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元スレ武内P「便秘、ですか」
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美波「それじゃあ、媚薬担当の子達、報告をお願い」
武内P「何をしてるんですか」
かな子「プロデューサーさん、あんまり効かないみたいなの」
武内P「もう、差し入れは二度と口にしません」
智絵里「体が大きいから……なのかな」
武内P「今、立派に産んでくれた両親への感謝が止まりません」
杏「面倒だから、直接血管にぶちこもうよ~」
武内P「謎の積極性を発揮しないでください」
武内P「何をしてるんですか」
かな子「プロデューサーさん、あんまり効かないみたいなの」
武内P「もう、差し入れは二度と口にしません」
智絵里「体が大きいから……なのかな」
武内P「今、立派に産んでくれた両親への感謝が止まりません」
杏「面倒だから、直接血管にぶちこもうよ~」
武内P「謎の積極性を発揮しないでください」
美波「お薬の濃度が足りないんじゃない?」
かな子「像でも一発で赤玉出る濃さだよ~」
武内P「殺す気ですか」
智絵里「これ以上は……固形になっちゃいます」
武内P「現時点でもドロッドロじゃないですか」
杏「いっそ飴にしてさ、直接尻にぶちこもうよ~」
武内P「せめて口からにしてください」
かな子「像でも一発で赤玉出る濃さだよ~」
武内P「殺す気ですか」
智絵里「これ以上は……固形になっちゃいます」
武内P「現時点でもドロッドロじゃないですか」
杏「いっそ飴にしてさ、直接尻にぶちこもうよ~」
武内P「せめて口からにしてください」
美波「媚薬アイランドも駄目か……」
武内P「なんですか、その狂気の島は」
美波「どうして媚薬が効かないんですか?」
武内P「スタドリを飲んでいるからかと」
美波「スタドリを飲まないという選択肢は?」
武内P「私の中から、完全に消滅しました」
CPアイドル達「……」ジッ
武内P「私が悪い感じで睨まないでください」
武内P「なんですか、その狂気の島は」
美波「どうして媚薬が効かないんですか?」
武内P「スタドリを飲んでいるからかと」
美波「スタドリを飲まないという選択肢は?」
武内P「私の中から、完全に消滅しました」
CPアイドル達「……」ジッ
武内P「私が悪い感じで睨まないでください」
美波「それじゃあ、ふれあい担当! お願い!」
武内P「急に、ほのぼのしたネーミングになりましたね」
莉嘉「ハーイ☆ 多分、右の乳首の感度は上がったよ☆」
みりあ「はいはーい! みりあは、左の乳首ー!」
武内P「何をしているんですか」
きらり「二人共! ちゃんとバランス良くしないと、メッ、だゆ☆」
莉嘉・みりあ「はーい!」
武内P「一体、いつの間に」
武内P「急に、ほのぼのしたネーミングになりましたね」
莉嘉「ハーイ☆ 多分、右の乳首の感度は上がったよ☆」
みりあ「はいはーい! みりあは、左の乳首ー!」
武内P「何をしているんですか」
きらり「二人共! ちゃんとバランス良くしないと、メッ、だゆ☆」
莉嘉・みりあ「はーい!」
武内P「一体、いつの間に」
美波「それじゃあ、三人には引き続き頑張って貰おうかな!」
武内P「やめさせてください」
莉嘉・みりあ・きらり「はーい!」
武内P「やめてください」
美波「プロデューサーさん! 乳首だけでイケるようになりましょう!」
武内P「なりたくありません」
CPアイドル達「?」
武内P「キョトンとしないでください」
武内P「やめさせてください」
莉嘉・みりあ・きらり「はーい!」
武内P「やめてください」
美波「プロデューサーさん! 乳首だけでイケるようになりましょう!」
武内P「なりたくありません」
CPアイドル達「?」
武内P「キョトンとしないでください」
美波「それじゃあ、お色気担当!」
武内P「あまりにも直接的すぎるネーミング」
みく「遂に、みく達の出番にゃ!」
李衣菜「最高にロックな誘惑したよ!」
武内P「あまりにも壊滅的な人選」
美波「それじゃあ、引き続き頑張ってね!」
武内P「報告すら聞かないのなら、何故担当に?」
武内P「あまりにも直接的すぎるネーミング」
みく「遂に、みく達の出番にゃ!」
李衣菜「最高にロックな誘惑したよ!」
武内P「あまりにも壊滅的な人選」
美波「それじゃあ、引き続き頑張ってね!」
武内P「報告すら聞かないのなら、何故担当に?」
美波「それじゃあ、最後は私達の報告ね」
武内P「恐ろしいです、とても」
蘭子「ふっふっふ! 我が衣は、戦装束へとなった!」
武内P「最近、少し露出が増えましたね」
アーニャ「ダー。スカートを2センチ、短くしました」
武内P「気づきませんでした」
美波「私は、下着がちょっとセクシーになったの!」
CPアイドル達「おー!」
武内P「あの……いえ、何でもありません」
武内P「恐ろしいです、とても」
蘭子「ふっふっふ! 我が衣は、戦装束へとなった!」
武内P「最近、少し露出が増えましたね」
アーニャ「ダー。スカートを2センチ、短くしました」
武内P「気づきませんでした」
美波「私は、下着がちょっとセクシーになったの!」
CPアイドル達「おー!」
武内P「あの……いえ、何でもありません」
美波「どうですか? 快楽落ちしそうですか?」
武内P「いえ、私はプロデューサーですから」
CPアイドル達「くっ……!」
武内P「媚薬を盛るのも、勝手に開発するのも、やめてください」
CPアイドル達「……」
武内P「そして、痴女も」
CPアイドル達「痴漢」
武内P「……痴漢も駄目です、絶対」
武内P「いえ、私はプロデューサーですから」
CPアイドル達「くっ……!」
武内P「媚薬を盛るのも、勝手に開発するのも、やめてください」
CPアイドル達「……」
武内P「そして、痴女も」
CPアイドル達「痴漢」
武内P「……痴漢も駄目です、絶対」
武内P「そもそも、何故私を快楽落ちさせようなどとなったのですか」
CPアイドル達「……」
武内P「そんなに、私がアヘる滑稽な姿を見たかったのでしょうか」
CPアイドル達「……」
ちひろ「待ってください、プロデューサーさん」
武内P「千川さん」
ちひろ「半分はそうです」
武内P「最悪です」
CPアイドル達「……」
武内P「そんなに、私がアヘる滑稽な姿を見たかったのでしょうか」
CPアイドル達「……」
ちひろ「待ってください、プロデューサーさん」
武内P「千川さん」
ちひろ「半分はそうです」
武内P「最悪です」
ちひろ「でも、もう半分は違うんです」
武内P「……聞かせてください」
ちひろ「皆、プロデューサーさんがどんな風に感じるのか気になっただけなんです」
武内P「聞かなかった事にします」
みく「ううん! みくは、自分を曲げないよ!」
武内P「……」
ドンッ!
みく「っ!?」ビクッ!
CPアイドル達「壁ドン……!?」
武内P「……聞かせてください」
ちひろ「皆、プロデューサーさんがどんな風に感じるのか気になっただけなんです」
武内P「聞かなかった事にします」
みく「ううん! みくは、自分を曲げないよ!」
武内P「……」
ドンッ!
