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元スレ勇者「ハーレム言うな」

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1 :

-アリアハン-

チュンチュン

「勇者ー、起きなさ…」ガチャ

勇者「やあ、母さん。おはよう」

「あら…早起きね。支度も終わってるみたいだし」

勇者「うん。じゃあ王様に挨拶して旅に行ってくるよ。時々帰ってくるから心配しないで。今までありがとう。感謝してるよ」

「えっ…もう?……勇者、何をそんなに焦っているの?」

勇者「なーにを言うかな母さんはもー。僕が焦ってるってそんな節穴だよ色々な穴がもうさー」イソイソ

「……勇者?」

勇者「ん?何?」




「……ちゃんと皆に挨拶したの?」

勇者「フッ!!」バッ

「あっ窓から逃げやがった!」

2 :














                   ∩  ∩
                   | | | |
                   | |__| |
                  / 一 ー \
                 /  (・) (・)  |
                 |    ○     |
                 \__  ─  __ノ 









      

3 = 1 :

-城-


コンコンコンコンコンコンコンコンコンコン

勇者(あけてーっ!あけてーっ!)ヒッソォォォ

門番「あれ、勇者さんどうしたんですか?開門まではまだ時間が…」

勇者「あ、門番さん!すみませんちょっと門早めに開けてくれませんか!できれば!内密に!」

門番「いや開門に内密もクソも無いと思いますが…それに私も門番としてのプライドがあります。勇者様と言えど時間外に城にお通しするわけには」

勇者「ルイーダさんの酒場の定食五食奢る」

門番「こっちの門番専用の門からどうぞ」

勇者「やっすいっすね。プライド」

門番「低賃金ですからね」

4 :

つまんねぇ辞めろ

5 = 1 :

-王の間-

「大臣、今日の私のスケジュールは」

大臣「二時間後に勇者殿との会合です」

「……で?」

大臣「以上です」

「暇だな」

大臣「世界は平和ではないんですがね」

「だって他の国はアリアハンは田舎だって言って会議とかに呼んでくれないし」

大臣「弱小国ですからね」

「言うね」

大臣「いつまでオルテガ殿の伝説にすがりつくおつもりですか」

「ちょっと私が傷付くって事も考えなさいよ?」

大臣「やかましいよ」

「なに?オッサンの癖に生理かなんかなの?」

勇者「王様!」

6 = 1 :

「あれ?勇者ではないか。え?あれっ早くね?」

勇者「ちょっと諸事情により巻き気味で旅にでます!今までありがとうございました!」

「えっ、ちょっと落ち着きなさい。ちゃんと何喋るかもちゃんと考えてるんだから」

勇者「五秒でお願いします」

「え、えー…。えっとうん、が、頑張って?うんもうこれでいいよなんか。」

勇者「ありがとうございます!行ってきます!」

「あっ、ちょっと待て!僅かだが路銀と装備を用意したから」

勇者「お気持ちだけで結構です!」

「えっうん。あ、そうね。偉いね。勇者はね。」

勇者「それでは行って参ります!」

「あ、ルイーダの酒場で仲間はちゃんと…」


「いない」

大臣「超ダッシュで行っちゃいました」

7 :

装備も断った・・・・だと?

8 = 1 :

大臣「なんであんなに急いでたんでしょうね」

「原因はまぁ…あれじゃろうなぁ」

大臣「あぁ…まぁ確かにあれじゃ仕方ないかもしれませんね」

「しかしろくに路銀も仲間も無い状態で旅に出るのは…不安じゃな」

大臣「まぁ…歴代の勇者や彼の父、オルテガと比べると…だいぶ、と言いますかあまりにも、と言いますか」

「うん、弱いからな」

大臣「魔法の才能は皆無、ホイミすら使えず、戦闘も努力してはいるが戦士や武闘家と比べれば圧倒的に劣る…」

「…だからこそ、彼女達も…」

大臣「……まあ勇者殿的には複雑でしょうからね」

「………健闘を祈るしか無い、か」

9 :

なるほど、だからあんなに金やアイテムが貧相で始まるわけか

10 :

なんだこの疾走感
wktk

11 = 1 :

-街の裏道-

タッタッタッ

勇者(路銀は小さい頃から今まで修行でモンスターを倒して手に入れた金がたんまりある)

勇者(装備はその金で買った銅の剣がある!)

