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    元スレ勇者「ハーレム言うな」

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    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - ハーレム + - ハーレム言うな + - 勇者 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 :

    先走った魔法使いがホイミスライムの触手に襲われる展開ですよね

    152 :

    今回はたくさん書き込んでくれてすごく楽しかった!
    貼りつくんでこれからも宜しくです!

    153 :

    >>152

    なんとありがたい…
    本当にレスってありがたいなぁ

    頑張ります

    154 = 1 :

    -道中・夕方-

    タッタッタッ!!!

    勇者「…多分魔法使いはナジミの塔に行ったんだ…!!」タッタッタッ

    勇者「…これでアリアハンに戻ってた…とかそういう笑い話であってくれればね」タッタッタッ

    商人「あはは、それサイコーです」タッタッタッ

    武道家「まぁどっちみち、ただじゃおかないけどね」タッタッタッ

    遊び人「無駄足であることを祈るよぅ本当に…」タッタッタッ

    戦士「それにしても、なんで魔法使いはあんなに焦ってたんだ!?」タッタッタッ

    盗賊「……わからない……」タッタッタッ

    僧侶「………」タッタッタッ

    僧侶(……私は…分かりますよ…魔法使いちゃん)

    僧侶(あなたに相談されていた事や…魔法の玉という言葉……あなたが焦らないはずがありませんからね…)

    僧侶(………でも)

    僧侶(それが皆に心配をかけていい理由にはなりません…!!)

    勇者「……っ」タッタッタッ

    勇者「無事でいてくれよ……っ!!」タッタッタッ


    …………
    ……

    155 = 1 :

    -ナジミの塔・内部-

    魔法使い「めらっ!!」

    ボシュアッ!

    魔物「グギェエッ!!」

    魔物の群れを倒した!

    魔法使い「ハァッ…ハァッ…!」タッタッタッ

    魔法使い(さっきからすこしずつモンスターが……聖水のこーかがきれたんだ…)タッタッタッ

    タッタッタッ…

    魔法使い「……あっ…」

    ピタッ

    魔法使い「日がしずみかけてる…」

    魔法使い「……」

    ダッ!

    魔法使い「……まってて」

    魔法使い「まっててね…ゆーしゃ!」

    156 = 1 :

    魔物「グギッ」

    魔物の群れが現れた!

    魔法使い「…んもうっ!」

    魔物「キシャアァァァ!!」

    魔法使い「めらっ!!」

    ボシュアッ!!!


    一一一一一一一一一一一
    勇者『どうしたのさ…?』
    一一一一一一一一一一一

    魔物「グギャッ!」

    魔物を倒した!

    魔物「ガアァァァッ!!」

    魔法使い「めらっ!」

    一一一一一一一一一一一
    勇者『焦らなくても一…』
    一一一一一一一一一一一
    …一一なにいってるのさ

    魔法使い「………っ」ハァッ…ハァッ…

    魔物「キシャアァァァ!!」

    魔法使い「……っ!!」


    …一一なにいってるのさっ!

    一一一一一一一一一一一
    勇者『まほうつかいはすごいねっ』
    一一一一一一一一一一一
    …一一いちばん…


    …一一いちばんあせってて、いちばんさきにすすみたくて…すすめなくてつらいのは

    魔法使い「め」

    魔法使い「らぁー一一一一一一一一一一っ!!!!!」

    …一一一一ゆーしゃなのにっ

    157 = 1 :

    -十年前・アリアハン-

    魔法使い(小)『………』トボトボ…

    町人A『あの子……見かけない顔ね…』

    町人B『あぁ…あの子ね…城内の孤児院に新しく入ってきた子らしいわ…』

    町人C『なんでまた……親を魔物に殺されたりとか…?』

    町人B『ううん…なんでも……その、邪悪な方の魔法を使えるんだって…。で、親が気味悪がって…』

    町人A『あぁ……それは…仕方ないわね』

    町人B『ねぇ?魔法を使えるって言っても…邪悪な魔法だったら…』

    町人C『たしかに気味悪いわよねぇ。僧侶様の魔法や勇者様の血族ならまだしも…』

    町人A『まぁでもお城でちゃんと【矯正】されて邪悪なりにも魔王退治に役に立つようになるんじゃない?』

    町人B『お城もそのつもりで引き取ったんだろうしね…早く役に立つようになってほしいわ』

    ヒソヒソ…

    魔法使い『……』トボトボ

    ザッ

    『みかけないかおだ!』

    『かおだ!』

    魔法使い『ふぇ?』

    158 = 1 :

