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    元スレ垣根「女…だと…」一方通行「…もォ開き直る」

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    301 = 1 :


    in回転寿司




    垣根「―――で、来たわけだが」

    垣根「回転寿司とかかなり久しぶりなんだけど俺。お前はよく来んの?」

    百合子「家にガキが二匹いるところから察しろ」

    垣根「あー…なるほど。基本家族連れで来るようなとこだもんな」

    百合子「なンでガキってのは皿流れてくるだけで馬鹿みてェにはしゃぐのかねェ」

    垣根「いいじゃねえか無邪気で」


    店員「いらっしゃいませー。2名様でよろしいですか?」

    垣根「はい」

    百合子(……ン?)

    店員「テーブル席とカウンター席がございますが…」

    垣根「テーブルで」

    百合子(……)

    店員「かしこまりました。ではこちらへどうぞー。2名様ご案内です~」スタスタ

    垣根「」スタスタ

    百合子「……」カツカツ




    ---

    垣根「さーてとっと」ガタッ

    百合子「」ガタッ

    垣根「お前なんか汁物とか頼む……あ?」

    百合子「…っくww」フルフル

    垣根「……なに笑ってんだよ」

    百合子「ふっ、いや……さっきレジの向こうにいた店員がすげェオマエのこと見てた」

    垣根「えっ?おいどの子だよ、可愛かった?」

    百合子「いや、男」

    垣根「――――は?」

    百合子「ちなみにガチムチ系」

    垣根「はああああ!?オイ、ふざけんなオイ!」

    百合子「よかったなァ、少なくとも男にはモテることが証明されたじゃねェか」ニヤニヤ

    垣根「え、いや、冗談だろ…?」

    百合子「喜べ、マジだ」

    垣根「喜ぶわけねーだろ!!いらねえ情報伝えてんじゃねえぞクソモヤシ、おい見ろ鳥肌立っちまってんじゃねーか!」ゾワゾワ

    百合子「一応ドンマイって言っといてやるよ」ククク

    垣根「……くそ、俺が何したってんだよ…」

    百合子「凹ンでねェでさっさと注文しろ。豚汁な。オマエはシジミの味噌汁飲ンどけ」

    垣根「……あーハイハイ」ピッピッ

    302 = 1 :


    百合子「小皿、箸、しょうゆ…」カチャカチャ

    垣根「湯呑みは?」

    百合子「ン」

    垣根「サンキュ。……前々から思ってたが俺この粉末のお茶嫌いじゃねえわ。むしろ好きだ」トポポ

    百合子「そこは同意してやる……が、つまりオマエも大概貧乏舌ってことじゃねェか」

    垣根「うっせ。あー、スーパーとかで売ってねえのかなコレ」

    百合子「あ、イクラ」カタッ

    垣根「あっ、テメ、それ俺が取ろうとしてたんだぞ!」

    百合子「有利な席側に座らなかったオマエが悪い。つゥかパネルで注文すりゃイイじゃねェか」モグモグ

    垣根「別にそれでもいいんだけどよ、時々半冷凍なまま出てきたりすんじゃん」

    百合子「あー」

    垣根「まあ回ってんのは回ってんので乾燥してたり埃ついてたりするけど……捨てられんの考えたらもったいねえしな。
    回転寿司にクオリティー求めてもしょうがねえだろ」

    百合子「まさかオマエの口からそンな台詞が出てくるとは…」

    垣根「お前俺のことなんだと思ってんの?」

    百合子「なンつゥかオマエはこう……札束バラまいてイキがってるイメージ」

    垣根「だから再三に渡ってホストじゃねーつってんだろうが」

    百合子「そう思われたくなかったらそのチャラい恰好やめろよ」

    垣根「別に普通だろ、どの辺を指してチャラいっつーんだよ。……ウニから行くか」カタッ

    303 = 1 :


