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    元スレ伊織「スタンド使いを生み出す『弓と矢』…」

    SS+覧 / PC版 /
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    951 = 945 :

    952 = 2 :

    伊織「雪歩が仕向けてきたわけじゃないってなら…何でアンタは出てきたのよ? 納得のいく答えを聞かせてもらいたいわ」

    FS「フム…ソレガ『二ツ目』カ。デハ 何カラ話シタライイノカ…」

    FS「私ハ『自動操縦型』ノすたんどダ」

    伊織(『自動操縦』…聞いたことがある、確か以前貴音が言いかけてたわね…)

    伊織「その、『自動操縦型』ってのは何?」

    FS「一般的ニ言エバ、一度攻撃ヲ開始シタラ、本体ノ意志トハ関係ナク行動ヲ続ケルすたんどノ事ダ」

    FS「『遠隔操作』デイテ強イ『ぱわー』ヲ出セル代ワリニ正確ナ動キハデキナイ」

    伊織「ふぅん…こうベラベラ喋ってるのは『正確な動き』には含まれないのね?」

    FS「アクマデモ一般的ナ『自動操縦』ガ ソウデアルトイウダケダ。私ハ少々特殊ナたいぷダト自分デハ思ッテイル」

    伊織「…で? アンタが出てきた理由は?」

    FS「私ハ…私ガ標的ヲ定メタ時、萩原雪歩ノ意志トハ関係ナク攻撃ヲ開始スル」

    伊織「標的…? 何か基準でもあるの? 真はそれに引っかかったってワケ?」

    FS「アア。ソシテ、ソレハ私ノ存在理由トモ関係スル」

    伊織「存在理由…?」

    FS「私ノ存在理由ハ…萩原雪歩ニ『すたんど』ノ存在ヲ知ラセナイコトダ」

    伊織(はぁ…? 何言ってんのコイツ? 自分もスタンドのくせに)

    953 = 945 :

     

    954 = 2 :

    FS「菊地真ハ『すたんど』ニツイテ萩原雪歩ニ尋ネタ」

    FS「彼女ニすたんどノ話ヲスル者ヲ『始末』スルタメ…ソノタメニ、私ハ出テキタノダ!」

    伊織「始末…それじゃ、私もやるつもり…? 真をやったように」

    FS「モチロン…雪歩ト『すたんど』ノ話ヲシヨウトシタヨナ? 君モ私ノ攻撃対象ダ 水瀬伊織」

    伊織「まるで、話さなければ攻撃はしない…みたいな口ぶりね」

    FS「ソウダガ。私モ暇デハナイノデネ 害ガナイト判断スレバ コッチカラ手ヲ出シタリハシナイ」

    伊織「って言うか…アンタ、雪歩のスタンドなんでしょ? アンタにダメージが入れば雪歩にもダメージがあるはずよね。何かおかしいって感づかれるんじゃないの…?」

    FS「私ト萩原雪歩ハ繋ガッテイテ ソレデイテ切リ離ナサレタ存在。私ノ頭ガ粉々ニナロート腹ガぶち抜カレヨート萩原雪歩ニだめーじガ行クコトハナイシ、ココデ何ガアロウト萩原雪歩ガ知ルコトハナイ」

    FS「『自動操縦』トハ ソウイウモノダ」

    伊織「だけど、真が怪我をしたとあったら…いくら鈍感なヤツでも、何か感づくわよ。ましてや、いつも周囲に気を配ってる雪歩が…」

    FS「萩原雪歩ハ『すたんど』ノ存在ヲ知ラナイ。君達ニ『何カ』ガアッタコトヲ知ッテモ、ソレガ自分ノすたんど…私ニヨルモノダト ワカリハシナイ」

    955 = 945 :

    956 = 2 :

    伊織「そもそも…『知らない』だとか『知らせない』とか言ってるけど、そもそも、『スタンド使い』が自分のスタンドのことを知らないだなんて、そんなことあるとは思えないんだけど」

