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    元スレ武内P「アイドル達に慕われて困っている?」

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    851 :

    これちっひは自分だけ心の声楽しんでるだろ

    852 = 826 :


    事務員パワーはプロデューサーパワーを越えるのか……

    853 = 827 :

    書きます


    武内P「アイドル、ゲットだぜ」

    854 = 827 :

    ちひろ「プロデューサーさん、プロデューサーさん」

    武内P「……」

    ちひろ「プロデューサーさん、今日は、専務の所へ行く日ですよね」

    武内P「……」コクリ

    ちひろ「気をつけて、行ってきてくださいね」

    武内P「……」コクリ


    ちひろ「アイドルマスターを目指すのが、プロデューサーの目的……」

    ちひろ「……でも、無事に、帰ってきてくださいね」

    ちひろ「約束ですよ、プロデューサーさん」


    武内P「……」コクリ

    855 = 827 :

      ・  ・  ・

    専務「――よく来てくれた」

    武内P「……」コクリ

    専務「君に頼みたい仕事は、他でもない」

    専務「そこに、三人のアイドルが居るだろう」


    未央「ヤメルッ!」

    卯月「ガンバリマスッ!」

    「……フーン」


    専務「その中の一人を選び、アイドルマスター目指し、旅立つのだ」

    武内P「……」コクリ

    856 = 827 :

    武内P「……」

    未央「本田未央、15歳! 元気いっぱい!」


    武内P「……」

    卯月「島村卯月、17歳です! 笑顔だけは自信があります!」


    武内P「……」

    「渋谷凛、15歳。アイドルなんて、全然興味無かったけど……」


    武内P「……」ヒソヒソ

    専務「ふむ……本田未央か、島村卯月のどちらかにするのか」

    武内P「……」コクリ


    「!?」

    「何かを見つけられるなら、やってみるよ! やるから!」

    857 = 827 :

    未央「トップアイドル目指して、頑張りまーす!」

    卯月「アイドルになるのは、小さい頃からの夢だったんです!」


    武内P「……」ヒソヒソ

    専務「ああ、確かに、彼女達のやる気は素晴らしい」


    「ねえ、ちょっと! アイドル、真剣にやるから!」


    武内P「……」ヒソヒソ

    専務「ああ、君の言う通りだ」

    専務「本田未央は、『ずぶとい』所がある」

    専務「島村卯月は、『がんばりや』だな」


    「聞いてるの!? ねえってば!」


    武内P「……」ヒソヒソ

    専務「ああ、渋谷凛は、『おこりっぽい』な」

    858 = 827 :

    専務「だが、彼女もまた、私が選んだアイドル」

    専務「能力の高さは、私が保証しよう」

    武内P「……」


    未央「よろしくねっ、プロデューサー!」

    卯月「プロデューサーさん、宜しくおねがいしますっ♪」

    「ふーん、アンタが私のプロデューサー? まあ、悪くないかな」


    武内P「……」ヒソヒソ

    専務「確かに、渋谷凛の感じの悪さは、私も気になる所ではある」

    専務「だが、それを補って余りある魅力も、また備えている」

    武内P「……」ヒソヒソ

    専務「……ふむ、やはり、本田未央か島村卯月にするのか」


    「ふうううぅぅぅん!」ジタバタ!


    しぶりんの あばれる!
    こうかは いまひとつ のようだ……

    859 = 827 :

    専務「それで、君は、誰を選ぶ」


    武内P「……」

    武内P「せめて、名刺だけでも」

    未央「わ、私? 良いのっ、プロデューサー!」


    「納得できない!」


    武内P「……」

    武内P「せめて、名刺だけでも」

    卯月「わ、私で良いんですか? プロデューサーさんっ!」


    「納得できない!」


    武内P「……」

    武内P「……」ヒソヒソ

    専務「何? また、日を改めたい、だと?」


    「逃げないでよ!」キッ!


    武内P「っ!?」


    しぶりんの にらみつける!
    こうかは ばつぐん だ!

