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    元スレ垣根「ジャッジメントか……悪くねぇ」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - 浜面 + - インデックス + - オルソラ + - 一方通行 + - 佐天 + - 削板 + - 削板軍覇 + - 垣根 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    701 :

    ロウソク1個1000円で売ってやるよ

    702 :

    なんでもSM用の蝋燭は火傷防止の為に融点低めに作られてるとか
    よかったなおまえら

    703 :

    あえて青雲のローソクを使って待機する!

    704 :

    うわあああああああああああ待たせてごめんよおおおおおおおおおおおおおお三週間ぶりに投下するよおおおおおおおおおおおっっ!!!

    705 = 704 :






        ゴァァァアアアアアアアアアッッッ!!!!


    結標「しぃぃぃぃらぁぁぁぁいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいッッッッ!!!!!」


        ヒュンヒュンヒュッヒュンッヒュンッヒュン…………!!!


    黒子(これは……ま、マズいですの……っ!!)ヒュンッ


        グッッシャァァアアアッッ!!!!


    黒子「―――……間、一髪……」シュタッ
    (精神攻撃が有効と言いましても……少々調子に乗り過ぎたかもしれませんわね)

    結標「う……ァ……!あ、あ、あああああああああああああああああァァああああああああああァあああああああああああああああああ!!!!」

    黒子(空間移動系能力者は似た系統の能力者を転移させられない……この法則が無ければ、私の身体などは今頃空中分解してますの)

    706 = 704 :

    結標「い、い゛い゛……!!ぎ、ぁあ゛……!!!」ガシガシガシ

    黒子(暴走の範囲は彼女を中心に半径約三〇メートル、屋外ならばこれだけ離れれば……しかし、これは……)


        オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ・ ・ ・ ・


    黒子「―――何という……光景ですの……っ!?」ゴクリ
    (酷い……まるでサイクロンの通過痕のような……!!)

    結標「こ……っっっのォォおおおおおおおおおおお逃げるなぁぁあああああああああああああッッ!!!!」

    黒子「お止めなさい……!!そして周りを良く見なさい!!!アナタ……!」

    結標「っ!?」ビクッ


        ヒュンヒュンヒュンッヒュンヒュンッ…………!


    黒子「―――能力が暴走していますのよっ!!?」

    結標「は……ひ……ぃっ!?」

    707 = 704 :




    …………ゴトッ!ゴトンッッ!!


    黒子「……っ!」

    結標「や……いや……ぁっ」ペタン

    黒子(宙を舞っていた器物が落下して行く……)


        ガシャンッガシャッガシャンッッ!!


    結標「はぁ、はぁ……はー……うあ、あぁ……!」ブルブル

    黒子(落ち着いて……頂けましたの……?)ザッ


    …………ヒュンッ


    黒子「大丈夫ですの?結標さ―――」シュタッ

    結標「……ぐ、ぎぎ、い……!!」ギロッ

    黒子「っな……!」ゾクッ


    結標「―――……殺、す」ヨロッ


    708 = 704 :




        ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


    結標「殺す……殺す……っ!!絶、対、殺、す !!!よくも……よくも私を壊してくれたわね!!?」

    黒子「ぅ……」タジ…

    結標「うふ、うふふふふふふひゃははははははは♪ブチ壊してあげる……アナタが私を壊したのだから、私もしっかりお返ししてあげなきゃねぇ……白井さん?」クイッ


        ヒュンッ…………カタンッ


    結標「少し……お話ししましょうか」

    黒子(椅子が……?)

