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    元スレ垣根「ジャッジメントか……悪くねぇ」

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    タグ : - 浜面 + - インデックス + - オルソラ + - 一方通行 + - 佐天 + - 削板 + - 削板軍覇 + - 垣根 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    951 = 937 :




        『そ、その……アレです! 夜のパレードの準備が忙しくて……できるだけ皆さんの目に映らないように、その……二人の風紀委員が街の解体作業を……なんちて』タハハ


    美琴「二人の風紀委員……? その一人はLv5の『未元物質』……!? 何でそんなヤツが風紀委員に……!!?」

    浜面「違うんだよ、アイツは元から風紀委員なんかじゃない……暗部組織『スクール』のリーダー、垣根帝督……」

    御坂「お姉さまが彼を知らないのも無理はありません、何せ彼は昨日……一七七支部へと転属されて来たばかりですから」

    美琴(昨日……『スクール』……!? まさ、か―――)ハッ

    御坂「お姉さまは昨夜遅くまで結標や『スクール』との戦闘に入ってましたが故、白井黒子とは入れ違いになってしまったのでしょう……と、ミサカは淡々と説明します」

    美琴「『スクール』はこの日の為に……そのリーダーが今、一方通行と争っている……? それじゃ結標は、『残骸』は……黒子達は―――」


        『で、でも絶対に大丈夫なんです!! 安心してください……何も心配する必要はないんですよ……!?』


    美琴「……っ」

    952 = 937 :




        『な……何たって私達風紀委員には凄い人が沢山いるんです!! 固法先輩だって白井さんだって……一通さんだって、ていとさんだって……』


    美琴「……ハハ」


        『今はケンカばかりしてますけど……! ほ、本当は二人共優しくて……っ!!』


    美琴「心配するな……か」ボソッ

    御坂「……お姉さま?」

    美琴「……分かった、アンタらの話は後で聞く」

    滝壺「え……?」

    美琴「アンタ達が仲間割れ起こしてるとか、麦野ってヤツに狙われてるだとか、私には関係ないしどうでも良い……でもね」

    美琴「―――どんな理由があるにしろ、患者を絶対に守り抜くってのが此処の先生のポリシーみたいなのよ」

    御坂「……」

    美琴「この病院にはね、『残骸』争奪戦とは関係なく……普通の治療を受けてる患者さんだって勿論いる、だからアンタが此処にいる内は……仕方ないけど私達が守ってあげる」

    滝壺「超電磁砲……」

    浜面「……すまねぇ、恩に着る」

    美琴「フンっ」プイッ

    953 = 937 :

    御坂「ミサカはお姉さまが彼らの元へと駆けて行ってしまうのでは……と、内心ヒヤヒヤしていたのですが……」

    美琴「確かに心配よ、今だってそう……心配に決まってるじゃない」

    美琴「私の力量不足で結局皆を巻き込んじゃって、物語は私の知らない所で雪だるま式に膨れあがって……!」ギリッ

    御坂「……」

    美琴「それでも……初春さんが『心配ない』って言うんだもん、だったらまぁ……大丈夫、でしょ?」ニッ

    御坂「冷静なご決断、ありがとうございます……と、ミサカは頭を下げます」ペコリ

    美琴「でも黒子には……また怒られちゃうかもしんないけどね」ボソッ

    御坂「……?」

    美琴(私は今、私のできる事をする……だから皆を頼んだわよ、風紀委員の一方通行……!)

    954 = 937 :







    …………ズダンッッ!!!


    番外個体「……チ」スック
    (一方通行……ミサカはね、アナタの位置ならネットワークを介して何となく知る事ができるんだよ……でも―――)

    番外個体(アナタの移動スピードが段違いに速い……追い付ける気が ま、る、で、し、な、い)

    番外個体(身体もあちこち痛いし……さて、どうしようかナ)フゥ


    …………ガリリッ


    番外個体「っ!」ピクッ


       ガガリガリガリゴリィ…………ッッ


    番外個体「な、なに……?」キョロキョロ
    (この音……何か重厚なモノを……)


        ガガガリガリゴリゴキゴリゴキィ…………ッッ!!!