勇者(今は何より時間短縮が目的だ。できるだけ裏道を通って誰にも見つからずにこの街から…)

「あれ、勇者くんじゃない」

勇者「ホゲェーーッ」

12 = 1 :

勇者「みみみっみみっ……あ、なんだルイーダさんか」

ルイーダ「どうしたの?そんな変な声出して…」

勇者「いやはは……いえちょっとびっくりしただけです」

勇者(うわああああビックリしたああああぁいきない計画が頓挫したかと思ったあぁああああああああ!!)ドッキンドッキン

ルイーダ「そーお?ならいいけど……そうだ勇者くん、朝ご飯食べた?」

勇者「え?あ、いえまだですけど」

ルイーダ「わお、ちょうど良かった。今朝美味しい魚が手に入ったの。今日の昼旅立つんでしょ?ウチでご飯食べていきなs」

勇者「そういえばもう食べたんでした!うっかり忘れちゃってましたよー!お腹一杯でランニングしてたんです!太るからね!しょうがないね!」ワーイ!!

13 = 1 :

ルイーダ「あらそう?残念。しょうがないね?」

勇者「はい!!それじゃ僕はこの辺で!」タッタッタッ

ルイーダ「ふふ、ランニング頑張って」

勇者「はい!行ってきます………」タッタッ…ピタッ

クルッ

勇者「……ルイーダさん…」

ルイーダ「?どうしたの?勇者くん」

勇者「え…と、なんていうか、うん…ありがとう」

ルイーダ「?やっぱりご飯食べてくの?」

勇者「い…いえ…その、今までの事、です。」

ルイーダ「……」

勇者「他の勇者様がたや父さんと違って落ちこぼれで色んな人から見捨てられてた僕を、僕として接してくれた大人って…ルイーダさんくらいだったから……」

ルイーダ「…勇者くん」

勇者「だから、ありがとう」

14 = 1 :

ルイーダ「……そのお礼を言われる覚えなんてないわ」

勇者「えっ?」

ルイーダ「だって勇者くんは、落ちこぼれなんかじゃないもの」

勇者「…ルイーダさん」

ルイーダ「ふふ。ホラ、行くんじゃなかったの?『ランニング』に。」

勇者「うん……うん」

ルイーダ「早く終わらせて、お腹空かせて戻っていらっしゃい。美味しいご飯用意して待ってる」

勇者「うん……ルイーダさん」

ルイーダ「なーに?」

勇者「……行ってきます」

ルイーダ「はいな♪」

タッタッタッ……


ルイーダ「ふふふ……すっかり男らしくなっちゃって」

ルイーダ「……しばらく寂しくなるな……」

ルイーダ「……でも」




ルイーダ「挨拶するのは……私だけじゃないでしょ…?」ニヤーリ

15 = 1 :

-街の外-

タッタッタッ……

勇者「ハァッ……ハァッ……」ゼェゼェ

勇者「ハァッ………せ」

勇者「成功だあぁーーッ!!」

勇者「やった!やったぞ!!一人だ!一人旅だ!」

勇者「ようやくこれで…何の心配も無くなる…」

勇者「……」

勇者「これで良いんだ」

勇者「手紙もちゃんと書くし…」

勇者「……これで良いんだ」

勇者「…」

勇者「うしっ!しんみりするんじゃない!」

勇者「まずは次の街を目指す!頑張るぞ!!」

16 = 1 :

勇者「朝出発は正解だったなぁ。ちゃんと道を見失わなければ昼過ぎには着くかな」

勇者「よし!出発だ!」

勇者(待っていろよ魔王!諸悪の根源……そして父さんの仇…)

勇者(必ず討ってやる!)


