元スレ垣根「ジャッジメントか……悪くねぇ」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
51 = 16 :
固法「じゃ、ていとくんも帰って来た事だし恒例の……」
垣根「て、ていとくん……?」
一方通行「ぎィィやァははははははははは!!!イイねイイね最っっ高だねェェ!?ていとクゥゥウウウウウウン!!?」
初春「……何がそんなに楽しいんでしょうか?」
黒子「アホですの」
垣根(ていとくん……ていとくん……)ポクポクポク
一方通行「ひゃはははっははははははははは」ゲラゲラ
垣根「!!」チーン
垣根「気 に 入 っ た」
一方通行「は……ァ?」ヒクッ
垣根「そしてアンタも気に入った、確か固法さん……と言ったか」ズイッ
固法「えっ……?」
52 = 16 :
垣根「成る程、アンタが例の眼鏡先輩か……Lv5を前にして臆さねぇその態度、顔も悪くねぇしオマケにスタイルも抜群だ……」ジロジロ
固法「あ、あの~……」タジ…
初春「はわわ……」オロオロ
垣根「よし決めた、アンタを俺の女にしてや―――」
一方通行「ちょっと待てやテメェ垣根コラ」グイッ
垣根「あ?」
一方通行「何ソッコーで眼鏡先輩に手ェ出してやがンだオマエ……着こなしがホスト流ならやってる事もホスト気取りってかァ?」
垣根「オイオイ何だよ一方通行、まさかテメェも固法さんにホの字なのか?」
初春「えっ、ちょ……ええぇっ!!?」
一方通行「冗談キツイぜ、ていとくンよォ……高校生なンてババァ通り越してホトケさンじゃねェか」
固法(ホ、ホトケ……?)
初春「ホッ」
黒子「セロリさんもていとさんも、いい加減にしなさいな」
53 = 16 :
打ち止め「うにゅ……どうかしたの?ってミサカはミサカは目をゴシゴシしながら聞いてみるんだけど……」ウトウト
固法「打ち止めちゃん、お腹空いた?」
打ち止め「お腹いっぱいご飯を食べさせてくれると嬉しいな!」
初春「ででででしたら早く行きましょうっ!ていとさんの歓迎会にーっ!!」ワタワタ
一通・垣「歓迎会だァ?」
黒子「セロリさんの時もしたでしょう?さっさと準備してくださいな二人とも」
54 :
ていとくんいいキャラ過ぎるwwwwww
55 :
お、きてる
支援
56 = 16 :
―――とあるレストラン
ケッキョクサバカンガキテルワケヨー(゚∀゚)
サバヨリシャケデショーガシャケサイコー
ハマヅラ、ミナサンノドリンクチョウカラッポデスヨ-
…シンゴウガキテル…
黒子「……では、殿方二人がドリンクバーに行って来てくださるかしら?」
一方通行「ああァ!?」
打ち止め「ミサカはカルピスソーダ!7:3で割ってねってミサカはミサカは所望してみたり」
垣根「はいよ」ガタッ
一方通行「何で俺まで行かなきゃなンねンだよ……垣根一人に行かせときゃイイじゃねェか」
固法「文句言わないの、人数多いんだから……」
一方通行「チィ……」ガタッ
57 = 16 :
初春「今度は喧嘩しないでくださいねー」フリフリ
垣根「女だらけの職場ってのもアレだな、今まで大変だったろ?」トコトコ
一方通行「あァ、オマエが思ってる以上にな」トコトコ
浜面(どうしてこうなった……)カチャカチャ
