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    元スレ上条「俺がジャッジメント?」

    SS+覧 / PC版 /
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    みんなの評価 : ★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - 上条 + - 初春 + - 御坂美琴 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 1 :


    「とうまー」

    「んー?」

     上条は昨日に引き続き問題集に手を付けていると、インデックスが構ってほしそうな声を上げた。
    しかしそっちの方に振り向くもせず、上条は黙々とペンを走らせている。

    「むー、つまんないんだよ。とうまー、ゲームしようよー」

    「今忙しいの。テレビでも見てろって」

    「テレビ、面白いのやってないかも」

    ベッドにチョコンと腰掛けてあちこちチャンネルを回すのだが、どこも五秒も経たずに変えてしまう。
    プクーッと膨れて上条の背中越しにノートの中をチラッと覗き込んだ。
    しかしそれもやはり長続きせず、上条の背中をポンポンと叩き始めた。

    「痛い」

    「暇なんだよ」

    「暇だったら殴っていいのかよ」

    「とうまが構ってくれるまで殴るのをやめないかも」

    「やたらとガタイのいい男が思い浮かんだぞ。でもダメったらダメなの。カナミンのDVDとかあるし、ゲームなら一人で出来るのもあるだろ」

    実際問題、試験は二日後。
    インデックスには悪いが、遊んでいる暇はない。
    入院生活ばかりで授業を受けられないから、とも言うがそもそもの学力もそこまでない上条だ、今は一秒だって惜しかった。

    幸い、明日は土曜日で休日。試験は明後日の日曜日に行われる。
    それもどうやら上条の通う高校で行われるらしいので、試験会場への移動等に関して心配する事はないだろう、多分。

    それにしても。

    本当に間に合うのだろうか。
    単なる徒労に終わる可能性も十分に有り得る事。
    それを考えると、今回は見送って次回の試験にはしっかりと備えるという手もあるはずなのだが。

    しかし、そうしたくはない。

    なぜだか、そんな思いが上条を巡っている。
    それは、ほんの少し焦りにも似ているような、そんな感じ。
    勿論、補習免除と出席日数確保の件を考えれば今回の試験に受かる事が最良となるだろう。
    しかし、今上条を突き動かしているのはそんな理由ではない。
    なぜかはわからないが、試験には受からなくてはいけない。

    そんな気分だった。

    102 = 1 :


    「ねーとうま」

    「なんだよ、今忙しいって言って」

    「かざりって…………誰?」

    「………………ん?」

    いきなりインデックスが呟いたその言葉に、上条は首を捻った。
    かざり──誰かと問われれ、その言葉が恐らく人物の名前だということを察するが。

    「誰だ?」

    しかし上条の記憶には、その名前の知り合いはいない。
    いや、記憶を失う前の自分なら分からないのだが、一度記憶を失った事などインデックスには言えはしまい。

    「この本に、書いてあったんだよ」

    そう言い、インデックスは上条がテーブルの上に広げていた問題集を裏返し、裏表紙を指差した。

    「これ。明らかに女の子、なんだよ」

    「あ」

    そこに書かれていたのは、可愛らしい文体で『初春飾利』という文字だった。
    上条はそれを指摘されるまで、そこにそれが書かれていた事など全く気付かなかった。

    しかし、いつインデックスはこれを見たのだろう。
    ……いや、完全記憶能力を持つ彼女の事だ、一度見た物を忘れる事はない。恐らく、どこかでそれをチラッと見かけたのだろう。

    「……………………」

    その文字を上条も改めて見る。

    ──…………そうか、飾利って言うのか。

    あれだけ話もして部屋にも呼ばれたというのに、まだ下の名前は知らなかった。
    …………そういえば、俺部屋に呼ばれたんだよなと彼女の突然の行動を思い返すと、苦笑いが込み上げてきた。

    「…………とうま。その子と何かあったんだね?白状するんだよ」

    「ん?別に何もないぞ」

    特に何もなかったよな?と思い返す。
    本当に、何もなかった。

    「白状しないと噛み付くかも!」

    「だから何もねえって…………ぃつっ、噛み付くのはやめろおおおおおおおお!!」

    頭部を噛み付かれ、絶叫が部屋に木霊する。
    やはりそこは上条か、インデックスの機嫌が悪い事の理由が全く分からなかった。

    103 = 1 :


