元スレ垣根「ジャッジメントか……悪くねぇ」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
501 :
>>498
尻が屍に見えたwww
あと一乙
502 :
とあるスレの正当な待ち方は『自らの手で屍に蝋燭を刺し、縄で吊るして待つ』
どんな黒魔術だwwwwwwwwwwwwwwwwww
503 :
所々で名台詞が出るのが良いね、しかも違和感ないし
504 :
いや違和感はありまくりだろ
505 :
乙んつん
506 :
みんな~
待たせたな……投下するお
507 :
待ってたぜっ!
508 = 506 :
・
・
・
浜面「ぅっげ、マジかよアイツ……ケータイを握り潰しやがったのか……!?」
滝壺「……むぎのにあんな事言って大丈夫なの……?」
浜面「ハハ、実はまだ脚が震えてんだよ……でも、あれぐらい強気で行かないとLv5とは渡り合えない」トコトコ
滝壺「闘うつもりなんてない癖に……」
浜面「当たり前だ、無能力者が超能力者に勝てるハズがねぇ……俺はまた思い知らされた」
滝壺「……」
浜面「でも、この騒動が落ち着くまで逃げ続けてやるさ……『アイテム』からはリタイアしちまうが、お前だって絶対に『崩壊』なんてさせねぇよ」
滝壺「……うん」コクリ
浜面「大物達の争いに下手に手を出せば自分がケガするんだ、その為には……―――」
滝壺「他力本願?」
浜面「……当 た り 前 だ」
509 = 506 :
滝壺「結局……かきねの目的って何だったのかな……?」
浜面「さぁな……俺達みたいな地獄の三丁目程度にいる人間には理解できないのかもしれない」
滝壺「……」
浜面「でも、アイツにはそれを成すだけの理由があるんだろうな……ずっと、ずっと深い闇の悲劇を覗いて来た一人の人間だから……」
滝壺「……哀しいね」
浜面「え?」
滝壺「あの時、かきねのAIM拡散力場から……とても哀しそうな信号を感じたから」
浜面「……そうか、アイツって本当は……―――」トコトコ
滝壺「うん」ギュッ
510 = 506 :
―――数分前
浜面「……ダ、未元物質……ッ!どうしててめぇが……!?」
垣根「どうして……だと?そいつは俺がテメェらの居場所を掴んだ方法なのか、それとも―――」ザッザッ
浜面「……ッ」ゴクッ
垣根「テメェの後ろに隠れている『能力追跡(AIMストーカー)』、ソイツの検索結果が違った理由なのか……どっちだ?」ザッ
滝壺「……!」ゼーゼー
垣根「……はっ、そんなモンを知ってどうする?説明すればこの絶望的な状況を打破できるヒントにでも繋がんのか―――……ん?」ピクッ
浜面「ぅ……あぁ……!く、くそっ……震えてんじゃねぇよ!!」ガタガタガタ
滝壺「はまづら……」
垣根「蛇に睨まれた蛙……ってヤツか、オイオイ……なぁにビビってんだよ?女の前でみっともねぇな」ニヤニヤ
浜面(ち、近づかれただけでこうも違うのか……!?同じLv5なのに……麦野とは迫力も、存在感も!プレッシャーも……ッッ!!)ブルブル
511 = 506 :
垣根「さっきまで俺に銃口向けてた人間たぁ思えねぇ豹変っぷりだな……ま、頭は鈍くても身体は優秀じゃねぇか、『どう足掻こうが目の前の男には適わない』……ってェ現実に拒絶反応を起こしちまってんだろ」
滝壺「私の事は……」
浜面「う、うるせぇ……ソコから出て来るんじゃねぇぞ」
垣根「……つまんねぇな、コレじゃまるで俺が悪者だ」
浜面「……さ、さっきの質問……俺が聞いてるのはそんな話じゃねぇんだ」
垣根「ん?」
浜面「麦野達はもういない……今いるのは非戦闘員が二人だけだ、アンタが此処に留まる理由はないハズだろ……?」
垣根「はぁ……麦野、ねぇ……」ポリポリ
浜面「……?」
垣根「アホかテメェは、何でこの俺がわざわざ格下を潰しに足を運ばなきゃならねぇんだ?」
512 = 506 :
浜面「ッ!!む、麦野と闘いに来たんじゃねぇのかよ!?」
垣根「弱い者イジメに興味はねぇよ、死にたい野郎は勝手に死ねば良い……俺が此処に来た理由、それは―――」スッ
浜面「え……お、俺っ!?」ドキッ
垣根「なわけねーだろ無能、後ろだ後ろ」シッシッ
浜面「―――……まさか」
滝壺「ぅ……」フラッ
垣根「あァ……滝壺理后、テメェだよ」ニヤリ
浜面「っな……!?」
垣根「『能力追跡』は優秀な能力だ……一度記憶しちまったAIM拡散力場ならば、例え対象が太陽系の外に逃げ出そうが確実に捕捉する事ができる」ザッ
浜面「っ!く、来るな……っ!!」タジ…
(武器になるのはスペアの拳銃一丁……だが、コイツでは……!!)
