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    元スレ勇者「ハーレム言うなって言ってるじゃないですか」盗賊「……3、だよ……」

    SS+覧 / PC版 /
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    タグ : - ハーレム + - 勇者 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    351 :

    変なのが一匹騒いでるけど気にすんなよー乙

    352 :

    がんがれ

    354 :

    >>339>>348
    これ何かのコピペか?どっかで見たことあると思ったんだけれども…

    >>1乙!

    355 :

    >>1おっぱいぱい!

    357 :

    続き待ってます。

    358 :

    そろそろ来ないかな?

    359 :

    生存報告だけでもしてほしいかな.....
    オラ怖くなってくるだぁ

    361 :

    頼む、きてくれー!
    SSもそうだが、絵も見たいんだー!

    362 :

    いきてますー
    すみません、もうちょっと待って下さい。仕事が…

    363 :

    生きてたか
    いつまでもまってるから仕事頑張れ

    364 :

    おお生存報告がきてくれるだけありがたい
    これでまた待つ気力が戻ってくる

    365 :

    待つ

    366 :

    わたしまーつーわ

    367 :

    いつまでもまーつーわ

    368 :

    たとて>>1が書いてくれなくてーもー

    371 :

    待つでし

    373 :

    まーつわー

    374 :

    その流れはイラネ

    375 :

    待つ

    376 :

    おつー仕事も頑張ってねー応援してるぜー

    378 :

    絵に誰もコメント無くてわろた

    最高ですありがとうございます

    379 :

    >>378
    レス無くても最高なのは周知の事実じゃないか

    380 :

    まーだかな

    381 :

    あれ、もう一月半か…
    正直このスレが一番好きなんだが

    なんとか最後まで書ききってほしい

    382 :

    しかし誰もいなくなったな。>>1も読み手も

    >>1さんキングクリムゾン使っても文句言わないのでなんとか完結させてくださいよぉ

    383 :

    そりゃあ最後に本編を更新したの2ヶ月以上前だからな
    もうちょっと待ってって言ってから1ヶ月以上

    384 :

    読み手()のレスなんて月に一回保守するくらいで十分だろ
    他のスレなんか夏厨が「作者との交流()」とか言って作者レス300も無いのに1スレ埋めるんだぜ

    385 :

    そりゃ酷い…

    386 :

    もう夏厨も今週限りだな。
    作者も落ち着いてエタれるだろうな。

    387 :

    ――――――――


    パチパチ…

    勇者「ふう……なんとか大きい焚き火も用意できた……」

    遊び人「やっぱりこうも暗いと薪集めも面倒だね」

    商人「それでは早速夕餉の準備です!!遊び人ちゃん!」

    遊び人「自分は何もしない気まんまんだね」

    僧侶「私手伝いますー」

    武道家「じゃあ二人は夕餉の準備をお願いね」

    魔法使い「じゃあわたしたちはテントをたててよっか!」

    勇者「そうだね」

    盗賊「……じゃあ私は……」

    遊び人「あ、盗賊。実はちょっと食材が足りないの。だから私達と山菜採り手伝ってくれないかな?」

    盗賊「……うん、お安い御用……」

    ワイワイ

    勇者「えっと、じゃあ僕は……」

    遊び人「勇者ちゃんはゆっくりしてて」

    武道家「もう仕事も無いみたいだからね」

    勇者「うーん……それじゃちょっと散歩に行って来るよ」スクッ

    勇者「えっ、でももう暗いし危ないから……」

    勇者「大丈夫大丈夫、ちょちょいっと行って来るだけだから」

    魔法使い「んもー、はやくかえってきてね」

    勇者「あはは、大丈夫だって。それじゃね」

    スタスタ……

    戦士「……」

    武道家「それじゃ、戦士ー。アンタはテントの方を」

    戦士「ごめん!ちょっとアタシも散歩!」ダッ

    勇者「えっ!ちょっと……」

    タッタッタッ……

    僧侶「……行っちゃいました」

    商人「ま、お腹が空いたら二人とも戻ってくるでしょう」

    388 = 1 :

    ―――――――――――

    スタスタ……

    ザッ

    勇者「……ん。ここら辺で良いか」

    ジャキッ

    ヒュンッ!!