    ──不幸だ………………。

    右手を見る。ギュッと小さな手に繋がれている。
    視線を横の下の方に向ける。

    「ひぐっ…………えぐっ……、えっぐ…………」

    自分よりも半分も生きてはいまい見知らぬ女の子の小さな頭が、涙の嗚咽で揺れている。

    「大丈夫だよ、すぐに見つかるから。ほら、もう泣くなって」

    その小さな子供の目線の高さまでしゃがみ込み、優しく諭すと、正面からギュッと抱き着かれた。

    ──たはは………………。

    どうしてこうなった。と言いたい所なのだが。

    事の顛末は、土曜日のお昼時のスーパーにて。
    毎回食材をすっからかんにしてしまう居候がいるゆえに、ほぼ毎食毎にこうして上条は買い出しに来ている。

    買い置き?出来るはずがない。
    あればあるだけ食べてしまうと言うだけならまだ可愛い。
    食に関しては食べる、食べ切る、食べ尽くすの三段活用の常に上をゆく上条が養っている銀髪少女は言葉通り全てを胃の中に押し込んでしまう。
    見ていて気持ちがいいほどの食べっぷりとはよく言うが、もう次元が違う。うん。

    とまあその話は一旦置いておいて、どうして上条が今こんな状況になっているかというと。

    いつも通りの不幸が発動し、迷子になってしまった子を見つけてしまった、という訳だ。

    「ほら、大丈夫だから」

    頭を撫でるのだが、上条にしがみつく小さな手はギュッと更に締まって一向に泣き止む気配はない。

    しかし、迷子になったのはスーパーだと言うのに、店員に頼んで迷子のお知らせのアナウンスを流してもらったのだが、保護者はなかなか現れない。

    「おがあさぁん…………ひぐっ…………」

    ──ったく、なにやってんだよこの子の母親は。

    ちょっぴりこの子の母親に苛立ちが湧いていたのだが、それよりも懸念すべき事があった。

    104 = 1 :


    ──早く来てくんねえとインデックスには噛み付かれるし勉強できねえし…………はあ、不幸だ。

    恐らく家ではフライングで箸を持って待っているインデックスの姿が容易に想像できる。
    少しでも時間が遅くなると…………これ以上やられると将来禿げそうで心配にもなってくる。

    ふと、そんな事を考えていたら、やけに生温かい視線を感じた。

    「………………ん?」

    「(ねえねえ、あれって…………)」

    「(やだ、誘拐かしら…………)」

    「」

    買い物袋を持った主婦らしき二人のヒソヒソ話が上条の耳にも届いた。
    恐らく聞こえないと思っていたのだろうが、しっかりと上条の耳にも届き上条は言葉を失った。

    「ち、ちが…………」



    「おがあざあああああああああん!!」



    「このタイミングでそれえええええええ!?」


    「やだ、やっぱり誘拐よ!」

    「は、早く通報!」

    「違いますって!!」

    さっきまで少し落ち着いてきたというのに、その小さな女の子はいきなり大声で泣きはじめてしまった。

    105 = 1 :


    まあ場所はスーパーの駐車場だ。
    店内にどうにもいないのだから、一旦外に出ようと女の子を連れ出したのが仇となった様だ。
    スーパーの店員に預けて、自分は帰るという選択肢も勿論あったのだが、上条は当然それを真っ先に捨てている。

    「チクショウチクショウ」

    この子の母親見つかったら説教してやるなんて思いながら女の子をなんとか宥めようとする。
    上条の胸元が涙で湿ってきたのだが、まあそれは別に気にならない。

    「困った…………」

    結局どうする事も出来ずに女の子の頭を撫でるだけしか出来ない。
    女の子もまた少し落ち着いてきたか、嗚咽は止まった様だ。

     これからどうするべきなのだろうか。この子の親を見つけるのにもどうにも手がない。
    ここで迷子になったのだから、ここを離れる訳にもいくまい。
    しかし実は、来るまで待とうホトトギスなんて気軽に言えないほどの時間も経過してしまっている。

    「ひぐっ…………だっこ…………」

    「ん?ああ」

    人肌恋しいのか、ギュッと上条に女の子はしがみついた。
    ちょっと疲れたのかな、と抱き上げると女の子は大人しくなり、上条も少しそこで一息ついていた………………





    が。






    「ジャッジメントですの!これでもくらえですの!」

    「か、上条さん…………?ちょ、白井さん!?」






    「えっ…………ぶほっ!!??」




    その声が聞こえた途端、上条の脳天にとんでもない衝撃が襲い、上条の首はちょっと身体にめりこんでいた。

    106 = 1 :


    「危うく亀条さんになる所だったぜ…………」

    「上条さんっ、本当にごめんなさい!」

    まだちょっと朦朧とする意識をなんとかコントロールし、 手で首を摩る。
    まだ痛みは残るがまあこれくらいの痛みなら別にどうって事はなかった。

    「白井さんも!ちゃんと上条さんに謝ってください!」

    「はいはい、申し訳ありませんでしたーの」

    必死に謝る初春と謝る気などない黒子。
    どうやら駐車場での騒ぎに気が付いて慌ててスーパーの店員が飛び出し、事情を説明してくれたので上条の冤罪が晴れていた。
    まあその時の様子は、初春はよかったあと安堵、黒子はやっぱりねと予想していたらしいが。

