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元スレ勇者「ハーレム言うなって言ってるじゃないですか」盗賊「……3、だよ……」

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451 = 1 :

―ポルトガ城・エントランス―


「……ふぅ……やっと一息つけるぜ……」

「それにしても……ここも久々だな」


スタスタ

「王子!」

「ん?」

ポルトガ大臣「王子ぃ!!」

「おぉ!大臣じゃねーか!!」

ザッ

ポルトガ大臣「王子、お待ちしておりました!!お帰りなさいませ!!心配しまし――……」

バシッバシッ

ポルトガ大臣「おぐふっ!!」

「元気してたかよー!!久々だなー!!」

ポルトガ大臣「お、およしになって下さい!背中!痛い痛い痛い!」

「あぁ、悪い悪い!」

ポルトガ大臣「全く……しかし、よくぞ戻られました!」

「あー、つってもちょっと野暮用で戻って来ただけなんだけどな」

ポルトガ大臣「えっ」

「あ?どうした?」

ポルトガ大臣「い、いえ、その。まだ旅を続けられるおつもりですか?」

「何言ってんだよ。当たり前だろ?」

ポルトガ大臣「お、王子ぃ~……勘弁して下され……」

「堅ぇ事言うなって!王権なら第一王子の兄貴がいるから大丈夫だろうが!」

ポルトガ大臣「で、ですが……王子も姫も城を離れて第一王子一人だけというのは、ポルトガ王の不安が――……」

「だから親父は心配しすぎなんだっつーの!……ってちょっと待って?姫?あいつまた家出してんの?」

ポルトガ大臣「そうなのです……。王子、ここは王子が戻られて一度ガツンと姫に説教を――……」

「俺が何言ったって無駄だろ。アイツ神出鬼没だし。なるようになるって!」

ポルトガ大臣「お、王子ぃー……」

452 = 1 :

「それによー。いい加減その王子ってのやめろよな」

ポルトガ大臣「え?い、いやしかし……王子は王子ではないですか」

「……これ。見てみな」

チャリッ

ポルトガ大臣「……?……それは」

ポルトガ大臣「……」

ポルトガ大臣「……――――っ……!お、王子っ、まさか」

「へへ。そのまさか」

スタスタ

「王子、王ももうすぐいらっしゃいまs――……」

「……!お、王子!!そ、その勲章はっ!!…………!」

「はは!そうそう。女官にも言ってなかったな」

スチャ……

「勇者の資格だけじゃ色々と不便も多かったから、親父に秘密裏で取得したんだ」

「これからは、王子って呼んでくれるなよ?……――これからは」




ポルトガ勇者「国連の勇者って呼んでくれよ」


453 = 1 :



……
…………


――――


ザッ

僧侶「あ、見えてきましたよ!」

武道家「ん。本当ね。あれがバハラタで間違いないのよね?」

勇者「どれどれ……うん。間違い無さそうだ」

魔法使い「はやくくろこしょーをもらっておうさまのとこにいこうよ!」

勇者「そうだね。船乗り娘ちゃんの分も貰ってこないとね」

盗賊「……そういえば、そうだったね……」

スタスタ

勇者「でもこの分でいけば夕方にはポルトガに戻れそうかな」

商人「そうスムーズにいくといいんですがねぇ……」

魔法使い「ちょっと商人、ふきつなこといわないでよう」

戦士「でも黒胡椒貰ってくるだけだろ?大丈夫だろー」

商人「まぁ、確かにお遣いっちゃあお遣いなんですけど」

僧侶「何か心配事でもあるんですか?」

商人「……皆さん、黒胡椒の価値……知ってます?」

遊び人「黒胡椒の価値?」

武道家「あぁ、確かに価値は考えたこと無かったわね」

盗賊「……ルイーダさんの酒場には、置いてあったけど……確かに安い物では無いみたいだったよ……」

勇者「どうなの商人?黒胡椒って高かったりする?」

商人「えーっとですね」

スッ パチコラパチコラ

勇者「あ、商人のそろばんだ」

勇者「久々に見る気がするね。最近ごぶざたしてたよ」

魔法使い「さぁー!きになるおねだんはっ!」

パチ……

商人「ざっと、国連規定の小量秤をすり切り一杯でこんな感じです」スッ

勇者「どれどr」



一同「「「「ひああっ」」」」


454 = 1 :

