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    元スレ上条「俺がジャッジメント?」

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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - 上条 + - 初春 + - 御坂美琴 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    801 = 1 :


    番外個体「あ、ちょっと待って!」

    浜面「な、なんだよ」


    かかった車のエンジン音に反応する様に番外個体は浜面を静止させる。
    もう帰らせてくれとぼやいていると、今度は黄泉川が浜面の車の運転席側の窓から中を覗き込んできた。


    黄泉川「お二人とも、ウチでご飯食べていかないかって番外個体が言ってるじゃん」

    浜面「は?」


    いやいや、それは────────。


    麦野「………………いや、今日はちょっと」


    うん、麦野の言う通り、今日は疲れたし遠慮しようと浜面は口を開きかけたが。


    番外個体「何か今日、最終信号にねだられてあの人、一緒に釣りに行ったらしくてさ。食べきれないほどいっぱい釣っちゃったみたいなんだって」

    浜面「あいつが釣りかよ………………」

    黄泉川「そうそう。一方通行の奴、大量の

       『  鮭  』   「」ピク

        を持って帰ってきちゃったみたいでさ、余らせてももったいないだけじゃん?
        それで誘いたいって番外個体が言ってたんだけど、まあ用事あるなr 「行くわ!」 お?」

    番外個体「わぁ、本当!?」

    麦野「是非ともお邪魔させていただくわ!」

    浜面「む、麦野!? どういうつもりだよ!?」


    今、この場で麦野の言動の真意に気付いたのはたった一人しかいないだろう。


    麦野「何してるの浜面!? とっとと行くわよ、鮭が私を待っているのよ!」


    ───やっぱりそれかよおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!


    そうして何故か浜面と麦野の二人は黄泉川家の食卓の相伴にあずかる事となった。

    802 = 1 :


    浜面「結構でかいマンションだな」


     浜面の目の前にそびえ立つ教職員用のそのマンション。
    セキュリティやら何やら最新設備がビッシリと搭載されたその建物は何とも奇抜な組み合わせの四人組を迎え入れていた。
    エントランスも豪華絢爛────とまではいかないのだが、それでも綺麗な清潔感のある広々としたものであり、対能力者用に特別加工がされてあるロビーの自動ドアを黄泉川が開け、四人は中に入っていった。


    麦野「♪」ワクワク、テクテク

    浜面「(麦野はもう鮭しか頭にないな…………)」


    非常に機嫌の良さそうな麦野を見て浜面は顔をひくつかせる。
    先程、番外個体を見た矢先のあの麦野はどこにいったのだろうか。
    機嫌はいいに越した事はないのだろうが。

    というか麦野は話を聞く限りそこにいる一方通行と会う事になるのだが、それをどう思っているのだろうか。
    序列は彼女の三つ上に位置する最強の超能力者。
    『アイテム』も『グループ』もお互い学園都市の闇にいた組織で、馴れ合う事など皆無で下手をすれば出会い頭に殺し合が勃発しても不思議ではない立場に位置していた。

    物事が色々あれど『最強の能力者』達がここで顔を合わせる。

    マンション内のある一室に辿り着くと、黄泉川がドアを開けたのが目に入った。


    黄泉川「ただいまー」

    打ち止め「あっ、おかえりなさい! ってミサカはミサカは元気にお出迎えしてみたり!」

    麦野「え………………今度は小さい超電磁砲だと!?」

    浜面「ロリっ子……………………?」

    一方通行「あァ? なンの騒ぎですかァ………………って浜面ァ? なンでテメェがここにいやがンだァ?」

    浜面「よ、よう一方通行」

    番外個体「今帰ったよ、ただいま」

    一方通行「遅ェよ。っつゥか何があった」

    芳川「お帰りなさい。あら、お客さん?」

    麦野「また誰か出てきたし」

    浜面「………………俺、こういう時どう反応すればいいのかわかんねぇ」


    一方通行の赤い目の怪訝そうな視線を思い切り浴びながら、浜面は出来る事なら帰りたい気分と必死に戦っていた。

    803 = 1 :


    一方通行「ンで。どォしてテメェがここにいンだ浜面くンよォ?」

    浜面「………………番外個体ってコと黄泉川にご飯に誘われたんだが」

    一方通行「お呼びじゃありませン、お帰り願いますゥ」カチャ

    麦野「………………とか言いつつコーヒー出してくれてる…………」ドウイウコトヨ


     肩身の狭い思いをしながらソファーに座らされて縮こまっている浜面と、出されたコーヒーに口を付けはじめた麦野の気持ちの差があるのはここにきた目的の有無で違うのだろうか。
    というか鮭というものだけで第一位の所に乗り込む事が出来る麦野も麦野なのだろう。

