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    元スレ武内P「アイドル達に慕われて困っている?」

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    301 :

    >>299
    隠す気のないへそ下やめーや

    302 :

    へそ下?

    303 :

    >>301
    他者ssの話はしないほうが

    304 :

    >>302
    他投稿者ssで何回も出てくるネタ
    下記ss内に過去作へのリンクがあったはず

    武内P「パッションな皆さんとの平穏な日常」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525510965/

    305 :


    「少し、歩きにくいかも」


     率直な感想をプロデューサーに言う。
     それを聞いたプロデューサーは、右手を首筋にやって、少し困った顔をした。
     多分それは、今の私の表情が、あまり良いものではないから。
     だけど、しょうがないでしょ? 本当の事だし。


    「セットの中の移動に、支障が出そうですか?」


     だけど、仕事は仕事。
     慣れていない格好だからって、あまり文句は言えない。
     それに、これはシンデレラプロジェクトのイメージに関わる、大事な仕事だから。
     だから、そんなに心配そうにしなくても、大丈夫だから。


    「その程度なら……うん、大丈夫」


     控室の中を軽く歩いて見せる――魅せる。
     私が一歩踏み出すたびに、純白のドレスの裾が揺れる。
     髪もメイクも、スタイリストさんがバッチリ決めてくれている。


     何より、極めつけは――


    「お話の中みたいに、踊るわけじゃないから」


     ――ガラスの靴。


     透明で、キラキラしてて……まあ、本物のガラス製じゃないんだけどね。
     LIVEの時に履く靴と違って、ヒールが高い。
     私物の靴にもこんなのは無い……というか、
    ここまでヒールの高い靴を履く女子高生って居ないでしょ。


    「どう、かな?」


     ドレスの裾を持ち上げて、プロデューサーに感想を聞く。
     裾は膝下まであるから、その必要はないんだけど……まあ、なんとなく。


    「……はい」


     プロデューサーの視線が、私の足元に向く。
     何について尋ねたのか、ちゃんと言わずにいたのに、わかって貰えた。
     それが、なんとなく照れ臭くて……だけど、それを悟られたくなくて。
     クールだと言われる、いつもの私の表情を無理矢理作る。


    「とても、良くお似合いです」


     作って、


    「……うん、ありがと」


     すぐ、壊された。

    306 = 305 :


    「良い、笑顔です」


     何度も聞いた……聞き慣れた、プロデューサーのいつもの言葉。
     スルリと耳を通り抜け、私の中にストンと落ちる、大切な言葉。
     またそれ? と、苦笑を返すけれど、それでも、また言ってくれるよね。
     じゃないと、こういう他愛の無い反応が出来なくなっちゃう。


    「ねえ、他には?」


     だけど、今日は少しだけ欲張ってみる。
     プロデューサーが、どんな言葉を続けてくるか、わからない。
     わからないから、少し、聞いてみたくなった。


     だって、今日の私は――お姫様だから。


    「他に、ですか?」


     ……まあ、お姫様なんて、ガラじゃないんだけどさ。


     でも、私は、此処に居る。
     純白のドレスを纏って、ガラスの靴を履いて。
     物語の中から抜け出してきた、お姫様であるために。


     お姫様……シンデレラとして。


    「うん。何か、無いの?」 


     私はこれから、シンデレラプロジェクトの、イメージガールとして撮影に臨む。
     勿論、最初にこの話をされた時は断ったよ。
     だって、私よりも、プロジェクトの代表として相応しい子が居ると思ったから。


     だけど、メンバー全員が、私がやるべきだと言ってくれた。


     ……まあ、皆、それぞれに言いたいことを言ってくれたけどね。
     その一人一人の、一つ一つの言葉が、私に力をくれてる。


     でも、まだ、ほんの少しだけ足りない。


    「……」


     プロデューサーは、右手を下ろし、気をつけの姿勢を取った。
     高い身長、低い声、怖い顔……とても誠実で、不器用で、いつも見ててくれる人。
     私をアイドルの世界に引き入れ、毎日を輝かせてくれた人。