    勇者「ふっ!」

    勇者(……いくらなんでも皆に心配されすぎだ)

    勇者(とにかく少しでも……少しでも強くならなきゃ……)

    勇者(そうすれば……)


    ―――――


    ランシール勇者『…………今は、『見逃してやる』んですの 』


    ―――――

    勇者「……」

    勇者(……きっと僕が強くなれば……)

    勇者(強くなれば……疑われもせずに……)


    「とりゃっ!!」


    勇者「っ!!?」

    ガキィンッ!!

    勇者「……っ……あれ?」

    戦士「へへ、防がれたか」

    勇者「戦士!」

    389 = 1 :

    スチャッ

    戦士「ん、よしよし。反射は良かったぞ」

    勇者「ど、どうしたのさ。いきなり」

    戦士「んー?ま、お前の反応が鈍ってないか見てみたんだよ」

    勇者「見てみたって……」

    戦士「でも合格だ!よろこべ!」フフン

    勇者「はぁ……わざとらしく掛け声出されたり、檜の棒使われたり……手加減されてんの丸分かりで喜べって言われてもなぁ……」アハハ

    戦士「……」

    勇者「あ、あれ?戦士?」

    戦士「……嫌か?」

    勇者「へ?」

    戦士「…………久しぶりに……師匠として……その、特訓を一緒にしようかと思ったんだけどさ」

    戦士「……嫌だった、か?」

    勇者「……特訓?」

    戦士「うん」

    勇者「……」

    勇者「……ははっ」

    ザッ

    勇者「じゃあ……久々にお願いしてもいいですかね?“先生”」

    戦士「!!」

    ザザッ

    戦士「ははっ!あぁ!そうこなくっちゃな!」

    戦士「ほら!どっからでもかかって来い!」

    390 = 1 :

    ワーワー


    「……」


    ズザァッ!

    勇者「っ!!」

    戦士「おら!そこ甘いっ!」


    「……」


    ドシャァッ!

    勇者「……ふっ!」

    戦士「力不足だぞ!その調子でそんな技使えるか!」


    「……」

    (……やはり、似るものなのだな……)


    ……………


    ドサッ

    勇者「はっ……はぁっ……!」ゼェゼェ

    戦士「ふぅ……とりあえず、やっぱり力、速さ不足かな」

    勇者「はぁっ……!や、やっぱりそうだよね」ゼェゼェ

    戦士「もう技の形とかは完璧なんだけどな……力と速さがあってこその技が多いし……」

    勇者「ぐ……そうだよね……何か力が無くても効率よく使える技があればいいんだけどね……」

    戦士「そうだな……ちょっと立ってみ」

    勇者「へ?うん」スクッ

    戦士「アタシの肩あたりに軽く一発やってみ」

    勇者「一発?わかった……」

    ソッ……

    戦士「ふっ!」

    ガシッ グイッ!

    勇者「えっ?うわっ!!」グルンッ!

    ドサァッ!

    勇者「い、いてて……」スクッ

    戦士「……ほら、今アタシが何をやったか、わかるか?」

    勇者「うん……僕の檜の棒を振りかざした手を、僕の下一瞬で潜り込んで引っ張って……」

    勇者「その反動で僕の体を回して跳ね上げた……って感じかな?」

    戦士「ははは!相変わらず分析だけはすげー早いのな!」

    勇者「“だけ”は余計だよ」

    戦士「ま、とにかくだ。今みたいに自分の力だけじゃなく相手の力任せで相手を捻じ伏せたりもできるんだ」

    戦士「勇者はそっちを頑張った方がいいかもな」

    勇者「うーん……確かに……」

    391 = 1 :

    ザッ

    「それには少し異議があるな」

    勇者「えっ?」

    戦士「お、お前!!」

    スタスタ……

    ムオル勇者「それは、勇者……お前には薦められん」

    ジャキッ

    戦士「お前!何しに来たんだよ!!」

    勇者「せ、戦士。落ち着いて」

    戦士「勇者に……!勇者に何があって……!」

    ムオル勇者「落ち着け。俺自身勇者に国連の勇者としての用事があるわけではない」

    戦士「……何……?」

    ムオル勇者「今だってダーマまで神官殿を御送りした後に、お前達がこの近くに居た事を思い出し顔を出しただけだ」

    勇者「そ、そうなんですか?」

    戦士「……そんな事言って……油断させてんじゃねーだろうな」

    ムオル勇者「俺は空言で事象を複雑にするのは好まん」

    戦士「……」

    スチャッ

    戦士「……じゃあ、何で顔を出そうと思ったんだよ……何か理由があったんだろ」

    ムオル勇者「……まぁ、いくつかあるがな」

    ムオル勇者「一つは……それだ」

    勇者・戦士「「え?」」

    ムオル勇者「……その剣術……体裁きに興味があった」

    勇者「剣術……?どうしてまた……」

    ムオル勇者「……いや……懐かしくてな。また見ていたくなった」

    戦士「どういう事だよ?」

    ムオル勇者「……オルテガ殿を、少し思い出してな」

    勇者・戦士「「!!!!」」

    392 = 1 :

