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    元スレ勇者「ハーレム言うなって言ってるじゃないですか」盗賊「……3、だよ……」

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    タグ : - ハーレム + - 勇者 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    104 :

    いや酉無いしなりすましじゃね?
    別スレでもそんなんあったし

    105 :

    それでも俺たちは新作を待ち続ける事を










    強いられているんだ!

    106 :

    ここに高らかに歌い上げる!

    107 :

    待つぜ待つぜ~

    108 :

    本人では無さそうだね

    109 = 108 :

    >>98
    君は一体…

    110 = 108 :

    >>98
    君は一体…

    111 :

    >>98
    木曜の夜はとっくに(ry









    いや、>>1の都合も有ることだし予告通りにいかなくても文句なんて言える立場じゃないんだけど、それでもその…
    ずっと舞ってたんです。お願いします!

    112 :

    これからも待つ

    113 :

    いつまでも待つ

    114 :

    よく考えたらトリップつけるよね>>1

    115 :

    黙ってまってろカス

    116 :

    トリ忘れてた&一昨日は結局来れずにすみません!
    この一ヶ月来れない理由を挙げますと色々あったんですが、主に前の会社との闘いと新しい就職活動、バンドのツアーライブに生活費のためのアルバイトなどが挙げられます。結局言い訳にしかならないんですが。

    今日は用事が済み次第投下したいと思いますので、もし読んで頂けたら本当に幸いです。

    117 :

    言い訳だと!?
    スレより生活のほうが大事だろうがカス!!
    だがな生活より大切なのは投下だ!!

    なに?今日投下?正座して舞ってる!!

    118 :

    スレよりリアルが大事
    その為ならスレなんぞ落として構わん

    でも待ってるよ

    119 :

    おお本物だったか
    というか>>1バンドやってたのか、詳しいわけだ

    生活第一だし無理しないでねゆっくり正座して待ってるけど

    121 :

    来てくれて嬉しい
    でも体調には気を付けてくれ
    楽しみにしている

    122 :

    元気みたいで安心しました。
    無理はせぬよう…

    123 :

    ワクワク

    124 = 1 :

    -ポルトガ・宿・ロビー-

    店主「はい。では9名様ですね。承りました」

    勇者「どうもですー」

    スタスタ……

    勇者「ふう……皆ー。部屋とれたよー」

    僧侶「ご苦労様ですっ」

    武道家「なんだかすぐに予約できたわね」

    魔法使い「やっぱりひろいからかな?」

    戦士「かもなぁ。そもそもなんでこんなに広いんだ?」

    商人「貿易が盛んだと外国からの来客が多いですからね。宿屋の需要が多いんです」

    戦士「あぁ、そういう事なー」

    遊び人「うーん」キョロキョロ

    ザワザワ……

    遊び人「…………確かにお客さんもいろんな国の人達がいるみたいだね」

    勇者「本当だね。アリアハンの人達とかいるかな」

    盗賊「……アリアハンは、田舎だから、どうだろうね……」

    勇者「それよりも、謁見だよ謁見。どうする?お義兄ちゃん」

    勇者「うん、まだ日も高いし出来ることなら今日王様には会いたいんだよね」

    勇者「……それに」チラ

    商人「っ!っ!」キラキラ

    勇者「…………なんかここにすっごいはしゃいでる子がいるし」

    勇者「この国は商人ちゃんにとっては天国みたいなものだからね。早く終わらせて貿易商の見学でもしたいんだろうね」

    商人「な、なんですか!人を子供みたいに!!あほあほっ!!」ポカポカ

    勇者「痛い痛い!!テンション高いな!!」

    勇者「ふふ、それじゃまずは謁見にしようか」

    魔法使い「りょーかいだよっ!」

    商人「マッハですっ!!」

    盗賊「……落ち着いて……」

    …………
    ……

    125 = 1 :


    ――――――――――――

    -ポルトガ城・門前-


    勇者「え?今日は駄目なんですか?」

    門兵「ええ。王様は首脳会議からたった今戻られ、お疲れです」

    門兵「用があるのならまた明日来られるがよろしかろう」

    勇者「はい、分かりました。失礼します」

    クルッ

    勇者「だってさ。今日は無理だ」

    商人「じゃあ自由行動ですかっ!!そうなのですかっ!!!!」キラキラ

    勇者「うん、夜には戻ってくるんだよ?」

    商人「合点です!!行ってきます!!」タッタッタッタ……

    一同「「「「いってらっしゃーい」」」」

    スタスタ……

    勇者「さて……私達はどうしようね」

    勇者「皆も今日は自由行動ね。イシスからの陸路はしばらく戦い詰めだったから各自息抜きでもしておいてよ」

    武道家「ん、そうしましょっか」

    勇者「じゃ、一旦解散って事で」

    勇者「よし、それじゃ夜には宿に集合で。それじゃね」

    スタスタ…

    勇者「さて、私は宿に戻ってようかな。皆は?」

    戦士「あー、どうしよっかな。アタシはそこらへんをブラブラしとこっかな」

    遊び人「変なおじさんについて行っちゃ駄目だよ?」フフ

    戦士「子供か!」

    魔法使い「わたしもぶらぶらするっ!」

    僧侶「私もお供しますです♪」

    武道家「私もぶらつこうしら。せっかくの良い天気だし」

    盗賊「私も……」

    ワイワイ


    スタスタ……

    ムオル勇者「…………」

    ムオル勇者(……少し目を離した隙にどこに行ったんだ……まぁそのうち戻ってくるだろう)

