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    元スレ勇者「ハーレム言うな」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - ハーレム + - ハーレム言うな + - 勇者 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    351 = 1 :

    勇者「え?あ、うん。大丈夫だよ。キャタピラーに糸吐かれただけだし」

    勇者「いきなり襲いかかってきたのがさまようよろいとかじゃなくて良かったよ」

    戦士「だけど盗賊、ボーっとしてると危ないぞ?」

    盗賊「……ごめんなさい…」

    勇者「まぁまぁ、皆何ともなかったんだし。先を急ごう」

    遊び人「そうだね」

    僧侶「では、行きましょうか」

    戦士「本当に大丈夫か?おぶってこうか?」

    盗賊「……大丈夫、ありがとうね…」

    スタスタ…

    商人「……?勇くん、何してるんですか?」

    勇者「え?あ、ちょっとね」

    商人「遊んでないで早く行きますよ。置いて行っちゃいますからね」

    勇者「ごめんごめん」

    …………
    ……

    352 = 1 :

    ドクン… ドクン…

    盗賊(……もうすぐ…)

    ドクン… ドクン…

    盗賊(……もうすぐ、会えるかもしれない…)

    ドクン… ドクン…

    盗賊(……でも)

    盗賊(……でも…もしかしたら…)

    盗賊(……もしかしたら、パパは…)

    「ねぇ」

    盗賊「……!…」ビクッ

    勇者「……大丈夫?」

    盗賊「……勇者…」

    盗賊「……大丈夫だよ…ありがとう…」

    勇者「……」

    ザッ…

    武道家「……とうとう着いたわね」

    勇者「……世界の盗賊達の塒……」

    -シャンパーニの塔-

    353 = 1 :

    魔法使い「おっきぃねぇ…」

    商人「下に立つと余計高く見えますね」

    武道家「商人は特にね」フフ

    商人「誰がチビビューティーですか!!」

    遊び人「ビューティー言うとらん」

    勇者「気を引き締めないとね……」

    戦士「じゃあ早速行こうぜ!」

    スタスタ…

    盗賊「……」

    ドクン… ドクン…

    一一一一一一一一一一一
    『盗賊…………すまない』

    『大丈夫、安心しなさい。私はいつも傍にいるよ』

    『……絶対、迎えにくるよ』


    一一一一一一一一一一一

    ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…

    盗賊「……」

    盗賊(……行かなきゃ…)

    盗賊(……恐いけど…行かなきゃ…!)

    ギュ

    盗賊「……!?…」ビクッ

    勇者「……」

    354 = 1 :

    盗賊「……勇者?どうしたの?…突然、手なんか握って…」

    勇者「……無理しないで、良いんだよ」

    盗賊「……え…」

    勇者「……もし、盗賊が真実を確かめるのが怖いなら…僕が目の代わりをするよ」

    盗賊「……」

    勇者「もし、知るのが嫌なら…無理に知ることはないんだよ……」

    盗賊「……勇者…」

    盗賊(……そっか…そうだよね…勇者も…)

    勇者「……だからさ、何でも…僕達に頼っ…」

    ギュッ

    盗賊「……大丈夫」

    盗賊「……大丈夫だよ。行こう…」

    勇者「……」

    勇者「……うん」

    スタスタ…

    …………
    ……

    355 = 1 :

    -シャンパーニの塔・内部-


    スタスタ…

    勇者「雰囲気も暗いね……なんだか邪な気配をたくさん感じる気がするよ」

    勇者「よ…邪な気配…ね」

    商人「はは…」

    僧侶「……」チラッ



    -壁の陰-

    憲兵「ハァハァハァハァ」ムラムラヴギヴギムラムラヴギヴギ



    僧侶「……凄く、邪ですね……」

    遊び人「どうしよう、なんか悪化してない?あの人……」

    武道家「薄暗い所に来てリビドーが解放されちゃったのかな…」

    勇者「ん?どうしたの?そっちに何か…」

    僧侶「いえいえ!?何にも無いですよ!?」アセアセ

    商人「そ、そういえば勇くん、昨日カンダタの話は聴けたんですか!?」アセアセ

    勇者「あぁ、うん。実は憲兵さんもカンダタに直接会った事は無いらしくてさ。盗賊のお父さんかどうかは分からなかったよ」

    魔法使い「え?あったことないの?」

    遊び人「意外だね?」

    勇者「と言うのもワケがあって、憲兵さんが一一…」


    -壁の陰-

    憲兵「ゆ、勇者きゅんがわたしの話をしている!」ドッキュン!