    百合子「どう見てもオマエは女とっかえひっかえしてそうな外見してンだろ。まァ実際は童貞だけど」モグモグ

    垣根「頼むからその単語だけは聞かせないでくれねえか。割と本気で心折れるから」モグモグ

    百合子「オマエそのナリとそンだけよく回る舌持っててなンで童貞なンだよ?」

    垣根「こっちが知りてえよ。こんな優良物件ほっとくとか女ども見る目なさ過ぎだろ」

    百合子「あ、中トロ」カタッ

    垣根「おい、スルーすんな」

    百合子「やっぱ魚の王者はマグロだよな」モグモグ

    垣根「……なんか今唐突に『鮭に決まってんだろうがッ!!』って天の声が聞こえたんだけど」

    百合子「はァ?」

    垣根「……いや、多分空耳だ。気にするな」

    百合子「中トロ美味ェ」モグモグ

    垣根「マグロ女がマグロ食ってるってなんかシュールだな」

    百合子「………なァ、オマエそこの注ぎ口に手ェ置けよ。あっつあつのお湯ぶっかけてやっから」

    垣根「やだ…ぶっかけるとか卑猥…」

    百合子「オマエはなンでそう何でもかンでも下ネタに持ってこうとすンだ?
    やっぱ殺されてェンだろ?そうなンだろ?ドMちゃンなンだろ?」

    垣根「お前は下ネタに動じるようなタマじゃねえだろ。………実際タマねえし」カタッ

    百合子「なに上手いこと言ったみてェな顔してンの?オマエもタマ無しにされてェのか?―――本気で蹴り潰すぞ?」

    垣根「怖ぇ怖ぇ。……あ、甲イカ美味いな」モグモグ

    百合子「イカ臭ェ男がイカ食ってるってシュールだな」ハッ

    垣根「……食ってる時にやめろよ、食欲なくすだろ」

    百合子「自分がやったことはやり返されるっつっただろボケ」

    垣根「これが一方通行の反射……!」

    304 = 1 :


    百合子「俺のベクトル操作に常識は通用しねェ」

    垣根「俺の決め台詞取るなよ」

    百合子「ハンバーグか」カタッ

    垣根「またスルーしやがったコイツ」

    百合子「もう寿司屋っつゥかファミレスだよな」モグモグ

    垣根「この唐揚げも結構美味いぞ。ほらお前も食え」ズイ

    百合子「ン」ヒョイ パクッ

    垣根「な?」

    百合子「………思うンだが唐揚げ+マヨネーズの美味さはもはやレベル5通り越してレベル6に達している」

    垣根「完全に同意だ」


    店員「お待たせいたしました~」

    垣根「…ん?」

    店員「シジミのお味噌汁のお客様」

    垣根「……ああハイ」

    店員「豚汁のお客様」

    百合子「ン」

    店員「ごゆっくりどうぞー」

    垣根「……」

    百合子「……」




    垣根「………今の奴、か?」

    百合子「……っふww」

    垣根「ちくしょーー!完全にゴリマッチョじゃねえか!あんなんに好かれても嬉しくねえんだよ!!」ダンッ!

    百合子「くっ、ぶ、くくっ…www」

    垣根「……ツボに入り過ぎだろテメェ」

    百合子「ま、まァ嫌われるよりかはいいンじゃねェの?…っふw」

    垣根「他人事だと思いやがって…。同性愛だろうがSM趣味だろうが個人の勝手だが俺はあくまでノーマルなんだっつーの…」ズズッ

    百合子「いやオマエは十分性癖捩れてンだろ」ズズッ

    垣根「ふざけんな俺は紳士だ」

    百合子「変態という名の」

    垣根「普通の紳士だよ!変な代名詞付けんじゃねーよ!」

    百合子「オマエが紳士なら世界中のほぼすべての男が紳士だろ」

    垣根「いやあ、正直生粋のロリコンに言われても…」

    百合子「あァ!?……だからなンで未だにそれ引っ張るンだよ、あンなガキをそういう目で見るわけねェだろォが!!」

    305 = 1 :