    黄泉川は料理の支度に入り、番外個体と芳川の姿は今は見えなかった。


    一方通行「京都で出されるぶぶづけの意を込めてンだがな」ハン

    麦野「本当に歓迎されてないわね」

    浜面「ん? どういう事だ?」


    一方通行・麦野「浜面って本当に馬鹿だな」


    浜面「ちょ、何でいきなり馬鹿にされたんだよ!?」

    打ち止め「ぶぶづけってなぁに? ってミサカはミサカはあなたに尋ねてみる!」

    一方通行「お前は気にすンな。向こうで番外個体か芳川と遊んでろ」

    打ち止め「えー。じゃあ番外個体と遊ぶ事にするよってミサカはミサカはぷんすかちょっぴり怒ってみたり!」


     暗に帰れと言わんばかりに一方通行から出されたコーヒーをあまり気にしない様子で麦野は啜っているが、浜面はそれに込められた意味がいまいち把握出来てない様子だった。


    麦野「可愛いわねあの子。それよりこんな奴が第一位、とはね」

    一方通行「つかテメェは誰なンだよ」

    浜面「あ、一方通行、そのだな」


    一方通行の視線が麦野を捉える。
    暗部にいた頃からというか、昔からの一方通行の癖の様なもので爪先から順に見定める様に麦野を見ていた。

    804 = 1 :


    一方通行「まァ何となく予想はついてンだがな」

    麦野「あら、わかるの?」

    一方通行「原子崩し、だろォ?」

    麦野「そうよ」

    浜面「」オロオロ


    大丈夫かよといった表情でその二人の会話の様子を見守る浜面。
    悪い方向に流れてここで戦闘なんて事になったら浜面としてはもうどうしようもないし、どうしても避けたいところでありもした。


    一方通行「ンで、何でここに来たンだ?」

    麦野「そこでこちらの様子をコソコソ窺ってる番外個体に誘われて来ただけよ」

    一方通行「知ってたのか?」

    麦野「ううん、さっき初めて会った」

    一方通行「そォか」ズズッ

    麦野「うん」ズズッ

    浜面「 」ポカーン


    しかしそんな自分の心配はいらぬものだったのか、想定した事態とはまるで違いごく普通の会話が展開されている。

     一方通行と麦野。
    気分的に会わせてはいけない二人だと感じていたのは浜面だけであったのだろうか、特に二人の様子にこれといった危惧はない。
    和やかな、とは言えないのだが敵対も攻撃的な雰囲気もなく浜面はホッと一息ついていた。

    805 = 1 :


    一方通行「それで、『そっち』の方は最近どォなンだ?」

    麦野「別に。暇な日々を送っているわ、『誰かさん』が色々ぶっ壊したせいで、ね」

    一方通行「その割には生き生きとした顔してンじゃねェか」

    麦野「……………………………………まあ、ね」


     まるで二人にしかわからないような言葉を並べる。
    気兼ねない会話の様に見えるのだが、実はお互い慎重に相手の様子を窺っていたりもしていた。

     それぞれ『アイテム』と『グループ』に所属していた者同士、その時培った行動要素はあくまで裏で闇である。
    得体の知れない相手に自分をさらけ出す事など愚行もいい所、機密情報やら命やらどうぞ持って行って下さいと言っている様なものなのだ。
    その危惧を知り尽くしている二人は、平穏を手に入れたかに見えている今現在の生活でもそのスタイルを崩す事はない。

    ただお互い似た様な境遇を持つ二人。
    争い合う必要のないこの日常で、今は幸せとも言えるものを知り、背負った。
    それを守っていきたい。


    浜面(なんか知らんが助かった……………………)


    二人が交わす会話にも段々と笑顔が零れはじめ────────




    番外個体「ちょちょちょちょ、予想した展開と違う!!」

    打ち止め「あなたってまた違う人にフラグ立てちゃうの!? そんなのダメだよ! ってミサカはミサカは二人の間に割って入ってみる!」



    一方通行「あァ? 展開ってなンだよ展開って」

    番外個体「あなたがオトモダチとどんな会話してるのか気になって聞いてたのにあなたってその綺麗なお姉さんとお話してばっかだし! 何? あなたってそんなに女好きだったの!?」ギュウ

    打ち止め「あなたはミサカだけ見てればいいの! ってミサカはミサカは現れた第三のライバルに危機感を覚えてみたり!」ギュウウウ

    一方通行「だあああァァァ、うっとォしィ離れろォォ!!」

    麦野「………………………………ぷっ」

    浜面「やべぇ、俺置いてけぼりくらってる?」


    話を割って飛び出てきた二人に囲まれる一方通行を見て、最凶の第一位という噂の姿はどこにもなかった。

    806 = 1 :


