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元スレ咲「ぎ、義理だからね。京ちゃん」京太郎「おう、ありがとな」
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京太郎「2月14日か」
2月14日。言わずと知れたバレンタインデイ。
女の子が意中の相手に想いを告げる日。
一方、男側としてはある意味では自身の価値が計られる日でもある。
京太郎「……去年までは一個しか貰えなかったからな」
などと、ゼロの民が耳にしたなら呪い殺されそうなことを言う。
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1392649478
中学校の3年間。京太郎のバレンタインは一人の少女の存在により成り立っていた。
咲『ぎ、義理だからね。京ちゃん』
京太郎『おう、ありがとな』
義理であることを強調した上で、チョコレートを渡してくる咲の姿を思い出す。
京太郎「そりゃ、嬉しくないと言ったら嘘になるんだけどな」
しかし、自分には義理チョコを貰える程度には親しい女の子が一人だけだったと言われているようで。
お年頃の男の子である京太郎としてはもやもやとした想いを抱かずにはいられないのだった。
京太郎「だが、今年は違う」
高校生になって、京太郎の状況は一変した。
女子ばかりの麻雀部。そこに所属する男子は彼一人。
京太郎「義理ひとつとか、そんな状況にはならないだろ」
本命チョコだなんて高望みはしない。
けれど、少なくとも義理チョコなら貰えるだろうと思えるぐらいには、一緒の時間を積み上げてきた。
もしかしたら、本命だって――
京太郎「……ふう」
深呼吸を一つ。
淡い希望と微かな不安を胸に、
京太郎「こんちゃーっす」
京太郎は目の前にある部室のドアを開いた。
冒頭だけですが、本日の投下はここまでです。
友人と飲みに行ったら、じゃんけんで負けてバレンタインSSを書くことになりました。
ですが、バレンタインを過ぎてもずるずると書かないままでいたので、
自分に発破をかける為に見切り発車でこのような形と相成りました。
出来れば毎日少しずつ書いた分を投下していき、
今週中に完結できたらと考えています。
短い間ですが、お付き合いいただければ幸いです。
友人と飲みに行ったら、じゃんけんで負けてバレンタインSSを書くことになりました。
ですが、バレンタインを過ぎてもずるずると書かないままでいたので、
自分に発破をかける為に見切り発車でこのような形と相成りました。
出来れば毎日少しずつ書いた分を投下していき、
今週中に完結できたらと考えています。
短い間ですが、お付き合いいただければ幸いです。
京太郎のバレンタインssは悲惨なやつしか見たことないけど、これは綺麗そうだから期待してます
バレンタインチョコを期待して部室に入ったら長期規制とか
既にオチがついたと言えなくもないのではないか
既にオチがついたと言えなくもないのではないか
優希「ちわ~す」
和「はい、こんにちは」
まこ「おう、おつかれさん」
久「ん、こんにちは」
四者四様の挨拶。
部室には久、まこ、和、優希の4名が揃っていた。
京太郎「あれ? 咲は来てないんですか?」
そう、そこに咲の姿はない。
優希「咲ちゃんはまだ来てないじぇ」
和「須賀くんは咲さんと同じクラスですよね? 一緒には来なかったんですか?」
同じクラスということもあり、京太郎と咲はよく一緒に部室に来ていたのだが――
京太郎「んー。気がついたら教室にはいなかったんだよな」
ホームルームが終了し、京太郎が部室に向かおうとした時には既に彼女の姿はなかった。
京太郎、少し考え込む。
咲であれば例年の通りに『義理チョコ』をくれるだろうから、それをきっかけに他の部員からも貰えるのではないかという京太郎のささやかな目論見は外れたのだった。
京太郎(チョコは勿論欲しいけど、自分から言い出すのってハードル高いよなあ……ん?)
そこでふと彼は気がついた。
部室の中に微かに漂う――
京太郎「なんか、甘い匂いが」
カカオの香り。鼻孔をくすぐるこの香りの意味することは。
優希「ふふふ。さすがは犬、目敏いな」
その反応を待っていたとばかりに優希、仁王立ちで京太郎の前に立つ。
そして、サイドテーブルに上に置いてあったそれを手にした。
京太郎「それは、まさか……!」
優希「恵まれない哀れな犬に、私が施してやるじぇ」
ずずいと京太郎に差し出す。
京太郎「……やっぱり、それか」
お約束とばかりに、その手にはタコスが握られていた。
京太郎は目の前にある部室のドアを開いた。
――するとそこには、ホワイトデイを向かえた世界が待っていた。
……バレンタインとはなんだったのかという具合になってしまい、申し訳ございません。
怠け癖脱却の為にも毎日少しずつ書いて投下すればと決意したその翌日に長期規制入るだなんて、
そんなん考慮しとらんよ……
今日中に書き上げてしまおうという気持ちはあったのですが、
連日の疲れと飲み会のダメージにより今日はここまでとさせていただきます。
続きというか完結は3日以内を目安に。おやすみなさい
>>8
>>9
>>10
>>15
>>18
>>23
ありがとうございますっ
>>12
咲さんには幸せになって欲しいですね
>>13
お酒の勢いって怖いです……
>>14
ありがとうございます。
本編でのすこやんの登場期待してます。
>>16
ツヅキカクデー
>>17
そのオチが強すぎて辛いです……
>>19
>>20
申し訳ございません、時期外れという恥を晒しながら完結はさせます……
>>21
せめてホワイトデーには完結させたかったのですが……
>>22
!? なんてSSか覚えてましたら教えてください!
