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    元スレ勇者「ハーレム言うなって言ってるじゃないですか」盗賊「……3、だよ……」

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    301 : VIPにかわりま - 2012/06/10(日) 22:08:18.57 ID:8Zo5mO52o (+19,+29,-14)

    ありがとう本当にありがとう
    302 : VIPにかわりま - 2012/06/10(日) 22:35:29.04 ID:0lk+WLJa0 (+10,+25,-3)
    乙乙乙
    303 : VIPにかわりま - 2012/06/10(日) 22:35:40.10 ID:MKNKBRbWo (+24,+29,-6)
    来てたーーーーーーーーーー!!!
    マジ乙! 次回も楽しみにしてる
    304 : VIPにかわりま - 2012/06/10(日) 23:13:04.22 ID:X1IPu+6DO (-13,-1,-2)
    乙!!
    305 : VIPにかわりま - 2012/06/10(日) 23:16:22.23 ID:yMDM2gvzo (-22,-10,-3)
    乙~
    306 : VIPにかわりま - 2012/06/10(日) 23:33:35.14 ID:o/w2KMtDO (+14,+29,-3)
    果てしなく乙!
    307 : VIPにかわりま - 2012/06/10(日) 23:41:24.58 ID:zmTxwBLDO (+24,+29,-30)
    おっつー

    でもなんか忘れてないか?
    ホラ、戦士ちゃんの「画」で始まって「像」で終わるヤツ
    な?
    308 : VIPにかわりま - 2012/06/11(月) 02:35:16.21 ID:i136n6FOo (+24,+29,-5)
    待ってたぜ!乙!!
    これからも待つぜ!!!
    309 : VIPにかわりま - 2012/06/11(月) 02:47:01.48 ID:CTKfXV9IO (+24,+29,-5)
    最近の楽しみはこれを読む事だ、末永く待つさ
    310 : VIPにかわりま - 2012/06/11(月) 06:35:08.25 ID:c7ADs+5E0 (+24,+29,-6)
    待ってて良かった!
    信じていたぜ!>>1よ!!
    311 : VIPにかわりま - 2012/06/11(月) 07:38:45.59 ID:K81RnAd/o (+19,+29,-3)
    ついに再開してた!
    よかった!
    312 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:08:19.16 ID:2cu0sA7s0 (+53,+18,-3)
    るぞっ!
    313 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:09:12.66 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-254)
    ――早朝・ポルトガ・宿前――

    チュンチュン

    勇者「よし、皆準備整ったね」

    戦士「おうっ!」

    ザッ

    船乗り娘「あれ、もう行くんすね皆さん?朝早いのはいい事っすね!」

    勇者「あ、船乗り娘さん。そうだね。できれば早く着きたいからさ」

    船乗り娘「うんうん。いい心がけっす」

    勇者「船乗り娘ちゃんはどうしたんだい?こんな朝早くに」

    船乗り娘「いや、私もちょっとオヤジの所に帰らないといけないんすよぅ」

    魔法使い「そっかー。じゃあここでおわかれだね」

    船乗り娘「えぇ。楽しかったっすよ!ありがとうございましたっす!」

    勇者「こっちこそ。楽しかったよ。また一緒に――……」

    戦士「…………」ムッ

    グイッ

    勇者「うわ!?ちょ、戦士戦士!なんでヘッドロックをやめていたいいたい!」バンバン

    戦士「なんとなくだよーふへへ」ギリリ

    商人「朝からじゃれ合うんじゃねーですよ」

    遊び人「戦士!!あんまりくっついたらダメだってば!!」

    戦士「いいじゃねーかこれくらいー」ブー

    勇者「よかねーっす!!僕の頭が割れるっつーの!!」

    船乗り娘「…………」

    ギャーギャー

    船乗り娘「……ぷっ……あはははっ!本当に面白い人達っすね」

    勇者「魔王を討伐しにいく集団とは思えないよね」

    盗賊「……こ、この娘、他人事の様に……」
    314 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:09:45.38 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,+0)
    船乗り娘「あ、そうだ!勇者くん!」