513 = 506 :
垣根「だからソイツを使って『残骸』を持ち去った『グループ』の居場所を突き止めてやろうってんだよ……なぁに、協力的になってくれるんなら―――」
浜面「くそ……っ!くそっ、くそっ!!来るなって……滝壺に近付くなって言ってんだろォォおおおおおおおおおおおおぉぇぶっっ!!?」メキ…ッ!
ぱぐしゃッッ!!!
垣根「―――……黙ってろ」
浜面「……痛、あ……っ!?ぐあッあああああああッッ!!!」
(は、鼻……が―――ッ!?)
滝壺「はまづら……っ!!」
垣根「つっても滝壺を置いて逃げれば『アイテム』に始末され、だからって俺に抵抗すりゃ殺される板挟みか……ははっ、大変だなぁ下っ端は」
浜面「ぐ……あ、あぁ……!」ボタボタ
垣根「だが、まぁ……俺も鬼じゃねぇんだよ、だから……」パシッ
…………グギッッッ!!
浜面「あ゛……ッ!?」ズキン
垣根「仕方ねぇなァ……指二本で許してやるよ、うん」ニッコリ
514 :
うまづらフルボッコw
515 = 506 :
浜面「うぁっ!?うわああああああああああああ―――あぷっ!?」
垣根「……はぁ、ギャーギャーと喚くなよ」グイッ
浜面「も、ご……っ!?」
垣根「……このまま顎も握り潰されてぇのならサービスしてやるが……」ギロッ
滝壺「や、めて……!」
浜面(……ダメだ、やっぱり……この男には……!)ブルブル
垣根「ははっ、どうする?滝壺理后」
浜面(垣根帝督には……勝て、ない……っ!!)
滝壺「お願いだから……!もう……やめて……!!」
垣根「……だな」ブンッ
浜面「……ぐぅっ!!」ドシャッ
垣根「大人しくそこで寝てろボケ、俺だって今は目立つような真似をしたくはねぇんだ」
516 :
うまづらァァァァァァ!!!!
517 = 506 :
浜面「う……う、ぅ……」ズキズキ
滝壺「……分かった、アナタに……協力するから……!」
垣根「あぁ、それが良いな……さっきテメェも言ってやがったろ浜面仕上、確か……」
浜面「……ダメ……だ」
垣根「―――……『平和に行こうぜ』、だったか?」ニヤニヤ
浜面「ダメだ……滝、壺……殺され―――」
滝壺「大丈夫、私はLv4だから……Lv0のはまづらを、きっと……きっと、守ってみせる」ゴソゴソ
浜面「……ッ!!」
垣根「……ん?」ピクッ
滝壺「はぁ……はぁ……」パサパサ
垣根「オイ……ちょっと待て」ズイッ
滝壺「え……?」ハァ…ハァ
垣根(コイツの……この、汗は……―――)
…………ガシィッ!!
