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    元スレ垣根「ジャッジメントか……悪くねぇ」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 浜面 + - インデックス + - オルソラ + - 一方通行 + - 佐天 + - 削板 + - 削板軍覇 + - 垣根 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    801 :

    総合で投下されたみたいだけどこっちにはまだ投下されてないんだな

    802 :

    ほりょ

    803 :

    かァァァァァァァァきィィィィィィィィ原クゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!

    805 :

    >>803
    かき原って誰だよwwwwwwwwww

    806 :

    続きが超読みたいんですけど。

    807 :

    毎回続きが投下されるまでうんこしてない
    早く投下がこないとこのままじゃ肛門裂傷で人工肛門だよ~

    808 :

    本当はもっと書き溜めてから投下したかったんですが、肛門がヤバイ人がいるみたいなんで急遽投下します

    809 = 808 :



        ど う し て こ う なっ た !!!!!!!?


    絶対等速「おぉ……久しぶりだな、学園都市では最強と謳われるベクトル操作系能力者……の端くれ、『絶対等速(イコールスピード)』だ」


    能力名:絶対等速
    職業:現無職(以前在籍していた大学は退学処分)
    能力レベル:3
    前科:有り


    絶対等速「一〇月九日……俺はこの日、最高にラッキーだった……そう、ラッキーだったハズなんだっっ!!!」バンッ!!

    絶対等速「……ぐぬぬ……!」プルプル

    絶対等速「……や、取り乱してすまない……では、ありのままあった事を話そう」

    絶対等速「少年院から解き放たれた俺……最初に思ったのは『温かいうどんが喰いてぇ……』だった、何せブタ箱ン中の飯は本当にブタのエサと同様だったからな」

    絶対等速「しかし財布に金はないわけで、俺は預金を下ろしに行く事にした……そう、あの忌まわしい郵便局へとな!!」

    絶対等速「しかしどうだ、外は何か騒がしいと思ったが……中はどういうわけかガラッッガラの状態だ、職員も客も一人だっていやしねぇ……『どうなってんだこの店のセキュリティは?』と半ば呆れつつも、渇いた喉に唾が流れ落ちる感覚がした……ごくり、とな」


    絶対等速「『―――……今ならやれる』」


    810 = 808 :

    絶対等速「その瞬間、俺の頭の中で二人の絶対等速が火花を散らしながら殺し合いを始めやがった……一人は真っ白な翼を生やした絶対等速、もう片方は真っ黒な翼を生やした絶対等速」


    絶対等速「しかしソイツらの勝敗なんてモンは意味なかったんだ……何故かって?気が付きゃ俺は盗んだ自動車で走り出していた……自分でも何を言ってるか分からんが、後部座席には何故かゴツゴツとしたATM機器の姿……そう、俺はまたやってしまった……俺の心は完全に暗黒面(ダークサイド)へと堕ちていたんだ!!!」


    絶対等速「『ツイている、今日の俺は最高にツイてるぞ!!!』口を大に開き未だかつてない高笑いをしながら前を向いて運転するこの俺、絶対等速……と次の瞬間、絶対等速に思いがけない事態がぁっ!!!」


    絶対等速「―――今は一〇月……大分涼しくなってたもんだからウィンドウを全開で走行するような気分ではなかった、だから密閉してたんだ……が、確かにこう聴こえた、『借りるぞ、三下』……とな」


    絶対等速「俺は『?』マークを頭上に幾つも浮かべながら速度計(スピードメーター)を確認する、時速六〇キロメートル……その公道は四〇キロメートル指定だったが、今はそんな事どうでも良い……問題はこの状況で外部から人間の声が聴こえたという事実だ」


    絶対等速「……刹那、 バリィィイイイン!!! という何かが割れる音が車内に響き渡る、それが左リアドアのウィンドウが粉砕される音だってのは確認するまでもないよな」


    絶対等速「『ななな何だ!?警備員にしては早すぎる!!!』咄嗟にミラーをチラ見し、後部座席を確認する!そこに映っていたのは外部から侵入する細く、白い悪魔の腕……!? ソイツは俺が盗んだATMを鷲掴み、乱暴に引き摺り出しやがった!!」