浜面(くそっ、俺はスキルアウトを束ねていたリーダーだったんだぞ……)コポコポ
浜面(それが今は暗部組織『アイテム』の雑用係、何だよこの大暴落は)コポコポ
一方通行「……ウゼェな、前の野郎……一体何杯入れる気だァ?」イライラ
垣根「俺達と同じ『パシリ』なんだろ、まぁウゼぇのは否定できねぇがな」
浜面(聞こえてんだよコンチクショー!!)コポコポ
58 = 16 :
浜面(それもこれもアイツが悪い!スキルアウトを粛正しやがった風紀委員……一方通行ァ!!)コポコポ
浜面(憎い憎いっ!一方通行が憎いぃっ!!)トコトコ
一方通行「チッ、やっと行きやがったか……」カチャカチャ
垣根「なぁ……一つ聞いて良いか?」
一方通行「あン?」コポコポ
垣根「ロリコンってマジなの?」
一方通行「だーれがロリコンだってェェ!?」
垣根「白井……だっけか?『セロリさんは国宝級のホワイトロリータですから打ち止めちゃんに変な事しないよう見張ってて欲しいですのー』ってな」
一方通行「言ってくれンじゃねェかあのババァ……お礼に塩をくれてやる」パサパサ
垣根「中学生はババァで高校生はホトケさん、それ以上は肉骨粉ってか?第一位様は大層な性癖をお持ちのようで」ハハハ
一方通行「このボケが、だからロリコンじゃねェっつの」コポコポ
59 = 16 :
垣根「話を戻すか、何で風紀委員になろうと思ったんだ?」
一方通行「こりゃまた大分巻き戻しやがったなァ……」
垣根「それくらい教えてくれても良いんじゃねぇか?減るモンでもねぇんだし」ニヤニヤ
一方通行「チッ、半ば強制的に入れられたよォなモンだよ……まさか俺みてェな野郎が自分から志願するとでも思ってやがンのか?」
垣根「ん……だったら何で続けてんだよ?」
一方通行「ある事件がきっかけでよ……ブッ壊すしか能がなかった俺でも、やっと何かを守れるってのに気付いたンだ」
垣根(計画が頓挫した『絶対能力進化実験(レベル6シフト)』……か?内容は極秘にされてるが……)
一方通行「風紀委員に入って……そこで仲間が出来た、守る対象が増えた、俺の大事なモンはこの腕で守るって決めたンだ」
垣根「……で?」
一方通行「それだけだよ」
垣根「……はぁ?」
一方通行「分かったら残り分はオマエが持って来い」トコトコ
垣根「……」
垣根(風紀委員であり続ければ……最強のヒーローであり続ければ……)
垣根「……は」
垣根「笑えるな、犬野郎……弱者を守るために戦ってりゃ善人になれるとでも?」ククッ
60 :
・
・
・
打ち止め「ねぇねぇ」
一方通行「ンだよ?」ムッシャムッシャ
打ち止め「お肉ばっかり食べてたら凶暴になっちゃうよーってミサカはミサカは忠告してみるんだけど……」
一方通行「結構じゃねェか、漢は多少ワイルドじゃないとなァ!」
垣根「馬鹿になるって言ってんだよ」
黒子「ですの」
一方通行「ンだとォォ!!?」ガタッ
初春「ひっ!?」
固法「やめなさい、また暴れる気?」ギラリ
一方通行「ぐっ……」
61 = 60 :
垣根「はっ、そんなに食いてぇなら俺の『未元物質』を腹いっぱい食わせてやるよ」
一方通行「上等じゃねェかていとくン、もォ出せねェくらいヒーヒー鳴かせてやっからさっさと差し出せやコラ」
初春「け、結局ていとさんの能力ってどうなんですか?」ビクビク
(また喧嘩ですうぅぅ!!)