    憲兵「思考回路はショート寸前……」

    憲兵「…今すぐ」


    ダッ

    憲兵「今すぐ会いたいよッッ!!!!!!」タッタッタッタ

    356 = 1 :

    タッタッタッタ!

    勇者「ん?」

    僧侶「へ?」

    武道家「げぇっ!!」

    勇者「あ、憲兵さん」

    憲兵「勇者きゅぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅん!!!!!!」ダダダダダダダ

    商人「ぎゃーっ!!なんか凄く目が血走ってます!キモいキモい!!」

    戦士「な、なんだ!?」

    勇者「み、皆!お義兄ちゃんを守って!」

    遊び人「勇者ちゃんは私たちが守るからね!!」

    勇者「え?え?」

    憲兵「勇者きゅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅ」



    ガコンッ

    憲兵「うぅうぅぅぅぬわー一一一一一一一一ッ!!」

    ヒュウゥ…

    勇者「け、憲兵さぁーん!!!!!」

    商人「…………え」

    魔法使い「おちてった…」

    勇者「……何この落とし穴」

    勇者「これがカンダタのやり口なんだって……アジトに落とし穴を仕掛けて敵を好きなタイミングで落とすらしい……」

    武道家「……それで直接会った事無かったのね…」

    勇者「死にはしないらしいから安心だけど」

    商人「ちっ」

    …………
    ……

    357 = 1 :

    テクテク…

    勇者「でも、この塔の中のどこにいるんだろうね」

    武道家「探し回るのは避けたいわね……魔物もいるし」

    勇者「あ、多分最上階にいるらしいよ」

    僧侶「それも憲兵さん情報ですか?」

    勇者「うん。カンダタは基本的に落とし穴を有効的に使うために高い所に居座るんだって」

    魔法使い「なるほどっ」

    戦士「そうと決まりゃ、登るだけだな!」

    勇者「だね」

    盗賊「……」

    盗賊(……さっきから聞くカンダタの情報…)

    盗賊(……なんだか、パパとは…)

    盗賊(……)

    盗賊(……どうしよう…)

    盗賊(……嫌な想像しか…浮かんでこない…)

    …………
    ……

    358 :

    ここからPC

    あとさっきの画像上間違えてました
    これです

    359 = 1 :

    -シャンパーニの塔・最上階-

    勇者「……着いたね」

    僧侶「皆、怪我はないですか?」

    勇者「皆ほぼ無傷だよ」

    遊び人「……」

    盗賊「……」

    盗賊(……この扉の向こうに…)

    盗賊(……)

    盗賊(……怖い…)

    勇者「……」

    360 = 1 :

    勇者「…盗賊…」

    盗賊「……どうしたの…?」

    勇者「これはもしかしたら、なんだけど…」

    勇者「……場合によっては、戦闘になるかもしれない」

    盗賊「……うん…」

    勇者「……」

    盗賊「……大丈夫…」

    盗賊「……私は、大丈夫だよ…」

    勇者「……」

    勇者「……皆…」

    勇者「最善の答えを探して…」

    勇者「最善の行動をしよう」

    勇者「…うん!」

    魔法使い「ほいさ!」

    戦士「おうともよ!」

    勇者「よし!行こう!!」

    361 = 1 :

    ガチャッ……

    勇者「……」

    パサッ

    カンダタ子分A「フルハウス」

    カンダタ子分B「うわマジか」

    カンダタ子分C「お前ズルしたべ」

    カンダタ子分A「してねっての」

    カンダタ子分E「いいなあ」

    カンダタ子分D「ねぇ誰か来たべ」

    カンダタ子分B「うわマジだ」

    カンダタ子分E「誰?知り合い?」

    カンダタ子分C「しらねえ」

    カンダタ子分B「オレも」

    カンダタ子分ズ「「「こんちわー」」」

    勇者「あ、こんにちわ……」

    362 = 1 :