    結標「立ちながらじゃあ辛いでしょう?どうぞ座って頂戴、警棒が無いから転移座標が少しズレちゃったけど……問題ないわよね」

    黒子「……」

    結標「罠だと思ってる?用心深いのね……でも大丈夫よ安心して、そんなくだらない決着は望んじゃいないでしょう?……お、互、い にね」

    黒子「……そう、ですわね」ガタッ

    709 = 704 :

    結標「止血剤……有り難く使わせてもらうわ」ヒョイ

    黒子「あら、アナタの性格ですと絶対に使わないと勝手に思い込んでいたのですが……」

    結標「えぇ、まさか私も真っ昼間の路上でストリップを晒すハメになるとは思いもしなかったわ」ヌギヌギ


    …………パサッ


    結標「『残骸』……と、言っても分からないわよね……『演算中枢(シリコランダム)』でも難しいかな」ヌリヌリ

    黒子「……??」

    結標「知りたがってたわよね、このキャリーケースの中身……この子は破砕された『樹形図の設計者』の大脳部なの」

    黒子「……」

    黒子「……ツ、ツリー……は?」キョトン

    結標「壊れて尚、朽ちて尚、莫大な可能性の残されたスーパーコンピュータの演算中枢……それがこの『残骸』……って言えば?」

    710 = 704 :

    黒子「……ば、かな……だってアレは、今も衛星軌道上に浮かんでいるはずでしょう……?」
    (この女……澄ました顔でサラリと何を言ってますの?)

    結標「馬鹿馬鹿しくって現実味が湧いて来ないかしら?……そうよね、そんな大それた物が破壊されたとなれば、自分達風紀委員の耳に入って来ないハズがない……でもね、これは現実よ」シュビッ

    黒子(写真……?)

    結標「見てみる?学園都市の撃墜レポートの添付資料というヤツなんだけど……」ピシッ


        ヒュルルルルル…………ッ


    黒子「……」パシッ

    結標「……どう?レアでしょ」クスッ

    黒子(そんな物を一体何処から……いえ、今はそんな話を考えるだけ無駄ですの)

    結標「如何かしら?日付を見ても分かる通り、『樹形図の設計者』はと~っくに破壊されているの」

    黒子(しかしコレは……CGでも合成写真でもなく、本当に……!?)

    711 = 704 :

    結標「……御坂美琴」ボソッ

    黒子「っっ!!?」ビクッ

    結標「あの雌狐には本っっ当に手を焼かされたわ……何処から嗅ぎ付けたのか、外部組織と接触した私を執拗に追いかけ回して来るんだもの」

    黒子(どうして……この女の口からお姉さまのお名前が出て来るんですの……!?)

    結標「お陰で一度は手にした『残骸』も『スクール』の連中に奪われるわ、組織を潰されて『グループ』に協力せざるをえなくなるわ……もう散々よ」フゥ

    黒子「一体……どういう……!?」

    結標「御坂美琴も一方通行も大変よねぇ……もし『残骸』を組み直されてしまったら、またあの実験が開始されてしまうかもしれないんだもの」

    黒子(……実、験……)

    結標「……あら、まさかそこまで蚊帳の外ってわけではないんでしょう?何せ白井さん、アナタはあの最凶の風紀委員……一方通行の仲間なのだから」ニヤニヤ

    黒子「……一つ一つ状況を整理して行きましょうか、まず『グループ』や『スクール』……というのは学園都市内の組織名か何かですの?」
    (事は私が思っている以上に複雑に絡みあっているみたいですわね……)

    712 = 704 :

    結標「そうよ、アナタ達風紀委員が表で働く組織ならば……彼らはこの街の裏で暗躍する闇の組織、と言えば分かりやすいわよね」

    黒子「どうしてそのような者に協力を?」

    結標「簡単な事よ、いくら価値ある『残骸』を手に入れても私一人では修復できない……だからそれを組み立てられる技術と知識、そして目的を持つ集団が必要だった」

    黒子「しかし今アナタが『グループ』に所属しているのを見るに……大方、外部組織を聡明かつ行動的な御坂美琴お姉さまに潰されてしまったからだと言った所でしょうか?」

    結標「残念、あの無能共を実際に潰したのは『スクール』の連中よ……そして行き場を失った私達の目の前に現れたのが『グループ』だったの」

    黒子「……私、達?」

    結標「何も気にする事はないわ、私と同じ志を持った仲間の能力者達よ」

    黒子「……成る程、『スクール』から『残骸』を奪い返す為、強力な能力者であり利用価値のあったアナタは招き入れられた……と」

    結標「彼らも学園都市には不満を抱いてるみたいなのよ、表向きは素直に『残骸』の回収作業を進めている……そう、表向きは……ね?」

    黒子「しかし本当は学園都市を出し抜くチャンスをコソコソと伺っている」

    結標「そういう事ね、まぁ私はこの街が……統括理事会がどうなろうが興味はないけど」

    黒子(……やはり、こういった者達を裏で操っているのは統括理事会ですのね……つまり『残骸』を彼らの手に渡すという事は―――)