    番外個体(乱暴に……引き摺る―――ッ!?)ハッ



        「たあありゃぁぁああああああああああっっ!!!!」


    955 = 937 :




        ゴギギガギガガガッッガガガガガガガァッッッ!!!!


    番外個体「馬鹿な……!!? あ、アイツ……!!」タジ…

    絹旗「とうっ!!」タンッ

    番外個体「さ、さっきのワゴンを……片手に―――」

    絹旗「……超っっ☆ハンマぁぁぁアアアアアアアアアアアッッッ!!!!」ブオ!!


        ガ ゴ オ オ ォ ッ ッ ! ! ! !


    956 = 937 :




        バァァァキバキバキバキバギイィィッ!!!!


    絹旗「―――……む!?」
    (手応え……超皆無!!)


        「ななななぁ~んちゃって☆ まさかそう簡単にヤれると思った?」


    絹旗「っ!?」バッ


        ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


    番外個体「それにしてもさ……大した怪力だよねぇ、それがアナタの能力なのかな?」ニヤニヤ

    絹旗(あんな距離まで……一瞬でこれ程の間合いを……?)ゴクリ

    番外個体「そーいえば……アナタからはついさっき、ミサカの横っ面に刺激的な一発貰ってたんだったよねー?」

    絹旗「……ふん」ザッ

    957 = 937 :

    番外個体「丁度イラついてたトコだし……ぎゃはは♪ そーだ、二億倍にして返して―――」

    絹旗「とは言いましても、元々当てるつもりなんて超何処にも無かったんですよね」ゴソゴソ

    番外個体「……は?」ピクッ

    絹旗「何せ初春さんと約束しましたから……うっかり死なれても超困りますし」スッ

    番外個体「っ、何ソレ……? マラカス……いや、クラッカー?」

    絹旗「いい~え? どちらも間違いです、フレンダから勝手に拝借した……!」キュポッ


    …………バシュゥゥッッ!!


    絹旗「―――超対戦車ミサイル(×三)ですよっ!!」

    番外個体「ッッ!? 無……駄ァァァあああああああああああああああああッッッ!!!!」


        ヒ ュ ド ッ ッ ! ! ! !


    絹旗「……!」ピクッ

    958 = 937 :




    …………ッッゴォォォオアアアアアアアアアアア!!!!!


    絹旗「……」

    絹旗「―――……成る程、超納得しましたよ……アナタ程の『電撃使い』にもなると、自身の周りに超強力な磁界を発生させる事も可能なんですね?」


        メラメラメラメラ…………!!


    絹旗「磁石のSとS、N極とN極同士が反発し合うように……弾頭の軌道がアナタの身体を超避けるように、確かに反れやがりました」


    …………バチッ


    絹旗「……恐らくはさっきのワゴンによる一撃をかわせたのも、その反発を利用して―――うっっ!!?」ビシ…ッ


        ッッパァァァアアアアアアン!!!!


    絹旗「っ……!!」ゴロゴロゴロンッ

    番外個体「ハエが……う、るっ、さ、い、ん、だ、ヨ」バチバチバチッ!

    絹旗「―――……っ」パタッ

    番外個体「アナタの言う通りだよ……だから鉄分などの強磁性体を多く含む武器なんて物は、最初っからミサカには通用しない」

    959 = 937 :

    番外個体「それが例えミサイルだとしても例外ではない……まぁ、爆発で空気まで奪われるのは流石にヤバかったんだけど―――……って」


        ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


    番外個体「ひゃははっ♪ 言うだけ無駄か……もう死んじゃってるもんね」

    絹旗「……」

    番外個体「うぅ~ん……そーだ、イイ事思い付いた」ニヤリ


    …………ザッ


    番外個体「きひっ……!」ザッザッ

    番外個体「コイツの生首を手土産に持ってけば、第一位は一体どんな表情をするのかなぁ?」ニタァッ


        「……それは余り考えたくはありませんね、スプラッター映画ってのはどちらかと言うと超苦手なジャンルでして」


    番外個体「……え?」ピタッ

    絹旗「でも超好きな人と一緒に観れるなら抱き付き作戦が使えますし……」ムクッ

    番外個体「なっ、あ……っ!?」タジ…


    絹旗「―――……それはそれでアリなんでしょうか?」ニッ


    960 = 937 :

    番外個体(こ、コイツ……どうして……!!?)