    絶対等速「『能力者……ッ!?』意味が分からず反射的に急ブレーキを踏み込む俺、二回、三回と高速スピンする車に対してヤツは白い閃光が如くそのまま前へと突き抜ける……その時、かろうじて確認できたのは右腕に光る忌々しい風紀委員の腕章だった」


    811 = 808 :

    絶対等速「んー……、そこから一〇~二〇メートル程だったか? それぐらいの短距離を爆発的に加速し、前方に存在するであろう標的目掛け、槍投げの動作でATMを一気にブン投げたんだ……メチャクチャだろ?」


    絶対等速「生み出された究極の加速度と遠心力に耐えきれず、ヤツが踏み込んだアスファルトが岩盤より一気に捲れ上がっていやがった……!!あまりの迫力に流石の俺も二、三滴失禁してしまったのは言うまでもない」


    絶対等速「 轟!!! と大気を引き裂き、烈風が吹き荒れる……まぁ、軽く音速は超えてたんじゃないか?……放たれた弾丸(砲弾?)は地と平行となって疾走し、激突……ボロボロになっていた路上商店街に渇いた爆音が鳴り響き―――」


    絶対等速「……そして、吼える」



        「……かァァァァァァァァきィィねェェェええええええええええええええええええええッッッ!!!!」



    絶対等速「真っ白に染まった長天上機のワイシャツと頭髪を風に靡かせ、右腕には盾のエンブレムを施した正義の証……そう、ヤツこそが学園都市最凶と謂われるジャッジメント」


    絶対等速「運動量、熱量、電気量……どんな力であるかは問わず、ただ『向き(ベクトル)』があるものならば全てを手中に収める事が可能……それが学園都市Lv5の頂点、能力名は『一方通行』」


    812 = 808 :

    絶対等速「……噂じゃあ単身で学園都市中のスキルアウトを壊滅させたって話らしい、まぁ……皆は都市伝説だなんて言ってるが、俺はそうは思わない」


    絶対等速「何がすげぇってさ、やっぱりそんな馬鹿みたいに強大な力を街の平和の為に使おうって思えるトコだよな……俺なんてたかがLv3でこのザマだ」


    絶対等速「かっこいいよな……俺達ベクトル操作系能力者の憧れであり、誇りなんだよ……ホント」


    黄泉川「……」


    絶対等速「……なぁ、ところで美味いうどんはまだなのか?沢山喋ったら腹が減った」

    黄泉川「……その風紀委員に憧れてるってのに、どうしててめーはまた此処に戻って来ちまったんじゃん?」ガシッ

    絶対等速「え、いや~そりゃやっぱアンタの顔がまた見たくなったっつーか小悪党に生きるのが俺の生きザマっつーか……」ハハハ

    黄泉川「反省の色ナシ、今度はもっと深い場所にブチ込んでやる……もう簡単に出られるとは思わない事じゃんよ」グイグイ

    絶対等速「なッ……馬鹿な、どうしてだ!?たかがATM泥棒ごときでどうしてこんなぁっ!!?」ズルズル

    黄泉川「それに加えてスピード違反に車両泥棒……うどんはもう一生食えないかもしんないから覚悟しとくじゃーん」

    絶対等速「ち、ちくしょう!!どうしてだ!?どうしてこうなった!!?」ジタバタ

    黄泉川「じゃんじゃかじゃ~ん」


        ど う し て こ う なっ た !!!!!!!?


    813 :

     ど う し て こ う なっ た !!!!!!!?