垣根「ん?」
黒子「イマイチ実感が湧きませんのよね」
垣根「この世の全てはな……素粒子によって作られている」
初春「そ、素粒子……?」キョトン
黒子「素粒子というのは物質を構成する最小の単位ですの」
垣根「大雑把に言えば今、お前が食ってるスパゲティ…それは茹で上がった麺にほぐした明太子を合えているんだが……そこにハチミツという未元物質を混入するとどうなる?」
初春「上等な料理にハチミツをブチ撒けるがごとき思想ッッ!!」
固法「初春さん、何を言ってるの?」
62 = 60 :
垣根「すると別のメニューになっちまうわけだな、只の明太子スパゲティから何だかワケわかんねぇグチャグチャの物体に」
打ち止め「えっ、この場面でもコーヒー牛乳?それはちょっと合わないんじゃないかなーってミサカはミサカは議論してみる」
一方通行「うるへー、晩飯にコイツが合わねェなンざ誰が決めた?」グビッ
垣根「他の物質と結びつく事でまったく新しい物質を生み出しちまう……異物ってのはそういうもんだ、たった一つ混じっただけで世界をガラリと変えちまうんだよ」
初春「つ、つまり……どういう事ですか??」
黒子「ふむ……つまり初春の頭のお花畑が今、急激に成長を遂げているのも……何かと結びついた『未元物質』の影響を受けているからですのね」ジー
初春「……へ?」ワシャワシャ
63 = 60 :
固法「ぎゃああああっ!!育ってるうぅぅっ!!?」ガタッ
打ち止め「ジュラ紀だジュラ紀だぁー」
黒子「巨大ゼンマイですのー」
一方通行「ぎゃはははははは!!似合ってンじゃねェか初春さンよォォ!!!」ゲラゲラ
初春「ひいぃぃぃぃぃ!!元に戻してくださぁぁい!」ワシャワシャ
打ち止め「あっ、実ができてるよ!ってミサカはミサカは真っ赤な果実を摘んでみる!」ブチッ
初春「痛いですっ!><」
64 = 60 :
・
・
・
初春「はうぅ……酷いですぅ」クスン
固法「随分遅くなっちゃったわね……」トコトコ
垣根「あ、何なら俺……送って行こうか?」
固法「だいじょーぶっ!私の寮この近くだからねっ」ニコッ
一方通行「くかこきくけかかか」ケラケラ
垣根(ガードが堅いお姉さんでいらっしゃる)チッ
打ち止め「今日は固法お姉ちゃんのお家にお泊まりしたいかもってミサカはミサカはお姉ちゃんのスカートを軽く引っ張ってお願いしてみる」クイクイ
一方通行「馬鹿言え、眼鏡先輩に迷惑だろォが」
黒子「そうですのよっ!外泊したいなら私と二人でホテ―――」
初春「言わせねぇよ!!?」
65 = 60 :
打ち止め「やだやだやだーっ!お姉ちゃんともっと一緒にいたいよー!ってミサカはミサカは駄々っ子交渉術を行使してみたりっ!!」ジタバタ
垣根「えらい固法さんに懐いてんのな、あのチビガキ」
一方通行「あの人やたら面倒見イイからなァ……過保護だ過保護」
初春「そのお陰で支部の人員構成がドえらい事になってるんですけどねー」タハハ
固法「むっ、私は別に構わないけど?どうせ明日また会うわけだし……ねーっ?」
打ち止め「ねーっ♪」ニコニコ
一方通行「チッ……しゃあねェなァ、行儀良くすンだぞクソガキ」
打ち止め「うん!ってミサカはミサカは元気にお返事してみたり!」
黒子「一人では色々と大変でしょう……仕方ありませんわね先輩、ここは私もご一緒しますの」キリッ
66 :
初春wwwwwwwwwwwwwwww
67 = 60 :
初春「白井さんは常盤台なんで色々厳しいでしょーっ!さっさと帰りますよっ!」グイグイ
黒子「あぁーん!邪魔するなですの初春もといジュラ春ぅ~!」ズリズリ
初春「だ、誰がジュラ春ですかっ!!?」