    戦士「お、お前お師匠を知ってんのか!?」

    勇者「父さんと知り合いだったんですか!?」

    ムオル勇者「あぁ、昔何度か仕事も一緒にこなした」

    ムオル勇者「オルテガ殿には何かと世話になってな……お前らの剣術には名残がある。それをもう少し見たくなった」

    勇者「そ、そうだったんですか……!」

    戦士「……っ!」

    勇者「ん?戦士?」

    ムオル勇者「……?どうかしたのか?」

    戦士「……なんでもねーよ……!」ムスッ

    勇者・ムオル勇者「「?」」

    戦士(こいつ……お師匠と仕事してたのかよ……)

    戦士(……)


    ―――――――


    戦士(小)『ねーねー!おししょー!』

    オルテガ『どうした戦士?』

    戦士『あたしもねー!つよくなったらおししょーといっしょにたたかうんだー!』

    戦士『ゆーしゃとあたしと、おししょーでむてきになるよ!!』

    オルテガ『あっはっはっは!!そうかそうか!頼もしいな!!』ナデナデ

    戦士『えへへー!』

    オルテガ『……でも、それはできんな』

    戦士『えっ!!!?なんでー!』

    オルテガ『……はは、お前も大きくなればわかるさ!』


    ―――――――


    戦士(……ぐぬぅっ……)

    戦士(コイツ……なんか本当に……凄いむかつく……!)

    393 = 1 :

    戦士「で、さっきのは?」

    ムオル勇者「む?」

    戦士「さっきの戦法を否定した理由だよ!なんでさっきのじゃ勇者にオススメできないんだよ!」

    勇者「あ、それは僕も知りたいです」

    ムオル勇者「……あれは諸刃の剣だからだ」

    戦士「!」

    勇者「諸刃の剣?」

    ムオル勇者「あれは確かに合理性の塊のような戦法に見えるが、勇者の様な防御力も弱い者が使うと失敗すれば後が無い」

    ムオル勇者「敵の懐に飛び込む技だ……リスクが高いに決まっている」

    ムオル勇者「ああいったものは、他者より防御、スピードが勝っている者が使うべきだ。勇者が使えば……想像に難くない」

    戦士「……!」

    勇者「うーん……そっか……」

    戦士「……じゃあ、どんなのが良いって言うんだよ」

    ムオル勇者「じゃあ、俺が少し伝授しよう」

    勇者「!ほ、本当ですか!」

    戦士「っ!!」

    ムオル勇者「あぁ。元から少し、そのつもりだったしな……む、勝手に話を進めたが、それでいいか?」

    勇者「是非お願いします!!」

    戦士「……」

    クルッ スタスタ

    勇者「!せ、戦士!?」

    戦士「もうそいつがいるからいいだろ!勇者のアホ!アホアホ!」

    勇者「い、いや、そういうわけじゃ無いって!戦士の助言も是非聴きたいし……!戦士ー!」

    スタスタ…

    勇者「……あー……行っちゃった」

    ムオル勇者「……何か、その……すまん、な」

    勇者「あ……いえ、お気になさらず……」

    …………
    ……

    .

    394 = 1 :

    ――――――


    ガサッ

    盗賊「……ほら、こんな所にも、あったよ……」

    僧侶「本当だー!やっぱり盗賊ちゃんはすごいです!」

    盗賊「……うふふ……」

    僧侶「遊び人ちゃんは……あれ?」

    遊び人「……」

    僧侶「遊び人ちゃん?」

    遊び人「え?ど、どうしたの僧侶?」

    僧侶「いえ、なんだか静かだったので……大丈夫?」

    遊び人「うん!大丈夫!ちょっと集中してただけだよ」

    盗賊「……山菜採りは、どうしても無口になっちゃうよね……」

    遊び人「盗賊は元からじゃない」

    僧侶「あはは!そうですよ!」

    盗賊「……一本取られたね……」

    遊び人「ふふ、それじゃ結構採れたし戻りましょっか」

    僧侶「はい!皆きっとお腹空かせて待ってますよ」

    盗賊「……急ごっか……」

    スタスタ…

    遊び人「……」

    遊び人(……やっぱり……この辺りの景色……)