    カンダタ子分A「親分んとこ行く?報告」

    カンダタ子分C「めんどくせえっぺ」

    カンダタ子分E「でも後で怒られるべ」

    カンダタ子分A「チッ……行くか」ガタッ

    カンダタ子分B「てかお前勝ち逃げじゃね?」ガタッ

    カンダタ子分D「ずっけぇ」ガタッ

    カンダタ子分C「なにそれ」ガタッ

    カンダタ子分A「ずるっこいって事だべ」ガタッ

    カンダタ子分D「そそそそ」

    カンダタ子分C「へぇ」

    ゾロゾロ…

    勇者「……」

    勇者「なんというか……うん、やる気ないな」

    戦士「バイトかよ」

    363 = 1 :

    商人「盗賊ちゃん、今の人たちに見覚えは…?」

    盗賊「……無い……」

    僧侶「……そうですか…」

    魔法使い「……」

    戦士「……」

    盗賊「……大丈夫だよ…進もう…」

    勇者「……うん」

    勇者「……親分の所に行くって言ってたな」

    遊び人「階段を昇っていったから……」

    勇者「……皆、上だ。行こう」

    盗賊「……」

    盗賊「……」

    盗賊(……パパ…)

    …………
    ……

    364 = 1 :

    -シャンパーニの塔・最上階-



    タッタッタッ…

    カンダタ子分B「親分」

    「なんだ?」

    カンダタ子分C「侵入者です。剣とか持ってたんで親分を狙ってんだと思います」

    「そうか……で、半殺しにしてやったか」

    カンダタ子分A「いえ、報告しにきました」

    「え?」

    カンダタ子分E「いえ、侵入者が来ましたって報告をしに来ました」

    「いや、侵入者は?」

    カンダタ子分A「もうすぐ来るんじゃないっすかね」

    「いやいやいやいや!!!!止めろよ!!なんで侵入者に侵入許してんの!?」

    カンダタ子分C「そんなこと言われても…」フゥ

    カンダタ子分B「なぁ」ハン

    「呆れてぇのはこっちだ馬鹿!!」

    タッタッタッ…

    「……チッ…来たか…まぁいい」

    「……このオレの首狙うたぁいい度胸だぜ」

    ダッ

    勇者「……」

    「……」

    勇者「……お前がカンダタか」

    ニヤァ

    カンダタ「この盗賊王カンダタに何か用か?ガキが」

    365 = 1 :

    勇者「…………盗賊」

    盗賊「………っ…」

    カンダタ「あん?よく見ればメスのガキばっかりじゃねぇか」

    カンダタ「なめられたもんだぜ…………それとも子分にでもして貰いにきたか?」

    盗賊「…………」

    盗賊「…………」

    盗賊「…………違う…」

    勇者「…………!!!!」

    カンダタ「あ?何だって?」

    盗賊「…………パ…」

    盗賊「……パパじゃ……ない…!…」

    カンダタ「はぁ!?」

    盗賊「…………パパは…」

    盗賊「…………パパはこんな、変な覆面パンツじゃなかった……!!…」

    カンダタ「えっ」

    カンダタ子分ズ「「「「ふふっ」」」」

    カンダタ「おいお前ら」

    366 = 1 :

    勇者「……盗賊…」

    カンダタ「なんだその女……パパパパうるせぇな」

    盗賊「……パパは…」

    カンダタ「あ?」

    盗賊「……本当のカンダタは、どうしたの……」

    盗賊「……カンダタ盗賊団の皆は、どうしたのっ…!!!…」

    カンダタ「あぁ?何言って……」

    カンダタ「…………ははぁ、そういう事か」

    盗賊「……答えて……!!……」

    カンダタ「嫌だ、と言ったら?」

    盗賊「…………」

    チャキ……

    遊び人「と、盗賊……」

    僧侶「と、盗賊ちゃん……」

    盗賊「……何がなんでも、聞き出す…」


    367 = 1 :