固法「じゃ、私達も帰ろっか?」キュッ
打ち止め「うん、背中流しっこしようねお姉ちゃん!ってミサカはミサカは手を握ってスキップしてみたり!」
黒子「打ち止めああぁぁぁぁぁぁぁ……!!!」ズリズリ
垣根「俺達はどうするよ、もう一杯行っとくか?」
一方通行「アホか、こっちは一分一秒でも早くオマエと離れてェっつの」ザッ
垣根「あれ?テメェは学生寮じゃねぇの?」
一方通行「寮みてェな甘ったるいセキュリティじゃ安心して眠れねンだよ、じゃあな」トコトコ
垣根「おーおー流石第一位様は言う事が違―――」
垣根「……って、行っちまったよ釣れねぇなぁ」
68 = 60 :
ピロピロピロピ~♪
垣根「……」ピッ
垣根「チョリーッス!あー俺俺、俺だよ垣根帝督!!こっちはマジ余裕っつーか?」
垣根「……あん?ふざけるなって?悪い悪いそんな怒んなよ、ちゃんと仕事やってんだからよ」
垣根「……で、例のブツは回収できたのか?心理定規さんよ」
垣根「……あぁ?やっぱ他のヤツらも噛み付いて来やがるわけか……面倒くせぇ」
垣根「了解だ、予定通り品は明日受け取る……任せとけ」
垣根「グッナ~イ♪」ピッ
垣根(さぁて……そろそろ動くぞ、俺達『スクール』もな……)ニィッ
69 = 60 :
今日(昨日?)の分の投下終わりです
明日(今日?)からは十月九日、風紀委員メンバー+一名の長い長い一日が始まります、乞うご期待!
70 = 66 :
乙!
ていとくんと初春のノリの良さに噴いたwwwwwwww
71 :
おもしろい!! 乙ですww
72 :
ふむ、続けろ。
この程度で俺様は満足しないからな?
俺様は「わくてか」とか
まだしてないんだからな?
73 = 60 :
―――翌日
黒子「遅っそいですわねー……」イライラ
垣根「……なぁ、ここの連中はこうも時間にルーズなのか?」
黒子「い、いえ!いつもはこんなハズでは……」
垣根(俺は一方通行に引っ付いてないといけねぇってのに……)チッ
黒子「時にていとさん……アナタ、風紀委員の腕章は如何されましたの?」
垣根「……腕章?」
黒子「今日はお仕事ですのっ!ちゃんと付けてくださいまし!!」
垣根「へーへー」ゴソゴソ
(そうかそうか、俺は今風紀委員だったな)
黒子「んまっ、誇り高き風紀委員の証をポケットにしまっているだなんて……」
74 = 60 :
垣根(常盤台中学Lv4の白井黒子……どうやらコイツは風紀委員にそれなりのプライドを懸けているらしい)パチッ!
黒子「まったく……最近は平和ボケしてられるのか、皆さん気持ちが弛んでますのよ」
垣根「あぁ、本当にそう思うぜ」
黒子「何を言ってますの……アナタもその一人ですのよっ!?」プンプン
垣根「あぁ!?誰が―――」
黒子「大体ていとさんもセロリさんも制服の着こなしからしておかしいですの!仮にも風紀委員で常盤台に並ぶ超エリート校の一員なのですからそれに恥じぬような身だしなみを常日頃から心掛けて―――」クドクド
垣根(相当機嫌が悪りぃな……面倒くせぇ)トコトコ
黒子「ち、ちょっと!どちらへ行かれますの!?」
垣根「突っ立って待つってのもアレだろ、飲み物でも買って来ようと思ってな……」
(勿論嘘だけど)
黒子「あー……でしたら私もご一緒しますわ」
垣根「あぁ?他の連中と入れ違いになっちまうだろうが」
黒子「私だけずっと待たされる役なんて嫌ですのっ!他の方々も我々と同じ苛立ちに悩まされればよろしいんですのよ、ざまぁ見やがれですの」ツカツカ
垣根「成る程な、これが風紀委員の腹黒『空間移動能力者(テレポーター)』の本性か」
黒子「……ていとさん、今何か仰いましたの?」ニコッ