みく「っ!?」ビクッ!
CPアイドル達「壁ドン……!?」
みく「ぴ、Pチャン……あの、近い……///」
武内P「前川さん?」
みく「な、何……?///」
武内P「エッチな猫には、お仕置きが必要ですか?」
みく「……♡」ジュンジュワー!
……バタリッ
みく「♡」ビクンッ!ビクンッ!
CPアイドル達「!?」
武内P「意外かも知れませんが……」
CPアイドル達「……」
武内P「私はSです」
CPアイドル達「!!?」
武内P「前川さん?」
みく「な、何……?///」
武内P「エッチな猫には、お仕置きが必要ですか?」
みく「……♡」ジュンジュワー!
……バタリッ
みく「♡」ビクンッ!ビクンッ!
CPアイドル達「!?」
武内P「意外かも知れませんが……」
CPアイドル達「……」
武内P「私はSです」
CPアイドル達「!!?」
・ ・ ・
CPアイドル達「♡」ビクンッ!ビクンッ!
武内P「……――さて」
ちひろ「……!」
武内P「千川さん、残るは貴女だけです」
ちひろ「……ふ、ふふふっ」
武内P「何が、おかしいのでしょうか?」
ちひろ「プロデューサーさん、一つ言っておきます」
武内P「……」
ちひろ「私はMです。しかも、ドのつく程の」
武内P「聞く必要は無かったようですね」
CPアイドル達「♡」ビクンッ!ビクンッ!
武内P「……――さて」
ちひろ「……!」
武内P「千川さん、残るは貴女だけです」
ちひろ「……ふ、ふふふっ」
武内P「何が、おかしいのでしょうか?」
ちひろ「プロデューサーさん、一つ言っておきます」
武内P「……」
ちひろ「私はMです。しかも、ドのつく程の」
武内P「聞く必要は無かったようですね」
ちひろ「いいえ、聞いてください」
武内P「聞きません」
ちひろ「痴漢されるシチュ、大好物なんです」
武内P「そうですか」
ちひろ「そんな感じで、お願いしまぁす♡」
武内P「では、後片付けをお願いします」
ちひろ「えっ、あっ、ちょっと待っ」
ガチャッ…バタンッ
ちひろ「……痴漢では、いけませんか」
ちひろ「放置プレイなので、まあこれはこれで♡」
CPアイドル達「♡」ビクンッ!ビクンッ!
おわり
武内P「聞きません」
ちひろ「痴漢されるシチュ、大好物なんです」
武内P「そうですか」
ちひろ「そんな感じで、お願いしまぁす♡」
武内P「では、後片付けをお願いします」
ちひろ「えっ、あっ、ちょっと待っ」
ガチャッ…バタンッ
ちひろ「……痴漢では、いけませんか」
ちひろ「放置プレイなので、まあこれはこれで♡」
CPアイドル達「♡」ビクンッ!ビクンッ!
おわり
お風呂後に>>512書きます
クリスマスなので、ちょっと長めのにします
クリスマスなので、ちょっと長めのにします
「えっ!? プロデューサーって、結婚してるの!?」
えええ!? マジで!?
思わず声をあげちゃったけど……誰だってそうするよね!?
だって、プロデューサーだよ!? プロデューサー!
「はい……しています」
自分でも、自分が結婚しているのに違和感があるとわかるんだろうね。
だって、いつもの右手を首筋にやる癖が出てるもん。
「どんな人!? 美人!? 歳は!?」
「ほ、本田さん……!?」
私の勢いに驚いたのか、プロデューサーはたじろいだ。
でも、しょうがなくない?
こんなの、シンデレラプロジェクト結成以来の大ニュースだもん!
いやー! 今まで、どうせ結婚どころか恋人も居ないだろうと思ってたよ!
「そう、ですね……」
しっかし、相変わらず笑うの下手だなぁ。
苦笑いすら下手だったら、奥さんとはどんな風に接してるんだろ?
奥さんも無表情とか? うっわ、それはそれで見たい!
「とても……――綺麗な人ですよ」
奥さんの事を語るプロデューサーの表情は、今まで見たどんな顔より優しかった。
だから、変に盛り上がっていたのが急に恥ずかしくなって、
「あ……はい」
気の抜けた返事になっちゃったよ。
・ ・ ・
「まあ、貴女……諸星きらりちゃん?」
「うにゅ?」
事務所に向かう途中、と~ってもキレイな人に声をかけられたにぃ。
どこかで見た気がすゆんだけど……どこだっけ~?
わからないけどぉ、ご挨拶☆
「おはようございま~す☆」
「あっ、ごめんなさいね、急に声をかけちゃって」
きらりが挨拶したら、キレイなお姉さんもぉ、
「――おはようございます」
と~ってもキラキラした笑顔で、挨拶してくれたゆ!
そしたらね、お姉さんの後ろから、ちらっちらってコッチを見てる子が顔を出したの。
その子は、きらりからしたらと~っても小さくて、きゃわゆくて、見てるだけでハピハピしちゃう☆
「ほら、ご挨拶。おはようございます、って」
お姉さんは、その子にご挨拶しなさ~い、って言ったけど、その子はもっと隠れちゃった!
にょわ~……きらりがおっきくて、怖くいのかなぁ。
「……ん? なあに?」
「……」
お姉さんが、服をちょいちょいって引っ張られて、コショコショ話を二人は始めちゃった。
ごめんねぇ、きらり、ちょ~っとおっきぃから怖かったんだよね~?
「……うふふっ! この子ったら、もう!」
そしたらね、お姉さんが、さっきよりももっとも~っとキラキラした笑顔をしたにぃ。
「きらりちゃんが可愛くて、恥ずかしくて挨拶出来ないんですって!」
「う……うっきゃ~っ!? き、きらりも照れちゃうにぃ!☆」
きらりがそう言うと、また隠れちゃった!
でもでも、と~ってもきゃわゆいにぃ☆
「まあ、貴女……諸星きらりちゃん?」
「うにゅ?」
事務所に向かう途中、と~ってもキレイな人に声をかけられたにぃ。
どこかで見た気がすゆんだけど……どこだっけ~?
わからないけどぉ、ご挨拶☆
「おはようございま~す☆」
「あっ、ごめんなさいね、急に声をかけちゃって」
きらりが挨拶したら、キレイなお姉さんもぉ、
「――おはようございます」
と~ってもキラキラした笑顔で、挨拶してくれたゆ!
そしたらね、お姉さんの後ろから、ちらっちらってコッチを見てる子が顔を出したの。
その子は、きらりからしたらと~っても小さくて、きゃわゆくて、見てるだけでハピハピしちゃう☆
「ほら、ご挨拶。おはようございます、って」
お姉さんは、その子にご挨拶しなさ~い、って言ったけど、その子はもっと隠れちゃった!
にょわ~……きらりがおっきくて、怖くいのかなぁ。
「……ん? なあに?」
「……」
お姉さんが、服をちょいちょいって引っ張られて、コショコショ話を二人は始めちゃった。
ごめんねぇ、きらり、ちょ~っとおっきぃから怖かったんだよね~?