    垣根「だってお前基本的にお嬢ちゃんからの電話は2コール以内に取るじゃん」

    百合子「取ってねェよ」

    垣根「自覚すらないのかよ……ちょっと過保護すぎじゃねえ?過干渉は教育によくねえんだぞ、少しは子離れしろよ」

    百合子「……うっせェ」

    垣根「…まあお前の気持ちも分かるけど。お嬢ちゃん可愛いもんな」

    百合子「………うわァ」

    垣根「言っておくがそういう意味じゃねえ」

    ~~~



    垣根「穴子美味い」モグモグ

    百合子「タコ美味い」モグモグ

    垣根「お前は寿司よりデザート食っとけよ。その怒りっぽさは糖分足りてねえからだろ」

    百合子「要らねェよ。甘いモンなンざガキの食い物だろ」

    垣根「ハイ、一方通行の厨二病出ましたーー。“甘いモンなんざガキの食い物”(キリッ」

    百合子「死ね」

    垣根「お前ちょっと煽られるとすぐそれ言うのやめろ、やっぱ糖分摂取必要だろ。ていうか少しは太れ」

    百合子「余計なお世話だ」

    垣根「いやいや肉はホントに大事だぞ?主に胸と太もも」

    百合子「オマエにとって大事なだけじゃねェかこの性欲大魔神が」

    垣根「男はみんなそんなもんなんだよ、ムッチムチのバインバインで締まってるとこは締まってるのが最高だ。
    お前はどうせAどころかAAカップもねーだろ」モグモグ

    百合子「…………むしろ胸出てきたらそっちの方がショックだわ」

    垣根「あ?あー…それはまあそうか。そりゃ俺だってずっと男として生きてたのにある日いきなり自分は女でした~なんて判明したら死にたくなるわ」モグモグ

    百合子「……」

    垣根「あまつさえ胸出てきたりきたら……………揉み放題…だと…?」ピタッ

    百合子「やっぱオマエは死ね」

    306 = 1 :


    垣根「そんな拗ねんなよ。ほらショートケーキだ」カタッ

    百合子「要らねェつってンだろ勝手に取ンな」チッ

    垣根「……お前のその短気はどうやったら治るのかねえ」

    百合子「生まれつきだボケ」フン

    垣根「あっそ。―――にしても最近は妙なメニュー増えてんな。
    昔はデザートなんてせいぜいプリンとかチョコレートケーキとかそのくらいだった気がするんだが」

    百合子「そうでもしねェと生き残れねェンだろ」

    垣根「でもこの『いちごおでんミルクレープ』はどう見てもおかしいだろ。迷走ってレベルじゃねえぞ…」

    百合子「その手のゲテモノマニアにウケてンじゃねェの」

    垣根「あ、お前これ食えば?『ウインナーソーセージ珈琲ゼリー』」

    百合子「なンでそンな明らかに地雷なモン食わなきゃなンねェンだよただの駄洒落じゃねェか。完全に開発者遊ンでンだろ」

    垣根「コーヒー中毒のお前ならイケるって」

    百合子「コーヒーならなンだっていいわけじゃねェンだよ。これだから素人は…」

    垣根「缶コーヒーばっか飲んでるテメェにそこらへんのウンチク語る資格はねーだろ」



    垣根「……ん、ちょっとトイレ行ってくるからつぶ貝とエンガワ来たら取っといてくれ」ガタッ

    百合子「だが断る」

    垣根「あーそー」スタスタ

    百合子「……」モグモグ


    百合子「……」

    百合子「……」カタッ

    百合子「……」カチャカチャ

    百合子「……」

    百合子「……」ズズッ

    百合子(豚汁生ぬる過ぎだろ)

    307 = 1 :




    垣根「うし、お待たせお待たせ」スタスタ

    百合子「何一つ待ってねェ」

    垣根「テンプレな台詞ありがとよ。……なんだ、やっぱ取ってくれてあんじゃん」ガタッ

    百合子「……」

    垣根「まったくこれだからお前は…」ヒョイ パクッ




    垣根「…………ぶはっ!!」

    百合子「ぶっ!!www」

    垣根「ごほっ!げほ、……テッ…メ、ふざけんなよ!?」


    垣根「――――わさび山盛り仕込みやがって!!ぐわ、辛ぇ!!」

    百合子「すげェ、見事にあっさり引っかかりやがったコイツwww」ゲラゲラ


    垣根「……ナメてやがるな。よほど愉快な死体になりてえと見える」ビキビキ

    百合子「涙目で凄ンでンじゃねェよ、笑い殺す気か!」ケラケラ

    垣根「くっそ、完全に油断した…。古典的な手ぇ使いやがって……テメェその内コーヒーに砂糖大量投入して飲ませてやっからな?」ヒリヒリ

    百合子「そういうのはネタバレしたら意味ねェだろ」ククク

    垣根「マジで犯すぞこのアマ…」イライラ

    百合子「出来もしねェこと言うなよ童貞とくン」

    垣根「だからそれ言うなっつってんだろ男は繊細な生き物なんだよ!」

    百合子「オマエが繊細(笑)」

    垣根「あ、ダメだこいつ。やっぱめちゃくちゃムカつくわ」


    百合子「こっちはめちゃくちゃ気分イイけどな」

    垣根「……」


    垣根「…………泣いてる時はあんなしおらしくなるのになあ」ボソッ

    百合子「ぶーーーーっ!!」ビシャッ!