    というか、この場に何故この二人がいるのだろうか。

    …………あれ、もしかして、結局通報された?
    違うと主張したのに。

    「にしても、いまだ見つからないんですの?この子の保護者は」

    「ああ。結構もう時間経ってんのになー」

    「大丈夫ですわよ。すぐに見つかりますからねー」

    「おねえちゃん、こわい……」

    「」

    女の子をなんとなくあやそうと黒子は声を掛けたのだが、女の子はギュッと上条の手を更に強く握り上条の足の陰に隠れてしまった。
    怖い、といわれた事に黒子はショックを受けた様子だったのだが、先程の行為を考えるとまあ当然の事だろう。

    107 = 1 :


    初春は女の子と上条の繋がっている手を少し羨ましそうに眺めていたのだが、しゃがみ込み女の子と目線を合わせた。

    「お名前は?」

    「みおちゃんはね、みおっていうの」

    「みおちゃんかー。おねえちゃんはね、かざりって言うんだよ」

    「かざりちゃん?」

    「うん、そうだよ」

    どうやら子供をあやすのは初春の方が黒子より何倍も上の様だ。
    何となく微笑ましいその光景に口元が自然と緩む。
    黒子はまだちょっとショックから抜け出せないのか、固まっていた。

    「かざりちゃんもてつなぐー」

    女の子はそう言うと空いている方の手を初春と繋ぎ、とってもご機嫌になったか笑顔が零れはじめた。



    「はは、なんだか家族になったみたいだな」



    「!!??」///


    その上条の一言で、初春の心臓は激しく揺れた。
    ドキ、というよりキュンという感覚。

    やばい。
    とにかくやばい。
    心臓がやばい。
    顔がニヤける。

    「?大丈夫か?」

    突然顔が赤くなった初春のおでこに上条が空いている手を当てた。

    「!?あわわわわわ………………///」

    その上条の手が、更に初春の頬の紅潮を助長していた。

    108 :

    安心の上条さんクオリティ

    109 = 1 :

    >>88
    ( ゚д゚) _
    C__っ/_/

    …………

    (゚д゚)  _
    C__っ/_/

    (//д//) _
    |__っ/_/

    おかげで嫁が増えたぞ

    また次回!

    110 = 1 :

    ……もしもしで即興AA作るなんて慣れない事するもんじゃないな

    111 = 108 :

    >>110
    お前は よく頑張った

    113 :

    初春の能力って消せるのかな?消したところであまり意味ないけど…

    114 :


    上条さんブレねえな……

    115 :

    >>113
    無効化可能だろう
    異能力である限り幻想殺しは有効だからな
    ただ、本体に関しては不明……

    116 :

    >>115
    本体? なんの事です?

    117 = 113 :


    頭の花が本体だった場合、触れたら打ち消して死亡…

    118 :

    上条さんは生命力は打ち消せないとかなんとか
    あれは科学でも魔術でもな「なんのことですか?」

    119 :

    本体=魂

    友達をそげぷするなんてどうかしてるよ!!

    120 :

    でも風斬は死ぬんだろ?

    あと上条さんが一通のチョーカー触ったら
    チョーカーって壊れるの?

    121 :

    チョーカーはただの電気機器だから大丈夫

    123 :


     まともに彼の顔が見えない。
    自分の頬が紅潮しているのは自分でもわかっていたが、彼の手が額に当てられると、より一層体温は上がっていった。

    「あわわ…………」

    自分と歳が近い異性にこんな風に触られた事など、ない。
    何より共学の学校生活でさえ、あまり異性と関わる事を初春はしていなかった。
    クラス内でも休日に女子グループと男子グループが混ざって一緒に遊んだりすることはあったりもしたのだが。

    しかし初春はそれに参加はした事がない。

    ただそれもジャッジメントの仕事が入ったりして、行きたくなった訳でもないのだが、もともと自分から異性に関わる事はしない初春だった為に、そういう経験などなかった。
     そういう経験などなかった為に、初春の脳内で勝手に色々補完してしまうのは仕方がない事、なのだろうか…………。



    『はは、なんだか家族になったみたいだな』



    ──かかかかかかか家族って事わわわわわわけけけけけけけっこここここここんんんんんんん…………


    124 = 1 :