    FS「 『すたんど使イハ皆自分ノすたんどハ知ッテイテ当然』…コレガ ソモソモノ誤リダ」

    FS「『すたんど』ヲ本体ガこんとろーるデキナカッタリ…或イハ、最初カラソウイウたいぷダッタリ…本体ノ知ラヌ所デ勝手ニ行動スルすたんどトイウモノガ存在スルノダ」

    FS「君ダッテ、最初ハ自分ノすたんどヲロクニこんとろーるデキナカッタダロウ? 水瀬伊織」

    伊織「何でそんな事知ってるのよアンタ…」

    FS「ソレモ知リタケレバ後デ質問スレバイイ。答エルノハアト『一ツ』ダケダガ、『三ツ目』の質問だ」

    伊織「じゃあ、最後に質問と言うか、単に思った事を言うけど…」

    伊織「アンタ、ちょっと過保護なんじゃあないかしら」

    FS「コノ世ノアラユル残酷ナ事カラ彼女ヲ守ッテヤリタイ…ソウ思ウノガイケナイコトダロウカ」

    伊織「………」

    FS「私ハ萩原雪歩ガ天海春香ニ『矢』デ貫カレタ時ノ『未知ヘノ恐怖』ニヨッテ生ミ出サレタカラナ…ソレガ理由ダロウ」

    伊織「春香とは会っているのね」

    FS「アノ時、萩原雪歩ハ気ヲ失ッテイタカラナ…私ガ天海春香ニ立チ向カイ、ナントカ逃レラレタガ」

    FS「彼女自身ハ、ソノ時ノ出来事ヲ『夢』カ ナニカダッタト思ッテイルダロウ」

    伊織「気を失っていて、なんで…ああ、『自動操縦』ってやつか」

    FS「話ガ早クテ助カルヨ」

    957 = 945 :

     

    958 = 2 :

    FS「ソレニ、彼女ガ『すたんど』ニツイテ耳ニスルコトモナイシナ」

    伊織「雪歩が『スタンド』に関する言葉を認識できなくしているのはやっぱ、アンタの仕業なのね…それがアンタの能力?」

    FS「………」

    伊織(………)

    FS「…シカシ、彼女は無意識ノウチニすたんどノ存在ヲ感ジテイル」

    FS「ナニカ得体ノ知レナイ『力』ガ事務所ニ存在シテイルトネ…」

    伊織(得体の知れない力…)

    伊織(私がスタンド使いになる前に抱いていた『違和感』…他にも誰かが感じ取っていてもおかしくはない…)

    伊織「私ならいっそ、さっさとスタンドの事を教えてやるけど」

    FS「知ッテ自分ニハドウシヨウモナイコトダトワカルヨリモ、知ラナイ方ガ幸セダ」

    伊織「んなもん、言ってみなけりゃわからないわ。アンタがやってる事は単に『恐怖』を増大させるだけのことよ」

    FS「彼女ハカ弱イ。『すたんど使イ』相手ニ立チ向ッテ行クコトナドデキヤシナイダロウ…コレガ最善ダ」

    伊織「………」

    伊織(人と何かを共有するのは素晴らしいとか何とか言ってたくせに…『矛盾』しまくってるわ、こいつ…)

    959 = 945 :

     

    960 = 2 :

    FS「サテ…ソロソロ、イイカ?」

    伊織「ちょ、ちょっと待ってッ! もう一ついいかしら!」

    FS「質問ハ終ワリダト言ッタハズダガ…コレ以上ハ受ケ付ケナイ」

    伊織「質問じゃあないわ、これはお願い」

    FS「オ願イ?」

    伊織「春香がスタンド使いを集めていること…雪歩は知らなくても、アンタは知ってるわよね」

    FS「………」

    伊織「真にしたことは許せないけど、この際目を瞑るわ…逆に考えれば、真を倒せるくらい強いってことでしょ?」

    FS「………」

    伊織「私達は戦力がいる! 春香を倒すために、協力しなさい『ファースト・ステージ』!」

    伊織「春香をなんとかすれば、この事態は収まるはず…アンタや雪歩に対しても悪い話じゃないと思うけど」

    FS「天海春香ノコト…勿論知ッテイル。コノ『すたんど』ノ騒ギヲ起コシタ張本人ダ」

    FS「ソコニ自分カラ飛ビ込ンデイケト…ソウイウコトカ?」

    伊織「ええ、まぁ…そうなるわね…」

    FS「ソレハツマリ、萩原雪歩ヲ巻キ込ムトイウコトダロウ!? ソンナコトハ許サナイッ!!」

    伊織「な…」

    961 = 945 :