垣根「……あん?」
浜面「手を……出すな……っ!!」
518 = 506 :
垣根「……何だテメェ、汚い手で足に触るな」
浜面「命なんか……賭けちゃいなかったんだ……」
垣根「……はぁ?」
浜面「ただ気に入らないって理由だけで一方通行に喧嘩振っかけて……アイツは風紀委員だから、まさか殺されるような真似はしないだろと……勝手に思ってた……!」ギリッ
滝壺「……」
浜面「『殺す覚悟はあっても殺される覚悟はない』……か、はは……その通りだよクソッたれ、俺なんて麦野よりか全然タチが悪りぃじゃねぇか」
垣根「……ハァ」
浜面「でも、滝壺は……!!こんな打算だらけのクソ野郎に死んで欲しくないって言ったんだ!そういう事を言えるヤツなんだよ滝壺理后は!!そんなヤツは幸せにならなくちゃいけないんだ!!!」
滝壺「はまづら……」
浜面「人の上に立つのは俺でもテメェでもねぇ……!優しい馬鹿が頂点に立って皆を導くような社会を作らなくちゃ、このクソッたれな世界はいつまで経っても救われねぇんだよッッ!!」
垣根「……」
浜面「はぁ……はぁ……!」
滝壺「……私……」
519 = 506 :
垣根「―――……あぁ、そうだな……だが残念だ、俺がどうこうするまでもなくコイツの方は勝手に死んじまうってのがな」パシッ
滝壺「あ……っ」
浜面「え……?死ぬ……って、な……何言ってんだ!?」
垣根「このケースん中に入ってる白い粉は『体晶』ってヤツなんだが……この女が使ってるのは知ってたか?」ポイッ
…………カランカランッ
浜面「……能力を、発動させる為の……」
垣根「厳密には意図的に拒絶反応を起こし、能力を暴走させるってぇシロモンだ……ま、ちょっと詳しく言うと『暴走能力の法則解析用誘爆実験』ってので使われてたヤツだな」
浜面「暴、走……?だから滝壺は……!?」
滝壺「……」
垣根「『暴走能力の法則解析用誘爆実験』……身寄りのねぇ『置き去り』を被験者に、AIM拡散力場を刺激して暴走の条件を探るっつー愉快な研究なんだが……」
浜面(『置き去り』を……!?)
520 = 506 :
垣根「―――そこで引金にされていたのがこの『体晶』、大抵の場合はデメリットしかないハズなんだが……ごく稀に暴走状態の方が良い結果を出せる野郎もいるらしい、コイツもその類いなんだろ」
浜面「……そうだ、滝壺は……滝壺はどうなるんだよッッ!!?」
垣根「……こんな状態なら長くは保たねぇよ、今日から一生能力を使わないっつーなら大丈夫だろうが……あと一回か二回チカラを使えば、この女は確実に『崩壊』する」
浜面「ちょ、ちょっと……待ってくれ……!何だよ『崩壊』って……!?」
垣根(……馬鹿に説明は疲れる……)フゥ
浜面「『体晶』だとか……その暴走何たら実験とかもだ……!そんな事をどうしてアンタは……っ!?」
垣根「……」
滝壺「アナタ……もしかして……」
浜面「……え……?」
垣根「―――……当たり前だ、俺が潰した」
521 = 506 :
今日分終わり
更新ペースと投下量少なくなるかもだけどご了承くらはい;;
522 :
おおおおおい、いいとこでww
乙ですの
523 :
垣根Δ
525 :
垣根さんかっくぃー
526 :
ぱぐしゃッッ!!!
527 :
うむ、乙である。
引き続き全裸荒縄縛りの尻に蝋燭で待機するのである。
口には猿轡なのである。
528 :
動けねぇ
530 :
ま だ な の か?
531 :
黙れ早漏
532 :
良いモノを造るには時間が掛かるというもんだ
533 :
僕もアックアさんのアームストロング砲を作ってる最中です><;
534 :
>>531
キレすぎwwワロタwwww
536 :
―――……神様、この世界が
アンタの思い通りに描く、奇跡(システム)の通りに動いてるって言うのなら……
―――……まずは
そ の 幻 想 を ぶ ち 殺 す ! ! !
