元スレ武内P「アイドル達に慕われて困っている?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
451 = 441 :
武内P「木村さん……よろしいのですか?」
夏樹「ああ! スケジュールの調整は、頼めるんだろ?」
武内P「はい、勿論です」
拓海「オイ! あ、アタシは、その……良いのか!?」
武内P「はい?」
夏樹「おいおい、別に拓海は借りがあるわけじゃないだろ?」
拓海「……そりゃ、そうだけどよ」
夏樹「なっ、ばつ丸くん!」
武内P「は……はあ」
拓海「……!」
452 = 439 :
>>445
キティちゃんさんなんだよなあ
さんをつけろって怒られるぞ、相手は業界の大先輩やぞ
453 = 441 :
夏樹「この仕事のプロデュース、宜しく頼むぜ!」
武内P「はい、可能な限り、要望には応えようと思います」
夏樹「へー! 随分気前が良いじゃないか!」
武内P「当然の結果です」
夏樹「そりゃまた……どうしてだい?」
武内P「困っている時に……助けていただけるのですから」
拓海「!」
夏樹「まっ、困った時はお互い様、って言うしな」
拓海「!!」
454 = 441 :
拓海「……チッ! ったく、しょーがねーなー!」
武内P「向井さん?」
拓海「オイ、夏樹」
夏樹「んー? どうした?」
拓海「テメエだけに良い格好させてたまるかってんだよ!」
武内P「! それでは……?」
拓海「亜威怒流、上等! アタシが――」
夏樹「里奈、サンリオ好きみたいな事言ってたな」
武内P「! 藤本さんに、連絡を取っていただけると?」
拓海「おぉ、やってやんよ! 夜露士苦ゥ!」
拓海「……」
拓海「あぁ!?……あっ……あぁん!?」
455 = 441 :
夏樹「里奈とか、ああいう系統の子はサンリオ好きが多いしな」
武内P「はい……そう、思っていたのですが」
夏樹「へえ、知ってたのか」
武内P「ええ、なので……向井さんにも、お話を」
夏樹「まあ、里奈なら引き受けてくれると思うぜ」
夏樹「――なっ、拓海!」
拓海「あっ? あ、いや、どう……だろうな?」
夏樹「おいおい、さっきの威勢はどうしたんだよ?」
拓海「う、うるせえな!」
夏樹「特攻隊長の名が泣くんじゃないのかい?」ニヤニヤ
拓海「!」
拓海「……夏樹……テメエ……!?」
456 = 441 :
武内P「お話によれば、猫も好き……と、聞いていたので」
拓海「おっ、おう! 動物系の仕事は、まあ、それなりにな!」
夏樹「だけど、代役ってのは嫌なんだろ?」
拓海「そうは言ったけどよ……言ったけど!」
武内P「向井さんならば適任だと、そう、考えての事でした」
拓海「まっ、まあ? そこまで言われちゃ、アタシだって考えなくも――」
夏樹「拓海は、一度決めたら最後まで突っ走るからなぁ」
夏樹「キティちゃんくらい、動かすのは大変だぜ?」
拓海「あぁ!? りんご三個分くらい、余裕に決まってんだろうが!」
拓海「……じゃねえ! アタシは、そんなに軽くねえぞ、コラァ!」
武内P「……りんご三個分?」
拓海「おぉ、キティちゃんの体重が、りんご三個分なん……」
武内P「……」
夏樹「あっはっはっはっは!」
457 :
だりーが質問攻めにあう回を思い出す
458 = 441 :
夏樹「たっ、拓海……詳しす……あっはっは!」
拓海「夏樹ィ! お前、マジで、お前……んあああ!」
夏樹「ヒー……ヒー……! あはは、悪い悪い!」
武内P「その……向井さんは、サンリオがお好きなのですか?」
拓海「あぁ!? そりゃ、お前……」
武内P「……」
拓海「……チッ!」
拓海「ああ、だったらどうした!? 文句あんのか、あぁん!?」
拓海「キティちゃん、カワイイだろうが! えぇ、オイ!」
武内P「では、この仕事……」
夏樹「引き受けてくれるかな?」
拓海「いいとも!」
拓海「……夏樹ィィィ! テメエ、マジ調子ん乗るなよ!?」
夏樹「あはっはっは! はっは……ゴホッ! あっはははは!」
459 = 441 :
・ ・ ・