     

    962 = 2 :

    伊織「放っといてもどうせ巻き込まれるわよッ! それより、原因を叩けば…」

    FS「私ガスベテ始末スレバイイ」

    伊織「は…」

    伊織(全員、始末する…ですって…? 何言ってんの、こいつは…)

    FS「ソウスレバ、萩原雪歩ガすたんどヲ知ルコトナク、私ノ役目モ終ワル」

    伊織「だ~からッ、春香だけ倒せばもうそれ以上関わることはないと言ってるのよッ! この分からず屋ッ!」

    FS「平行線ダナ」

    FS「モウイイダロウ、話ハ終ワリダ水瀬伊織…コレ以上話スコトナド、何モナイ」

    伊織「ぐ…」

    ドドドド

    FS「君ヲ始末サセテモラウ」

    ドド ドド

    伊織(春香に負けず劣らずの聞く耳持たなさ…いえ、その点で言えばもしかしたら春香より上なんじゃないの?)

    伊織(随分過保護なスタンドが憑いてるのねェ~ッ、雪歩ッ!)

    963 = 945 :

     

    964 = 2 :

    伊織「………」チラ…

    「………」

    伊織「さーて、どうしようかしら…真には、『逃げろ』って言われてるのよねー」

    FS「ソウシタイノナラ勝手ニスルガイイ」

    伊織「じゃあ…」

    ガラッ

    FS「ン!」

    伊織「逃げるか」グラ…

    ストン

    FS「頭カラ落チタナ…死ヌ気カ?」

    FS「イヤ、窓カラ飛ビ降リ…『すもーきー・すりる』デ受ケ止メルツモリカ」

    FS「水瀬伊織ノ基本戦術ダナ…私カラ逃レル気カ? 菊地真メ、余計ナ事ヲ…」

    FS「ダガ生憎、私ハコレクライノ『高サ』ナドモノトモ…」ヒョイ

    モクモクモクモク

    ・ ・ ・ ・

    伊織「来たわね」

    FS(降リテ…イナイ…逆サマニナッタママ、『すもーきー・すりる』デ外ノ『壁』ニ張リ付イテ…)

    965 = 945 :

     

    966 = 2 :

    スゥーッ

    ガシィ!!

    FS「グッ!」

    FS(『煙』ニ窓ノ外ニ引キズラレル…)

    伊織「『自動操縦型』って…本体と切り離されてるのよね」

    伊織「あんたにダメージがあっても、雪歩には届かないって言ってたわよね…」

    FS「………」

    伊織「だったら、手加減する必要も無い…思う存分やれるってわけよねェ~ッ!!」

    FS「貴様…」

    伊織「この高さから落ちても平気つってたわね…」

    伊織「だけど、落下速度に『スモーキー・スリル』のパワーを加えればどうかしら?」

    ググググググ

    伊織「頭から落としてやるッ!」

    ズルッ

    FS「ウォォォォォォ」

    ヒュゥゥゥゥゥ

    FS「ブッ」ドグシャァ

    967 = 945 :

     

    968 = 2 :

    ズルズルズル

    ズルズル

    伊織「横になって『スモーキー・スリル』に引っ張らせる…真は以前この移動方法をゴキブリみたいって言ってたけど…」

    伊織「壁に張り付いて進むんじゃあ今度はカタツムリみたいね…」

    スタッ

    伊織(一階の外まで来た…これで、真に追い打ちがかかることはなくなった…(と言っても既にボロ雑巾だけど))

    伊織(さて、あとはこいつをブチのめすだけだけど…)