>>29
ありがとうございます。
そう長くないSSのはずなので、完結は絶対にさせます
>>9
>>10
>>15
>>18
>>23
ありがとうございますっ
>>12
咲さんには幸せになって欲しいですね
>>13
お酒の勢いって怖いです……
>>14
ありがとうございます。
本編でのすこやんの登場期待してます。
>>16
ツヅキカクデー
>>17
そのオチが強すぎて辛いです……
>>19
>>20
申し訳ございません、時期外れという恥を晒しながら完結はさせます……
>>21
せめてホワイトデーには完結させたかったのですが……
>>22
!? なんてSSか覚えてましたら教えてください!
>>29
ありがとうございます。
そう長くないSSのはずなので、完結は絶対にさせます
優希「今日はバレンタインだからな。特製チョコタコスだじぇ」
京太郎「お、おう」
優希から手渡されたタコスを見つめる。
チョコタコスという言葉の通り、カカオの匂いの出所はそれだった。
メキシコ料理であるタコス。肉や野菜に唐辛子やトマトを煮込んだサルサソースをかけ、とうもろこしで作ったトルティーヤ生地で包むというのが一般的な形であろうか。
それだけでなく様々な具材がされるバリエーション豊かな料理ではあるのだが……流石にチョコレートを混入するようなものではない。
ごくり、と喉が鳴る。食欲が刺激されて――では勿論ない。緊張の為だ。
助けを求めるように、京太郎は他の部員の方を見た。
和はさも「まさか優希からプレゼントされたものを食べられないなんて、そんなことは言いませんよね?」と言わんばかりに険しい顔つきをしている。
まこは「まさか私から食べなくてもいいなんて言えるわけないからのう……すまんな」と言いたげに同情的な面持ち。
久は「念願の女の子からのチョコよ? 早く食べたらどうかしら」と楽しげににやにやと笑みを浮かべている。てか、とっくに引退してるはずなのに何しに来てるんだ。
京太郎(くっ……助け舟はなしか)
絶望的な気持ちで視線を元に戻す。
目の前にいるのは、この試練を課した張本人である優希。
彼女は上目遣いで京太郎を見つめていた。いつもの自信に溢れた態度は鳴りを潜め、不安そうに立ち尽くす。
京太郎(馬鹿か、俺は!)
どんな形であれ、チョコレートを手渡してくれた少女にこんな顔をさせる。いったい自分は何様だというのか。
京太郎は覚悟を決め、チョコタコスにかぶりついた。
口の中に広がるその味は――
京太郎「あれ、うまい……?」
意外なことに美味といっていいものだった。
クレープにも似たトルティーヤ生地に包まれているのはオレンジやキウイ、バナナといったフルーツ。それにビターなチョコレートソースがかけられていて、上品に仕上がっている。
もう一度口をつけた。
とうもろこしの風味が自己主張するのを抑えるためにトルティーヤの生地には小麦粉を配合してあるようだ。それだけでなくフルーツの配分やチョコレートソースも絶妙な計算の上に成り立っている。
京太郎「優希、これすっげぇうまいよ」
あっという間にタコスを食べ尽くして京太郎は言う。社交辞令などではなく、正直な感想だった。
それを聞いた優希は一瞬ほっとした表情をしたあと、
優希「ふふーん。タコスはメキシコの生んだ完全食だからな。当然だじぇ!」
いつもの彼女らしく、自信満々に言い放った。
京太郎「それにしても、これどうしたんだ?」
チョコタコスなどというキワモノ、既製品ではありえないだろう。
京太郎「もしかして、お前が作ったのか?」
キワモノではあるが、その味は本物。非常に高い完成度を誇っていた。
がさつだと思っていた優希にこんな特技があっただなんて。京太郎の胸が少し高鳴る。
彼女のことを少し誤解していたのかもしれない――
優希「龍門渕の執事さんが作ってくれたじぇ」
京太郎「ハギヨシさんかよ!」
そりゃあの人が作ったんならハイクォリティになるよ。手作りかと思って感じた俺のときめきを返せよ!
――と少しも思わなかったと言ったら嘘になるが。
京太郎はぽんと優希の頭に手を乗せ、
京太郎「それでも、ありがとな。今年初のチョコ、うれしかったよ」
彼女の頭を撫でながら、礼を言った。
優希「……ん。気にしなくていいじぇ」
優希は顔を真っ赤にして、しばらくの間されるがままになっていた。
みんなの評価 : ★★★×4
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