     そんな、プロデューサーの一言があるだけで、私は、


    「私は、貴女のような素晴らしいアイドル――シンデレラの担当をする事が出来て」


     とても、嬉しく思います。


    「……ふーん。まあ、悪くないかな」


     物語の中みたいに、ロマンチックな言葉は期待してなかったから、ね。

    307 = 305 :

      ・  ・  ・

    「お疲れ様でした」


     撮影が終わり、プロデューサーに声をかけられた。
     お疲れ様とは言われたけれど、撮影時間は、とても短かった。
     本当だったら、もっと、何回も撮り直したりする予定だったみたいだけどね。
     だけど、気難しいと評判のカメラマンの人が、アッサリとオーケーを出した。


     ――まるで、魔法がかかったみたい。


     他のスタッフさん達は、口々にそう言っていた。
     カメラマンさんも、


     ――素晴らしい。


     って、言ってたから、まあ、出来上がりは期待出来そうだけど。


    「とても、良い写真が出来上がると思います」


     プロデューサーも、こう言ってるし。
     言ってるだけじゃなく……少しだけ、口の端が上がってるのが、わかる。
     笑顔が苦手なこの人が稀にする、とても優しい笑顔。
     それを向けられるだけの仕事は出来た事は、私としても誇らしい。


    「すぐ終わったけど、本当に良かったの?」


     一応、確認のために聞いてみる。
     もう少し撮っても良いかなと思うのは、私だけ?
     こんなに綺麗な格好、する機会もそうそう無いだろうし。


    「はい、問題ありません」


     と、言われるとは思ったけど、やっぱり、少し残念。
     女の子は誰だって、小さい頃はお姫様に憧れるものだ。
     まさか、自分がこういう格好をするようになるとは思ってなかったから……多分、余計に。
     でも、もう撮影は終わりだって言うんだから、仕方ないよね。


    「……渋谷さん?」


     プロデューサーは、私が返事をしないのを不思議に思っているようだ。
     あまり表情が変わるわけじゃないけど、キョトン、という空気が伝わってくる。
     でも、いつまでもこうしてはいられない。


     撮影という名の舞踏会は終わり、シンデレラの魔法はとけなきゃいけない。


    「ううん、何でもない」


     だけど、私は、アイドルで居続けるし、これからも輝いていこうと思う。
     今日は、とても大事だけど、あくまでも仕事の一つなんだから。
     変に気持ちを残してちゃ、次の仕事、次のステージで全力を出せない。


    「……」


     しっかり、切り替えていかなきゃ。

    308 :

    オチ要員じゃないキレイなしぶりんキタ!

    309 :

    蒼が綺麗…だと…?

    310 = 305 :

      ・  ・  ・

    「……」


     控室へ戻る道を無言で歩く。
     前を歩く、プロデューサーの広い背中を追いながら。
     いつもより高いヒールだからか、自然と、視線が上の方へ向く。
     あ、寝癖。


    「――渋谷さん」


     突然、プロデューサーが立ち止まった。


    「っ!?」


     その挙動が、あまりにも唐突で、ぶつかりそうになる。
     どうやら、色々な事に気を取られ、かなり距離を詰めて歩いてたみたい。
     咄嗟に両手を前に出して、顔がプロデューサーの背中にぶつからないようにする。
     黒い背広にメイクがついたら、困っちゃうだろうから。


    「す、すみません! お怪我は!?」


     肩越しに、見下ろされる。
     私も身長は高い方で、高いヒールを履いてるけど、プロデューサーの背はもっと高い。
     上着越しに手に感じる、プロデューサーの背中の感触が、それを明確にする。
     それが……その身長差が、まるで、そのまま私達の距離の様に感じて、急いで離れた。