    カンダタ「おー、こえーこえー」

    盗賊「……ふざけないでっ……」

    スタスタ……

    勇者「と、盗賊!!落ち着いて!!」

    勇者「盗賊ちゃん!」

    カンダタ「そっかぁ……そんなに知りてえかぁ」

    カンダタ「なら、教えてやるよ」

    盗賊「……!…本当に…」

    カンダタ「奴は死んだよ」

    盗賊「…………」

    盗賊「…………」

    盗賊「…………」

    盗賊「…………」

    カンダタ「俺が殺してこの盗賊団を乗っ取った」

    カンダタ「それだけの事だ」クク

    368 = 1 :

    盗賊「…………嘘だ…」

    カンダタ「マジだぜ?だって表沙汰には滅多に出ない事で有名だったカンダタの名が今ではこんなに悪名高くなってんだぜ?」

    盗賊「…………嘘だ…」

    カンダタ「このご時世にまだ偽善的な事をほざいてやがるから謀叛起こしてやったのさ」

    カンダタ「今はもう…………クククッ」

    カンダタ「今はもう、豚の糞にでもなってるだろうよ」

    盗賊「…………嘘だ!!…」

    ダッ

    勇者「盗賊!!!!」

    カンダタ「なんだぁ?そんなに俺が憎いかぁ?」

    カンダタ「俺に復讐したいのかぁ?」

    ガコンッ!

    一同「「「「ッッ!!!!!???」」」」

    カンダタ「させるかバーカ」ニヤァ

    369 = 1 :

    ヒュウゥッ!

    魔法使い「きゃああっ!」

    武道家「やぁ――――っ!!!!」

    遊び人「きゃ―――――っ!!!!」

    勇者「ッッ!!!!!」

    僧侶「いやぁ――――っ!!」

    商人「わわわぁ!!!」

    戦士「……やぁっ…………!!!!」

    勇者「………みんなッ!!!!」

    盗賊「……ッッ!!!!……」

    ガシッ

    盗賊「……ッ…!!!…」

    盗賊(……間一髪で床を掴めた!!…)

    盗賊(……ッ…勇者の手を…!!…)

    パシッ

    勇者「!!!!盗賊!!!」

    盗賊「……待ってて…!!今引き上げるから…」

    ググッ……

    ドサッ

    勇者「ハァッ…ハァッ…!!」

    盗賊「……ハァ……ハァ…」

    370 = 1 :

    盗賊「……ごめん、一番近い所にいる勇者しか、掴めなかった……」ハァハァ

    勇者「ううん、ありがとう……でも皆が……」ハァハァ

    盗賊「……皆は大丈夫だよ…でも、勇者は……。自分の体質…分かってるでしょ?…」ハァハァ

    勇者「……それは、そうだけど」ハァハァ

    盗賊「…………」ハァ…

    盗賊「……ごめんね…」

    勇者「え?」

    盗賊「……私が、冷静さを欠いたから、こんな罠に……」

    勇者「…………」

    盗賊「……本当に、ごめん……」

    勇者「……ううん、いいんだ」

    盗賊「…………」

    勇者「…………」

    371 = 1 :

    盗賊「…………ごめん…」

    勇者「…………」

    盗賊「……ごめんね…こんな時に…」

    盗賊「……なんとなく、最初から嫌な予感はしてたんだけどね……」

    盗賊「…………」

    盗賊「…………おいかけなきゃ…」

    盗賊「……でも、みんなも助け…」

    盗賊「…………」

    盗賊「…………どうしよう…」

    盗賊「………わからない…」ポロ

    盗賊「……私、わからないよ…」ポロポロ…

    盗賊「……どうすれば……」ポロポロ…

    盗賊「……どうすればいいんだっけぇっ…」ポロポロ…

    盗賊「……どうすれば皆助けられるんだっけ…」ポロポロ…

    盗賊「……どうすればパパは、迎えに来てくれるんだっけぇ…」ポロポロ…

    盗賊「……私はっ……」ポロポロ…

    盗賊「……どうすればっ……」ポロポロ…

    盗賊「……これっ……」ポロポロ…

    盗賊「……どうし……」ポロポロ…

    盗賊「……どうすれば、止まるんだっけぇっ!!……」ポロポロ…

    盗賊「……私は、どうすれば……!!!!…」ポロポロ…

    372 = 1 :

