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元スレ久「あんたが三年生で良かった」京太郎「……お別れだな」
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久「番号あったー?」
京太郎「ちょっと待て……って人多くて全然近寄れねーなぁ!」
久「だから早く行こうって言ったのに」
京太郎「布団の魔力が俺を離さなかったんだ……」
久「はいはい、とりあえずちょっと離れるわよ」
久「ここらへんでいいかな?」
京太郎「こんなとこじゃなおさら見えないだろ」
久「じゃーん、双眼鏡」
京太郎「おお! って、それじゃ下の方が見えなくないか?」
久「とりあえず屈んで」
京太郎「……踏まれるのはやだからな?」
久「踏まないから、ほら」
京太郎「わかったよ」
久「それじゃ、失礼しますっと」
京太郎「うぐっ」
久「こら、苦しそうな声出すな!」
京太郎「んなこと言われたってさ……」
久「いいから立つ。スタンダップ」
京太郎「あーもう」
京太郎「……見えたか?」
久「ちょっと待ってよ。まだ右の方見てないから」
京太郎「わかった。もうちょっと太ももの感触を楽しんでる」
久「……もしスカートだったら絞め殺してたわね」
京太郎「それだったらそもそも、肩車なんてしようとしてないだろ」
久「まったくね……あ、あった」
京太郎「マジか、あっさり見つかったなぁ」
ゆみ「……なにをしてるんだ」
久「あら、ゆみも合格発表見に来たの?」
ゆみ「私も一般受験だからな」
京太郎「掲示板の周りすごいぞ。すごいというかヤバイ」
ゆみ「心配には及ばない。もう確認し終わったよ」
久「咲いた?」
ゆみ「咲いたな」
京太郎「俺も咲いたらしい」
ゆみ「そうか、おめでとう」
京太郎「こっちこそな」
久「おめでと」
ゆみ「ところで、いつまでそうしているんだ?」
久「あ、そうね。用は済ませたから……よいしょっと」
京太郎「ふぅ、急に首周りが寒くなったな」
智美「わはは、迎えに来たぞー」
ゆみ「蒲原、どうしてここに」
智美「ユミちんの合格を祝うために決まってるじゃないか」
ゆみ「まったく、もし不合格だったら……いや、ありがとう」
智美「わはは、礼には及ばないぞ」
京太郎「せっかくだし、一緒に昼飯どうだ?」
久「そうね、無事合格決めたことだし」
ゆみ「ああ、構わない」
智美「それじゃ、車回してくるからちょっと待ってて――」
「「ちょっと待てっ!」」
智美「なんだなんだ、ちょっと待っててほしいのはこっちだぞ」
京太郎「お前、今なんつった?」
智美「だからちょっと待っててって」
ゆみ「その前だ、その前!」
智美「礼には及ばない?」
京太郎「戻りすぎだ!」
ゆみ「ふざけているのか!」
智美「二人とも元気良すぎだぞ。ここはドライブで気分を――」
「「それだっ!!」」
久「ちょっとちょっと何事?」
智美「わはは、さっぱりだぞ」
京太郎「わかれよっ、むしろお前がわかってなきゃダメだろ!」
ゆみ「とりあえず近場で済ませよう。蒲原、車は?」
智美「もうあったまってるぞ」
ゆみ「できれば凍結させといて欲しいな……徒歩で向かうからどこかに駐車しておいてくれ」
智美「なるほど、それで食後のドライブに備えるんだな」
京太郎「お前は車内を頭文字Gで台無しにしたいのか……」
久「よくわかんないけど、集合場所は駅前ね。美穂子もこっち来てるみたいだし」
智美「わはは、了解」
智美「えーっと、それじゃあ二人の合格を祝して――乾杯っ!」
美穂子「おめでとうございます、二人とも」
ゆみ「ありがとう。受かっていて正直ホッとしたよ」
京太郎「俺みたいのが合格して、なんか申し訳ない気もするけどな」
久「もし落ちてたら私の苦労に見合わないでしょ」
京太郎「主に苦しんでたのは俺だから……」
智美「わはは、巻き添えで簀巻きにされたぞ」
ゆみ「簀巻きにされたのはちゃんと勉強しないからだな」
京太郎「むしろ簀巻きに関しては俺が巻き込まれた感ある」
