元スレ伊織「スタンド使いを生み出す『弓と矢』…」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
651 = 626 :
652 = 2 :
あずさ「…!」ゴォォッ
フワ…
あずさ(自分を『軽く』して天井に…)
千早「はぁっ…!」ビュッ
シン…
千早「!?」
千早(音が…)パチ…
トン
千早「あ…」
あずさ「このように…」
あずさ「『アイ・ウォント』は『視覚』以外の感覚も奪ってくる。目が見えないからって、『聴覚』だけに頼ってもいけないわよ~」
千早「あ、あずささん…『耳』にも触っていたのですね」
あずさ「うふふ…スタンド相手に『ずるい』なんて理論は通用しないわよ~」
653 = 626 :
654 = 2 :
千早「そうではなく…」
あずさ「何?」
千早「『目』も『耳』も封じられたら、一体どうすれば…」
あずさ「どうしようもないのなら…」
あずさ「そこまでよ。あなたは春香ちゃんには勝てないわ」
千早「…!」
あずさ「『アイ・ウォント』は、今やった事を遥かに高いレベルでやってくるわ。一つずつなら、『視覚』も『聴覚』も自由自在」
あずさ「少なくとも…『視覚』と『聴覚』がON/OFFされること。あなたは、これをどうにかできなければならない」
千早「………」
ズキッ
千早「う…!?」クラッ
千早(目が…眩しすぎる…!)
あずさ「あ…! ごめんなさい、千早ちゃん!」
千早「こ、これは一体…」
あずさ「『眠ら』せた部分を個別に解除しようとすると、こうなるのよ…練習はしてきたのだけど…」
655 = 626 :
656 = 2 :
あずさ「次は、少し休んでからにしましょう。次はこうならないようもっと気をつけるわ…」
千早「私は大丈…」
千早「う…」クラッ
あずさ「『眠って』いた目が急に『起こされ』たから…普段よりも大量に光が飛び込んできて、脳の『視覚』を司る部分がショックを受けたのよ」
あずさ「少し、横になった方がいいわ」
千早「そうさせて…もらいます」フラフラ
あずさ「あ、そうだわ。膝枕はどうかしら?」
千早「え…い、いえ…そこまでは…」
あずさ「あらあら~、遠慮しなくてもいいのよ~?」グイッ
千早「きゃっ!?」
ポスッ
千早「…別にいいと言ったのに」
あずさ「千早ちゃんはよく頑張ってるわ、本当に…」ナデナデ
千早「………」
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658 = 2 :
………
……
…
千早「ふぅ、ふぅ…」
あずさ「今日はこれくらいにしておきましょう」
千早「はい…ありがとうございました」
あずさ「ううん、みんなのためだもの。頑張って、春香ちゃんを止めましょう」
千早「ええ…」
千早(私の『ブルー・バード』…強くなったと、思う。射程距離は『10m』に伸びた、『重量』を『奪う』こともできるようになった。他の性能も上がっている)
千早(だけど…春香の『アイ・ウォント』は『ミスメイカー』を遥かに超えるという…こんな程度では、勝つ事などできやしない…)
ズズ…
千早(…ごめんね、『ブルー・バード』。あなたが悪いわけじゃあない)
千早(だけど、足りない…何か、決定的なものがなければ…春香を止める事はできない)
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660 = 2 :
千早(………)
あずさ『千早ちゃん、この後レッスンに行こうと思っているのだけど…一緒に来る?』
千早『いえ、少し考え事をしたいので…』
あずさ『そう…』
千早(あずささんとはそこで別れた…考えたい事というのは…)
千早(高槻さん…)
千早(我那覇さんが『敵』だとすると…高槻さんは…?)