垣根「ん?気のせいだろ」トコトコ
75 = 60 :
―――とあるオープンカフェ
黒子「ふむ……朝のカフェでご一服するのも悪くありませんわね」ズズーッ
垣根(あークソッ、一服してぇなぁ~!これじゃ吸えねぇ……ムカつくぜ)イライラ
黒子「ていとさん、いつまで苛立ってますの?貧乏揺すりなど止めてくださいな」
垣根「っつーかさ、何でわざわざこんな小洒落たサ店に入ってんの?俺はそこらの缶ジュースを期待してたんだが」
黒子「そこのウェイターさん、サンドイッチおひとつ追加頂けるかしら?」
カシコマリマシタ-
垣根「あぁ……余裕で無視かよこの野郎」
76 = 60 :
黒子「ところでていとさん……アナタ、固法先輩には本気でご執心ですの?」モグモグ
垣根「何故そんな事を聞く?」
黒子「ど う で す の ?」ズイッ
垣根「……」
黒子「……コホン」
垣根「……どうだろな、他のヤツらと違って大人で美人で巨乳だし……まぁ支部の中では一番魅力的と言える」
黒子「んまっ、初春はともかく私がお子様ですって?」
垣根「俺の知り合いにもお前と似たようなヤツがいるんだがな、そうやって大人ぶってる間はまだまだガキんちょだよ」
黒子「むぅ……」
垣根(ガキと言われたりババァと言われたり……コイツも大変だな)グビッ
垣根「……で、それがどうしたよ?」コトッ
77 = 60 :
黒子「仕事人間……ってご存知ですの?」
垣根「あぁアレだろ?仕事が楽しくて楽しくて仕方がなくて他の関係をブッ壊しちまうようなダメなヤツ」
黒子「そうですの、固法先輩が正にソレですのよねぇ……」フゥ
垣根「へぇ、そうなのか?全然そうは見えないが……」
黒子「私は先輩とのお付き合いが長いので分かりますの、先輩が殿方と交際しているなどあった例しがありませんし……女性としてのせっかくの淡い青春を風紀委員だけに捧げるなんてあってはなりませんのよ……」
垣根「……ふーん」
黒子「で、す、か、らっ!ていとさんがその気なら私、全力で応援してもよろしくてよ?」
78 = 60 :
垣根「お前さ……何言ってんの?」
黒子「……?何がですの?」
垣根「良いか、俺とお前らは昨日知り合ったばっかりだ……もしも俺が外道のクソ野郎だったらどうする?いきなり人を信用するなんざマヌケすぎるとは思わねぇのか?」
黒子「アナタの方こそ何を言ってますの?」
垣根「……なに?」ピクッ
黒子「風紀委員にそんな方がいるわけありませんの、万一いたとしてもそれは……ていとさん、アナタではありませんわ」
垣根「……何でだよ、何故そう言い切れる?」
79 = 60 :
黒子「何故ですって?……生憎ですが私、人を見る目は有しているつもりですのよ?」
垣根「……はっ、とんだお人好し野郎だな、お前は」
黒子「そうですわね、ですから風紀委員などをやっているわけですし」ズズーッ
垣根(見る目があるだと……?本当にそう思ってるなら白井黒子、テメェの目は間違いなく節穴だ)
垣根「……」
垣根「そうか……ま、そん時は頼むわ」
黒子「えぇ、よろしくですの♪第二位の実力者なら安心して任せられますわ?」ニッコリ
垣根「お前はしないのか?その……恋とか」
黒子「愚問ですわね、勿論してますわよ?絶賛恋焦がれ中ですの」
垣根「オイオイ、まさか例のセロリだとか言うんじゃねぇだろな?」
80 = 60 :
黒子「失敬な、誰があんなロリコン……私はお姉さま一筋ですのっ!」
垣根「お姉さまだぁ?お前姉妹がいるのか?そうだとしても全っ然意味がわかんねぇ」
黒子「ハズレですのっ、我が常盤台中学が誇る最強の電撃姫……御坂美琴お姉さまですのよー!!」キャーッ!