    勇者(小)『みかけないかおのきみっ!ここはぼくのなわばりだぞ!』

    戦士(小)『だぞ!』

    魔法使い『……ふぇ?』

    町人A『あらやだ……【落ちこぼれ】の方の勇者様だわ……』

    町人B『あぁ、【隠し子】?』

    町人C『ちょっとやだー!』

    クスクス…

    魔法使い『……?』

    戦士『ばばぁっ…!』ザッ

    勇者『せんしっ!だめだよ!』

    戦士『でもー…ゆーしゃー…うー…!』

    勇者『だいじょーぶ!それよりもまずこいつだ!』

    戦士『…そーか!』

    勇者『そーだよ!』

    魔法使い『……?』

    勇者『きみっ!なわばりにはいりたかったらぼくのなかまになるんだっ!』

    魔法使い『…なかま?』

    159 = 1 :

    勇者『そうだ!』

    戦士『だ!』

    魔法使い『…わたし』

    勇・戦『うぇ?』

    魔法使い『…わたし、こわいから、だめだよっ…』

    勇者『こわくないよ?』

    戦士『ねぇ?』

    魔法使い『…わたし、まほーつかうから、こわいから、めっなんだってっ…』

    勇・戦『………まほー?』

    魔法使い『……うん…』




    勇・戦『すっげーっ!』キラキラ

    魔法使い『ふぇ』

    160 = 1 :

    勇者『すっげーっ!まほーすっげーっ!なにできんの!?』キラキラ

    魔法使い『わかんないよぅ…いろいろ』オロオロ

    戦士『つえー!いろいろつえー!』ワヒー

    魔法使い『えぅ…』

    勇者『ぼくもね!まほーつかいたいんだ!』

    魔法使い『……ほんとっ…?』

    勇者『うん!まほーのこと、おしえてよ!……えーと』

    魔法使い『………魔法使い……』

    勇者『え?』

    魔法使い『わたしのなまえ……魔法使いっていうんだっ…』

    戦士『魔法使い!魔法使い!』ピョンピョン

    勇者『これからよろしくね!魔法使い!』

    魔法使い『……一一一一うんっ!』


    …………
    ……

    161 = 1 :

    -アリアハン・街中-

    勇者『あ、魔法使い!』

    魔法使い『あ、ゆーしゃ!やっ!』

    勇者『魔法使いも今から城で魔術訓練?』

    魔法使い『うんっ!ゆーしゃもでしょ?いっしょにいこっ』

    勇者『そうだね』

    テクテク…

    勇者『もう僕達も10歳か…旅立ちまでもうすぐだなぁ』

    魔法使い『はやいねーっ。わたしもついていくよっ!』

    勇者『うむ!共に精進しようぞ!』

    魔法使い『わたし【めら】をせんとーようにきたえることができたよっ』

    勇者『本当!!?おめでとう!』パァァ

    魔法使い『ぶいぶいっ。ゆーしゃもまほーのひとつくらいはやくおぼえなよっ。おるてが様のむすこなんだからっ』

    勇者『はは…手厳しいなぁ』

    一一一一一一一一一一一

    魔術講師『…一一今日はここまでとする』

    <ありがとうございましたーっ

    ゾロゾロ…

    勇者『……』

    魔法使い『ゆーしゃっ!かえろっ』

    僧侶『勇者くん、帰りますよ』

    勇者『……あぁ、うん。そうだね!』

    魔術講師『あぁ…勇者は少し残ってくれ』

    勇者『……はい』

    魔・僧『……?』

    162 = 1 :

    一一一一一一一一一一一
    -教室の前-

    魔法使い『…』ソローリ

    『………』ボソボソ

    魔法使い『…(なにをはなしてるのかな…)』

    バンッ

    魔法使い『わわっ』ビクッ

    勇者『……っ!』タッタッタッ…

    魔法使い『ゆーしゃっ!?』

    タッタッタッ…

    魔法使い『……いっちゃった…』

    魔術講師『誰かいるのか?……魔法使いか』

    魔法使い『せんせー…ゆーしゃ、どうしたの?』

    魔術講師『………魔法の道を諦めてもらった』

    魔法使い『えっ…!?どうしてっ』

    魔術講師『…才能のあるお前なら分かるだろう?』

    魔法使い『っ……』

    魔術講師『……魔法だけが、勇者の道ではないさ…』

    魔法使い『………』


    …………
    ……

    163 = 1 :