千早(もしかしたら、あずささんと同じように…私の味方をしてくれるかもしれない…)
千早(しかし…スタンドを使えるということは、やはり…)
千早(…高槻さんは、まだ事務所にいるのかしら)
千早(いえ、やめておきましょう。もしも、そうじゃなかったら…)
千早(この間は『くっつける』スタンド相手に手も足も出なかった)
千早(春香の『アイ・ウォント』。私の『ブルー・バード』が本当に、勝てるのかしら…)
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662 = 2 :
ザワザワ
千早「…?」
貴音「………」ペラペラ
?「………」ボソボソ
千早(あれは、四条さん…一緒にいるのは…)
千早(…誰かしら? 壁の陰に隠れてよく見えない…)
千早(流石に、ここからでは話の内容は聞き取れないわね…相手の声も、ボソボソ声なのと四条さんの声でよくわからない)
千早(…何故だか、気になる。見てみようかしら…)
ドッ
千早「…!!」ゾワッ
千早(何…この、突き刺すような視線は…)
クル…
千早(待合室…)
ドドドド ドド ドド
美希「………」
ドドドドド
千早「…美希」
美希「やっほー、千早さん」ヘラッ
663 = 626 :
664 = 2 :
千早「何か…用かしら」
美希「うーん…用ならあるんだケド、廊下で話すのもナンだし…」
美希「こっち来てよ」クイッ
千早「………」
千早「…わかったわ」
テッ テッ テ…
カチャ… パタン
千早「…何? 話でもあるのかしら…?」
美希「話さなくても…」ズ…
千早「…!!」
ドドドドド ドドド
美希「わかってるでしょ? 千早さん…」
千早「美希…あなた…」
美希「同じ『スタンド使い』として」
ドドドドド
665 = 626 :
666 = 2 :
千早(『スタンド』を見せてきた…)
美希「ミキの『リレイションズ』♪ オシャレでしょ」
千早(美希と同じような身長と体格…『近距離パワー型』…かしら)
千早「戦う…理由は…?」
美希「千早さんが響を倒したから…かな」
千早「!」
千早(私を襲ってきた我那覇さんの『仲間』…)
千早「我那覇さんの敵討ちと…そういうわけ…?」
美希「んー…それもあるけど、違うカナ」
ドドドドド
美希「ミキね、ミキの『リレイションズ』がどこまでイケるのか試してみたいの」
ドドド
美希「千早さんのスタンド…響を倒せるってことは、スッゴイ強いってことだよね?」
ドドドドド
美希「だから…ミキが倒す」
・ ・ ・ !
千早「『ブルー・バード』!!」ドォン
イィン
美希「あはっ、千早さんのスタンド、ちっちゃくて可愛いの♪(あんま強そうじゃないケド)」
千早「くっ」
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668 = 2 :
美希「………」カツ…
千早「………」スッ…
カツ カツ カツ
スタ スタ スタ
ピタ…
シィーン…
美希「………」
ドドド ドドド
千早「………」
ドドドド ドドド
グ…
千早「!」サッ
ゴォッ
バ ギ ャ ァ ァ ァ ァ ン
千早「う…ぐ…っ!?」グォッ
バガン!!
美希「あはっ」
669 = 626 :
670 = 2 :
本日分はこれで終了です。支援ありがとうございました。
新年も『弓と矢』をよろしくお願いします
671 = 626 :
あけましておめでとうございます。
投下乙でした!毎回非常に楽しみにしてます。
672 :
新年早々おつ
674 :
あけまして乙
675 :
ストレンジ・リレイションってスタンドあったよね
三部のドラマCDだけに
676 :
響が負けたのを知ってるのか
乙
677 :
こういう修行シーンってすごく好きです
あずささんが師匠ポジなのもベネ
678 :
乙
今年も期待してる
679 :
乙
このスレのせいでジョジョ買ってしまったよ
680 :
>>679「買ってしまったなら使ってもいい!」
681 :
迷ったら「買うな」だ
しかしもう買った…
682 :
すみません、なんか全然進まないんで本日は休載します
金曜までには…と言うか金曜にやるので何卒
683 :
かまわん
684 :
書け
685 :
あらら残念だ。
686 :
フラワーガールとクレイジーDはどっちが強いんですか!
刑事コロンボが好きだったせいで気になって夜しか眠れません!
687 :
すみません…本当にすみません…
今日になってもまだ今回分が書き終わりません…最初の方が中途半端なので出来上がってる分を投下というわけにもいきませんし…
全部イナイレが悪いのです、俺は悪くねぇのです。
私はウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです…
嘘です。始めます。
688 :
689 = 2 :
………
伊織(貴音が見つけたという『もう1人』…)
伊織(一体、誰なのかしら…あずさは…違うわよね、真の話もある)
伊織(千早…? 『やよいを操った奴』がそうである可能性もあるけど、なんだかんだで千早が一番可能性が高い気がする…)
伊織(…貴音を信頼している、そう思ったばかりだというのに…)
伊織(気になって仕方ないわ…! 貴音、連れて来られるわよね…!?)