遊び人「なっなななっな!?なにこれぇ!!」

勇者「これ、ちょっと、なんなんだい!!」

戦士「えっ?これいくらなの?そろばんの見方わかんないんだよ。いくらぐらいなの?」

武道家「ぐ、具体的に言えば、純金と同じくらいの値段よ!」

戦士「えっ」

魔法使い「なんでそんなにたかいのぉっ!?」

盗賊「……私たち、そんなに凄いものを、あんなふうに、遠慮なく、料理に……」

僧侶「全然知りませんでした……」

勇者「ここ、こんなに、するものなんだ?」ダラダラ

遊び人「でも、アリアハンでは珍しかったけどそんなに高そうなものでもなかったよ!?」

商人「まぁ皆さん落ち着いて下さい。これはポルトガ地方での相場ですって」

魔法使い「ポルトガちほーの」

僧侶「相場?」

商人「はい。前に船乗り娘ちゃんが言ってたように、ポルトガあたりではまだ珍しいものなんです」

勇者「でもだったらなんでアリアハンで……あ」

商人「勘の良い勇くんはお気づきのようですね」

戦士「?どういうことだよ」

勇者「いや、よく考えてみればさ。アリアハンは他国の文化が集まってくる国だよね」

勇者「聖地と呼ばれてるし、ルビス祭もあり、世界中を旅した父さん……オルテガも居て、そして――……」チラッ

商人「そう!そのアリアハンの市場を確立した私たちの行商団があるんです!」ババーン

武道家「あぁ、言われてみればそうね。って事は商人も黒胡椒の普及に関わってたの?」

商人「いえ、私は関わってないですが」

武道家「さいですか」

商人「食品は担当してなかったんですよ。と、まぁそんなごった煮鍋みたいな国ですからね」

商人「決して安くは無いですが高級品とまではいかないんですよ。アリアハンでは」

勇者「気候も四季折々で色んな植物の栽培にも向いてるしね」

盗賊「……って、ちょっと待って……」

戦士「どうしたんだ?」

盗賊「……もしかして、アリアハンに戻って手に入れた方が、安泰?……」

一同「「「「あ」」」」

商人「って私もさっき考えたんですけどね。それは最終手段にしときましょう」

455 = 1 :

勇者「どうして?」

商人「恐らくバハラタとアリアハンとじゃモノが違うんですよ。土も気候も違う上に栽培方法までアリアハン独自のものになってますからね」

僧侶「それって、何か変わるものなんですか?」

商人「とーぜんですよ。植物は土やその土地の水によって味が大幅に左右されるんです」

盗賊「……確かに、同じ豆類でいえば、コーヒーもそうだね……」

武道家「そんな物だったらバハラタ以外の胡椒持ってくのは駄目かもね」

勇者「うーん、でも安くで譲ってくれるかなぁ」

商人「ま、大丈夫じゃないですかね。その季節によって価格が大幅に揺れますが、王様だってその辺りは理解してるでしょう」

商人「で、勇くん」

勇者「はい」

商人「王様から胡椒代はおいくら程貰ってるんですか?」

勇者「……」

商人「……勇くん?」

勇者「……」

商人「……勇くん」

勇者「……」

商人「こっち向きやがりなさい勇くん」

勇者「……ごめんなさい」

商人「聞きたいのは謝罪ではないんです。王様から預かった金額です」

勇者「…………ごめんなさいッッ」

商人「勇くん、どうして謝るんですか?何かやましいヘマでもやらかしやがったんですか勇くん」ゴゴゴゴゴゴ

魔法使い「商人こわい……」

遊び人「勇者ちゃん、まさか」

勇者「…………一文も貰ってません」

456 = 1 :



一同「「「「「えぇぇー!!!?」」」」」



勇者「ほんとごめん、ほんとごめん!!」

勇者「え、でもお遣いなんだよね!?」

盗賊「……それでお金を貰い忘れるって……」

遊び人「まさかお金こっち持ち!?」

勇者「僕もさっき気付いたんだよ……」

魔法使い「おそいよっ!」

僧侶「何か王様から胡椒屋さんへ手紙を預かってたりは……」

勇者「いや、何もないんだ」

武道家「またポルトガに一旦戻る?」

勇者「でもこれ以上の時間のロスは避けたいね」

商人「まぁ……勇くんの財産なら軽く買える額ではありますけど……」ハァ

魔法使い「えっ」

盗賊「……何、え?……」

武道家「勇者の全財産?」

勇者「あー、商人!商人!ちょっとこっち来て!ちょっとお話!」

商人「?」

コソッ

商人(どうしたんですか?)ボソ

勇者(いや、その、僕のお金の事はみんなにはいわないでおいてくれないかな)ボソボソ

商人(どうしてですか)

勇者(……余計な心配はかけたくないんだよ)

商人(……ほんとにどこまでお人好しなんですか)

457 = 1 :

商人「まぁ、いいでしょう。一旦バハラタに着いてから考えましょう」

魔法使い「おはなしはもういいの?」

勇者「うん。ごめんね」

勇者「とりあえずバハラタへ急ごうか」

僧侶「あ、そう言ってるうちに」


―バハラタ―


盗賊「……ついたね……」

遊び人「とにかく胡椒屋さんにいってみようよ!」

商人「ですね」

スタスタ…

勇者「はぁ……」

勇者(危なかった……武道家あたりに知れたらまた怒られる所だった)