    -アリアハン・勇者の家-

    コンコン

    勇者『はいはーい』

    ガチャ…

    勇者『どなた……あら、魔法使いちゃん!』

    魔法使い『おかーさんこんにちはっ』

    勇者『しばらくみないうちに美人になったわねー!あ、魔術訓練をもう卒業できたんだって?』

    魔法使い『え?なんでしってるのっ?』

    勇者『勇者がまるで自分の事のように嬉しそうに何回も話すのよ!おめでとう!』ウフフ

    魔法使い『…ゆーしゃ…』

    勇者『でもごめんねー。勇者も女勇者も今いないのよー』

    魔法使い『…ゆーしゃはどこにいったかわかる?』

    勇者『ちょっとわからないわね…。本を一杯もって街の外に出て行ったのはチラッと見たけど…』

    魔法使い『…ありがとっ!わたしいってみるねっ』ダッ

    勇者『また今度ゆっくりご飯でも食べていってねー!お祝い作っておくからー!』

    魔法使い『ありがとーっ』タッタッタッ…


    …………

    164 = 1 :

    一一一一一一一一一一一


    ……!……!


    テクテク…

    魔法使い『いつもゆーしゃがしゅぎょーしてるのは…ここらへんだっけ…』

    ……!……!

    魔法使い『!なんかきこえたっ』

    魔法使い『こっちかな……』

    テクテク…

    魔法使い『あっ』

    勇者『…!…!』

    魔法使い『ゆーしゃだっ。おーい、ゆ…』ダッ…

    勇者『メラッ!!!メラァッ!!!!!』

    魔法使い『ーしゃ……』ビクッ…

    勇者『ハァッ……ハァッ…!!!!!』ゼェゼェ

    勇者『……んでだよ』

    勇者『なんで使えないんだよ!!!』

    ガンッ!!

    魔法使い『!!!』ビクッ

    勇者『なんで皆使えるものが使えないんだよ!!なんでこんなに頑張ってるのに使えないんだよッ!!』

    ガンッ!!ガンッ!!

    魔法使い『…!!(ゆーしゃ、そんなにいわをたたいたら手がっ…!!)』

    勇者『なんで強くなれないんだよッ!!!!!なんでこんなにッ……!!!!!』

    ガンッガンッ!!

    ピタ…

    勇者『……なんで…』

    魔法使い『……っ』

    勇者『……なんで…………本当の息子じゃないんだよぅ……』フルフル…

    魔法使い『………!!!!!』


    ……………

    165 = 1 :

    ………

    勇者『メラッ!!……くそっ……メラッ!!』

    魔法使い『……』

    魔法使い『(…もうよるになっちゃった…)』

    魔法使い『……コホン』

    魔法使い『おーいっ!ゆーしゃーっ!どこにいるのーっ!?』

    勇者『』ビクッ

    テクテク…

    魔法使い『あ、ゆーしゃ!もうよるだよっ!おかーさんしんぱいしてたよっ!』

    勇者『…やっ。魔法使い。ごめんごめん、散歩してたら眠くなっちゃってさ、こんな時間になっちゃったよ』アハハ

    魔法使い『……手がちまみれだよ?』

    勇者『えっ…あ、さっき転んじゃってさ!』

    魔法使い『……』

    ゴソ…

    魔法使い『…うごかないでねっ…』

    勇者『魔法使いっ!?別に大したことないから大丈夫だよっ!ハンカチが汚れちゃうって…』

    魔法使い『いいのっ…よしできたよっ』キュッ

    166 = 1 :

    勇者『ごめんね?』

    魔法使い『いいってばっ。それよりはやくかえろ?』

    勇者『うん……そうだ、魔法使い、魔術訓練卒業おめでとうっ!』

    魔法使い『えっ…?』

    勇者『ヒャドも覚える事ができたって?街の人たちも皆騒いでたよ!』

    勇者『ヒャド使える人なんでルイーダさんの店にもそういないんだから!』

    魔法使い『…(なんで)』

    一一一一一一一一一一一
    勇者『まるで自分の事みたいに一一…』
    一一一一一一一一一一一

    勇者『本当にすごいよ魔法使いは!まぁ僕は前から知ってたけどね!』アハハ

    魔法使い『……っ(なんでっ)』

    勇者『少し前の実技でも……!……!…!…………!…!』

    一一一一一一一一一一一
    勇者『まほーをつかいたいんだ!』
    一一一一一一一一一一一

    魔法使い『(なんで…なにもしてあげられないわたしに……やさしくするの……っ!)』

    167 = 1 :

