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    元スレ上条「……GANTZ?」御坂「黒い球体の部屋?」

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★
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    901 :

    >>ステイルの倍は強いかもですが……?
    おおっとワンパンで沈められたステイルくんの悪口はそこまでだ

    902 = 879 :


    そういや今って原作の時系列的にどのあたりだっけ?

    903 :

    この炎って異能の力?だったらそげぶ炸裂?

    904 :

    >>902
    まだ旧約の一巻の神裂戦後

    このまま二巻に入ったら姫神が貞子ポジに入りそう……
    てか、一部の魔術師側ってガンツの武器なしでも普通に倒せる化け物がゾロゾロ……

    905 :

    こんばんわ、1です。


    引き続き、田中星人ラスボス戦をゆっくりとお届けします。


    ……果たしてこのスレで田中星人編終わるのか?



    >>898
    ありがとうございます!!

    >>899
    >>900
    アブドゥルさん強いじゃないですかー

    >>901
    一発だったのか……打たれ弱すぎですよステイルさん……

    >>902
    >>904
    仰る通り、神裂戦直後ですね。まだまだ先は長い。
    二巻?ステイル戦と同じくカットに決まってるじゃないですかーw
    それに、星人が魔術師に遅れを取るとは限りませんよ?田中星人でさえ、これですから……


    >>903
    続きをご覧下さい。

    906 = 1 :

    ゴォォォォォォォオオオオッ…………





    鳥人「……何ダ?」





    火柱によって辺り一面に火の手が上がる中、鳥人がその中心に佇んでいる。





    鳥人「何ダ!?何ヲシタ!?」ボゥッ!!




    鳥人が、自身の右手に炎の玉を形成し、正面に投げつけた。




    パキィィィィィィイイインッ!!!!!




    鳥人「!?」




    次の瞬間、何かが割れるような音が鳴り響き、目の前に放った炎の玉が、跡形も無く消滅した。

    907 = 1 :

    天井「君は……君は一体何者なんだ?」




    火柱に巻き込まれたハズの天井が、なおも自分を担いでいる人物に対して問いかける。




    上条「俺はただの無能力者(レベル0)だよ……この学園都市に溢れている、その他大勢の1人だ」シュゥゥゥウウッ……





    上条は右手を前に突き出し、真っ直ぐに鳥人を見つめる。



    鳥人は、どのように自分の攻撃を防がれたのかわからず、少し戸惑っているように見える。

    908 = 1 :

    上条「ツイてねぇな……本当にツイてねぇ……」チャキッ……





    上条がゆっくりと右手を下ろし、ホルスターに着けていたYガンを握って、再び右手を上げる。





    照準は、鳥人をしっかりと捉えている。








    上条「お前……本当にツイてねぇよ」カチッ







    上条がトリガーを引き、鳥人へと捕獲レーザー網が発射される。

    909 = 1 :

    鳥人「!?」バサァッ!!!



    鳥人は素早く反応し、飛び立って捕獲網を避ける。




    バサァッ!!!

    バサァッ!!!

    バサァッ!!!



    そのまま飛び去り、鳥人は姿を消した。
    どうやら、自身の力を防がれた事に驚き、一時的に退却したようだ。






    上条「…………」





    上条は、その様子を無言でジッと眺めていた。




    が。

    910 = 1 :

    上条「(危っねぇ……とっさに右手を前に出したけど、何とか幻想殺しが発動してくれて助かった……星人の攻撃でも、消せるヤツは消せるんだな……)」ダラダラダラッ……




    内心は、途轍も無く焦っていたようだ。スーツの中は、冷や汗でダラダラである。



    上条「(けど、今の炎を消した感じ……おかしいな……アイツって星人なんだよな?)」




    天井「クッ……クククッ……」




    上条「!?な、何が可笑しいのでせうか?」




    天井「いや……何とも面白い男だと思ってね。どうやってあの攻撃を防いだのか……。
    それはわからないが、どうやら君も、あの部屋で生き残れる力を有した人間のようだ」クククッ……