戦士「……」

スタスタ

戦士「おい、勇者」

勇者「ん?どうしたの?」

戦士「……商人と何話してたんだよ」

勇者「え?」

戦士「さっきの、何の話だったんだ?」

勇者「……あー」

勇者「いや、なんでもないよ」

戦士「え?」

勇者「それより、急ごうよ。もう皆行っちゃったよ」

戦士「う、うん」

スタスタ

戦士「そ、そっかー……何でもないのか」

勇者「うん。それよりも胡椒だよ。ちゃんと手に入ればいいけど……」

戦士「……」

勇者「……戦士?」

戦士「……なんでも」

勇者「え?」

戦士「なんでも、ないわけないじゃんかよ……」

勇者「……え」

458 = 1 :

戦士「……お前さ、なんか、隠し事多くないか」

勇者「……」

戦士「……」

勇者「……そんなこと、ないよ」

戦士「いや……いや、多いよ」

戦士「アタシに……アタシだけじゃなくて、皆にも内緒にする事……前よりずっと」

勇者「い、いや……ごめん、別に内緒にするとかじゃなくてさ」

戦士「だったら、何だよ」

勇者「……」

戦士「言えない事……そんなにあるのかよ。何をそんなに隠してんだよっ」

勇者「……」

戦士「……っ」

戦士「最近さ……いや、もっと前から、かも……しんないけど」

戦士「お前、なんかよそよそしいよ。隠し事とか増えたし、一人で隠れて特訓したりするようになったり」

戦士「アタシとかに……内緒でさ」

戦士「なんだよ、お前、わかんないよっ。ほんとワケわかんないよっ」

勇者「……それは……」

戦士「そんなにっ、アタシには関わらせたくないのかよっ」

勇者「戦士……?」

ギリッ

戦士「アタシはっ、アタシはなぁっ」

戦士「アタシは、お前が!」

勇者「戦士、ちょっと」

戦士「アタシはお前が心配なんだよ!!お前が帰って来たあの日から――……!!」

459 = 1 :

勇者「……!」

戦士「……あ……」

勇者「……」

戦士「……あ、その……」

勇者「……」

戦士「……ご、ごめん……ちょっと熱くなったわ」

勇者「……いや……」

戦士「悪い、忘れて」

戦士「ご、ごめん……はは、ほんと、ごめん」

スタスタ

勇者「戦士、あのっ」

ピタッ

戦士「……あのさ」

勇者「?」

戦士「…………」

戦士「お前はどう思ってるか、わかんないけどさ……」

戦士「アタシはさ。未だに、お前の事を……」

460 = 1 :

僧侶「ふたりともーっ!どうかしたんですかー?」



二人「「!」」ビクッ



戦士「あー、わるい!すぐ行くよ!」

勇者「んもう!急ぎなよー!」

勇者「あぁ、わかってるよー!」

戦士「……」

勇者「……戦士、あの」

戦士「ごめんな、勇者」

勇者「え?」

戦士「ちょ……ちょっと、なんだか最近さ、変なんだよ」

戦士「……ごめん!さっきの全部忘れてくれ!」

勇者「戦士っ」

戦士「おし!門まで競争だ勇者!!」

ダッ

戦士「先に行ってるぞー!!」

タッタッタッタ

勇者「……」

勇者(……戦士……やっぱり……)

…………
……

461 = 1 :

―バハラタ・街中―


魔法使い「ゆーしゃおそいよー」

勇者「ごめんごめん。皆待っててくれたの?」

遊び人「ううん……そういうわけでもないの」

勇者「?」

勇者「なんか、ちょっと町中が騒がしくてさ」


ザワザワ


勇者「本当だね。何かあったのかな」

魔法使い「おまつりでもあるのかなぁ」

武道家「そんな風な騒がしさでもなさそうよ」

商人「収穫の時期ってわけでも無さそうですしね……何があったんでしょう」

盗賊「……とりあえず、胡椒屋さんを探してみよう?……」

僧侶「それがいいかもしれませんね。そこで何か聞けるかもしれないですし……」

勇者「そうしようか…………あの、すみません!」

町人「ん?どうしたんだい?」

勇者「胡椒を取り扱ってる店を探しているんですが……」

町人「あぁ、それならあっちだよ。あそこの道をまっすぐ行った突き当りだ」

勇者「本当ですか!ありがとうございます!」

魔法使い「あんがいすんなりみつかったねぇ」

武道家「幸先いいわね。それじゃ行ってみましょうか」

町人「でも、今は商売どころじゃないんだよなぁ」

勇者「……え?」

勇者「どういう事ですか?」

町人「とりあえずその店に行ってみな。そうすれば分かるよ」

勇者「……?」

462 = 1 :

勇者「何かあったのかな……」

魔法使い「とりあえずいってみようよ!」

勇者「だね。行こうか」

遊び人「早く済ませたいよね……昨日の見張りでちょっと疲れてるかも」アハハ

盗賊「……私も、ちょっと眠いかも……」

戦士「だらしねーなー」

商人「いっつもぐっすり寝てるあんたが言うんじゃねーですよ!!」

アハハハ

勇者「……」

勇者「ほら、早く行こうよお義兄ちゃん」

勇者「あ、そうだね。皆!行くよ!」


…………


「ならんと言っとるだろうが!!」

「ではどうするんですか!!このまま泣き寝入りする気ですか!!」


……!!……!!