    814 = 808 :




    黒子(……セロ、リ……?)ハァ…ハァ

    木原(こ、の、ヤロウ……!最悪なタイミングで出て来やがってぇ……っっ!!)ギリッ


        ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


    一方通行「……垣根、オマエ……今何しよォとした」ザッザッ

    垣根「チ、痛ってぇな……死ぬかと思ったじゃねぇか」

    一方通行「答えろ」ザッ


    初春「ひっく、一通……さん……!」


    一方通行「初春さンに……何しよォォとしやがったって聞いてンだよォォォ……ッッ」ギロッ

    垣根「……殺そうとした」

    一方通行「……っ」ピクッ

    垣根「―――……って、言えば良いのかい?」ニィッ

    815 = 808 :

    一方通行「……本気で言ってンのか」

    垣根「……」チラッ


    初春「う、あぅぅ……」グスッ


    垣根「……あぁ、そうだ」

    一方通行「……フザけやがって」ギリッ

    垣根「フザけてる……?」

    一方通行「あァ?」


        「お兄ちゃあぁぁぁぁぁぁんっっ!!!」


    垣根「だったらテメェ……ありゃ何だ」

    一方通行「……チッ」

    816 = 808 :

    絹旗「ま、待って……急に置いてきぼりなんて超酷いです―――げっ!?」

    垣根「『アイテム』の絹旗最愛、どうしてあのガキがセットで付いてきやがる」

    絹旗「ダ……未元物質……!?」
    (それだけじゃない……『猟犬部隊』まで……!)

    垣根「しっかし、あんだけのダメージ貰っといてまだ動けるたぁな……驚いたぜ、この死に損ない」

    絹旗「ふんだ、予想が外れて超残念でしたね……お兄ちゃんへの愛の力で華麗に復活したんですよ」

    垣根「はっ、テメェが息してようがしてなかろうが元より気にもしてねぇよ……それよりだ」

    絹旗「……?」

    垣根「知ってんだろー一方通行、もう説明するまでもねぇよなぁ? 俺がテメェらの様なお人好しなんかじゃねぇ……『スクール』のリーダーだってのは」

    一方通行「……」

    垣根「しかもテメェが絹旗の『お兄ちゃん』だぁ? ……っは、一体どんなルート進みゃそうなるんだよ……えぇ、一級建築士」ニヤニヤ

    一方通行「……るっせェクソ野郎、オマエはもォ黙ってろ」

    817 = 808 :

    初春「一通さん……白井さんが……ヒック、白井さんがぁ……っ!!」

    一方通行「あァ……分かってる、悪りィな……遅くなった」

    黒子「ふ、フン……誰も、待ってなど……―――ひゃっ!?」ビクン

    一方通行「傷見せてみろ」ゴソゴソ

    黒子「な、なななな何をなさいますの!?気安く私の身体に触れないでくださいましっっ!!!」ワタワタ

    絹旗「あぁっ!う、羨ましい……」

    一方通行「うるせェ」
    (他の傷は何て事ァねェ……が、腹に突き刺さった釘が致命傷か)

    黒子「や、やめろと……がふっ!言ってるんです―――」

    一方通行「うるっっせェェえええええええクソババァ!! オマエは本当に死にてェのかァァ!!?」

    黒子「ひ……っ」

    818 = 808 :

    一方通行「誰が好き好んでオマエの身体に触れてやるってンだ、あ゛ァ!? だがな、俺はオマエを死なせるわけにはいかねェンだ!! だから勝手に死ぬンじゃねェ!!! 分かってやがンのかクソボケが!!?」

    黒子「ぅ……! ば……馬鹿……っ」グスッ

    一方通行「チッ……泣くンじゃねェよ、血ィ止めて瘡蓋作ってやる……だから安心しろ、オマエは絶対に死にはしねェ」

    黒子「うぅ……泣いてなど……いませんの……っ」プルプル

    一方通行「……恐かったろ」

    黒子「馬鹿……私がどれだけ心細かったと……本当に、本当に……恐かったんですのよ……!?」ギュッ

    一方通行「……チッ、だから謝ってンだろォが」

    黒子「う……っく、ヒック……!」

    一方通行「ババァ、結標はまだ生きてンだな?」

    黒子「そ……そうですの……私は後にして……先に彼女の治療を……」

    一方通行「ナメンじゃねェよ、俺を誰だと思ってやがる……二人同時にやりゃ済む話だろォが」

    819 = 808 :