    垣根「……だから噴き出すなよ。二度目だぞテメェ、汚ぇな」

    百合子「げほごほっ!……っな、なン…っ!」ワタワタ

    垣根「落ち着けって。過呼吸になるぞ」

    百合子「なっ、お、オマ、オマエがっっ!ふ、ふざけたこと言うからだろォがああァァァァああああ!!!!」ガァッ!

    垣根(あ、やっぱこいつの反応面白ぇな)

    百合子「あああ思い出させンなあァァァァァ!!」バンバンバン!

    垣根「うるせーよ他の客に迷惑だろ。ほら拭け」

    百合子「う、ぐ……っ」

    他の客((((バカップル死ね!!!!))))

    308 = 1 :

    ここまでです、結局遅くなって(ry

    個人的に寿司は炙りサーモンが一番好きです。

    >>295
    教えてくれてありがとうございます、頑張ります!


    ではまた

    309 :



    バカップル爆発しろ

    310 :

    ・・・ふぅ
    乙です

    311 :

    爆発

    312 :

    末永く爆発しろ

    313 :

    乙乙!
    クソッ イチャイチャしやがってwwwwww
    すごいニヤニヤしちゃった乙!

    314 :


    早く結婚しろよこいつらww

    315 :

    おつ!漏れも百合子ちゃんと回る寿司行きたい!
    あと>>212のその後が気になってるのです

    316 :

    にやらしい……実ににやらしい……フヒヒww

    317 :

    百合子は今どんな服装なんかな~?

    318 :

    バカップルめ

    消滅しろ

    319 :

    なっ、お、←女の子ボイス
    オマ、オマエがっっ!←中性的な声
    ふ、ふざけたこと言うからだろォがああァァァァああああ!!!!←アハギャハ

    ギャップ萌って素晴らしい

    320 :

    百合にゃんぺろぺろ

    321 :

    続きがみたいな


    ぜひお願いします

    322 :

    百合にゃんぺろぺろ^^

    323 :

    追いついてしまった・・・
    このスレで垣百合いいなぁ!!と気付かされました
    続き待ってます

    324 :

    相も変わらず遅くてすまん、続きは数日以内に必ず投下するからもうちょっと待っててくれ

    >>315
    それについてはもうちょい後でちゃんと触れるよ!

    325 :

    急がなくてもいいからぜひ良いものを頼む

    326 :

    >>324
    待ってる!!

    327 :





    垣根「……」

    百合子「……」

    垣根「……」

    百合子「……」


    垣根「………いい加減口開けって。お通夜か」

    百合子「死ね」

    垣根「いきなりそれかよ」

    百合子「……」

    垣根「……」


    百合子「~~~~忘れるっつっただろォが!!言っただろォがァ!!!!」

    垣根「何を?」シレッ

    百合子「……あ?」

    垣根「えーっと俺は何を忘れればいいんだっけか」

    百合子「………おい」

    垣根「ああそうだったそうだった思い出した。
    『あの』お前があの時パニクり過ぎてガキみてえにわんわん泣いちゃっ…」

    百合子「わ、わあああああァァァ!!!!うわああああああ!!」ガタガタッ

    垣根(……やべえ、こいつ弄んの超楽しい)ゾクゾク




    百合子「…………」

    垣根「おーい」

    百合子「……」

    垣根「一方通行ー」

    百合子「……」

    垣根「なあ、返事くらいしろって」

    百合子「……」

    垣根「おい。……おい」

    百合子「……」

    垣根「……いつまでも駄々っ子みてえにシカトこいてりゃ済むと思ってんじゃねーぞコラ」

    百合子「……」

    垣根「はー。ほらほら百合子ちゃんそろそろ機嫌直せよ」

    百合子「……その名前で呼ぶなつってンだろォがクソが」

    垣根(あ、反応した)

    328 = 1 :


    百合子「………オマエ完全に俺で遊ンでンだろ」ギロ

    垣根「うん」アッサリ

    百合子「あっさり認めてンじゃねェよ!!!!」バン!