    「……ううん、平気」


     どれだけ綺麗な格好をしても。
     どれだけ高いヒールを履いても。


     私は子供で、この人は大人。
     アイドルと、プロデューサー。


    「急に立ち止まって、どうしたの?」


     体をこちらに向け、まだ心配そうにしているプロデューサーに、聞く。
     すると、プロデューサーは右手を首筋にやって、バツが悪そうに、



    「その……私も、一枚だけ撮影したいと、そう、思いまして」



     そう、言った。
     プロデューサーは、私から視線を外し、ある場所に視線を送る。
     そこの何が、プロデューサーの琴線に触れたのか、わからない。


     白い手すりの、何の変哲もない、非常階段。


     この、素敵な格好に相応しい場所とは、普通は思えない。


    「――うん、わかった」


     ……はずなのに、私の口からは自然と言葉が出ていた。
     ガラスの靴を履いた足取りは、今日一番の軽さを見せた。

    311 = 305 :


    「どんなのが撮りたいの?」


     カツカツと、ガラスの靴が音を立てる。
     階段へ向かって、ステップを踏むように足が進む。軽い。
     ようやく、この靴にも慣れてきたってことかな。
     本当の事を言うと、撮影中も違和感があったし、ね。


    「いえ、特に……決めてはいませんが」


     決めてないのに、此処で撮ろうと思ったの?
     なんだ、てっきり良い構図でも考えついたのかと思ってた。
     そうじゃなかったら、もっと、他に場所があるんじゃないの。
     こんな、ちょっと変わった場所じゃなくってさ。


    「ふーん、そうなんだ」


     だけど、多分、この白い手すりがポイントだよね。


    「どうする?」


     体の右側にある手すりに、左手をかける。
     そして、一段上に左足を乗せ、そこを軸に、クルリと回る。
     白いドレスのスカートがフワリと揺れる。
     綺麗にセットされた髪が流れ、少し乱れる。


     物語の中のお姫様みたいに、上品じゃないけれど。


     渋谷凛として――私らしく、振り返る。


    「プロデューサー」


     多分……ううん、きっと、私は今、笑ってる。
     シンデレラプロジェクトのメンバーじゃない。


     ただ一人の、アイドルとして。


    「……」


     あっ……視線、同じくらいだ。



    「……渋谷さん。今すぐ、スタジオに戻りましょう」



     プロデューサーの、いつになく真剣な表情。
     どうしてそうなるの? と、問返せるような空気じゃない。
     ……まあ、良いか。
     後でまた、写真撮るチャンスはいくらでもあるもんね。


     アンタ、私のプロデューサーだから。


    「うん」


     差し出された大きな手を取り、小さく返事をした。



    おわり
     

    312 :

    しぶりんでキレイに終わると、そこはかと無い不安に苛まれる

    313 :

    乙イクのかと心配になったがそんなことなかったぜ

    314 :


    怪獣図鑑ネタやって欲しいです

    315 :


    凛さんがきれいでもなんの問題もないと思います!

    316 :

    きれいなしぶりんすき
    ふうううぅぅん!(ジタバタ しぶりんもっとすき

    317 :

    しぶりんすこ
    しぶぶりりんもっとすこ

    318 :

    >>314
    覚えてないのでテキトーに書きます


    武内P「怪獣図鑑、ですか」

    319 = 318 :

    莉嘉「そうだよ☆ アタシ達で作ったんだー!☆」

    みりあ「あのねあのね、い~っぱい載ってるんだよ!」

    武内P「とても、熱心に作成されているようですね」

    莉嘉・みりあ「うん!」ニコッ!

    武内P「……良い、笑顔です」

    武内P「それでは、私は事務作業がありますので……」

    莉嘉・みりあ「は~い!」


    アイドル達「……」

    320 = 318 :

      ・  ・  ・

    莉嘉「あっ、見て見て! このイラスト、チョー上手く描けたと思わない!?」

    みりあ「ホントだ! 莉嘉ちゃん、すごーい!」

    莉嘉「みりあちゃんも、そっちのカイセツ、すっごくわかりやすいよ☆」

    みりあ「えへへ! 図鑑だから、誰が見てもわかるようにしないとね!」

    莉嘉・みりあ「ねー!」


    美嘉「二人とも、随分真剣にやってるじゃん★」


    莉嘉「あっ、お姉ちゃん!」

    みりあ「美嘉ちゃん!」

    321 = 318 :