・・・・・・




勇者「と意気込んでみたのは良いんですがね」

-森- 夕方

勇者「この体たらくですよ」←迷子

17 = 1 :

勇者「まず最初の敗因はですね。僕がどうしようもない方向音痴だったって事ですよ」

勇者「えぇ。実家の近場でもこのとおりです」

勇者「そして次の敗因はあれですね。地図とコンパスを忘れてしまいました。」

勇者「はい、どうも。バカです」

勇者「野宿はもう決定なんですが僕は魔法が全然使えませんので火は手で熾します」

勇者「………」

勇者「いやね、実際やってみると分かると思うんですが、これ難しいんですよ。木の板に枯れ草敷いて木の枝でゴリゴリやって火をおこす奴」

勇者「……はい。マッチを忘れた僕が馬鹿です」

勇者「……」

勇者「なきたい」

18 = 1 :

勇者(あっれー…僕って落ちこぼれではあったけどここまで酷かったっけー…?)

勇者(……)

勇者(そうか……今までは……)

勇者(………)

勇者「って何出発早々恋しくなってんだ!」

勇者「こういう事に巻き込まない為にも決意したんじゃないか!」

勇者「シャキッとしろ!勇者!」パンッ!

勇者「よし!晩御飯探しだ!」

19 = 1 :


-森の中-

勇者「おぉっ。またキノコゲット!」

勇者「探せばあるもんだなぁ。この一帯は山菜の宝庫だ」

勇者「おぉっまたゲット!」

勇者「…」

勇者(何かがおかしい)

勇者(僕にしてはうまくいきすぎてる気が……)

勇者(ん…?そういえば誰かが前に何か言ってたような…)


ーーーーーーーーーーー

『キノコや山菜があまりに多い所はー…』

ーーーーーーーーーーー

勇者「……魔物の縄張りの可能性が高い」

ガサガサッ

勇者「……今また確信した」


勇者は魔物に囲まれた!

勇者「僕は馬鹿だ」

20 = 1 :

勇者「くそっ!囲まれた!」

勇者(やばい…夕食時だからか数が多い……20はいるぞ…)

魔物「グルル…」

勇者(…仕方ない。やるしか)

スカッ

勇者「あれっ」

スカッスカッ

勇者「……」

勇者「剣を荷物置いてる所にわすれちゃった」

魔物「……」グルル…

勇者「……」



魔物「ガアアァアッ!!!」

魔物の群れはいきなり襲いかかってきた!

勇者「ですよねーーッ!!!!!」

21 = 1 :

ズガァン!!

勇者「うおっ!」

魔物の攻撃ははずれた!

ズシャアッ!!

勇者「うわぁう!!」

魔物の攻撃ははずれた!

勇者(ヤバいヤバいヤバいヤバい!分が悪すぎる!!)

勇者(なんとか走って荷物の場所まで…)

勇者「くっ…!」ダッ

魔物「ガアアァアァアアアッ!!!!!!」

グシャアッ!!

痛恨の一撃!

勇者「うがぁあっ!!!」ドサァ

魔物「グルル…」

勇者(ヤバい…これシャレになんない)ズキズキ

勇者(早く剣を…っ!)ヨロッ

魔物『ガアアァアアァアアアァアアアァアア!!』

魔物の群れは一斉に襲いかかってきた!

勇者「……っ!」

勇者(しまっ……)







「みーっけ」

22 = 1 :

ゴキィッ!!

魔物「ゴエァッ」

会心の一撃!魔物は倒れた!

勇者「……え」

「やーっと見つけたわよ」

勇者「………(あぁ)」

「まぁ話は後ね。覚悟してなさいよアンタ。」

勇者「……ぶ(情けない)」

「私を置いていった罪は重いわよ」

勇者(結局失敗だ)

勇者「………武闘家」



武闘家(女)「袋打だきの刑、だかんね!」


ザッ…

勇者「!」

魔物「ガアァッ!!!」

勇者「武闘家!うしr」


「めらっ!!」

23 = 1 :

ボシュアッ!!