てなわけで投下しますん
537 = 536 :
滝壺「っ!」
浜面「潰、した……?アンタが……!?」
垣根「あまりにもムカついたんでな……だがまぁ、その検体が……」チラッ
滝壺「ぁ……」
垣根「―――……今度は暗部に堕ちちまってるんなら世話ねぇわな」
浜面「そんな……おかしい、おかしいぞ……!?アンタみたいなのが、どうしてそんな善人みたいな真似を……っ!?」
垣根「善人……?」ピクッ
浜面「滝壺を……『置き去り』を助ける為に……?」
垣根「馬鹿言え、助けようとするなら今コイツが此処にいるのは何故だ?……俺が勝手にムカついて勝手に潰した、それだけだ」
浜面「ムカついたから……って、結局はアンタもその実験がイカれてると思ったからだろ、それが理由じゃねぇのかよ!?」
垣根「……テメェには関係ねぇだろうが、それに……そもそも俺に、人は……―――」
浜面「……人、は……?」
滝壺「……っ」
538 = 536 :
垣根「……チ、しかし……ま、こっちはハズレだったか……『体晶』が無ければコイツの能力はたかが知れてる、索敵はできても検索なんてのは不可能だろ」
浜面「俺達を……殺さないのか……?」
垣根「言ったろうが……今はあまり騒ぎを起こしたくねぇ、能力の使えねぇ能力者なんざに興味はねぇしな……クソッ」ポリポリ
浜面「そ、そうか」ホッ
(よ、良かったぁ~~~~~~~!!!)
滝壺「―――……一度なら……」ボソッ
浜面「……!?」
滝壺「あと一度くらいなら……大丈夫だよ……ね?」ハァ…ハァ
浜面「た、滝壺っ!?」
垣根「……っ」
滝壺「はまづらが言った通りだから……アナタにその気が無くても……アナタが来てくれなかったら、私の命はあそこで終わってたから……」
539 = 536 :
垣根「……分かってねぇな、そこら中をピョンピョン飛び回る空間移動系能力者の絶対座標を一度や二度掴んだトコで何になる?」
浜面「そ、そうだぞ滝壺!せっかく命拾いしたんだ、無理に能力を使う必要は……」アセアセ
滝壺「でも、私……」
垣根「……悪りぃがただの迷惑だ、次の一回でテメェが『崩壊』を起こさない保証ってのもねぇし、そんなモンに巻き込まれるのはゴメンだ」
滝壺「……ぅ」ショボン
浜面「な、なぁ……一つ、良いか?」
垣根「……何だ」
浜面「一方通行と組む為に風紀委員に潜伏してるわけじゃない……それぐらいは俺にだって分かる、アンタ達は目的が食い違ってるんだからな」
垣根「……」
浜面「組織を失って……『スクール』の最後の一人になってまで、アンタは……垣根帝督は、『残骸』を手に入れて一体何をするつもりなんだ……?」
垣根「テメェ……何言ってんだ?」
浜面「下手したらその一方通行とも闘うハメになるかもしれないってのに、そこまでしてアンタがやろうとする理由って―――……え?」
540 = 536 :
垣根「……拍子抜けだな、さっきの絹旗といい……本当にそんなのもあの野郎から聞かされてねぇのかよ」
浜面「あの野郎……?」
垣根「チッ、心理定規に決まってんだろが……アイツはテメェら『アイテム』に寝返ったんじゃなかったのか」
浜面「だ、だって俺は下部の人間だし……」
滝壺「……彼女は……心理定規は……行方を眩ませたよ」ゼーゼー
垣根「……なに?」
滝壺「彼女と直接顔を会わせたわけじゃないけど……『裏切り者の私には必要無いモノだから後は好きにしちゃって?終わったら全てを話すわ♪』って……」
垣根(それはコイツのサーチ能力を事前に知り得ていたからだ……元から逃げるつもりだったなあの野郎)
滝壺「罠かもしれないとも思ってたけど、話には乗ってみないと分からないし……実際に『残骸』はあの路地裏に運び込まれてて、敵の数も情報通りだったから……てっきり私達は……」
浜面「む、無理するなよ滝壺……」
滝壺「ぅ……ん……」
垣根(心理定規はどこまで暗躍してやがる……『アイテム』だけじゃねぇ、『グループ』も『猟犬部隊』も出てくるタイミングが絶妙すぎた……薄々感ずいてたが他の組織にも……―――)
垣根「……」
541 = 536 :
垣根「―――いつからだったか……随分と昔に俺は、全てを失っている」
浜面「……え?」
垣根「知りたがってたろ、俺が闘う理由をよ」
浜面(い、いきなり何言って……!?)