    絹旗「衝撃で超ブッ潰れちゃってますが、今アナタが放った……ふむ、コレは釘ですか」

    番外個体(確かに磁力砲は眉間に命中したッ!! ……それ、なのに―――)

    絹旗「オリジナルの『超電磁砲』はコインを使うと聞きますが……アナタはコレを弾丸代わりとする事で殺傷能力を超高めてるわけですね」ポロ…ッ


    …………カラカラッ、グシャッ!!


    絹旗「―――それでも肝心な威力はオリジナルに遠く及ばず……超残念ですが、この程度では私の『窒素装甲』は突破できませんよ」グリグリ

    番外個体「お、おかしいねェ……アナタの能力は攻撃系だと思ってたんだけど……っ!?」ギリッ

    絹旗「ただの馬鹿力だけじゃLv4にはなれませんよ、それにこのチカラは……最強の一通お兄ちゃんが私に与えてくれた特別なモノなので―――」


        『ピーガガ……地下を移動してる方々は……ザザーから隣の、そのまた隣の学区まで速やかに退避を―――』


    絹旗「……おや?」ピクッ

    番外個体(カーステレオ……? この声はさっきの……)

    絹旗「おやおやおやぁ?」クスッ

    961 = 937 :




        『繰り返します……! この放送をザザザー……る方々―――』


    絹旗「信じられますか? 初春さん……さっきの超お花さんってば、手持ちのノートパソコンとケータイだけで本当に街中の電波ジャックまでできちゃったんですよ」

    番外個体「……」

    絹旗「アナタみたいな高位の『電撃使い』でも超難しい芸当なんじゃないですかね? それをこうも容易く……ふふっ、あの子は本当に何者ですか?」

    番外個体「あっそ、悪いけど……生まれたてのミサカの脳ミソはまるで興味が無いみたい」

    絹旗「……それでは話が変わりますが、私の胸に付いてるこの超真っ赤なお花……アナタには何だか分かりますか?」ツンツン

    番外個体「……あ?」

    絹旗「ハイビスカスですよ、御守りだって彼女から戴いたんです」

    番外個体「……チッ」

    絹旗「彼女が言うにはハイビスカスの花言葉は『まぁやってみたまえ』らしいですよ? 堂々と間違ってたので超指摘してあげましたけど」

    番外個体「……覚えが悪いね、そんなくだらない話……ミサカには 興、味、が、無、い と言ってるんだよ」

    962 = 937 :

    絹旗「……や~れやれ、まるでお話になりませんね? 超仕方がないです―――……む?」ピクッ


        ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


    絹旗「……ッッ!?」プルプル
    (こ、こんな所に……!!)

    番外個体「……?」

    絹旗(一方通行の……道路標識が―――っ!!)ガシッ


    …………ボギンッッ!!


    絹旗「えへへ……これで絹旗最愛の攻撃力は三〇%アップです! お兄ちゃんと一緒ならもう負ける気がしませんね♪」スリスリ

    番外個体「……ハッ」

    絹旗「むむ……何ですか?」

    番外個体「まさかそんなポールを武器にするつもり? その様な鉄クズがミサカに通用しないのはアナタも分かってるハズなんだけど……」

    絹旗「果たしてそうでしょうか? ならばアナタの磁力と私の『窒素装甲』」ザッ


        ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


    絹旗「―――……どちらが強いか、力比べしてみますか?」

    番外個体「ッッ!! いっっちいちと長いんだよ……! 御託がさああッッ!!?」ボッッ!!


        ッバチバヂッッ!! バァァチバリバヂバヂィッッ!!!


    963 = 937 :

    番外個体「ミサカはねェ……一秒でも早くアイツを地獄に叩き落とさなきゃいけないんだ……っ!!」ビリリッ!