    結標「……くふっ」クスクス

    黒子「……っ」ゾクッ

    713 = 704 :

    結標「ねぇ……白井さん、ねぇねぇ白井黒子さん、能力ってのは……必ずしもヒトにしか宿らないモノなのかしらね」

    黒子「……なん……?」

    結標「……むかぁ~し昔、ある所に……強大な能力者と組織がアリマシタ」


        ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


    結標「組織はその強大な能力者をどうにか量産できないかを考え、行き着いた先が能力者のクローニング技術でした」

    黒子(クローン……)

    結標「……しかし結果は散々でした、出来上がった哀れな子羊達はオリジナルの力の一%にも満たないクズばかり」

    黒子「何が……言いたいんですの」

    結標「作られた個体達は人工的にオリジナルと全く同じ才能開花を迫られた、それでも結果は追い着かなかった……同じ脳を使って同じ結果が出ないのならば、脳の構造以外の項目が能力開発に関わっているとは思わない?」

    黒子「……まさか」

    結標「そして……もし、その項目を見つけ出す事ができれば……能力の発現に、ヒトの脳を使う必要なんてあるのかしらね」

    714 = 704 :

    黒子「まさかアナタ……そのデカブツに私達と同じような能力が発現するとでも……?」

    結標「機械は所詮機械よ、無理でしょうね……しかし、他の動植物ならどうかしら?」

    黒子「……っ!?」

    結標「私は機械に心を宿そうだなんてメルヘンチックな幻想など抱いちゃいない……でも、コレがあれば『予測』ができる……!そして私は目の前にある全ての可能性に問い掛けるの、人間の代わりに超能力を扱える個体は存在するか否かを……ね?」ニッコリ

    黒子「一体……何の為に……!?」

    結標「白井さん、アナタは初めてその能力を手にした時……どんな気分がしたかしら?」

    黒子「……そんな事―――」

    結標「当たり前すぎて覚えていない?でも……私はね、正直恐ろしかったわ」

    黒子「……っ」

    715 = 704 :

    結標「アナタもさっき言ったわよね?怪物能力『座標移動』、と……そう、怪物なのよ……自分の想像の通りに人すら殺せてしまう、このチカラが」

    黒子(……同じ、ですのね……頑張っても能力を得られなかった無能力者が不良に転落してしまうように……)

    結標「アナタにだってあるんでしょう?自分の能力を使って、誰かを傷つけてしまった事が」

    黒子(強大な能力を持ってしまったが故、その者にしか分からない苦悩や葛藤……お姉さまも、セロリさんも、そしてきっと……ていとさんも……)

    結標「―――そして思ったでしょう?私達は……何故こんな力を宿さなくてはならなかったのか、と」

    黒子(しかし……ですの)キッ

    結標「っ?」

    黒子「結標さん、アナタの思想は大方理解ができましたの……ですがね、それでも『残骸』を組み上げられる事で悲劇が繰り返される可能性が万に一つもある限り……はいそうですのと言って持って行かせるわけには参りませんのよ」

    結標「……それは彼女の為?それとも彼の為?風紀委員の一方通行……?ハッ、何よ……馬鹿馬鹿しいくらいに身勝手じゃない」

    黒子「……えぇ、分かってますの」

    716 = 704 :

    結標「そんなになってまで貫き通すものだと言うの?人殺しの一方通行が……身勝手に思い描く世界を守る事が」

    黒子「分かってますの……確かに身勝手ですのよあのセロリは……!あんな馬鹿げた実験に身を委ね、それで誰も傷付けたくないからだのと……馬鹿の大馬鹿、正に愚の骨頂ですわ!!」