    勇者「え?なに?」

    船乗り娘「もしよければ、私も黒胡椒をお土産として頼んでもいいっすかね?」

    勇者「お土産?うん、わかったよ」

    僧侶「船乗り娘ちゃん、黒胡椒お好きなんですか?」

    船乗り娘「んー、そういうわけじゃないんすけどね」

    船乗り娘「ただ、船乗りとしてはそういった香辛料を知っておいた方がいいかな、と思ったんすよ」

    商人「おおう、いい心がけです」

    船乗り娘「正直ポルトガは黒胡椒が全然輸入されないっすよ。だから私が少しでも商品として広めてやろうかなって前々から思ってたんす!これは僥倖っす!」

    武道家「ふふ、いい事なんだろうけど船乗りなのか商売人なのかわかんないね」

    船乗り娘「船乗りには商売人・漁師・冒険家、そして海賊。この四通りしかないっすよ?」

    武道家「あぁ……それもそうね」

    船乗り娘「って事で、お願いしてもいいっすかね?」

    勇者「ん、分かったよ。じゃあ少し纏まった量を持ってくるね」

    船乗り娘「おっ!嬉しいっす!」

    勇者「さて、それじゃそろそろ行こうか?」

    魔法使い「そだね。もう日が上がってきちゃった」

    船乗り娘「邪魔して申し訳なかったっす!そんじゃ皆さんお気をつけてー!」

    勇者「うん!行って来るよ!またねー!」

    船乗り娘「はいっすー!」

    …………
    ……

    315 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:10:11.88 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-172)
    ――アッサラーム――

    ゥゥゥウン

    シュタッ

    勇者「ふぅ……魔法使い、お疲れ様。ありがとう」

    魔法使い「おやすいごよーだよっ」ブイッ

    僧侶「ルーラって本当にあっと言う間に着いちゃうんですね」

    商人「おふ……」

    盗賊「……商人、大丈夫?……」

    商人「平気です…………でもルーラって……なんだかお腹がもじょもじょしません……?」

    遊び人「……もじょもじょはしないかな」

    戦士「それより、どうする?寄ってくのか?アッサラーム」

    勇者「いや、もうあまり時間を消費したくないしこのままバハラタ地方まで行こう」

    戦士「ん、了解」

    勇者「よし、あ、魔法使いは平気?」

    魔法使い「うんっ!あと1000回はめらをとなえられそうだよ!」

    武道家「この子は本当にやれそうで怖いわね」
    316 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:10:59.41 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-243)
    スタスタ……

    盗賊「……ねぇ、勇者……」

    勇者「ん?どうしたの?」

    盗賊「……バハラタ地方は、ここから東だった、よね?……」

    勇者「うん。そうだよ」

    盗賊「……さっき、タカの目で確認したんだけど、東は岩の高山が聳え立ってるよ?……」

    商人「え"っ」

    戦士「なんだ?山越えなきゃならないのか?」

    勇者「え、本当かい?じゃあ登山用の準備をしてきた方が良かったんじゃ――……」

    勇者「いや、多分大丈夫」

    盗賊「……そうなの?……」

    勇者「うん。王様の言ってた事が正しければ、ね。取りあえず東の方へ行ってみよう」

    商人「……もし正しくなかったら恨みますからね……」

    魔法使い「そんなに山のぼるのいやなの?」

    商人「嫌に決まってんでしょうが……何言ってんですかこの娘は」

    魔法使い「わたしはすきだよ?山ってすごーくくうきがきれいで、むねのなかがすーってするからねぇ」

    商人「嫌味か」

    魔法使い「え?」

    ムニュッ
    317 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:11:37.84 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-278)
    魔法使い「わわっ!!?ちょ、ちょっと!!!///」

    商人「ここに!!山峰を二つ聳え立たせてるっ!!魔法使いちゃんがっ!!どの口でっ!!嫌味をっ!!!!」モムッ!!モムッ!!

