元スレ伊織「スタンド使いを生み出す『弓と矢』…」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
901 = 2 :
雪歩「伊織ちゃん、今のってどういうこと? つい触っちゃったけど…」
伊織「嘘よ…」
雪歩「へ…?」
伊織(これで慌てて触るようならクロだとわかるんだけど…この反応じゃあ…)
雪歩「えっと…調理室の方見てくるね。火がつけっぱなしなのかも」
伊織「ああ、いいわよそんなことしなくて。別に煙の臭いなんてしないでしょ」
雪歩「え? でも伊織ちゃんが…」
伊織「気のせいだったわ」
雪歩「ええっ!?」
伊織「そもそも調理室なんて全然使われてないし、火つけっぱなしでどっか行く馬鹿なんてうちにはいないでしょ」
雪歩「私は…使うけど…」
902 = 886 :
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903 = 2 :
伊織「まぁそれはどうでもいいけど、雪歩。ちょっと聞きたいことがあるわ」
雪歩「どうでもいいって…何、伊織ちゃん?」
伊織「春香…最近ちょっとおかしくないかしら」
雪歩「春香ちゃん? うん、確かにちょっと変な感じはするけど…」
雪歩「仕事いっぱいで疲れてるんだよ、きっと」
伊織(動揺するわけでもなく、ごまかすわけでもなく…普通の答え…)
伊織(違和感には気づいているみたいだけど、それがなんなのかはわかっていない…って感じね)
雪歩「伊織ちゃん?」
伊織「雪歩…アンタ、『スタンド』については本当に何も知らないのね…」
雪歩「え、何?」
伊織「…『スタンド』よ。知らないんなら別に覚えなくていいけど…」
雪歩「えっと、ごめんなさい…伊織ちゃん…」
伊織「別にいちいち謝らなくてもいいわ。アンタにはそもそも関係ない話だったみたいだし」
雪歩「そうじゃなくて…『知らないのなら』って言う前…なんて言ったの? 聞こえなくて…」
伊織「いいって言ってるでしょ」
雪歩「でも…」
904 = 890 :
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905 = 2 :
伊織「はぁ…『スタンド』。これだけ言ってもわからないでしょ」
雪歩「え…今、何か…言ったの?」
・ ・ ・ ・
伊織「は…?」
雪歩「?」
ゴゴゴゴゴ ゴゴ
伊織「ちょ、ちょっと待って雪歩…」
雪歩「何…?」
伊織「『スタンド』よ、『スタンド』! ちゃんと聞こえてるわよね?」
雪歩「え…伊織ちゃんが喋ってるのはわかるけど…なんで、声を出さないの…?」
伊織「出してるわよ!」
雪歩「ふぁっ」ビクゥ
伊織「う…」
伊織(な…何、これ…!? 『スタンド』という言葉だけ、雪歩の耳に届いていない…?)
906 = 890 :
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907 = 2 :
伊織「電気スタンド…」
雪歩「電気スタンド? え、それが伊織ちゃんの言いたいこと…?」
雪歩「それはもちろん知ってるけど…春香ちゃんの事と何か関係あるの?」
伊織「違う! 電気スタンドじゃあなくて、『スタンド』よ! ス! タ! ン! ド!」
雪歩「えっ? えっ?」
伊織「『弓と矢』! 『スタンド使い』! 『アイ・ウォント』!」
雪歩「? ?? ?」
伊織(『スタンド』だけじゃあない…スタンドに関する言葉が全て、雪歩には聞こえていない…!!)