    絹旗(超帯電モード……物理攻撃には無類の強さを誇る『窒素装甲』でも、彼女の電撃までは防げない……)

    番外個体「―――ミサカはその為に……ただその為だけに、わざわざ培養器の中から放り出されたんだからね……」ニタァッ

    絹旗「そうですね……どうやらアナタとは話し合いも通じないみたいですし」

    番外個体「……ひゃはっ!」バチチッ!

    絹旗「……まぁ、やってみましょうか」

    番外個体「さぁ……早く始めようよぉっっ!!」ザッ


    …………ボバッッッ!!!!


    絹旗「ふん……超舐められたものですね、真っ直ぐ突っ込んで来るとはっ!!」ニッ
    (守ったら負ける……今の私には―――)


        ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


    絹旗(―――攻めて攻めて……攻め、あるのみぃっ!!)


    番外個体「死ぃぃ……ねぇぇぇえええええええええええええええええっっっ!!!!」


    絹旗「バスタァァァアアアアアホームラァァァアアアアアアアアアアン!!!」ブオ!!


        ッッカキィィィイイイイイイイイイン!!!!


    964 = 937 :




    初春「風紀委員活動第一七七支部、初春飾利より……警備員の救援要請をお願いしま―――……え?」

    初春「警備員は……この期に及んで動けない……? まだ……そんな事を言ってるんですか、アナタ達は……」

    初春「……いえ、もう結構です……分かってますよ、理事会が圧力を掛けてるんでしょ?」

    初春「後は私達……風紀委員だけでやりますから」プツッ


        ツー、ツー、ツー…………


    初春「……」フゥ

    初春(警備員は動いてくれない……けど、黄泉川さんならきっと何とか―――)カタカタカタ


    …………ザリッ


    初春「っ」ゾク…


        「そこのアンタ……ちょっっと良いかにゃーん?」


    初春「……ふぇ?」クルッ


    …………ドゴスッッ!!!


    初春「ぅげ……ッ!!!」ミシミシ…ッ!

    965 = 937 :

    麦野「どういうわけかテメーからは『未元物質』の臭っせースメルがプンプンしてんだよなぁ……」

    初春「……う、ぅあっ……!?」ペタン
    (な、何……け、蹴ら……れ―――?)

    麦野「さっきから『嗅覚センサー』がイッちまうくれェにビンビンに反応して―――……おっ?」

    初春「っァ゛……!」ブルルッ


    …………ドクンッッ!!


    初春「―――……うえ゛っ!? おげッ、オェェええええええ……っっ!!」ビチャビチャビチャ

    麦野「ハハッ、あ~あ~汚ったないねェ……」クスクス

    初春「うぶっ、がふ……!?」ガクガクッ

    麦野「……ま、テメーも風紀委員なんだからさぁ」ガシッ

    初春「っ、だ……だ、れ……―――ぇぶっ!?」


        ドチャッッ!!!


    麦野「ほーれ、ご奉仕活動ってなァ……? テメーでブチ撒けたゲロの後始末は テ、メー、で、や、り、な」グリグリ

    初春「ぃ……っああぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!」

    麦野「掃除が終わったら着いて来て貰うよん? 第一位と第二位……アイツらの所まで一緒にさぁぁ?」ニヤリ

    966 = 937 :

    初春「っぁ、ぁあ……!」ゲホゲホ
    (い、痛い……苦、しい……)


    麦野「ホレホレ、ゲロまみれで恍惚とした表情してないで……ちゃんと話聞いてんのかテメーコラ」グイッ

    初春「うぁ……っ! ア、ナタ……」

    麦野「あの二人の争いを止めて欲しいんだろう? むぎにゃんが止めてあげるって言ってるんだぴょ~ん♪」キャハッ

    初春「は、はふ……何を言ってるんです……ぅっ、アナタが何者かは存じませんが……二人を、止める事なんて―――!」


        ズバァァァアアアアアアアアアッッッ!!!!


    初春「……え?」

    麦野「『原子崩し』」ボソッ

    初春(……ッ!? じ、地面が……)ゾワッ


        ブシュシュゥゥゥウウウウウウウウウウ…………!!