    …………
    ……

    126 = 1 :

    -ポルトガ・街中-


    スタスタ……

    勇者「…………」

    勇者(この間、イシス勇者くんと一緒にトレーニングしたけど……やっぱり僕の力不足を改めて痛感した)

    勇者(…………強くなりたい)

    勇者(早く街外れに行ってトレーニングしよう……頑張るぞ!)

    勇者「…………よし!」

    ザッ

    「ちょっとよろしいかしら?」

    勇者「へっ?」クルッ

    「道を尋ねたいのですが、よろしくて?」

    勇者「道、ですか?」

    勇者(わぁ……なんだか凄く高貴そうな人だなぁ)

    「はい。ポルトガ城へ行きたいのですが、迷ってしまいまして」

    勇者「えっと、ポルトガ城ならすぐそこですよ。案内しましょうか?」

    「あら、よろしいのですか?」

    勇者「ええ、お安い御用ですよ。それじゃ着いて来てくださいね」

    スタスタ……

    「申し訳ないですわね。貴方もどうやら急がれていたみたいですのに」

    勇者「いえいえ。大した用事では無いのでお気になさらずに」

    「お優しいんですのね」

    勇者「あはは、とんでもないです。困ったことがあればお互い様なので。お城に何か用事なんですか?」

    「ええ。待ち合わせをしているんですの」

    勇者「そうなんですか」

    勇者(王様に用事とかではないんだ。じゃあ謁見謝絶の件は言わなくても大丈夫か)

    127 = 1 :

    スタスタ……

    「しかし、自分の方向音痴具合にも呆れ果てますわ」

    勇者「方向音痴、ですか?」

    「えぇ。地図を見ても道案内をされても中々目的地に辿り着けませんの」

    勇者「はは、お気持ち分かりますよ。僕も以前はそうでしたから」

    「?以前?」

    勇者「ちょっと前までは僕も相当な方向音痴でしたからね」

    「あら、今は違いますの?」

    勇者「そうですね……今はもう、大丈夫です」

    「羨ましいですわ。どうすれば治りましたの?ご教授願いたいですわね」フフフ

    勇者「え?うーん……そうですね…………」

    勇者「…………」

    勇者「……仲間と、いるから……ですかね」

    「…………仲間?」

    勇者「えっと、僕は今旅をしてるんですが……仲間が多いんですよ」

    勇者「それで、この仲間達が全員しっかり者でして……僕の立つ瀬が無いくらいなんです」

    勇者「ですから、そんな仲間と旅してると……僕も、しっかりしなきゃ、僕にできる事をやらなきゃ、って思う様になりまして」

    勇者「……そんなこんなで、色々と苦手なモノを治すようになりました」

    「…………なるほど、ですわね」

    勇者「あはは、それでもまだまだ立つ瀬は無いんですけどね。皆に助けられてばっかりです」

    「ふふ、でも向上心があるのと無いのでは断然違うと思いますわよ?……って方向音痴の私が言っても説得力ありませんわね」

    勇者「あははは!」

    「うふふふ」

    キャッキャ



    勇者「」

    勇者「…………わ、わお」

    勇者(やどにもどるとちゅうにすごいものをみてしまったぞ)

    勇者「……さ、さて、早く宿で休むかな」

    スタスタ

    勇者「…………」

    勇者(い、義妹認めないよ!!そんな爛れたお義兄ちゃん認めないよ!!)

    128 = 1 :

    勇者「そういえばポルトガは初めてなんですか?」

    「いえ、以前に何度か。貴方は?」

    勇者「僕は初めてなんですよ」

    「あら、そうなんですの。どうです?お気に入りまして?」

    勇者「はい。凄く綺麗なところですよね」

    「えぇ。港から見える水平線を眺めているだけで心が満たされますわ」

    勇者「いいですね。それに潮の香りがする街っていうのもなんだか新鮮で。どんな料理があるのかも楽しみです」

    「そうですわね。ここの料理は―――――……」

    グゥゥゥゥゥゥ……

    勇者「…………」

    「…………」

    ギュッ

    「……今、のは……ち、違うんですの……今朝から、仕事で、何も口にしておらず……」

    勇者「…………ふふっ」

    「あっ!今笑いましたわね!!今笑いましたわね!!」

    勇者「あはははっ……すみません、つい……あはは!」

    「酷いですわ!もう!」

    勇者「はは……ごめんなさい。あの、提案してもいいですか?」

    「はい?」

    勇者「笑ってしまったお詫びに――――……」

    …………
    ……

    129 = 1 :