「……うふふっ! この子ったら、もう!」
そしたらね、お姉さんが、さっきよりももっとも~っとキラキラした笑顔をしたにぃ。
「きらりちゃんが可愛くて、恥ずかしくて挨拶出来ないんですって!」
「う……うっきゃ~っ!? き、きらりも照れちゃうにぃ!☆」
きらりがそう言うと、また隠れちゃった!
でもでも、と~ってもきゃわゆいにぃ☆
・ ・ ・
「えーっ!? Pくんって、結婚してるの!?」
グループLINEが来てチョービックリだよ!
未央ちゃんが言うには、Pくんデレデレしてたって!
アタシというものがありながら……Pくんの浮気者!
「あれ? 莉嘉、アンタ知らなかったの?★」
「お姉ちゃん、知ってたの!?」
「まーね。伊達に先輩アイドルやってないって★」
がーん! お姉ちゃんが知ってたのに、アタシは知らなかったなんて!
Pくんは、アタシの担当プロデューサーなんだよ!
「ヒドーイ! 知ってたなら、教えてくれても良かったじゃん!」
「いやいや、普通は知らないと思わない……って、アイツなら自分から言わないか」
「奥さんも恋人も居ないからチャンスだと思ってたのに~!」
「チャンスって……一体、何の話してるの?」
そんなに決まってるじゃん☆
もー、だからお姉ちゃんはカレシ出来ないんだよー。
「もちろん! Pくんのおヨメさんの話!」
「……莉嘉、ちょっと来な」
「? 何~?」
お姉ちゃんは、スマホを操作してチョイチョイと手招きしてきた。
何? 何か、面白いものでも見せてくれるのカナ。
「この人が、アイツの奥さん」
「……! ヤバ……チョー美人じゃん……!」
そこに映ってたのは、見たこともない位キレーな人だった。
神秘的、って言ったら良いのかな……うーん、わかんないよー!
とにかく、すっごい美人!
「この人、元モデルでさ。今でもたまーに仕事してるみたいだよ」
「ホント!? じゃあじゃあ、お姉ちゃんが一緒になったらサイン貰ってきてよ!☆」
「……アンタ、現役のアイドルでしょ? 普通逆じゃない?」
あ……そっか☆
「えーっ!? Pくんって、結婚してるの!?」
グループLINEが来てチョービックリだよ!
未央ちゃんが言うには、Pくんデレデレしてたって!
アタシというものがありながら……Pくんの浮気者!
「あれ? 莉嘉、アンタ知らなかったの?★」
「お姉ちゃん、知ってたの!?」
「まーね。伊達に先輩アイドルやってないって★」
がーん! お姉ちゃんが知ってたのに、アタシは知らなかったなんて!
Pくんは、アタシの担当プロデューサーなんだよ!
「ヒドーイ! 知ってたなら、教えてくれても良かったじゃん!」
「いやいや、普通は知らないと思わない……って、アイツなら自分から言わないか」
「奥さんも恋人も居ないからチャンスだと思ってたのに~!」
「チャンスって……一体、何の話してるの?」
そんなに決まってるじゃん☆
もー、だからお姉ちゃんはカレシ出来ないんだよー。
「もちろん! Pくんのおヨメさんの話!」
「……莉嘉、ちょっと来な」
「? 何~?」
お姉ちゃんは、スマホを操作してチョイチョイと手招きしてきた。
何? 何か、面白いものでも見せてくれるのカナ。
「この人が、アイツの奥さん」
「……! ヤバ……チョー美人じゃん……!」
そこに映ってたのは、見たこともない位キレーな人だった。
神秘的、って言ったら良いのかな……うーん、わかんないよー!
とにかく、すっごい美人!
「この人、元モデルでさ。今でもたまーに仕事してるみたいだよ」
「ホント!? じゃあじゃあ、お姉ちゃんが一緒になったらサイン貰ってきてよ!☆」
「……アンタ、現役のアイドルでしょ? 普通逆じゃない?」
あ……そっか☆
・ ・ ・
「おはようございます」
「お……おはようございます」
事務所の中庭にある芝生で四葉のクローバーを探してたら、声をかけられました。
うぅ……誰だろう……?
すごくきれいな人だけど……わたしの事、知ってるのかな?
「緒方智絵里ちゃん、でしょう?」
「は、はい! そうです!」
思ってる事を言い当てられたみたいで、びっくりして大きな声がでちゃった!
変な子だと、思われなかったかな?
「いつも、お世話になってます」
「こ、こちらこそ……!」
とても丁寧にお辞儀されたから、わたしもお辞儀しなきゃって……あれ?
知らない人……だよ、ね?
いつもお世話って、なんの話だろう?
「……」
頭の中にいっぱいハテナマークが飛んでるわたしと、
きれいなお姉さんの後ろに隠れてた子の目がバッチリ合っちゃいました。
わたしが芝生にしゃがみこんでたから、高さが丁度良かったの、かな。
「ごめんなさいね。この子、昔の私に似て、とっても人見知りで」
お姉さんはそう言うと、その子の頭を優しく撫でました。
その顔がとっても優しくて、とってもきれいだなって。
「人見知り……あの、わたしもそうだったので、気にしないでください」
今は、毎日が楽しくて、人見知りもほとんどしなくなりました。
この子も、そうなると良いなぁ……あっ、そうだ!
さっき見つけた、コレがあれば!
「はい、コレあげるね。四葉のクローバー」
わたしが差し出した四葉のクローバーは、おずおずと差し出された小さな手に包まれました。
えへへ、幸せのおまじないだよ。
「おはようございます」
「お……おはようございます」
事務所の中庭にある芝生で四葉のクローバーを探してたら、声をかけられました。
うぅ……誰だろう……?
すごくきれいな人だけど……わたしの事、知ってるのかな?
「緒方智絵里ちゃん、でしょう?」
「は、はい! そうです!」
思ってる事を言い当てられたみたいで、びっくりして大きな声がでちゃった!
変な子だと、思われなかったかな?
「いつも、お世話になってます」
「こ、こちらこそ……!」
とても丁寧にお辞儀されたから、わたしもお辞儀しなきゃって……あれ?
知らない人……だよ、ね?
いつもお世話って、なんの話だろう?
「……」
頭の中にいっぱいハテナマークが飛んでるわたしと、
きれいなお姉さんの後ろに隠れてた子の目がバッチリ合っちゃいました。
わたしが芝生にしゃがみこんでたから、高さが丁度良かったの、かな。
「ごめんなさいね。この子、昔の私に似て、とっても人見知りで」
お姉さんはそう言うと、その子の頭を優しく撫でました。
その顔がとっても優しくて、とってもきれいだなって。
「人見知り……あの、わたしもそうだったので、気にしないでください」
今は、毎日が楽しくて、人見知りもほとんどしなくなりました。
この子も、そうなると良いなぁ……あっ、そうだ!
さっき見つけた、コレがあれば!
「はい、コレあげるね。四葉のクローバー」
わたしが差し出した四葉のクローバーは、おずおずと差し出された小さな手に包まれました。
えへへ、幸せのおまじないだよ。
・ ・ ・
「おはようございます!」
煩わしい太陽ね。
「か、神崎さん?」
「わわわっ、煩わしい太陽ね!」
「はい、おはようございます」
プロデューサーのキョトンとした様子を見て、挨拶を間違えていたのに気付いた。
間違ってはいないけど、言い直しちゃったけど、そんなのは後回し。
あの言葉が真実か、問いただすのが先決!