     それは付き合いはじめて幾年もの月日が流れ、二人は平和で幸せな生活を送っていた。
    彼はジャッジメントでのいくつもの難事件解決の功績が認められ、今では教鞭を振るいながらアンチスキルの幹部も務めている。
    自分はというと、やはり自分もアンチスキルの情報処理係に特化した任務をこなしながら、彼と同じ様に教壇に立っていた。

    そんな二人は周りでも非常に仲の良いカップルとしてチヤホヤされ、照れ隠しでそんな事はないと言いながらも否定はしない。
    しかし彼女はちょっと不満があった。

     せっかく職場でも一緒なのに、彼はすぐ現場に出てしまう。
    もう立場的に幹部という役柄。
    外仕事は全て部下に任せて、安全な支部内で書類作成や処理などの裏方の仕事に回ってもいいはずなのに。

    しかし付き合ってかなりの時間が経って、お互いの事は何でも知っている。
    平和を特に好む彼にとって事件が起きれば足を動かさずにはいられない性格だというのはわかっていた。

    そんな中、彼が突然支部に来なくなった。
    連絡してみるのだが、繋がらない。
    職場の人間に聞いてみても、知らないと返されてしまう。

    どうしたんだろう。
    今まで一度もそんな事はなかったのに。
    何かあれば自分に言ってくれる彼なのに、何も言わず姿を消すなんて。

    心配と焦燥感が彼女を襲った。
    ほとんど毎日会っていた。
    もはや生活の一部に彼との時間が組み込まれていた。
    しかし、それが急にスパッと切れてしまった。
    いてもたってもいられなくなり、朝起きて、昼休み、夕方、夜、深夜と…………何度も何度も連絡してみるのだが。

    しかし、繋がらなかった。

    125 = 1 :


    学生時代からの親友に相談を持ち掛けた。
    しかし、収穫はなかった。
    初春、泣きすぎだよなんて言われてもまた涙が零れてしまう。

    それに、最近凶悪な事件が頻繁に起きているのだ。
    何かあったのではないかと、心配で頭がどうかなってしまいそうで。
    彼に会えない寂しさと、彼の身に何かあったのかという恐怖が二重にも三重にもなって彼女に襲い掛かっていた。

    会いたい。
    会いたい。
    会いたい。




    そして。

    彼が姿を消して一週間くらい経ったのだろうか。



    『ただいま』

    『とうま、さん…………?』



    彼女の部屋に突然彼が現れた。

    126 = 1 :


    『ああ、俺だよ』

    『…………会いたかった…………会いたかったああああああああぁぁ!!』

    『おっと…………ごめんな、飾利』

    感極まって、彼の胸に飛び込んだ。
    ああ、彼の匂い、彼の温かさ。
    背中に回した彼の腕。頭を撫でてくれるのも、彼の感触だ。

    『当麻さんのバカ!どれだけ心配したと思ってるんですか…………!グスッ……ヒッグ…………』

    『ああ…………心配かけてごめんな』

    彼の温かい胸を叩く。
    しかし、それにはそれほど力はこもってはいない。
    何故急にいなくなったのかという怒りよりも、彼が無事でよかった、彼に会えてよかったという安堵が数段上回っていた。

    『…………ようやく、捕まえたよ』

    『え…………?』

    彼女の頭をその手で撫でながら、優しく彼は語り出した。

    『随分と、時間が掛かっちまった』

    『………………』

     彼が言っている事をそこで理解した。
    あの世間を揺るがした凶悪事件の犯人を、捕まえたのだ、と。
    今まで野放しにしてしまっていたが為に、被害が拡大してしまっていたのを彼はずっと懸念していた。
    しかしそれも、彼のこの手で捕まえたのだ。

    127 = 1 :


    『飾利にも被害が行っちまわないか、それが心配だった』
    ああ。
    どうしてこんなに彼は優しいのだろう。
    どうしてこんなに温かいのだろう。
    不幸だと口癖で不満をいつももらしているのに、彼の心の中はいつも前向きで。
    それが彼女だけではなく、周りの色んな人をも勇気付けたりしていた。

    『これで学園都市にも平和が戻る、な。………………よし』

    そこで彼が意を決した様な目をした。
    この時の彼を彼女は知っている。
    いつもの少し抜けている様なものとは違う、本当に重要な事を決めた時の目。






    『………………当麻さん?』





    『飾利』








    『結婚しよう』






    128 = 1 :


    「えへへ…………ふ、ふつつか者ですが、よろしくお願いしますぅ…………」

    「おーい、初春さーん」

    「はっ!え……あれ…………ここは?」

     気付くと、目の前で女の子がぶんぶん手を振っていた。

    「きづいたー?」

    「おいおい、大丈夫か?」

    「え、えと…………あれ、プロポーズは……?」

    「…………はい?」

     そこで初春はハッとした。
    そう、先程初春が見ていたのは、全て初春が作り出した虚像だったのだ。
    目の前には小さな女の子と、手に感じる小さな感触。
    そしてその女の子のもう片方の手は上条に繋がれていて。

    「…………まあとにかく。手を離してくれると有り難いのですが」

    そして自分のもう片方の手。
    自分より大きな手の感触。
    先程(脳内で)しっかりと味わった優しい、大きな手。
    その手から、腕、身体、首元、そして顔へと視線を移した。
    少し苦笑いした様な、恥ずかしがっているようなそんな表情。

    ──あれ、もしかして今私、上条さんとも手を繋いでる?