武内P「――木村さん、向井さん、お疲れ様でした」
武内P「今回は、非常に助かりました」
武内P「改めて、お礼を言わせてください」
夏樹「なあに、良いって良いって。なっ、拓海」
拓海「おぉ、やると決めたからには、スジを通しただけだ」
夏樹「アタシ、あんなニコニコした顔初めて見たぜ?」
拓海「バッ……おま……!? にっ、ニコニコなんてしてねえ!」
夏樹「って言ってるけど、アンタはどう思う?」
拓海「オイ! ニコニコなんてしてねえよな!? なっ!?」
武内P「はい」
武内P「とても……キラキラした、良い、笑顔でした」
夏樹「……っくく!」
拓海「……」
460 :
そういう夏樹さんも中々詳しいようで
461 = 441 :
夏樹「なあ、次の合同LIVEはいつだい?」
武内P「次、ですか?」
夏樹「一回限りの代役ってわけでも……無いんだろ?」
武内P「そう、ですね……先方と、検討してみます」
夏樹「だってよ! 良かったな、拓海!」
拓海「……チッ! うるせえな!」
拓海「……オイ、夏樹」
拓海「何で、アタシに最初……サンリオの仕事って言わなかったんだ?」
拓海「ランドなんて言ったら、勘違いするに決まってんだろーが」
夏樹「ん?」
夏樹「そりゃあ、勘違いすると思ったからだよ」
拓海「……あぁ!?」
462 = 441 :
拓海「オイ! そりゃ、一体どういう意味だ!?」
夏樹「ああいう流れじゃないと、素直に仕事を受けるって言わないだろ?」
拓海「んなことねー……事も……無い、な」
夏樹「だろ?」
拓海「お前……まさか、それで?」
夏樹「まあ、それに、珍しいものも見れたからな! っくく!」
拓海「オイ、コラ夏樹! マジで調子――」
武内P「――はい」
武内P「木村さんも……とても、キラキラした、良い笑顔でした」
夏樹「はっ?」
拓海「あっ?」
武内P「えっ?」
463 = 441 :
夏樹「ま、待ってくれよ! アタシが、キラキラしてたって?」
武内P「? はい」
拓海「オイ、詳しく聞かせろって、なぁ」
夏樹「何かの間違いだろ?」
武内P「……こちらが、LIVEの時の写真になります」
スッ…
夏樹・拓海「……」
武内P「私には、木村さんも……とても、楽しんでいるように見えました」
拓海「……夏樹?」
夏樹「……まあ、なんだ」
夏樹「アタシだって、こういう時もある」
拓海「あぁ、なるほどな」
拓海「……って、それで納得すると思ってんのか!? オイ、夏樹ィ!」
464 :
女の子なんです
466 = 441 :
夏樹「いや……だって、名前に『バッド』なんて付いてるんだぜ?」
夏樹「存在からして、もうロックで……な、わかるだろ?」
拓海「わかる。ばつ丸くんの、媚びねえ態度は憧れるぜ」
夏樹「だろ? つまり、そういう事だよ」
拓海「……なるほどな」
拓海「お前も好きだったんじゃねーか! ふざけんじゃねえぞ!?」
夏樹「……オイオイ、アタシがいつ嫌いだなんて言った?」
拓海「言ってねえな! ああ、確かに言っちゃいねえ!」
拓海「そういや、『知恵の木』もサラッと受け入れてたよなぁ!?」
夏樹「拓海、お前……よく覚えてるな」
拓海「クソッ! お前……お前……!?」
夏樹「ははは、悪い悪い」
467 = 464 :
小早川さんの脱糞とか…ダメ?
468 = 441 :
拓海「オイ! テメエも何とか言え!」
武内P「私が……ですか?」
拓海「そもそも、テメエが話を持ってきたから、こんな事になったんだろーが!」
夏樹「まあ、確かにそうだな。ホラ、アタシ何か言うことは?」
武内P「えっ!?」
拓海・夏樹「……」
武内P「……次の合同LIVEも、頑張ってください」
拓海・夏樹「……それだけ?」
武内P「……笑顔で、頑張ってください」
夏樹「……あっはっはっはっは! オーケー! あっはは!」
拓海「……喧嘩上等! 行くぞ、オラァ!」
おわり
469 = 457 :
わからんから知恵の木が日立の木としかみれない
470 = 464 :
一瞬知恵の実に見えてサンリオは楽園だったのかと納得しかけた
471 :
おらぱらいそさいくだ?