スタスタ

僧侶「何か……どこかで言い争いしてますね」

遊び人「あれ、あの突き当たりの建物の後ろで言い争ってる人達っぽいね」

商人「ん……」

ザッ

商人「……」ヒョコッ

商人「うん、間違いありませんね。ここが胡椒屋さんらしいです」

勇者「誰かいる?」

商人「うーん……居ないっぽいですね」

盗賊「……じゃあ、後ろで言い争ってる人達かな……?」

武道家「どうやらそうみたいね……」

勇者「ちょっと行ってみようか」

463 = 1 :

スタスタ

ザッ

勇者「……」



老人「ここはダーマの聖兵団に要請して……」

青年「そんなお金と時間、どこにあるんですか!!」



勇者「……何かあったのかな」ボソッ

僧侶「どうなんでしょう……話しかけてみます?」ボソッ

勇者「うーん……そうだね。そうしてみようか」ボソ

勇者「あ、あのー、すみません」

ピタッ

老人「……なんだ、お前さんがたは」

勇者「僕達は旅の者なんですが……黒胡椒をここで取り扱っているとお聞きしまして」

青年「黒胡椒!?今はそれどころじゃあない!!」

老人「すまんが店にはしばらく出られんよ」

戦士「なんだ……穏やかじゃないな」

勇者「あの、何かあったのですか?随分切羽詰っているみたいですが……」

青年「どうしたもこうしたもないよ!!説明をしてる時間も無駄だ!!」

ダッ

老人「お、おい!!待つんだグプタ!!」

グプタ「僕は行かせて貰いますよおじいさん!!タニアは僕が救ってみせる!!」

老人「グプタ!!グプタ!!」

タッタッタ……

老人「……行ってしまった……!!あの馬鹿は……!!」


魔法使い「うわぁ、すごいぎょーそーだったよ……」

勇者「どうやらこれはただ事ではないらしいね……」

勇者「……」


老人「タニアに次いで……グプタまでいなくなったら……わしはどうすれば……!」

464 = 1 :

スタスタ

勇者「おじいさん、何があったかお聞かせ願えませんか」

老人「……」

勇者「もし僕達にできる事があれば、可能な限り協力しますが……」

老人「…………旅のお方!!」

ガシッ

勇者「うわっ!?」

老人「お願い、お願いだ!!わしの……わしの孫娘を助けてくだされ!!」

勇者「おじいさん!落ち着いて!一旦落ち着いて下さい!」

盗賊「……孫娘……?」

遊び人「お孫さんがどうかされたんですか?」

老人「あぁ、わしの孫娘、タニアが先ほど……」

老人「先ほど……!!人攫いに攫われたのです!!」


一同「「「「!!」」」」


勇者「えぇ、えぇぇぇっ!!」

勇者「人攫い!?」

老人「はい……最近この辺りに野盗がやってきて……しばらく大人しくしていたのですが」

老人「それが、突然この村にやってきて……孫娘を…………うう……!」

魔法使い「そ、それはほんとにたいへんだよっ!!ゆーしゃ!こうしちゃいられないよっ!」

僧侶「勇者くんっ!すぐに助けましょう!!」

勇者「あぁ!勿論だよ!!」

勇者「おじいさん!僕達でよければ力をお貸しします!!」

老人「お、おぉぉ……」

ガクッ

老人「申し訳ない……!申し訳ない……!!」

勇者「取りあえず、その人攫いがどこに行ったかご存知ですか!?」

465 = 1 :

老人「あぁ、それも今から説明させていただこう……ですから、ですから孫娘と、グプタをお願いします……!!」

盗賊「……グプタというのは、さっきの人ですか?……」

老人「うむ……彼はグプタと言って、タニアの婚約者なのです……!」


戦士「……!」


勇者「婚約者……なるほど、それであんなに焦っていたのですね」

老人「はい……そしてとうとう我慢できずに一人で野盗の巣に乗り込んで行ってしまったのです……!」

老人「タニアに……そしてグプタに何かあったら、わしは……わしはっ」

武道家「任せなさいって!!ちょちょいっと連れ戻して見せるわよ!」

魔法使い「だからあんしんしてまってて!」

老人「かたじけない……!!かたじけない……!」

勇者「まずはその野盗の居場所を!!」


戦士「……」



…………
……

466 = 1 :



……
…………


―バハラタ・北東の洞窟―


ザッ

グプタ「はぁっ……はぁっ……!!」

グプタ「ここが……野盗共の住処……!」

スタスタ…

グプタ(……新しい足跡が奥へ続いてる……)

グプタ(この足跡を辿れば……タニアへと……)

グプタ(そして……盗賊達へと……)

467 = 1 :

グプタ(……)