    魔法使い「あ、あはははっ!!や、やめっ、んっ!!あふっ!!ひ、やめぇ、しょうにんっ!やめてぇ!!」

    武道家「なーにやってんのアンタたちは」

    勇者「ねぇ……恥ずかしいからやめてくれないかい……?」

    ギャーギャー

    勇者「…………///」

    盗賊「…………」

    勇者「……ご、ごほん……さ、早いとこ東に」

    盗賊「……勇者……」

    勇者「はい?」

    盗賊「…………えっち……」

    勇者「オボフッ!!!!」ゴホォッ!!

    勇者「な、なっ!!なんでだよ!!なにも考えてないですよ!!ちがうですよ!!」

    盗賊「……必死になる所も、怪しい……」

    勇者「なんでだってば!!違う違う!!」

    僧侶「あれー……なんか怪しいです……」ジトー

    勇者「僧侶まで!!」

    盗賊「……絶対変な事、考えてたよね……」

    僧侶「ねー」

    勇者「ぬ、濡れ衣だっつの!!もう!!」

    勇者「せ、戦士からもなんとか言ってよ!!」

    戦士「…………」

    勇者「……戦士?」
    318 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:12:32.73 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,+0)
    戦士「…………先、急ぐんだろ?早く行くぞっ」

    グイッ

    勇者「え?ちょ、戦士?戦士ってば」

    スタスタ……

    僧侶「あ、あれ?戦士ちゃん……ちょっと怒っちゃいました……?」

    盗賊「……うーん、元からああいう冗談は、好きじゃないみたいだったしね……」

    勇者「ま、でも戦士ちゃんの言うとおりだよ。先急がなくちゃ」

    遊び人「うん、そうだね。朝早く出た意味がなくなっちゃう」

    武道家「ホラ、二人とも!!行くわよー!!」


    商人「ここですかー!!これがええのんですかー!!」グニョングニョン

    魔法使い「ぁぅ……!!……ゃ……そっ……つまむのっ…………ちから、はいらなっ……ゅ、ゅーしゃぁ……!!///」ビクッ


    武道家「商人の後頭部に一発だけやってくるわ」スタスタ

    勇者「やり過ぎない様にね?」

    遊び人「本気でやったら消し飛んじゃうからね」


    ――――……


    商人「前がみえねぇです」ボロッ

    魔法使い「商人のばかぁっ!!ばかぁっ!!おたんこなすっ!!ばかぁっ!!///」カァァァ

    商人「すみません、途中から何かがわからなくなりました」

    武道家「もういいから行くわよ!!」

    武道家(…………何を食べたらあんな風になるのかしら……)
    319 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:13:15.89 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-244)
    スタスタ…

    遊び人「で、勇者ちゃん?」

    勇者「ん?どうしたの?」

    遊び人「もう岩山が見え始めたけど……本当に大丈夫なの?」

    勇者「うん、多分ポルトガ王が言ってた通りなら……」

    僧侶「あ」

    武道家「ん?どうしたの?僧侶」

    僧侶「あそこ……」

    戦士「どうしたんだ?……あ!」

    勇者「!!やっぱり本当にあった!!」

    ザッ

    勇者「ノルドの洞窟……!」


    ――ノルドの洞窟――


    魔法使い「のるどのどうくつ?」

    盗賊「……そういう名前の、洞窟なの?……」

    勇者「うん。ここにさ、王の知り合いのノルドってホビットが住んでるらしいんだよ」

    勇者「そのノルドさんがこの地下の抜け穴を管理してるんだってさ」

    勇者「なるほどね……じゃ、さっそく奥まで行ってみようか?」

    勇者「ん。足元暗いから気をつけてね」

    …………
    ……

    320 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:14:04.27 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-200)
    ――ノルドの洞窟・奥―――