    遊び人(……)

    スタスタ…

    ……

    395 = 1 :

    ―――――

    スチャッ…ゴソッ…

    魔法使い「よーし!こんなところかな?」

    武道家「あれ、そっちちょっと曲がってない?」

    魔法使い「あら、そうだねぇ」

    商人「こっちは私が押さえとくんでそっちを……」

    スタスタ…

    武道家「あら?」

    魔法使い「あ!戦士!」

    商人「あれれ、早かった……です……ね」

    戦士「……」ムッスー

    商人「……うわぁ……わかりやすいですね本当に」

    武道家「戦士?何があったの?」

    戦士「別に!なんでもねーよ!!」

    武道家「なんでも無い訳ないでしょ。勇者と喧嘩でもしたの?」

    戦士「……」

    武道家「はは、図星かー?」

    魔法使い「だめだよっ!ちゃんとなかなおりしなくちゃ!」

    商人「勇くんと戦士ちゃんの喧嘩なんていつぶりでしょうねー」

    戦士「別に、勇者と喧嘩したわけじゃない……」

    魔法使い「えー?じゃあどうしたのさっ」

    戦士「……実はさ」


    ……


    戦士「ってことがあって……」

    魔法使い「……」

    武道家「……」

    商人「……」

    戦士「……な、なんだよう。何か言えよ」


    三人「「「あほ―――っ!!!!」」」


    戦士「うえぇっ!?」ビクゥ!!

    396 = 1 :

    商人「そ、それで勇くんを置いて帰ってきたんですか!!?」

    武道家「あんた、あいつらが勇者に目をつけてるの知ってるでしょ!!?」

    魔法使い「も、もしかしたら、そのひとは嘘をついてて……ゆーしゃは、さ、さらわれたりしてるかもだよ!!?」

    戦士「で、でもでも、そいつ、嘘は嫌いって」

    商人「それを間に受けてどうするんですか!」

    武道家「万が一って事もあるのよ!!」

    魔法使い「それをふくめたうそかもしれないよっ!」

    戦士「……」

    戦士「……」

    戦士「……」

    戦士「……」

    戦士「……」


    戦士「やばい」


    武道家「あんたは本当にっ!」

    商人「どこまで脳筋なんですかっ!!!!」

    魔法使い「まだ、まだきまったわけじゃないけどはやくゆーしゃのところに!!」

    戦士「ゆ」

    ダァッ!!!!

    戦士「ゆうしゃあああ――――――!!!!!!!」ドドドドドドド!!!!

    商人「早っ!!!!」

    武道家「くっ!!二人とも!追いかけるわよ!」ダッ

    魔法使い「ま、まってー!」ダッ

    商人「武道家ちゃんは自分がスピード速いからって軽く言うんですから!」ダッ

    ダダダダダダ……

    ……

    スタスタ……

    勇者「みんなー、水汲んできたよー」

    シーン……

    勇者「……みんなー?」

    勇者「……何処に行ったんだろう……?」

    勇者「……」

    ヒュゥゥ……

    勇者「寂しい」

    ……

    .

    397 = 1 :

    ――――――

    ドサッ

    勇者「ハァッ……!ハァッ……!」ゼェゼェ

    ムオル勇者「大丈夫か」

    勇者「は、はいっ……!」

    ムオル勇者「……どうだった」

    勇者「はい……見たことの無い技が一杯で、びっくりしました」

    ムオル勇者「今のような体裁きは覚える事は容易ではないが、覚える事ができれば……これからの戦闘事情も変わってくるだろう」

    勇者「今のは、ムオル勇者さんが組み立てた技なんですか?」

    ムオル勇者「む……何故だ?」

    勇者「いえ、ちょっと今の技を分解して考えてみると……なんというか、父さんの……オルテガの技に対抗するために作られた技に見えたので……」

    ムオル勇者「……!」

    勇者「あ、あの、違ったらすみません」

    ムオル勇者「いや……少し驚いただけだ。大した分析力だ」

    勇者「いえ、そんな……でも、どうして対抗するような技を……」

    ムオル勇者「……」

    勇者「……ムオル勇者さん?」

    ムオル勇者「…………憧れていたからな……どうしても超えたかった」

    ムオル勇者「……使う機会は来なかったがな……」

    勇者「……」

    ムオル勇者「……まぁ、覚えて損は無い技だ。頭に入れておくといい」

    勇者「あ、はい!ありがとうございます!」

    ムオル勇者「さて……俺はそろそろ次の任務に行くことにしよう」

    勇者「本当にありがとうございました!」

    ムオル勇者「俺がやりたかったんだ。礼はいらん」

    398 = 1 :