    結標「へぇ、そこまで知ってながら……『絶対能力進化実験』の全貌を知って尚も、まだ彼を仲間だと言い張るのね?」

    黒子「それでもですの……今の彼はきちんと己の能力を正義の為に振るっていますのよ……!?たとえ遠回りになったとしても、それで私達を……この街の人間全てを本気で守ると我々に誓ったのですわよ!!」

    結標「はん、そんな薄っぺらい約束が信じられるだなんて……アナタ達風紀委員のお気楽な思考回路は本当にどうかしてるわ」

    黒子「強大な能力を持ってしまっても、そこで重要なのは『その能力をどう使うのか』ですのよ……!それを振るう方向が間違いでないのならば、何も言いませんわよ私は……っっ!!」

    結標「……っ」

    黒子「そもそも、ですのよ……既に能力を得てしまった我々が新たな可能性を掴んだ所で、一体それが何になると言うんですの……?」

    717 = 704 :

    結標「何って……もしかしたら私達はこんな能力を持たずに済んだかもしれないのよ?……そうよ、それならアイツだって……一方通行だってあんな実験を行わずに済んだのに―――」

    黒子「私はその考えが既に逃げだと言ってるんですのよ……力が恐い?人を傷つけるから欲しくない?口ではそう言っておきながら!人様にこんな傷を負わせたのは一体何処の誰ですのよ!?」

    結標「ぅ……」

    黒子「馬鹿ですのよアナタは!!どうしてその能力を平和利用しようとは思わなかったんですの!!?そんなにチカラが恐いのならば、アナタも風紀委員へと参りなさい!能力の正しい使い方など我々がその腐った性根に叩き込んで差し上げますわっっ!!!」

    結標「うるさい……うるさいッッ!!人殺しの一方通行を風紀委員などに迎え入れてる時点でアナタ達も同罪なのよ!この……偽善者っ!!」

    黒子「結標さん、アナタ……ッッ!!」ギリッ

    結標「アハ、アハハっ!!垣根帝督にしたってもそうよ……私はアイツを何度も運んだ事があるわ!あの人の所へと……窓もドアも無いビルへとね!!」

    黒子「ッッ!?」
    (窓もドアも無いビル……学園都市統括理事長の根城……!?しかしそれは噂の範疇だと……)

    718 = 704 :

    結標「あそこに招かれるのは、この街の運命を左右する程の有力者ばかり!アイツはいつもあの人を喰い殺すように見ていたわ……」

    黒子(そんな……ていとさんが……?)

    結標「だから私には分かる!!そんな男が……一介のお人好しな風紀委員であるわけがないのよっっ!!!」

    黒子「……それでも、私は……あの殿方が本当の悪に身を染めてしまっているとは、とてもとても思えませんわ」

    結標「あらあら白井さん、引くに引けなくなっちゃったのかしら?失望しちゃったわ……私はアナタをもう少し賢い人間だと思っていたんだけど」

    黒子「……」

    結標「んっふ……?垣根帝督、Lv5、『残骸』、風紀委員……!?ふ、ふふふ……♪そうだったのね……!まさかあの女が言ってた……『スクール』のリーダーってのは―――」

    黒子「風紀委員になって……私は今まで沢山の人間を見て来ましたもの」

    結標「ん……は?」

    黒子「上は超能力者から下は無能力者まで……捕らえた不良共でさえ、根っからの悪党など……唯の一人もいなかったですの」

    結標(コイツ……まだ戯言を……!!)イラッ

    719 :

    超電磁鵬opが再生される・・・黒子さんカッコいいですの!!

    720 = 704 :

    黒子「大体眼を見れば分かってしまうんですのよ、その者の内に秘めているモノが……彼も心の何処かにきっと……まだ、迷いがあるんですのよ」

    結標「分からないの……!?アナタ達は騙されているのよ?利用されているのよっ!?あの男に……!垣根帝督に……っっ!!!」

    黒子「えぇ……そうでしょうね、初春はともかく……先輩もセロリさんも私も、本当はとっくに気付いてたのかもしれませんわ……しかし、きっとそう思いたくはなかったんですのよ」

    結標「どう……して……っ!?」プルプル
    (意味が……分からない……!!)