魔物「オゴァェアアァアア!!」

魔物は燃え尽きた!

「ゆーしゃーっ。大丈夫だったー?」

勇者「ま、魔法使い!」

魔法使い(女)「やっ。まほうつかいですよっ」

勇者「…ということは」

「アタシもいるぞーっ!!!!!」

グシャアッ!!

魔物「グゲェッ!!」

魔物は倒れた!

勇者「戦士!」

戦士(女)「勇者のばかーッ!!!アタシたちのこと置いてこうとしやがってー!!!」ウガアア

勇者「でも……なんで…」

「勇者くんっ!!」タッタッ

勇者「そ、僧侶!」

僧侶(女)「もう!なんでいつも無茶をするんですか!!私もう心配で心配で……あっ!!!ケガしてる!ホイミッ!大丈夫!?」ポワッ

勇者の傷が回復した!

勇者「ご…ごめん」

「それくらい良い気味です」

勇者「…あっ」

僧侶「もう!そんな事言っちゃダメ!商人ちゃん!」

商人(女)「私達を置いていくだけでなく昔私が教えた事も守れない勇くんは一度八つ裂きにされてしまえばいーです」

勇者「商人……そうか…あれって商人の言葉だったか…」

24 = 1 :

勇者「でも…皆なんでここが…」

商人「そんなんそこのそいつの得意分野じゃないですか」

勇者「えっ……盗賊!」

盗賊(女)「……勇者、ばか」

勇者「えっ、ご、ごめん」

盗賊「……心配、したんだよ」ダキッ

僧・商「!!!!!!」

勇者「うわっぷ…!ちょっ、苦しいよ!」

僧侶「と、盗賊ちゃん!」

商人「離れっ…」

バチーン

勇者「へぶぁっ!!」

「……心配して来てみれば、なんなのコレは」

盗賊「……あぁっ、勇者…」

勇者「うぐっ……あ、遊び人……!!!」

遊び人(女)「こ、ここ、この破廉恥馬鹿!」

25 = 1 :

遊び人「馬鹿!勇者ちゃんのあほ!分からず屋!」ペチンペチン!!

勇者「い、痛い痛い!ごめん!止めて!謝るから!」

武闘家「何やってんのアンタら」

商人「あ、お疲れ様です。片付きました?」

魔法使い「かたづいたよーっ。らくしょうっ」

戦士「アタシの敵じゃねーよっ!!」アハハハ

僧侶「大丈夫?ホイミいる人はいますか?」タタタッ



ザッ…

勇者「っ!僧侶!あぶなっ……!!」

僧侶「えっ…」



魔物「ゴアアアアア!!!」

勇者「っ!!間に合わ…」







「油断大敵だよ、みんな」

26 = 1 :

ドサッ

魔物を倒した!


勇者「………えっ」

僧侶「っ!…危なかった……ありがとう!」

勇者「な…」

「何呆けた顔してるんだい」

勇者「なんで……お前まで……」

「まだ認められない年齢とはいえ本当は血筋的にはわたしの仕事なんだよ」



勇者「…………女勇者」



勇者「全く、頼りにならないね。お義兄ちゃん」

27 = 1 :

今日はここまで


こんな風に妄想駄文を垂れ流してくよ。つまらないって人はごめんね。そっとスレを閉じて頂けると幸いです。

がんばるます。

28 :

ちゃんと勇者活躍させてやってくれればいい

30 :

なんて俺得スレ

32 :



何か懐かしいvipの匂いがする
素晴らしい

33 :

素晴らしいほど俺得!

34 :

はいなだと

35 :

やっぱハーレムは素晴らしい

36 :

俺得な匂いがぷんぷんするぜぇ!!