    860 = 827 :

    武内P「……」

    武内P「せめて、名刺だけでも」

    「私をアイドルに? 本気で言ってるの?」

    武内P「笑顔です」

    武内P「貴女の笑顔が見たいと、そう、思いました」

    「……ふーん、まあ、悪くないかな」


    未央「……ゴメン、ちょっとカメラ止めて? ねえ、しぶりん!?」

    卯月「あのっ、凛ちゃん!? それ、ズルくないですか!?」


    「……フーン」

    「フフッ、フーン、フフーン!」


    未央「いや、急に鳴き声だけで喋らないでくれるかなぁ!?」

    卯月「ちょっと幸子ちゃんになってるじゃないですかぁ!」

    861 = 827 :

    専務「さて、共に旅立つアイドルが決まったようだな」

    専務「外には、数々の危険や、困難が待ち受けている」

    専務「身だしなみには、気をつけて行きなさい」

    武内P「……」コクリ

    「……フーン」


    未央「ちょっと専務!? 話が違いませんかねぇ!?」

    卯月「そうですよ! 予定では、旅立つのは、私と未央ちゃんで!」

    未央「しぶりんが、ライバルポジの専務に選ばれる流れだったと思うんですけど!」

    卯月「はいっ! シンデレラプロジェクトと、クローネ的な感じで!」


    専務「私は、あまり気が長い方ではない」

    専務「それに、元々彼は私の部下、ライバルではありません」

    専務「それに、彼らはもう、旅立っている」


    未央・卯月「!?」


    専務「アイドルマスターを目指して」

    862 = 827 :

      ・  ・  ・

    武内P「……」

    「ねえ、これからどうするの」

    武内P「……」チラッ

    「ふーん、城の外に出るんだ」

    武内P「……」コクリ

    「危険や困難が待ち受けてるって言ってたけど……」

    武内P「……」コクリ

    「ちゃんと見ててよね。でないと、承知しないから」

    武内P「……」コクリ


    警官「あの、ちょっとよろしいですか?」


    じゅんかいちゅうの けいかん が あらわれた!


    武内P「……」


    プロデューサーは めのまえが まっくらになった!


    「ふざけないでよ! 何なの!?」

    863 = 827 :

    警官「あの……貴方達は、お知り合いで?」

    武内P「……」

    「ねえ、何で黙ってるの? 何とか言って!」

    「一緒に旅をする、た、大切な関係だって!」

    武内P・警官「!?」


    武内P「待ってください!」


    プロデューサーの ねがいごと!


    「ちゃんと説明して!」

    「アンタ、私のプロデューサーでしょ!?」

    「こんなんじゃ、笑顔になんてなれない!」


    相手の しぶりんには
    効果が ないようだ……


    警官「……申し訳ありませんが、ご同行願えますか?」


    武内P「っ!?」


    プロデューサーは めのまえが まっくらになった!

    864 = 827 :

      ・  ・  ・

    ちひろ「プロデューサーさん、プロデューサーさん」

    武内P「……」

    ちひろ「プロデューサーさん、今日も、専務の所へ行く日ですよね」

    武内P「……」コクリ

    ちひろ「気をつけて、行ってきてくださいね」

    武内P「……」コクリ

    「行くよ。蒼い風が、駆け抜けるように」


    ちひろ「アイドルマスターを目指すのが、プロデューサーの目的……」

    ちひろ「初日は散々だったみたいですけど、諦めないでくださいね!」

    ちひろ「頑張ってください、プロデューサーさん!」


    武内P「……」コクリ

    「プロデューサーには義務があるよ」

    「私をスカウトした……選んだ義務がね」

    武内P「……」

    865 = 827 :

      ・  ・  ・

    専務「さて、君の働きぶりだが――」

    武内P「……」

    専務「評価に値しないな」

    専務「私が、いつまでも許すとは思わない事だ」

    武内P「……」ボソボソ

    専務「何? 渋谷凛ではないアイドルと、旅に出たいだと?」

    武内P「……」コクリ


    「逃げないでよ!」キッ!