    きらり「にゃっほーい! ふたりとも、おっつおっつ☆」


    莉嘉・みりあ「あっ、きらりちゃん!」

    美嘉「さっき、ソコで一緒になったんだ★」

    きらり「二人とも、最近はず~っと頑張ってるにぃ!」

    莉嘉「うんっ! 図鑑作るの、アタシ得意かも!」

    みりあ「みりあもみりあも! それに、すっごく楽しいよ!」


    美嘉「へー? そんなに、怪獣図鑑作るのって楽しいワケ?」


    莉嘉・みりあ「うんっ! すっごく楽しいよ!」


    莉嘉・みりあ「カイジュウ図鑑作るの!」

    322 = 318 :

    莉嘉「お姉ちゃんも、一緒に作ろうよー!」

    美嘉「あー、アタシは遠慮しとこうかなー」

    みりあ「えーっ!? じゃあじゃあ、きらりちゃんは!?」

    きらり「にょわ? え~っとぉ、きらりにも出来るかなぁ~?」

    莉嘉・みりあ「うんっ!」

    きらり「それじゃあ~、三人でぇ一緒に図鑑を作ろうにぃ!☆」

    莉嘉「わーいっ! さっすがきらりちゃん、話がわかるー☆」

    みりあ「えへへっ! 凸レーションでの、図鑑作りだね!」

    きらり「うぇへへ! 皆で作って、ハピハピしようにぃ~!」


    美嘉「……ホント、きらりちゃんは付き合い良いんだから」

    323 = 318 :

    きらり「二人は、どんな怪獣を描いたのぉ~?」

    莉嘉「あっ、それなら見てもらった方が早いかも!☆」

    みりあ「うんっ! まだ途中だけど……はい、どーぞっ」

    きらり「ありがとにぃ☆ にゅふふ、どれどれぇ~?」

    …ペラッ

    きらり「あっ、これはPちゃんだにぃ! うんうん、とぉ~っても上手上手☆」

    莉嘉「でしょでしょ!? そのイラスト、アタシが描いたんだ☆」

    …ペラッ

    きらり「にゅぷぷ! Pちゃんのクセも、わかりやすぃー!」

    みりあ「はいはーい! それ、みりあが書いたんだよ!」

    きらり「でも、怪獣図鑑なのに、どうしてPちゃんの絵が――」

    …ペラッ

    きらり「……」


    きらり「……にょわ~」


    美嘉「……ん?」

    324 = 318 :

    美嘉「何々ー? 面白い事でも書いてあったの?」

    きらり「……えっとぉ……これ――」


    莉嘉「あっ、きらりちゃん! 言っちゃダメだよ!」

    みりあ「図鑑はまだ完成してないから、内容は……えへへ、内緒でーす♪」


    美嘉「えーっ? アタシだけ仲間外れー?」

    莉嘉・みりあ「えへへー!」

    美嘉「まっ、しょーがないか。アタシ、怪獣とか興味無いし」


    きらり「……ちょ~っと、Pちゃんの所に行ってくるにぃ!」


    莉嘉・みりあ「いってらっしゃーい!」

    美嘉「……?」

    325 = 318 :

      ・  ・  ・

    …ガチャッ……バタンッ

    きらり「……」


    莉嘉・みりあ「おかえりなさーい!」

    美嘉「ん? なんか、ちょっと様子が変じゃない?」


    きらり「……えっとぉ、莉嘉ちゃん、みりあちゃん」


    莉嘉「? どうしたの?」

    みりあ「ねえねえ、きらりちゃん?」


    きらり「今度一緒にお出かけしたらぁ、好きなものをな~んでも買ってあげるゆ!☆」


    莉嘉・みりあ「えーっ!?」

    美嘉「はいっ!?」

    326 = 318 :

    美嘉「ちょっ、ちょっと!? 急に、何言い出すの!?」

    莉嘉「そっ、そうだよきらりちゃん! どうしたの!?」

    みりあ「みりあ達、何もしてないよ!?」


    きらり「ううん! それじゃあ、きらりの気がすまないのです!」

    きらり「二人のおかげでぇ、きらりはとぉってもしゃーわせだゆ!」

    きらり「うっきゃー! で、ハピハピでキュンキュンだにぃ!☆」


    美嘉「……えっと……何か、あったの?」


    きらり「……うぇへへ///」

    きらり「今日の夜ゴハンはぁ……Pちゃんと一緒だにぃ///」


    美嘉「はいっ!?」


    アイドル達「……」

    …ガタッ!