    「三人で小さな輪っかを作ってるっていうのも変な状況だよな…………?」

    「みんな、なかよし」

    ──あわわわわわわわわわわわわわわ………………///

    「うおおおおおおお!?ちょ、初春さーん!?」

    フラッと倒れそうになったのを上条が何とか手を引っ張り上げ、地面にぶつかりそうになったのは回避した。

    129 = 1 :


    「落ち着いたか?」

    「ご、ごめんなさい…………」

    初春の意識が次にハッキリしたのは、スーパーの駐車場の敷地を囲う植え込みの石塀に腰を掛けてからだった。

    「調子悪いのか?それなら家まで送ってくぞ?」

    「あ、いえ、大丈夫です!」

    隣では上条が本気で心配そうな目を向けていたので、慌ててなんでもないという事をアピールした。

    「ちょっと考え事しちゃってたみたいで…………てへ」

    コツンと自分の頭を叩く仕草を見せた初春。
    その様子に上条も一先ずは安心した様だった。

    「あれ、みおちゃんは…………?」

    ふとそこでさっきの小さな女の子がいない事に気が付いた。

    「ああ、それならそこで…………」

    「あ」

    上条が指差した先には、見知らぬ女性が黒子に向かって何度も頭を下げていて、女の子はその女性の足の陰に隠れながらチラチラ黒子の様子を伺っている所だった。
    その様子を見るに、どうやらあの女性が母親なのだろう。
    しかしまあ妙齢の女性が明らかに半分くらいしか生きていない黒子に対してペコペコ頭を下げているのは、いささかシュールに見えるのは気のせいだろうか。

    「よかった、お母さん見つかったんですね」

    「ああ。どうやらあの子目を離すとすぐどっか行っちゃうらしくてな。しかも迷子になったの、全然この場所から離れてたんだとよ」

    とは言いつつも上条も優しい目線をそっちの方に向けていて、どうやら彼も本当に見つかってよかったと安堵している様だった。

    130 = 1 :


    そんな上条を横目でチラリしつつやっぱり優しい人なんだなと初春は嬉しく感じていた。
    すると黒子の話も終えたのか、女性がこちらに向かってきた。
    女の子も女性と手を繋いでキャッキャはしゃいでいた。

    「あの、みおがお世話になったみたいで。本当にありがとうございました」

    こちらに向かってもペコリと頭を下げたので、上条と初春は立ち上がって頭を上げるようにと返事をする。

    「いえ、何事もなくてよかったですね」

    「とんでもないっす。みおちゃん、お母さんから離れちゃダメだぞ」

    「うん。おにいちゃん、かざりちゃんばいばい」

    「みおちゃん、ばいばい」

    笑顔で手を振る。
    ちょっぴり名残惜しい気もするけど、でもやはり母親と一緒の方がいいだろう。
    小さくなっていく背中を見て、微笑ましい気分に浸っていた。

    「…………こういうのも、ジャッジメントの仕事なんだよな」

    「そうですね。やっぱり笑顔を見れるのは、いいですよ」

    「はは、だな」

    そこで初春は、ん、と伸びをした。

    131 = 1 :


    やはり、いい事をした後は気持ちがいい。
    そこで見れる笑顔や感謝の気持ちは、ジャッジメントでよかったと感じさせる。
    ふと、そこで視線が自分に向いている事に気が付いた。

    「あ、あの…………」

    上条もクスッと笑っていたので、初春はちょっとアタフタしていた。
    変な顔してなかったかな、と心配になったのだが。




    「いいもんだな、ジャッジメントって」

    「…………はい、もちろんです」




    自分のしている事に誇りを持てる。
    困っている人がいれば、助けてあげたい。
    それが自分の掲げた信じる正義を貫く、という信念で。

    だからこそ、とびっきりの笑顔を返してあげた。






    「何だか入りづらい雰囲気ですの」

    一人ボソッと呟いていたがそれはまあいいだろう。

    132 = 1 :