グプタ「……っ!!」ブルッ…

グプタ「……タニア……すぐに……すぐに行くからね……!!」


タッタッタ

ザッ

「グプタさん!!」

グプタ「!!!?」バッ


勇者「はぁっ……はぁっ……間に合った」


グプタ「……き、君達は……さっきの」

勇者「はい、私達もおじいさんに頼まれてやってきました」

武道家「一人で乗り込むなんて無謀よ!落ち着いて!」

グプタ「……っ!君達には関係ないだろう!」

魔法使い「一回おちついてよ!わたしたちといっしょにたすけにいけば」

グプタ「話している時間さえ惜しいんだ!!うだうだ言うのはやめてくれ!!」

ダッ

僧侶「あっ!!」

タッタッタ

グプタ「……!!」

勇者「グプタさん!!」

タッタッタ…

商人「あー、行っちゃいました……アホですかあいつ」

勇者「冷静をだいぶ欠いてるね。まずいよ……!」

魔法使い「おいかけよう!」

ダッ

僧侶「でも洞窟をまっすぐすすんで行けばすぐに――……」

勇者「う!!」

ズザッ

商人「わっ!どうしたんですか勇くん!いきなり立ち止ま……うあ」

勇者「これは――……」

468 = 1 :

オォォォオォォォォオォ……



僧侶「つ、通路が……」

武道家「無数に分かれてる……!!」

商人「こりゃぁ……めんどくさい事になりましたね……」

魔法使い「どっちが、どこがせいかいなのかな……?ううう、わかんないよぉ」

勇者「どうしようか、お義兄ちゃん」

勇者「ん……そうだね……」


戦士「……ぼさっとしてる暇なんてないだろ」


勇者「え?」

戦士「……!」

ダッ

僧侶「え?あ、ちょっと」

武道家「戦士!!待ちなさい!」

戦士「先行ってる!!」タッタッタ

勇者「戦士!!」ダッ

勇者「お義兄ちゃん!」

勇者「女勇者!いや、みんな!!それぞれ複数に分かれよう!!僕は戦士を追う!!」タッタッタ

武道家「もう一人付かせようか!?」

勇者「ううん!僕一人で追いかけるよ!!それよりみんなも分散してそれぞれの通路へ!!」

勇者「了解!!」

タッタッタ…

僧侶「……うぅ、大丈夫でしょうか」

商人「…………大丈夫でしょう……勇くんと戦士ちゃんですし」

武道家「そうね……とりあえず、私達も分かれるわよ!!」

一同「「「「うんっ!!」」」」

…………
……

469 = 1 :

―バハラタ―


遊び人「……うぅ……置いてかれた……」

盗賊「……しょうがないよ。私達は体調万全じゃないし……」

盗賊「……それに、洞窟の狭い中での争いになるから、大勢で行っても逆効果かもしれないから……」

遊び人「うん……そうだよね」


老人「…………!」ソワソワ


盗賊「……」

遊び人「……気が気じゃ無いだろうね」

盗賊「……そうだね……」

遊び人「……」


老人「うぅ…………」

老人「……っ……タニア……!!無事でいてくれ……!!」


遊び人「……っ」

470 = 1 :


スタスタ

盗賊「……遊び人?……」

遊び人「おじいさん」

老人「!ど、どうなされた」

遊び人「大丈夫ですよ」

老人「……え……」

遊び人「お孫さんは、きっと無事に帰ってきます」

盗賊「……女所帯ですが、こう見えても腕は立つんです。私達……」

遊び人「それにあのリーダーの男も、意外と頼りになるんですよ」

老人「……し、しかし……」

遊び人「大丈夫、です!」ニコッ

老人「……」

老人「……うむ……申し訳ない……わしが弱気になっていても仕方の無い事だな」

遊び人「あまり思いつめないでくださいね」

老人「かたじけない……」

盗賊「……いえいえ……」

遊び人「……」

遊び人(……なんだろう)

遊び人(なんだか……凄く、悪い予感がする……)

遊び人(とてつもない……嫌な予感……)

…………
……

471 = 1 :



……
…………

ザッ

戦士「っ、はぁっ……」

オォォォ……

戦士「っ、またわかれ道かよっ……!」

戦士(グプタって奴もいないし……早く行かないと……!!)

戦士「……次はどっちに……」


タッタッタ


戦士「!!」バッ

タッタッタ

戦士「……足音」

戦士(グプタさんか!?それとも――……)

ズザッ


勇者「はぁっ、はぁっ!戦士!見つけた!」


戦士「っ……!ゆ、勇者……」

勇者「一人で突っ走るなって普段からあれ程言ってるじゃんか!!」

戦士「……わ、悪い」

勇者「もう……とにかく、一緒に」

472 = 1 :

戦士「……」

勇者「……戦士?」

ザッ

戦士「……アタシはアタシで探すから……勇者は皆と探してよ」スタスタ

勇者「……戦士、何言ってるんだよ」

スタスタ

勇者「そんな事できるわけないだろ、戦士でも一人だったら危ないよ」

戦士「……みんなの所に行けって……」

勇者「できないっての」

戦士「アタシは大丈夫だってば」

勇者「戦士」

ガシッ

戦士「!!」

バッ!