垣根「テメェらと違って今までに俺はそれなりの地獄を見て来たっつー事だ」
滝壺「……」
垣根「闘う理由なんてのはな……それだけで充分なんだよ」
浜面「……なぁ、アンタ……―――」
「あーっ!見つけましたよ、ていとさーんっ!!」
垣根「……」
浜面「げっ」
(あの……ハワイアンな風紀委員は―――!)
542 = 536 :
初春「一体何処行ってたんですかー!?全員分のとばっちり受けたの私なんですからねっ!!」プンスカ
浜面(忘れやしねぇぞ……!あん時、一方通行と一緒にいやがった風紀委員だ……それに、こっちの眼鏡の風紀委員って―――!!)
固法「ヤレヤレ……やっと一人捕まえたわ」ザッ
垣根「……固法さん、アンタもか」
固法「コラ、私に何か言う事はないの?」ムスッ
垣根「ははっ、怒ってる顔でも相も変わらず素敵でいらっしゃる」ニコニコ
固法「ん、ありがと♪……ってこのバカチン、誤魔化そうとしたってそうは―――……む?」ピクッ
浜面(や、ヤバいぞ……この女はヤバい……!!)ドキドキ
滝壺(……しんどい……)ゼーゼー
固法「ていとくん」
垣根「うぃっす」
固法「―――……この二人は?」ギュン
(鼻骨が折れている……そして中指と薬指の脱臼、もう一人の症状は……)
543 = 536 :
初春「はわわ……て、ていとさんまさか……!?」
浜面「い、いや違うんだよこれはだな……!」アセアセ
垣根「あぁ、コイツが無免許運転してやがったから制裁してやったんだよ」ビシッ
浜面「うん、そうそう……―――ってうぉおおーいっ!!?」
(せ、せっかくフォロー入れてやろうと思ったのに……このド外道が……っ!?)
垣根「あぁ?違うのかよ」ギロッ
浜面「本当でず;;」
固法「本当なのね」
初春「だ、だからってこんなボコボコにしなくてもーっ!」ワタワタ
垣根「あれ、鉄拳制裁ってダメなのか?だって一方通行は―――」
初春「一通さんの真似しないでくださーい!!」
544 = 536 :
固法「まったくもぅ……ゴメンなさいね、ウチの後輩ったら血の気が多い子ばっかりだから」
浜面「イエ、デハボクタチハコレデ……」ザッ
固法「待ちなさい」ガシッ
浜面「……」ダラダラ
固法「そこの女の子を背負うにしても、この指じゃ力入らないでしょ?」パシッ
浜面「へ」
…………グキンッッ!!