    「あ」

    「どうしたんですか?」

     上条が時計に目をやると、表情が固まった。

    「やっべ…………もう一時半かよ…………」

    時刻を見ると短針が既に右に傾いており。
    冬の青い空はもうこれから段々と紅くなっていくのだろう。

     上条が懸念している事柄は二つ。
    一つは家に帰ればまずは頭部に傷が出来る事。
    そしてもう一つは、翌日の試験の事だ。

    一つ目も勿論大ダメージは間違いないのだが、二つ目が特に脳裏に突っ掛かる。
    本当はこんな事している余裕もなく、少しでも明日の試験に向けて頭に叩き込んでおきたい所だったのだ。

    「何か用事あるんですか?」

    「ほら、勉強しなくちゃいけないんだ。ほら、明日試験だからさ」

    なんとなく、今日感じた事で更にジャッジメントになりたいという気持ちがちょっと増え、珍しく上条はやる気だった。
    しかしまあ帰ったら勉強以外にもやることは割とあったりする。

    133 = 1 :


    炊事、洗濯、掃除、風呂洗い等。
    少しは居候も手伝ってくれればいいのに、という気持ちもあったりするのだがあの居候もあの居候だ、それはとっくに諦めていた。

    「まずは帰ったら飯で、洗濯して……」

    ゴニョゴニョと独り言を呟き始めた上条。
    初春はそんな上条を見て────。





    今度こそ、勇気を出そうと手をキュッと胸の辺りで握り締めた。




    「あの。私でよかったら…………お手伝い、させてくれませんか?」



    彼が今回の試験に受かり、もし第一七七支部で働く事になれば。




    彼と、もっと一緒にいられる。




    そんな思いが、初春を突き動かしていた。




    134 = 1 :

    うーむ、もっかいコンセプトまとめるか
    意外と長くなりそうな予感

    また次回!

    135 :

    リアルタイム初遭遇ktkr
    乙です!

    136 :



    短時間であそこまでリアルに想像(妄想)できるのにパーソナルリアリティは強くないのか、初春wwww

    137 :


    初春さんのプログラム構築能力はこの妄想力とリンクしているのか?
    つかホントに乙女だwww

    138 :

    >>119の『そげぷ』はそんな幻想のプロポーズだったわけか

    139 :


    そ んな
    げ ん想に
    ぷ ロポーズ

    140 :


    「わぁ、ここが寮なんですね」

    「……ったく、何で私までここに来なきゃいけないんですの」

    「なら白井さん、帰っていいですよ」

    「こんな類人猿と二人っきりにさせる訳にもいきませんの」

     そんな女子中学生の会話を右から左へと受け流し、上条は自分が住む寮の前で佇んでいた。

    ──つい勢いで押されたけど…………。

    お手伝いをさせて下さいなんてお願いを無下にも断れなく、ついついここまで来てしまった。
    昨日は初春の部屋にお呼ばれをして、今日は自分の部屋に呼ぶ。
    どんな関係なんだよと自分で自分にツッコミを入れつつ、エレベーターのボタンを押した。

     ジャッジメントの仕事はいいのかと尋ねると、どうやら今日は非番らしく、たまたまあの場に二人で居合わせていたとの事。
    そして昼食もまだだというので、初春が腕に縒りを掛けてご馳走するなんて奮起していた。
    そして勢いに流されるままここまで来てしまったのだが、上条には不安要素が一つ。

    ──インデックスの奴、また噛み付いてくるんだろうなぁ。

    現在時刻はそろそろ二時になってしまう所。
    ただでさえご飯の時間が遅れることに機嫌が悪くなるというのに、それに女の子を連れ込むという行為なのだ、怒るのは当然だろう。

    『私のご飯ほっぽらかしにして遊んでたんだね、とうま』

    実際には遊んでなどなかったのだが、そういってまた噛み付かれるのだろうなーなんて上条は考えていた。
    ……まあしかし、インデックスが怒りそうな本当の理由は上条は全く知らないのだが。

    141 = 1 :


    「ここ」

    「結構見晴らしいいんですね」

    「……中に入るとそれ言えなくなるぞ。ベランダ側はすぐビルがあるから」

    おかげで洗濯物も乾きにくいんだよななんて愚痴混じりにため息を吐きながら、ドアの鍵を開けた。

    「あ、そいえばインデックスの事言い忘れてた。一人同居人がいr





    瞬間、青と白の二色の何かが飛び出してきた。





    ガブッ──────!!