    327 = 318 :

    莉嘉「あっ、もしかして……きらりちゃん!」

    みりあ「14ページの、カイジュウだ!」

    きらり「……うん///」

    莉嘉「そっかー! 良かったね、きらりちゃん!」

    みりあ「プロデューサーとのゴハン、楽しんできてね!」

    きらり「あんまり言われると……うっきゃ~っ!/// 恥ずかすぃー!///」

    莉嘉・みりあ「あははっ! 照れてる照れてる~!」 

    きらり「……これも、莉嘉ちゃんとみりあちゃんが作った――」


    きらり「――懐柔図鑑のおかげだゆ!」


    莉嘉「早速、図鑑が役に立っちゃったね☆」

    みりあ「うんっ! 早く、完成させよー!」

    莉嘉・みりあ「おーっ!」

    きらり「……お、おーっ///」


    美嘉「待った待った待った! ちょっと待った、タンマタンマ!」

    328 = 318 :

    莉嘉「? どうしたの、お姉ちゃん?」

    美嘉「きらりちゃん……その、アイツとデートするの!?」

    きらり「にょわっ!?/// で、デートって……うっきゃ~っ!///」

    美嘉「!? ちょっ、ちょっとその図鑑見せて!?」

    みりあ「えっ? でも、まだ完成してないよ?」

    莉嘉「うん。完成したら、お姉ちゃんにも見せてあげる☆」

    美嘉「あ、いや! 未完成のままでも――」


    蘭子「――煩わしい太陽ね」

    蘭子「……我が魔力を込めるに相応しい、新たなグリモワールの鼓動」

    蘭子「宴の場所は、此処か!」ビシッ!


    美嘉「!?」

    329 = 318 :

    莉嘉「えっ? 蘭子ちゃんも……図鑑作りに参加したいの?」

    蘭子「ハーッハッハッハ! 禁断の書! 魂が昂ぶる!」

    みりあ「あっ! それじゃあね、それじゃあね!」

    蘭子「何なりと命じるが良い! 宿願のためならば、頭垂れる事も厭わない!」


    莉嘉「チョーカッコヨク、Pくんのイラスト描いてよ☆」

    みりあ「うんっ! 表紙の絵がね、まだ無いんだ!」


    蘭子「ひょっ、表紙!?」

    莉嘉・みりあ「うんっ!」

    蘭子「なっ……中身を見るのは……!?」

    莉嘉・みりあ「あとでも良くない?」

    蘭子「……」


    蘭子「我が呪具をして、至高の姿を記すと誓おう!」

    蘭子「……だ、だから、描いたら中を見せて!? ねっ!?」


    莉嘉・みりあ「うんっ!」


    アイドル達「……」

    330 = 318 :

    きらり「えっとぉ、きらり、まだ何もしてないゆ……?」

    莉嘉「もー! アタシ達と、きらりちゃんの仲じゃんか!」

    みりあ「うんうんっ! だから、見てもオッケー!」

    莉嘉「あっ! じゃあ、今日のデートの感想を聞かせてよ☆」

    きらり「にょわっ!?」

    みりあ「あっ、それだー! それで、もっと図鑑がくわしくなるね!」

    莉嘉・みりあ「いえーいっ!」


    美嘉「ねっ、ねえ!? アタシも何か――」


    「ふーん、面白そうな事やってるね」


    美嘉「――って、凛!?」


    「私も、何か手伝おうか」


    美嘉「っ!?」

    331 = 318 :

    美嘉「ちょっと!? 急に出てきて、何!?」

    「何でも協力するよ」

    美嘉「アタシを無視するなってーの!」


    「莉嘉、みりあ……何か出来る事はある?」

    「例えばさ、ほら……デートの感想、とか?」

    「まあ、私は別にしたいとは思わないんだけどね」

    「二人が頑張ってるの見たら、応援したくなっちゃって」


    莉嘉・みりあ「んー……アリガト! でも、大丈夫!」


    「……大丈夫? ねえ、美嘉? ねえ、大丈夫って何!? 何なの!?」

    美嘉「いや……凛の協力はいらないってコトでしょ」

    「……!?」

    332 = 318 :