    FS「グガガ…ガギギ…!」

    伊織「『ファースト・ステージ』…まさかこれで終わりってことはないでしょう? いつまでも悶えてんじゃあないわ」

    FS「カッ!」ガイン

    伊織「来い」

    FS「ウシャァァァッ」グオッ

    伊織「………」

    伊織(遅い…まるでスピードを感じないわ)

    969 = 945 :

     

    970 = 2 :

    モクモクモク

    FS「ム! ……」ピタ…

    グググ…

    伊織(パワーもない。『スモーキー・スリル』を集中させたら簡単に止められたわ、こいつ…)

    伊織(『自動操縦』は強い『パワー』を持つとかなんとか言ってたくせに…いや、一般的な…か。こいつは違うの?)

    FS「ナルホド…集中サセレバ私クライの『ぱわー』ハ止メラレルヨウダナ」
     
    FS「シカシ、ソノママデハ私ヲ殴ルコトハデキナイ…ソウダナ?」

    伊織「ええ、そうよ。どこで聞いたのか知らないけれど」

    伊織「だけど、『スモーキー・スリル』が物に触れれば、その物質にはパワーが流れる…スタンド相手にも攻撃できる」

    ヒョイ

    伊織「こいつで直接殴ることはできないけど…何かを『飛ばし』たり『叩きつける』パワーは結構なものよ」

    FS「ソノ石コロ 一ツデ私トヤリ合ウツモリカ?」

    伊織「そうね…足りないわ」

    ブンッ

    FS「!?(私ニ叩キ付ケズ、窓ニ向カッテ投ゲタ…?)」

    971 = 945 :

     

    972 = 2 :

    ガシャァァァァン

    スゥ…

    FS「ムッ」グラッ

    モクモクモクモク

    ピタ…

    FS(私ヲ止メテイタ『煙』ヲ再ビ分散サセ 拾ワセニ…行ッタノカ)

    FS「『すぴーど』モ…ナカナカ」

    伊織「こいつを喰らいなさい。後で直すであろうやよいには悪いけど」

    伊織「撃てッ、『スモーキー・スリル』!」

    ド ドバ バババ

    FS「がらすノ…破片ッ!!」グッ

    バババババ

    FS「シャァッ」ヒュッ

    パキィン

    伊織「!」

    973 = 945 :

     

    974 = 2 :

    バ バ バ

    FS「ヌ…」

    グサ! グサ!

    FS「グゥ…ッ…!」

    ザク ザクゥ

    伊織(飛ばしたガラスを叩き落とすことさえできない…そのまま突き刺さっている)

    FS「ガガガ…ガギッ…!」プルプル

    伊織(真が負けたんで、どんなに強いヤツかと思ったら…)

    伊織(てんで弱いわッ! 何よ、こいつ! 真は本当にこんなのに負けたわけ!?)

    FS「少々…『速イ』…ナ、君ノすたんどハ…」

    伊織「あんたがスッとろいのよッ、マヌケッ!!」

    伊織「さっき『スタンド使いは全部始末する』って言ってたわよねェ~ッ、あんたの『パワー』でそんなことが可能だと思ってるわけ? 甘いわッ!」ツカ…

    ・ ・ ・ ・

    FS「シャァ」バッ

    伊織「!!」サッ

    975 = 945 :

     

    976 = 2 :

    FS「チ…」

    伊織(そうよ…真は事実、こいつにやられている…)

    伊織(近寄ろうとした瞬間、腕を伸ばしてきた。あいつの手に触れられるのは、何か…ヤバい)

    FS「賢明ダナ…」

    伊織「…真のスタンドは近距離故にアンタの手に触れられたのかもしれない」

    伊織「けれど、『スモーキー・スリル』は煙のスタンド。アンタが触れることはできないわ」

    FS「ソウダナ」ズ…

    伊織(近づいてくる…でも…)

    スゥーッ

    FS「!」

    伊織「『スモーキー・スリル』!」

    グググググ

    FS「『押サレル』…」

    伊織(あいつは私に近づけない、大丈夫…楽勝よ)

    FS「サテ、ドウシタモノカ」

    977 = 945 :

     

    978 = 2 :