    一一一一一一一一一一一



    -アリアハン・勇者の家-


    ガチャ…


    魔法使い『……ゆーしゃ、きたよっ…』

    勇者『……魔法使い』ギシッ…

    魔法使い『だいじょーぶだよ……ちゃんとべっどにねてて』

    勇者『…ごめん』

    魔法使い『いいんだよ』

    スタスタ…

    魔法使い『ゆーしゃ…』ギュ…

    勇者『魔法使い……?』

    魔法使い『ゆーしゃ…ゆーしゃ…っ…!!!!!』ポロポロ…

    勇者『………』

    魔法使い『……っ!!』ポロポロ…

    勇者『……ごめん、守れなかった。何も、守れなかった』

    魔法使い『ちがうっ…ちがうよっ……ゆーしゃはわるくないっ…』ポロポロ…

    魔法使い『もう…るびす様なんてしんじないっ…!るびす様なんてだいきらいっ……!』ポロポロ…

    勇者『……駄目だよ、魔法使い。ルビス様は悪くない』

    勇者『守れなかったのは僕が弱かったからだよ』

    勇者『悪いのは僕だ』

    魔法使い『………っ!………ちがうっ!ぜったいちがうっ!』ポロポロ

    勇者『……魔法使い…』

    168 = 1 :

    勇者『約束するから…四年後……旅に出て』

    勇者『必ず……全部……終わらせてくるから…』

    勇者『だから……』

    勇者『そんな悲しい事はいわないで…』

    魔法使い『……!!』ポロポロ…

    魔法使い『…!!(また…)』ポロポロ…

    魔法使い『……っ!!(また、ほかのひとのことばっかりだ……!!)』ポロポロ…

    魔法使い『………!!(ゆーしゃ自身のことはぜんぜんかんがえてないんだっ…!!)』ポロポロ…

    魔法使い『……っ』ポロポロ…

    魔法使い『……(それなら…)』

    (それなら……っ!!)


    一一一一一一一一一一一
    -ナジミの塔-

    魔法使い(あのとき、ちかったんだっ…)

    魔法使い(ゆーしゃが…わたしにくれたもの…っ)

    魔法使い(わたしのみてるせかいが…)

    魔法使い(まほーをつかえて、みんながそばにいるせかいが)

    魔法使い(どんなにすばらしいか、みせてあげるんだってちかったんだっ!!!!)

    魔法使い(もうゆーしゃをおいてけぼりにしないって…ひとりにしないって!!!!!)

    169 = 1 :

    タッタッタ…

    魔法使い「もうすぐちょーじょーかな…」ハァッ…ハァッ…

    魔法使い「もうすこしで…魔法の玉が……」ハァッ…ハァッ…

    ガサッ

    魔物「グギャアッ!!」

    魔物が現れた!

    魔法使い「っ!……じゃましないでっ!!」

    魔法使い「めらっ!」

    ボシュアッ!

    魔物「ギギャァッ!!!」

    魔物を倒した!

    魔法使い「よしっ……たおし…」

    魔物「ギャアッ!!!!!!」

    ガサァッ

    魔法使い「えっ…」

    魔法使い(あ…もういっぴきうしろにいたんだ…)

    魔法使い(あ、だめ…)

    魔法使い(そっちからこうげきされたら…)

    魔法使い(塔からおちちゃう)

    魔法使い(だめっ)

    魔法使い(よけられない)

    魔法使い(あ)

    魔法使い(だめ)

    魔法使い(ゆーしゃ)

    魔法使い(ごめん)

    170 = 1 :

    「魔法使いぃ!!!!!!!!」

    ドンッ

    魔法使い「えっ…」

    魔法使い(おされた?)

    魔法使い(たすかった)

    魔法使い(たすけられた?)

    魔法使い(だれに?)

    勇者「……っ!!」

    グラッ

    魔法使い「…………ゆーしゃぁっ!!!!!!」

    171 = 1 :

    ガシィッ

    勇者「ばっ…!」

    魔法使い「……っ!!」

    魔法使い(ギリギリで…手をつかめた…!)