勇者「っ!」

戦士「……あ、わ、悪い」

戦士「…………急に、腕掴むから、ちょっと、その……」

勇者「……」

戦士「……」

473 = 1 :

戦士「……ほんとごめん。ごめん」

勇者「……戦士」

戦士「…………」

勇者「……」

スタスタ

勇者「僕は大丈夫だよ……いきなり腕掴んでごめん」スタスタ

戦士「あ、勇者……」

勇者「……行こう?急がなきゃ」

勇者「一緒に……ね?」

戦士「…………」

戦士「……うん」コクリ


……


タッタッタ


戦士「……」

勇者「……」

戦士「……」

勇者「……」

戦士「……」

二人((…………気まずい……))

474 = 1 :

戦士(アタシ、ほんと何がしたいんだろう……)

戦士(最近ずっとこんな調子で……勇者に迷惑かけっぱなしじゃんか)

戦士(…………さっきだって)

~~~~~~~~~~~~~


戦士『アタシはお前が心配なんだよ!!お前が帰って来たあの日から――……!!』


~~~~~~~~~~~~~

戦士「……」

戦士(本当……馬鹿だ)

戦士(馬鹿だよ…………本当に)

ザッ

勇者「はぁっ……」

オォォォォ……

勇者「う……また分かれ道か……」

勇者「戦士、次はこっちに行ってみよう!」

戦士「……」

勇者「……戦士?」

戦士「えっ!?あ、悪い!こっちだな!?」

勇者「……」

戦士「わかった、行ってみよう」

勇者「……うん」

タッタッタ

戦士「……」

勇者「……」

戦士「……他のみんなは?」

勇者「多分、それぞれ探してると思う」

戦士「……そっか」

勇者「うん」

戦士「……」

勇者「……」

475 = 1 :

勇者「あ、あのさ、戦士」

戦士「えっ!?な、何だ!?」

勇者「……僕は……」

戦士「……え……」

ギュッ

勇者「僕は……あの日」






……やめろおぉぉぉ……!!!!





勇者・戦士「「!!?」」バッ

476 = 1 :

勇者「今の……小さかったけど、確かに聞こえた……!!」

戦士「確かグプタさんの声……!!」

勇者「今どの方向から……!」


戦士(しまった……!!間に合わなかった!!)

戦士(何やってんだ……何をチンタラやってたんだアタシは……!!)

戦士(今の声……『やめろ』って言ってた……!!)

戦士(もしかしたら、もしかしたら二人は)

戦士(あの時みたいに――……)


ドクン


戦士「っ……!」ブルッ


勇者「くっ……!本当にややこしくて嫌になるな……」

勇者「戦士!取りあえず次はこっちに行ってみよう!!

勇者「……」

勇者「……――戦士?」クルッ


ヒュゥゥゥ……


勇者「……」

勇者「……」

勇者「いねぇ!!!!?」ガーン

……





……

タッタッタ……

戦士「はぁっ、はぁっ!!」

戦士(多分こっちだ……!こっちから聞こえたはず!)

477 = 1 :

戦士「……!」

タッタッタ

戦士「……もう、もう!」

戦士「もう……あんなのは……たくさんだ……!!」ギリッ

ザッ

戦士「……この部屋には……っ!」

シーン

戦士「……いない……くそっ!」

戦士(どこに行ったっていうんだよ……そんなに遠くには)

戦士「……ん?あ!!」

タッタッタ!!

戦士「階段だ……!!」

<……ッ……ッ

戦士「……!」

戦士(ちゃんと物音も聞こえてくる……!ここにいるんだ!)

ダッ

戦士「待ってろよ……!すぐに助けるからな……!!」

……

478 = 1 :



……

タッタッタ

僧侶「はぁっ……あれ?」

商人「……武道家ちゃん」

武道家「何?どうしたの?」

僧侶「いえ、ここさっき来ませんでしたっけ」

武道家「え?うそ、そんなはずは……」

商人「いや、来ましたね。ほら」

僧侶「あ、さっき付けた目印」

武道家「うあ……ほんとだ」

僧侶「うぅ……やっぱり迷っちゃいますね……」

商人「先に行った勇くんや戦士ちゃんが見つけてくれればいいんですがね」

武道家「そうね……」

479 = 1 :

商人「でも……心配ですね。あの二人も」

僧侶「そう、ですね」

武道家「うん……特に戦士。一人で突っ走ってたりしなきゃいいけど」

商人「…………」

僧侶「……」

武道家「……ま、大丈夫でしょ」

武道家「……とにかく、見つけなきゃ」

商人「……急ぎましょう」

タッタッタ

僧侶「……」

武道家「商人も相当心配してるみたいね……」

僧侶「武道家ちゃんだって」

武道家「僧侶だってそうじゃない」

僧侶「……ですね」

僧侶「…………私達も行きましょうっ」

武道家「うんっ」

タッタッタ

武道家「……」

武道家(戦士……本当に大丈夫かな……)