    -ポルトガ・街中-


    スタスタ……


    戦士「えへへ、なんか良いもんだな!海の匂いがするっていうのも」

    僧侶「ですね!お天気も良いですし海がキラキラ光って綺麗です!」

    武道家「うん。しばらく海は見てなかったから……余計に綺麗に見えるわね。ふふ」

    盗賊「……アリアハンにいた頃も、そんなに、頻繁には行かなかったからね……」

    戦士「だなぁ」

    魔法使い「アリアハンだと、うみまでじかんかかったからねぇ」

    盗賊「……けど、アリアハンの近くの海も、綺麗だったよ……」

    武道家「皆で泳ぎに行ったりもしたわね……懐かしいわ」

    戦士「あはは、懐かしいな!10人みんなで………………」

    戦士「…………あ……」

    武道家「…………」

    盗賊「…………」

    魔法使い「…………」

    僧侶「…………」

    戦士「……ごめん」

    武道家「……ううん」

    盗賊「……謝る事、ないよ……」

    魔法使い「あ、遊び人は……あれ?遊び人がいないね?」

    僧侶「商人ちゃんが何しているのか見に行ってみるらしいですよ」

    武道家「確かに商人のはしゃぎようは面白いからね」アハハ

    盗賊「……かわいいよ……」

    武道家「…………遊び人」

    僧侶「え?」

    武道家「遊び人、強いよね」

    魔法使い「……そだね」

    僧侶「…………あんな事があったのに……」

    盗賊「……そうだね……あんなに、普通に過ごしてる……」

    武道家「……まるで私達の方が……」

    武道家「…………」

    武道家「……でも、それを言えば……勇者も同じよね」

    130 = 1 :

    僧侶「……でも、二人とも……心の中では……」

    魔法使い「……うん」

    戦士「…………だな……」

    武道家「……」

    盗賊「…………」

    スタスタ…

    「あれ?皆、どうしたの?暗い顔して」

    五人「「「「「!!!!!」」」」」ビクッ!!

    遊び人「えっ!?なになに!?一斉にこっち見て!!」ビクッ!!

    魔法使い「あ、遊び人!」

    武道家「なんでもないわよ!ちょっと皆お腹空いててさ!」

    遊び人「あ、みんなもお昼ごはん?ご一緒してもいいかな?」

    僧侶「あれ?遊び人ちゃんもご飯食べてないんですか?」

    遊び人「そうなのよ。商人を見学しに行ったんだけどさ――――……」


    ――――――――――――

    -ポルトガ・港・魚市-


    『さぁ!!こっちは100Gからだぁっ!!そっちの網は割増だぜぇ!!』

    『っか――――!!この季節魚さっき来た時より札増しされてやがる!!まだ上がるか!!!!』

    『見てよこの鱗!!こいつは引き締まってますよ!!さばくもよし、塩干しにするもよし!!』

    『そっちの網はウチの依頼投げだろ!!早く寄越してくれ!!鮮度が落ちちまう!!』

    『ほらほら!!この回遊魚はこの季節旬だよ!!』

    ワーワー

    商人『ほうほうほう!!』キラキラ

    カキカキメモメモ

    商人『成る程!!そういう制度があるんですね!!なるなる!!』キラキラ

    遊び人『…………商人』

    商人『そうですか、鮮度が落ち易い魚を売り捌くためには――――……!!』カキカキメモメモ

    遊び人『商人ってばぁ』

    商人『はいはいどうしました?』カキカキメモメモ

    131 = 1 :

    遊び人『お腹空いたよぉ。ご飯食べにいこ?』

    商人『はいはい、もうすこしでおわりますから』カキカキメモメモ

    遊び人『…………』

    商人『ほー!!ほー!!』カキカキメモメモ

    遊び人『…………』

    商人『なーる!!』カキカキメモメモ

    …………
    ……



    ――――――――――――


    遊び人「……なので置いてきました」

    戦士「賢明だな」

    武道家「賢明ね」

    僧侶「賢明です」

    魔法使い「けんめいだね」

    132 = 1 :

    遊び人「結局皆はぶらぶらしてたんだ?勇者ちゃんは?」

    戦士「さぁ。どっか行っちゃったよ」

    魔法使い「ゆーしゃもごはんいっしょにたべたかったけどねぇ」

    僧侶「ちょっと探してみますか?」

    武道家「そうね。お店探してる途中に見つけたら連れて行きましょ」

    盗賊「……そうだね……」

    魔法使い「えへへ。ゆーしゃもいっしょかぁ」

    僧侶「勇者くん、どこに行ったんでしょう……」

    盗賊「……なんとか、探し出したいね……」

    武道家「歩いてれば見つかるんじゃないかしら?」

    戦士「…………」

    魔法使い「さっ!いこーか!」

    遊び人「そだねっ!皆何食べたい?」

    僧侶「えっとですね!私は――――……」

    ワイワイ

    戦士「…………」

    武道家「?どうしたの?行くわよ、戦士」

    戦士「……んー……なぁなぁ」

    武道家「?どうしたのってば」

    戦士「…………最近お前ら、やけに勇者にべったりじゃないか?」

    武道家「えっ!!」ドキッ

    戦士「アタシの気のせいかな?」

    武道家「や、やーね!戦士!私達は昔から勇者に世話焼いてばっかりじゃない!」

    戦士「んー……まぁ、いいや」

    武道家「そうよ!今はご飯にしましょ!」

    スタスタ……

    戦士「……むむぅ」

    133 = 1 :