    スタ……

    勇者「うーん……道らしい道はここで終わりか……」

    僧侶「他にまだ行って無い所は……左の方だけですね」

    商人「これで左にも何も無かったら笑っちゃいますね……」

    勇者「まぁまぁ、そう悲観するのはよそうじゃないか」

    魔法使い「でも、のるどさんどこにもいないねぇ」

    武道家「本当にいるのかしら……ってあれ?」

    盗賊「……奥の方、松明か何かの明かりが点いてるね……」

    勇者「正解だったみたいだね」

    スタスタ……

    勇者「……」ヒョコッ



    「…………」



    戦士「どうだ?なんかいたか?」

    勇者「うん、あの人がノルドさんかな……」
    321 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:14:41.20 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-236)
    勇者「あのー、すみまs……」スタスタ


    「…………そうだね、ポルトガ王は辛いの好きだもんね」ボソボソ


    勇者「……!?」


    「え?わし?そうだなぁ……なんでも好きだよ。でも甘いものが一番好きだな」ボソボソ

    「おいおいなんだよー、子供っぽいってなんだよぅ。そんな事いうなよぉ」ボソボソ


    商人「こ、このオッサン……私達に気付いてない上に」

    武道家「一人でなんかブツブツ言ってる……」

    魔法使い「と、とうめいにんげんでもいるのかな?」

    僧侶「あ、ひょっとしてメダパニにかかっているんでしょうか?」

    勇者「とにかく、話しかけてみようか」

    勇者「そうだね。あの、すみません」

    ポン

    「おほおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!?」ビクゥゥーン!!

    勇者「あひぃっ!!?」ビクーン

    「な、なんじゃお前さんがたは!!!!いきなり驚かすんじゃないっ!!!!」ドキドキ

    勇者「い、いや、そんなつもりは無かったんです!すみません!!あとそんなにいきなりじゃ無かったです!!」

    「口答えをするなっ!!!!なんじゃ!!人間か!これだから人間は大嫌いなんじゃ!!」

    勇者「え、えぇー……」
    322 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:15:33.61 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-221)
    「して、何の用じゃ」

    勇者「あ、はい。すみませんが、貴方がノルドさんでしょうか」

    「いかにも…………わしがノルドじゃ」

    勇者「やっぱりだね」

    魔法使い「ねぇノルドさん。さっきなにしてたの?」

    ノルド「むん?さっき?何の事じゃ?」

    魔法使い「さっき、だれとおはなししてたの?」

    遊び人「ずっと何か言ってたみたいだったけど」

    ノルド「あぁ、友人と話をしていただけじゃ」

    盗賊「……え?友人?……」

    戦士「どこにも見あたらねーけど……」

    ノルド「いや、わしの頭の中の友人に話していたんじゃ」

    一同「「「「えっ」」」」

    ノルド「友人に会えない時はこうして寂しさを紛らわすんじゃ」

    ノルド「ふふ……楽しいぞ」ニッコォ

    武道家(す、凄く良い笑顔……)

    勇者(こう思ったらアレだけど――――)

    戦士(ちょっと怖ぇな……)

    商人「ホモいっ……!!」ゾゾゾゾゾ

    盗賊「……言っちゃ、ダメ……」
    323 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:16:01.48 ID:2cu0sA7s0 (+93,+30,-311)
    ノルド「して、わしがノルドじゃが、それがどうした」