    ギリッ…

    ヒュウゥッ

    勇者「バカっ!!離せ!お前まで落ちるぞっ!!!」

    魔法使い「ばかはゆーしゃだよ……!ぜったい…」

    ギリッ…

    魔法使い「ぜったい………はなさないっ…!!」

    ギリッ…

    勇者「魔法使いっ……!!」

    172 = 1 :

    タッタッタ!!

    勇者「お義兄ちゃん!魔法使いちゃん!!」

    武道家「大丈夫っ!!?」

    勇者「みんなっ!!!」

    魔法使い「…よかっ…!」ギリッ

    ガザッ

    魔物「グギャアッ!!」

    戦士「!!!魔法使い!!後ろっ!!」

    魔法使い「…えっ?」

    ドンッ

    魔法使い「きゃ…!!」

    勇者「う……!!」

    ズルッ

    僧侶「きゃああぁぁあー一一一一っ!!」

    勇・魔「っ……!!」

    ヒュウゥ……

    173 = 1 :

    ヒュウゥ…

    魔法使い(あ…やばい…おちてる)

    ギュッ

    勇者「……っ!!!!!」ギュゥゥッ

    魔法使い(ゆーしゃ…抱きしめてくれてる…わたしがわるいのに…)

    魔法使い(わたしがわがままいって…かってにさきばしって…ゆだんして…)

    魔法使い(わたしがわるいのに……ゆーしゃは、こんなときも他人のことばっかり…)

    一一一一一一一一一一一

    勇者『魔法使い、なんだかメラしか使わないね?』

    魔法使い『えっ?うん、めらかひゃどしかつかえないんだよぅ、こまったねっ』

    一一一一一一一一一一一

    魔法使い(……ごめんね、ゆーしゃ。わたしうそついてたんだ)

    魔法使い(あたらしい魔法をおぼえて…ゆーしゃをおいてけぼりにしたくなかったんだ)

    魔法使い(ごめんね…)

    魔法使い(ゆーしゃはうそついてたわたしをきらうかな。あたらしい魔法をおぼえたわたしをきらうかな)

    魔法使い(……なんでもいいや)

    魔法使い(ゆーしゃがたすかるならなんでもいいっ!!)

    174 = 1 :

    魔法使い「ゆーしゃっ」

    勇者「…っ!!魔法使いっ!!」

    魔法使い「……ごめんね」

    勇者「……っ……!?」

    魔法使い「……少しだけ」

    魔法使い「少しのあいだだけ、わたしをだきしめていてねっ」

    勇者「……っ!?……魔法使いっ………」

    魔法使い「……」スゥッ…





    魔法使い「るーら!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

    175 = 1 :

    バシュン!!

    勇者「………っ!!!?」

    シュゥゥゥ…

    勇者「………飛んでる……?……魔法使い、お前っ……この魔法っ…」

    魔法使い「ごめんね」

    勇者「……」

    魔法使い「だまっててごめんね…、おぼえちゃって…ごめんね…」

    勇者「………ばか」

    ギュッ

    勇者「……覚えるために頑張ったんだろう?」

    魔法使い「……っ!」

    勇者「……ありがとう」

    勇者「………魔法使いがいてくれて…よかった」

    魔法使い「……ゆーしゃっ……」

    ギュッ…









    塔のテラスみたいな出っ張った部分「ハロー」

    ゴンッ

    勇・魔「ぎゃんっ」

    176 = 152 :

    めちゃくちゃに面白い・・・みんながみんな色んな想いで
    勇者を支えて、支えられて、感動してしまった

    エロはいらない。マジで完結させてほしい
    つか本に纏めてほしいぜ!

    魔法使いは一番の賢者候補だぜ!

    177 = 1 :

    一一一一一一一一一一一-ナジミの塔・夕方-



    魔法使い「…」←正座

    勇者「…」←正座

    武道家「で、なんか言うことはあるかしら」

    魔法使い「…すみませんでしたっ……」

    戦士「落ちてくるお前たちを受け止めるのも苦労したんだぞ…」

    遊び人「わたっ……私は…グスッ…てっきりもうっ…グスッ……2人とも落ちちゃったかと……!!」グスッ…グスッ…

    勇者「あの…」

    勇者「なんだい」

    勇者「なんで僕も正座?」

    商人「ノリです」

    勇者「ノリかー」

    178 = 1 :

    盗賊「…魔法使いは、なんであんなに焦ってたの…?」

    魔法使い「………それは…」

    僧侶「……っ!」

    ツカツカツカ

    武道家「ちょ、僧侶?」

    バッチーン!