    黒子「だって我々は……仲間、なんですもの」ニコッ


    結標「どうして……どうしてそんな事が言えるのよ……?彼らは超能力者なのよ!?私達以上のバケモノなのよ!!?」

    黒子「結標さん……」

    結標「いつまた自分達に危害を加えるかも分からないのに!危険な存在なのに……っ!!どうして……どうしてそんな彼らを信じられるのよッッ!!?」

    721 = 704 :

    黒子「……」

    結標「ッッ……!!何とか言ったらどうなの……!?黙るな……気持ちが悪いのよっっ!!!」

    黒子「……」

    結標「……こ、この……っ!!」ギリッ

    黒子「……当たり前、でしょうに……」ボソッ

    結標「……!?」

    黒子「超能力者は怪物、バケモノ……その考えがアナタの中から消えて無くならない限りは、理解する事など到底不可能かと思われますわ」

    結標「っな、にぃ……!?」

    黒子「何処の誰が、どんな力を有していようが……我々と同じ人間である事に変わりはないでしょう……?」

    結標「ぁ……」


    黒子「―――……我々ジャッジメントが人を信じずして、一体誰が人を信じると言うんですの?」


    結標「……っ」

    黒子「彼らがまた迷い、仮に道を踏み外してしまったとしましょう……その時はひっぱたいて、お説教して、正しい道へと後押ししてやる……それが風紀委員のお仕事なんですのよ」

    結標「……」

    黒子「……結標さん、人間以外の生物に能力の発現は有るか否か……仮にアナタがその答えを見出だし、これからの子供達の為に可能性を追求すると言っていたならば……私は素直に涙を流し、賛同していたかもしれませんわね」


    結標(……そう、か……)

    722 = 704 :



    …………ドッ


    黒子「……今からでもアナタを、いつもの日常へと返して差し上げますわ」スック

    結標(この子は……白井黒子は強い、私なんかとは……心も、身体も……)


    …………ドッ、ドッ、ドッ、ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ ドッ


    黒子「―――誰かが願い……そして、誰かが築こうとしている世界へと」

    結標(仲間を信じる、誰かの為なら闘える……それがジャッジメント、白井黒子の真の強さ……)

    黒子「その為には、哀しみの連鎖を生む……その『残骸』は必要の無い物ですのよ」

    結標「……それでも、私は負けるわけには行かない」スッ


    …………ヒュンッ


    結標「―――負けられない理由があるッッ!!!」パシッ
    (仲間……人質として学園都市に捕らえられた私の同志達)

    黒子(ステッキを……警棒の代わりに……?)

    結標(……そう、彼らを救い出すまで……私は……っ!!)キッ

    723 = 704 :




        ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


    黒子「……飛ぶ気、ですのね」
    (眼の色が変わった……)

    結標「えぇ」クルクルクルッ


    …………ビシィッ!!


    結標「―――……悪いけど、全力で行かせてもらうわ」

    黒子(迷いを……捨てた?)ゴクッ

    結標(生憎……これが今の私に求められているリーダー性なのよ)クスッ

    724 = 704 :



        ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


    黒子「あらやだ、いけませんわ……少々お喋りが過ぎてしまいましたかしら?」

    結標「そうね」

    黒子「早くしないと……彼らが来てしまいますわね」

    結標「御託は良いわ……さっさと終わりにしましょ」

    黒子「……」

    結標「……ねっ?」ニッコリ

    黒子「……ふっ」

    結標「……」

    黒子「……いざ、参りますわ―――」ザッ


        ゴッッシャァァアアア!!!!


    結標「アッハハハハハハハ!!!合図など必要あるかしら……ねええええええぇ白井さああああああんっ!!?」クルクルクルッ
    (まだよ……まだ、足りないッッ!!)


        ヒュンヒュンヒュンッ…………グシャッ!!!ゴシャグジャッッ!!!!