    勇者「あ、あの実はこの洞窟を抜けたいのですが……」

    ノルド「ならん帰れ」

    勇者「えぇっ!?」

    武道家「超即答!!?」

    勇者「あ、あの、お願いしますかr」

    ノルド「ならん帰れ知らん消えろ」

    勇者「……」イラッ

    僧侶「お、女勇者ちゃん、落ち着いて」

    遊び人「ちょ、ちょっと、いいじゃない通してくれたって」

    ノルド「ウサギは糞でもして寝てろ帰れ」

    遊び人「~~~~~っ!!!!!」

    魔法使い「あ、遊び人!!おち、おちついてよっ!」

    戦士「おいおい、なんでそんなにツンケンしてんだよ」

    盗賊「……何か、私達が気に喰わないの?……」

    ノルド「あぁ。気に喰わん。答えは簡単じゃ」

    ノルド「……お前さんがたが、人間じゃからじゃ」

    勇者「……人間だから?」

    商人「大方、エルフと一緒の理由でしょうよ」

    勇者「商人……」

    商人「アリアハンの旅の扉が封印されてる理由と、エルフがあの里に住んでいた理由を考えてみてください」

    遊び人「あぁ…………そっか」

    魔法使い「むかし、このあたりで……ほびっとさんが……」

    ノルド「…………何かを察してくれた様だが、人間は信用などできん。ここは通せんな」
    324 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:16:46.95 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-246)
    勇者「あ、あの」

    ノルド「何を言われても無理じゃ。ここは通せんと」

    勇者「ポルトガ王から、手紙を預かっているんですが」

    ノルド「言ってうおおおおお―――――――――ん!!!!?」ガターン!!

    勇者「!!!?」ビクッ

    ノルド「わ、渡せッ!!今すぐ渡せっ!!!!」

    勇者「おぶっ!!わっ、わかりましたから!わかりましたから落ち着いてっ!!」

    ゴソゴソ

    勇者「こ、これです」

    ノルド「ハイヤッ」シュバッ

    勇者「速いっ」

    武道家「……あのオッサンできる……」ゴクリ

    ノルド「ふんふんふん。ふんふんふふん!ふんふふーん!!」

    僧侶「嘗め回す様に読んでますね……」

    盗賊「……さっき言ってた、友人って、ポルトガ王の事なんだろうね……」

    ノルド「ふんふん……ふ……」

    ノルド「……」

    ノルド「……」チラッ

    勇者「……どうですか?」

    ノルド「…………」

    パサッ

    ノルド「…………んむ。分かった。抜け穴に案内しよう」

    勇者「!!」

    勇者「やった!」

    ノルド「あ、ちょっと待って。ちょっと手紙を宝箱にしまってくる」

    商人「…………どんだけですか……」
    325 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:17:36.57 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-163)
    -バーンの抜け道-

    ザッ

    ノルド「よし、ここがバハラタ地方への抜け道、バーンの抜け道じゃ」

    勇者「え?ここが?」

    遊び人「見たところ何もなさそうだけど……」

    戦士「おいおい、本当に大丈夫か?」

    ノルド「アホかお前らは……抜け道だから隠しておるに決まっとろうが」

    魔法使い「あ……そうだよね」

    僧侶「ここに隠された抜け道があるんですか?」

    ノルド「うむ。まぁ見ておれ」

    スタスタ……

    武道家「何が始まるのかしら……」

    戦士「もしかして何かすっげー魔法使ったりして……」

    ノルド「……すぅぅ……」

    ノルド「……はあぁぁ……」

    ノルド「……ッ!!」キッ

    勇者「一体何が……!!」


    ノルド「うりゃああああああああああああ!!!!!」


    ズドーン!!!!


    一同((((普通に壁に体当たりしとる―――――!!!!!))))
    326 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:18:03.17 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-218)
    ノルド「だらぁっ!!!!すらぁっ!!!」

    ズドーン!!ズドーン!!


    盗賊「……な、なんだか凄いね……」

    魔法使い「これでみちがひらくんだね……」


    ノルド「がぁぁぁっ!!!ごぁぁぁっ!!!!」ズドーン!!ズドーン!!