浜面「アァオゥッ!?」ビクン
固法「痛くなかったでしょ?これで大丈夫っ」ニコッ
浜面(関節技……!?こ、この女……やっぱり本物だ……!!)ゾク…
垣根「何だ今の?」
初春「固法先輩の十八番です~」タハハ
545 = 536 :
固法「本当は此処で補導したいトコなんだけど……どうやら病院に行くのを優先した方が良いみたいね」ゴソゴソ
…………ガチャン
固法「それと……優秀なドクターを紹介するわ、このメモを参考にして頂戴」カキカキ
浜面「……あの~……」
固法「ん?」
浜面「指を治してもらったのには感謝してる」
固法「ん」
浜面「しかもアンタは病院への手配までしてくれようとしてる」
固法「ん!」ニコッ
浜面「それなのにどうして僕は手錠を掛けられているのでせうか……」
546 = 536 :
固法「ちょっと甘いトコ見せると逃げ出す輩が多いからね……ホラ、もう片方はアナタに……」スッ
滝壺(……私、何も悪い事してないのに……)
…………ガチャン
垣根「……面倒くせぇやり方だな」
初春「仕方ないですよー、今は非常事態ですし人員を裂けませんから」
固法「―――これでよし、っと……病院に着いたらメモに書いてる番号に連絡してくれる?部下に鍵を持って行かせるから」
浜面「あ、あぁ……さ、行くか滝壺」スック
(一刻も早く此処から立ち去りてぇよ……)
滝壺「待って、はまづら」
浜面(えぇー……)
滝壺「かきね」
垣根「……?」
滝壺「―――……ありがとう」
垣根「っ……!」
547 = 536 :
浜面(あ……)
滝壺「あの時から、ずっと……言いたかったから」
垣根「……」
滝壺「……」
初春「……ほぇっ?」
滝壺「―――……行こ、はまづら」
浜面「お、おぅ……」ザッ
初春「今の……ど、どういう意味ですか?」
固法「イマイチ話が見えないんだけど……説明してくれる?」
垣根「んー……じゃあ以前路地裏で助けた女の子って設定で」
固法「ふーん……そっか」
初春「でも暴力はダメですよっ!」ビシッ
垣根(―――……クソッタレが)
548 = 536 :
・
・
・
浜面「……良かったのか?」トコトコ
滝壺「何が?」
浜面「いや、本当はもっとアイツと話したかったんじゃないかなーって」
滝壺「どうして?」
浜面「そりゃ……滝壺にとっちゃ、アイツはヒーローなんだし」
滝壺「……はまづらも、カッコ良かったよ?」ギュッ
浜面「そ、そうか?」テレッ
滝壺「うん、かきねの次に」
浜面(Nooooooooooooooooッッ!!!)
滝壺「それにはまづら、何だか逃げたがってたし」
浜面「あぁ……まぁ、風紀委員ってのはスキルアウトの天敵だからなぁ……」
滝壺「……それだけじゃないよね?」
浜面「……良いか滝壺、スキルアウトには『コイツにだけは近付くな』、『コイツを見かけたら武器もプライドも全てを捨ててさっさと逃げろ』、『死にたくなければ抵抗するな』ってェ程の風紀委員や警備員の要注意人物が何人か存在する」
549 = 536 :
滝壺「……」
浜面「そん中でもタチが悪いのが言わずもがな『白髪で紅眼の最凶の風紀委員』、身も心もズタズタに引き裂く『風紀委員の腹黒空間移動系能力者』……しかし、その二人をも震え上げさせるのがさっきの眼鏡の風紀委員長……その通り名は『関節技(サブミッション)』!!」
滝壺「関節技……?」
浜面「あぁ……『透視能力』ってのは人間の筋肉や骨の動き、勿論眼球の向きだって直接視る事ができるわけだ……あの女の恐るべきはソイツを使って相手の次の行動を先読みし、それら全てをカウンターで対処できるレベルのしなやかな体術にある」
滝壺「……何だか地味」
浜面「だが強い、Dr.スランプアラレちゃんで言えば、めちゃんこ強い」
滝壺「……」
浜面「そもそも風紀委員長ってのは風紀委員をまとめる風紀委員で、俺達で言う麦野ポジションでエリートの中のエリートっつーか存在そのものがルールって言うか―――」ウンタラカンタラ
滝壺「はまづら」
浜面「え?」
滝壺「死にそう」
浜面「そ、そうか……うん、そうだよなっ!」アセアセ
滝壺「うん」コクリ
浜面(恋敵はLv5か……喧嘩も能力も適わないかもしんねぇけど……そんな事よりも、まずは滝壺を死なせるわけにはいかねぇんだ……!)
550 = 536 :
浜面(……俺には垣根が言ってた『崩壊』ってのが具体的にどんなのか分かんねぇけど……でも、どうせろくでもない事に決まってる、とにかく滝壺に能力を使わせなきゃ―――)
マヨラ~♪
滝壺「……はまづら、ケータイ鳴ってるよ」
浜面「あぁ悪い、両手塞がってるから取ってくれるか?」
滝壺「うん」ゴソゴソ
コノッテッヲーヒークモノナドイナイ♪
滝壺「……むぎのだ」
浜面「……俺が出る」
滝壺「うん」ピッ
みんなの評価 : ★★
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