    ギュッ

    盗賊「……っ……」ポロポロ…

    勇者「……盗賊……」ギュゥウゥ

    盗賊「……ゆ…勇者ぁ……わたしっ…わたしっ……!!!!」

    勇者「盗賊はいいんだよ」

    勇者「泣いていいんだ」

    勇者「それでいいんだ」

    盗賊「…………っ……?…」ポロポロ…

    勇者「今まで、僕たちの事ばかり心配してくれて、ありがとう」

    勇者「……小さい頃の僕を、助けてくれてありがとう」

    勇者「……今は自分の心配をしてあげて」

    盗賊「…………っ……勇者……」ポロポロ…

    勇者「…………」

    勇者「…………今度は僕が救う番だ」

    373 = 1 :

    パッ…

    盗賊「…………?……」ポロポロ…

    勇者「待ってて。すぐ戻るよ」

    盗賊「…………勇……」ポロポロ…

    勇者「…………」ニコッ

    ダッ

    盗賊「……勇者……」ポロポロ


    …………
    ……

    374 = 1 :

    -シャンパーニの塔・最上階下・屋外-


    スタッ

    カンダタ「ヒャハハハ!!!!あんな簡単に引っかかりやがった!!!!」

    カンダタ「やっぱり落とし穴に落ちてく奴らの間抜け顔は最高だぜ!!」

    カンダタ子分B「性格暗いッすね」

    カンダタ「えっ」

    カンダタ子分C「俺全然笑えなかったすわ。キモ…」

    カンダタ「俺もお前の反抗期具合に笑えないわ」

    カンダタ子分A「なんか色々親分キツイっすよね。思想とか体臭とか」

    カンダタ「お前のがキツイわ。え?体臭キツい?」

    カンダタ子分D「馬鹿じゃないんすか?」

    カンダタ「ちょっとはオブラートに包めよ!!!!」

    カンダタ「はぁ……まあいい、金の冠もちゃんと持ってこれたしな」

    カンダタ「ここが目をつけられたなら移動しねぇといけねーが、コレと持ってる財宝を売りゃちったぁマシなアジトも作れるだろ」

    カンダタ「じゃあ行くぞお前ら!」

    スタッ

    「待てよ」

    カンダタ「……あん?」

    勇者「待てよ、カンダタ」

    375 = 1 :

    カンダタ「…………しつけぇ野郎だ。命は勘弁してやろうってのによ」

    カンダタ「なんだ?金の冠が欲しいのか?生憎これは……」

    勇者「そんなのいらない」

    カンダタ「…………あ?」

    勇者「いらないよ、そんなの」

    カンダタ「じゃあ何の用だ?まさか俺を退治しに来ましたってか?ヒュー!かっこいいねぇ正義の味方!」

    勇者「そんなのどうだっていい」

    カンダタ「…………じゃあ何だ」

    カンダタ「子分になりたいのか?財宝が欲しいのか?」

    勇者「どうだっていい」

    カンダタ「…………」

    勇者「どうだっていいよ、そんなの」

    勇者「お前は、お前はさ」

    勇者「盗賊をさ、泣かせたんだ」

    勇者「…………お前はさ」

    ギリィッ

    勇者「……………………盗賊を、泣かせたんだよ」

    376 = 1 :

    今日はここまで

    377 :

    な、なんだってー



    1乙

    378 :

    勇者がどんどんカッコよくなっていくぜー!
    続きが楽しみだ!

    1乙!

    379 :

    乙したああああ

    380 :

    どんな引きww
    乙でした

    381 :

    乙乙

    なんか勇者熱いぞしかし勝てるのか
    盗賊と落ちたのは一つ下の階だったのかな?