「け、けけっ、こけっ、こ!」
「? ニワトリ……でしょうか」
焦って出なかった私の焦りを言の葉と思ったのか、
プロデューサーは私の言葉に関してのメモを取り出して解読しようとしている。
否! 先程のは言の葉でなく、地より沸き立つ探究心の現れ!
「わ、我が友よ!」
「? はい、何でしょうか」
「け、結婚おめでとうございます!」
違う! そうじゃない!
「あの……結婚したのは大分前ですが、ありがとうございます」
「大分前!? いつの話!?」
「もうすぐ……四年になりますね」
四年前!? 四年前だなんて……!
「お、おおお!」
「神崎さん?」
「おっ、お、おおお!」
「神崎さん!? あの、神崎さん!?」
「オリンピック! 我が友オリンピック!」
「はい!? あの、意味が……あの、神崎さん、どこへ!?」
「神崎さん! 神崎さーん!」
「おはようございます!」
煩わしい太陽ね。
「か、神崎さん?」
「わわわっ、煩わしい太陽ね!」
「はい、おはようございます」
プロデューサーのキョトンとした様子を見て、挨拶を間違えていたのに気付いた。
間違ってはいないけど、言い直しちゃったけど、そんなのは後回し。
あの言葉が真実か、問いただすのが先決!
「け、けけっ、こけっ、こ!」
「? ニワトリ……でしょうか」
焦って出なかった私の焦りを言の葉と思ったのか、
プロデューサーは私の言葉に関してのメモを取り出して解読しようとしている。
否! 先程のは言の葉でなく、地より沸き立つ探究心の現れ!
「わ、我が友よ!」
「? はい、何でしょうか」
「け、結婚おめでとうございます!」
違う! そうじゃない!
「あの……結婚したのは大分前ですが、ありがとうございます」
「大分前!? いつの話!?」
「もうすぐ……四年になりますね」
四年前!? 四年前だなんて……!
「お、おおお!」
「神崎さん?」
「おっ、お、おおお!」
「神崎さん!? あの、神崎さん!?」
「オリンピック! 我が友オリンピック!」
「はい!? あの、意味が……あの、神崎さん、どこへ!?」
「神崎さん! 神崎さーん!」
・ ・ ・
「ドーブラエ ウートラ。おはよう、ございます」
「おはようございます、アナスタシアさん」
「あの……蘭子が、走っていったのは、どうして、です?」
「私にも……よく、わかりません」
プロデューサーは、右手を首筋にやって困っています。
だけど、蘭子が走っていってしまった理由、わかります、多分。
蘭子は、プロデューサーをとても、アー、信頼しています。
「プロデューサー、結婚、していたんですね」
「あの……もう、皆さんがご存知で?」
「ダー♪ 未央が、教えてくれました♪」
「……」
私の言葉を聞いて、プロデューサーはもっと弱った顔をしました。
どうしてか、わかりません。
「プロデューサー、困って、いますか?」
「その……どうしていいか、わかりません」
「何が、ですか? 結婚、とっても良い事、です」
「……そう、ですね。はい、その通りです」
皆、プロデューサーが結婚してると知らなくて、驚いただけ、です。
だから、プロデューサーは困る必要、無いです。
私もビックリしましたが、それよりも、もっと、嬉しい!
プロデューサーには、とても、お世話になっています。
そんな人が、幸せなのは、とってもステキです。
「プロデューサー、アー、子供はいますか?」
「はい。もう、3歳になります」
「ハラショー♪ 私、見たいです♪」
3歳……とっても小さくて、可愛いですね?
「……お見せする機会があるとは思わなかったのですが」
そう言うと、プロデューサーはスマホをいじって、こちらに見せてくれました。
「……フェーヤ」
そこには……アー、妖精が、映っていました。
「ドーブラエ ウートラ。おはよう、ございます」
「おはようございます、アナスタシアさん」
「あの……蘭子が、走っていったのは、どうして、です?」
「私にも……よく、わかりません」
プロデューサーは、右手を首筋にやって困っています。
だけど、蘭子が走っていってしまった理由、わかります、多分。
蘭子は、プロデューサーをとても、アー、信頼しています。
「プロデューサー、結婚、していたんですね」
「あの……もう、皆さんがご存知で?」
「ダー♪ 未央が、教えてくれました♪」
「……」
私の言葉を聞いて、プロデューサーはもっと弱った顔をしました。
どうしてか、わかりません。
「プロデューサー、困って、いますか?」
「その……どうしていいか、わかりません」
「何が、ですか? 結婚、とっても良い事、です」
「……そう、ですね。はい、その通りです」
皆、プロデューサーが結婚してると知らなくて、驚いただけ、です。
だから、プロデューサーは困る必要、無いです。
私もビックリしましたが、それよりも、もっと、嬉しい!
プロデューサーには、とても、お世話になっています。
そんな人が、幸せなのは、とってもステキです。
「プロデューサー、アー、子供はいますか?」
「はい。もう、3歳になります」
「ハラショー♪ 私、見たいです♪」
3歳……とっても小さくて、可愛いですね?
「……お見せする機会があるとは思わなかったのですが」
そう言うと、プロデューサーはスマホをいじって、こちらに見せてくれました。
「……フェーヤ」
そこには……アー、妖精が、映っていました。
・ ・ ・
「もー李衣菜ちゃんとはやってられないにゃ!」
「それはこっちの台詞だよ、みくちゃん!」
これはもう――
「「うー……解散!」」
何度目になるかわからないやりとり。
全く、李衣菜ちゃんには困ったもんだよ!
なーにが、せっかくだからみくちゃんもギターやろうよ、にゃ!
みくはネコチャンキャラで十分なの!
にわかが二人になったら、ニワカリスクって言われるのがオチ!
「ふふっ!……うふふっ!」
いつものやり取りをしてたら、楽しそうな笑い声が聞こえてきたにゃ。
うー、流石に恥ずかしい……もー! 全部李衣菜ちゃんが悪い!
って、なんで李衣菜ちゃんも、みくが悪いって目で見てるの!?
「笑っちゃってごめんなさいね……ふふっ、聞いてた通りだったから」
笑っちゃうのは……まあ、しょうがないとして。
「「聞いてた通り?」」
あっ、また台詞が被っちゃった。
李衣菜ちゃん、真似しないでよ!
「ええ。とっても、仲が良い二人が居るって」
そう、とっても素敵な笑顔で言われたら、何も言い返せない。
それにしても、凄い美人さん。
アイドル……じゃないよね。
だったら、絶対に知ってるはずだもん、こんな綺麗な人。
「主人が、いつもお世話になってます」
主人……?
「「主人!?」」
また被ったけど、そんなのを気にしてる場合じゃないにゃ!
「もー李衣菜ちゃんとはやってられないにゃ!」
「それはこっちの台詞だよ、みくちゃん!」
これはもう――
「「うー……解散!」」
何度目になるかわからないやりとり。
全く、李衣菜ちゃんには困ったもんだよ!
なーにが、せっかくだからみくちゃんもギターやろうよ、にゃ!
みくはネコチャンキャラで十分なの!
にわかが二人になったら、ニワカリスクって言われるのがオチ!