久「結託して逃げ出そうとするからでしょ」
ゆみ「結局は足の引っ張り合いで自滅していたが」
美穂子「まぁまぁ、お料理も来ましたし、冷める前にいただきませんか?」
久「そういえば、卒業の方は大丈夫なの?」
京太郎「なに言ってるんだよ。そこまでヤバいことはしてないっての」
智美「わはは、女性関係はヤバイことになってたり」
京太郎「それと卒業は関係ないから!」
久「もはや否定すらしない……というより、できないってところね」
美穂子「……」
京太郎「うっ、非難がましい目と悲しい目……」
智美「モテる男は辛いなー」
ゆみ「いい加減にしておけ、蒲原。そもそも卒業が心配されてるのはお前だぞ」
智美「わはは、耳に痛い」
久「簀巻きにされるほど頑張ってたんだから、ねぇ?」
智美「頑張らされていたとも言う」
京太郎「まったくだよ……」
京太郎(てか、簀巻きにした側が言う事じゃねぇよ)
美穂子「でも、こうしてこの場を設けられたわけですし」
久「まあ、全滅したらしたで名目が慰める会になってただけなんだけど」
美穂子「もう、久ったら」
京太郎「気にすんな、みほっちゃん。久ちゃんの鬼畜っぷりはいつものことだから」
久「ほう?」
智美「ついでにユミちんの非道っぷりも」
ゆみ「……聞くに堪えないな」
久「じゃあ、あれね。この怒りは雀卓にぶつけましょう」
京太郎「雀卓は友達じゃないのかよ」
久「サッカーボール一色の部屋に住んでる人と一緒にしないでよ」
美穂子「なら、そろそろ出ます?」
久「いつものとこに行きますか」
京太郎「久ちゃんの暴れっぷりが見られるわけだ」
智美「わはは、応援してるから頑張れ」
久「なに言ってるの?」
ゆみ「お前たちもやるんだ」
京太郎「もう、もう麻雀は勘弁してください……」
智美「わはは……死ぬ……」
美穂子「だ、大丈夫ですか?」
久「なに言ってるのよ」
ゆみ「まだまだこれからじゃないか」
京太郎「……やばい」
智美「あれは相当根に持ってる……」
京太郎「ここはどうする?」
智美「素直に頭を下げよう」
京太郎「待て、ちょっと想像してみろ」
久『ダメ』
ゆみ『ダメだな』
智美「……殺られる」
京太郎「……殺られるな」
智美「もう逃げたいぞ……」
京太郎「よく見ろ、加治木がさりげなく退路を塞いでる」
智美「わはは、ノーフューチャー……」
まこ「……」
久「あ、まこおかえり」
ゆみ「お邪魔している」
美穂子「ごめんなさい、ちょっと騒がしくしちゃってるけれど」
まこ「まぁ、お客さんが増えるのは悪いことじゃあないがの……」
京太郎「」
智美「」
まこ「こがぁなとこに死体転がしとくのは迷惑じゃけぇ、はよ片付けんかい」
久「そうね」
ゆみ「ほら起きろ、蒲原」
智美「うぅ……」
美穂子「京太郎さん、起きてください」
京太郎「うっ……天使がいる……天国か」
久「まだ寝ぼけてるなら、もう半荘いっとく?」
京太郎「間違った……地獄だ……」
ゆみ「それじゃあ」
美穂子「また今度、呼んでください」
智美「したらなー」
久「まだ雪あるし気をつけてね」
美穂子「ええ、久たちも」
智美「わはは、帰りはドライブだなー」
ゆみ「それだけは絶対にない」
京太郎「……お前らホントに気をつけろよ」
久「さ、私たちも帰る?」
京太郎「だな」
久「送ってくれてありがと」
京太郎「いつものことだろ」
久「いつものこと、ね……そのいつもって、まだ続くの?」
京太郎「あん?」
久「その……大学、行く気あるのかなって」
京太郎「……まだ、どうしようか迷ってる」
久「そ、なら早めにね」
京太郎「ああ、そうだな」
久「明日はバイト?」
京太郎「まぁな。今度東京行かないといけないし」
久「……」
久「はぁ……」
まこ「部室まで来てため息かい」
咲「あの、京ちゃんは?」
久「さぁね。今頃東京じゃないの?」
咲「東京……」
優希「優希ちゃんのおかえりだじぇ!」
まこ「おかえり。買い物はバッチリかの」
優希「おう!」
和「私がいなかったら、お金を全部タコスに使ってましたよね?」