    勇者「……あ、ちょっと待ってください!」

    ムオル勇者「む?」

    勇者「さっき仰ってた……僕の様子を見に来たいくつかの理由……」

    ムオル勇者「……」

    勇者「…………他の理由……聴かせて頂いても……よろしいでしょうか」

    ムオル勇者「…………」

    勇者「……」

    ムオル勇者「……アリアハン王から、お前の話は伺った」

    勇者「っ!!」

    ムオル勇者「心配せずとも上層部だけの極秘情報だ……広まることは無い」

    勇者「……そう、ですか」

    ムオル勇者「しかし、その上層部が如何せん、まずい」

    勇者「えっ?」

    ムオル勇者「……勇者」

    ムオル勇者「これから先、他者を信じるな」

    勇者「……?それは、どういう……」

    ムオル勇者「……言葉の通りだ」

    ムオル勇者「お前は、これから様々な事象に巻き込まれるだろう」

    ムオル勇者「敵は魔物だけではないという事を、心しておけ」

    勇者「……」

    ムオル勇者「……」

    ムオル勇者「特に、サマンオサ、ジパング……」

    ムオル勇者「……そして」

    スタスタ……

    ムオル勇者「アリアハンの上層部には……気をつけておけ」

    399 = 1 :

    勇者「!?……あ、アリアハンの、上層部……!?」

    ムオル勇者「お前の旅の困難の一因に成り得る、という事を心の片隅に置いておくんだな」

    ムオル勇者「……それでは、またいずれ会おう」

    勇者「あ、ちょ……」



    ドドドドドドド……



    勇者「え?」

    ムオル勇者「?」


    戦士「ゆうしゃあああああああ!!!!!!!」ドドドドド


    勇者「えぇっ!?戻ってきた!?」

    ズザァ―――――!!!!

    戦士「ゆ、勇者!置いてってごめん!大丈夫か!?何もされてないか!!?」ガシッ!

    勇者「え?え?ど、どうしたのさ!!お、落ち着いて!!揺らすな揺らすな!」ユサユサ

    タッタッタ

    「勇者―――――!!」

    勇者「え?武道家!魔法使い!商人!」

    ザッ!

    武道家「大丈夫!?平気!?」

    魔法使い「よ、よかった……けがとかはないみたいだね」

    商人「も、もう……だから散歩とか一人で離したくないんですよ!」

    勇者「皆どうしたのさ!僕は別になんとも……」

    武道家「……」

    勇者「ぶ、武道家?」

    ザッ

    武道家「……アンタが、国連の勇者ね」

    ムオル勇者「……ああ、そうだが」

    400 = 1 :

    武道家「……勇者に、何の御用かしら」

    ムオル勇者「大した事ではない。もう済ませた」

    勇者「武道家、本当に何でも無いんだって!」

    ペシッ

    勇者「あいたっ」

    商人「勇くんはちょっと黙ってなさい」

    勇者「商人……いや、本当に何でも」

    魔法使い「……ねぇ、国連の勇者さん」

    ムオル勇者「何だ」

    魔法使い「……たしかに、こんかいはなんでもないことだったかもしれない」

    魔法使い「でも、さいしょにせっしょくしたときは、ちゃんとわけがあったんだよね」

    ムオル勇者「……うむ」

    魔法使い「……その“わけ”って……なに」

    ムオル勇者「……今は言うべき時では無い」

    魔法使い「…………そう」

    商人「国連の勇者が一般の勇者に三人がかりで接触……ただ事ではない事はわかりますがね」

    武道家「アンタたちが何を企んでるのかは具体的にはわからない……だけどね。なんとなく想像はつくのよ」

    ムオル勇者「……そうか」

    武道家「……いい?帰って中枢の人間達に伝えて」

    ムオル勇者「何だ?」

    武道家「……これ以上」

    ギュッ

    武道家「これ以上変な勘繰りをしたら、ただじゃおかないって」


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