雪歩「伊織ちゃん…その…大丈夫…?」
伊織「大丈夫…ですって!? おかしいのはアンタの方でしょうがッ!」
雪歩「ひっ」
伊織「ああ、違う…そうじゃない…そうじゃなくて…」
雪歩「? ??」
伊織(! 雪歩のノートと鉛筆…)
伊織「雪歩ごめんなさい、借りるわ!」バッ
雪歩「えっ!? ちょ、ちょっと伊織ちゃん!」
伊織(聞こえないのなら…そう、紙に書けばいい…!)スラスラスラ
908 = 886 :
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909 = 2 :
バンッ
伊織「これよ! 私が言いたいのは!」
雪歩「これって…」
ゴゴゴゴゴ ゴゴ
雪歩「何も…書いてないけど…」
ゴ ゴゴゴ
伊織「ア…アンタ…」
ゴゴゴゴ
伊織「本当に、これが何も書いてないように見えるの…!?」
雪歩「い、伊織ちゃん…冗談だよね…? やめてよ、怖い…」
伊織(怖い…? こっちの台詞よ、そんなもん…)
伊織(『スタンド使い』でなければスタンドは見えない…)
伊織(だけど、『スタンド』と言う言葉自体が聞こえないだとか、見えないだとか…そんなこと、ありえないわ…)
雪歩「ね、ねぇ…伊織ちゃん…?」
伊織「………」
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911 = 2 :
伊織「じょ…」
雪歩「………」
伊織「冗…談よ。アンタ、これから仕事だからリラックスさせようと思って…」
雪歩「え、でも、だったらなんであんなこと…」
伊織「落としてから上げる話術ってヤツ…よ。そっちの方が効果的なの」
雪歩「そうなの…? 確かに安心したら気が抜けたような…」
P「おーい雪歩、真美!」
雪歩「あ、プロデューサー」
真美「ほぇ?」
P「そろそろ出るぞ。準備できてるか?」
雪歩「はい、大丈夫です」
真美「んー、バッチリだよーん。多分」
P「おいおい、本当に大丈夫か…まぁ、やよいも待たせてるしとりあえず出るぞ」
亜美「真美、行ってらっしゃーい」
雪歩「ごめんね、伊織ちゃん。もう行かないと…」
伊織「あ、ちょっと雪歩…」
パタン…
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913 = 2 :
伊織「………」
亜美「いおりん、ゆきぴょんと何話してたの?」
伊織「ちょっとね…探りを入れてたんだけど、わけがわからなくなった…」
亜美「えーなにそれ? なんか面白そう、聞かせて聞かせて!」
伊織「本当にわけがわからないのよ…自分で整理したいわ」
亜美「えー、教えてくれないの? ぶーぶー、いおりんのケチー」
伊織「悪かったわね。後でちゃんと話すから今は放っといてよ」
亜美「むー、まぁいいや。それじゃいおりん、一緒にゲームでもやろうぜ!」
伊織「そんな気にはなれないわ…ちょっと考えたいことがあるから外に行く」
亜美「あ、じゃあ亜美も一緒に」
伊織「一人で考えたいのよ。誰かと遊びたいなら、真でも捜してちょうだい」
亜美「うげ、まこちんか…」ブルブル
伊織「別に、取って食われたりしないわよ。じゃ、私は行くわ」スタスタ
914 :
915 = 2 :
バキ!
伊織「!」
伊織(いや、気のせいじゃない…近くで何か起こっている!)
メキメキメキメキ!
伊織(な、何…? この木材が真っ二つに折り曲げられるような音…)
ドバァ!
?「かふっ」バッギャァァーン
ボフッ!!
伊織「…え」
ズザァァァァァ
ガゴッ!!
?「ぐ…うぁ…」
伊織(『スモーキー・スリル』の中に何か…飛び込んできた…?)
伊織(ベンチソファの下に誰かいる…)チラ…
真「う…あ…ああぅ…」パラ…
伊織「ま…真ッ!?」
916 = 914 :
917 = 2 :
真「い…伊織…か…」
伊織(真が…やられている!? 一体何が…!?)
伊織「真! 何、どうしたの!?」
真「あれは…何なんだ、ぐっ」
伊織「何があったのよ! しっかりしなさい!」
真「逃げろ、伊織…」プルプル
真「あいつは…強すぎる、無理だ…誰にも倒せない…」
伊織「あいつって、誰よ!? あんたをやった奴がそこにいるのね!?」
真「う…ぐ…」ガクッ
伊織「真ッ!!」
真「………」
伊織「駄目だわ、気を失っている…」
伊織(『ストレイング・マインド』も…真本人もボロボロ…あの真が…こうまでやられるなんて…)
伊織(一体誰がこんなことを出来るというの…?)
918 = 890 :
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919 = 2 :
伊織「まさか…『春香』ッ!? 春香がそこにいるの…!?」
?「違ウナ…水瀬伊織。天海春香ジャアナイ…」
伊織「!?」クルッ
?「菊地真ハ…」
伊織(なに、こいつ…スタンド!?)
?「私ガ始末シタ」
伊織(こいつが、真をやった…?)
?「意外ソウナ顔ダナ、水瀬伊織…」
伊織「何よあんた!? スタンドなの!? 春香の部下!? 本体はどこよ!?」
?「…随分トヨク回ル口ダナ」
?「ワカッタ、『三ツ』ダ」ビッ
伊織「!?」
?「『三ツ』ダケ、質問ヲ受ケ付ケヨウ。本当ニ知リタイ事ダケ…聞クガイイ」
伊織「は…」
伊織(指を三本立てて…『質問を受け付ける』…ですって? なんなのよ、このスタンドは…)
920 = 886 :
.