優希「た、タコスには私のコンディション維持という重要な役目が……」
まこ「ま、一個ぐらいなら大丈夫じゃけぇ」
久「もう部費の中からタコス代は分けといたほうがいいんじゃない?」
咲「今までも部費を使ってたんじゃないんですか?」
久「半分はね。あとはほとんどあいつの自腹よ」
咲「うわぁ……」
和「竹井先輩、お久しぶりです」
久「そんなにかしこまらないでよ。その方がこっちも楽だし」
優希「じゃあタコス代ちょーだい」
久「私にたかるんじゃないの」
優希「こうなったら頼みの綱は先輩! ……ってあれ、いないじぇ」
久「あいつは東京よ」
和「卒業旅行でしょうか?」
久「さぁ、むこうでやることがあるみたいだけど」
まこ「ほうか……で、半荘どうじゃ?」
久「そうね、せっかくここまで来たんだし」
優希「はいはーい! 私も打つじぇ」
咲「えっと、和ちゃんはどうするの?」
和「私は買ってきたものをしまいますから、咲さんが打ってください」
咲「うん、わかったよ」
久「いっちょ揉んでやりますか」
咲「それじゃ、また明日」
和「お先に失礼します」
優希「お疲れだじぇー」
まこ「で、あんたは?」
久「えー? もうちょっといちゃダメ?」
まこ「戸締りせんと帰れんじゃろが」
久「じゃあ鍵だけ置いてってよ。私がしとくから」
まこ「……まぁ、あんたなら大丈夫かの」
久「まだまだ顔利くしね」
まこ「悪用しないように」
久「わかってるってば」
久「……」
『……全国、行けるかな?』
『俺が、つれていくよ』
久「約束、守ってくれたのよね。それも二回も」
『知ったことじゃないな。俺は俺の好きなようにやるさ』
『バカみたい。強引でこっちの気持ちは考えないってわけ?』
『だけど、久ちゃんの隣にいる』
久「とか言ってたくせに、この前のインハイが終わってからは好き勝手しちゃって」
久「……そっか、その時にはもう、ちゃんと約束は果たしてたのよね」
久「だから私、受験勉強なんてさせてたんだ」
久「やだな、束縛ってやつだ」
久「……今頃、東京でなにしてるのやらね」
久「やっぱり、宮永照と……」
京太郎「ちわーっす」
久「……」
京太郎「なんだよ、微妙な顔して」
久「別に、東京にいると思ってたから」
京太郎「日帰りだよ、日帰り。さっきこっちに帰ってきたんだ」
久「やることってのは済ませてきたわけ?」
京太郎「まぁな」
照『……そっか、やな予感はしてたけど』
京太郎『照ちゃんには、最初に言わなきゃって』
照『それはそれで特別、なのかな』
京太郎『……一番キツいだろうから、後に回すとさ』
照『私が最初ってことは……そういうことだよね』
京太郎『ああ、多分それで正解だ』
照『よりにもよってあの女なんだ……』
京太郎『叩かれても殴られても……最悪刺されてもかまわないと思ってる』
照『そんなこと、しないよ。京ちゃんには幸せになってほしいから』
京太郎『照ちゃん……』
照『あ、でもあの女がイヤになったら、いつでも私のとこに来てもいいから』
京太郎『そうならないように気をつける』
照『私はいつでも待ってるから』
京太郎「……さすがにキツかったけどな」
久「なにやってきたかは、察するけど」
久(……向こうの気持ちがわかるってのも問題よね)
久(なんか、自分のことみたい)
久「それで、帰って来るなり学校に来てどうしたのよ」
京太郎「さっきまこっちゃんに会ってさ。久ちゃんがため息ついてるからなんとかしろって」
久「はぁ……そこ座って」
京太郎「なんだよ、いきなり」
久「いいからいいから」
久「重くない?」
京太郎「問答無用で座ってきて言うことかよ」
久「別にいいでしょ。いつだったかもこうしてたし」
京太郎「二年前だな。部長がいなくなったあとだっけ」
久「……あの時は二人だけだったのにね」
京太郎「幽霊部員はいたけどな」
久「いないも同然だから問題なし」
京太郎「つーか、俺たちもう麻雀部じゃないだろ」
久「あ、そういう寂しいこと言っちゃう?」
京太郎「寂しいことでも、前に進まなきゃな」