    武内P「っ!?」


    しぶりんの にらみつける!
    こうかは ばつぐん だ!

    866 = 827 :

      ・  ・  ・

    武内P「……」

    「今日こそ、次の街に行くよ」

    武内P「……」チラッ

    「何? 言いたいことがあるなら、ハッキリ言ったら」

    武内P「……」フルフル

    「何も無いなら、行くよ」

    武内P「……」コクリ


    「オチョコデ、チョコット♪」フラフラ~

    あ! やせいの かえでさんが とびだしてきた!

    「オチョコデ、チョコット♪」フラフラ~

    かえでさんは よっぱらっている!


    武内P「っ!」


    だめだ! にげられない!

    867 = 827 :

      ・  ・  ・

    ちひろ「プロデューサーさん、プロデューサーさん」

    武内P「……」

    ちひろ「今日も、専務の所へ行く日……って、お酒臭いですよ!」

    武内P「……」フルフル

    ちひろ「もう……今日は、お仕事頑張ってくださいね?」

    武内P「……」コクリ

    「行くよ。蒼い風が、駆け抜けるように――」

    「――一緒に、笑顔で!」


    ちひろ「アイドルマスターを目指すのが、プロデューサーの目的……」

    ちひろ「二日目も散々だったみたいですけど、挫けないでくださいね!」

    ちひろ「頑張ってください、プロデューサーさん!」


    武内P「……」コクリ

    「ふふっ、マスター目指して、ま、スタートしましょう、うふふっ!」

    武内P「……」

    868 = 827 :

      ・  ・  ・

    専務「さて、君の働きぶりだが――」

    武内P「……」

    専務「評価に値しないな」

    専務「私が、いつまでも許すとは思わないことだ」

    武内P「……」ボソボソ

    専務「何? それで良いから、もう企画から降りたい?」

    武内P「……」コクリ


    「ふうううぅぅぅん!」ジタバタ!

    しぶりんの じたばた!

    「そのお話、お受けできません」

    かえでさんの おいうち!

    専務「私が、それを認めるとでも?」

    せんむの ダメおし!


    武内P「……笑顔です」

    プロデューサーの からげんき!
    こうかは いまひとつ のようだ

    869 = 827 :

    専務「……だが、今日もまた同じ様な事があっては困る」

    武内P「……」

    専務「君のために、また、新たにアイドルを連れてきている」

    武内P「……」

    専務「それが、彼女だ」


    アーニャ「ドーブラエ ウートラ、おはよう、ございます」


    専務「彼女ならば、我が346のイメージに相応しい働きをするだろう」

    武内P「……」

    武内P「……」ボソボソ

    専務「何? クールタイプばかりで、旅パとしてバランスが悪い?」


    アーニャ「シトー!? 私は、アーニャは、ダメ、ですか!?」

    アーニャ「プロデューサー、お願い、です! お願い、します!」


    アーニャの こおりのいぶき!


    武内P「っ!?」


    きゅうしょにあたった!

    870 = 827 :

      ・  ・  ・

    武内P「……」

    「今日は、絶対次の街に行くから」

    武内P「……」チラッ

    「歩いて行くんですか? 徒歩は、トホホ……うふふっ!」

    武内P「……」チラッ

    アーニャ「プロデューサーの命令は、アーニャには、絶対、です」

    武内P「……」


    「キス・キス♪」

    あ! やせいの かなでが とびだしてきた!


    武内P「お願いします! 渋谷さん!」


    「えっ!?」

    「えっ!?」

    871 = 827 :

    「えっ!? バトル!? するの!?」

    「ちょっと!? どうして私には問答無用なの!?」


    武内P「渋谷さん! はかいこうせん!」


    「出ないから! 何なの、その指示!」

    「ねえ!? ゲットしようとは、思わないの!?」


    武内P「渋谷さん! はかいこうせんです!」


    「だから、出ないって!……えっ!? 出るの!?」

    「ま、待って! き、キスしてくれたら、一緒に旅に――」


    武内P「渋谷さん! はかいこうせんです! 渋谷さん!」


    「わ、わかったから! やるから!」

    「っ!?」

    「ふ、ふうううぅぅぅん! は、はかい、こうせーん!」


    しかし なにもおこらなかった!