「ふふっ!……うふふっ!」
いつものやり取りをしてたら、楽しそうな笑い声が聞こえてきたにゃ。
うー、流石に恥ずかしい……もー! 全部李衣菜ちゃんが悪い!
って、なんで李衣菜ちゃんも、みくが悪いって目で見てるの!?
「笑っちゃってごめんなさいね……ふふっ、聞いてた通りだったから」
笑っちゃうのは……まあ、しょうがないとして。
「「聞いてた通り?」」
あっ、また台詞が被っちゃった。
李衣菜ちゃん、真似しないでよ!
「ええ。とっても、仲が良い二人が居るって」
そう、とっても素敵な笑顔で言われたら、何も言い返せない。
それにしても、凄い美人さん。
アイドル……じゃないよね。
だったら、絶対に知ってるはずだもん、こんな綺麗な人。
「主人が、いつもお世話になってます」
主人……?
「「主人!?」」
また被ったけど、そんなのを気にしてる場合じゃないにゃ!
・ ・ ・
「ほら、ご挨拶しましょうね」
主人って……はっ? えっ?
何、もしかして、この凄い美人が例の、プロデューサーの奥さん!?
「……」
という事は、この子がプロデューサーの娘さん!?
いやいや、全然似てない!
髪の毛はフワフワだし、お母さん似すぎるって!
「おはようございます」
奥さんが、とっても丁寧にお辞儀をしたら、
「……おはよう、ござい、ます」
なんて、照れくさそうに、はにかみながらペコリとお辞儀してきた。
その笑顔がとっても可愛くて、いや、なんて言えば良いんだろ!?
可愛いどころの騒ぎじゃなくて、ああ、これはもう――
「みくちゃん! どうしよう!?」
と、隣を見たら、
「李衣菜ちゃん……みくは、もう駄目にゃ……あれは可愛すぎるよ」
みくちゃんが静かに横たわっていた。
「みくちゃーん!?」
「せめて……せめて……一言……!」
「うん……うん……!」
「おはよう――ございます……」
あ、そうだ。
「おはようございます。初めまして、多田李衣菜です」
ちゃんと挨拶しないといけないよね。
「ほら、ご挨拶しましょうね」
主人って……はっ? えっ?
何、もしかして、この凄い美人が例の、プロデューサーの奥さん!?
「……」
という事は、この子がプロデューサーの娘さん!?
いやいや、全然似てない!
髪の毛はフワフワだし、お母さん似すぎるって!
「おはようございます」
奥さんが、とっても丁寧にお辞儀をしたら、
「……おはよう、ござい、ます」
なんて、照れくさそうに、はにかみながらペコリとお辞儀してきた。
その笑顔がとっても可愛くて、いや、なんて言えば良いんだろ!?
可愛いどころの騒ぎじゃなくて、ああ、これはもう――
「みくちゃん! どうしよう!?」
と、隣を見たら、
「李衣菜ちゃん……みくは、もう駄目にゃ……あれは可愛すぎるよ」
みくちゃんが静かに横たわっていた。
「みくちゃーん!?」
「せめて……せめて……一言……!」
「うん……うん……!」
「おはよう――ございます……」
あ、そうだ。
「おはようございます。初めまして、多田李衣菜です」
ちゃんと挨拶しないといけないよね。
・ ・ ・
「ねえねえ、どっちからプロポーズしたの?」
だって、結婚するにはプロポーズしないといけないもんね。
だけど、プロデューサーってそういうの苦手そうなんだもん。
でもでも、プロポーズは男の人からするって言うし……。
えへへ、わかんないから聞いちゃった!
「それは……」
「それは!?」
「……」
「もー! いつになったら教えてくれるのー!?」
さっきから、ずーっとこの繰り返し!
恥ずかしいのかなぁ?
「それは、しか言ってないよ~!」
「……」
プロデューサー、右手を首筋にやってすっごく困ってる!
「観念して、はくじょーしなさい!」
「……」
だけど、気になるんだもん!
ねえねえ、お願い、教えてプロデューサー!
「……――私です」
「!」
わーっ! プロデューサーがプロポーズしたんだ!
いいな、いいな、とってもステキ!
えへへ、いつかみりあも、プロポーズされたいなぁ。
でも、プロポーズって何て言ったりするのかな?
「ねえねえ、プロデューサー」
「……はい、何でしょうか?」
わかんないから、
「何て言ってプロポーズしたの?」
「!? それは……その……!」
聞いちゃった♪
「ねえねえ、どっちからプロポーズしたの?」
だって、結婚するにはプロポーズしないといけないもんね。
だけど、プロデューサーってそういうの苦手そうなんだもん。
でもでも、プロポーズは男の人からするって言うし……。
えへへ、わかんないから聞いちゃった!
「それは……」
「それは!?」
「……」
「もー! いつになったら教えてくれるのー!?」
さっきから、ずーっとこの繰り返し!
恥ずかしいのかなぁ?
「それは、しか言ってないよ~!」
「……」
プロデューサー、右手を首筋にやってすっごく困ってる!
「観念して、はくじょーしなさい!」
「……」
だけど、気になるんだもん!
ねえねえ、お願い、教えてプロデューサー!
「……――私です」
「!」
わーっ! プロデューサーがプロポーズしたんだ!
いいな、いいな、とってもステキ!
えへへ、いつかみりあも、プロポーズされたいなぁ。
でも、プロポーズって何て言ったりするのかな?
「ねえねえ、プロデューサー」
「……はい、何でしょうか?」
わかんないから、
「何て言ってプロポーズしたの?」
「!? それは……その……!」
聞いちゃった♪
・ ・ ・
「……ふぅ……ふぅ」
クリスマス・イブの24日に、シンデレラプロジェクトのLIVEがあります。
とっても緊張するけど……はい、楽しみです♪
だから、島村卯月、頑張ります♪
が、頑張りますけど……。
「つ、疲れた~!」
レッスンが凄くハードで、さすがに疲れちゃいました。
いっぱい汗をかいちゃったから、すぐシャワーが浴びたいなぁ。
パチパチパチパチ。
「拍手……?」
拍手の音が聞こえた方向を見ると、とっても綺麗な人と、
その人によく似た、可愛いらしい子と、トレーナーさんが三人で立ってました。
拍手をしてるのは……えっと、お子さん? です、よね?
ちっちゃい手を必死にパチパチさせて……ふふっ、可愛いなぁ。
「島村! もうあがっていいぞ!」
「はっ、はい! ありがとうございました!」
挨拶、した方がいいのかな?
あっ、だけど……もう行っちゃうみたい。
「あの、今の二人は……?」
結局、誰だったんだろう?
「ん? 島村は、何も聞いてないのか? 今、お前達の中で一番の話題だと聞いてたんだが」
「えっ? えっ? あの、ずっとレッスンだったから、何も……」
トレーナーさんに携帯を確認してみろと言われたので、そうしてみたら、
「えーっ!?」
色々な情報と、話題に取り残されていた事を知った。
「……ふぅ……ふぅ」
クリスマス・イブの24日に、シンデレラプロジェクトのLIVEがあります。
とっても緊張するけど……はい、楽しみです♪
だから、島村卯月、頑張ります♪
が、頑張りますけど……。
「つ、疲れた~!」
レッスンが凄くハードで、さすがに疲れちゃいました。
いっぱい汗をかいちゃったから、すぐシャワーが浴びたいなぁ。
パチパチパチパチ。
「拍手……?」
拍手の音が聞こえた方向を見ると、とっても綺麗な人と、
その人によく似た、可愛いらしい子と、トレーナーさんが三人で立ってました。
拍手をしてるのは……えっと、お子さん? です、よね?
