元スレ伊織「スタンド使いを生み出す『弓と矢』…」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 :
今ここで>>1に無理をさせるわけにはいかんッ!今後の可能性のためにッ!
了解です
52 :
かまわん。行け。
53 :
ああ?
54 :
だめだ
55 :
明日楽しみにしてるぞ
56 :
1ちゃん!明日って今さッ!
57 :
はしゃぎ過ぎたとはさてはこの>>1レロレロしすぎたか
58 :
だが断る
59 :
母親「じ…自分の命を献上すれば…自分の命を捧げれば…」ハァ ハァ ハァ
母親「ほ…ほんとに…この子の『命』…は…助けてくれるのか?」
ディオ「………」
ニタァーッ
ディオ「ああ~約束するよ~っ わたしと彼ら全員 誰もその子に決して手をかけることはしない! このディオ誓おうではないか」
母親「だが断る」
ディオ「ナニッ!!」
母親「このマダムの最も好きなことのひとつは 自分で助かったと思ってる子供に『あたしィィィの赤ちゃあァァァん!』と食い殺してやる事だ…」
ディオ「自分の選択した悲劇というわけか…この町一夜かからんうちにおれのものだな」
始めます。
61 = 2 :
カチ! カチ!
千早(音無さんも高槻さんも、『ミスメイカー』の能力で『眠って』いる。『凶暴化』はこの二人によるものではない)
千早(音無さんは関しては、そもそも私の『ブルー・バード』が見えていなかった。恐らく、スタンド使いではないのでしょう)
千早「本体は…別にいるッ!」
千早(そう遠くにはいないはず…探しに行きたいところだけれど、まずはこの『カウント』…あずささんを止めないといけない)
ザッ
あずさ「あら…扉の前に立って…どういうつもり?」
千早(狙う事は前と同じ…一度『軽く』して動きを封じれば、射程距離の外に出る事が出来る)
千早「もう時間はない…あなたを逃がしたりもしない、すぐに決着をつけさせてもらいます」
千早(『カウント』がゼロになれば勝利…恐らく、あずささんは私の攻撃を避けながら戦うでしょう)
千早(だけど、『ブルー・バード』のスピードならば捉えられる…はず)
62 = 60 :
63 = 2 :
ズ…
あずさ「んん~?」
あずさ「千早ちゃん、頭の『カウント』がどんどん減ってるようだけど…」
あずさ「そんなゆっくり歩いてる余裕なんてあるのかしら~?」
千早(いえ、ゆっくりでいい)スッ
千早(こっちはまず、一撃当たればそれでいい…万が一もあるかもしれないけれど)
千早(1分あれば…充分よ)
ドドドド
千早(『ブルー・バード』の射程距離はおよそ7m、このままゆっくり近づいて…)
千早(どちらに向かう? 右? 左? 後方?)
千早(どこだろうが、逃げようとするならば…あずささんが動いたと同時に『ブルー・バード』を叩き込むだけよ)
ドドド
64 = 60 :
65 = 2 :
あずさ「千早ちゃん…」
あずさ「一発当てればいいとか…そんなつまらない事考えてるんじゃあないでしょうね…?」
千早「………」
千早(挑発に乗ってはいけない。『ミスメイカー』の能力は死刑宣告のようなもの、確実にやるべきよ)
あずさ「こっちはチンタラやるつもりはないのよッ!!」ダッ!
千早「!」
千早(こっちに突っ込んできた!?)
あずさ「とっとと『眠ら』せて…縛り上げて、『軽く』してもらうわ…!!」
千早「そう…ならば」スッ
ズシッ
千早(床から『重量』を『奪う』…『重く』すれば『ミスメイカー』のパワーにも勝てる!)
あずさ「『重く』してるのォ~ッ!? 馬鹿の一つ覚えのように!!」
ゴゴゴゴゴ
千早「く…!」
千早(あずささんが近づいてくるスピードが思ったよりも速い…!)
66 = 60 :
67 = 2 :
あずさ「ウシャアアアッ」グオン
千早(充分な『重量』は得た、『パワー』は充分…なはず)
千早「『ブルー・バード』!」ドォン
ガシィ!!