    凛・奏「……」


    きまずい くうきが ながれた

    873 = 827 :

      ・  ・  ・

    ちひろ「プロデューサーさん、プロデューサーさん」

    武内P「……」

    ちひろ「また今日も、専務の所へ行くんですよね」

    武内P「……」コクリ

    ちひろ「もう、最近では、日課になってますよね」

    武内P「……」

    ちひろ「一応、気をつけて行ってきてくださいね」

    武内P「……」コクリ

    アイドル達「はいっ!」


    ちひろ「アイドルマスターを目指すのが、プロデューサーの目的……」

    ちひろ「今日で百日目ですけど、めげないでくださいね!」

    ちひろ「頑張ってください、プロデューサーさん!」


    武内P「……」コクリ

    アイドル達「はいっ!」

    武内P「……」

    874 = 840 :

    ライバルは赤羽根Pなのかな

    875 = 827 :

      ・  ・  ・

    専務「さて、君の働きぶりだが――」

    武内P「……」

    専務「もうね、いつ次の街へ行くのかと」

    専務「一行に成果が上がらないが……」

    武内P「……」


    アイドル達「……」

    ゾロゾロ…


    専務「君の一行は、修学旅行中の学生達の様に膨れ上がっているな」

    専務「旅は道連れと言うが、あまりに多すぎる」

    武内P「……」ボソボソ

    専務「何? 助けてください、だと?」

    武内P「……」コクリ

    876 = 827 :

    専務「助けるのは構わないが、どう助けろと?」

    武内P「……」


    武内P「せめて、連れ歩くのは6人までで!」

    プロデューサーの わるあがき!


    専務「良いでしょう、許可します」

    こうかは ばつぐん だ!

    専務「ならば、その6人は、君が選びなさい」

    せんむの カウンター!


    武内P「!?」

    こうかは ばつぐん だ!


    アイドル達「……」ニコッ!

    アイドル達の あやしいひかり!


    武内P「!!?」

    プロデューサーは こんらんした!

    877 = 827 :

      ・  ・  ・

    ちひろ「プロデューサーさん、プロデューサーさん」

    武内P「……」

    ちひろ「多分、今日で専務の所へ行くのも最後ですね」

    武内P「……」コクリ

    ちひろ「346プロどころか……他のプロダクションのアイドル」

    ちひろ「……だけじゃなく、他事務所のPや、トレーナー」


    ハナコ「ワンッ!」

    「コラ、静かにしてて」


    ちひろ「……果ては、ペットまで一行に加わっちゃいましたもんね」

    武内P「……」ジッ

    ちひろ「それで、最後が私ですか?」

    武内P「……」コクリ

    878 = 827 :

      ・  ・  ・

    専務「さて、君の働きぶりだが――」

    武内P「……」

    専務「恐怖。言えるのは、ただ、それだけだ」

    武内P「……」

    専務「君は、一体何を考えている?」

    武内P「笑顔です」

    専務「……笑顔?」


    武内P「笑顔のために、アイドルマスターになろうと」

    武内P「なりたいな、ならなくちゃ、絶対なってやると、そう、決めていました」


    専務「なるほど……そうか」

    879 = 827 :

    専務「やはり、君は優秀だったな。私の目に狂いは無かった」

    武内P「……」

    専務「それで? アイドルマスターになった気分はどうだ?」

    武内P「……」フルフル

    専務「何? まだ、終わりではない、と?」

    武内P「……」コクリ

    専務「まだ、やり残したことでもあると言うのか?」

    武内P「……」ジッ

    専務「……」


    専務「ま、まさか!? 君の目的とは――!?」


    武内P「バトルしようぜ」ニヤァ


    専務「!?」


    せんむは めのまえが まっくらになった!