    「ねっ、ねえ! 私、結構役に立てると思うな!」

    莉嘉「えっ? 例えば、どんな?」

    「どんな!? どんなって……ねえ、どんな!?」

    美嘉「アタシに聞かないでくれる!?」

    「えっと、その……花! 花言葉とか、詳しいよ!」

    みりあ「そうなんだ! 凛ちゃん、凄いね!」

    「そう! 花屋だからね! 花……凄く、花で……美嘉!? ねえ、美嘉!?」

    美嘉「だから! アタシに振らないでくれる!?」


    莉嘉「さっ、続きに戻ろー!」

    みりあ「うんっ! きらりちゃんは、枠を綺麗にデコってよ!」

    きらり「う……うん……頑張るゆ!」

    蘭子「中を見るために、早く……! でも、表紙……!」

    蘭子「妥協……ううっ、妥協出来ない……!」



    「ふうううぅぅぅん!」ジタバタ!

    美嘉「……ドンマイ、凛」

    333 :

    柔らかくするどころか固くなる筆頭だから仕方ないね

    334 = 318 :

      ・  ・  ・

    蘭子「――時は来た!」

    莉嘉「ホント?……おおっ、チョーカッコイイじゃん!☆」

    みりあ「すごいすごーい! すっごくカッコイイね!」

    きらり「うんっ! とぉ~ってもステキに描けてるにぃ~☆」

    蘭子「そ、それで……その、中身を……!」

    莉嘉・みりあ「うんっ! はい、どーぞ!」

    蘭子「……!」

    …ペラッ…ペラッ…

    蘭子「……」


    蘭子「……魔力は満ちた」

    蘭子「いざ! 今度のお休みに魂の共演をする誘いをするとよ!」


    莉嘉・みりあ・きらり「いってらっしゃーい!」


    アイドル達「……」

    335 = 318 :

      ・  ・  ・

    蘭子「……えへへ、あのね、17ページの通りにお願いしたらね?///」

    莉嘉「おおっ、ドライブデートじゃん☆ どこ行くのー?」

    蘭子「絵を描くための道具を買いに……えへへ///」

    みりあ「17ページは確か、お仕事が終わってからだよね!」

    蘭子「うん……///」

    きらり「蘭子ちゃん、い~っぱい、ハピハピしようにぃ~☆」

    蘭子「……ぁぅ///」


    美嘉「……残念だけど、完成まで待つしか無いかなぁ」

    美嘉「でもま、それからでも遅くないか★」


    莉嘉「完成、楽しみにしててね!」

    みりあ「うんうん!」


    みりあ「完成したら、五人でゆっくり楽しもうね!」


    アイドル達「……」

    アイドル達「!?」

    336 = 318 :

    美嘉「……えっ、五人?」

    きらり「五人って……莉嘉ちゃんと、みりあちゃんと、美嘉ちゃんとぉ……」

    蘭子「きらりちゃんと……私の……五人?」

    莉嘉・みりあ「?」


    莉嘉・みりあ「うん、そうだよ?」

    莉嘉「だってさ、アタシ達、チョー頑張ったもんね!」

    みりあ「うん! それに、あんまり見せびらかす物でもないもんね!」


    アイドル達「!!?」


    美嘉・きらり・蘭子「……」

    美嘉「お姉ちゃんで良かった!★ お姉ちゃんは、最高だよね!★」

    きらり「きらりん、す~っごくラッキーでハピハピだにぃ~!☆」

    蘭子「フフフ……ハハハ……ハーッハッハッハ! 魂の解放!」


    アイドル達「……」


    アイドル達「はい! はいはいはいはい! はいっ!」

    337 = 318 :

    …ガチャッ!