    天井が上条に担がれたまま、苦笑する。

    911 = 1 :

    天井「さて……悪いがそろそろ降ろしてくれないか?いつまでも男に担がれる趣味はないのでね」



    上条「降ろせって……これからどうすんだよお前。あの星人が狙ってたのはアンタだぞ?」



    天井「どうもこうもないさ。デバイスを持っているか?恐らくあと10分もしない内に、タイムアップだ」



    天井がそうつぶやくと、上条は急いでデバイスを確認する。






    『00:09:43』





    912 = 1 :

    上条「あと10分もない……なぁ?この時間を過ぎればどうなるんだ?」



    天井「さぁね。過ぎた事が無いからわからないな。
    ただ、時間を設定しているという事は、何らかのペナルティがあることは間違いないだろう。
    最悪、全員の頭の中の爆弾が、爆発する……とかね」




    天井の言葉に、上条の血の気が引く。




    上条「な……だとしたら、早くさっきのヤツを倒さなきゃ……」

    913 = 1 :

    天井「そう。君達は、あの鳥人をあと9分程で倒さなければならない。だとすれば、私を担いで戦う余裕はないだろう?最悪全員死ぬのだから。
    ……わかったら早くヤツを倒すんだ。それが唯一、今生き残ってる者達が生き延びる方法だ」




    上条「だけどアンタが1人になったらアンタが……!?まさか……」





    上条が、天井の意図に気づいたようだ。







    天井「……そう……ヤツが狙っているのは、この私なんだよ……」ニヤッ……






    天井がニヤリとほくそ笑む。

    914 = 1 :

    『00:07:50』







    バサァッ!!!

    バサァッ!!!


    ズンッ!!!



    鳥人「…………」ォォォオオ……




    火の手が弱まり、静まりかえった旧商店街に、再び金色に染まる鳥人が降り立つ。



    天井「……やぁ……また来たのか……」




    側には、壁に寄りかかる、天井の姿が。





    鳥人「…………」キョロッ、キョロッ




    鳥人は、辺りをキョロキョロと見回す。

    先程自分の攻撃を防いだ、上条を警戒しているのだろう。

    915 = 1 :

    天井「何をキョロキョロしてるんだ?……あぁ、彼なら私を置いて、君を探しにいったよ。君には嬉しいニアミスだったようだな」



    天井が、鳥人に喋り続ける。




    天井「仲間の仇として私を殺しに来たのだろう?やれよ。もはや抵抗するほどの力も残ってない。
    君の仲間を片っ端から殺してやったんだ。君には私に復讐する権利がある」




    鳥人「!?キサマッ!!」ガシッ!!




    鳥人は、左手で天井の首根っこを掴み、宙に浮かせる。

    916 = 1 :

    天井「グッ……いやぁ……君の仲間は実につまらなかったよ……どいつもこいつもギャーギャーとウルサイだけで、狩り甲斐がなかった」ニィッ……



    天井が更に鳥人を煽る。




    鳥人「…………」ボゥッ……



    鳥人は、静かに怒りを発しながら、右手に炎を灯す。



    炎はドンドン大きくなり、ある程度大きくなったところで球体に固められ、まるで太陽のような光を発している。



    天井「フッ……その炎の力……学園都市の能力基準で言えばレベル5クラスだが……生憎、そんな単純な理論で発生する能力、いくら強力なモノでも、私には興味がないのだよ…………」





    鳥人「……キサマノ次ハ……キサマノ仲間ダッ!!」ブンッ!!




    鳥人が、右手の炎の球を天井に振りかざす。

    917 = 1 :

    天井「仲間?私に仲間などいないさ……いるのは『協力者』だけだ」








    バシュッ!!!







    その瞬間、50mほど離れた場所から、鳥人へとYガンの捕獲網が発射された。



    捕獲網は、鳥人へと真っ直ぐに飛んで行く。




    鳥人「ナッ!?」バッ!!