472 :
漫画のPと武内Pのやり取りを見てみたい
473 = 460 :
乙かわいいは正義
474 :
乙でした
この組み合わせは珍しいけど相性いいかも
475 :
やはりたくみんは真面目系の武内Pとの相性がいい(確信)
476 :
ついにいちごパスタを勧められてしまう武内P
477 :
たくみんすこ
たくみんとちゃまの仲良くしてるとこみたい
478 :
お前らうんこ望みすぎやろ
479 :
おしっこ派もいるんだがな
481 :
>>476
書きます
武内P「調理実習、ですか」
482 = 481 :
ありす「はい、そうなんです」
武内P「しかし……何故、それを私に?」
ありす「皆、あれだけはやめておけ、って言うんです」
武内P「その……あれ、とは?」
ありす「いちごパスタです!」
武内P「……」
武内P「なるほど」
483 = 481 :
武内P「その、他の料理にする事は、出来ないのでしょうか?」
ありす「えっ?」
武内P「皆さんが反対なさるのでしたら、何か、理由があると思うのですが」
ありす「……」
武内P「橘さん?」
ありす「……やっぱり、いちごパスタはダメですか?」ショボン
武内P「……」
武内P「いえ、そんな事はありません」
484 = 481 :
武内P「いちごパスタ自体が駄目、という訳ではありません」
ありす「だったら……どうしてですか」
武内P「恐らくですが、皆さんがいちごパスタに反対するのは……」
ありす「するのは……?」
武内P「パスタは、しょっぱい食べ物だ、というイメージがあるからだと思われます」
ありす「それが、どうして反対する理由になるんですか?」
武内P「……」
武内P「待ってください、助けを呼びます」
485 = 481 :
・ ・ ・
凛「――お待たせ」
ありす「凛さん」
凛「ありすが、どうしてここに? プロデューサー、どういう事?」
武内P「渋谷さん、ご足労頂き、ありがとうございます」
凛「……まあ、暇だったし」
凛「それで? 何の用?」
武内P「今日一日、敬語で話していただけますか」
凛「……」
凛「はっ?」
486 = 481 :
ありす「あの……凛さんが敬語で話すのに……」
凛「何の意味があるの? ねえ、プロデューサー」
武内P「渋谷さん、お願いします」ペコリ
凛「ちょっ、ちょっと!? なんで頭を下げるの!?」
武内P「どうか、お願いします」
凛「とにかく、顔を上げて! 意味がわからないから!」
武内P「お願いします……渋谷さん、お願いします」
凛「わっ、わかった! わかったから!」
凛「敬語を使えば良いんでしょ!?」
武内P「……ありがとう、ございます」
ありす「……?」
487 :
私の記憶が確かなら、
調理実習って、決まった料理を作る授業だったんですが……
488 = 481 :
武内P「――では、スタートで」
凛「えっ? ちょっと……もう始めるの?」
武内P「……」ジッ
凛「……もう、始める……んですか」
武内P「はい。何か、質問はありますか?」
凛「……私が、敬語で話さなきゃいけない理由を説明して……ください」
武内P「少しだけ、待ってください」
武内P「橘さん、敬語を使う渋谷さんをご覧になって、どう思われましたか?」
ありす「えっ? キモ……い、違和感を感じます」
凛「ねえ、今、キモいって言わなかった?」
武内P「……」ジッ
凛「……言いませんでしたか?」
489 = 481 :
武内P「渋谷さんは、普段は敬語を使っていません」
ありす「はい。私も、今初めて聞きました」
凛「ねえ、ちょっと」
武内P「橘さんの、普段の渋谷さんのイメージとは、違ったようですね」
ありす「はい、そうです……あっ!」
凛「……ねえ、まさか」
ありす「イメージと違いすぎて、キモ……変に思うって事ですか?」
武内P「違和感、ですね」
武内P「しょっぱいイメージの食べ物が、甘酸っぱいという違和感」
武内P「……これが、皆さんがいちごパスタを止める理由かと」
凛「そのためだけに呼び出したの!?」
490 = 481 :
ありす「で、でもっ! イタリアンって、赤いイメージがあるじゃないですか!」
武内P「その赤いイメージは、トマトですね」
凛「納得出来ない! この扱いは何なの!?」
ありす「じゃ、じゃあ……皆、本当はいちごパスタの事……」
凛「ちょっと! ねえ、馬鹿にしてるの!?」
ありす「キモ……変だって、思ってたんですか!?」
武内P「いや……――どちらも、違う」
凛・ありす「……」
凛・ありす「!?」
491 = 481 :
凛「い、今……えっ、何? 何!?」ドキドキ!
ありす「なんだか、普段と……雰囲気が……!?」ドキドキ!
武内P「……」
凛「ね、ねえ……何か言ってよ、プロデューサー」ドキドキ!
武内P「俺は、君を馬鹿にした事は、一度もない」
凛「俺!? あっ、は、アンタが、お、おお、お」ドキドキドキドキ!