    スタスタ……

    遊び人「でもせっかく海辺にきてるんだからさ。何か海の幸食べたくない?」

    魔法使い「だねぇ。わたしおさかなのきぶんだよ」

    盗賊「……私も。どこか美味しい店、ないかな……」

    僧侶「町の人に聴いてみますか?」

    武道家「そうね。…………あの、すみませーん」

    通りすがり「んぇ?はい?」

    通りすがり(う、うわぁ……美人集団だ……)

    僧侶「あの、この街でお魚料理が美味しいお店ってありませんか?」

    通りすがり「魚料理?あぁ、それならあの角を曲がった所にある店が美味しいよ」

    魔法使い「ほんとですか!?ありがとーございますっ」

    武道家「じゃ、そこに行ってみましょうか」

    戦士「あぁ、そうだな」

    盗賊「……ありがとうございました……」

    ゾロゾロ……

    通りすがり「ふへぇ……役得役得」




    ガヤガヤ……

    遊び人「……むー」

    魔法使い「んー……ゆーしゃ、いないねぇ」

    僧侶「どこに行ったんでしょうか」

    武道家「そんなに遠くには行ってないとは思うけど……」

    盗賊「……どこか、お店の中に、いるのかも……」

    遊び人「んん、そうかも。だとしたら見つけられないね」

    戦士「まぁお腹空いたらあいつもひょっこり現れるだろ」

    魔法使い「あははは!ちがいないねっ」

    134 = 1 :

    戦士「しかしさ」キョロキョロ

    僧侶「どうしました?」

    戦士「いや、なんつーか……左の方にある広場って」




    「でさー」イチャイチャ

    「きゃー!たっくんたらマジうけるー!」イチャイチャ


    男>2「アイラヴュー……」イチャイチャ

    女>2「ミートゥ……」イチャイチャ


    男>3「女3……」ウットリ

    女>3「男3……」ウットリ




    戦士「……な、なんか……ああいうの多くないか……///」

    魔法使い「は、はわわわ……///」

    武道家「ほ、ほんとね……この広場……カップル多いわね」

    盗賊「……わ、わお……」

    遊び人「……す……凄い……///」ジッ……

    僧侶「わわ……そ、そんなにくっついちゃ……!わわ!!///」カァァァ

    盗賊「……わ……///……」

    武道家「み、皆そんなにマジマジ見つめないの!!失礼でしょ!!///」ヒソヒソ

    135 = 1 :

    ガヤガヤ

    僧侶「ひ、広場にも屋台があるんですね!いろいろ食べ物も売ってるみたいですよ!///」

    盗賊「……でも、あそこも……」

    遊び人「う、うん……カップル多いね……///」

    戦士「な、なんなんだよここ……///」

    魔法使い「えへへ……いわゆる、でーとすぽっとってやつ、なのかなぁ///」

    魔法使い(……でーとすぽっと……かぁ)

    魔法使い(…………でーと)

    魔法使い(……………………でーと、かぁ……)

    ――――――――――――

    -魔法使いさんの妄想-


    魔法使い『もう……おそいなぁ……』ソワソワ

    タッタッタッ

    魔法使い『あ!』

    勇者『おーい!魔法使い!』

    魔法使い『ゆーしゃ!』

    ザッ

    勇者『……ハァハァ……遅れて本当にごめん、待った?』

    魔法使い『んもー、おそいよっ!おばか!』プイッ

    勇者『ごめんごめん。許してよ』

    魔法使い『ふんっ!』プクー

    勇者『うう……どうすれば許してくれる?』

    魔法使い『…………て』

    勇者『て?』

    スッ

    魔法使い『……て、つないだら……ゆるしてあげるっ』

    勇者『…………ははは』

    ギュッ

    勇者『おやすい御用だよ。行こうか?魔法使い』

    魔法使い『っ……えへへ!うんっ!///』

    ――――――――――――

    魔法使い「…………えへへ///」

    136 = 1 :

    僧侶「デートスポット……ですか///」

    僧侶(…………)

    僧侶(も、もしも……)

    僧侶(もしも勇者くんと……デ、デートなんてできたら……)