    一同「「「!!!!!!!!?」」」

    魔法使い「………っ…?」ジンジン

    戦士「あの温厚な僧侶が…」

    商人「人を叩いた…!!!!?」

    僧侶「……っ!…魔法使いちゃん…人の為に行動するのは善い事です…!!」フルフル…

    僧侶「だけど…!!自分の身も省みない事は悪い事です!!」ポロ…

    僧侶「誰も心配しないと思ったんですか!!何のための仲間ですか!!」ポロポロ…

    魔法使い「……そーりょっ……」

    ギュッ…

    僧侶「……無事で良かった…!」ポロポロ…

    魔法使い「……そーりょ……ごめんね…」ギュウゥゥ

    武道家「……ま、このくらいで勘弁してあげましょうか」

    盗賊「……うん…言いたい事は全部言われちゃった……」フフ

    179 = 1 :

    勇者「じゃ、ナジミに会って早いところ帰ろうか」

    戦士「丁度上が最上階っぽいから後は楽だな!」

    商人「終わらしてご飯食べましょう」

    盗賊「……そうしよう…」

    勇者「…っ!」←正座


    …………
    ……

    180 = 1 :

    -ナジミの塔・最上階への階段下-

    勇者「…この階段の上にナジミが…」

    戦士「どんな奴なんだろうな」

    僧侶「それはもう…大賢者の風格を身に纏った方だと…」

    勇者「…とりあえず行ってみるか」

    タッタッタッ…

    勇者「……」

    おじいちゃん「ぐぅ」zzz

    勇者「……」

    おじいちゃん「ぐぅ」zzz

    勇者「……」

    おじいちゃん「ぐぅ」zzz



    タッタッタッ…

    武道家「ちょっと、どうだったのよ」

    勇者「おじいちゃん寝とる」

    戦士「えっ」

    181 = 1 :

    勇者「どうしよう。ふつうに寝とる」

    勇者「どれ」

    タッタッタッ…

    おじいちゃん「ぐぅ」zzz

    勇者「……」

    おじいちゃん「ぐぅ」zzz


    タッタッタッ…

    勇者「ねてる」

    勇者「どうしようね」

    武道家「まじか」

    182 = 1 :

    盗賊「……呼び掛けてから行ってみようよ……」

    僧侶「私もそれがいいかと…」

    勇者「よし」

    勇者「すみませーん」

    タッタッタッ…

    おじいちゃん「ぐぅ」zzz

    タッタッタッ…

    勇者「だめ。ねてる」

    戦士「ぐっすりか」

    遊び人「普通に起こしなさいよ!!」

    183 = 1 :

    勇者「ごめんごめん、ちょっとあまりに拍子抜けだったから…」

    勇者「しかし…」

    ………

    おじいちゃん「むにゃ」zzz

    勇者「この人が大賢者ナジミ…?」

    戦士「なんていうか…隙だらけだな」

    おじいちゃん「ふがっ」

    一同「っ」ビクン

    おじいちゃん「むにゃ………おっぱい」zzz

    勇者「勘弁してくれよ…」

    184 = 1 :

    おじいちゃん「……ん…」パチ…

    勇者「…あ……!」

    おじいちゃん「ん……んー?」グシグシ

    勇者「…」

    戦士「…」

    武道家「…」

    僧侶「…」

    盗賊「…」

    商人「…」

    遊び人「…」

    魔法使い「…」

    おじいちゃん「…」

    おじいちゃん「…おっぱいが…いっぱい」ボソリ

    戦士「おい!!コイツ魔物だよな!?魔物だよな!?」シャキン

    勇者「斬っちゃだめ…!気持ちはわかるけど斬っちゃだめ…!」

    185 = 1 :

    おじいちゃん「なんてのう、よくきたな女勇者よ」

    勇者「……え…!?」

    武道家「ちょっと……なんで名前を知って…」

    おじいちゃん「わしはナジミ。おぬしらが来る事は夢に見ていたよ。お主らが来た理由は盗賊の鍵じゃろう?」

    僧侶「………!?」

    盗賊「……凄い…」

    ナジミ「ほれ。女勇者よ」

    チャリ…

    勇者「えっ、あ、はい!」アタフタ

    ナジミ「よくここまで来れたのう。早いところ魔法の玉を手に入れるが善いじゃろう」

    武道家「…本物の大賢者なのね…」

    ナジミ「そんな大層なものでは無いぞ」ハハハ

    186 = 1 :