    垣根「認めなかったら認めなかったで『嘘ついてンじゃねェ!』つって怒るだろお前は」

    百合子「ぐっ…」

    垣根「俺が悪かったって。ごめんごめん」

    百合子「死ね」

    垣根「とか言って~もし本当に俺が死んだりしたらまたびーびー大泣きするんだろ?分かってる分かってる」

    百合子「だからそれを蒸し返すなァァァァ!!誰が二度と泣くか!!!!」

    垣根「客観的事実を述べたまでだろ。断言する、お前は俺が死んだら泣く」

    百合子「………どンだけ自己評価高ェンだこの超絶ナルシスト。
    そンときゃ仏壇にオマエの遺灰ぶっかけて一頻り大笑いしてやンよ」

    垣根「いやもうそういうのいいから。お前が俺のこと大好きなのはもう十分知ってるから」

    百合子「オマエホントすげェな。そこまで徹底して舌の根が乾かねェ奴初めてだわ。
    ……本気で溶接して二度と喋れなくすンぞ?」

    垣根「こやつめ、ハハハ」

    百合子「がああああうぜェェェェェェ!!」

    垣根「だーから静かにしろって。店員がめちゃくちゃこっち睨んでんだろうが」

    百合子「ぐ、ぎぎ……っ!」ギリギリギリ

    垣根(あー…なんていうかこいつホント…)

    百合子「だ、大体オマエの方こそあン時気色悪ィこと言ってただろォが!」

    垣根「あん時?」

    百合子「……う…」

    垣根「………あー、あれか。お前可愛いって言ったこと?ああうん。可愛いなお前」サラッ

    百合子「ぶふっ!!!!」ビッシャア!

    329 = 1 :


    垣根「…………冗談抜きにマジで噴き出すのはやめろ、
    俺の服にまでおもいっきりお茶かかっちまってんじゃねーか。このシャツ気に入ってんのに…」

    百合子「は、はあああああァァ!?」

    垣根「あ、言っとくが当然そういう意味じゃねえぞ?
    前々から言ってる通り俺の好みはCカップ以上のムチムチ系だから」

    百合子「どっちにしろキメェンだよ!!見ろ、鳥肌立っちまってンじゃねェか!」ゾワゾワ

    垣根「ああ?…んだよ、誉めてんだから素直に『やだ、ありがとう嬉しい☆』くらい言えよ可愛くねーな」チッ

    百合子「言ってること矛盾してンじゃねェか!つゥかまったく嬉しくねェンだよ!!
    オマエは男に可愛いって言われて喜べンのか!?」

    垣根「まず吐くな」

    百合子「だろォが!!」

    垣根「だってお前は女じゃん」

    百合子「お、俺は…っっ!!」


    百合子「……俺は…別に、ただ…」

    垣根「……?」

    百合子「……なンでもねェよ。
    つゥかもォこの際肉体的に女なのは死ぬほど腹立だしくても認めるが中身まで女になったつもりはねェンだよ!!」

    垣根「見た目は女、頭脳は男ってか?どこの名探偵だよ。つーかお前は別に見た目も女らしさの欠片もねーだろが。
    上もなけりゃ下もないとかマジでいいとこなしだなお前。なにその属性。ニッチ過ぎだろ」

    百合子「仕方ねェだろォがァァァ!こっちだって好きでこンな身体に生まれてきたわけじゃねェンだよ!!」

    垣根「まあまあまあそう気を落とすなって。その手のマニアックな変態にはきっと需要あるって」

    330 = 1 :


    百合子「慰めになってねェンだよ!オマエホント引き千切ンぞ!?」

    垣根「……だからさー、そうやっていちいち楽しい反応返してくるから余計にイジりたくなんだよ。
    なんなの?俺ノーマルなのにお前のせいでSに目覚めちまったらどうすんの責任取ってくれんの?」

    百合子「意味が分かンねェンだよ!マジで死なねェかな、コイツマジで苦しみながら死ンでくンねェかなァ!!??」バンバンバン!