37 :

なんだよこれ

大好物です本当にありがとうございます

38 :

こんなニヤニヤできるSS初めてだwwwwww

全力で期待する

40 :

ーーーーーーーーーーー
-森の中- 夜



勇者「…で?何か言いたい事はあるかな?」

勇者「……すみませんでした…」←正座

武闘家「謝るより先に説明しなさいよ」ゲシゲシ

勇者「い…痛いっ!堪忍してっ」

戦士「なぁ…勇者、なんでアタシ達を置いてったりなんかしたんだよ…」

勇者「……」

戦士「アタシ達みんな、子供の頃からの腐れ縁じゃん?なのに何で…黙って…」

遊び人「そ、そーだよ!何か相談くらいしてくれても良いじゃない!勇者ちゃんのあほっ!」

僧侶「私たち、一緒に旅に出るってずっと昔から誓いあってたじゃないですか!」

勇者「いやアレは子供の頃の話だし……」

盗賊「……今でも、気持ちは、変わってないよ…?」

勇者「うっ…!」

商人「勇くんの事ですから、おおかた私達が強すぎて面目が立たない、とか足手まといになるから、とかそんなくっだらない理由なんでしょうがね」

勇者「うぅっ…!」

魔法使い「ふふ、よしよーし」ナデナデ

武・商「なでなでするなっ!!」

魔法使い「えーっ」

41 = 1 :

勇者「と…ところであのさ…僕も聴きたいことがいくつかあるんだけど…」

勇者「質問を許可するよ」

勇者「うん…ありがとう。質問、なんだけど、何で僕が街を出たって事に気付いたの?盗賊のタカの目があるにしろまだ街の中にいるかもって思わなかったの?」

商人「勇くんは馬鹿ですね」

勇者「まず私は母さんにお義兄ちゃんの様子の異変を伝えるように仕向けてたし、それに」

武闘家「鋭い女って、私達だけじゃないのよ」フフン

勇者「…………………ルイーダさんかよぉぉおぉおぉおぉお」チックショォォォ

遊び人「…アリアハンに住んでる男はルイーダさんに勝てるとは思わない方が良いよね」

勇者「で?他の質問は?」

勇者「あぁ、うん。もう一つの質問なんだけど」

勇者「うん」

勇者「なんで女勇者がいるの?」

42 = 1 :

勇者「?」

勇者「いや?じゃなくてさ。お前は旅に出るの一年後って約束だったじゃない」

勇者「私がここにいるのに理由なんて無いよ。しいて言えば『私がここにいる』というのが理由かな」

勇者「やかましいよ?母さんや王様にはちゃんと言ったの?」

勇者「その点は抜かりなくクリアしたよ」

勇者「抜かれよ……」

勇者「なんだい。何か不服そうな物言いだね」

勇者「いやまぁ……いや、いいや…」

僧侶「みんな、勇者くんも疲れているみたいですし今日はこの辺で許してあげませんか?」

武闘家「んー…まだ小突き足りないけど僧侶が言うなら許してあげよっかな」

商人「しょうがないですねぇ」

勇者「そ……僧侶ぉ…」キラキラ

僧侶「『今日は』、ですけどねっ!」ニコー

勇者「えっ」

戦士(僧侶静かに激怒してやがる…)

43 = 1 :

盗賊「……と、なれば…今日はもう遅いし…野宿、だね…」

魔法使い「おーっ」ウキウキ

武闘家「全く…初日にこんな近場で野宿することになるとはね…」ハァ…

勇者「うっ…ごめんね」

戦士「まぁいいじゃんか!久々に皆でお泊まりだ!」

勇者「確かに久々だね…。ふふ、少しガラじゃないけどウキウキしてきたよ」

商人「そうと決まればまずは夕飯ですね。ここらで採れるのは…」

勇者「あ、そういえば山菜はさっき僕が採ったやつが……あったあった、これなんてどうかな?」

僧侶「まぁっ!こんなに沢山…勇者くんありがとうございます!」

遊び人「おばかな勇者ちゃんでもたまには役に立つね」

勇者「傷つくからよして」

商人「………勇くん」

勇者「へ?どうした?」

商人「このカス野郎」

勇者「いきなりの暴言は止めようよ死にたくなる」

44 = 1 :