ちっちゃい手を必死にパチパチさせて……ふふっ、可愛いなぁ。
「島村! もうあがっていいぞ!」
「はっ、はい! ありがとうございました!」
挨拶、した方がいいのかな?
あっ、だけど……もう行っちゃうみたい。
「あの、今の二人は……?」
結局、誰だったんだろう?
「ん? 島村は、何も聞いてないのか? 今、お前達の中で一番の話題だと聞いてたんだが」
「えっ? えっ? あの、ずっとレッスンだったから、何も……」
トレーナーさんに携帯を確認してみろと言われたので、そうしてみたら、
「えーっ!?」
色々な情報と、話題に取り残されていた事を知った。
・ ・ ・
「――初めまして、新田美波です」
「はい、主人がいつもお世話になってます」
プロジェクトルームに行く途中で、プロデューサーさんの奥さんに偶然会った。
自己紹介されたけど、名字も一緒だし、間違いないみたい。
プロデューサーさんも、こんな美人が奥さんだなんて隅に置けないんだから。
「いえ、こちらこそお世話になりっぱなしで」
「いえいえ、こちらこそ」
「いえいえ、そんな」
とっても美人で、なんだか不思議な雰囲気のある人だなぁ。
ニコニコと笑って……うふふ、プロデューサーさんが笑顔好きなのも、この人のせい?
だとしたら、ちょっとわかるかも。
だって、とっても素敵な笑顔なんですもの!
「……いえいえ」
……。
「「ふふふっ!」」
「?」
二人して笑ったら、娘さんがキョトンとしてしまった。
だって、私達の真似をして、その、ああもう、可愛いなぁ!
ほとんど奥さんに似てるけど、頭の上にチョコンと立った寝癖がお父さん似かしら。
あっ、表情があんまり変わらないのもそうよね。
「今日は、どういったご用事で?」
「近くまで来たものですから、皆さんに挨拶と――」
……と?
「パパ、びっくりさせるの」
ねー、と言い合う二人に微笑まれてしまった。
そんな笑顔を向けられてしまっては、
「それじゃあ、内緒にしないといけませんね♪」
リーダーとして、皆にも伝えておかなくちゃいけないわよね!
「――初めまして、新田美波です」
「はい、主人がいつもお世話になってます」
プロジェクトルームに行く途中で、プロデューサーさんの奥さんに偶然会った。
自己紹介されたけど、名字も一緒だし、間違いないみたい。
プロデューサーさんも、こんな美人が奥さんだなんて隅に置けないんだから。
「いえ、こちらこそお世話になりっぱなしで」
「いえいえ、こちらこそ」
「いえいえ、そんな」
とっても美人で、なんだか不思議な雰囲気のある人だなぁ。
ニコニコと笑って……うふふ、プロデューサーさんが笑顔好きなのも、この人のせい?
だとしたら、ちょっとわかるかも。
だって、とっても素敵な笑顔なんですもの!
「……いえいえ」
……。
「「ふふふっ!」」
「?」
二人して笑ったら、娘さんがキョトンとしてしまった。
だって、私達の真似をして、その、ああもう、可愛いなぁ!
ほとんど奥さんに似てるけど、頭の上にチョコンと立った寝癖がお父さん似かしら。
あっ、表情があんまり変わらないのもそうよね。
「今日は、どういったご用事で?」
「近くまで来たものですから、皆さんに挨拶と――」
……と?
「パパ、びっくりさせるの」
ねー、と言い合う二人に微笑まれてしまった。
そんな笑顔を向けられてしまっては、
「それじゃあ、内緒にしないといけませんね♪」
リーダーとして、皆にも伝えておかなくちゃいけないわよね!
・ ・ ・
「……りょーかい、っと」
既読はつけたから、返事は書かなくても大丈夫だよね。
ってなわけで、もう一眠り、っと。
別に興味がないわけじゃないけどさ、眠気に勝てないだけなんだよ。
それに、この後絶対寝てられなくなるからねー。
「騒がしくなりそうだなぁ」
やれやれ、杏の平穏な今日はもうすぐおしまいだよ。
でもま、面白いものが見られそうだから良いか。
ふふふ、杏を働かせようとするプロデューサーに、天罰なのだー!
はーっはっはっは!
「……」
ま、杏はなんとなくわかってたんだけどね。
奥さんでも居ない限り、あのプロデューサーまともに生活出来ないでしょ。
仕事熱心というか、それしか頭にないみたいでさ。
杏には全然理解できないよ、あの情熱は。
「……」
それにしても、なんだか眠くないなぁ。
杏としたことが、これからのドタバタが楽しみで眠れないなんて、らしくないってば。
まあ良いか、飴でも舐めてゴロゴロしてようかなー。
「……」
ありゃ、残り一個しかないや。
もー、ちゃんと補充しといてよね、困っちゃうじゃんか。
全く、これじゃあ杏が食べる分が無いよ、トホホだね。
「……りょーかい、っと」
既読はつけたから、返事は書かなくても大丈夫だよね。
ってなわけで、もう一眠り、っと。
別に興味がないわけじゃないけどさ、眠気に勝てないだけなんだよ。
それに、この後絶対寝てられなくなるからねー。
「騒がしくなりそうだなぁ」
やれやれ、杏の平穏な今日はもうすぐおしまいだよ。
でもま、面白いものが見られそうだから良いか。
ふふふ、杏を働かせようとするプロデューサーに、天罰なのだー!
はーっはっはっは!
「……」
ま、杏はなんとなくわかってたんだけどね。
奥さんでも居ない限り、あのプロデューサーまともに生活出来ないでしょ。
仕事熱心というか、それしか頭にないみたいでさ。
杏には全然理解できないよ、あの情熱は。
「……」
それにしても、なんだか眠くないなぁ。
杏としたことが、これからのドタバタが楽しみで眠れないなんて、らしくないってば。
まあ良いか、飴でも舐めてゴロゴロしてようかなー。
「……」
ありゃ、残り一個しかないや。
もー、ちゃんと補充しといてよね、困っちゃうじゃんか。
全く、これじゃあ杏が食べる分が無いよ、トホホだね。
・ ・ ・
「もうすぐ、プロデューサーの居るプロジェクトルームです」
プロジェクトルームに向かう途中、美波と、
「ごめんなさいね、案内して貰っちゃって」
プロデューサーの奥さんと、
「りんちゃん♪」
娘さんに出会った。
美波は、道中でトレーナーに呼び止められてしまった。
だから、今は、私と、奥さんと、娘さんの三人だけ。
「な、なあに?」
「……えへへ」
「あ、あはは」
それに、娘さんに妙に懐かれてしまった!
こ、こういうの初めてだから、ど、どうしたらいいの!?
こういう時に限って、皆居ないのはなんで!?
未央とか卯月とか……というか、私以外は得意そうなのに!
「うふふっ、この子がこんなに懐くなんて、珍しいんですよ?」
「りんちゃん♪」
「は、はぁい~……は、はぁ、そうなんですか」
本当に? すっごくニコニコして、全然お父さん要素無いよ?