    「みぎゃああああああああああああああああああ!!!」

    「遅すぎるんだよ!とうま!」







    「えっ」

    「えっ」

    上条の後ろに立っていた二人は、そんな様子を見て素っ頓狂な声を上げていた。

    142 = 1 :


    「いってぇ…………」

    とりあえずと促され、頭を押さえた上条と上条に噛み付いた銀髪少女を視界に入れつつ、部屋の中に入ったのだが。

    「とうまあああぁぁぁ?これはどーゆーことなのかなあああぁぁぁ?」

    その修道服を着たシスターらしき銀髪少女はこっちを見ると、再び上条の頭部に視線を移しいまにも危害を加えんとロックオンしていた。

    「あー、この二人はまあ知り合い?かな。成り行きで昼飯作ってくれる事になった」

    「…………成り行きでまたフラグを立ててくんだね」

    「私は違いますが」

    この学園都市に場違いなシスターの異国の銀髪少女がここにいること。
    そして上条の部屋から出てきた事が特に気になっていた。

    「こっちは同居人のインデックスだ。仲良くしてやってくれると嬉しい」

    「……とりあえず貴方の交遊関係が気になりますの」

    「…………」

    黒子の言う通り、どういう関係なのだろう。
    同居人、という事は共に生活しているのだろう。
    ともなれば、ただ事ではない二人の関係が窺える。
    それを思うと、初春は気分が沈んできた。

    「同棲って言ってほしかったんだよ」

    「ニュアンス的に違うだろうが。夫婦でも恋人同士でも何でもない、ただの居候だろ、事実」

    「確かにそうだけど何となく酷い言われようかも」

    しかしその会話を聞き、初春は首を捻る事となった。
    付き合っていたりしている訳でもないのか。
    しかし同居しているという事は恐らく並の関係ではない。どういう事だと聞きたい。

    聞きたいが、聞くのは少し怖い。
    でも、知りたい。
    知りたいけどもしこの少女と特別な関係だとしたらどうする。


    そんな悶々とした気持ちを持ちながらも、初春は口に出すことが出来ず。
    しかしまあここまで来たのだ、先ほど自分が言った昼食を作る事だけはしようなんて考えていた。

    143 = 1 :


    しかしまあ自分は単純な女なのだろう。

    「美味い!」

    自身が作った料理を美味しいと言ってくれ、次々と箸を伸ばしてくれるその姿を見ると恥ずかしくもやはり嬉しく、気持ちとはうらはらに自然にはにかんでしまう。

    「いやあ、こんなに美味しいとは。いいお嫁さんになれるぞ、初春さん」

    「お、お嫁さ…………」///

    つい左記ほどの妄想もあり、そんな上条の言葉に意識してしまうのは仕方のない事なのだろうか。
    しかし自分はあまり箸が進んではいない。
    それもそうだ、チラチラと彼の方に視線を向けては恥ずかしくてそらす、それの繰り返し。

    「美味しいんだよ、美味しいんだよ!」

    ズババ!という擬音さえ聞こえてきそうな程の勢いで掻き込む少女も視界におさめつつ、やはり中心は上条。

    「あ、やっぱりそっちのコがかざりって子なんだね」

    「ふぁい?」

    そんな中、箸をくわえながら銀髪少女が唐突に自分の名を口にした。
    やっぱりって、どういう事なのだろう。

    「そういえば自己紹介してなかったんだよ。私はIndex-Librorum-Prohibitorum。魔法m「あー、美味いなぁ」」

    「ん?」

    食事中に急に自己紹介を始めた銀髪少女の言葉を遮るようにして上条が言葉を被せた。
    心なしか、ジト目でインデックスという少女を見ている様な。

    「なんか魔法という単語が聞こえてきたような気が」

    やはり聞き間違いではなかったか、黒子のその言葉に自然と初春も頷いていた。

    「10万3000札の魔導sy「いやーこんなに美味しいなら毎日食べたいくらいだぜ」」

    更に言葉を続けたインデックスとそれを遮る様にしてまたもや上条が口を挟んだ。
    彼女に送る視線が更にキツくなった様なのだが、その彼女は至って気にしていない様子。

    何かあるという事を一重に現していたかの様だが、それよりもなぜ彼女が自分を知っている様な口ぶりが気になった。

    144 = 1 :


    「ま、まあ改めて。私は初春飾利って言います」

    「白井黒子ですの」

    ペこりと頭を下げると、インデックスもはにかんでぺこりと頭を下げてきた。
    どうやらイギリス人らしいのだが、そういう日本人の礼儀?みたいなものは一応知ってはいるようだ。

    「インデックスさん?でもどうして私の事を……」

    会ったことはなかった筈。
    というかこの学園都市には珍しい異国の者だ、会ったことがあるのならば忘れる筈がない。
    日本語上手だなーなんて感慨にふけながら、そんな感想を抱いた。