921 = 2 :
…
……
………
春香「さて、美希に貴音さんに伊織に…あと千早ちゃん」
春香「ああやって分かれていれば多分、誰かしら雪歩に声をかけているでしょう」
春香「そうなればあの厄介なスタンド、『ファースト・ステージ』…」
春香「引っかかってくれれば、誰であろうが勝手に始末してくれる」
春香「あれは私の『アイ・ウォント』でも手こずりそうなスタンドだからね…」
春香「いや、待てよ…それじゃ、私が勝ったわけではないわけで…」
春香「それだと、結局は私が行くしか…でもな…うむむ…」
「天海さーん! お待たせしました、入ってください!」
春香「あ、はーい! 今行きまーす!」
春香「まぁ…後で考えよっか。今は仕事の方が大事だからね」
922 = 890 :
.
923 = 2 :
本日分はこれで終了です。支援ありがとうございました。
我ながら真の扱いがひどくなっている気がする…すまぬ…すまぬ…
925 :
乙
真はポルナレフポジションだと考えれば(震え声)
ファーストステージの能力は分かっとるで、アレやろなあ(適当)
926 = 890 :
乙ピヨ
927 :
アイマス知らない俺からすると、誰のスタンドだか分からん
ジョジョも詳しくないから何とも言えんが、自我を持ったスタンドか?
928 :
乙!
雪歩と伊織の会話シーンとファースト・ステージ
今までで一番ジョジョっぽいな!わくわくしてきたwwwwww
929 :
ブラック・サバスを彷彿とさせるな!
930 :
条件を満たすと攻撃してくるのかな
931 :
???「再点火したな?」
932 :
ちょっとまて
貴音さんが会ったのって雪歩じゃないなら誰だ?
933 :
それ以上はいけない
934 :
連載見てた時みたいに続き話とか妄想してだべりたくなるなぁ
935 :
>>934
今更ですがそういうのは自由にやってもらってかまいませんよ
なんと言うか予想は色々あった方が面白いと思うので 我慢するのはよくないことだ…
多分次回分くらいで次スレが必要になりそうですね…スレタイ考えなくては
936 :
逆に考えるんだ…当てちゃってもいいと考えるんだ
937 = 932 :
順番的に真をスレタイにしよう(提案)
938 :
月曜日だっけ
939 :
よし投下だ!と思って読み返したら伊織とファースト・ステージの会話がわけわからんことになってたんであしたでいいです?
940 :
「納得」するまで推敲しろ……
「納得」は全てに優先するぜッ!
941 :
投下したならつかってもいいです!
942 :
うるせェーッ!!いちいち延期報告なんかするヒマがあったら書けッ!
943 :
今更だけど、このssの主人公は伊織と千早のダブルってことでいいのかな?
944 = 2 :
ジョジョの単行本36巻190P(「重ちー」の収穫 その⑦の4P目)の3コマ目の仗助の発言を見てくれ…
これはもう荒木先生はアイマスファンであるに違いないぜ!
うっう~始めます。
946 = 2 :
ゴゴゴゴゴ ゴゴゴ
FS「自分ノ中ノ何カヲ 人ト『共有』スルノハ…」
FS「素晴ラシイコトダトハ 思ワナイカ? ナァ、水瀬伊織(マ! 私ハ『人』ジャアナイガネ)」
伊織(いきなり何…? 『三つだけ』質問を受け付けるですって…?)
真「………」
FS「菊地真ハ…ソコカ。手間取ッタガ、終ワッテミレバ 呆気無イモノダッタナ」
ゴゴゴゴ
伊織(こいつが…真をやったの…?)ジリ…
FS「ソウヤッテ、私カラ遠ザカロウトシテイルノハ…」
伊織「…!」ピタ…
FS「質問ハナイ…トイウコトノカ?」
FS「ナラ、コチラモ『攻撃』ニ移ラセテモラウガ」
伊織「………」
947 = 945 :
948 :
うっうー
949 = 941 :
.
950 = 2 :
伊織「あんた…『何者』よ」
FS「曖昧ナ質問ダナ…」
伊織「名前だけ聞いても仕方ないわ。これで1つ…で、いいかしら?」
FS「マアイイカ…答エヨウ」
FS「水瀬伊織 君ガ思ッテイル通リ、私ハすたんどダ」
FS「名前ハ『ふぁーすと・すてーじ』 本体ハ萩原雪歩」
伊織(雪歩の…)
伊織「雪歩の奴、やっぱり知らないふりをしていたってことね…! 真を始末した後は、今度は私にスタンドを仕向けてきたってわけ…!」
FS「ソレハ違ウ」
伊織「は…? 違うって…どういうこと?」
FS「言ウノハソレダケダ。今ノハ私ガ勝手ニ話シタコト 『質問』ニハ含メナイガ…詳シクハ『質問』シナケレバ答エナイ」
伊織「………」
FS「ソノ質問デハココマデダナ。一ツ目ノ質問ハ終ワリダ」
みんなの評価 : ★
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