    僧侶「……だ、大丈夫でしょうか」

    商人「ま、大丈夫でしょう。王様に任されてるくらいなんですから、道の心配は――――……」

    僧侶「あ、いえ……道の事じゃなくて……」

    商人「え?」


    ノルド「うわぁぁぁぁっ!!!!ひぎぃぃぃぃっ!!!!」ズドーン!!ズドーン!!


    僧侶「……ノルドさんが」

    勇者「うわぁぁ!!流血して泣きながらも体当たりしてる!!」

    遊び人「ちょ、み、皆!!止めるわよ!!」

    …………
    327 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:18:37.20 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-174)
    ノルド「ふぅ……ふぅ……すまん、少し休憩じゃ」

    勇者「いやいや、無理しないでくださいよ」

    ノルド「久しぶりじゃからのう……すんなりいかなくなっとる……」

    盗賊「……あの壁、普通に突き破れないの?……」

    商人「そうですよ。普通に破れるなら私たち自分で破って進みますけど……」

    ノルド「それはならん!!!!」

    商人「うぉう!!?」ビクッ

    ノルド「これはわしの仕事じゃ…………邪魔せんでもらおう」

    勇者「……了解です」ハァ

    ノルド「しかし、すまんがちょっと休ませてくれ……呼吸が落ち着いたら、すぐに再開するでの」

    勇者「わかりました。それじゃ僕らも少し休もう」

    盗賊「……軽いお茶なら、作れるよ……」

    僧侶「あ、私いただきます!」

    魔法使い「わたしもー!」

    ワーワー

    ノルド「……はぁ」

    ザッ

    ノルド「…………む?」

    戦士「…………」

    ノルド「…………なんじゃ、お前さん。あいつらの所に行かなくともいいんか」
    328 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:19:37.13 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-240)
    戦士「…………」

    スタスタ スッ……

    ノルド「な、なんじゃ……隣に座るな。あっちへ行け」

    戦士「…………おっさんさ」

    ノルド「む?」

    戦士「ポルトガ王とはさ……友達なんだよな?」

    ノルド「……なんじゃ、何かと思えば」

    戦士「……」

    ノルド「……?」

    戦士「…………ちょっと訊きたいんだけど」

    戦士「……男同士の友情って……どんな感じなんだ?」

    ノルド「…………」

    戦士「アンタにとって、ポルトガ王って大事な友達なんだよな?」

    戦士「だからさっき……アタシ達が力を貸そうとしても……」

    ノルド「……」

    戦士「……」

    戦士「……や、変な質問してごめんな」

    戦士「まぁ、無理せずにきつくなったらアタシ達に……」

    ノルド「男同士の、友情……ねぇ」

    戦士「え?」

    ノルド「…………」

    スクッ

    ノルド「……この穴の番はな……わしが任されてるんじゃ」

    ノルド「正直、この穴を開ける役目は、腕に自身のある者であれば誰でも務まるだろう」

    戦士「……」

    ノルド「…………じゃが」

    戦士「!」


    ズドーン!!!!


    勇者「っ!?ゲホッゲホッ!!」

    盗賊「……あれ、再開、したの?……」


    ノルド「ロマリア王は、わしにこの番を命じてくれたんじゃ」
    329 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:20:22.50 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-246)
    ズドーン!!

    ノルド「わしは!!きっとそれには何か理由があると信じている!!」

    ノルド「友が!!ポルトガ王がわしを信じてくれた理由があると!!信じておる!!」

    ズドーン!!ズドーン!!

    戦士「…………」

    ノルド「だから、どれだけ体が傷つこうとも、わしはこの番を誇りに思えるのじゃ!!」

    ズドーン!!ズドーン!!