    ――――――――――――

    -僧侶さんの妄想-


    スタスタ……

    勇者『潮風が気持ち良いね』

    僧侶『そうですねっ……あ』

    ピタッ……

    勇者『……僧侶?』

    僧侶『見てください勇者くん……夕日が凄く……綺麗ですよ』

    勇者『……本当だね』

    ザザァン……

    僧侶『…………素敵ですね……』

    勇者『…………僧侶』

    僧侶『……勇者くん?』

    勇者『……目』

    僧侶『え……?』

    スッ

    僧侶『……あ……』

    勇者『目……瞑って……』

    僧侶『ゆ、勇者くん……』

    僧侶『……』

    僧侶『…………んっ……』

    ――――――――――――


    僧侶(きゃあぁぁぁ!!私は!!私ったら何を!!だめです!!だめですー!!///)

    武道家「で、デートねぇ。こんなに他のカップルもいるのによく来る気になるわね」

    武道家(…………デート、か)

    武道家(…………)

    武道家(そういえば、この前一緒に歩いてた時気付いたけど……あいつ、昔より……背高くなってたわね……)

    137 = 1 :

    ――――――――――――

    -武道家さんの妄想-

    スタスタ……

    勇者『今日は楽しかったね』

    武道家『……そうね』

    勇者『……海って綺麗だねぇ。なんだか見てて凄く和むよ』

    武道家『……』

    勇者『……武道家?』

    武道家『……なーに?』

    勇者『なにを怒ってるの?』

    武道家『……べーつに?』

    勇者『…………武道家』

    武道家『……だから何y』

    チュッ

    武道家『っ!!!?///』

    勇者『はは……これが欲しかったの?自分からすればいいのに』

    武道家『でっ、できるわけないでしょ!それに私からじゃ届かないのよっ!///』カァァァ

    勇者『……ごめんごめん』

    チュッ

    武道家『んむっ!!?///』

    勇者『じゃあ、僕が屈んで……武道家が降参するまで……してあげるね』

    武道家『そ、そんな……わ、わたsんむぅっ!!///』

    勇者『ぷはっ……武道家……んっ……』

    武道家『んぁっ……ゆ、勇者……ぷふぁっ、あうっんむぅっ!?ん、んんっ!!ん……』

    ――――――――――――

    武道家(なんて!!なーんてね!!!!ぎゃ――――!!何考えてんの私!!ぎゃ――――!!うわ――!!///)

    138 = 1 :

    盗賊「……綺麗な所だからね。カップルも、そりゃ、あつまるよね……」

    盗賊「…………」

    盗賊(……海辺で……デート……)

    盗賊(……勇者と、デートなんてできたら……)


    ――――――――――――

    -盗賊さんの妄想-


    ザザァン……

    盗賊『……あっ……ゆ、勇者……』

    勇者『どうしたの?盗賊……』

    盗賊『……だめ……!!こんなところで……』

    勇者『何が駄目なの?言ってごらんよ』

    盗賊『……そ、それは……んむっ!!……』

    勇者『……ぷはっ……あはは、変な顔してるよ。盗賊』

    盗賊『……も……もう許してぇ……』

    勇者『ほら、次は何されたいの?言ってごらんよ』

    盗賊『……やだぁ!こんなの、駄目だよっ!こんなの……』

    勇者『何が駄目なの?ホラ、言ってよ』

    グイッ

    盗賊『……やぁっ!……』

    勇者『ほら、言ってみなよってば』

    盗賊『…………』

    盗賊『……こ、こんな……誰か来ちゃうよ……』

    勇者『…………』

    盗賊『……だから……ね?もう……』

    グイッ!!

    盗賊『……あぁっ!……』

    勇者『…………盗賊』

    勇者『僕はもう、お前の弟分じゃないんだ』

    盗賊『……ゆ、勇者……』

    139 = 1 :

    勇者『そして…………僕は男で、お前は女だ』

    盗賊『……あ……』

    勇者『…………盗賊っ!!』

    ガバァッ!!

    盗賊『……やあああっ!!だめ!!駄目えぇぇ!!……』

    …………
    ……



    ――――――――――――

    盗賊(……想像するだけ……するだけだから……///)モワモワ

    遊び人「え、えへへ。なんだか私達まで恥ずかしくなっちゃうね///」

    遊び人(デート!!!!)

    遊び人(勇者ちゃんと!!海辺で!!!!)

    遊び人(デート!!!!)

    ――――――――――――

    -遊び人さんの妄想-


    ――――自主規制――――



    遊び人「…………」ダラダラ

    戦士「お、おい。鼻血凄いぞ遊び人大丈夫か」

    遊び人「ふぁい」ダラダラ

    戦士「だめそうだ」フキフキ

    140 = 1 :

    武道家「と、とにかく!早くお店に行きましょ!///」

    僧侶「そ、そうですよね!///」

    魔法使い「でも、あれだね!ゆーしゃいないね!///」

    盗賊「……ゆ、勇者……///……あ、うん。い、いないね……」

    戦士「あはは、この広場の中にいたらどうする?」

    一同「「「「え?」」」」

    戦士「うぇっ!?」ビクッ

    僧侶「この中にって……もし女の人と一緒にいたらって事ですか?」

    戦士「い、いや、冗談だって」

    戦士(目、目こわっ!)