    384 :

    何もおかしくなんてねーよ、無知ゆえの仕様だ

    385 :

    しごとさきからうつよ



    >>382

    ごめん、分かり難かったね。盗賊は素早いので落とし穴に落ちる瞬間に床をと勇者を掴んで引き上げてます。分かり難いね。しにたい

    386 = 1 :

    間違った。

    >>381でした
    しのう

    387 :

    勇者△

    389 :

    >>386
    死ぬなwwwwww
    続き書いてくれwwwwwwwwww

    390 :

    割と皆が触れないのが不思議なくらい絵上手いな
    ってか盗賊可愛すぎる
    お前らがいらんなら俺が貰うわ


    >>1

    391 = 390 :

    すまん下げ忘れた

    392 :

    >>390
    やるか

    遊び人は俺がもらう

    393 :

    盗賊あんなかっこしてて勇者のエクスカリバーは大丈夫なのか

    394 :

    チビ商人タンはおじさんと遊ぼうねー^^

    395 :

    わかってないなぁ、わかってない
    ハーレムは全員いるからハーレムなんだよ
    死者はさすがに含まないがね

    396 :

    画像検索しても出ないんだけどPixivはよ

    397 :

    ―――――――――――

    -シャンパーニの塔・最上階-

    盗賊「…………」


    ~~~~~~~~~~~

    勇者『今は自分の心配をしてあげて』

    ~~~~~~~~~~~

    盗賊「…………」

    ~~~~~~~~~~~

    勇者『今度は僕が救う番だ』

    ~~~~~~~~~~~

    盗賊「…………」

    盗賊「…………」

    盗賊「……違う……」

    盗賊「……違うよ、勇者……」


    …………
    ……

    398 = 1 :

    ―――――――――――

    -十年前・アリアハン-

    タッタッタッ

    盗賊(小)『わぁ……きれいなところ…』

    『……アリアハンっていうところなんだ』

    盗賊『あっ、パパ』

    盗賊父・前カンダタ『船の碇もちゃんと下ろせたよ。じゃあ行こうか』

    盗賊『うん』

    テクテク…

    盗賊『ねぇパパ、ここでは何をするの?』

    盗賊父『…………』

    盗賊『わるい人、やっつけるの?』

    盗賊父『…………』

    盗賊父『もうすぐ、わかるさ』

    盗賊『……?……うん』

    テクテク……

    399 = 1 :

    -ルイーダの酒場-


    ガヤガヤ……

    『ルイーダちゃーん、こっちにロマ一丁追加ねー!』

    『ルイーダちゃん、サラダ一つー』

    ルイーダ『はいはーい!』

    『ルイーダちゃんは偉いねえ、こんなに若いのに店を持つなんて』

    『ルイーダちゃん、店終わったらどっかいかない?』

    『あ、てめっ、何言ってんだこの野郎!』

    ルイーダ『あはは、喧嘩しないでねー。追い出しちゃいますよー』

    カランカラン

    ルイーダ『あ、いらっしゃいま…』

    スタスタ……

    ルイーダ『せ…………』

    『なんだ?あの野郎、見かけねえ顔だな』

    『しかも酒場に子連れかよ……』

    スタスタ……

    ルイーダ『……カンダタさん……?』

    盗賊父『…………久しいな、ルイーダ』

    400 = 1 :

    -ルイーダの酒場・店じまい後-

    カランカラン……

    ルイーダ『ありがとうございましたー!』

    ルイーダ『……ふぅ…やっと終わり…』

    ルイーダ『ごめんなさいね、待ってもらっちゃって』

    盗賊父『いや、こちらこそすまないね。いきなり押しかけてきて』

    ルイーダ『いいんですよ!お久しぶりです!』

    盗賊父『以前私がアリアハンに来た時以来だから随分と久しいね……ルイーダも大きくなったな』

    ルイーダ『あはは、あの時はまだ子供でしたからね』

    盗賊父『はは……時の流れってのは早いよ、本当に』

    ルイーダ『…………あの、そちらは』

    盗賊父『娘だよ、私の。ほら、盗賊。挨拶しなさい』

    盗賊『…………は、はじめまして……』

    ルイーダ『やだ可愛い!!カンダタさんいつの間にこんな可愛い子を!!!!』

    ダキッ

    盗賊『う、うぅ///』カァァ

    盗賊父『…………』

    盗賊父『すまない、この子をちょっと宿で寝せてくるよ。すぐ戻る』

    ルイーダ『はいはい、お酒冷やして待ってますね!盗賊ちゃんまたね!』

    盗賊『……うん……///』

    盗賊父『…………』

    …………………………


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