    結標「―――……だってそうでしょう?何せ私達は……これ程まで不意打ちに長けた能力を持ってしまったのだから」

    725 = 704 :




      「……ですわよねぇ」


    結標「ッ!?」バッ

    黒子「何度も何度も押し潰すような攻撃ばかり……パターンですのよ、目を瞑ってても避けられますわ」

    結標「っ……本っっ当に憎らしい子―――!!」スッ

    黒子「結局は当たらなければ意味は成しませんのよっ!!」ヒュンッ

    結標「……チ!」キョロキョロ
    (消えた……!後ろ?上!?否……一体何処へ―――!?)ハッ


    …………シ―――ン…………


    結標(攻撃が来ない……まさか隠れたつもり!?このまま時間稼ぎを―――)

    結標(……いえ、そんな結末は彼女自身も良しとはしていない……つまり)ゾクッ

    結標(このままでは……狙撃される!?留まるのはマズイ……!!)タタッ


        オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ・ ・ ・ ・


    黒子(えぇ……分かってますわね、ですからご自分の脚で逃げ惑いなさいな?)シュタッ

    726 = 704 :

    黒子(何せこれ程の深手、フルパワーで動けるのは……)ササッ

    結標(―――保って十秒、それが限界か……っ!)ギリッ


    …………10


    黒子(しかしそれは同時に……)スッ

    結標(彼女とて状況は同じという事よっ!!!)ピタッ

    黒子「っ?」
    (立ち止まった……?まさか諦め―――)


        9


    結標「『座標移動』を……舐めるなああああああああああああああッッ!!!!」


        ガオンッッ!!!!


    黒子「ッッ!!」

    727 = 704 :

    結標「アハハハハハハハッッ!!!だから言ったでしょう!?如何に上手く、何処に隠れようが……『座標移動』には無意味なのよッッ!!」


        ガオンッッ!!ガオッッ!!!ガオオッッ!!!!


    黒子(無差別に空間を抉り取って……!!ここら一帯をサラ地にでも変えるつもりですの!?)


        8


        ガオンッッ!!!


    黒子「っ!しまっ……」

    結標(見つけたわ……!)ニイッ


        7


    黒子「チイィ!!」ザッ

    結標「逃がさないッッ!!!」シュビッ


        ヒュンッ…………ゴトンッッ!


    黒子「っ!?」ビクッ
    (目の前に消火器!?転位ミス……のわけがありませんの!これは―――!!)


        ブシュゥゥアアアアアアアアアアアアアア!!!!


    黒子「わぷっ!?」ボフッ!

    728 = 704 :



        6


    結標(さぁどうかしら?視界を奪われる……という事は、空間移動系能力者にとって最も恐ろしい事態なのよねぇ……)ニヤニヤ


        ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


    黒子「ゲホッ……!」キョロキョロ
    (やられた!このままでは……!!)


        5


    結標(周りが全く見えない……これでは下手に転位すれば自滅に繋がり―――)


        4


    黒子(かと言って……煙が晴れるのを待ってる内に『座標移動』で潰されてしまう……!!)


        3


    結標(今の彼女は袋の鼠……脱出するなら……上しかない!!)バッ

    729 = 704 :

    黒子(目測修正……ですのっ!!)ザッ

    結標「―――……ふ、うふふふふふふ……っ!!」ニヤリ
    (飛ぶ先が分かっていれば……当てられる!!)


        2


    …………ヒュンッ


    黒子「……くっ!?」
    (やはり……待ち構えて……!!)

    結標「……勝った……!!」スッ
    (彼女は連続で転位する場合、インターバルが最低でも一秒以上は必要……)


        1


    黒子(やられる……っっ!!?)

    結標「これで終わりよ……!!白井さ―――!!!」


        バラアァァッ!!!


    結標「っな……ッ!?」ビクッ

    730 = 704 :




        バラバラバラバラ…………ッッ


    結標(ルーズ……リーフ……?)ポカーン


        0


    結標「……そんな、嘘よ……だって、今……彼女は―――」


        ザクッッ!!!


    結標「っぎいぃ!!?」ズキン
    (な……に……っ!?)


        「飛ばれると厄介ですので……少々手荒な手段を取らせて頂きましたわ」


    結標「っ……!」ビクン

    黒子「はー……はー……勝負有り、ですわね……少しでも動けば……ダーツが首を貫きますの」チキッ

    結標「ぐ……っ」ズキズキ
    (脚をブチ抜かれた……これではもう……!!)