    浜面「もう鮭はいらねぇ……………………うぷ」

    麦野「鮭のムニエル、カルパッチョ、西京焼き、バターポン酢焼き、鮭ハンバーグ……………………あぁ夢がいっぱい詰まった料理だった」

    浜面「それも全部炊飯器で作ったってのがありえん」

    麦野「それには完全に同意だわ…………私も炊飯器の数増やそうかしら」


     帰り道で麦野の艶々とした声が車内で響く。
    浜面はハンドルを持ちながら胸やけがしたのを必死に堪え、何とか帰路の道を走っている様だった。


    麦野「今日来てよかったわね」

    浜面「お前はよかっただろうけどよ…………」


    チラ、とルームミラーで後ろの座席に置かれたクーラーボックスを見て浜面は溜息を吐く。
    ウチ全員少食だし食い切れねェのももったいないから持って帰れェというありがたいお言葉とブツを麦野は意気揚々と受け取っていた。
    浜面としてはもう鮭という言葉を見るのも嫌なほど食べさせられ、実際後部座席から漂ってくる鮭の匂いでさえももう勘弁してほしいくらいであった。


    麦野「それもそうだけど。ほら、あの子達とも仲良くなれたし」

    浜面「…………………………それは果てしなく意外だったが」


    あれから麦野は番外個体と打ち止めと何故か意気投合しており、食事中は気兼ねなく会話までしていたのだ。
    三人の共通として実は可愛いもの好きという趣向がシンクロしたのか、非常にぬいぐるみの事や人形の事やでやいのやいのはしゃいでいた。
    そんな場面を見た浜面と一方通行は、この三人が結託したら何だかやばそうだと盛大に冷や汗を流し、これからのお互いの気苦労を労っていた。

    807 = 1 :



    浜面「ん?」

    麦野「何あれ?」


     ははと乾いた笑いを浮かべていると、明るい街の一角で人だかりが出来ていることに気付いた。
    アンチスキルの車両や、救急車までもが端に止まっていて何か事件でもあったのだろうかと推測された。


    浜面「喧嘩かなんかあったのか?」

    麦野「どうでしょうね。まあ私達には関係ないでしょ、行こう浜面」

    浜面「そうだな」


    今日は色々な事があって一段と疲れた。
    こんな日はさっさと帰って寝てしまうに限ると浜面はグイッとアクセルペダルを踏み込んでいた。








    翌朝の朝刊で浜面と麦野がその時見たものが重大事件だという事を語る。

    それはこの学園都市を揺さぶるあんな事に発展する事になるとは、この時まだ誰も思っていなかった。

    808 = 1 :

    もっと書き溜めスピード上げたいなぁ……

    また次回!

    812 :

    まさか、初春も上条さんも出て来ないとは...

    813 = 1 :

    俺のIDもうちょいで黒子だった事に今気付いた

    814 :

    >>813
    黒弩ってなんだ黒弩ってwww

    乙です

    815 :

    くろど→黒ド→黒子×ドレスの少女→黒子×心理定規

    816 :

    >>815
    ΩΩΩ<ナ,ナンダッテー!(ゴクッ

    817 :

    >>815
    ゴクリ…

    818 :


    どうも、>>780>>1様にケンカふっかけてしまったものです。
    あの時は申し訳ありません。常に続きを楽しみにしていまして、更新分楽しんで読まさせて頂いているところに細かい事気にしている奴がいたので許せなくなってしまいやってしまいまいました…
    書き込んだ後に>>1様と気づいて、帰れなんて言ってしまった事でもう続きが読めなくなるのではとずっと後悔しておりました。
    なので、更新が来たときはすごく嬉しかったです!今後ともよろしくお願いします。m(_ _)m
    完結するまで>>1様について行きます。
    定期的な更新が出来なくなっても、生存報告だけは定期的にお願いします。
    最後に…
    ほんとうにすみませんでした


    (文法や誤字、脱字等あったらすみません)

    820 :

    細けえことはいいんだよ!

    822 :

    ごめん

    823 :


    pipipipi、pipipipi、pipipipi────────


    上条「んが……、んー…………ふあー………………」ノソ


     けたたましく鳴る目覚まし時計の音で上条当麻はいつもの浴槽の中で目が覚める。
    毛布を被ったままバシッとそれを止めると、いまだ目はほぼ閉じたままだがのっそりと起き上がった。


    上条「さみー………………」


    本格的な冬が到来していて、一日の中で一番気温の低い早朝の寒さを実感している内に段々と意識が覚醒してくる。

     学園都市製のデジタル時計は『07:00 (金)』と表示されていて、今日を乗り気ってしまえば明日は学校も休みの日になる。
    よし、起きるかと小さく声に出すと布団を畳みまずは朝食の準備に取り掛かった。

     簡単なスクランブルエッグと味噌汁を手早く仕上げると、そこで『匂い』に反応してインデックスが目を覚ます。身体を起こし、目は瞑ったままなのだが鼻をすんすんとさせる様子はいつも通りなので自分はとりあえず洗面と歯磨きの為に洗面所に向かった。