    店員「すみませんお客様、店内ではもう少しお静かに…」

    垣・百合「「すいません(ン)したァ…」」





    百合子「……」

    垣根「……」

    百合子「……オマエのせいで注意されたじゃねェか」

    垣根「……本当何でもかんでも俺のせいにしやがるなテメェ。
    アレだろ?お前ん中じゃ地球が丸いのも空が青いのも全部俺のせいなんだろ?」

    百合子「そうだ」キッパリ

    垣根「……」イラッ

    百合子「……なンでオマエってそこまで一分の隙間もなくとことンムカつくンだ?」

    垣根「真顔でしみじみ聞くなよ…」

    百合子「オマエはアレだ。ドラゴンボールで例えるとヤムチャだ」

    垣根「おい、真っ先にやられる役じゃねえか」

    百合子「いや違うな。慕ってくれるプーアルすらいない点においてヤムチャにも劣る」

    垣根「………あんまヤムチャ馬鹿にしてやんなよ。仲間思いのいい奴じゃねえか」

    百合子「ヤムチャじゃなくてオマエを馬鹿にしてンだよ」

    垣根「うわあ、婉曲表現すら使わず直接罵倒してきやがったこいつ」

    百合子「噛ませだわ女寝取られるわ散々だからなアイツ」

    垣根「その後別の彼女出来てんだからいいだろ」

    百合子「あァそォか。つまり過去現在未来において女出来ねェオマエはやっぱりヤムチャ以下ってことじゃねェか。
    完璧なQ.E.D.が出来ちまったな」

    垣根「未来の可能性まで否定すんじゃねーよ。俺の将来はバラ色確定だよ」

    百合子「きえろ、ぶっとばされンうちにな(笑)」

    垣根「……お前やっぱヤムチャも馬鹿にしてねえか?」

    百合子「死ね。垣根死ね」

    垣根「……」

    百合子「童貞死ね」

    331 = 1 :


    垣根「……そういつまでもヘソ曲げてんなよ。女々しい奴だな」

    百合子「……謝れ」

    垣根「だからごめんって」

    百合子「死ね童貞」

    垣根「」プチッ



    垣根「……………いい加減しつけえんだよテメェ童貞童貞言いやがって他に言葉知らねえのかこのボキャ貧モヤシがぁぁぁ!!
    大体童貞に人権はないみたいなその風潮の方がおかしいんだよ、女喰い漁ってるヤリチン野郎よりよっぽど健全だろうが!!!!」ガタッ

    百合子「あ゛ァ!?いきなり逆ギレかよテメェ!!前にオマエが言った台詞そっくりそのまま返してやろォか?
    『都合よく論点ずらして他人に噛みついてりゃ世話ねェ』ンだよ!!!!」ガタッ

    垣根「うるせーお前がそうやっていつまでもぐずぐずぐずぐず根に持つから悪いんだろうが!!!!
    毎回毎回ちょっとしたことで噛み付いてきやがって!!」

    百合子「グダグダ言い訳がましいこと言ってンじゃねェよ!!そもそもオマエが女作れない根本的原因はテメェ自身にあンだよ、
    それを棚上げして都合よく世の中に押し付けてンじゃねェぞ、そンなンだからオマエは垣根なンだよ!!!!」

    垣根「俺が俺であることにマイナスな意味なんて何一つねーよ!!
    テメェこそガチガチの処女のくせに上からモノ言ってんじゃねーぞ、言葉の汚ぇ女は口を噤んでろ!!!!」

    百合子「うっせェバーカオマエなンざ風俗行って性病移されて死ンじまえバーカバーーーーカ!!!!」

    垣根「低レベルな返ししてんじゃねーよテメェマジで×××に×××して××××すんぞクソアマがあああああああああ!!!!」

    百合子「やれるモンならやってみやがれ実際そンな度胸ねェくせにイキがってンじゃねェぞこのクソ冷蔵庫がああああああァァァ!!!!」

    332 = 1 :


    垣根「冷蔵庫ネタだけはやめろよある意味童貞より傷つくんだぞ!!
    世界中探したってその単語がトラウマな奴なんて俺くらいしかいねーよ!!!!」




    ――――

    「……ひっ!!」ビクッ

    「ん?どうしたの初春?あたしまだスカート捲ってないよ?」

    「まだ、ってこれから捲る気満々じゃないですかいい加減やめて下さいよ!
    ……いえ、今急に頭に冷蔵庫って単語が浮かんでトラウマが…」ガタガタ

    「冷蔵庫?なんで冷蔵庫がトラウマなの?」

    「私自身にもよく分からないんですけど何故か右肩に痛みが走るんです……
    というか何気につい最近そのトラウマの要因とニアミスしてる気が…」ブツブツ

    「?変な初春ー。世界中探したって冷蔵庫がトラウマなヒトなんて初春くらいしかいないよ~」

    ――――







    垣根「…………なんか今唐突に物凄い罪悪感が襲ってきた」

    百合子「……はァ?」

    垣根「つーか…とりあえずここ出ようぜ。いい加減周りの目が痛ぇ」

    百合子「…………………」




    333 = 1 :

    ここまでです

    明日もまた来る!……多分!

