元スレ伊織「スタンド使いを生み出す『弓と矢』…」
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551 = 539 :
552 = 540 :
………
亜美「み…」
亜美「見えるッ、それに足も動く!」ピョン ピョン
亜美「そっか、射程距離! まこちんの『硬い』のはあんまし長くないんだね!」
亜美「真美も、『ワープ』すれば治るはず…!」
パッ
真美「おっ!? 腕が…」
亜美「真美!」
真美「亜美、亜美も治ったの?」
亜美「うん! これからどうする?」
真美「まずはここから逃げよっか、まこちんがすぐに追いかけてきそうだし」
亜美「おっけー!」
553 = 539 :
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ドス! ドス!
ヒョイッ
コォォォォ…
真「屋上にはいない…もう逃げたのか…!」
真「くそっ、下にいるべきだったか…いや、どの道…」
真(『逃げる』と言う点なら『ワープ』する能力、はっきり言って無敵だぞ…)
真「…考えていても仕方ない、まずは下に戻らなくては…」
………
真美「下まで来たけど…まこちんもすぐ来るよね」
亜美「外に出れば、大丈夫だよ! 早く行こう!」ダダダッ
ドギャァア!!
真美「うっ、今の音…」クルッ
亜美「真美、振り向いちゃダメだ! 前を向いて生きていこう!」
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ヒュン パッ
亜美「『ワープ』すれば、出入り口から外に出なくても…」
パキィィ
真美「ひっ…!?」
亜美「え、これは…」クルッ
ガギギギギガギ…
亜美「こ…こじ開けてる…」
ゴゴゴゴ ゴゴゴ
ズ…
亜美真美「「うわあああああああああああああああああ」」
ダダダダ
真「待て…!」ガシィ
亜美「待てと言われて待ったら警察はいらないんだYO!」
スゥ…
真美「はっ、亜美! 足下!」
亜美「えっ!? うわっ!」バッ
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モクモク…
伊織「ちっ…!」
伊織(まだ頭がフラつく…上手く操れない…)
亜美「あ、あっぶなー…いおりんがいたんだね…」
真美「フラフラだねー。まぁ、相手にしてるヒマもないし行くよ!」
伊織「待ちなさい…!」
真美「ふっ、待てと言われて待つ人なんてやよいっちくらいしかいないっしょー」
タタタタ
伊織「あいつら…」
真「伊織!」
伊織「真…」
真「目を覚まし…」
バギィッ
真「ぐえっ!?」
伊織「アンタ、何やってんのよ…!! この伊織ちゃんを気絶させるなんて、とんでもないことをしてくれたわね…!」
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真「い、伊織…今はそんなことを言ってる場合じゃ…」
伊織「わかってる。今のは仲直りの『握手』の代わりよ、あいつらを追いかけましょ」クルッ
真「あ、ああ…」
伊織「…あいつらを追いつめたの?」
真「うん、こうしてまんまと逃がしたけど…」
伊織「『ストレイング・マインド』の形が変わってるわね」
真「ああ、『チアリングレター』…これで、なんとか戦うことができた」
伊織「やればできるじゃない」
真「はは…そうだね」
伊織「…戦力外とか言って悪かったわ」ボソ…
真「え? 何?」
伊織「なんでもないわ! ほら、追いかけるわよ!」
真「なんなんだ…」
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ドドドドドドド
ドドド
ヒュン パッ
真美(速い…! 二人とも、真美達と同じくらいだ…!)
真(あの二人、『ワープ』しながら移動しているのか…)
亜美(いおりん、スタンドに乗ってる…あれいいなー)
伊織(真の『チアリングレター』…足にも装備できるのね…)
真「く…引き離されはしないが、距離が詰まらない!」
伊織「さっき捕まえられれば…いえ、言っても仕方ないわ」
真「このまま逃がすのもアリなのかもしれない…だが、『逃げるが勝ち』とは思わないが…逃げる相手に勝つこともできない」
真「逃がせば、『どうせ捕まらない』『いつだって逃げられる』と…心に余裕が生まれる! 現に、二人は平静を取り戻していた!」
伊織「そうなると、面倒なことになるわね…あいつらは挽回の意志と余裕を持って、何度でも襲ってくるわ」
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真美「はぁ、はぁ…」
ヒュン パッ
真美「この、走りながら『ワープ』するのって…凄い疲れる…」
真美「まこちんはそんなすぐ疲れないだろうし、いおりんともどもスタンドでの移動…いずれ追いつかれる!」
亜美「それならいい考えがありますぞ真美様」
真美「なんですかな? 言ってみなさい軍師亜美」
亜美「まず、二手に分かれるっしょ? そうすると一人ずつ着いてくるよね」
真美「うんうん…」
亜美「そしたら、片方に『ワープ』して…」
真美「二人とも片方に追いかけられるんじゃ?」
亜美「その後、また二手に分かれるんだよ。で、追われてる方はもう片方に『ワープ』すれば…」
真美「おお!? すげぇ、天才じゃん!」
亜美「んっふっふ~、まぁカンタンですな!」
真美「よし、そうと決まれば捕まらないようダッシュだ!」
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真「『スタートスター』の能力、どうやって捕まえる!?」
真「普通の人間相手なら、向こうの体力切れを狙うと言いたいが…恐らく、その前に…」
伊織「ええ、送る側が遠くにいれば事務所からあの廃ビルにまで飛ばせるあの射程…」
伊織「このまま追いつけなければ、すぐに見失うわ…」
真「何か方法はあるのか、伊織!」
伊織「それを今考えてる」
伊織「私の探査能力を使おうにも、あいつらの『ワープ』範囲は軽く『スモーキー・スリル』の射程距離を超えている…」
ダダダダ
伊織「ち…分岐点…! あいつら、二手に分かれるつもりね…!」
真「まずい…さっきのように、まんまと逃げる気だ…」
スゥ…
伊織(無理か…ギリギリ届いても、あいつらの足を止める『パワー』を出すには距離が足りない!)