    それに気づいた鳥人が、天井を離し、捕獲網から逃れようと素早くその場から離れる。

    918 = 1 :

    バチバチバチバチッ……





    「今度はもう逃がさねぇぞ……」





    バチバチバチバチッ……









    Yガンが発射された周辺で、バチバチと火花が発せられる。


    何もないその場所から、1人の男が出現した。

    919 = 1 :

    ……………





    天井『ヤツの狙いは私だ。ならば、私を囮にすれば、容易く引き寄せられる』




    上条『でも、ヤツは俺を警戒しているぞ?』




    天井『君は少し離れて見ていればいい。透明化のやり方はまだ教えてなかったな?それを教えるから、隙を見て捕獲するなり殺すなりしろ』




    上条『だけど、俺の銃の腕じゃ……それに、照準が合ってても、この距離じゃ躱されるだろ』




    天井『ん?なんだ、知らなかったのか?GANTZの銃には、トリガーが二つあるだろう?何故だと思う?』

    920 = 1 :

    ヒュンッ!!




    鳥人「ナッ!?軌道ガ!!」




    その場を素早く離れた鳥人を追いかけるように、捕獲レーザー網が弾道を変える。




    天井『二つ同時に引けば発射。……一つだけ引けば、その対象をロックオンするんだよ。
    一度確実にロックオン出来れば、何処に逃げようがほぼ確実に捉えることが出来る』







    上条「捕らえたぞ!!星人!!」バチバチバチバチッ!!!




    グルンッ!!

    グルンッ!!


    ガシュッ!!!
    ガシュッ!!!
    ガシュッ!!!




    鳥人「グッ!!ガァッ!!!」グググッ……




    捕獲レーザー網を形成する三つの弾丸が地面に撃ち込まれ、網に引っかかった鳥人を、その場にしっかりと固定した。

    921 = 1 :

    鳥人「グッ……」グググッ……


    鳥人は、捕らわれたレーザー網から抜け出そうとしているようだが、そうは問屋が卸さない。


    上条「何とか上手くいったか……時間もあと5分ちょい。ギリギリだったな……」



    上条が、捕獲した鳥人の側に歩み寄る。



    天井「フッ……私が囮を引き受けたのだ。上手くいってもらわなければ困るよ……」ズズズッ……


    天井がゆっくりと壁に寄りかかり、座り込む。
    スーツも壊れ、左足首が無い状態では、とても立ったままでは居られないのだろう。


    天井「さぁ……早くその星人を『上』に転送してしまえ。それで全てが終わるハズだ」


    天井が、上条にこのミッションを終わらせるよう促す。

    922 = 1 :

    上条「…………いや……コイツにはまだ聞いておきたい事があるんだ……オイ、お前……」




    上条が、ジッと鳥人の目を睨む。




    鳥人「……グルルッ……」



    鳥人は、上条を睨みながら、唸り声を上げている。








    上条「何故だ……何故俺達は、お前等とこんな闘いをしなくちゃならねぇんだ……」








    上条が、あの部屋の謎の、核心を鳥人に問う。




    天井「!?何を……そんな事はどうでもいい!!早くソイツにトドメを刺せ!!」




    上条「黙ってろ!!コイツは今までの星人と違って言葉が通じてる。会話が出来るんだ!!だったらこれだけは聞いておきたいんだよ俺は!!」






    上条が、天井を一喝する。

    923 = 1 :

    鳥人「……ソレガ質問カ?……オ前ガ……オ前達ガソレヲ問ウノカ?」





    鳥人が嘴を開き、上条の問いかけに、問いかけで返す。





    上条「わからないのか?こんな殺し合い……誰もやりたくないんだ……何故だ?何で俺等はお前等と……」





    上条が、鳥人の問いかけに答える。




    鳥人が、再び嘴を開いた。

















    鳥人「……『神』ノ存在ヲ……感ジルカ?」










    924 = 1 :