    初春(溶断……している―――っ!!)

    麦野「……別名、『粒機波形高速砲』」ニィッ

    967 = 937 :




        ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


    麦野「くそったれな学者が言うには、生存本能がセーブをかけてるからこの程度の威力しか出ないらしいんだけど……本来なら超電磁砲ぐらいは瞬殺できるらしいよ?」

    初春(ま、さか……この人も……?)ハァ…ハァ

    麦野「……ま、実際にそれをやると反動で私の体も粉々に吹き飛ぶって話だけど……それでも私の『原子崩し』に撃ち抜けない物体など、この世には存在しねぇ」

    初春「Lv……5……」

    麦野「そうさ、学園都市が誇る七人の超能力者が一人……―――第四位の『原子崩し』」ヴンッ

    初春「ひ……!」ビクッ

    麦野「ねェ……今の私は気が短いんだ、テメーの四肢をブッた斬って引き摺ってっても別に構いやしないんだよ?」

    968 = 937 :




    …………ざわっ


    初春「っ!?」

    麦野「ありゃー……見なよ、テメーは市民共を巻き込まないように誘導したつもりらしいが……」


        ざわ…………ざわ…………


    麦野「一部のアホ共は珍しいモノ見たさに、我こそはと集まって来ちまってる……バカだよねぇ、せっかく頑張ったのに全部裏目に出ちゃってさぁ?」ニヤリ

    初春「……そ、そんな……!」
    (無駄……無意味……!! 何もかも水の泡……っ!!)

    麦野「せっかくだし叫んでみるかい? 正義の風紀委員が、一般人に向かってブザマに『助ケテー』ってさぁ……!?」

    初春「……うっ、うぅううううう……!!」


    ―――『……あはっ♪ 初春さん、それは超間違いですよ』―――


    969 = 937 :

    初春(っ、絹旗……さん、私……!)ハァ…ハァ

    麦野「ホラホラどうした……? 哭けよ、喚けよ!! もしかしたらあのゴミカス二人が助けに来てくれるかもしれないぜぇぇええええッッ!!?」


    ―――『ハイビスカスの本当の花言葉、それは……』―――


    初春(ハイビスカスの……本当の、花言葉は……―――っ!!)ギリッ

    麦野「まぁお互い死合いに夢中でそれどころじゃないんだろうがねえェェ!!? ぎゃはははははっ!! ぎゃっははははははははははは!!!!」ゲラゲラ

    初春「……、……」ボソボソ


    麦野「―――はは……は? 何……だって?」

    970 = 937 :




        ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


    初春「うっ、き……聞こえなかったん……ですか? アナタみたいな人では……はぁっ、あの二人を止めるなんて……絶対にできないって言ってるんです」

    麦野「……ソイツぁどうだろうね? 垣根のクソは別として、テメーを盾にすりゃ一方通行は確実に手出しができないとは思わねぇか、あ?」

    初春「私を人質に……ですか? ははっ……アナタはLv5で、あの二人に闘いを挑むと言うから……やっぱりスゴい人なのかと思ってたら……」

    麦野「……ッ」


    初春「―――何だぁ……ただの三下さん……だったんですね……っ」アハハ


    麦野(コイ、ツ……っっ!!)ビキッ

    初春「一通さんも、ていとさんも……私なんかとは違う、とっても強くてカッコいい……Lv5のジャッジメントなんです……!」

    麦野「く、ククッ……言うね、餓鬼」

    初春「これは……風紀委員の初春飾利として、アナタに忠告してあげているんですよ……? アナタみたいな人が……どんな卑怯な手を使おうが……っ!」

    971 = 937 :

    初春「私達が思っても見ないような方法で……アナタを打ち倒し……っ!! 何事も無かったかのように、私を無傷で助け出してくれるに決まってるんですッッ!!!」

    麦野「……そうかい」

    初春「ヒーローってのはそういうモンなんですよ!! いつも何処の誰かの希望であり、勇気であり! その期待を絶対に……絶対に裏切らない……!!!」

    麦野「だったらテメーは今から確実に絶望する、何せこの『原子崩し』の逆鱗に触れちまったんだからねェ……」ヴンッ

    初春「はぁ……はぁ……うぅ……それなのに……ヒック、それなの、にぃ……っ!!」グスッ

    麦野「……あ?」

    初春「どうしてですか……ヒック、どうしてあの二人が殺し合わないといけないんですか……っ!!? あんなにスゴい二人が……力を合わせれば……っ」
    (……ダメ、もう……!)