    上条「ん、そういえばガーゼは朝昼夜に替えろって言ってたっけ」


    鏡に映る自分の左頬を見て上条は昨日、自分を診た主治医(?)の冥土帰しの言葉を思い出していた。
    傷口から出た血や膿でそのガーゼが少し引っ付いており、取る際にピリッとした痛みを感じたがそのままにしておく訳にもいかないだろう。
    しかめっつらをしながらガーゼを取り去ると、横一線に刻まれた傷痕がそこにはあった。


    上条「ふーん、こんな感じか」


    それを目にした所で別段そこまで興味も示さず、すぐに新しいガーゼを頬に貼り付ける。
     もし、傷付いたのが自分ではなく、彼女だったのならば。


    上条「………………………………」


    あと少し。あと少し遅かったのなら、どうなっていたのだろう。
    いや考えるまでもなく、彼女は──────。

    824 = 1 :


     ふう、と一息入れるとインデックスが洗面所まで来ていた事に気が付く。
    寝呆け顔のまま歯ブラシを手に取ると、ルーティンワークの様に歯磨き粉を付け歯を磨きはじめた。


    インデックス「うにゅ…………とうまぁ、ほっぺた大丈夫?」

    上条「おー、大丈夫だ、サンキュ。あの先生に診てもらえば大方大丈夫だしな」

    インデックス「あんまり無茶したらダメなんだよー…………」シャコシャコ

    上条「ああ、わかってる。心配かけちまったな」


    うにゅーと寝ぼけまなこのまま歯を磨くインデックスにもう一度サンキュと言っておくと、上条はリビングに戻って行った。


    さて、朝飯でもしっかり食って元気出して学校でも行くとしますか。

    825 :


    上条「うぃーす」

    青ピ「おはよーさん、カミやん。ってその頬どないしたんや?」

    土御門「おっすカミやん」


     学校に着き、クラスメイト達と挨拶を交わしながら席に着くと、まあ予想していた質問が飛んでくる。
    金曜日の学校というのは月~木に比べて学生達のテンションが上がる日で、いつもよりわいわい楽しげな喧騒に溢れていた。


    上条「別に大した事じゃないさ」

    吹寄「上条当麻、また喧嘩なんかしたの?」

    上条「そんなんじゃないって、ってかまたって何だよまたって。上条さんはそんな喧嘩なんかしませんよ」

    青ピ「どうせカミやんの事や、女の子にぶたれたんとちゃう?」

    姫神「また上条くんは。女の子を泣かせたの?」

    上条「何でそうなるの!?」


    どいつもこいつも俺に何かがあると全部女の子関係だと疑いやがる。そうじゃねえってのに…………とまで考えたのだが、そういえば女の子絡みなんだっけと思い返しては何も言い返せなくなってしまった上条。
    デルタフォース+吹寄、姫神といういつものメンバーに加えて周りのクラスメイト達も上条の様子に「また上条か」という視線を一斉に浴びせていた。


    上条「う……………………」


    男共からは非難、女子生徒達からは何やら複雑な視線を浴び上条は反論も出来ずにその身を縮こませる。
    昨日帰宅してから、インデックスを預けた事情を説明した土御門に助けを求めるが土御門もニヤニヤして我関せずの姿勢を貫くつもりのようだった。

    826 = 1 :


    上条「うぃーす」

    青ピ「おはよーさん、カミやん。ってその頬どないしたんや?」

    土御門「おっすカミやん」


     学校に着き、クラスメイト達と挨拶を交わしながら席に着くと、まあ予想していた質問が飛んでくる。
    金曜日の学校というのは月~木に比べて学生達のテンションが上がる日で、いつもよりわいわい楽しげな喧騒に溢れていた。


    上条「別に大した事じゃないさ」

    吹寄「上条当麻、また喧嘩なんかしたの?」

    上条「そんなんじゃないって、ってかまたって何だよまたって。上条さんはそんな喧嘩なんかしませんよ」

    青ピ「どうせカミやんの事や、女の子にぶたれたんとちゃう?」

    姫神「また上条くんは。女の子を泣かせたの?」

    上条「何でそうなるの!?」


    どいつもこいつも俺に何かがあると全部女の子関係だと疑いやがる。そうじゃねえってのに…………とまで考えたのだが、そういえば女の子絡みなんだっけと思い返しては何も言い返せなくなってしまった上条。
    デルタフォース+吹寄、姫神といういつものメンバーに加えて周りのクラスメイト達も上条の様子に「また上条か」という視線を一斉に浴びせていた。