商人「勇くんはピンチを助けてくれた私達に恩を返すどころか廃人にしてしまうつもりだったのですか?」

勇者「えっ!?」

魔法使い「?どーゆーこと?」

盗賊「……このキノコや山菜は、全種類、もれなく毒……」

武闘家「えっ」

戦士「こわい」

商人「これはグリズリーをも一口で昇天させる猛毒のもの、こっちはバブルスライムの餌でもある猛毒の葉、こちらは一日中笑いが止まらない笑い茸、そちらは理性を簡単に崩壊させてしまう媚薬茸……よくもまぁ数ある山菜の中からこんなラインナップをチョイスできるもんですよ」

勇者「びっ……!………ふ、ふふっ。流石と言わざるを得ないね、お義兄ちゃん」

遊び人(びっ!びびびっび、びびっ、媚薬ぅ!!!?)///カァーッ


~~~~~~~~~~~

勇者『媚薬茸を食べちゃったよ……僕のここも、もはやベニテングダケさ……遊び人っ!!』

ガバァッ

遊び人『やぁっ!勇者ちゃん、止してっ!まだこんなの私達には早いよ!それに今勇者ちゃんはキノコのせいで…』

勇者『キノコのせいじゃ無いよ』

遊び人『え……』

勇者『君が魅力的なのがいけないんだ』

遊び人『あ……勇者ちゃ………』

~~~~~~~~~~~

遊び人「いや~~~~~~っ!!!!!!」///バタバタ

一同「!!?」

遊び人「勇者ちゃんのばかっ!すけべっ!えっちぃっ!!!」///ペチペチ

勇者「ごっ、ごめん!悪気は無かったんだ!謝るからっ、いたっ、痛い痛い!」

45 = 1 :

戦士「となると山菜採り直しか……」

勇者「も、もう一度僕が採ってくるよ!」

商人「勇くんは馬鹿ですか?馬鹿でしたね。もう一度私達を[ピーーー]つもりなんですもんね」

勇者「……ぅぅ……面目ない……」

魔法使い「よしよーし」ナデナデ

盗賊「……勇者、よしよし…」ナデナデ

勇者「ちょっと勘弁して…この年でそれは生き恥すぎる…」

盗賊「……こんな事も、あろうかと」

ゴソゴソ…

勇者「?」

盗賊「……道中、採っておいたよ…」ジャーン

一同『おーっ!』

勇者「流石盗賊ちゃんだね。頼りになるよ」

僧侶「昔から山菜採り上手でしたからね」フフ

盗賊「……私、山の幸泥棒…」エッヘン

戦士「あーっ!お腹減ったよー!何でもいいから食べようぜ!」

武闘家「そうね。先ずは火を熾しましょ」

勇者「あ、それは僕がy」

魔法使い・女勇者『めら』

ボッ

勇者「ぐぬぬ…」

46 = 1 :

勇者「……じゃあ料理は僕が!」

遊び人「いいよ、勇者ちゃんは休んでて?私がパッパッと用意しちゃうから」

魔法使い「あそびにんは料理とくいだもんねーっ」ワクワク

戦士「遊び人っ!一丁旨いやつお願いなっ!!!」

遊び人「まかしといてっ!」セッセセッセ

勇者「……」

商人「じゃあ使えるキノコや山菜はここに置いておきますね」

遊び人「ありがとー」カチャカチャ

武闘家「?その毒キノコとかは捨てないの?」

商人「はい。毒は毒ですが中には高く取り引き出来るものもありますからね。日持ちも良いですし非常時の路銀としてとっておきます」

武闘家「しっかりしてるわね。セコいわ」

商人「やかましいですよ」

アハハハ……



ポロッ

魔法使い「あれーっ?あそびにん、きのこがおちてるよ?」

遊び人「え?あ、本当?ごめんね。とってー」

魔法使い「もったいないもったいない……はい♪」

47 = 1 :