    あ、あと誤解のないよう言っておくが>>1はヤムチャ大好きです

    335 :

    乙乙!待ってた!

    336 :

    乙!明日も待ってるよ

    337 :


    2人とも可愛いなあ

    338 :

    乙乙
    二人とも口汚ぇwwwwかわいいwwwwww

    339 :

    メタ発言はお願いだからやめてくれ

    340 :

    待っててくれた人ごめん
    今日の日付変わるまでには必ず投下来るんでもうちょい待ってておくれ

    >>339
    すまぬ、すまぬ

    メタネタの多用はやっぱ萎えるよね
    特に最初の方とかやり過ぎて我ながら寒いなとめちゃくちゃ反省してたというのに…

    J( 'ー`)し ごめんねごめんね、ダメなカーチャンでごめんね

    これからは気をつける、ありがとう

    342 :

    ――――――
    ――――





    百合子「…………」カツカツカツカツ

    垣根「……」

    百合子「…………」カツカツカツカツ

    垣根「おい」

    百合子「…………」カツカツカツカツ

    垣根「なあ、お前杖ついてんだからもっとゆっくり歩けって。転ぶぞ」

    百合子「…………」カツカツカツカツ

    垣根「……あーはいはい出ました、一方通行お得意の無視ですよ」

    百合子「……」カツカツカツ ピタッ

    垣根「お、」ピタッ

    百合子「…………」

    垣根「…………」


    百合子「……」カツカツカツ

    垣根「……お前どんだけ根に持ってんの?」

    百合子「」ピタッ

    垣根「うおっ」ドンッ


    垣根「……急に止まんなよ。危ねえなあ」

    百合子「……着いてこなきゃいいだけだろ。帰れよ」

    垣根「やだよ」

    百合子「なンでだよ」

    垣根「そんなことも分かんねーの?お前本当に学園都市の第一位なのやっぱバカなの?」

    百合子「あァ!?オマエこの期に及ンでまだ喧嘩売ってンのか!!」

    垣根「最初から売ってねえよ」

    百合子「どの口がほざきやがンだ!
    バーゲン並みに現在進行形でおもいっきり売りまくってンだろォが!!」

    垣根「それはお前が勝手にそういう風に受け取ってるだけだろ」

    百合子「……本当にうぜェなコイツ。じゃあ何なンだよ」

    垣根「俺のはアレだ。………スキンシップ的な?」

    百合子「曖昧な上に疑問形かよ!そンなスキンシップこっちから願い下げなンだよ!!」

    垣根「という今のお前の台詞自体が俺にとってはスキンシップになってるわけだが」

    百合子「…………オマエマジですげェわ、俺をイラつかせる才能にかけては右に出る者のいねェ天才だ」

    垣根「心配するな、自覚はある」キリッ

    百合子「」イラッ

    343 = 1 :


    百合子「……大体カラオケ行った時もそォだ」

    垣根「ああ?何だよ、別に普通だっただろ」

    百合子「ふざけンな、童貞のくせにノリノリで愛だの恋だの歌ってンじゃねェよ。そォいうとこがキメェンだよオマエは」

    垣根「…べ、別にそこはいいだろうが何歌おうが俺の自由だろ…」

    百合子「キモい」

    垣根「」イラッ

    垣根「………そういうけどなあ、大体テメェの方こそ洋楽ばっか歌ってたじゃねーか、
    そういうとこが厨二病だっつーんだよ。しかも無駄に発音完璧なとことか逆に引くわ」