    ナジミ「わしが予め見ることのできる未来というのは断片的でのう。今日の出来事も鍵を渡すという事以外は分かっておらんかったよ」

    戦士「それでも十分すげーよ…」

    ナジミ「まぁ試して悪かったのう。レーベの魔法の玉を作っておる爺さんに言って、お前さん達に鍵を探させるように指示を仰いだのはわしじゃ」

    魔法使い「なんでそんなことっ…!」

    僧侶「魔法使いちゃん…」

    ナジミ「まぁ聞け。おぬしらは何故旅の扉が封じられたか知っておるか?」

    勇者「………存じません」

    ナジミ「……そうか…では教えよう」

    ナジミ「その昔の事だか…アリアハンは戦争大国じゃった」

    一同「「「!?」」」

    187 = 1 :

    遊び人「うそっ……」

    商人「あんな平和な国が…?」

    ナジミ「それは今でこその話じゃ。昔は数え切れない兵が旅の扉をくぐり抜け、戦地へと赴いたものじゃ」

    ナジミ「それと同時に数え切れない敵国兵が旅の扉をくぐり抜け…略奪を図りに来た」

    ナジミ「まぁそんな戦争時代も長くは続かん。アリアハンの王が変わり、色んな協定が結ばれ、戦争は落ち着いたかに見えた」

    ナジミ「だが、名誉を狙った愚かな貴族共が独断で人を集め、旅の扉から無数に出でて、勝手に戦争を始めおったのだ」

    …一一馬鹿な貴族とも限らん一一…

    勇者(そっか…それで、あのお爺さんは…)

    武道家「…レーベで感じた違和感ってそのせいだったのね…」

    ナジミ「それらを鎮圧した後に、諍いをこれ以上増やさぬ為に旅の扉に屈強な壁を築いた。だから、そこを通る者は厳選する必要があったのじゃよ…。許してちょ」テヘペロ

    戦士「」チャキッ

    勇者「落ち着いて…」

    188 = 1 :

    ナジミ「さぁ…行くが良いオルテガの娘よ……。」

    ナジミ「これからの旅路は辛く険しいものになるじゃろうが…」

    ナジミ「ルビス様はそなたら八人を見守っておるよ」


    ………………………。



    一同「「「はい?」」」

    ナジミ「え?」

    189 = 1 :

    戦士「やっぱりボケてるんじゃ…」

    勇者「ナジミ様、私達は9人ですよ」

    遊び人「1人仲間はずれとかやめてよ」アハハ…

    ナジミ「…何を言うとるんじゃ?おぬしらは……」

    武道家「ちょっと…シャレになんないわよ…」

    僧侶「やめてくださいナジミ様…不吉ですので…」

    魔法使い「ほんとだよっ」

    ナジミ「……?」

    盗賊「……夢が外れたのかな…」

    商人「勇くん、男だからハブですって」

    勇者「ハハハ…マジでよして」

    ナジミ「おい」ガタッ

    商人「へっ?」ビクッ…

    勇者「?」

    ナジミ「おぬし…誰じゃ」

    190 = 1 :

    勇者「……?」

    ナジミ「おぬしじゃ。男のお前さんじゃ。おぬし、何者じゃ」

    勇者「ちょ…ちょっと」

    ナジミ「おぬしは夢に出てきておらん…わしはおぬしを知らん…!」

    遊び人「や…やだぁ…!やめてよ…!」

    戦士「おいじいさん!シャレになってねーよ!」

    勇者「………?…ぼ、僕はオルテガの息子です…と、言っても拾い子ですが…」

    ナジミ「……」

    ガタッ

    ナジミ「…こんな事は初めてじゃ…どうやらわしも衰えてきとるようじゃの」

    勇者「……」

    ナジミ「取り乱してわるかったのう……悪いが今日は引き取ってくれんか………なんだか疲れたようじゃ……」

    ナジミ「………おぬしら9人の幸運を…祈っておるよ」


    …………
    ……

    191 = 1 :

    今日はここまで

    なんかもう色々申し訳ないね

    192 :


    毎日更新してくれるのは有難いが無理はするなよ?
    面白いんだからさ

    193 = 152 :

    うん、無理はしないでほしい
    すごく面白い!
    本家ドラクエ3よか全然イイ!