    武内P「あの……皆さん?」

    武内P「何やら騒がしいようですが……一体、何が――」


    未央「演技! そう、演技は凄く自信あるよ! 本当!」

    卯月「笑顔だけは自信があります! 頑張ります、頑張ります!」

    「花! 花、花、ハナコ! そう、ハナコ! ハナコ可愛いよ!」

    美波「図鑑には、性感帯も!? あっ、考えただけでイキますっ♡」

    アーニャ「ロシア版、です! ロシア版の手伝いが、出来ます!」

    智絵里「太鼓! 太鼓を叩くの、得意だよ! だから、見捨てないで!?」

    かな子「美味しいから! 美味しいから、大丈夫だよ! 美味しいよ!?」

    「杏もさ、最後の方にちょっと名前書いてよ、それで協力した事にならない?」

    李衣菜「ギター得意! もう、すっごいロックだから! 本当、エアーだから!」

    みく「猫の手も借りたいって言うでしょ!? みくの手なら、十本くらい貸すにゃ!」


    武内P「――何ですか!?」

    338 = 318 :

    莉嘉「あっ、Pくん! お願い、助けて!」

    みりあ「プロデューサー! 皆、なんだか怖いの!」

    武内P「あの……皆さん、どうなされたのですか……!?」


    アイドル達「懐柔図鑑!!」


    武内P「……怪獣図鑑が……一体……?」


    アイドル達「見たいの!!」


    武内P「っ!? み、皆さんは……そんなに怪獣に、興味がおありで……!?」

    武内P「し、しかし、今までそのような素振りは全く……」


    アイドル達「……!!」


    武内P「わ、わかりました」

    武内P「今後は、怪獣の出る特撮関係の仕事も見当して――」


    アイドル達「何言ってるの!?」


    武内P「えっ!?」

    339 = 318 :

    誤)武内P「今後は、怪獣の出る特撮関係の仕事も見当して――」

    正)武内P「今後は、怪獣の出る特撮関係の仕事も検討して――」

    340 = 318 :

    莉嘉「――お願い、Pくん! アタシ達を守って!」

    みりあ「――プロデューサー! ねえ、お願い!」

    武内P「城ヶ崎さん……赤城さん……!」


    アイドル達「……!!」フーッ! フーッ!


    武内P「……――はい」

    武内P「お二人は、私が、必ずお守りいたします」

    莉嘉「Pくんっ!」

    みりあ「プロデューサー!」

    武内P「貴女達は……私の、大切なアイドルですから」


    きらり・蘭子「……あれは、24ページの……!」

    美嘉「はえっ!? 何!? あんな状況も図解されてるの!?」

    341 :

    懐柔図鑑すげぇ!

    342 = 318 :

    武内P「……二人とも、私の後ろに隠れていてください」

    武内P「今日ほど、両親に感謝した日は、無いかも知れません」

    莉嘉・みりあ「……どうして?」

    武内P「貴女達二人を背にして守れる程、大きく成長出来ましたから」

    莉嘉・みりあ「……///」


    アイドル達「……!!」フーッ! フーッ!


    武内P「……皆さん。どうしても、引く事は出来ませんか?」

    武内P「そこまで、オリジナルの怪獣図鑑に興味がおありでしたら……何とかします」

    武内P「専務をモデルにした、怪獣・ミシロゴンなど――」


    アイドル達「いらない!!」フーッ! フーッ!


    武内P「……そう、ですか」

    武内P「あくまでも、城ヶ崎さんと、赤城さんが作成したものを見たい、と」

    武内P「嫌がられていても、諦める気はないと……そう、仰るのですね」

    武内P「止まるつもりの無い――」


    武内P「怪獣のように」



    おわり

    343 :


    安定のクオリティ

    344 :

    む、ここで切るのか。実はまんま怪獣でしたってオチなのかと

    345 :


    たまには頼れるお姉ちゃんが見たい
    というか報われるお姉ちゃんが……いやまあ懐柔図鑑見せてもらえるだけ恵まれているのかも知れないけれど

    346 :

    微妙に火の国の魂が出てきてるらんらんすこ
    安定のかな子で安心した、乙

    348 :

    懐柔図鑑の中身を見せろよぉ!

    349 :

    小梅の脱糞あったっけ?

    350 :

    誰かうんこ漏らした人一覧作って


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