    上条「……『神』……だと?」






    突拍子の無い単語に、唖然とする上条を余所に、鳥人はそのまま語りを続ける。






    鳥人「『神』ハ如何ナルモノナノカ……人ノヨウナモノカ……ドノヨウナ形カ……」





    上条「ちょっと待て!!それがこの闘いと何の関係があるってんだ!?」





    上条が、鳥人に問う。

    925 = 1 :

    鳥人「神ハ絶対ノ力ヲ持ツ存在……コノ世ハソノヨウナ個ガ作リ出シタモノ……」グググッ……





    鳥人が語りながらも、何やら力を溜めているような動作を見せる。




    天井「!?オイッ、上条!!」





    上条「『神』……何だよ……結局神様の気まぐれで、俺達は遊ばれてんのか?
    俺達は所詮、ボードの上に乗せられた駒だってのか!?ふざけんな!!」




    天井がそれに気づき、上条に叫ぶも、上条は聞こえていないのか、反応しない。

    926 = 1 :

    鳥人「グルァァァァアアアアアッ!!!!!!」グググッ!!!




    ブチブチブチブチッ!!!!



    天井「なっ……Yガンのレーザー網が……」



    耳を劈くような叫びと共に、鳥人がレーザー網を引きちぎる。





    上条「神様だか何だか知らねぇが……人の命を何だと思ってやがる……俺達の命はテメェのオモチャなんかじゃねぇんだ!!!」グググッ……



    上条が、激昂と共に、右拳に力を込める。







    鳥人「……災害ト同ジモノダト思ッテイイ……」ボゥッ!!!




    鳥人の右手に、一際大きな炎が生まれ、それが右拳へと圧縮されていく。

    927 = 1 :

    上条「いいぜ……もし神様が俺達人間を、盤上の駒としか見ていねぇのなら……」グググッ!!!



    上条の意志が高まると共に、上条の右腕部分のスーツに、凄まじい力が込められる。












    鳥人「諦メル他……無イノダッ!!!」ブンッ!!!!





    上条「まずはそのふざけた幻想をぶち殺すっ!!!」ブンッ!!!!















    互いに最大限の、想いと力を込められた右拳が衝突する。







    『00:05:00』

    928 = 1 :

    投下終了です。



    早くも、GANTZ名シーンのやりとりの一つを使ってしまいました。


    まぁ、上条さんなら加藤役を立派に務められるハズですので。



    次回かその次で田中星人編は終わりたいですねぇ。


    それではおやすみなさい。


    931 = 904 :


    この世界の幻想殺しは手袋の上とかでも使えるのか
    手から数センチぐらいは有効なのか?

    932 :

    手袋の上から使えるのではなくガンツスーツだから使えるという可能性も

    933 :

    乙  いいところで切るなぁ   でもあと5秒なら今残ってる人物はみんな生存と思って……いいのかな

    934 :

    >>933
    五分だろ

    935 :

    >>933
    残った星人は二体いる、 つまり……

    936 :

    上条さんの説教タイムが長引いてハラハラしたんだよ…

    937 :


    ここであのやりとりが来たか!

    938 :


    この意味不明なまでの敵側のインフレ具合、これぞガンツ
    恐ろしいことにどんどん酷くなってくんだよな…

    939 :

    こんばんわ、1です。



    いよいよ、田中星人編ラストです。


    大分詰めて書いたんですが、少し書けなかった話があります。


    そこは、次スレで書きたいと思うので、とりあえず、完結までお付き合いください。



    >>930
    ありがとうございます!!!


    >>931
    >>932
    男なら!!細かい事は気にするな!!!


    >>933
    >>934
    >>935
    さぁ、生き残るのは一体誰でしょうか!?

    >>936
    >>937
    早めにあのやりとりはやりたかったので。
    原作GANTZの謎は、このやりとりにまとめられてますからねぇ。

    >>938
    他SSでも、敵の異常なインフレに定評のある>>1ですので……諦めてください。(ゲス顔)

    940 = 1 :

    御坂「ハァッ……ハァッ……やっと見つけた……天井さん!!」ダッ!!