    黒子「セロ、リ……」

    一方通行「何だ?」

    黒子「ヒック、ごめん、なさい……私では……」ハァ…ハァ


    黒子「―――私では『残骸』も……彼も、止める事はできませんでしたのよぉ……!」ポロポロ


    一方通行「ッ、オマエ……」

    黒子「ですから、私の……尻拭いは頼みましたわよ? ジャッジメントの一方……通……」ニコッ

    一方通行「……」


    黒子「―――……っ」カクッ


    初春「い、一通さん……白井さんは……!?」

    一方通行「……気を失っただけだ、それに此処じゃ応急措置までしかできねェ……初春さン、絹旗、オマエらはコイツらを連れてあのクソ医者ン所まで行け」

    初春「……ていとさんは―――」

    一方通行「後は俺がやる」

    初春「……」

    一方通行「俺が叩き潰して……終わりだ」

    初春(……そんな……)

    820 = 808 :

    垣根「仕方がねぇ……おい、オッサン」

    木原「あ゛?」

    垣根「野郎が来ちまったからにはテメェを殺すのも『残骸』も後回しだ……ソイツを持って何処かに失せろ」

    木原「おーおー、そりゃあ有難てぇな……時間稼ぎはしっかりと頼んだぜー未元物質ちゃんよ」

    垣根「クソが、テメェが死ぬ時間が多少伸びただけだろうが……残りの短い人生、震えながら念仏でも唱えてろ」

    木原「へーへー、んじゃあそうならねぇように祈っとくとするか……オラ、行くぞ」ザッ

    猟犬「ハ」

    一方通行「待てやコラ」

    木原「……あぁん?」

    一方通行「鬱陶しいンだよ、これ以上俺の周りをウロチョロするンじゃねェ」

    垣根「……フン」


    一方通行「―――木原、垣根……オマエらは俺がこの場で 捻、り、潰、す」


    821 = 808 :

    木原「まぁまぁそう急ぐなよなー早漏野郎、どうせテメェは今ァ動けねぇんだろ?それよりよー」チラッ


        「……一方……通行……」


    一方通行「ッッ……!」ゾク…


    番外個体「水を……差すな……ぁ……一方ッ……通行はァァ……」ズルッ


    木原「ひゃははっ!!ところでテメェはどうしてぇんだ?なぁぁ番外個体ォ……」ニヤニヤ

    番外個体「こ……殺、さなきゃ……一方通行はミサカ、が―――」ズルズル

    木原「よーし良い子だ、それじゃあ俺達は先に行ってるぞー」ザッザッ

    番外個体「ぅ、う……ん」ハァ…ハァ


    …………バタン


    猟犬「……宜しいのですか?」

    木原「ちぃ~っとアクシデントが起きちまったが……これで良い、それがアイツの仕事だからな」

    猟犬「……」

    木原「順調に進み過ぎて逆に恐いくらいだ……それよりどうした? テメェの仕事は何だよ運転手、さっさと出せ」

    猟犬「……ハ」


        ブロロロロロロ…………


    822 = 808 :

    以上です

    忘れがちだけど皆制服だよ!セロリは縞々シャツじゃないよ!!

    823 :

    ふもっふ ふもっふ

    824 = 807 :

    乙なんだよ!
    ようやくトイレに行けるんだよ!

    825 :

    絶対等速たんに高い高いされたいお

    826 :

    >>825
    宇宙の彼方に飛んでいけ

    827 :

    一方通行たんに高い高いされたいお

    828 :

    ベクトル高い高い

    829 :

    もどって来れないんだろうな
    一方通行だし

    830 :

    絶対等速さんに地面に叩きつけられるとどうなるの?

    831 :

    グロい場面しか思い浮かばねぇ…

    832 :

    そう考えるとめっちゃつえーな

    833 :

    実際、絶対等速ってかなりレアじゃないか?