    グググ

    伊織(このまま、押してるだけじゃあ倒せないわ…石やガラスの破片じゃあ駄目よ、何か武器を…)

    FS「ナァ、水瀬伊織」

    伊織「…何よ」

    FS「今…私ヲ倒スタメニ、何カ 叩キツケルモノヲ探シテイルヨウダガ」

    伊織「………」

    FS「例エバ…君ノ探シテイルモノハ、ドレクライノ範囲ニアレバ拾エル? ドノクライノ『量』ノ『煙』ガ必要ナノダ?」

    伊織「うるっさいわね…ベラベラと」

    FS「答エナイカ…ソウカ…」

    グイッ

    伊織「うっ!?」グラッ

    FS「フム、コレクライノ『ぱわー』ナラ 私ヲ完全ニ止メル事ハデキナイヨウダ」グググ

    伊織(ち…何かないか…何か!)

    979 = 945 :

     

    980 = 2 :

    FS「ナカナカ…近ヅケンナ」グググ

    伊織「!」ピクッ

    ポーン

    FS「!?」

    伊織「あった…! 鉄パイプ!」

    ズズズズズ…

    FS「!」スゥ

    パシッ

    伊織「『スモーキー・スリル』ッ! 頭カチ割ってやるわッ!」キラン

    FS「ソノ形ニハ何カ意味ハアルノカ?」

    ・ ・ ・ ・

    伊織「は…?」

    FS「ワザワザ人型ニスル意味ガ ドウニモワカラナクテナ。ソウスルト『ぱわー』ガ上ガッタリスルノカ?」

    伊織「ど…どうでもいいでしょうが、そんなこと!」

    ブンッ

    FS「ヌ、速…」

    FS「ブゲッ」メギョス

    981 = 945 :

     

    982 = 2 :

    FS「グ…グゲ、ゲゲゲ」

    FS「ナルホド…ゲグ、ヤハリ一カ所ニマトメタ方ガ『すぴーど』モ『ぱわー』モ高イノダナ…」

    伊織(ダメージは受けている…けど、次の瞬間にはもうピンピンしてるわね、こいつ。傷自体が全部治ってるワケじゃあないけど)

    伊織(『スモーキー・スリル』には真や貴音のスタンドのようなパワーはないのはわかってたけど…自信なくなるわねェ~ッ)

    FS「シカシ、効果ノ及ブ範囲ハ狭クナル…ソノコトデ、何カ不都合ガアッタリハシナイカ?」

    伊織「………」

    FS「ナァ、『射程距離』ハドウナノダ? ソノママデモ分散サセテイルノト変ワラナカッタリスルノカ」

    伊織「な…なんなのよ、アンタさっきから一体!?」

    FS「私ガ『質問』シテイルノダ、答エテモラオウカッ!」

    伊織「は…はぁ…!? なんでよ…」

    FS「ホウ、答エナイツモリカ…私ハ 君ノ『質問』ニ答エタノニ」

    伊織「…! そ、そんなのあんたが勝手に言ったことじゃない!?」

    FS「アア、ソウダナ…シカシ、私バカリ話シテ君カラハ情報ガナイトイウノハ…」

    FS「少々、あんふぇあ…ジャアナイカ?」

    伊織「な…」

    983 = 945 :

     

    984 = 2 :

    FS「ナァ、水瀬伊織…答エテクレ…」

    伊織「わ…私のそばに近寄るなッ!!」ヒュ

    ドゴォ!!

    FS「オブッ ………」

    伊織「…?」

    FS「サッキヨリモ、格段ニ速イ…シカシ、振リ下ロス動作ハ…」ブツブツ

    伊織(何…? 『観察』しているの、こいつは!?)

    伊織「はっ!!」

    バキ!

    FS「フゴッ」ミシミシ

    伊織「ブチ…のめす!」

    バシ! バシ! バシ! バシ! ズダム! ダン! ダン!

    FS「アガッ、ガゲゲッ…」

    伊織「はぁ、はぁ、はぁ」

    FS「グ…カカ…」プルプル

    FS「カッ!」メキ!