    上条「う……………………」


    男共からは非難、女子生徒達からは何やら複雑な視線を浴び上条は反論も出来ずにその身を縮こませる。
    昨日帰宅してから、インデックスを預けた事情を説明した土御門に助けを求めるが土御門もニヤニヤして我関せずの姿勢を貫くつもりのようだった。

    827 = 1 :


    上条「うぃーす」

    青ピ「おはよーさん、カミやん。ってその頬どないしたんや?」

    土御門「おっすカミやん」


     学校に着き、クラスメイト達と挨拶を交わしながら席に着くと、まあ予想していた質問が飛んでくる。
    金曜日の学校というのは月~木に比べて学生達のテンションが上がる日で、いつもよりわいわい楽しげな喧騒に溢れていた。


    上条「別に大した事じゃないさ」

    吹寄「上条当麻、また喧嘩なんかしたの?」

    上条「そんなんじゃないって、ってかまたって何だよまたって。上条さんはそんな喧嘩なんかしませんよ」

    青ピ「どうせカミやんの事や、女の子にぶたれたんとちゃう?」

    姫神「また上条くんは。女の子を泣かせたの?」

    上条「何でそうなるの!?」


    どいつもこいつも俺に何かがあると全部女の子関係だと疑いやがる。そうじゃねえってのに…………とまで考えたのだが、そういえば女の子絡みなんだっけと思い返しては何も言い返せなくなってしまった上条。
    デルタフォース+吹寄、姫神といういつものメンバーに加えて周りのクラスメイト達も上条の様子に「また上条か」という視線を一斉に浴びせていた。


    上条「う……………………」


    男共からは非難、女子生徒達からは何やら複雑な視線を浴び上条は反論も出来ずにその身を縮こませる。
    昨日帰宅してから、インデックスを預けた事情を説明した土御門に助けを求めるが土御門もニヤニヤして我関せずの姿勢を貫くつもりのようだった。

    828 = 1 :

    ぎゃあああああああああああ
    >>826>>827はなかった事にしてくれ・・・

    829 = 1 :


    小萌「はーい皆さん席に着きやがれなのですーっ」

    青ピ「小萌てんてー! 今日も可愛いなぁ」

    上条「………………ほっ、助かった」


    するとそこで担任である小萌が姿を現し集まっていた視線が雲散すると上条はほっと一息ついたのだが。


    小萌「か………………上条ちゃんっ! そのほっぺはどうしたのですか!?」ダダッ

    上条「うっ………………」


    当の本人がまた注目を集めさせる事をするのだから仕方がない。
    クラス内の第一に上条を見る癖のある小萌は、上条の顔を見るとすぐさまそばまで駆け寄った。
    頬に貼られたガーゼを見ると、痛々しそうな表情を作って頬に手を当てる様な仕草を見せる。


    青ピ「てんてー、カミやん大丈夫らしいで」

    小萌「あぁ…………上条ちゃん痛かったですか? 大丈夫なのですか?」アワワ

    上条「いや、あの、小萌先生」

    青ピ「特に問題はあらへんみたいなんやってー」

    小萌「けっ怪我したのはほっぺただけですかっ? ほ、他にあるのなら先生が色々面倒見てあげるのですよっ?」

    上条「大丈夫ですって。ほら、朝礼始めましょうよ」

    青ピ「てんてー、ボクの面倒見てやー」

    小萌「ぁわわわわ、上条ちゃぁん…………」

    上条「だから大丈夫ですって………………」

    青ピ「………………………………グスン」

    姫神「…………………………どんまい」

    830 = 1 :


     段々と顔を青ざめていった小萌に上条も焦りながら慰める。
    隣ではまた顔色がその青い髪の色に近くなっていった者もいたのだがそれはまあいいだろう。


     何とか小萌をなだめ、ホームルームを始めさせた所で上条は疲れがどっと来たような気がしたのだが、まあ慣れた事なので特に気にする事でもない。

    それよりもクラスの男共から




    『おのれ上条』




    といった視線が背中やら色々突き刺さる事をどうにかしたかったがどうしようもないのだろう。

    気にしたら負けといった具合にいつも通り(え)のクラス内の雰囲気であった。



    831 = 1 :


    佐天「初春ー! ご飯一緒に食べよー」

    初春「はぁい」


     こちらは柵川中学校の昼休み。
    佐天と初春の二人は同じ机で弁当を広げていた。
    今日は冬にしてはちょっぴり暖かい陽気の日でそれに相乗するように佐天の声もまた一段と明るく輝いていた。


    佐天「今日ジャッジメントの非番の日でしょ?」

    初春「はい、そうですよ」


    もきゅもきゅとタコさんウインナーを口に運ぶ。
    今日の出来はまずまずかなと感じながら今日の予定を思い浮かべると、初春はそういえば行かなきゃいけない所があった事を思い出した。