    遊び人「あはは、それは無いって!あのヘタレちゃんだよ?」

    魔法使い「はは、そうだねぇ。なんだかそうぞうできないよっ」

    盗賊「……大丈夫、それはないよ……」

    武道家「ふふ、あの勇者が女をナンパしてたら雨が降るわよ」

    戦士「まぁ、そうだよな。心配すんなって僧侶!」

    僧侶「し、心配してるってわけじゃ……」

    魔法使い「でも、あの出店のたべものもおいしそうだねぇ」

    武道家「そうね。もしこのカップルの大群がいなかったらここで食べても良かったんだけど」

    遊び人「ここは流石に気まずすぎるもんね」

    盗賊「……でも本当にいいにおいだね……」

    141 = 1 :

    僧侶「あ、ホラ!あれ見てください!焼き魚も売ってるみたいですよ!」

    武道家「ああ、本当ね」

    戦士「あー、あのカップルが美味そうに食べて歩いてるの見てたらこっちまで…………」




    勇者「――――って事なんですかね」

    「うふふふ!面白い御方ね!」


    戦士「腹が……えっ」

    魔法使い「」

    僧侶「」

    盗賊「」

    武道家「」

    遊び人「」


    勇者「なるほど、だから――――……」

    「そうですわ。ですから――――……」

    キャッキャ


    戦士「…………お、うおぉ?…………えぇ?」

    戦士「な、なんだあれ…………どういう事だ」

    戦士「…………」

    戦士「…………みんな?」クルッ


    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!


    戦士「ひぃっ!!?」

    142 = 1 :

    魔法使い「…………ゆーしゃ……!!」プクゥゥゥゥゥゥゥ

    僧侶「……勇者くん……」ニコニコニコニコ

    盗賊「…………」ゴゴゴゴゴ

    武道家「……ふ、ふふ……!!」ズズズズズズズズ!!

    遊び人「…………あれぇ?おかしいなぁ。勇者ちゃんに凄く似てる人がいるね?どういう事だろうね?」ドドドドドドドドド

    戦士「そ、そうだよ!多分あれは勇者に似てるだけの人だってば!!」


    勇者「あれ?あ!おーい!みんなー!」

    戦士(ばかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!)

    スタスタ……

    勇者「みんなここに居たんだね」

    「この方たちは?」

    勇者「あぁ、僕の仲間達です」

    「へぇ……女性が多いんですのね」

    魔法使い「ゆ、ゆーしゃ?」

    勇者「へ?」

    僧侶「そ、そちらは……ど、どなたですか……?」

    武道家「な、なんで、焼き魚を一緒に、食べてるの?」

    盗賊「……正直に……ね?……」

    遊び人「勇者ちゃん?どういう事?ねぇどういう事?」

    (…………あら……これは…………)

    勇者「あぁ、こちらは――――……」

    「私、この方に買われましたの」

    戦士「えっ」

    一同「「「「      」」」」

    勇者「えぇっ!!?」

    「…………凄かった……」ウットリ

    143 = 1 :

    武道家「な、なななななな…………!!!!」

    勇者「ちょ、ちょっと何を言って…………!!」

    「特に彼、キスが凄く上手いんですのね……ふふ、もう一度したくなってきましたわ」

    戦士「え……キ……ゆ、勇者……?お前……え?なん……で……」

    勇者「いや違っ!ちょっ……」

    魔法使い「ゆーしゃ」

    勇者「え?」

    魔法使い「…………」

    勇者「あ、あの、魔法使い、これはね?」

    魔法使い「…………っ」ポロ

    勇者「ヴぇ」

    魔法使い「……っ……っ!」ポロポロ……

    勇者「ま、魔法使い!!!?なんで泣くの!!!!」

    魔法使い「ゆーしゃのぶぁかぁー……!!ぶぁかぁー……!!すけべぇ……!!うわあああん!!」ポロポロ

    勇者「ま、魔法使い!!話を聞きなって!!」

    僧侶「勇者くん」

    勇者「そ、僧侶…………ひっ!!!?」

    僧侶「…………懺悔、しなきゃですよね?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

    勇者「ち、違う!!本当にそんな事してないよ!!」

    盗賊「……縄……」

    勇者「縄でなにするつもりさ!!!!だから本当にしてないってば!!」

    遊び人「…………じゃあ、それは何かな」

    勇者「え?それ?」

    遊び人「その……襟の所の…………キスマークは……」

    勇者「!!!!?な、なにこれ!!」

    武道家「…………ゆうしゃぁ…………?」

    勇者「違う!!本当に違うのです!!」

    武道家「…………旅の途中に……何やってんのアンタはああああああああ!!!!!」ゴゴゴゴゴォッ!!