グイ!
千早「こっ…!?」ガッ!
千早「このパワーは…!!」グググ
千早(以前より強い…『重く』した『ブルー・バード』が…押し負ける…!)
あずさ「舐めるなッ!」ドガァ
ギュン
千早「んあっ!!」バキャ!!
カチ!
千早「く…」
千早(カウントが進んだ…あと40秒もない…)
千早(…『取り憑く』スタンド、大体見えてきたわ)
千早(『ミスメイカー』だけでなく、あずささん自身のパワーやスピードも上がっているのね…)
68 = 60 :
69 = 2 :
千早(『ミスメイカー』で『眠ら』せるには時間が必要…先に『カウント』をつけられた私の前に何かを『眠ら』せることはできない)
千早(『ミスメイカー』の能力はないものとして考えていいわ。私が触れられるのはまずいけれど…)
あずさ「あらあら~。追いつめる側から一気に追いつめられる側ねぇ~ッ、どんな気持ちかしら~?」
あずさ「このまま『ミスメイカー』でブッ飛ばして…すぐに『カウント』を『ゼロ』にしてあげるわ~ッ、千早ちゃん!!」
千早(思考も短絡的…)
千早(『逃げ』に徹されたらもう私の勝ち目はないけれど…そうしない)
千早(恐らく、取り憑かれ『凶暴化』したことで判断力が低下しているのね…いつものあずささんならばこんな粗雑な攻め方はしてこないわ)
ザッ ザッ
千早(また真っすぐ突っ込んでくる…そうとわかれば…)
あずさ「とどめよッ!!」バオッ
千早(あずささんの攻撃の軌道が読める…)ス…
あずさ「え?」
ヒュ
ドギャァァ!
あずさ「ぐぎゃっ!?」
70 = 60 :
71 = 2 :
千早「あずささん…あなたは以前、私の『ブルー・バード』の動きは単調…だから攻撃を当てるのは難しくないと言ったけれど」
あずさ「う…」
千早「その通りね。速くなった分、動きは単純…直線的に突っ込んでくるだけなら」
あずさ「うおおおおッ!!」バオッ
千早「ふっ!!」ヒュン
ドギャス!
あずさ「あがっ…!」グキ!
千早「簡単に攻撃を当てられるわ」
あずさ「なん…ですって…」グラ…
千早「もう時間がない…このまま離れてもカウントが『ゼロ』に前に射程距離の外に出る事は出来ない」
千早「なら、悪いけれどあずささん…あなたを気絶させる他ないわね」
あずさ「ぐ…」
72 = 60 :
73 = 2 :
あずさ「シャァッ!!」ドバ
千早「遅いわ」ヒュン
あずさ「がっ!」バキ!
・ ・ ・ ・
千早「あなたから向かってくるのなら好都合…」
ドドドド
千早「さぁ、気絶してもらうわ」ザッ
あずさ「う…」
ドドドドドド
あずさ「あああっ!!」ダッ!!
千早(逃げた…)
千早(いかに『凶暴』な『野生生物』も天敵からは本能的に逃れようとする)
千早(『憑依スタンド』に取り憑かれた人も、こう叩きのめせば恐怖は感じるのね)
74 = 60 :
75 = 2 :
千早(しかし…)
千早「逃がすと…思いますか?」
ササッ
あずさ「はっ、そんなところから何を言っているの千早ちゃん…」
ドドドドドド
あずさ「『ブルー・バード』の射程距離は7m、ここまでは…」
ヒュゥッ
あずさ「え…」
ドドド
千早(届く…)
あずさ「う…」
千早「行って…『ブルー・バード』」
あずさ「きゃああああああああああああああ」
ド バ バ バ バ バ
ギャン ドグオ
あずさ「う…が…っ!!」
ドッバァァン
76 = 60 :
77 = 2 :
あずさ「あ…う…うぁ…」ガクッ
千早「少し…」
千早「やりすぎたかしら。いえ…」
千早「こうでもしなければ、私の方が…」
カチ! カチ!
