



    神裂「……どうやら、小手先だけの技が通用する相手じゃないのですね……見くびってました」

    331 = 1 :

    上条「いーや。いつもの上条さんになら、一発でアウトですよ。
    ……だけどな……今日の上条さんは、一味も二味も違うのさ。さぁ、ネタは見破った。出来ればこのまま引き下がって欲しいんだがな?」



    上条が、神裂に対して再度構える。



    神裂「……わかりました。では私も、先程までとは一味も二味も違うモノをお見せ致しましょう」スッ……



    神裂が、高く刀を構える構えから、腰に刀を持っていき、そのまま深く身体を沈めるような構えに変えた。

    332 = 1 :

    上条「交渉決裂か……だったら、力づくだ!!」ダッ!!


    どこかで……確か、時代劇のような映画で見た覚えのある構えに似ている……


    突撃しながら上条は、頭の片隅でそんな事を考えていた。




    神裂に上条が高速で迫る。











    神裂「……『唯閃』」チャキッ!!


    キィンッ!!!!!



    神裂「…………」チャキッ……



    神裂が、目にも止まらぬ速さで、一瞬の動作を起こした。

    333 = 1 :

    上条「……な……何だよソレ……ズリーな……オイ……」ドロドロドロッ……




    いつの間にか、上条が神裂の目と鼻の先まで迫っていた。


    しかし、そこから上条は動こうとしない。


    そして何やら、上条の全身からドロドロした液体が流れ出しているのが見える。



    神裂「……ズルくなどありません。聖人の力をフルに使用して放つ、神速の抜刀から放つ、居合いの一撃の剣……これが私の力です。ご覧に頂けましたか?」



    上条「悪いな……全く見えなかったよ……チクショウ……」ゴポォ……

    上条の口から血が溢れ出す。

    334 = 1 :

    ドスッ!!




    上条が、血を吐きながら両膝を地面につける。


    肋骨が折れ、その骨片が内臓に突き刺さり、上条の身体の中を荒らしている。






    それでも上条は、決して倒れない。






    神裂「今の『唯閃』は峰打ちです。……本当に、ここまでするつもりは全くありませんでした……。
    貴方には本当に申し訳ありませんが、これで終わりです。これもインデックスを救う為……さらばです」クルッ……




    神裂は、上条に別れを告げ、この場から立ち去ろうとする。

    335 = 1 :

    上条「……待てよこの野郎……」




    上条が力無く呟く。




    神裂「!?…………」カッ、カッ、カッ、カッ!!




    神裂が、足早に上条の元へと引き返す。そして、両膝をついた上条の襟を引き寄せる。



    神裂「もういいでしょう……何が貴方をそこまで駆り立てるのですか!?
    あの子との約束?出会って数日のあの子に対して、そこまでする義理もないでしょう!?」


    神裂が、声を荒げて上条に怒鳴りつける。




    上条「さぁ、何でだろうな?わかんねぇや……だけど、ただ一つ言えることは……」

    336 = 1 :













    上条「……あんな女の子によってたかって……終いには背中から斬りつけて……そんなテメェ等が気に食わねぇ……」









    337 = 1 :

    神裂「ッ!?」ギリッ……




    上条「さっきから救う為救う為……綺麗な言葉ばっか並べてよぉ……やってることはただの暴漢じゃねぇか」



    神裂「……黙りなさい……」



    上条「そんだけの力がありながら、お前等がやってるのはただ女の子を追い詰めるだけだ……助けたいのなら、何故守ろうとしねぇんだ……」



    神裂「……うるさい……」プルプルッ……











    上条「本当にあの子を救いたいのなら……正面切って、あの子と向き合いやがれぇっ!!!!!」



    神裂「うるせぇっつってんだよド素人がァァァァァアアアアッ!!!!!」チャキッ!!!



    神裂が、怒声と共に、刀を握りしめ、上条に向かって振り抜いた。













    しかし、その刀は虚しく、宙を斬るのみであった。

    338 = 1 :

    神裂「な!?……消えた……?一体どこに……どうやって……」




    突如、目の前にいた上条が、一瞬にして神裂の前から消えたのだ。
    肋骨が折れ、マトモに動けないハズなのに。




    神裂は辺りを見回す。

    どうやらこの近くにいるわけではなさそうだ。




    神裂「……好都合です。今の内に、さっさとインデックスを回収するとしましょ……」スッ……



    神裂は、自分の帰りを待つステイルの元へと歩みを進める。



    そして、ふと歩みを止める。








    『本当にあの子を救いたいのなら……正面切って、あの子と向き合いやがれぇっ!!!!!』



    神裂「私だって……私だって好きでこんな事をやっているわけでは……」プルプルッ……





    ウァァァァァァアアアッ!!!!!





    夜の街に1人、神裂の叫び声が木霊した。

    339 = 1 :

    投下終了です。


    大分端折りましたが、木山先生決着と、スーツ上条さんVS神裂星人でした。


    まぁ、スーツ着てても唯閃は無理でしょう。ってことで、このような結果になりました。


    次回からは、ガンツ世界2戦目編です。

    田中を出すか、オリジナルでいくか悩み中なので、もしかしたら一週間くらい掛かるかもです。


    それではおやすみなさい。

    340 :


    スーツが壊れたままだと記憶破壊確定なのでとりあえず一安心かな

    342 :

    嫌々 こんな状態なのに 記憶破壊確定は非道いだろ

    銃持って帰って 又はペンの犠牲になって 魔術師仲間入りしそう
    特にニコ中

    343 = 298 :


    オリジナル星人は14巻巻末のダビデ星人以外の読者投稿を流用してみてはどうだろう
    エビス星人とかなまはげ星人とか

    344 :

    乙でした

    345 = 311 :


    記憶を失う前に転送されるに一票
    それにしてもへ偏光能力戦で黒子が死んだり、木原先生が死ぬかと思ったけど違った……
    原作で死人があんまりでないからガンツに転送されないんだよね……

    346 :

    予想はよそう

    347 :

    しかし原作で早めに退場しちゃう地味キャラがこのSSで活躍できるのは面白い

    348 :

    錬金術とかどうすんだ

    349 :

    >>345木原くんがきたらめっちゃ恐いな

    350 :

    >>349
    ごめん……木山先生だった……

    原作で早めで退場しちゃったキャラって誰だろう?
    アニメオリジナルの重福さんや黒妻さんとかもはいるかな?(原作キャラじゃないけど)


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