    834 :

    海面にぶつけると、深海まで沈んでいくのか。
    どっちにしろ悲惨だな。

    835 :

    絶対等速www
    しかしついにていとくんが一方通行と激突か……
    あんまり勝ち目あるとは思えないんだがな

    836 :

    投下してみせる

    837 = 836 :

    一方通行「……意味が分からねェな」

    番外個体「ぁ……あ?」

    一方通行「垣根、オマエの目的は『残骸』を奪取する事だ」

    垣根「……そうだ」

    一方通行「その為には親船への狙撃を成功させる必要があったワケだ……だから護衛の俺達を警戒して張り付いてた、ってなァ何となく分かる」

    垣根「あぁ、俺もまさかテメェらがあそこまでやれるとは思ってなかったぜ? 俺がいなけりゃ砂皿の野郎は騒ぎすら起こせずに終わってたかもしれねぇしな」

    一方通行「だが番外個体……俺がオマエや木原に狙われる理由が分からねェ」


    番外個体「……ふひゃ」



    一方通行「木原はこの状況を作る為に……俺のトラウマを刺激する為だけに、俺の心を折る為だけにオマエを作り出したンだろォよ、だがそりゃ何故だ……俺は『残骸』の存在なンて今日まで知らなかったンだぜ?」

    番外個体「『第三次製造計画(サードシーズン)』……って言えば、ミサカの事は分かるか……な?」

    垣根「……っ」ピクッ

    一方通行「ナニ……?」

    838 :

    きたああああああああああああああああああああ

    839 = 836 :

    番外個体「木原サンの『猟犬部隊』は統括理事長の直轄部隊……今回は『あの人』が直々に指令を下した……それが何を意味するかは分かるよね?」

    一方通行「……」

    初春(ど、どうしてそんなに偉い人が……?)

    垣根「……成る程ねぇ」スッ


    …………ズドッッ!!!


    番外個体「かふっ!!?」ミシ…ッ

    絹旗「ッ!?」

    初春「ぁ……っ」

    垣根「分かるヤツには分かる……つまりだよ一方通行、とうとうテメェはアイツの計画にとって不必要な存在になっちまったわけだ」

    一方通行「やめろ……」

    垣根「あぁ?」

    840 = 836 :

    一方通行「ソイツから脚を退けろ」

    垣根「何言ってんだ、テメェじゃ手ェ出せねぇって言うから俺が代わりに始末してやろうとしてんだろーが」グリグリ

    番外個体「ぅあっ……ああっ!!」ジタバタ

    一方通行「……聞こえねェのか……ッッ!!」

    垣根「ははっ……不思議だよな、何故『やめろ』なんて言葉が出てくる?」グリッ


        みしみしみしみし…………ッッ


    番外個体「痛っ……ァァああああああああああ……っ!!」メキメキメキ…ッ

    垣根「動きを止めたきゃ俺を殺せば良い、気に食わねぇなら壊せば良い……テメェは自分を悪党だとか抜かしてやがったが、ならば何故抱えてるガキ共を捨てて俺に掛かって来ない?」

    一方通行「……ッッ!!」

    841 = 836 :

    垣根「なぁ一方通行……あのチビガキも『妹達』なんだろ? だからテメェは同類のコイツを攻撃できない、だがコイツはテメェを襲って来る、しかしテメェはコイツを救いたい……まぁ簡単に言えばそんな所か」

    一方通行「あァ……そォだよ、その通りだよ……」

    垣根「だが俺には関係ねぇ、邪魔をするからコイツは殺す……分かったか? 『悪』ってのはそういう事なんだよ、こんな道に走っちまったヤツに……そんなクソ野郎共に救いなんてあるわけがねぇだろうが」