ーーーーーーーーーーー

勇者「それじゃあ…」

一同「いただきまーす!!」

戦士「~~~~っ!!うっめーー!!」パァァァ

魔法使い「おいしーっ!」

武闘家「……っはーっ……本当に美味しい…遊び人、すごいわねぇ」

僧侶「私時々、なんで遊び人ちゃんが遊び人をやってるかが分からなくなります」

遊び人「や、やめてよぅ……」

戦士「いや本当にうっめーよ!なぁ勇者?」

勇者「……」

戦士「……?勇者?」

遊び人「……勇者ちゃん、美味しくなかったら…無理して食べなくてもいいんだよ……?」ショボボン

勇者「えっ!?あっ、いや、ごめん!美味し過ぎてボーっとしてた!本当に美味しいよ!」アセアセ

遊び人「ほっ…ホント?」

勇者「うん本当に!遊び人は本当に料理上手だよね!お嫁さんにするなら一番憧れるタイプだよね!」パクパク


………。



ざわっ……

遊び人「えぅうっ!!!!?///」カァァァ

48 = 1 :

勇者「?どうしたの?みんな」

勇者「おっ、お義兄ちゃん!?」アセアセ

武闘家「ゆ……勇者アンタっ…」アセアセ

僧侶「な、何を言ってるんですか!!」アセアセ

勇者「えっあっ、えっ?」

遊び人「え、あ、えう///」プシュウウウ

遊び人「勇者ちゃんのばかーっ!!!!///」ダッ…タッタッタッ

勇者「えっ!?遊び人っ!?」

<スケベーッ

勇者「何で!?」

盗賊「……勇者、女の子に、軽々しくあんな事言っちゃ駄目だよ……」

魔法使い「そ、そーだよっ」

勇者「そっ、そうか…ご、ごめん」

戦士「……料理、練習しようかな……」ボソリ

商人「………」

戦士「?商人?どうした?黙りこくっちゃって…」

商人「……いえ、何でも無いです……」

戦士「そうか?」

商人(………このスープのこのキノコ……)

商人(いやまさか、そんな事は無いですよね)

商人「杞憂杞憂っ」

戦士「…?」


………

49 = 1 :

ーーーーーーーーーーー


戦士「おー…もうお腹パンパンだ…」フゥ

武闘家「美味しかったわよ。御馳走様。遊び人。」

遊び人「そう?なら良かった。お粗末様♪」

勇者「……」

勇者(おかしい)ドッ…ドッ…

魔法使い「ふいーっ…このお茶もおいしいねぇ」

勇者(これは紛れもない異変だ)ドクン…ドクン…

盗賊「……ちょうど、香りの良い茶葉が、生えてたから……」

勇者(その…なんだ…今僕は…)ドッキンドッキン

僧侶「私盗賊ちゃんのお茶大好きなんですよね」フフフー

勇者「私もだよ。盗賊ちゃんは淹れ方が違うんだろうね」

勇者(今僕は…)ドッドッドッドッ




勇者(今、猛烈に、邪な気分だ)

50 = 1 :

勇者(なんだ!?いつにも増して皆が色っぽく見える!)

勇者(確かに皆普段から美人だしセクシーギャルだけれども!)

勇者(皆幼なじみだからそういうのとは違ったのに!)

勇者(今日はなんかもう…皆の体が悩ましくて気が狂いそうだ!動悸が止まんない!)

勇者(気を……気をしっかり持つんだ勇者!!)

商人「はーい皆さん、ではそろそろ寝ましょうか」

武闘家「そうね。明日も早く出発したいところだし」

戦士「見張り役はどうする?交代制にするか?」

勇者「今日は皆疲れているし周りには弱い敵しかいないから、聖水をテントの周りに撒くだけにしよう」

魔法使い「さんせーっ。ねむいからねぇ」

遊び人「まぁちょっと怖いけど大丈夫よね」

商人「しかし一つ問題があります」

盗賊「……どうしたの?…」

商人「このテント、八人用なんです」


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