…………
……

480 = 1 :



……
…………
……………………


タニア「やめてっ!!来ないで!!なにする気よぉっ!!」

グプタ「やめろォ!タニアに何する気だぁぁっ!!」

野盗「いや、別に何もしないけど……」

野盗2「何かほしい物とかありますかぁ?」

タニア「嘘よっ!!何かする気よっ!!」

グプタ「タニア!!タニアァ!!」

野盗2「お腹すいてたりしないっすか。あれでしたら簡単なもの作りますけど」

野盗3「パンとか軽くつまめるものもありますし」

タニア「お、お腹を……?お腹をすかせている……?」

タニア「あ、あなたたち、飢えてる……飢えてるのねッッ!!」

タニア「飢えているのねッ!!狼!!狼よぉっ!!」

グプタ「タニアァ!!タニアァァ!!」

野盗4「いやいや」

野盗「何をおっしゃる」

タニア「嘘よ!!私を、私をめちゃくちゃにする気なんでしょう!!」

タニア「本能の、本能の赴くままに!!下半身の!!その男性自身に赴くままにッッ!!」

タニア「私の花を散らしたいんでしょうッッ!!罪ッ!!」

タニア「あぁっ!!!!助けてグプタァッ!!!!」

グプタ「タニャア!!」

野盗3「こいつら超めんどくせえ」

481 = 1 :

野盗4「どうする、男の方は少しチョークスリーパーでもかけるか」

野盗2「それがいいかもね。やりすぎちゃ駄目だよ」

ザッ

「やめとけ」

野盗「あ、親分」

野盗4「でもこいつらすっごいうざいですよ。うっざいですよ」


タニア「グッタ!!グプラァッ!!」

グプタ「タニャァッ!!タニャァッ!!」


「…………まぁ、うざいけど」

野盗4「でしょう」

「だが手を出さねぇ約束だ。俺らはプロなんだぜ」

野盗「ワンパン、ワンパン駄目っスか」

野盗3「肩パンするだけっすから」

「駄目っつってんだろ。それよりも、お前らちょっと来い」

野盗「どうしたんすか」

「宝の整理するぞ。移ってきたばっかでそっちの方は手をつけてなかったからな」

野盗子分達「「「「うすっ!!」」」」

スタスタ……

野盗2「へへっ、お宝だお宝だ」

野盗「取り分はどんな感じっすか」

野盗3「親分と俺と他で1・8・2くらいがいいんですけど」

「余分な1はどっからきたんだよ。いや、そうじゃねぇ調子のんなタコ」

スタスタ……

482 = 1 :

シーン…

グプタ「……行った、みたいだね……」

タニア「えぇ……グプタ!!大丈夫!?何かされてない!?」

グプタ「あぁ、僕は大丈夫だよ!!君こそ何かされてないかい!?」

タニア「私は大丈夫よ!でも……」

グプタ「どうした!?」

タニア「あいつら……いやらしい目でアタシを……!嘗め回すように……!」

タニア「きっと奴らの頭の中では、アタシは何度も、何度も!」


※被害妄想です


グプタ「タニャァッ!!」

タニア「グプトァッ!!」

483 = 1 :

タッタッタ

タニア・グプタ「「!!!!」」

グプタ「……奴らが戻ってきたのかな……」

タニア「どうかしら……あぁっ!怖いわ!グプタ!!」

グプタ「あぁっ!一緒の牢獄に閉じ込められたら抱きしめられたのに!!タニア!!」

タニア「私も!あなたを抱きしめたいわ!!グプタ!!」

グプタ「タニャァッ!!」

タニア「グプトァッ!!」

ザッ



戦士「タニアさん!!グプタさん!!どこだ!!」



タニア「!? 女の人の声!?」

グプタ「…………まさか」


戦士「おーい!居たら返事してくれ!!」


グプタ「おーい!!」

戦士「!!」

グプタ「こっちだ!!その入り口から真っ直ぐ歩いてきてくれ!!」

戦士「そっちか!!」ダッ

484 = 1 :

ザッ

戦士「!!ふたりとも!」

グプタ「やっぱり、アンタさっきの!」

タニア「誰よその女ァ!」

戦士「無事……みたいだな……良かった」

グプタ「お、お願いだ!!ここから出してください!!」

タニア「誰よその女ァ!」

戦士「つっても……鍵とかどこにあるんだこれ」

グプタ「そっちの壁を見てくれ!」

タニア「誰よその女ァ!」

戦士「え?……あ、なんかレバーみたいなのがある」

グプタ「そのレバーを動かしてくれれば開くはずだ!!野盗達はそこで操作してたから」

戦士「えっと……」

ガシッ

戦士「これだな!よっと!」

ボキィッ

グプタ「……」

戦士「……」

戦士「…………強くやりすぎた」

グプタ「何やってんのぉぉおおおおおお」

タニア「誰よその女ァ!!」

戦士「わ、悪い!!ってかあんたうるさいよ女の方!!黙ってろ!!」

485 = 1 :

グプタ「でもどうするんだよ!!これ出られな……」

スタスタ

ガシッ

グプタ「……え」

戦士「まどろっこしい!」

ググググ

グプタ「え、まさか」

戦士「開けりゃいいんだろうが!!開けりゃ!!」



ガゴォオン!!!!