    初春「違います……そんな事は絶対にないです……っ」

    垣根「あぁ……そうか初春、さっきサ店でテメェが俺に言おうとしてたのはコイツら『妹達』の事だったのか?」

    初春「うぅ……そう、ですよ……私は二人が……―――」グスン

    垣根「面白そうな話を聞けるかと思ったんだが……まぁ、『座標移動』が馬鹿みてぇに暴れ出しやがったから、そういうわけにもいかなかったろ」

    一方通行「……」

    垣根「……フン、第一それを聞いた所で何かが変わるわけでもねぇ……俺はこんな腑抜け野郎の内情なんかよりも『残骸』の方がよっぽど大事なんでな」

    842 = 836 :




        ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


    垣根「さて、『妹達』……学園都市によって生み出された哀れな生命体か……」

    番外個体「ひ……」ゾク…

    垣根「不運だったな、せめてもの情けだ……楽に 逝、か、せ、て、や、る」スッ

    初春「や……やめて! やめてください……!!」

    絹旗(マズイ……彼は本当に殺るつもりです……!)


    番外個体「……助、け―――」


    一方通行「ッッ!!!」ピクッ


    垣根「あばよ」


    843 = 836 :



        ガッッシャァァァアアアアアアアアアンッッッ!!!!


    初春「っ! ……あ、ぁ……!!」


        「くそっ……くそ……っ! 調子のイイ事言ってンじゃねェ……!!」


    絹旗「お兄ちゃあぁんっっ!!?」

    番外個体「―――ぇ……?」


        ガラガランッガラ…………ッッ


    一方通行(『助けて』だと……? 当たり前だろォが、そンなモン……)

    垣根「ったく……仮にも風紀委員なら突っ込むにしても場所を選べよ、店内がメチャクチャだろーがよ」ケホケホ

    一方通行「……フザけやがって」ボソッ


        ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


    一方通行「―――……ッッザけやがってェェェええええええええええッッッ!!!!」


    垣根(……だが、やっとやる気になったか)ニヤリ

    844 = 836 :



    一方通行「ううゥゥいはるゥゥゥうううううううッッッ!!!!」


    初春「は、はひぃっ!?」ビクッ

    一方通行「今すぐ第七学区全域に緊急避難命令だ……!! 猫の子一匹入れンじゃねェぞォォ!!!」

    初春「で、でも……」

    垣根「バーカ……それだけじゃ足りねぇよ、その周りの学区にも……あーもう面倒くせぇな、学園都市中の人間を核シェルターにでも籠るように伝えとけ」

    一方通行「チッ、何してる……早、く、し、や、が、れッッ!!! 俺達は市民を守るジャッジメントじゃなかったのかよ!!?」

    初春「い……嫌です……嫌ですよっ!! 一通さんとていとさんが闘うなんて―――」

    一方通行「絹旗ァァッ!! ソイツらを全員連れてけェ!!!」

    絹旗「行きましょう、此処に留まっても巻き込まれるだけです」グイッ

    初春「うぅ……っ! は、離して……」


    一方通行「さっさと行けェェェええええええええええええええええッッッ!!!!」


    845 = 836 :

    垣根「ははっ」

    一方通行「ハァッ、ハァッ……!」

    垣根「『俺達は市民を守るジャッジメント』か……何だ、台詞だけは立派にヒーローやれてんじゃねぇか」

    一方通行「くそっ……ちくしょォが……どォしてオマエが『スクール』なンだよ……」

    垣根「はぁ……今更何言ってんだ? ……まさか本当に何も気が付かなかったってわけじゃねぇんだろーが」

    一方通行「……そォいう意味じゃねェよ」

    垣根「……あぁ?」

    一方通行「初春さンが何で泣いてたか分かンのか……ババァが死にかけてまで闘った理由がオマエには分かってンのか……ッッ!!?」


    垣根「甘い」


    一方通行「っ、なにィ……?」

    846 = 836 :