    初春「今日はセブンスミストに行かなきゃなぁ」

    佐天「制服、ダメになっちゃったもんね………………」


    今現在の初春の恰好は、柵川中学指定の体操服に身を包んでいる。
    昨晩のあの時、『ブル』に制服を切り裂かれ、もう使い物にならなくされていた。
    破かれた制服は証拠物品として押収され、初春の手元にも今はない。
    手元にあった所でどうしようもないのだが、あれを見てしまうとあの時の恐怖を思い出してしまいそうで、それはそれでよかったのかもしれない。
    花飾りもあの時乱暴に引っ張られたりして、所々造花が崩れており。
    今日の初春の頭を飾っているのは、いつもの花飾りではなく佐天が付けているものと同じ様な一輪の花のヘアピンだった。


    初春「佐天さん今日時間ありますか? 一緒に行きません?」

    佐天「うん、行く行く!」


    まあ過ぎた事だし、あんな事で休み日の前の気分を壊されたくもない。
    佐天も笑顔で首を縦に振ると、初春も嬉しそうな顔をして弁当の残りに取り掛かる事にした。

    832 = 1 :


    佐天「ねえねえ初春」

    初春「何ですか?」

    佐天「『当麻さん』も誘っちゃう?」ニヤ

    初春「さ、佐天さん!/// と、当麻さんって言わないで下さい! それに当麻さんも予定あるでしょうし………………でも、会いたいな…………」

    佐天「誘ってみなきゃわかんないよ、初春ー」ニヤニヤ

    初春「うぅ……………………///」

    佐天「もう、そんなモタモタしてたら私が誘っちゃうよ?」pi

    初春「えっ、ちょちょちょ、佐天さん!?」


    佐天が携帯を取り出した所で初春が目を大きく見開かせてその様子を見ていた。
    まるで佐天が彼の連絡先を知っているかのような雰囲気で──────知っているのー?


    佐天「ほらほら、早くしないと私が電話しちゃうよ?」

    初春「ちょっと待って下さいってば!///」


    迷惑に思われないかなーという懸念を押さえ込み、初春はそのまま短縮ボタンを押すと携帯電話を耳に当てはじめた。



    ちなみに佐天は黒子が仕事上の関係という事で上条の電話番号を尋ねた際に、私も私もと実は上条と電話番号を交換していたのは完全に余談である。

    833 = 1 :



    青ピ「んー、やっと終わったでー! お、カミやんゲーセン行かへん?」

    上条「わり、今日ちと用事あんだよな」

    青ピ「何や、最近付き合い悪いでー」

    上条「すまんすまん。また誘ってくれー」

    青ピ「はいな」


     放課後を告げるチャイムが鳴ると同時に、一斉に教室内は騒がしくなる。
    クラスメイト達の喧騒に加わって伸びをしながら青ピが誘ってきたのだが、上条は申し訳ない表情を作った。

    上条の返答にぶーぶーと青ピは文句を言うのだが、基本的にはものわかりのいい友人である。

     青ピも笑って手をヒラヒラさせると、今度は吹寄と姫神に声を掛けているのが目に映った。


    んじゃ行きますか、とクラスメイト達に挨拶を交わして教室を出る事にした。

    834 = 1 :


     靴を履き替え、校門に向かうと何やら人だかりが出来ている事に気が付く。


    ───………………おいおい、もしかして。


    オイオイ、ナンダヨアノガイジンノコ
    コッチノコモカワイイナ!
    メッチャカワイイ!
    アノコチュウガクセイ? ムネデケエナオイ
    シュウドウフクキテルケドシスターサンカナ?
    ヤベクンカクンカシテエメッチャイイニオイシソウ
    コノコタチダレカマッテンノカナ?


    初春「と、当麻さん! こ、こんにちは///」

    インデックス「あ、とうまー! 遅いんだよ! もっと早く来てくれると嬉しいかも!」

    佐天「こんにちはーっ」

    上条「……………………はは」ヤッパリカ


    上条の姿を見掛けたかと思うと、人だかりを掻き分けてその三人が駆け寄ってくる。
    その様子に周りの人だかりの空気が変わった。

    オイオイマタカミジョウカヨ
    クソ、ナンデアイツバッカリ
    アノコタチカミジョウクンノナンナノ?
    ハワイアン!
    ワタシノカミジョウクンガ!
    ドウセオレニハカンケイネエヨ、ドウセオレニハ…
    スレタテテヤル


    上条「じゃ、じゃあ行きますか!」

    初春「はいっ!」

    インデックス「おっかいもの、おっかいもの♪」

    佐天「(そりゃ早く立ち去りたくなるよね)」


    そうして上条は逃げるように三人を伴ってこの場から早く離れる事にした。

    ちなみにだが。
    昼休みに電話が来て誘われた際、家でゴロゴロしているインデックスも誘う事をOKしてくれたのはいいのだが、肝心の待ち合わせ場所をちゃんと決めておけばよかったと少々後悔していたのはまあ別にいい事なのだろう。