武内P「敬語は、どうした?」
凛「はひっ! 敬語! 敬語、使いまふ!」ドキコーン!
ありす「……!?」ドキドキ!
492 = 481 :
武内P「……――と、この様なケースもあります」
凛・ありす「……!」ドキドキ!
武内P「如何でしたか?」
ありす「ど、ドキッとしました! 凄く……凄く、ドキッとしました!」ドキドキ!
凛「私もしました! 悪くないと……いえ、とても、良いと思いました!」ドキドキ!
武内P「違和感と言うものは、良い効果をもたらす場合もあります」
武内P「なので、いちごパスタは、変なだけとは、言い切れません」
武内P「そうですね……少し、手を加えてみてはいかがでしょうか?」
凛「はいっ!」ドキドキ!
ありす「いえ、あの……どうして凛さんが返事するんですか?」
493 = 481 :
ありす「でも、手を加えるって……どうすれば?」
武内P「まず、パスタの形状を変えてみるのはどうでしょうか」
凛「賛成です!」ドキドキ
ありす「形状……形を変える、っていう事ですか?」
武内P「はい」
凛「とても、良い案だと思います!」ドキ…ドキ…
武内P「橘さんは、いちごを練り込んだ麺を使用していたと、そう、聞いています」
武内P「その形状が、ロングパスタに分類されるものだとも」
武内P「なので、パスタを……ショートパスタにしてみては、どうでしょうか?」
ありす「ショートパスタ?」
凛「ね……ねえ、ちょっと……?」
494 = 481 :
武内P「少々、お待ちいただけますか」
…カタカタ
武内P「こちらが、ショートパスタに分類されるパスタですね」
ありす「……失礼します」
ありす「へー! マカロニとか……あっ、リボンみたいな形のも!」
武内P「ラザニアも、実はパスタで――ロングパスタに、分類されています」
ありす「ラザニアもパスタだったんですか!?」
武内P「はい」
ありす「私……こんなにパスタに種類があるとは、思ってませんでした」
凛「あの……敬語で……プロデューサー?」
495 :
さすがやり手のプロデューサーさんやで
496 = 481 :
ありす「それにしても……詳しいんですね」
武内P「食には関心があります」
ありす「ショートパスタ、興味が出てきました!」ニコッ!
武内P「良い、笑顔です」
ありす「でも、これだけ種類があったら、どれにしたら良いか……」
武内P「私のオススメは……――これです」
ありす「この、丸いのは……」
武内P「ニョッキ、です」
ありす「なんだか、お団子みたいですね!」
凛「……ねえ、ちょっと?」
497 = 481 :
武内P「橘さんのその例えは、的を射ています」
ありす「えっ?」
武内P「団子も、穀物の粉を丸めたものですから」
ありす「ニョッキは……お団子の、親戚ってことですか?」
武内P「はい。ですが、このニョッキには……ある特徴が」
ありす「丸いだけじゃなくて、他にも?」
武内P「穀物の粉――小麦粉を使用するのは同じですが……」
武内P「生地に、ジャガイモを使用します」
ありす「ジャガイモを!?」
凛「……プロデューサー?」
498 :
武内Pが放置プレイをする日がくるなんて
499 = 481 :
武内P「ジャガイモでなく、カボチャを使用する場合もありますね」
ありす「カボチャのは……カボチャ味なんですか?」
武内P「はい。シンデレラには、カボチャだとは思ったのですが……」
武内P「イチゴを練り込む事を考えると、ジャガイモの方が適しているかと」
ありす「で、でも……ジャガイモと、イチゴはさすがに合わないんじゃ?」
武内P「問題ありません」
武内P「イチゴの水分と、粉の量で十分調整可能な範囲かと」
ありす「……それじゃあ!」
武内P「良いいちごパスタ――いちごニョッキが、作れるだろうと、そう、思います」
ありす「……!」
凛「……」
500 = 481 :
武内P「ニョッキを作る工程自体は、そう、難しくありません」
武内P「問題は生地の硬さの調整ですが……」
ありす「いちごスパゲッティを作った事があるので、大丈夫です!」
武内P「……はい、そう仰るだろうと、思っていました」
武内P「いちごのニョッキに……そうですね」
武内P「ソースは、イチゴの形が丸ごと残る、シンプルなものを」
武内P「まろやかさと、コクを出すために、仕上げに生クリームを垂らし――」
ありす「……!」ゴクリ
武内P「仕上げは、大人の爽やかさを出すため――ミントの葉を少々」
ありす「やります! 私、いちごのニョッキを作ります!」ムフー!
武内P「……はい、頑張ってください」
凛「……」
みんなの評価 : ○
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