グプタ「」

タニア「」

486 = 1 :

戦士「ふぅ……ほら早く出ろ!」

グプタ「は、はい」

スタスタ

戦士「よし、次はアンタだ!ちょっと鉄格子から離れてて!」

タニア「はい」

戦士(なんか急に大人しくなったな)


……


タニア「で、出られた!出られたわ!!グプタ!!」

グプタ「タニア!!」

ダキッ

タニア「あぁ!怖かった……!怖かったわ!!」ギュッ

グプタ「タニア……タニア……!」ギュゥゥ

戦士「…………」

戦士「……良かったよ……ほんと」

戦士(ほんとうに……無事で良かった……良かった)

487 = 1 :

戦士「でも今はそんな事してる場合じゃないな」チラッ

シーン

戦士「……まだ野盗達は戻ってこないみたいだし」

戦士「おい!二人とも!早くここを――」クルッ



タニア「グプタ!」

グプタ「タニア!」

グルグルグルグル


戦士「……」

タニア「グプタ!」

グプタ「タニア!」

グルグルグルグル

戦士「……」

戦士(腕組みながらめっちゃ回ってる)

488 = 1 :

タニア「グプタ!」

グプタ「タニア!」

グルグルグルグル

戦士(…………なんだこいつら)

戦士「って、いやそうじゃねぇよ!!あんたら早くここから逃げろってば!!」

グプタ「あ!そ、そうですね!!」

タニア「早くしないとあいつらが帰ってくるかも……」

戦士「そういう事!!ほら!早くいくぞ!!」

グプタ「はい!あ……旅のお方!」

戦士「なんだよ!どうかしt――……」


タニア・グプタ「「ありがとうございました!」」ペコ


戦士「……」

489 = 1 :

グプタ「本当に……本当に!助けてくださって!!ありがとうございます!!」

タニア「ありがとうございます……!ありがとうございます……!」


戦士「……」

戦士「……や」

戦士「やめろよ……」

戦士(アタシに……頭なんか……下げないでくれよ)

戦士(アタシは……何も)

戦士(何も助けられなんか……)

戦士「っ!!」

ブンブン!

戦士「そ、そんなもんいいから!!とにかく早く出ろ!いつ野盗達が戻ってくるかわかんないんだぞ!!」

グプタ「は、はい!!ありがとうございます!タニア!!手を!」

タニア「うん……!」

ギュッ

戦士「上の階にはまだアタシの仲間がいるはずだから合流すればもう安心だ!」

タニア「お仲間まで――……!」

戦士「あぁ!だから」



「おいおい何処に行く気だよ」



490 = 1 :

戦士「っ!!?」

ガシッ

タニア「きゃぁっ!!」

野盗「おっと」

ガシッ

グプタ「うわぁっ!!」

野盗2「逃げられちゃ困るぜ」



戦士「タニアさん!!グプタさん!!」

グプタ「あ、あ……!!」


「すげぇ音がするから何かと思えば……」


タニア「い、いやぁ……!!」


「何逃げ出そうとしてんだぁ……?」


戦士「……お前」

「……あ?」

「お前見覚えがあるなぁ……?」

戦士「…………お前ぇっ!!」

「あぁ!思い出したぜ!」

「シャンパーニの塔じゃ世話になったな」

戦士「……カンダタァッッ!!!!」




カンダタ「……あの小僧は元気かよ」ニタァッ


491 = 1 :

今日はおしまいです
会社辞めたい

492 = 1 :

>>431
一応今までのはっておきます

/nox/remoteimages/2d/58/c94dc7f42d4ba4e1958704abfee8.png魔法使い
/nox/remoteimages/4e/51/da9dae99b5e707f889a04e288854.png 盗賊
/nox/remoteimages/24/a3/378cad8dade2171edf1a4f28a50a.png 僧侶
/nox/remoteimages/b1/81/ec4e2686c6a300564901fa67c506.png 武道家
/nox/remoteimages/60/50/800612cff188bc6b7252a09f0b2c.png 戦士
 イシスの人たち

PCがおじゃんになってこれしか残ってなかった
おやすみなさい

493 :


いつもお疲れさん

494 :

乙乙

495 :



確定事項が多すぎに笑ってしまった

496 :

確定してるならいいじゃんと思ったら負けだ

498 :

乙乙

499 :

おつー
早く色々と過去が明かされるのを楽しみにしてます

500 :

久しぶりの更新だ!乙


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