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伊織「真! アンタの『チアリングレター』で私を投げなさい!」
真「駄目だ、『スモーキー・スリル』は捕獲に使うんだろ!? 追いつけはするだろうが、伊織の体が無事じゃ済まない!」
伊織「くっ…ここまで来て…!」
伊織(私を気絶させたから自業自得とは言え…)
伊織(コイツは一人であの二人と戦い、追いつめた…それを、みすみす逃がすなんて結末にはしたくない!)
ババッ
真「うっ、分かれたぞ…伊織!」
伊織(どうすれば…)
伊織(どうすれば、あいつらを捕まえられるのよ…!!)
ブオン
キュルキュル
真「…ん?」
伊織「こ…これは…」
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亜美(亜美はこっち、で…)ダッ
伊織「………」
ドドド ドド
亜美(いおりんが追ってきてる…さっきちょっと触られたけど…)
亜美(距離を詰めるためには『煙』を一カ所に集めなきゃダメっしょ! 触れてなければ!)
パッ
亜美「よしっ! 成功!」
真美「あっ、亜美!」
ダダダダ
真美「こっちはまこちんが追ってきてる、『ワープ』しないとぐんぐん差を詰められる、早く分かれよう!」
亜美「わかった!」ダダッ
バッ ババ
ヒュン
真「………」
ドドドドド
571 :
572 = 540 :
パッ
真美「や…」
真美「やった、逃げ切ったよ、亜美…!」
亜美「油断するなー、まだ近くにいる。逃げ切るまでが遠足だ!」
真美「いやー、これもう撒いたも同然…」
キュルキュル
真美「あれ、なにこれ?」
亜美「えーと…なんだろ? どっかの国のスパイ衛生とか…?」
スゥーッ…
真美「え…!」グ…
真美「こ、これは…!?」
伊織「見つけたわ…!」
真美「い、いおりん!?」
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真美「なんで…置いてけぼりにしたはずなのに…!」
伊織「『スモーキー・スリル』!」モクモクモク
真美「うわっと!?」ヒュン
パッ
亜美「わーっ、捕まっちゃうよ真美!?(いおりんのスタンドは気体だから、スタンドだけ『ワープ』はさせられないし!)」
真美「は、走れ! 逃げるんだ!」
ダダダダ
真美「う…っ!」グッ
伊織「逃がさないわ…」
真美「亜美、真美のことは置いて逃げるんだ…!」
亜美「わ、わかった!」ダダッ
伊織「二人まとめては無理か…だけど、片方捕まえれば『ワープ』は…」
真美「WRYYYYYYY!!」シュバババ
ブワッ
伊織「!」
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576 = 540 :
ヒュン
真美「『煙』は散らせる…はるるんに聞いてた通りだ」
亜美「危なかったね、真美…」
真美「うん…だけど、なんで真美達がそこにいたのわかったんだろ…」
亜美「偶然だよ。この辺、分かれて迷路みたいになってるんだもん、ちゃんとした場所なんてわかりっこないよ」
?「と、そう思うだろう?」
亜美「は…」チラ…
真「違うね。キミ達のいるところはちゃんと把握してる」
真美「いーっ!?」
亜美「な…なんで亜美達の居場所がわかるの!?」
真「これさ…ボクも見たことはなかったんで、最初は驚いたが…」
キュルキュル
亜美「はっ! このカメラ…まさか…!」
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………
律子「『ロット・ア・ロット』」
律子「町中にカメラを仕掛けたわ。この監視網からは逃げられないわよ」
伊織『律子、助かったわ…アンタが協力してくれるなんて』
律子「今日は春香は出張でここらにはいないからね。堂々と使えるわ」
律子「貴音とやよいが来たのよ、なんとかできないかって。さっきまで見つからなかったということは、屋内で戦ってたみたいね」
伊織『そうなの…でかしたわ。やよい、貴音』
やよい「えへへ…貴音さんが、律子さんに協力を頼もうって言って…」
律子「ふふふ、ガキンチョどもが…この律子さんを出し抜こうなんて思わないことね…!」
やよい「あっ、律子さん悪い顔してます!」
伊織『って言うか「ロット・ア・ロット」…会話機能なんてついてたのね。前見たときはわからなかったわ』
律子「この前は使う意味なかったでしょう、あんた達に情報与えてもしょうがないし」
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………
律子『真美の方が「ワープ」したわ。その先の交差点を左に行って』
伊織「わかったわ」
伊織「ところで、貴音は? さっきから声が聞こえないけど」
律子『貴音なら…えーと…?』
伊織「?」
やよい『…あれ? さっきまで、いたんだけど…』
伊織(…いない?)