・ ・ ・ ・
千早(『カウント』が…消えない…?)
あずさ「はぁ、ふぅ…」
千早「まだ…気絶していない…!!」
あずさ「ふ…少し…」
あずさ「及ばなかったわねェェ~ッ、千早ちゃん…!」
千早「く…」
千早(もう、時間がない…!)
78 = 60 :
79 = 2 :
千早「『ブルー・バード』!!」
あずさ「おっと」ヒュバッ
バキ! ドガ!
千早「……!」
あずさ「もう焦る必要もない…攻撃されなければ、終わりよ。こっちだって、避けるだけなら簡単」
千早「うおおおおおおおお」ゴォ
あずさ「もう、遅い」
カチィ!!
千早「あ…」フラ…
ドザァァ
あずさ「ふぅ…千早ちゃん」
あずさ「驚いたわ…この短期間になかなか扱えるようになってるじゃあない、『ブルー・バード』を」
80 = 60 :
81 = 2 :
クンッ!
あずさ「なんだか…久しぶりに『ハイ』になっちゃったわ~」
ヒュァァァ
あずさ「よく分からないけど、他人を打ち負かすのって気分がいいわねェ~ッ」
ドバギャァ!!
あずさ「がふっ!?」
ガシャァァン
あずさ「な、何…」
バタム!
ヒュゥゥ
ゴツン!
千早「う…」
千早「『ブルー・バード』……ふぁ…」
千早「椅子と、高槻さんが持ってきた置物を…ん…『軽く』して浮かべておいた…」ゴシゴシ
82 = 60 :
83 = 2 :
やよい「くぅ…」
小鳥「むにゃむにゃ…」
あずさ「………」
千早「自分の手は汚さず、他人を戦わせる…」
千早「こんな卑劣なスタンド…! 許せないわ…」
千早「本体をすぐに探し出して…」
ヒュッ
バリ!!
千早「………え?」
タラァ…
千早「な…何!?」
千早(また、同じスタンド…? だけど、三人とも気絶しているし、他に誰の姿も見えない…)
千早(今…どこから攻撃されたの…?)
84 = 60 :
85 = 2 :
ゴゴゴゴゴ
千早「………」
キョロ キョロ
千早(何かが動いてるようには見えないけれど…)
ヒュン
ガリッ!!
千早「痛っ…!?」
千早(後ろから…! 何かに噛まれているッ!!)
千早「このっ…!」バッ
ヒュン
千早(くっ、逃げられた…)
ゴゴゴゴゴゴ
千早(今の噛まれた感触…小さな生き物? もしかして、小動物を『凶暴化』させているの…?)
86 = 60 :
87 = 2 :
ジ…
グル ジィ…
千早(目で追うのは無理ね…だったら…)
スゥ…
千早(春香の『アイ・ウォント』は『五感』を『支配』するという…)
千早(なら、目だけに頼るのは危険と、あずささんは教えてくれた)
千早(そのため、音である程度判断できるよう訓練はしてある。元々、音楽に携わる者として耳はいいつもりだけれど)
シィーン…
千早(敵は攻撃するために飛びつく必要がある…足音が聞こえなくても、大きく踏み切る時には音はするはず)
千早(方向がわかれば…)
タッ
千早「そこっ!!」バッ
88 = 60 :
89 = 2 :
「ヂュッ!!」
ギュォォーン
クル!!
千早(避けられた! だけど…)
千早「そっちに行くと思ったわ…『ブルー・バード』の手を避けるため空中で方向転換して…」
スタッ
千早「その先にあるのは…!!」
ブワッ バサァ!!
「!? !」
バァーン
千早「カーテン…今日はお世話になりっぱなしね」
千早「包むものがこれほど小さいのなら、空気よりも『軽く』すれば一緒になって天井に落ちていくわ」
90 = 60 :
91 = 2 :
ガシィ!