    おわり

    880 = 824 :

    しぶりん強え…

    881 :

    チャンピオン の せんむ に しょうぶ を しかけた !

    882 :


    渋のあれを思い出した

    883 :

    セガの湯川専務のようなCMの仕事をやらせられる専務をください!

    884 :

    346なんてだっせーよな!
    765みよーぜ!

    885 :

    書きます


    武内P「成績が下がった、ですか」

    886 = 885 :

    武内P「しかし……意外ですね」

    「そうかしら?」

    武内P「はい。速水さんのイメージでは……」

    「何でも、そつなくこなすと思った?」

    武内P「ええ、皆さんのイメージも、そうだと思います」

    「そんな事は無いんだけどね」


    「ふふっ、進級出来るかわからない位だもの」


    武内P「……」

    武内P「えっ?」

    887 = 885 :

    武内P「まっ……待ってください、速水さん!」

    「あら、何?」

    武内P「その……随分と余裕があるように、見えるのですが?」

    「あら、そう見える?」

    武内P「速水さん? あの、まさか……私は、からかっているのでしょうか?」

    「そうね……プロデューサーさんはどっちだと思う?」

    武内P「! やはり、からかって……」


    「進級出来るか、出来ないか」


    武内P「……」

    武内P「どうやら、本当の……ようですね」

    888 = 885 :

    武内P「しかし、何故……そのような事に」

    「私って、学校じゃマジメだったのよね」

    武内P「ええ、そういった話は、聞いています」

    「へぇ? 私の学校生活に、興味があるんだ?」

    武内P「そうですね……今は、必要な事かと」

    「もうっ、つれない返事ね」


    「進級出来なかったら、辞めた方が良いかな?」


    武内P「待ってください! 速水さん!」

    武内P「まだ! まだ、諦めないでください!」

    889 = 885 :

    武内P「あ、あのっ! どれくらい、成績が下がったのですか!?」

    「そうね……テストの点は、あまり変わってないわ」

    武内P「えっ?」

    「でも、アイドルを始めてから、忙しくなったでしょう?」

    武内P「え、ええ……そう、ですね」


    「花壇に水遣りとか、そういう所で点数を稼ぐ時間が減っちゃって」


    武内P「速水さん!? あ、あの、速水さん!?」

    武内P「学校ではマジメとは、そういう部分の事だったのですか!?」

    890 = 885 :

    武内P「これは……何と、言えば良いのか……!」

    「ほら、私って大人っぽいって言われるでしょう?」

    武内P「え、ええ……そう、ですね」

    「そういう子がさ、掃除にマジメに取り組んでると、ね?」

    武内P「多少点数が低くても、許してしまう……と」

    「ふふっ、それはちょっと勘違いかな」

    武内P「えっ?」


    「点数は、物凄く低いわよ♪」ニコッ!


    武内P「……良い、笑顔です」

    武内P「……」

    武内P「いや、待ってください! 笑っている場合ではありませんよ!?」

    891 = 885 :

    武内P「その、生活態度ではなく……テストで点数を稼げば良いのでは!?」

    「そうね、それは私も考えたんだけど……」

    武内P「! ならば、その方向で!」

    「今から頑張っても、どうしようもないかなって」

    武内P「頑張ってください! 速水さん、頑張ってください!」

    「ふふっ、そんなに必死になっちゃって」


    「でも、必死すぎるのは……アイドル、速水奏らしくない、でしょ?」


    武内P「必死になるべき時です!」

    武内P「でなければ、高校生、速水奏ではなくなってしまいますよ!?」

    「……驚いたわ、アナタが‘さん’付けせずに私の名前を呼ぶなんて」

    武内P「それは、今は良いですから!」

    892 = 885 :