    835 = 1 :


    上条「しかしセブンスミストにも制服って置いてあるんだな」

    初春「セブンスミストも色々なもの取り扱ってるみたいなんですよ。詳しくはセブンスミストの中の違うお店って感じですけど」

    佐天「大体私はセブンスミストかな」

    インデックス「そこって食べ物は置いてないのかなぁ?」

    上条「………………ないぞ、多分。しかしジャッジメントも制服とか保障してくれるんだな」

    初春「仕事上仕方ない部分もありますからね」


    初春が一枚の切手サイズの紙を取り出すと上条に手渡した。
    『風紀委員受給手配書』と書かれたその紙は、仕事上で起こった職員の私物の損害保障をするもの。
    それはジャッジメントが結ぶ提携店ならどこでも使用でき、その金額は全てジャッジメントが保障するというものである。
    とは言え学業に関する物のみだったり不正を取られない様に色々な条件はあるのだが、初春の場合は保障の範囲内であったらしい。
    たかだが学生服とはいえども一学生からしてみれば結構な支出となり、それくらいの恩恵はあってもいいのだろう。

    ふんふん、と感慨にふけながらその紙を初春に返すと、初春はニコッと笑って上条に寄り添う様に隣を歩き出していた。


    初春「あ、ついでにお花も買わなきゃ」

    上条「そういえばあれ、今日は着けてないんだな」

    初春「はい、あの時乱暴に毟られたりしましたから………………」

    上条「………………思い出させて悪い」

    初春「あ、いえ、大丈夫ですよ。当麻さんが守ってくれましたから………………///」

    836 = 1 :


    上条「………………いつだって呼んでくれれば助けに行くぞ」ナデ

    初春「あ、ありがとうございます………………///」プシュー

    インデックス「むー………………」プクー

    佐天「ほう」ニヤ

    絹旗「ほうほう」ニヤニヤ


    こうして上条達はセブンスミストへの道を向かって行った。














    上条「えっ」

    初春「えっ?」

    佐天「えっ??」

    インデックス「??」



    絹旗「超暇でぶらついてたら見つけたのでついてきちゃいました」


    それにプラスアルファを足して、だったが。

    837 = 1 :

    >>818
    いやいや気にしないで
    むしろ自分で後で見返して気分のいいもんじゃなかったなって反省してる

    ほら俺ってば鯖の様子もよく確認せずに連投しちゃうド素人だし
    どっちかって言うと叩いてくれた方がきもt

    また次回!

    838 :

    連投ってたまにだけどどうしてもしちゃうよね

    乙!

    839 :



    ここの板は連投エラー以外ならエラーが出ても書き込めてることが多いんだよな

    つか絹旗wwww

    841 :

    虚空爆破?事件クルー?

    842 :

    絹旗www
    いつかは上条さんの記憶の件について初春は知ってしまうことになるんだろうか

    >>1

    843 :

    きwwwwぬwwwwwwはwwwwwwたwwwwwwwwwwww
    何故いるしwwwwwwww

    ……そういや>>1は絹旗お気に入りだったか。ならしょうがない、いて当然だ

    844 :

    絹旗いい役してますねw

    845 :

    まさかこれ…最愛も…いやまさかね。
    俺得だけどww

    846 :

    やっと追いついたあああああ

    >>1 マジ乙!

    847 :

    俺の最愛たん登場!
    最愛たんペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ

    848 :


     休みの感覚を味わう学生達でごった返す街中で四人の視線は珍客に集まっていた。
    ふわふわしたニットのワンピースを着た(超かわいい)思わぬ客。
    ワンピースの丈は太股を限界付近までさらしているのだが、不思議と淫らさや卑しさはない健康的なイメージを醸し出しているその少女。


    佐天「あっ、昨日の」

    絹旗「超どうもです」


    佐天が昨日の事を思い出すように口に出すと、絹旗もそれに返事をする様に軽く会釈した。

    というか、暇だからついてきたって………………知らない人について行っちゃいけません! なんて言える訳もなくとりあえず上条は声をかけることにした。


    上条「えっと。絹旗さん、でよかったよな?」

    絹旗「はい。以前は超お世話になりましたね」

    上条「なんのなんの。それに昨日はこっちの方が世話になったんだし、おあいこという事でいいんじゃないか?」

    絹旗「私が超お世話になったあれとは随分状況的な差がある様な気もしますが」

    上条「人が危険にさらされた状況に優劣なんて付けれるもんじゃないぞ。それに俺なんざ、あん時能力を打ち消しただけだ。特に大した事はしてないし」

    絹旗「それが超大した事だったんですけどね………………」

    上条「ま、昨日はあれからごちゃごちゃしてたからきちんとした礼を言えてなかったな。すまん、本当に昨日はありがとう」ペコ

    絹旗「それなら私も言ってなかったです。あの時は本当に超ありがとうございました」ペコ


    お互いに揃って頭を下げるが。
    もちろんこの状況的にそのまますっぽり収まる訳もない。


    初春「ちょちょ、ちょっと待ってくださいっ! と、当麻さん一体どういう事なんですかっ!?」ガバッ

    インデックス「とうまああああああぁぁぁぁ? どういう事かなああああぁぁぁぁ?」グルルル


    それぞれ三人思い思いの言葉を口に出しながら上条と絹旗を交互に見つめていた。

    849 = 1 :