    「とうまが持ってきた本にかざりの名前が書いてあったんだよ」

    「あ」

    合点。
    なるほど、自分が貸したジャッジメントの問題集を目にしたんだと分かった。
    しかしまあ問題集に名前を書くなど、まるで小学生の様な自分に今更ながら少し恥ずかしくなってきたのだが、裏面に名前を書く欄があればつい書いてしまうのは仕方のない事だろう。

    「本って何ですの?」

    「あ、白井にはまだ話してなかったっけ。俺、ジャッジメントを目指そうかなと。それで初春さんに試験の過去問を借りたのだが」


    「はあああああぁぁぁぁ??」


    上条の言葉を聞いた途端、黒子はやや大袈裟に驚いてみせた。

    「貴方がジャッジメント?はっ、笑わせないでくだだいの」

    「「「くだだいの?」」」

    「う、うるさいですの!!」

    はい、噛みまみた。

    145 = 1 :


    そんな恥態を一蹴するが如く大声を出してごまかしてみるのだが、効果はどうなのだろうか。

    「……まあそういう反応されるのは予想通りなんだけどな」

    しかしそんな黒子の煽りも上条は特に気に留めていないようだ。

    「ジャッジメントの仕事を嘗めないでいただきたいですの」

    黒子としては自身が誇りを持っているジャッジメントの仕事。
    それは少し聖域みたいに神格化している部分もあって、部外者が気軽に立ち入ることの出来ない領域というのが黒子の持論だ。
    そんなに簡単に入られたとしても黒子としては思う所があった。

    「勿論、嘗めてなんかない」

    「…………」

    「ジャッジメントの仕事が大変なのはわかる。だがな」

    しかし、この男が。
    この男が、自分より強いなんていうことはとっくに知っている。
    助けられたあの時や。
    自分よりも遥か上に位置する美琴を簡単にあしらう時や。聞けば、そこまで詳しい事は知らないのだが色々な問題に巻き込まれながらも彼が全て解決してきたと、美琴から聞かされて。


    「俺にも、守りたいものがあるんだ。信じてみたい、己の正義ってやつを」


    ただのおちゃらけた人間ではない事は、知っていた。

    146 = 1 :


    「あ、ここ間違ってますよ」

    「え゛」

     間違った答を訂正する度、大袈裟に反応する上条に対してキュンキュンときながら初春は彼の勉強を見ていた。
    いよいよ、試験は明日なのだ。
    少しでも彼の力になりたく、彼の隣に座って横からノートを覗き込んでいた。

    黒子は洗い物をしていて、インデックスはベッドの上で何やら大人しく本を読んでいる様だった。
    外人さんはなんでも絵になるなあなんて感想をもらしつつインデックスも見ていたのだが、彼女が読んでいるものが漫画だという事に気付くとちょっと冷や汗をかいたりしたのだがまあそれはいいだろう。

    いよいよ明日が試験。
    付け焼き刃にしかならない、とは思うが。
    それでも彼が一生懸命になっているのだ、自分も一生懸命力になろうと奮起していた。

    「そう言えば、体力テストみたいなのあった?」

    ふと休憩中、上条が尋ねた。

    「ありましたよ?」

    「やっぱあるよな」

    体力は問題ない。
    まあそこそこ、なのだが一応自信はある。
    問題は筆記等の頭を使う方だ。

    「んー……」

    ポリポリと頭をかく。
    問題集に出てくるのは、一般教養がほとんどで、後はほんの少し道徳的なものもあったりする。
    事件が起きた際に自分が取るべき行動や、心意気を問うものも。

    147 = 1 :


    しかし、そこで初春を見る。
    中学一年生の女の子らしく、見ての通りの華奢な身体。
    恐らく、こんな子がジャッジメント?と聞かれれば知らない人は首を捻る事になるのであろう。

    「ど、どうしたんですか?」

    「あ、ああいや、ごめん」

    突然視線を向けられた初春は恥ずかしそうに頬を染め、上条に視線を返した。

    「こんな小さな女の子でも、ジャッジメントなんだなーって」

    確かに、風紀を律する側の人間としては体格的に迫力が足りない気がする。
    それは初春の相棒である黒子にも当てはまるのだが、彼女の場合はレベル4の能力が認められているのであろう。

    「私は見ての通り体力あんまりないんですけど、情報処理一点集中で合格しちゃいました」

    「そういうやり方もあるんだなー」

    もっぱら裏方仕事に回る初春は、彼女の特性を活かしたやり方でもはや一七七支部には欠かせない存在となっている。

    へえ、と納得した表情を見せると、上条は再びペンを走らせる作業に集中した。





    そんなこんなで、運命の日はやってくる──────。

    148 = 1 :

    うげ……たった8レス分だけとは……

    また次回!

    149 :

    おつ

    150 :



    初春が情報処理特化なら、上条さんは能力者迎撃に特化すればいいのにね


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