    百合子「…べ、別にそこはイイだろォが邦楽あンま知らねェンだよ…」

    垣根「……」

    百合子「……」

    垣根「」←ドヤ顔でラブソングを歌う恋愛経験0の童貞

    百合子「」←洋楽しか歌わない絶賛厨二病


    垣根「……なんていうか…この話題はやめとかねえか。お互い傷つくだけだ」

    百合子「………」


    百合子「……つゥかオマエのせいであの喫茶店だけじゃなく今の寿司屋にも行けなくなったじゃねェか。
    あそこのコーヒー気に入ってたのに死ね」

    垣根「やっぱ俺のせいなのかよ…」

    百合子「確実にオマエのせいだろォが!!」

    垣根「えー、寿司屋の方はともかく喫茶店で泣いたのはお前自身の責任だろー。俺は関係ないだろ~」

    百合子「ぐ、ぐぐ…っ!」

    垣根「ねーわ。いやいやねーわ、流石にあのガチ泣きはねーわ。お前の涙とか誰得だよ」

    百合子「う、うる、うるせェェェ!!!!
    あれは仕方なかったンだ、あれは俺の意思じゃねェンだよ!」

    垣根「あーそうかそうかそうだったな。
    百合子ちゃんあの時セーリで情緒不安定だったから仕方なかったんだよな」

    百合子「………………」

    垣根(あ、やべえ。こいつ本気でキレてる)

    垣根「……いや、マジで俺が悪かったから。一応これでも反省してるからちゃんと」

    垣根「ていうかそうだよな、お前今日わざわざ俺ん家まで来てくれたのにな。
    調子乗ってたわ、うん。ごめんな?」

    百合子「……急にへりくだってンじゃねェようぜェな」

    垣根「どうすりゃいいってんだよ…」

    百合子「……………別に、今日のは恩売るためにやったわけじゃねェ」

    垣根「それは分かってるけど」

    百合子「……」

    垣根「……」


    344 = 1 :

    日付過ぎててすまんです
    数日以内にはまた来れるよう頑張る…!

    346 :



    楽しみに待ってます

    347 :

    生きる糧だ

    348 :

    乙乙!!
    仲良くケンカしたり気まずくなったりちょうかわいい

    349 :

    番外個体の出番マダー?

    350 :




    時間にすれば短いけれどもこの状況においては異常に長く思える沈黙が下りてくる。

    それは俗に言う気まずいというやつで、しかし緊張感などというお堅いものでもなくなんだか妙なむず痒さがある。

    百合子「………なンか」

    垣根「……ああ」




    百合子「同じよォなことばっかやってンな俺ら…」ハァ

    垣根「だな…。正直俺もお前のこと短気だのなんだの言えねえわ」ハァ


    二人同時に肩を落とす。

    再会してからまだ数週間程度だというのに既に両手の指では数えきれないほどよく似た小競り合いを繰り返し演じているのだ。

    百合子「なーンでこうなるンだろォな」

    垣根「さあ…」


    今ここにいるのは学園都市において最高の頭脳の持ち主とそれに次ぐ人物であるはずなのに、まるでお菓子を取り合う子供のように果てしなく無益なやり取りばかりしている事実にがくりと項垂れる。

    もっともそれは詮ないことではあるだろう。

    二人ともそんな無邪気でたわいない子供時代というものにはいまいちピンとこない、そういった暖かい世界からズレた人生を送ってきたのは確かなのだ。
    持て余してしまうのも無理はない。

    しかしそのことを抜きにしても公衆の面前で放送禁止用語連発で互いを口汚く罵り合うという行為はやはりただの馬鹿としか言いようがないのも紛れもない事実ではあるが。

    ※回転寿司店には小さなお子さんを連れたご家族がたくさんいました


    百合子「……まァでもこうしてレベル5が二人並ンでて戦争になってねェだけでも奇跡だろ」

    垣根「それは言えてる。……思えば化け物だの人格破綻者だのよくまああんだけベタベタ御大層なレッテル貼られてきたもんだ。
    つっても言い返せない程度には事実なとこがまた皮肉つーかなんつーか」

    百合子「……」

    垣根「……あ、一応言っとくが今のは別に自虐とかじゃねえぞ?」

    百合子「なァ」

    垣根「ん?」

    ネガティブに取られそうな発言を取り消すように慌てて垣根が手を振ると同時にかかった声に彼は間の抜けた返答を返す。

    数歩先に立っている一方通行の方に目を向けると彼女は曖昧な、それでいて悪戯っぽい表情でこちらの顔を覗いている。

    身長差で少し見上げる形になっているその特徴的に赤い瞳にはさっきまでの刺々しさはもう含まれていない。



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