垣根「御坂美琴って……あの第三位、『超電磁砲(レールガン)』の?」
黒子「それ以外に誰がいると言うのです?」
垣根「メスじゃねぇか」
黒子「愛に性別など関係ありませんのよ~ん♪」
垣根「あぁー、打ち止めに手ェ出してるのはネタだと思ってたんだが……お前はガチでそっち系の趣味らしい」
黒子「んー……私にそんな事を言ってよろしいんですの?」ニコニコ
垣根「はぁ?」
黒子「サヨナラですのー♪」ヒュンッ
81 = 60 :
垣根「テメッ……!?俺に支払わせるつもりかよ!!?」ガタッ
ホホホ、サキニイッテマスノヨー!
垣根「……クソッ、ムカつく野郎だ」ゴソゴソ
心理定規「随分楽しそうじゃない、ねぇリーダー?」ボソッ
垣根「その声は……心理定規か、こんな所で何して―――」
心理定規「待って、振り返らずにそのまま聞いて?今からアナタのケータイに『残骸(レムナント)』の受け取り場所のデータを直接転送するわ」ピッピッ
垣根「面倒くせぇな、一々ここまで出向かなくとも電話で話せば一発じゃねーの?」
心理定規「電話は傍受される危険があるからね……念のためよ」
82 = 60 :
垣根「はっ、今更聞かれた所でどうする事もできねぇよ」
心理定規「それよりアナタが巨乳好きだったなんてね……通りで私と一緒にいても欲情しないわけか」フゥ
垣根「バーッカ、俺に抱かれてぇならあとツーランクはバストアップしてから来やがれ、お子様が」
心理定規「別にそんな気は毛頭ないんだけど……っと、送信完了」ピッ
垣根「『樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)』の大脳部、『残骸』……これを元に復元できりゃあ学園都市を出し抜くのだって不可能じゃねぇ」
心理定規「そうね、だからしっかりして欲しいわ」
垣根「あぁ?何がだよ?」
83 :
心理定規「久しぶりに表の人間と接したからって変な気を起こしちゃダメよ?バカはそうやって失敗するんだから」
垣根「……フン、何を言ってやがる?俺は『スクール』のリーダー垣根帝督……クズの中のクズ野郎だ、そんな甘めぇ心はとうの昔に切り捨てた」ザッ
心理定規「……そ、なら良いんだけど」
垣根「あ~ムカつく、タバコ吸いてぇなぁー」ザッザッ
心理定規「……」
心理定規「切り捨てた……ね、本当にそうかしら?」ボソッ
心理定規(だったらよ垣根帝督……アナタの『一般人は極力巻き込まない』っていう、その信念は一体何なのよ)
心理定規(学園都市の暗部には数え切れない程の悲劇があるって言うけど……アナタ、本当はまだ己を棄て切れてないのではなくて?)
心理定規(……ふふっ♪でもね、アナタのそんな可愛いトコ……嫌いじゃないわよ?)クスッ
84 = 83 :
ここまでです
日付変わっちゃったけどていとくんの命日だったね、アーメン
85 :
乙。
光と闇が交錯するときに
物語が始まる。
いいね。俺様好みな話だ。
86 :
一通が風紀委員な上にスクールが残骸からむとは…期待
87 :
続きとな
素晴らしい
88 = 83 :
・
・
・
垣根(ゲ、やっぱ入れ違いかよ……)トコトコ