「チュ… …!」
千早「さて…」
千早「やはり…あなたなのね。少し意外だったわ」
千早「出てきなさい、我那覇さん…!」
?「!」ビクッ
千早「これはあなたのスタンドでしょう…? コソコソ隠れて、みっともないと思わないの…!?」
シン…
千早「出てこないつもりかしら…それならそれで、こっちにも考えがある」
ガラッ
千早「あなたがこのまま姿を現さなければ…この鼠が空を旅することになるわよ」
「ヂュゥ!?」
千早(まぁ、本当に落とすつもりもないけれど…こういうのって、愛護団体に訴えられたりするのかしら)
92 = 60 :
93 = 2 :
ザッ!!
・ ・ ・ ・
千早「来たわね、我那覇さん」クル
響「やめろ、千早…! ハム蔵を放せ!」
千早「ええ、いいわよ。あなたのように汚い真似はしたくないもの」パッ
ハム蔵「チュ、チュゥゥゥ…」ヒュッ ヒョコッ
響「なんだと…? 今なんて言った、千早?」
千早「自分の手は汚さず、高槻さんに、音無さん…あずささんにも戦わせ、こんな鼠にまで戦わせるなんて…信じられないわ」
響「ハムスターだ」
千早「?」
響「ハム蔵はハムスターだ、鼠じゃあない」
千早「知っているけれど…それがどうかしたの?」
ゴゴゴゴ
響「………」
千早「………」
ゴゴゴゴゴゴゴ
94 = 60 :
95 = 2 :
千早「私も…『凶暴化』させる? そのつもりなら、やめた方がいいわよ」
響「何…?」
千早「あなたのスタンドは同時に複数の生物に取り憑かせることはできない」
千早「そして、誰かに取り憑かせていている間…あなた自身はスタンドを使うことが出来ない」
千早「だから、一人ずつ戦わせ…自分は出てこなかった。違うかしら」
響「それが一体…」
千早「見た限り、あなたの能力は『凶暴化』させるだけ。『自由に操る』ことができるわけではないわ」
千早「あずささんの『ミスメイカー』はともかく…高槻さんのスタンド、使ったことのないあなたがあれほど上手く操れるはずがないもの」
千早「『凶暴化』して動きが単調になったとはいえ…戦ってるのはあくまでも本人よ。違うかしら」
響「………」
千早「私が『凶暴化』させられたとしても、恐らく無差別に…目の前にいるあなたに襲いかかるだけよ」
千早「だから、意味がないわ。私にそれを取り憑かせたところで…」
96 = 60 :
97 = 2 :
響「なぁ、千早」
千早「何?」
響「自分が、ハム蔵や…やよいやあずさやピヨ子を傷つけさせたいと思ってやったと…そう思ってるのか?」
千早「思ってなくても、実際そうなっているでしょう(実際にやったのは私だけれど…)」
響「こんなこと言ってもわかってくれないだろうけど、自分はこんなこと反対だった」
千早「え?」
響「だけど相手は手強い。リスクは最小限にするべきだって…だからやった」
千早(誰かに言われたの…? 春香が、そんなことを?)
千早「…それで?」
響「自分のスタンド、『トライアル・ダンス』」
響「誰かを『凶暴化』させるなんて、そんなの本来の使い方じゃあないんだ」
千早(本来の使い方じゃあない…?)
響「最初から必要なかったんだ、あんな手…自分が本気でやれば千早なんかに負けたりしないからな」
千早「…確かめてみる、我那覇さん? 本当に、私の『ブルー・バード』に勝てるのか」
響「ああ、そのつもりだぞ」
98 = 60 :
99 = 2 :
響「ハム蔵、下がってろ。巻き込まれるぞ」
千早「巻き込まれる…? 何か心配をしているけれど…」
千早「あなたのスタンド…『人に取り憑く』スタンドで何が出来るというの?」
響「ま、見てるといいぞ…」
スゥ…
響「『トライアル・ダンス』ゥゥッ!!」バリ バリ バリ バリ
千早「!」
響「………」シュー
千早「…我那覇さん?」
響「フゥゥゥゥ…」
千早(これは…)
千早(スタンドを自分に取り憑かせたのね)
千早(なるほど、これが我那覇さんの言うところの…本来のスタンドの使い方というわけね)
100 :
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