    FS「オイオイ、随分ト酷イコトヲスルジャアナイカ」コキコキ

    伊織(おいおいおいおい)

    985 = 945 :

     

    986 = 2 :

    FS「私ガ『自動操縦』デナケレバ、既ニ萩原雪歩ハ死ンデイルゾ」

    伊織(いえ、真でも倒せなかったんだ、これくらい『頑丈』なのはむしろ当然だわ)

    伊織(でもまさか、不死身ってわけじゃあないでしょう? ダメージを与え続ければ…)

    FS「コノママ殴リ続ケレバ勝テル…ソウ思ッテイルノカ?」

    伊織「!」

    FS「コノヨウニ、私ハ少々頑丈デナ。君ガ私ヲ倒スノハ骨ガ折レルゾ」

    FS「ソモソモ…『コノママ殴リ続ケル』トイウノガ、不可能ナノダガ」

    伊織「はぁ~? よくもそんなこと言えたもんね、スットロいアンタが」

    FS「………」

    伊織「頑丈なばかりで、パワーもスピードもない…受け止める事も避ける事もできない」

    伊織「そんなアンタにはサンドバッグがお似合いよ!」

    FS「申シ訳ナイガ…」

    伊織「『スモーキー・スリル』!!」ヒュオッ

    FS「ソレハモウ飽キタ」ス…

    伊織(避けるつもり…? 無理よ、こっちはアンタが動いてから方向を変えられる! だからスットロいって…)

    FS「フッ」グリン

    伊織「!?」

    ドス!

    ・ ・ ・ ・

    FS「ウム」

    伊織「うっ…!? !??」

    伊織(何、今の動き…? 避けられた、紙一重で…)

    987 = 945 :

     

    988 = 2 :

    FS「例エ昔話ニ出テクル『金太郎』ノヨウナ怪力ノ持チ主デモ…」

    FS「振リ下シタ直後ノ『ぱわー』ハ0ダ」ガッ

    伊織「…!?」

    スポォォン

    伊織「何ィッ!!」

    伊織(パイプを弾かれた…! まず、取らなきゃ…!)モクモク

    FS「コノ距離、マトメタ『すもーきー・すりる』カラトッサニ一部ヲ伸バシタ程度ノ『煙』ナラ…」ザッ

    ブワァ

    FS「モウ私ノ方ガ強イ」パシッ

    伊織「ちょっ…」

    FS「フンッ」ブンッ

    バキャァァァ

    FS「!」ピタ…

    モクモクモク

    伊織「ちぃ…っ!」バッ

    FS「防ガレタカ…残念残念…」プラプラ

    伊織(武器を奪われた! とっさに『スモーキー・スリル』でガードしなければ、アバラをやられていたわ…)

    伊織(スピードもパワーも全然変わってはいない…けど、こいつだんだん動きがよくなっている…強くなっている…!?)

    989 = 945 :

     

    990 = 2 :

    本日分はこれで終了です。支援ありがとうございました。
    次のスレタイは

    「『弓と矢』を…ブッ壊すッ!」

    で↓の人にお願いします。

    >>943
    Exactly(そのとおりでございます)
    ちなみにヒロインは春香

    991 = 940 :



    スレ建てやってみるわ

    992 :

    ラスボスがヒロイン・・・怖いな

    993 = 945 :



    最初見逃してたすまん

    994 = 940 :

    すまん
    初代スレの貼るべきURLくれ

    995 = 2 :

    テンプレはこっちでやっておくので「代理」だけでいいですよ
    しかし、まぁ…万が一ということもあるかもしれないからな…

    春香「あれ、なんですかこの『弓と矢』?」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1342373584/

    997 = 940 :

    「『弓と矢』を…ブッ壊すッ!」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360068979/


    これで……続きを書いて貰えるんだな?

    998 = 2 :

    ああ~約束するよ~っ
    『新スレ』と引き換えのギブ アンド テイクだ

    ありがとう>>997
    ありがとうみんな…さようなら現スレ…

    999 :

    壁に張り付くとことかすげえジョジョっぽい。面白い


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