    垣根「言わなかったか一方通行……闇に挑むのなら そ、の、甘、さ、は、棄、て、ろ ……とな」

    一方通行「俺は……俺達はなァ……!?」

    垣根「テメェは甘い……その甘さ故に白井も初春も死にかけ、番外個体なんてモンも作り出された……本当にソレ分かってんのか?」

    一方通行「ぐッッ……!!」ギリッ

    垣根「テメェは今、こうして俺に掴み掛かっている……その気になりゃ血流でも操作してさっさと爆死させりゃ終わる話なのに……だ」

    一方通行「俺はもォ人は殺さねェ……そォォ誓った!!」

    垣根「……成る程、つまり昔は殺してたわけだな……言ってみろよ人殺し、一〇〇か五〇〇か……それとも一〇〇〇か?」

    一方通行「うるせェよ……ブン殴られねェと言ってる意味も分かンねェか」グイッ

    垣根「『悪』を潰したいならテメェも徹底した『悪』になれ、言っておくがな……アイツらが本気になればこんな程度じゃ済まねぇぞ」

    一方通行「……っっ」

    847 = 836 :

    垣根「テメェはそっち側の人間じゃねぇ、どう見たって俺達側の人間だ……なぁ、違うか」

    一方通行「……違、う」ボソッ


        「―――……本当にそうか?」


    一方通行「ッッ!!?」ビクッ


        ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


    垣根「―――本当はテメェも……心の何処かではそう思ってるんじゃねぇのかよ」


    一方通行「……クソッ、クソッッ……!! 目ェ覚ませよ……!!!」

    垣根「どうしたよ悪党、何て情けねぇツラぁしてやがる……!?」ニタァッ


    一方通行「この……大馬鹿野郎がァァァああああああああああああああああああッッッ!!!!」ボッ!!


    垣根「……は」


        ドッッッバァァァアアアアアアアアアッッッ!!!!


    848 = 836 :




    初春「ひゃわああああっ!!?」ビクッ

    絹旗「呑気に驚いてる暇があるなら超走ってください、本当に死んでしまいますよ」タタッ

    初春「うぅっ……さっきから思ってたんですけど……アナタは一体誰なんですか? 一通さんの事をお兄さんって……」

    絹旗「言葉通りの意味ですが……まぁ細かい話は後にしましょう、今は―――」


    絶対等速「……オイオイ、何だぁこりゃ?」ポカーン


    絹旗「おぉっ、これは超絶妙なタイミングで移動手段発見ですね」ポイポイポイッ

    結標「ぅぐ……」

    番外個体「っあ……」

    黒子「ですのっ!」

    849 = 836 :

    絶対等速「ちょ……っ!? 何だこのガキ共は!!? 勝手に車ン中に放り込むんじゃねぇ!!」

    初春「……じ、ジャ―――」

    絹旗「超ジャッジメントです!!! 緊急事態の為、この車両を急遽利用させて戴きます!! ……ちなみにアナタに拒否権はありませんのであしからず」

    絶対等速「お、おのれ風紀委員だとぉ!? だったら尚更オマエらを乗せるわけには―――!!」


        バギィィイイッッ!!!!


    絶対等速「……は?」

    絹旗「片方だけドアが外れてて超ダサいワゴンですね、気に入らなかったのでもう片方も外しときましたが……」ポイッ


    …………ガラガラガシャンッッ!


    絹旗「―――ところで何か言いました?」


    絶対等速「……サ、サー!! イエス、サーッッ!!!」

    初春(こ、この男の人……何処かで……?)

    850 = 836 :






    …………ドシャアアアァァッッ!!!


    一方通行「―――ッチイィ!!」ズザザザッ
    (何ださっきの爆発は……この俺が吹っ飛ばされた……!?)


        ざわ…………っ


    一方通行(それに……何だってンだ……? 拳に残った、最後の……違和感は―――)


        「『目を覚ます』、か……それは違うな、目ならとうの昔に覚めている」


    一方通行「ッッ!!?」ハッ


        ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


    垣根「この街を……クッッソ汚ねェ現実を……っ!! この目で直視したその瞬間からなぁッッ!!!」ザッザッ


    一方通行「かき、ね―――!?」ゾク…


        ふぁさ…………っ



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