    戦士「……ノルドのおっさん…………」

    ピタ……

    ノルド「…………嬢ちゃん」

    戦士「え?」

    ノルド「一体、何を思ってそんな事を訊いてきたのかはしらねぇが……」

    ニコ

    ノルド「……友情ってのぁ存外、素晴らしいものなんじゃぜ」

    戦士「……!!」

    戦士「…………だよな」

    戦士「そうだよな!!素晴らしいよな!!」

    戦士「アンタなかなか分かってんなおっさん!!!!」

    ノルド「ふん……当たり前じゃ」

    ノルド「……しかし」

    ドクドク

    ノルド「も、もうちょっと休憩させて……」ドクドク

    戦士「い、いや、だから無理すんなって言ってるじゃんか……」

    …………
    ……

    330 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:21:00.04 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-163)


    ……
    …………

    ――ノルドの洞窟出口・バハラタ地方平野――

    スタスタ……

    ザッ

    勇者「……本当に外に出られたね」

    勇者「……なんとか無事出られたね」

    武道家「……これでバハラタに行けるわね」

    盗賊「……嬉しいね……」

    僧侶「……ばんざいですね」

    遊び人「…………それはいいけどさ」


    ホー ホー


    魔法使い「…………すっかりよるになっちゃったね」


    夜になっちゃいました


    商人「時間かかりすぎなんですよあのオッサン……!」

    戦士「勘弁してやれ!あのおっさんなりに友情を貫いたんだよ!」

    商人「なんかうざい事言ってる娘がいるし……もうやです……」
    331 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:22:06.04 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-230)
    魔法使い「ねぇ、どうするの?バハラタまでいっきにあるく?」

    遊び人「できればそうしたかったんだけどね……ごめん、魔法使い。地図みるから松明にメラお願い」

    魔法使い「はいよっ!」

    ポウッ

    僧侶「んーと……あぁ、結構離れてますね……」

    勇者「まぁ、今から歩くっていう手もあるけど……」

    武道家「でももうだいぶ遅いからね……」

    盗賊「……それに、歩き慣れない土地だからね。行動するのは明るくなってからの方が……」

    商人「……と、なりゃ決まりですね」

    勇者「ん。だね。よし皆!今日は野宿って事で!」

    一同「「「「りょうかーい!」」」」

    商人「はぁ……実際あまり何もしてないのになんだかどっと疲れましたよ……」

    武道家「奇遇ね……私もよ……」

    戦士「あのおっさんはおっさんなりに友情を――――……」

    商人「だぁぁぁぁ!!もう分かったっつってんでしょうが!!ちょっと黙ってくださいアホアホ!!」

    ギャーギャー

    「…………」

    …………
    ……

    332 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:22:41.87 ID:2cu0sA7s0 (+95,+30,-98)
    ――ノルドの住処――

    ガチャッ

    ノルド「……」

    カサッ…パラッ…… ペラッ

    ノルド「……」

    ノルド「……」

    ノルド「…………」

    ――――――――――――


    勇者『い、いや、そんなつもりは無かったんです!すみません!!』


    ――――――――――――

    ノルド「…………」

    ノルド「……あのガキが……ねぇ」

    ノルド「……人間ってのぁ……見かけによらねぇな……」

    ノルド「……」

    ノルド(…………ポルトガ王は元来、人が良い性格をしとるからな……)

    ノルド(気に病まないといいが……)

    ノルド「……」

    パサッ

    ノルド(…………まぁ、なんにせよ、だ)

    ノルド「人間と魔物の事など……わしには関係ない事だ……」ボソッ

    …………
    ……

    333 : ◆3VOBH3 - 2012/06/12(火) 23:24:59.09 ID:2cu0sA7s0 (+89,+29,-32)
    今日はおしまいです。
    皆さん暖かいレス本当にありがとうございます。頑張ります。
    おやすみなさい
    334 : VIPにかわりま - 2012/06/12(火) 23:26:33.94 ID:TashzSXRo (-22,-10,-3)
    乙~
    335 : VIPにかわりま - 2012/06/12(火) 23:28:03.55 ID:o1SrnzJAO (+13,+28,-2)
    おつんつん
    336 : VIPにかわりま - 2012/06/13(水) 00:01:28.46 ID:QAd8WbGso (+25,+29,-17)
    おつおつ
    さてさて今回の平等性は
    337 : VIPにかわりま - 2012/06/13(水) 00:32:45.38 ID:ZL6KO8Rco (+19,+29,-4)