久「そうね、なら私も言っておかないと」
京太郎「このまんまでか?」
久「この状態なら顔見えないでしょ? 見られてたら恥ずかしいし」
京太郎「つまり恥ずかしいことを言うと」
久「いいから黙って聞く」
久「……一年の最初は、ずっとウザったく思ってた。でも、ちゃんとこっちに引き戻してくれて」
久「二年のときはまこが来てくれたけど、あんたがいなかったら個人戦にも出てなかったと思う」
久「それで、三年生になって、一年生が三人も来てくれて……」
久「……あんたが三年生で良かった」
久「だって、私一人だったら、あんなとこまで行けなかった」
久「京太郎がいなかったら、インハイで優勝なんて……」
久「だから、今までありがと」
京太郎「……きっと、俺が三年じゃなくても同じだったよ」
京太郎「仮に、俺が咲たちと同じ新入生で久ちゃんと面識がなくても、きっと麻雀部に入ってた」
京太郎「そんでもって、久ちゃんを支えてた」
久「……なんでそう言い切れるのよ」
京太郎「さぁ、そういう運命なんじゃないか?」
久「根拠ないし、適当なこと言ってるでしょ」
京太郎「たらればの話なんてみんな似たようなもんだろ。起こりようがないんだし」
久「夢ないこと言っちゃってさ」
京太郎「それに、俺はこれからもって言葉が聞きたいな。だから――」
京太郎「好きだよ、久ちゃん」
久「……遅い」
京太郎「ごめん」
久「信用できない」
京太郎「厳しいな」
久「でも……私も好き」
京太郎「久ちゃん……」
久「京太郎……」
「なんだ、まだ残ってた……ってお前ら!」
京太郎「げっ」
久「あーあ……」
久「すっごい怒られちゃったわね」
京太郎「当たり前だろ。あれでもまだ手加減されてた方だぞ」
久「顧問の先生で良かった」
京太郎「まったくだ」
久「……それでさ、これからどうするの?」
京太郎「そうだな……とりあえず大学に入るよ」
久「とりあえず?」
京太郎「そうしたら傍にいられるだろ」
久「動機が不純ね」
京太郎「入る理由なんてどうでもいいんだよ。問題はその後だろ」
久「そうかも。けど、聞きたかったのはそれじゃないのよね」
京太郎「つーと?」
久「さっきの続き、しないの?」
京太郎「ああ、それな……久ちゃん」
久「んっ……」
久「よろしくね、これからも」
京太郎「もちろん、こっちこそな」
久「ね、家にお邪魔してもいい?」
京太郎「うちの母さんのうざったさに我慢できるならな」
久「そんなのいつものことでしょ」
京太郎「それもそうか……そうだ、ついでに墓参りでもしてやってくれ」
久「そうね」
京太郎「あいつも久ちゃんと付き合い長いし、きっと喜ぶよ」
久「また泣きそうになったら胸貸してあげる」
京太郎「ああ、そうしてくれ」
『エンディング――今までと、これからも』
それじゃ、この中からお好きなのをどうぞ
済がついてるのは選べません
個別
大星淡 済
天江衣 済
桧森誓子 済
姉帯豊音 済
三尋木咏 済
神代小蒔 済
ネリー・ヴィルサラーゼ 済
宮永照 済
エイスリン・ウィッシュアート 済
白水哩 済
竹井久 済
福路美穂子 済
松実玄 済
薄墨初美 済
滝見春 済
石戸霞
園城寺怜 済
真屋由暉子 済
清水谷竜華 済
鶴田姫子 済
特殊
久照
久美穂子
小蒔霞
哩姫
怜竜
39分まで
済がついてるのは選べません
個別
大星淡 済
天江衣 済
桧森誓子 済
姉帯豊音 済
三尋木咏 済
神代小蒔 済
ネリー・ヴィルサラーゼ 済
宮永照 済
エイスリン・ウィッシュアート 済
白水哩 済
竹井久 済
福路美穂子 済
松実玄 済
薄墨初美 済
滝見春 済
石戸霞
園城寺怜 済
真屋由暉子 済
清水谷竜華 済
鶴田姫子 済
特殊
久照
久美穂子
小蒔霞
哩姫
怜竜
39分まで
コンマ判定
怜竜:1-13
霞:14-63
哩姫:64-00
直下
怜竜:1-13
霞:14-63
哩姫:64-00
直下
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