    勇者「うわああああぁぁぁあぁ!!!!?」

    144 = 1 :

    「うふふ、冗談ですわ」

    ピタッ

    武道家「え?」

    「ですからさっきのは冗談ですの。そのキスマークは先ほど貴女達が現れてから付けたものですわ」

    魔法使い「ひぐっ……ほ、ほんと……?」

    「えぇ。女性のお連れが多い様だったのでからかってみただけです。本当は道案内を頼んでいたのですわ」

    僧侶「ほ、本当ですか?勇者くん」

    勇者「本当だよ。道案内の途中で小腹が空いたからここに立ち寄ったんだよ」

    「うふふ、まさかここまで引っ掛かるとは思いませんでした」

    勇者「やめて下さいよ!!心臓に悪すぎます!!」

    「申し訳ありませんわね。うふふふ」

    勇者「もう……」

    ザッ

    「それでは、私はここでお別れさせていただきますわ」

    勇者「え?まだお城には着いてないですけど……」

    「もう大丈夫です。あちらに見えてまいりましたし」

    勇者「まぁ、確かにここからであれば近いので迷わずに行けると思います」

    「ふふ、ありがとうございました」

    勇者「いえいえ。お役に立てたならば何よりです」

    「…………本当にお優しい方ですわね」

    勇者「いえ、そんな――――……」

    「その優しさが命取りにならなければ良いのですがね」ボソッ

    勇者「え?」

    「ふふ、いえ。独り言ですわ」

    「それでは、ごきげんよう。勇者さん。またお会いしましょう」

    勇者「はい。さようなら」

    スタスタ……

    145 = 1 :

    勇者「ふう……」

    武道家「ゆ、勇者」

    勇者「ん?何?武道家」

    武道家「……また会いましょうってどういう事?」

    勇者「え?」

    魔法使い「ま、またあうやくそくとか……してるの?」

    勇者「いや?全然してないけど。っていうかお互い名前すら教えあって無いよ。社交辞令みたいなものじゃないかな」アハハ

    遊び人「……なら、いいけど」

    戦士「それよりさ、勇者も一緒にご飯食べようぜ!美味い店があるらしいぞ!!」

    魔法使い「あー!そうだよ!いっしょにたべよ!」

    勇者「いや、僕はもういいかな。屋台で少し食べたし」

    盗賊「……あ、そっか……」

    勇者「それじゃ、僕も行くよ。皆また後でね!」

    スタスタ……

    僧侶「…………行っちゃいましたね」

    武道家「……なんだか疲れちゃった……もう何よあの人。冗談でも性質が悪いわよ」

    盗賊「……どうしようかと、思っちゃった……」

    戦士「もういいじゃねーか。何も無かったんだから。それより早くご飯行こうぜ!」

    魔法使い「そうだねぇ。もうおなかぺこぺこだよ」

    遊び人「…………」

    戦士「遊び人もいつまで難しい顔――――……」

    遊び人「…………さっき勇者ちゃん、名前すら教えあってないって言ってたよね」

    戦士「え?」

    武道家「う、うん。そう言ってたけど……どうしたの?」

    146 = 1 :

    遊び人「…………よく思い出してよ。あの女の人の最後の言葉」

    僧侶「?……………………あ!」

    魔法使い「そ、そういえば!」



    『それでは、ごきげんよう。勇者さん』



    盗賊「……名前、知ってた……」

    武道家「そういえば……!」

    遊び人「間違いない……!勇者ちゃんは嘘を……!!」

    戦士「いや、お前ら思いっきり勇者の名前呼んでたじゃん」

    一同「「「「あ」」」」

    戦士「…………お前ら、少し落ち着け?な?」

    遊び人「うぅ……戦士ちゃんに諭される日がくるとは……」

    戦士「なんだとこのやろう」

    武道家「…………と、とりあえず、店に行きましょうか」

    魔法使い「なんだかほんとにつかれたよう……」

    僧侶「ご飯を食べて元気を出しましょうか……」

    ゾロゾロ……

    戦士「全く…………」

    戦士「…………」

    戦士(…………あの女の手。戦いに慣れてる感じの手だった……)

    戦士(それに、アタシ達に気付かれずに勇者の襟に悪戯を仕込んだなんて……アタシは全然気付けなかった)

    戦士(…………何もんだ?あの女)

    盗賊「……戦士ー。おいてくよー……」

    戦士「あ、ああ!今行く!」

    戦士「…………」

    戦士(そういえば気にしなかったけど勇者はどこに行ったんだろう……)

    戦士「…………ま、いっか!よし!まずはご飯だご飯!」

    タッタッタッタ……

    147 = 1 :