目もクリクリしてて、髪の毛もフワフワで……あ、寝癖がそれっぽいかも。
「りんちゃん♪」
「はぁい~♪」
……可愛い。
ああもう、顔がニヤけるの止められない!
誰か、何とかして!
「もうすぐ、プロデューサーの居るプロジェクトルームです」
プロジェクトルームに向かう途中、美波と、
「ごめんなさいね、案内して貰っちゃって」
プロデューサーの奥さんと、
「りんちゃん♪」
娘さんに出会った。
美波は、道中でトレーナーに呼び止められてしまった。
だから、今は、私と、奥さんと、娘さんの三人だけ。
「な、なあに?」
「……えへへ」
「あ、あはは」
それに、娘さんに妙に懐かれてしまった!
こ、こういうの初めてだから、ど、どうしたらいいの!?
こういう時に限って、皆居ないのはなんで!?
未央とか卯月とか……というか、私以外は得意そうなのに!
「うふふっ、この子がこんなに懐くなんて、珍しいんですよ?」
「りんちゃん♪」
「は、はぁい~……は、はぁ、そうなんですか」
本当に? すっごくニコニコして、全然お父さん要素無いよ?
目もクリクリしてて、髪の毛もフワフワで……あ、寝癖がそれっぽいかも。
「りんちゃん♪」
「はぁい~♪」
……可愛い。
ああもう、顔がニヤけるの止められない!
誰か、何とかして!
・ ・ ・
クリスマス。
それは、恋人達が愛を語らい、親子が絆を深め合い、子供がサンタに夢を願う日。
そして、私達シンデレラプロジェクトのメンバーにとっては、大切なLIVEの日になる。
「でもやっぱり、クリスマスと言ったらケーキだよね~♪」
私は、今デパートの製菓材料コーナーに来ている。
この時期になると普段は並ばないものが所狭しと並び、
次から次へと目移りしてしまって何を買うか決めるに決められない。
「へー! プロデューサーさんの奥さんと娘さんが来てるんだ!」
が、既読スルー。
ごめんね皆、私、クリスマスケーキを作ることしか考えられないの!
だって、LIVEの後の打ち上げでは、カロリー制限がなくなるんだよ!?
美味しいケーキが食べ放題……うーん、楽しみすぎてどうにかなりそうだよー!
「……!」
ここで、天啓。
奥さんと娘さんが来ているのなら、お土産にケーキを買って行っても……許される!
あわわ、早く材料を買って、お土産のケーキを選ばなくちゃ!
奥さんと娘さんの前では、さすがのプロデューサーも甘くならざるを得ないよね!
「うふふっ、5個は大丈夫かなー?」
美味しいから大丈夫だよ~!
「甘いの、最高ー!」
つづく!
クリスマス。
それは、恋人達が愛を語らい、親子が絆を深め合い、子供がサンタに夢を願う日。
そして、私達シンデレラプロジェクトのメンバーにとっては、大切なLIVEの日になる。
「でもやっぱり、クリスマスと言ったらケーキだよね~♪」
私は、今デパートの製菓材料コーナーに来ている。
この時期になると普段は並ばないものが所狭しと並び、
次から次へと目移りしてしまって何を買うか決めるに決められない。
「へー! プロデューサーさんの奥さんと娘さんが来てるんだ!」
が、既読スルー。
ごめんね皆、私、クリスマスケーキを作ることしか考えられないの!
だって、LIVEの後の打ち上げでは、カロリー制限がなくなるんだよ!?
美味しいケーキが食べ放題……うーん、楽しみすぎてどうにかなりそうだよー!
「……!」
ここで、天啓。
奥さんと娘さんが来ているのなら、お土産にケーキを買って行っても……許される!
あわわ、早く材料を買って、お土産のケーキを選ばなくちゃ!
奥さんと娘さんの前では、さすがのプロデューサーも甘くならざるを得ないよね!
「うふふっ、5個は大丈夫かなー?」
美味しいから大丈夫だよ~!
「甘いの、最高ー!」
つづく!
>>635
次の日からカロリー制限始まるから大丈夫
次の日からカロリー制限始まるから大丈夫
天使かな子「おいしいから大丈夫だよ~」
悪魔かな子「おいしいから大丈夫だよ~」
[ピザ]かな子「おいしいから大丈夫だよ~」
悪魔かな子「おいしいから大丈夫だよ~」
[ピザ]かな子「おいしいから大丈夫だよ~」
「クリスマスLIVE、お疲れ様でした」
私の言葉を聞いて、シンデレラプロジェクトの全員が、良い笑顔で「はい」と返事をした。
今日のLIVEはとても素晴らしく、ファンの方達だけでなく、
スタッフ全員も彼女達に魅了されていたと思う。
勿論、言うまでもなく私もその内の一人だ。
「休憩後、少し時間を空けて打ち上げ会場の方へ移動します」
まだ興奮冷めやらぬのか、彼女達は頬を上気させている。
しかし、いつまでもこうしてはいられない。
プロジェクトのメンバーは、新田さんを除いては18歳以下で構成されている。
なので、夜の22時以降の行動には制限がかかってしまう。
「事前にご説明していた通り、参加するのは皆さんと、そして――」
「――ちょっと待ったぁ!」
「……本田さん?」
私と、という言葉を言う前に、まだ肩で息をしている本田さんに待ったをかけられた。
何か、問題でもあったのだろうか。
「そうにゃ! Pチャン!」
「その先は――」
前川さんに、多田さんまで……何を?