     この二人に何があった、また新手のライバル現れたのかと初春とインデックスは警戒の表情を浮かべる。
    二人ともダッと上条の傍まで駆け寄ると左右に散らばり、初春は右腕、インデックスは左腕を取って「うー」と唸って絹旗の方を見ていた。
    威嚇でもしているのだろうか。ただ二人の容姿からして全くと言っていいほど迫力はない。


    上条「のわっ、ちょ、二人とも」グイ グイ

    絹旗「ふむふむ」

    佐天「ほむほむ」

    インデックス「………………………………」グルル


    途中からインデックスのロックオンが上条の頭部に切り替わっており、ここで選択肢を間違えれば流血間違いなしの状況になっていたが。


    キュ────────────


    初春「………………………………」ギュ


    右腕を引っ張る力が強まる。
    何だろう、少し彼女は震えている様だった。


    上条「どうした?」


    彼女の視線も自分に切り替わっていた事に気付き、そちらに目を合わせると。
    睫毛も長いつぶらな瞳は、少し潤んでいる様な気がした。それを、上条も無意識の内に強く握り返していた。


    絹旗「ほほう。浜面から超聞きましたが、相当なプレイボーイの様ですね」ニヤ

    佐天「プレイボウッ!」シャッ

    上条「はい? 浜面は何吹き込んでんだよ………………上条さんは生まれてこの方モテた事なんかありませんってのに」

    絹旗・佐天「は?」

    初春「」ギュウウウゥゥゥ

    インデックス「………………………………」ハァァ


    いやいやこの状況で何を言い出すんですかこの人はと絹旗と佐天の信じられないという視線が上条に突き刺さる。
    しかしそれで敏感な者なら何かに気付くのだが、?マークを浮かべてそんな視線も真っ向から無効化しているその表情に幻想殺しでも作動しているのではないかという疑問さえ浮かんでしまう。

    さすが上条、としかもはや言えまい。

    850 = 1 :


    絹旗「ま、まあそれで。揃ってどこかに超お出かけですか?」

    上条「ん。昨日の件で初春さんの制服がダメになっちまったから制服買いにセブンスミストに行こうって所なんだ。そっちは………………ってさっき暇だって言ってたか」

    絹旗「そうなんですよ。麦野は眠いって私の誘いも一蹴しちゃいましたし滝壺さんは麦野と超一緒に寝ちゃいましたし、浜面で遊ぶという選択肢も超あったんですけど用事あるとか言って出かけやがりましたし。超暇してました」

    上条「お、おう………………そうなのか」


    浜面『で』遊ぶと絹旗が言い捨てた助詞に冷や汗をかきながら曖昧な返事を返す上条。

     絹旗とは二回くらいしか顔を合わせてもなく、こんな風に会話したのはこれが初めてである。

    実は浜面から少し話を聞いていたのだが、浜面が言っていたそのイメージ通りで、やはり上条の受けた印象としても超変わったコ、といった感じだった。
    その時の浜面からは、絹旗とは対等な立場だぜと別にいらない情報を聞かされていたのだが、絹旗の様子を見るにとてもそんな感じではなさそうな事に苦笑いを浮かべるしかなかった。


    絹旗「それよりも、そっちの子………………初春さんでしたね。昨日は助かって超よかったですね」

    初春「は、はい…………あの、昨日は本当にありがとうございました」ペコ


    絹旗の視線が初春に向くと、初春も一旦上条の腕を離して絹旗に礼を告げる。
    超気にしないでくださいと笑顔を作ると、絹旗は初春の傍まで寄った。


    絹旗「…………………………乙女の超ピンチに駆け付けてくれるあなたの王子様をどうこうするつもりはありませんよ。超安心してください」ボソ

    初春「…………………………おおおおおううじじ、サマ…………///」ポンッ


    そんな絹旗の耳打ちに、初春の顔は真っ赤に染まっていく。
    チラチラと上条の顔を見たり視線を戻したり。
    目をグルグル回してあわわわわと恥ずかしげに顔を両手で隠す初春を見た絹旗は。

    キュッと抱きついていた。


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