    黒子「私の転位後の隙を狙うまでは良かったのですが……痛っ、どうやらお互い……傷口が完全に開いてしまったみたいですわね」ボタボタ

    結標「おかしい……アナタは……手に触れた物体しか転位できないハズ、よ……あの、紙束はどうやって……?」

    黒子「……」

    結標「はぁっ、物体に触れずに転位を……?アナタまさか……この土壇場で能力進化(レベルシフト)を―――!!?」

    731 = 704 :

    黒子「……いいえ、まだ私はLv4……手に触れた物体しか転位する事はできませんわよ」

    結標「だからおかしいと言っているのよ……!確かに鞄しか持っていなかった……取り出す余裕なんて……!!」

    黒子「えぇ……確かにのんびりと取り出している時間など皆無でしたわ、しかし……中身をそのままに、鞄だけを転位すればどうでしょうね?」

    結標「鞄……だけ、ですって……?そんな事―――」

    黒子「鞄だけを転位し、中身を取り出す……私の『空間移動』ならば、不可能ではないですのよ」

    結標「……!!」

    黒子「同じ空間移動系能力でも、繊細な制御が困難な『座標移動』では……難しい芸当になってしまうのかもしれませんがね」

    結標「く……っ」

    黒子「……さぁ、終わりですの……凡俗な私に倒される事によって、己の凡俗っぷりを存分に自覚しなさい!!」

    結標「……ならば……」ボソッ

    黒子「……?」


    結標「―――……ならば、その期待を裏切れれば私の勝ちかしらね……?」ニタァッ


    732 = 704 :

    …………ヒュンッ


    黒子「な……っ!?」
    (消え―――)


        ヒュガッッ!!!


    黒子「ぎ……っあ……!!?」ズキッ!

    黒子「―――そん、な……!!」ガクンッ
    (ステッキを……足の甲に……ッ!!)


        「私の勝ちね……白井さん」


    黒子「結標……さん……!」
    (地面に突き刺さって抜けない……動けない……!!)

    結標「はぁっ、はぁっ……私を拘束した時点で、アナタはさっさと『残骸』を破壊するべきだったのよ……それなら、こんな目に会わずに済んだのに……!!」

    黒子「あ、ら……まだアナタに、必要だったんですの?それ……」ググ…

    結標「も、もう……立ち上がらない方が良いわ」ハァ…ハァ
    (お願いだから……もう、来ないで……!)

    黒子「っ……!あ、アナタ……まだ、ご自身の異変に気が付いていませんの?」

    結標「え……?」

    733 = 704 :

    黒子「転位ミス、ですのよ……ご自分の……片足が……」

    結標「……っ?」チラッ

    黒子「―――アスファルトに……埋まってしまっている事に……っっ!!」


    …………ドクンッッ!!


    結標「……ヒ……!!?」ゾワッ

    黒子(怯んだ!?今しか……ないですの!!)ガシッ

    結標「いやっ!いやっ!!い……やぁぁぁぁ……っ!!!」ガタガタ
    (違う……違う……!!恐れるな、眼を……背けるな……!!)

    黒子「痛ぅっ……ァァァああああああああああああああっっっ!!!!」グイッ


    …………ズボッッ!!


    黒子「はぁ……!ふぅ……!!こ……こんな、モノぉぉおおおおおおおっっ!!!」ポイッ


    …………カラカラカランッ


    734 = 704 :

    結標(此処で退けば……もう、勝てないのよ……っ!!)

    黒子(結局……最期に頼れるのは……己の拳のみ!!)グッ

    結標(だから……前、へ……ッッ!!)キッ


    …………ドクンッッ!!


    結標「―――……超える」ボソッ


    黒子「っ!?」

    結標「私は超えてみせる!!この……クソ忌々しい!傷の全てをっっ!!!」グンッ!


    …………ベリベリベリイィッッ!!


    黒子(引き抜いた!?しかし……)

    結標「しら……ィィィいいいいいいいいいいいいいいいいッッ!!!」ダッ!