    やっぱおっぱいだな
    338 : ◆3VOBH3 - 2012/06/13(水) 00:34:56.63 ID:n5DmQ/M10 (+33,+30,-81)
    >>336
    これから他のキャラの増加、設定明かしなどと語る事が増えていく一方なので一章等とテキストの分量が平等になる事はもうないと思います
    もしそれが不快に感じられるようでしたら、申し訳ありませんがこのスレを見放して頂ければ幸いです
    339 : VIPにかわりま - 2012/06/13(水) 00:48:45.51 ID:V9GJ0vRSO (+29,+29,-2)
    うざ
    まだ病んでるのかい
    340 : VIPにかわりま - 2012/06/13(水) 00:54:20.98 ID:11rinc83o (-9,+5,-3)

    341 : ◆3VOBH3 - 2012/06/13(水) 01:02:16.47 ID:n5DmQ/M10 (+95,+30,-135)
    いえ、もう体も精神も大丈夫ですよ
    ちょっと書き方がうざかったですね。すみませんです
    ただ、こればっかりはどうしようもなく調整のしようがないんですよね。詰め込みすぎた
    だからその平等性に不快を感じる人はこれから先その平等性が悪化していくので酷く感じていく一方かと思いまして。
    そういうわけで、恐らくこれから先は平等性が気になる方にはおすすめできる内容じゃないのでこう書かせていただきました。
    完璧に自業自得ですね。いくらなんでも詰め込みすぎやで……
    342 : VIPにかわりま - 2012/06/13(水) 01:05:08.60 ID:5a2oEAa9o (+24,+29,-40)
    平等性ってキャラの出番とか見せ場とかのことじゃないの?
    その回のヒロインは抜いてさ
    343 : VIPにかわりま - 2012/06/13(水) 06:07:49.85 ID:dyOuEQl90 (+24,+29,-5)
    ダーマのトコ書くかどうかはダーマってほしい(爆
    344 : VIPにかわりま - 2012/06/13(水) 06:22:35.84 ID:BtUxVpCSO (+28,+29,-46)
    各ヒロイン編の平等性とか今更だろ、そんなの気にしないから続けろ下さい
    >>339みたいなのはスルーした方がいい。面倒臭いから
    345 : VIPにかわりま - 2012/06/13(水) 06:43:46.59 ID:A9Spahsao (-15,-3,-3)
    乙!
    346 : VIPにかわりま - 2012/06/13(水) 11:25:06.42 ID:YVmAvHN70 (+25,+30,-21)
    >>1が書きたいようにするのが一番いい
    それこそ文句があるなら見放せばいい

    乙でした
    347 : VIPにかわりま - 2012/06/13(水) 17:53:06.28 ID:6OBm6JsB0 (+30,+30,-60)
    十分に読み応えのある量です
    読み側としては完結してくれるのが一番大事です
    そしてDQ3を知ってるなら人物や出来事が多くなるのは知ってること
    気にせずに、ぜひ完結まで頑張ってください!

    そして戦士の絵、最高でっす!ありがとう!!
    348 : VIPにかわりま - 2012/06/13(水) 18:33:42.47 ID:V9GJ0vRSO (+30,+29,-3)
    スルーならば安価つけるなよ
    気持ち悪い
    349 : VIPにかわりま - 2012/06/13(水) 23:07:55.77 ID:HVscBbxv0 (+12,+27,-3)
    絵きたー乙乙
    350 : VIPにかわりま - 2012/06/13(水) 23:54:48.41 ID:KbcEUfEDO (-9,+5,-3)
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