    -ポルトガ城前-


    ムオル勇者「…………」

    スタスタ……

    「あら、お待たせしましたわね」

    ムオル勇者「…………何をやっていた。ランシール勇者」

    ランシール勇者「あら怖い。貴方が仰っていた方にお会いしに行っていただけですわ」

    ムオル勇者「…………アリアハンの勇者か」

    ランシール勇者「えぇ。貴方の考えは的中でした。彼は紛れも無いアリアハンの勇者です」

    ムオル勇者「……そうか」

    ランシール勇者「割と紳士的な方でしたわ。駄目駄目のヘタレさんでしたけれど」

    ムオル勇者「…………」

    ランシール勇者「……ムオル勇者」

    ムオル勇者「なんだ」

    ランシール勇者「彼に会いたいのでしょう?」

    ムオル勇者「……どうかな」

    ランシール勇者「会わないんですの?」

    ムオル勇者「……」

    ザッ

    ムオル勇者「帰るぞ。次の仕事も残っている」

    ランシール勇者「あら、つまらないですわね」

    ムオル勇者「俺の事に首を突っ込むな。それより次の任務だ」

    ランシール勇者「分かっていますわよ。彼女ならば街の外で待ち合わせですわ」

    ムオル勇者「行くぞ」

    ランシール勇者「はいはい。分かっていますと申していますの」

    ランシール勇者(本当に嘘をつけない方ですわね……)

    …………
    ……

    148 = 1 :

    -港の商店街-


    ガヤガヤ……

    商人「……――――って方法が最も効果的かと思いますよ!」

    店主「おお!!そうか!成る程なぁ!ありがとう商人ちゃん!」

    奥さん「商人ちゃん色んな商売方法知ってるねぇ。大助かりだよ」

    商人「にへへ!私は見学させて貰ってるのでギブアンドテイクというwin-winの関係です!」

    店主「大した娘さんだよ!美人だし商売もできるったぁ、うちのかみさんとは大違いだ!がははははは!!」

    奥さん「ちょっとアンタ!!聞き捨てならないね!」

    商人「あはははは!」

    スタスタ……

    隣店主「おっ!商人ちゃん!さっきはありがとうね!」

    店主「おお!お前も商人ちゃんにアドバイスもらったか!」

    隣店主「貰った貰った!この娘はたいしたもんだよ!」

    商人「私なんてまだまだなのですよ!それより貿易のイロハを教えて頂いてこっちこそ感謝です!」

    店主「いい子だねぇ、本当に」

    隣店主「どうだい?もういっそこの街に住まないかい?」

    商人「うーん、それもいいんですがねぇ」

    奥さん「ちょっと無茶な事言って商人ちゃんを困らせるんじゃないよ!」

    隣店主「へへへ、冗談さ」

    店主「しかし商人ちゃんがここに居座ってくれたら盛り返しそうだなぁ」

    隣店主「だなぁ。年々捌けなくなってるし……」

    商人「?あまり芳しくないんですか?」

    奥さん「そうだねぇ。昔に比べたら全然だよ」

    149 = 1 :

    商人「昔、ですか」

    隣店主「あぁ。まだしばらく前は景気良かったんだけどな」

    店主「あれ以来だなぁ。悪くなったの」

    隣店主「だな」

    商人「あれ……と言いますと」

    隣店主「商人ちゃん知らないかい?……って言っても商人ちゃんはあの時はまだ子供だったか」

    商人「?」

    店主「四年前だよ四年前」

    隣店主「“落日の七日間”だよ」

    商人「…………っ!!」

    店主「やっぱりアレを境に景気がガラッっと変わっちゃったからな」

    隣店主「あれさえ無けりゃなぁ……」

    商人「…………」

    店主「?あれ?商人ちゃん?」

    隣店主「どうした?なんだか元気が……」

    商人「い、いえ、なんでも、ありませんよ!」

    奥さん「ちょっと二人とも、女の子の前で出す話題じゃないよ!それに休憩は終わり!ビシバシ働きな!」

    隣店主「あいあい。お前のかみさんは恐ろしいなあ」

    店主「あぁ。魔物より恐ろしいや」

    奥さん「聴こえてるよ!」

    商人「あはははは!」

    商人「…………」

    商人(…………今更…………ですね)

    奥さん「商人ちゃん、ちょっとこっちの事で相談したいんだけどね――…」

    商人「あ!はい!今行きます!」

    …………
    ……

    150 = 1 :

    -レストラン-

    店主「ありがとうございましたー」

    カランカラン

    魔法使い「んーっ!おいしかったね!」

    僧侶「やっぱり海辺だから取れたてのお魚なんですねぇ」

    武道家「満足したわ。宿に帰りましょっか?」

    盗賊「……そうだね。……あれ?……」

    ピタ

    魔法使い「?どうしたの?」

    盗賊「……遊び人、戦士、どうかしたの?……」

    遊び人「…………」

    戦士「…………」

    武道家「あらほんと。なんでそんな所で立ち止まってるのよ。早く行くわよ?」

    魔法使い「女勇者がやどでまってるよ?」

    遊び人「…………皆、ちょっと先に帰ってて」

    ダッ

    僧侶「えっ!?どこにいくんですか!?」

    戦士「悪い!ちょっとアタシも行ってくる!すぐ帰るからさ!」

    ダッ

    武道家「ちょっと!戦士までどうしたのよ!」

    タッタッタッタ……

    盗賊「……行っちゃった……」

    魔法使い「どうしちゃったんだろ……?」

    武道家「はぁ……ま、晩ご飯までにはもどってくるでしょ。行きましょ」

    僧侶「んー、そうですね……」

    …………
    ……


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