    燃え上がる炎が辺りに散らばる中、ようやく御坂は、目的の1人である天井を見つける。




    天井「ん?……あぁ、超電磁砲か。どうしたんだい?」



    御坂「どうしたもこうしたも無いわよ!!凄い怪我じゃない!!」バッ!!



    御坂は、天井の千切れた左腕と足首を見ると、すぐさま応急処置を行った。



    天井「フッ……私を助けていいのか?私は前回、君達を利用し、今回もあの馬鹿共を部屋で惨殺した冷酷な殺人者だぞ?」



    御坂「黙ってなさい!!……確かに貴方がやった事は許される事じゃない……だけど……」




    御坂は、処置を行いながら、続ける。

    941 = 1 :

    御坂「……だけどそれは、目の前の人を見捨てる理由にはならない。見捨てれば、そこで私は貴方と同類になってしまうから」ギュッ!!



    御坂が、天井の止血と応急処置を終える。



    御坂「貴方には、いつかその罪の報いが訪れる……その時までは、せいぜい生き延びる事ね。
    あんまり度が過ぎると、私達も黙っちゃいないけど……」スッ……



    御坂はそう告げると、上条の元へと、探しに向かった。




    天井「罪の報い……か……クッ……クククッ……」クスクスッ……




    御坂が去った後、天井は1人苦笑する。





    天井「……私に裁きを下すとすれば……他ならぬ君だろうな、『超電磁砲』御坂美琴……いや、『オリジナル』……」チラッ……



    天井は、近くにポツンと落ちている、Z型の大きな銃に、目線を動かした。

    942 = 1 :

    ドンッ!!



    ドンッ!!!



    ドンッ!!!!



    ドンッ!!!!!




    上条「ウォォォォォォオオオオッ!!!!」ブンッ!!



    ドンッ!!!!



    鳥人「グルァァァァアアアアアッ!!!!」ブンッ!!





    上条と鳥人の拳が、互いに衝突し合い、離れる。



    何度も。



    何度も。

    943 = 1 :

    上条「ハァッ……ハァッ……どんな身体能力なんだよ……スーツを着てても、攻撃に合わせるので精一杯だ。攻められやしねぇ……」




    上条は、鳥人の素早い動きに対し、防戦一方のようである。




    鳥人「……」スッ……



    鳥人が離れた位置から、両手を上条へと向けて、前に出す。




    ドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!



    次の瞬間、無数の火炎弾が上条へと降り注がれる。



    上条「ッ!?クッソ!!」バッ!!



    上条が右手を前に出し、襲いかかる火炎弾を次々にかき消していく。




    上条「クソッ!!何て弾幕だ!!消しても消しても前が見えねぇっ!!」ドドドドドッ!!!



    火炎弾は容赦無く上条へと降り注ぐ。

    944 = 1 :

    バサァッ!!

    バサァッ!!



    上条「上!?」



    上条が上を見上げると、そこには宙を羽ばたく鳥人の姿があった。





    ドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!



    すかさず鳥人は、上条へと火炎弾の雨を降らせる。




    上条「クッ!!正面の次は空からかよ!!忙しいヤツだな!!」ドドドドドッ!!!



    上条も右手を上げ、空中からの攻撃に対象する。








    シュンッ……




    鳥人「……ソノ右手カ?我ガ炎ヲ消シテイルノハ……」



    上条「!?」



    上からの攻撃に対処していた上条の側に、いつのまにか鳥人が移動していた。

    945 = 1 :

    上条「野郎っ!!」ブンッ!!!



    上条が、右拳で鳥人に殴りかかった瞬間




    ガシッ!!



    上条「なっ!?」


    鳥人「終ワリダ」ボゥッ!!!