    194 = 1 :

    レスありがとうございます

    >>176
    おそれおおすぎる…
    本当にありがとうございます

    >>192 >>193
    ありがとうございます。無理はしない範囲で頑張ります。

    195 :

    一一一一一一一一一一一

    -レーベ・老夫婦の家- 夜


    勇者「着いたね…」

    戦士「腹へった…早いとこ魔法の玉を手に入れようぜー」

    盗賊「……早く終わらせて、ご飯をみんなでたべよう…?」

    勇者「そうだね、僕もお腹ペコペコだよ」アハハ

    魔法使い「…………」

    勇者「…一一。…一一!」アハハ

    魔法使い(…ゆーしゃ……)

    商人「しかし魔法使いちゃんがあんな凄い移動魔法を覚えてたなんておどろきましたよ」

    遊び人「あれのおかげでここまでひとっ飛びだったもんね!」

    魔法使い「………」

    僧侶「……魔法使いちゃん?」

    魔法使い「えっ?あっ、うん、すごいでしょっ」

    武道家「うん、なかなかやるじゃない」フフ

    魔法使い「えへへっ」

    僧侶「……」

    勇者「よし、じゃあ僕が行ってくるよ」


    …………
    ……

    196 = 1 :

    -老夫婦の家・二階-

    お爺さん「……」

    ガチャッ…

    お爺さん「………」

    ギシッ、ギシッ、ギシッ

    お爺さん「……来たのう」

    ガチャッ

    勇者「……こんばんわ」

    お爺さん「……いらっしゃい。…待っておったよ」

    197 = 1 :

    -レーベ・池-

    戦士「よっ…!」

    ピッピッピッ…ポチャン

    戦士「くそっ…三回か」

    遊び人「勇者ちゃん…1人で平気かな…」

    勇者「まぁ、魔法の玉をもらってくるだけさ。大丈夫だよ」

    盗賊「……うん…」

    武道家「にしても少し長いわね…」

    商人「あれ?魔法使いちゃんは?」

    遊び人「またいなくなったの!?」

    僧侶「あ、いえ。お花を摘みに行ってくるそうです」

    武道家「なんだ、良かった」ホッ…

    戦士「なんで花なんか…」

    商人「トイレの揶揄ですよ」

    僧侶「………」

    198 = 1 :

    武道家「……ねぇ」

    勇者「どうしたの?」

    武道家「今日のナジミ様の言葉、どう思う?」

    戦士「……」

    遊び人「……」

    商人「……」

    僧侶「……」

    盗賊「……」

    勇者「……どうであれ」

    勇者「私達がお義兄ちゃんの味方である事は変わりないよ」

    戦士「…そうだな」

    武道家「…そうね」

    僧侶「………」

    僧侶(…魔法使いちゃん……)

    …………
    ……

    199 = 1 :

    -老夫婦の家-

    お爺さん「…ナジミ様からもう全て聞いておるじゃろう」

    勇者「…はい」

    お爺さん「試してすまなかった。お前さん達ならこの魔法の玉を託せそうじゃ」ゴソ…

    勇者「…」

    お爺さん「海の向こうでは、今もアリアハンからの勇者を今か今かと待ち受けておるよ」

    お爺さん「ホレ…魔法の玉じゃ。受け取ってくれ」

    勇者「……」

    お爺さん「……?どうかしたのか?」

    勇者「……実は」

    お爺さん「?」

    勇者「実は、ナジミ様に…ナジミ様の予知夢に僕は出てこなかったらしいんです」

    お爺さん「…ほう」

    勇者「他の仲間達は、みんな予知夢に出てきているのに」

    お爺さん「……」

    -お爺さんの部屋・ドアの外-

    コソッ…

    魔法使い「………(ゆーしゃ…!)」

    200 = 1 :

    勇者「だから……これは…僕が受け取っていいのかな…って……」

    お爺さん「………」

    勇者「……もしかしたら僕は」

    勇者「………いえ、すみません」

    お爺さん「………」

    お爺さん「…お前さんはここで歩みを止めるのかね?」

    勇者「…………」

    勇者「……止めません」

    勇者「誰がなんて言ったって」

    勇者「絶対止めてやるもんかっ」


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