    …………ポタポタッ、ポタッ


    初春「―――学園都市だってきっと……きっと変えれるのにぃ……っっ!!!」ポロポロポロ…
    (もう……止まらない……っ!!)

    麦野「……」

    初春「はぁっ……ヒック、どうして……どうしてぇ……っ!!?」
    麦野「そりゃ残念だったな……だが、今の私に情けなんてモノはありゃしねぇ」


        ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


    初春「ぐっ、うっ……! あぅうぅ……っ!!」

    麦野「―――……だからテメーも此処で死ね」

    972 = 937 :

    ―――あの日、あの時、あの場所で起こった一連の事実を、野次馬の一人だった佐天涙子氏は後にこう語る



    佐天「いやいや……そりゃびっくりしましたって、気が付きゃ初春がスクランブル交差点の中心でメチャクチャ怖そうなお姉さんに絡まれてたんですよ? 私なんて一瞬世紀末の世界に入っちゃったんじゃないかって―――」


    能力名:?
    職業:中学生(柵川中学在校)
    能力レベル:ゼロ
    前科:あり(『幻想御手(レベルアッパー)』に着手)


    佐天「しかもアニメや漫画で敵キャラにグイーって胸ぐら掴まれる場面あるじゃないですか? そう、まさにあんな光景だったんですよね……初春の足なんて地面から二○センチくらい宙に浮いてましたし」


    佐天「え……何故助けに行かなかったのか、って?」


    佐天「……」フゥ


    佐天「いや~ムリムリムリ、無茶言わないでくださいよぉ……だって相手はLv5の『原子崩し』、麦野沈利ですよ? 私みたいなLv0がのこのこ出た所で死体が一つ増えるだけです」

    973 = 937 :

    佐天「私の周りにいた人達も皆同じです……彼女から放たれる殺気にアテられて、逃げようにも助けようにも脚が前にも後ろにも全く動かなくなってたんでしょうね」


    佐天「それに何より、動けない理由にはもう一つありました……その時の初春の右腕には正義の象徴、風紀委員の腕章が装着されてたからです」


    佐天「私みたいに風紀委員の友達がいるなら別ですけど、風紀委員の中でもエリートや落ちこぼれってのが存在するわけでして……いや、初春だって落ちこぼれってわけじゃないんですよ? ただあの子は能力も身体レベルも戦闘向きじゃないって言うか……」


    佐天「そして何より……とっても優しい子なんです、きっと誰かに暴力を振るう事なんて未来永劫できないでしょうね……例えそれが、どんな悪党であったとしても」


    佐天「それでも詳しい事情を知らない普通の学生からすれば『治安維持組織の警察や自衛隊にも等しい人間が、簡単にねじ伏せられている』としか考えられないんです……それを助けに飛び出そうとは誰も思えないでしょ」

    974 = 937 :

    佐天「そんな私達を無視するように、麦野沈利の周りにはテニスボールくらいの真っ白で不健康的な光の球体が次々と出現していました……そう、『原子崩し』によって初春の全てを終わらせる為に」


    佐天「良く見れば初春の頭の花びらも一枚、また一枚とはらはら散って行くのが確認できたんですね? それはあたかも初春の魂が磨り減る様を表現するかのように」


    佐天「『嗚呼、あの花びらが全て散る時が初春の最期なんだなぁ……』って私はちゃんとハンカチも用意したんですけど、でも……」


    佐天「―――……その幻想すらも、たった一人の声によって全てを打ち消されました」



        「あー駄目だ、もう見てらんねぇ」




    975 = 937 :