「「――言わせない!」」
二人の声が、しっかりと重なる。
それだけでなく、見れば、メンバー全員がうんうんと頷いていた。
「何か……問題でも、ありましたか?」
疑問を素直に投げかける。
私は、こう言う時に相手の思っている事を察するのが苦手だ。
今まで彼女達と関わってきて、それが痛いほどわかった。
「問題アリだよ! Pくんは、打ち上げに来ちゃぜーったいダメ!」
「その……それは、どういう意味でしょうか……?」
気付かぬ内に、また何かやってしまっていたようだ。
城ヶ崎さんが、とても怒っているのが私にもわかる。
彼女は感情の起伏は激しいが、この様に怒った姿は見たことがない。
「Pちゃん! Pちゃんは~、打ち上げに来たらメッ、だゆ!」
「……」
いつも天真爛漫な諸星さんにまで、言われてしまった。
どうやら、私はとんでもない事をしでかしたらしい。
「ねえねえ、プロデューサー! 今日は何の日か知ってる?」
「今日ですか? 今日は……」
赤城さんに聞かれたが、当然知っている。
今日は、クリスマス・イブ。
皆さんのクリスマスLIVEが行われた、記念すべき日だ。
「はい、クリスマス・イブです」
迷わずに答えたのだが、その答えは彼女達の納得のいくものではなかったらしい。
彼女達が、口々に私にダメ出ししてくるのが、その証拠だ。
「ほんっと、Pチャンはダメにゃ! みく達の言いたいこと、わかってないでしょ!」
「まあ、プロデューサーらしいと言ったららしいけど……」
前川さんと多田さんが、私に詰め寄ってきた。
先程も、私の言葉を彼女達は遮ったが、何か意図がある様に思える。
「打ち上げとは言え、遅くまで仕事なんてロックじゃないにゃ!」
「プロデューサーは、ネコみたいに家でおとなしくしててください!」
……どうやら、二人は――いや、プロジェクトメンバーの全員が、
私が打ち上げに参加するのが許せないらしい。
現に、私に本題とも言うべき事柄を突きつけた彼女達は、
他のメンバーと手を打ち合わせて「言ってやった!」と笑っている。
「ってなわけで、帰った帰ったー!」
本田さんが、カラカラと笑いながら私に帰れと言ってくる。
しかし、そこに悪意は微塵もなく、本当に楽しそうな、良い笑顔だ。
そしてそれは、プロジェクトメンバー全員に言える事。
「あの……皆さん?」
だから、私には尚更わからない。
癖で右手を首筋にやってしまい、それを見たメンバー達はクスクスと笑いだした。
「見ててよとは言ったけど、今日は良いから」
渋谷さんが、呆れたように笑いながらこちらを見ている。
「プロデューサーは、やることが残ってるでしょ」
「やる事……ですか?」
言われてみても、思い当たる仕事は無い。
この日のために、念入りに計画をしてきたのだ。
それに、もしもやる事が残っているならば、帰っている場合ではない。
「ダー。プロデューサーは、帰るべき、です」
アナスタシアさんが、真っすぐにこちらを見て、言った。
クリスマスLIVEの衣装はサンタクロースをモチーフにしたもので、
彼女の銀色の髪も相まって、まるでクリスマスという日がそこに居るかのよう。
そんな彼女の真剣な瞳に、私は少し気圧された。
「クリスマス、はっ!」
突然、緒方さんが大声を上げた。
メンバー達も驚いたようで、一斉に緒方さんに視線が集まる。
だが、彼女はその視線に一歩も怯むこと無く、
「家族、一緒じゃなきゃダメなんですっ!」
そう、言った。
「皆さん……」
そして、私は理解した。
彼女達が、私に家に帰れと言っている訳を。
「ですが、彼女達も……頑張ってこい、と」
プロジェクトのメンバー達のために頑張れ、そう言って今朝も送り出してくれた。
帰りが遅くなるかも知れないと告げても、二人は笑っていた。
そんな彼女達のためにこそ、最後までやり遂げなければならない。
そう、思っていた。
「三人とも、杏達の事を大切に想ってるのが、逆にタチ悪いよねー」
双葉さんは、はぁとため息をついた。
確かに、彼女達もプロジェクトメンバーをとても応援している。
だから、そんな彼女達にも、私の担当するシンデレラ達の輝く姿を見せたいと思う。
それが私の誇れる仕事……プロデューサーの、仕事だからだ。
「我が友よ! 汝と、汝と魂を同じくする者達に、祝福を授けようぞ!」
嗚呼、本当に彼女達には驚かされる。
神崎さんの言葉が、頭ではなく……そうですね、魂で理解できたと思います。
フンスと鼻息荒くこちらを見ている神崎さんは、とても輝いて見えた。
「プロデューサーさん、今日の皆の衣装を見てください」
島村さんの言葉に従い、プロジェクトメンバー全員の姿を眺める。
「今日の私達は、アイドルでサンタさんなんです」
だが、私は彼女達の衣装を見ていた訳ではない。
「プロデューサーさん達家族に、笑顔のサプライズプレゼントですよ♪」
シンデレラプロジェクトメンバー達の、輝くような笑顔を見ていた。
「スタッフさん達には、私から話しておきますから」
新田さんが、後のフォローは任せろと言ってきた。
「……なーんて、事前にある程度の人には言ってあったんです」
彼女は、最初のメンバー達の公演で倒れてから、より強くなった。
新田さん自身の成長もあるが、何より人を頼る事を覚えた。
やはり、彼女をリーダーに指名して正解だった。
「それではもう……帰るしかありませんね」
そうと決まったのなら、早く家に帰ろう。
でなければ、彼女達の想いが無駄になってしまう。
「ほら、今日は寒いから、スタッフコートも着て帰んなよ!」
本田さんは、そう言うと後ろから私の背中にスタッフ用のベンチコートをかけてきた。
これを着て帰れというのは恥ずかしいが……いや、着て帰ろう。
「それでは皆さん、お先に失礼します」
私は、彼女達の、良い笑顔によって送り出された。
・ ・ ・
「……もしもし」
突然帰って驚かせる、というような器用な真似は私には似合わない。
だから、今日は言っていたよりも早めに帰ると電話をした。
私が何か怒らせるような事をしたのかと問われたので、苦笑。
似ていると言われたのはいつだったか……思い出せない。
だが、私も同じようなことを考えたと伝えたら、
コロコロと鈴の音を転がすような、美しい笑い声が聞こえてきた。
そして次に聞こえてきたのは、とても可愛らしい声。
その声を聞いて、私の歩く速度が少し速まった。
働く姿を……その成果を見てもらいたいという気持ちは、ある。
だが、今はそれ以上に、彼女を抱き上げたいという気持ちが強い。
「……」
通話が終わり、私はより一層歩く速度を速めた。
まだ距離はあるが……いや、もう、走ってしまおう。
私は、私の担当するアイドル達に完全に負け、追い立てられたのだ。
そんな私がゆっくりと歩くなど、到底許されない。
「はっ……! はっ……!」
白い吐息が、すぐに温度を無くし透明になる。
だが、無口な車輪の蒸気機関は、もっと速く、もっと速くと私の足を加速させる。
帰り道に気をつけて、という言葉に従い、運行自体は安全なものだが。
私は、チラリと来ているコートに目をやった。
プレゼントのラッピングのような、クリスマスカラーの、赤。
しかし、サンタクロースカラー、とは言わない。
何故なら、私の帰りを起きて待っていると、そう、言っていたから。
おわり
「……もしもし」
突然帰って驚かせる、というような器用な真似は私には似合わない。
だから、今日は言っていたよりも早めに帰ると電話をした。
私が何か怒らせるような事をしたのかと問われたので、苦笑。
似ていると言われたのはいつだったか……思い出せない。
だが、私も同じようなことを考えたと伝えたら、
コロコロと鈴の音を転がすような、美しい笑い声が聞こえてきた。
そして次に聞こえてきたのは、とても可愛らしい声。
その声を聞いて、私の歩く速度が少し速まった。
働く姿を……その成果を見てもらいたいという気持ちは、ある。
だが、今はそれ以上に、彼女を抱き上げたいという気持ちが強い。
「……」
通話が終わり、私はより一層歩く速度を速めた。
まだ距離はあるが……いや、もう、走ってしまおう。
私は、私の担当するアイドル達に完全に負け、追い立てられたのだ。
そんな私がゆっくりと歩くなど、到底許されない。
「はっ……! はっ……!」
白い吐息が、すぐに温度を無くし透明になる。
だが、無口な車輪の蒸気機関は、もっと速く、もっと速くと私の足を加速させる。
帰り道に気をつけて、という言葉に従い、運行自体は安全なものだが。
私は、チラリと来ているコートに目をやった。
プレゼントのラッピングのような、クリスマスカラーの、赤。
しかし、サンタクロースカラー、とは言わない。
何故なら、私の帰りを起きて待っていると、そう、言っていたから。
おわり
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