打ち止め「あーっ!垣根のお兄ちゃんやっと来たよーってミサカはミサカは隊長に報告っ!」ビシッ
初春「遅刻ですよーていとさん!」
垣根「いや一応言っとくがな、此処に最初に来たの俺だから……だよな?白井」
黒子「重役出勤ですわねていとさん、遅刻した罰として全員にジュースを―――」
垣根「踏み砕かれてぇかテメェ……」ヒクッ
89 = 83 :
一方通行「馬鹿はほっといて……眼鏡先輩よォ、俺達がする仕事ってなァ何だ?」
固法「基本的には自由行動よ?普段の休日を満喫してもらって結構、ただ暴動が起こった場合は速やかに鎮圧する事」
一方通行「……ありゃ?帰って寝てても良かったンじゃねェの?」
垣根「中身は本っ当にモヤシだなテメェは……栽培してやろうか」
打ち止め「それについてはミサカも同意してみたり」
初春「でもでもっ!自由だったら皆さん集まった意味ないですよね?」
黒子「時間帯によって各支部毎に見回りのポイントが決められてますのよ、我々は丁度これからですの」
一方通行「チッ、ダリィからちゃっちゃと済ませちまおうぜ、何処に行きゃイイ?」
固法「それがココ、第七学区のコンサートホール前広場よ」
90 = 83 :
・
・
・
ワイワイガヤガヤ
打ち止め「うぅ~ん!人がいっぱいではぐれちゃうかもってミサカはミサカは……助けてーっ!」ムギュギュッ
一方通行「ったく、何やってンだ」グイッ
初春「迷子にならないように手を繋ぎましょうねーアホ毛ちゃん」キュッ
打ち止め「これはアホ毛じゃないもーんっ!!」
初春「こうやって子供を挟んで手ぇ繋いでると私達夫婦みたいですねー」タハハ
打ち止め「むぅっ!?」ピクッ
一方通行「はァ?」
固法「すいませーんジャッジメントでーす」
黒子「道をお開けくださいですのーっ」
91 = 83 :
一方通行「あーウッゼェなァ!何なンですかァこの人だかりはァァ!?」
黒子「セロリさん……あの壇上の女性を見てわかりませんの?」
一方通行「……あン?誰だよあのオイボレは」
黒子「……ハァ、御上様のご講演ですのよ?」
垣根「あの婆さんは親船最中、学園都市に一二人しかいない統括理事会のVIP野郎だ」
一方通行(統括理事会だと……?)
初春「親船最中さんと言えば……私達みたいな子供にも選挙権を与えようと頑張ってる人ですよね?」
固法「そうね、特に学園都市なんかは殆どが未成年だから……大人が作った政策に逆らえないもんね」
92 = 83 :
黒子「ですから学生達がこんなにも興味を示しているわけですの、ご理解頂けました?」
一方通行「ケッ、どォだかな……上っ面ァ綺麗事並べても裏ではどォせ薄汚ねェ仕事やってンだろ?お高くとまりやがって……統括理事会なンてビチクソの集合体じゃねェか」
打ち止め「ぁ……」
垣根「初めて意見が合ったな、わかってんじゃねぇかよ一方通行」
初春「て、ていとさんまで……」オドオド
固法「……本当にそうかしら?」
一方通行「あン?」
垣根「……」ピクッ
93 = 83 :
固法「確かに学園都市の上層部には裏を持った人物が多いのかもしれないわ、今までの一通くんの話を聞く限りではね?」
垣根(今までの……?)