    佐天「『光の三原色』って知ってます? 赤、青、黄色……三つの光を合わせると白になるってヤツなんですケド」



        「第三者の俺からすりゃあ、どういった経緯でそうなったのかは知らねぇよ……もしかしたらお前さん方は実は姉妹で、その嬢ちゃんが一方的に悪かったのかもしれねぇしな」


    佐天「偶然か意図的か、はたまた神様による悪戯か……この死で埋め尽くされたスクランブル交差点でも、全く同じ現象が起きたんです」


        「……でもな、もう許してやったらどうなんだ? だってその子……根性出し切ってボロボロに泣いてんじゃねぇか」


        「……ッ、何だテメーは」



    佐天「赤、青、黄色……三つの光を宿す自動車用信号機……それの頂点に見参し、真っ白に白熱するは学園都市のナンバーセブン」



    削板「―――……オイタはいけねぇぜナンバーフォー、俺と一緒にスカッッ!! と根性入れ直してみねぇか?」



    佐天「白く、白く……ただ白く、真っ赤に燃える炎を瞳に灯した……愛と気合いと根性のヲトコです」


    976 = 937 :

    黄泉川「……」

    佐天「……」

    黄泉川「私の専門は保健体育じゃん? だからあんまり化学について詳しくは分かんないけどよー……」ポリポリ

    佐天「……」

    黄泉川「『光の三原色』ってのは確か……赤、青、緑だったじゃん……?」

    佐天「……」

    黄泉川「……」

    佐天「えぇっっ!!?」ビクッ

    977 = 937 :

    このスレでの投下はここで一旦終了です、次スレはもう少し書き溜めが進んでから立てようかと

    結局>>782の台詞回収する前に終わっちゃったけども……

    だがそんなもんは関係ねぇ、ガチ少年漫画SS、第二巻もよろしくね!!!!!!!好きなように埋めてくれキャピ

    978 :


    ジャッジメントで検索し続ければいいのかな?
    それとも絶対等速?

    979 :

    おつおつ
    うっはwwwいいところでwww
    歪みないモアイがやばい可愛い

    いいぜ、まずはこのふざけた下着をぶちまける!
    始めようぜ、全裸待機!

    980 = 937 :

    >>978
    今の所スレタイは

    垣根「ジャッジメントか……悪くねぇ」第二巻

    にするつもりです、センスの欠片もないけど

    ちなみに絶対等速さんは下手したら出番終了してるかも

    982 :

    麦野詰んだなこりゃ

    根性さんほど序列≠強さを体現している人は居ない

    983 :

    どのSSでも削板は格好良く美味しいところを奪う。
    さすがだ。

    984 :

    超帯電ってところでジンオウ(ミサワ)VSティガ(もあいちゃん)を想像した俺は間違いなくモンハン厨

    >>1乙、次スレ立てるまでこのスレ埋めないようにするか…

    985 :

    お前ら・・・信じられるかぁ・・・?こんなに可愛い子が今、ゲロまみれなんだぜ・・・?

    http://www.figgy.jp/figure/1000339/

    986 :

    最後って言うからゴールかと思ったら中継ポイントか
    >>985
    興奮するわぁ

    987 :

    うわ、来てた

    軍覇登場キタ!
    むぎのんじゃ第一位と第二位には勝てないし、ここで第七位とはいい対戦カードw

    絹旗VS番外通行もヒートアップしてるが……
    レベル以外にも両方とも精神がキテるのが共通点だなw

    988 :

    改めて読み返すとガンダムネタ多いな
    そのせいか絹旗妹もロザミィを思い出す

    989 :

    佐天さんェ・・・・・・

    990 :

    麦ちゃん……

    991 :

    おいおい、KJさんじゃねぇのかww
    削板かっこよすぎるな。とあるの中で唯一ブレがない。
    KJさんよりも主人公らしさにあふれてるよ。

    992 :

    麦のんVS軍覇△か…楽しみだww

    993 :

    原作で第四の主人公になれよ
    割と本気で

    994 :

    ツヅキマダー

    995 :

    次スレで会おう!

    996 :

    次が楽しみだ

    998 :

    お前ら>>1がスレ建ててから埋めろよ

    999 :

    うむ


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