    黒子「お互い……もう後には引けませんのよっっ!!!」ザッ


        ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・


    結標「う……ああああああああああああああああああああッッ!!!!」

    黒子「ああああああああああああああああああああッッッ!!!!」


        ッッパァァアアアアアン!!!!


    735 = 704 :

    黒子「……っ!!?」ビクン

    結標「……か、っは……!!?」コフッ


        「―――……ぎはっ♪」


    黒子(な……何、ですの……?……一、体―――)ガクンッ


        ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・


        「……ミサカは『残骸』の行方なんかに興味はない、そういう風なオーダーはインプットされていない……ミサカの目的は第一位の抹殺のみ」


    結標(な、なに……ィ!?)ズルッ


        「それでも『残骸』を使ってアイツを地獄に落とせるのなら、ミサカは自分勝手に興味持っちゃうかもしんないね☆」


    黒子「お……姉、さま……?」グラ…ッ


    …………ドサッ


    番外個体「お姉さま(オリジナル)程の出力はないけど、ミサカだって二億ボルトぐらいまでなら何とかなるんだし……大体Lv4ぐらいになるのかな」ニタニタ


    736 :

    あれ? 黒子っていつ一方さんの実験のこと知ったの?
    前スレ見てもこのスレ見ても見当たらないんだが

    737 = 704 :




        「しっかし現実ってなァ厳しいよなぁー、せっかく死力を削り合って決着付けようってんのにこうなっちまうんだからよー?……バーカ、そんなモンは少年漫画の中だけにしとけ」ザッザッ


    番外個体「むっふふ♪二連ヒットだよー木原サン、ミサカの射撃技術も上達したでしょ?」ニヤニヤ

    木原「あぁ~ん?調子ィ乗ってんじゃねぇぞ人形が、コイツらまだ生きてんじゃねぇかよ……俺なら二人まとめて脳髄ブチ抜けてるっつの」ザッ

    番外個体「うぅ~ん……殺しの技術って楽しいケド、案外難しいんだね」

    木原「あー、もっともっと人をブチ殺さなきゃいけねぇなァ……まぁそりゃ後だ、とにかくこれで―――」パシッ


    黒子(一方、通行……垣根……帝督……)


    番外個体「……『残骸』、ゲ~ットォ♪」ニヤリ

    738 = 704 :

    長かった


    うん、長かったね、三週間っていう間が


    そして今回の投下で>>1が成長したのはっ!

        ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・ ・ ・ ・



        ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・ ・ ・ ・

    に加えて

        オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ・ ・ ・ ・

    が登場しました!!少年漫画SSじゃ効果音って大事だよね、今回使いすぎで違和感アリアリアリアリアリーデヴェルチだね!


    さて、遂にあわきんと黒子さんがリタイアしました!番外個体も木原サンも久しぶりの登場だったよね!カーチャン嬉しいよオヨヨ


    んじゃ次回もお楽しみに!


    >>736
    それは後々分かるから見ててくだしぃ><

    739 :

    >>738
    アリーヴェデルチ、な

    740 :

    この二人はマジで空気読めよ

    741 :

    木原くンまじ外道

    742 :

    >>740
    そういうなって、ヒーローは常に逆境で無ければならないもんだぜ

    743 :

    あの音は何かと思ったら効果音かよwwwwww
    ちょっと状況がわかりにくかったけどバトル面白かった!
    しかし登場人物がどんどん増えていくなwwww

    744 :

    少年漫画SSにちょっとワロタ
    しかし木原くンと番外個体が悪役してるなぁ
    一方通行まじがんばれ

    おっつー

    745 :

    効果音迷ったらとにかく『ドン!』を出しとけ

    746 :

    擬音とセリフだけだと、何が起きてるのか全くわかんねえ。
    もしかしたら、二人でテレビ見ながら会話していただけかもしれん。

    747 :

    これで全く分からないならそれはもうお前の読解力がゼロとしか言いようがない



    ってそれコピペだろ、突っ込んじゃったじゃないか

    748 :

    さすが木原くン、ヒーローの口上中に脳天ブチ抜きそうな外道

    749 :

    黒子イケメンすぎ惚れた

    750 :

    あわきん…


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