固法「でも私は……あの親船さんは違うと思う、あの人を見て何か気付いた事はない?」
初春「ほぇ?」チラッ
一方通行「はァ……?」ジー
黒子「んー……」フム
垣根「……えらく身軽だな」
固法「そ、統括理事会の地位ともなればそれなりに命の危険性も高くなる、自分を恨んでる人間も少なからずいるハズよ」
94 = 83 :
固法「でも彼女の周りにはたった四人のボディーガードと一人の秘書しかいない、彼女自身は防弾服すら着ていないのよ……これがどういう意味か分かる?」
一方通行「そンなモン決まってる、完全武装の駆動鎧(パワードスーツ)なンざ着込ンで演説してみろ、一体誰が付いてくるってンだァ?『オマエ達は信用していませン』ってご丁寧に身体で言ってるようなモンじゃねェか」
初春「あ、成る程っ」
垣根「それとも恐ろしくバカなのか、な」
固法「今日び学園都市の技術力なら、わざわざ表に立たなくとも市民に伝える方法なんていくらでもあるハズよ、それこそ世界で一番安全な場所からでもね?」
一方通行「……」
固法「それでも親船最中はあの壇上に立っている、あんな危険地帯から丸腰で訴えてる」
垣根「……」
黒子「つまりはセロリさんが言ったのと逆に『アナタ達を完全に信用しているから』こそ出来る……という意味で捉える事もできますの」
95 = 83 :
固法「そんな命を張ってまでバカな行動が取れる人を……私は悪い人間とは思えないな……」
初春「……そ、そうですよっ!アレで親船さんが悪党だったら……もう誰も信じられなくなっちゃいますー!」ワタワタ
一方通行「……チッ」
垣根(……ダメだな、やはり風紀委員ってのはどうしようもねぇお人好しばかりらしい)
打ち止め「あの壇上の隅っこにいるメガネの人、固法お姉ちゃんに似てるねってミサカはミサカは率直な感想を述べてみる」
初春「わっ、そう言われれば……」
黒子「名前は確か親船素甘、最中さんとは親子で高校教師だとか……もしかして固法先輩の親族の方ですの?」
固法「んなわけないでしょっ!」
垣根(テメェらみてぇなヤツらが真っ先に貧乏クジを引かされるんだ、あの親船然り……な)
……ベコンッ
一方通行「―――ッ」ピクッ
垣根(……始まったか、砂皿緻密)
96 :
打ち止め「どうかしたの?ってミサカはミサカは尋ねてみたり」
一方通行「なァ眼鏡先輩よォ……この車に積まれてるデッケェ扇風機は何なンだァ?」
垣根「……っ」
固法「ん?妨害気流(ウインドディフェンス)って言ってね、見た目通り強風を起こして狙撃手(スナイパー)から身を守る為の機材よ?」
一方通行「でもよ、コイツ……仕事してねェぞ?」
固法「ッッ!!?」
初春「こ、故障ですかぁ!?」ワタワタ
黒子「いえ、この小さな穴は……!?……先輩っ!『透視能力(クレアボイアンス)』を―――!!」
固法「もうやってる!!」ギュンッ
97 = 96 :
垣根(思ったより早く気付いたか……『スクール』の計画は砂皿による親船最中の暗殺から始まる、その為には会場の妨害気流は邪魔だからな……)
固法「……マズイわね、スチール弾が的確にバッテリーへの配線をブチ切ってる」
初春「じ、銃弾って!!?それじゃあ……」
一方通行「ぎゃはははははッッ!!面白くなってきたじゃねェか、本当に狙撃手がお出でなすったぜェェ!!?」
黒子「初春っ!この無駄に広い会場に妨害気流はいくつセットされてますの!?」
初春「ま、待ってください!今調べます……」カタカタカタ
固法「ここから見えるだけでも四基……その内二つが既に機能停止か……白井さん、お願いっ!」
黒子「了ぉ解ですのっ!」ヒュンッ
98 = 96 :
垣根(まさかコイツら……自分達で何とかする気か?)
一方通行「面倒くせェな、この車ブッ壊して他の騒ぎを引き起こしゃ済む話なンじゃねェのかァ?」
垣根「やめとけ、余計な被害が出るだけだ」
(ここでコイツを止めるのが俺の役目……だが)
固法「そうよ!一通くんは―――」
ベコッ!ベコ!!ベコンッ!!!
打ち止め「わわわわっ!見えてる範囲は全部止まっちゃったよーってミサカはミサカは両手を縦に振って慌てふためいてみたりーっ!」ワタワタ
固法「くっ!一通くんは今すぐ壇上まで跳んで標的(ターゲット)を保護!ていとくんは警備員(アンチスキル)に連絡を……!」
一方通行「ッしゃァァあああああああ!!その言葉を待ってたンだぜェッ!!!」カチッ
……ダンッッ!!!
垣根(コイツらがどう動くのかってのも気になる……面白れぇ、だったら見せてもらうぜ?テメェらの実力ってヤツをな)ニィッ
99 = 96 :
お休み
みんなの評価 : ★★
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