    「まあ、それでね? アナタに聞きたいのよ」

    武内P「何を……ですか?」

    「成績の事を言ったら、専務は怒ると思う?」

    武内P「そう、ですね……怒る以上に、驚かれると、そう、思います」

    「そっか、じゃあ、それを言うのはやめておいた方がよさそうね」


    「高校を辞めて、アイドルに専念したい、って言おうかな」


    武内P「待ってください!」

    武内P「仕事を理由にするのは、大人びていますが……その、違います!」

    893 :

    やっぱここの奏ポンコツやんけ!(かわいい)

    894 = 885 :

    武内P「速水さん、考え直してください!」

    「あら、どうして?」

    武内P「成績不振での中退は、その……」

    武内P「……今までの、速水さんのイメージを壊してしまう恐れがあります」

    「……そうかもしれないわね」

    「でも、壊れた後だからこそ、見通しが良くなって、見つかるものがあるかもよ?」

    武内P「それは……一体……?」


    「情熱的な――パッションな、速水奏」ニコリ


    武内P「……良い、笑顔です」

    武内P「……」

    武内P「待ってください! パッションな方へのそれは、誤解です!」

    895 = 885 :

    武内P「速水さんは、誤解されています!」

    「ねえ、私が今よりも情熱的になったら……ふふっ、どうなっちゃうと思う?」

    武内P「は、速水さん!?」

    「ご褒美にキスをねだるだけじゃ、済まなくなっちゃうかもね?」

    武内P「……!?」

    「もっと先まで、全力で行こうとしちゃうかも、ふふっ!」

    武内P「……」


    「そんな私も、悪くないと思わない?」


    武内P「……少し、待ってください」

    「?」


    武内P「助けを呼びます」

    896 = 885 :

      ・  ・  ・

    「……ねえ、誰を待ってるの?」

    武内P「速水さん。私は、速水さんを信じています」

    「私を?」

    武内P「はい。速水さんは――やればできる子だと」

    「どういう事? それと、助けを呼ぶのと、何の関係が?」

    武内P「私がお呼びしたのは……」

    「……」


    武内P「家庭教師の――」


    ガチャッ!


    「トラーイ!!」


    武内P「――アイドル、日野茜さんです」


    「……」

    「えっ?」

    897 = 885 :

    「ねえ、私の聞き間違いよね?」


    武内P「日野さん、急なお話で、申し訳ありません」

    「大丈夫です! 困った時は、お互い様です!」

    武内P「早速……速水さんに、勉強を教えて上げて頂けますか?」

    「ボンバー!!」

    武内P「ありがとう、ございます」


    「えっ!? 今のって、返事なの!?」


    「一人は皆のために! 皆は一人のために!」

    「目指せ、成績トップ! 全力で、頑張りましょー!」


    「……!?」

    898 = 885 :

    「ねっ、ねえ! 本当に大丈夫なの!?」

    武内P「はい、問題ありません」

    「問題が無い!? じゃあ、作らないといけませんね!」

    「まるで大丈夫そうじゃないんだけど……!?」

    武内P「いえ、そんな事はありません」


    「10分後に、テストをしますね!」

    「それで、わからない所をハッキリさせましょう!」

    「10分後までにテスト作り……くーっ! 燃えます!!」


    「はっ!? えっ!?」

    武内P「日野さんは、全てに全力を出す方です」


    「バーン! ドゴーン! ファイヤー!」

    カリカリカリカリカリカリカリカリッ!!


    武内P「彼女は、勉強にも……全力です」

    「……!?」

    899 :

    >>896
    お前それやりたかっただけやろ!

    900 = 885 :

      ・  ・  ・

    「……一応、出来たわ」

    「はい! おつかれさまです! では、次のテストを!」

    「ま、まだやるの?」

    「はい! 気合ですよ、気合! ボンバー!」

    「……はぁ、わかったわ」

    「ボンバー!」

    「……始めて、良いのよね?」

    「ボンバー!」コクコク!

    「……」


    「バーン! ドゴーン! ファイヤー!」

    カリカリカリカリカリカリカリカリッ!!


    武内P「速水さんがテストをしている間に、次の問題作り……」

    武内P「……良い、効率です」


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