やよい「伊織ちゃん?」ヒョコ
伊織「うひっ!? や、やよい…」
やよい「どーしたの、難しい顔してるよ?」
伊織「え、ええ…ちょっと考え事を…やよいは…?」
やよい「あ、今ちょっと真さんと話してて…」
真「へへへ…やぁ、伊織」ニコニコ
伊織「…上機嫌ね、真。なんかいいことでもあった?」
真「ええ? あはは…やっぱり、顔に出ちゃうかな?」
伊織(こっちは色々悩んでんのに、能天気な奴…)
691 = 2 :
伊織「その顔…何かいいことでもあったわけ?」
真「えっと、何かって言うと…えへへへ…」ニヤニヤ
伊織「…やよい、何があったのか教えてくれる?」プイッ
やよい「真さん、今度放送されるドラマの主演に決まったんです!」
真「あ、男性役じゃあないよ! ちゃんと女性役!」
伊織「ドラマの主演女優ね…へぇ、アンタもようやくそこまできたわけ」
真「う、上から目線だなぁ…もっと素直に『おめでとう』って言ってくれてもいいじゃあないか」
伊織「ま、せいぜい頑張りなさいよ。成功したらその時言ってやるわ」
真「ああ! 最近ドタバタしてたからね、ここらでバリバリ気合い入れていかないと!」
伊織「なんだ、元気そうじゃない。亜美真美の件はもういいのね」
真「え、何が? ………」
真「………」
真「あああ…」ドヨォン
やよい「はわっ!? ま、真さん…大丈夫ですか!? 頭痛いんですか!?」
伊織「うわっ、再発した…余計なこと口走るんじゃあなかったわ…」
692 = 690 :
しえん
693 = 2 :
真「くぁーっ…聞いてよ伊織、やよい…あれ以来双子の距離が露骨に遠いんだよ…」
伊織「知らないわよ、アンタの自業自得でしょうが。そこまで面倒見きれないわよ」
真「そりゃ、あんな暴力振るってくるようなヤツ、怖がって当然だよなぁ…」
やよい「えっと…私、画面でしか見てなかったからよくわからないんですけど…」
やよい「真さんは怖くないです! すっごい優しいですよ!」グッ
真「ありがとうやよい、少し心が軽くなったよ…」ズーン
伊織「はぁ…」
伊織「落ち込むのは勝手だけど、仕事貰ったんでしょ? そこに持ち込むのはやめなさいよね」
真「それは…わかってるけどさ…」
伊織「はいはい、亜美とは今度私が話しておくわよ。アンタがそんなんじゃ765プロの評判にも関わるじゃないの」
真「え、あ…うん」
やよい「ふふ…」
伊織「…何笑ってんのよ、やよい」
やよい「えへへ、なんでもないよ!」
伊織(貴音といいやよいといい…何なのよ、もう…)
694 = 688 :
695 = 2 :
伊織(貴音か…)
伊織「ねぇ、やよい…真…」
やよい「?」
真「どうしたの?」
伊織「…いえ、やっぱりいいわ」
伊織(やよいに話したところで、私が何かできるわけでもない…)
真「伊織、なんか悩みでもあるのかい?」
伊織「別に悩みってほどじゃないけど…」
やよい「伊織ちゃんが言いたくないなら、言わなくていいと思うけど…」
やよい「言いたいのにガマンしてたら、よくないかなーって」
伊織「………」
伊織「そうね。その通りだわ」
真「何かあったのか、伊織」
伊織「それは…貴音のことなんだけど…」
………
………
696 = 690 :
697 = 2 :
真「『もう一人』が見つかった…んだ…」
やよい「うー、考え事ってそのこと?」
伊織「まぁ、そうね…」
真「よし、ボクも助太刀に…」
伊織「だから、一人で行かなきゃだって言ったじゃない。話聞いてないでしょあんた」
真「冗談だよ。それにしても、その相手も心配性と言うかなんと言うか」
やよい「伊織ちゃんは、貴音さんが心配なの?」
伊織「心配と言うか…」
真「もどかしいのかな。自分は何もできないってのが」
伊織「………」
やよい「伊織ちゃん…」
真「…伊織はさ、貴音さんは失敗すると思う?」
伊織「そんなことないわ、想像もできない」
真「そうだよね。ボクもそう思うよ」
699 = 2 :
やよい「貴音さんなら、きっと大丈夫です!」
真「そうだよ、上手くいくはずさ」
伊織「楽観的ね…アンタ達は心配にならないの…?」
真「ならないよ。伊織が貴音さんは失敗しないって言ってるから」
伊織「は」
やよい「伊織ちゃんは、できることがないって…それが不安なんだよね」
真「それだけで…貴音さんが心配なわけじゃあないんだろ?」
伊織「………」
真「ボクは伊織のことを信頼してる。だから伊織が上手くいくって言うならボクもそれを信じる」
伊織「そ…」
伊織「…そういうこと、本人の前で軽々しく言うもんじゃあないわ…」プイ
やよい「そうかな? 言わなきゃわかんないことってあるかも」
やよい「私も、伊織ちゃんのこと、しん…しん…信じてるよ!」
伊織「やよい…」
真「あれ、ボクは?」
700 = 690 :
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