やよい『私、探して…』
伊織「いえ、いいわ。そこにいて、やよい」
やよい『う、うん…』
伊織(何か気になるけど…)
伊織(…貴音は大丈夫。何も心配することなんてない)
伊織(それより今は、あいつらを捕まえることが先よ)
582 = 539 :
583 = 540 :
……
…
亜美「はぁ、はぁ…」
真美「ふぅ、ふぅ…」
亜美「そ…そんな…」
グァァア
真美「行き、止まり…」
伊織「律子の奴、妙な進路に決めてると思ったら…」ザッ
真「こういうわけか。これなら、もう逃げられないな」バァーン
伊織「そこらの家にワープしてもいいけど…『お茶の間にアイドル出現!』大騒ぎね」
亜美「う…」
亜美「ゆ、許してまこちん!」
真美「『スタンド』使いになって…はるるんにそそのかされて、ついその気になっちゃって…」
亜美「ここまでする気はなかったんだYO! だから!」
伊織「…どうする、真?」
真「…いいよ。降参するって言うなら、それ以上やるつもりはない」
584 = 539 :
585 = 540 :
亜美「ククク…ゆだんしたな、今だ!」バッ
伊織「ちょっ…」
真「オラァ!!」ゴォッ
亜美「『一手』遅れたね、まこちん! そんなんじゃ甘いぜ!」
ヒュン
亜美「腕のスタンドを飛ばした! これで…」
ドギャァ!!
亜美「うっ… !?」
真「元から、こいつを使うつもりはなかった…飛ばしてくれたのなら、手間が省ける」
真「さっきまでは騙すような小細工にもこだわりを感じたものだが…こんな、人の良心につけ込むような真似をするとはね」
亜美「あ…」
真「覚悟しろよ、亜美…! いい加減プッツン来たぜボクも…!」ゴッ!
亜美「あああああああああああ」
真「オラオラオラオラオラオラオラ」ドォ ドバァ メキャ ガス
亜美「うげっ、がふっ!」ボゴァ
真「オラァッ!!」ドガァ!!
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587 = 540 :
亜美「うわぁぁぁぁああああ」ドサァ
ドッバァーン
真美「あ…亜美!」
伊織「ま…真…」
真「さて…」クルッ
真美「うっ!」
真「真美…真美にも、お仕置きが必要かな…」
真美「ご、ごめんなさい! ごめんなさい!」
真美「さっきも言ったけど…スタンド使いになって、ついちょーしに乗っちゃったんです!」
真美「亜美も、魔が差したんです! もうしません!」
真「うん。今度は心から謝ってるみたいだし…許すよ」
真美「ふぅ…」
真「でも一発!!」ゴンッ!!
真美「ぎゃーーっっ!!」
ドサッ
588 = 539 :
589 = 540 :
真美「うわーん、謝ったのに! まこちんがぶったー!!」
亜美「うぅぅ…痛いよー、痛いよー」
伊織「や…」
伊織「やったわね…真、うん」
真「………」
伊織「真?」
真「いや…殴る必要はなかったよなぁ…」
伊織「は…いや、いい戒めじゃない。今回は流石に調子乗りすぎよこいつら」
真「亜美に関してもやりすぎだし…真美だって、謝ってたのに…」
伊織「そりゃ、あんなんやられたら怒るのも当然じゃない。あれで許すなんてどこの聖人かっての」
真「あぁ、こんなんじゃあ父さんの思う壷じゃないか…自分が情けない…」ショボン
伊織「あーもう、めんどくさい奴…!」
To Be Continued…
591 = 540 :
本日分はこれで終了です。支援ありがとうございました。
なにジョジョ、チアリングレターがミスメイカーの上位互換だって?逆に考e
593 :
真相心理に沿って特性が決まるんだし、そういう事もあるさ
逆に考えよう、万が一の時反撃されにくいと
594 :
めりー・・・くりすます乙
595 :
逆に考えるんだ、ミスメイカーも成長すると考えるんだ
596 :
??「これ以上成長するというの…」
Fだけど成長性Eなんだよなぁ
597 :
乙乙!
貴音がなんか不安だな…
598 = 595 :
スタンドの成長って本人次第だからなんくないさー
600 :
>>538
自分で自分を止める大弥かわいい
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