    その右腕は容易く掴まれ、鳥人の身体からは、いくつもの炎の球が生まれる。



    そしてその炎の球は、右腕を掴まれたままの上条へと撃ち込まれ、上条はそのまま建物の壁に突っ込む。




    上条「ガッ……アッ……」シュゥゥゥウウッ……




    スーツによってダメージは少ないが、吸収しきれなかった衝撃のせいで、身動きが取れない。





    鳥人「……消シ飛ベ……」ゴォォォォオ
    オオッ!!!




    目の前の鳥人は、1mほどの大きな炎の球を作り出している。




    そして、その炎の球を、身動きが取れない上条へと放った。





    上条「やっ……べぇなっ……」

    946 = 1 :

    ピィィィイインッ……




    その瞬間、何処からか、コインを弾いたような乾いた音が鳴り響いた。




    同時に凄まじい速度で発射された何かが、鳥人が放った大きな炎の球へと突き進む。








    ドゴォォォォォォォォォオオオッ!!!!!







    発射されたそれは、凄まじい威力で炎の球を粉砕した。

    947 = 1 :

    鳥人「……貴様……何故ダ……何故貴様等ガソノヨウナ……」




    鳥人は、それが発射された元の方向をジッと見つめる。




    上条「み……さか……お前何で……ココに……」グググッ……







    バチバチバチバチッ……



    御坂「だから1人で闘うなって言ったでしょ……結局また、1人でボロボロになって!!」



    バチバチバチバチッ……





    そこには、バチバチと火花を散らすあどけない少女、電撃姫の姿があった。






    『00:04:00』



    948 = 1 :

    鳥人「…………」ォォォオオッ……




    鳥人は、炎をその身に纏いながら、ジッと御坂の方を見ている。





    御坂「あれがラスボス?……大きなカラスを見た時も、今までと桁が違うと思ったけど、更に遥か上がいたのね。寒気がするわ……」ブルッ……



    明らかに、今までとは異質な力を持つであろう鳥人を前に、御坂は少し震える。




    御坂「……ていうか、あの鳥人?が使ってるのって……能力じゃないの?星人も能力を使えるの?」




    御坂が、上条に問いかける。



    ようやく身体が動かせるようになり、上条が立ち上がる。




    上条「わかんねぇ……あの炎自体は俺の力で消せるんだが……もしかして魔術か?あのステイルってヤツみてぇな……いや、だけどアイツと比べると何か……」

    949 = 1 :

    上条は、自身の不幸体質が原因なのか、高い戦闘力を持つ能力者や魔術師と戦っている。




    そして、どちらに鳥人の力が近いかと言えば……







    上条「……何と無く……本当に何と無くだけど、能力者の力に似てるんだよな……感覚的な事だから口では上手く言えねぇけど……」






    この時上条は、知らずの内に、GANTZという謎の、核心に片脚を突っ込む。




    そして、その事に上条はまだ気付かない。気付く余地がない。

    950 = 1 :

    鳥人「」バサァッ!!!




    隙を見つけたのか、上条に向かって鳥人が突っ込んでくる。





    御坂「よそ見してんじゃないわよォォォオオッ!!!!」バチバチバチバチッ!!!




    鳥人「グギャァァアアッ!!!!」バチバチバチバチッ!!!




    突っ込んでいく鳥人に対し、御坂がすかさず電撃の矢を撃ち込む。



    電撃の矢は鳥人を貫き、大きなダメージを与えた。



    どうやら、御坂と鳥人では、御坂にとってかなり相性が良いようだ。







    鳥人「グッ……グルァァァァアアアアアッ!!!!」ドドドドドッ!!!




    鳥人が両手を前に出し、無数の炎の弾丸を、御坂に放つ。



    御坂「甘いわよ!!」バチバチッ!!!



    御坂が能力を調節し、電磁力を操りだす。


    そして、周辺で崩壊している建物から、砂鉄や鉄筋などを含んだ瓦礫を呼び寄せ、炎の弾丸に対するバリケードを作り出し、攻撃を防ぐ。


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