元スレ武内P「アイドル達に慕われて困っている?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
351 :
集団食中毒とかでみんな漏らしていけば全員になるんじゃない?
352 :
関係ないけど一つ前のきれいなしぶりんにふと思うとこあって
過去作読み返して探してみたらきれいなみなみんいて驚く
Gがガンのクロスだったけど
353 :
「……お、お願い……助けて……!」
助けを請われた。
前髪に隠れてない左目は潤み、眉間には皺が寄り、眉も垂れ下がっている。
先程の言葉を絞り出した後、彼女は唇を噛み締めながら、何かに耐えている。
彼女の身長に対して大きいパーカーの左袖は、腹部に添えられている。
「っ!? 大丈夫ですか!?」
彼女の体に、異常が起きている。
椅子から立ち上がり、プロジェクトルームのドア――彼女の傍まで、駆け寄る。
「体調が、悪いのですか!?」
私と彼女の身長差はかなりあるため、膝を付き、視線を合わせる。
見れば、額には脂汗が浮いており、あまり健康的とは言えない顔色は、
病的なまでに、青白くなっている。
ドアノブにかかっていた右の袖……いや、彼女の小さな右手が、差し出された。
「……うん……そう、なの……!」
立場上、アイドルの方との過度なスキンシップは、するべきではない。
だが、助けを求めて伸ばされた手を取らないという選択肢は、存在しない。
私は、パーカーの袖から覗く、小さな……本当に小さな手を受け止めるため、左手をあげた。
掌に、彼女の指が、躊躇いがちに、触れる。
「みんな……食中毒、みたい……で……!」
……まさか――集団食中毒!?
「っ……!?」
彼女は、プロダクションの女子寮で生活している。
女子寮には、多くのアイドルの方達が暮らしており、
シンデレラプロジェクトのメンバーの方も含まれている。
彼女達も、食中毒に……いや、今は、目の前に居る彼女への対応が先決だ。
「……とにかく、今は、貴女の方が心配です」
自分も体調不良だと言うのに、他の皆の異変を知らせるために、私の元へ来た。
そんな、健気な少女を差し置いて、すべき事などありはしない。
「まず、トイレへ向かいましょう」
この様子では恐らく、自らの足で移動する事は出来ないだろう。
膝は震え、立っている事すら、ままならないように見える。
緊急事態だ。
申し訳ないが、彼女には、我慢して貰うしか無い。
「失礼します」
彼女の右手を引き寄せ、私の左肩に添えさせる。
戸惑っているのがわかるが、私は、彼女を抱き寄せ、抱え上げた。
その体は、とても小さく……そして、軽かった。
354 = 353 :
・ ・ ・
「みんなが……トイレ、使ってる、から……!」
右の耳元で、苦しげな吐息と共に、吐き出される言葉。
彼女の年齢にそぐわない、どこか、艶を感じさせる囁き。
ビクリ、と体を震わせ、私の首に回された腕に力が込められた。
自然、私と彼女の顔は近づき、耳に、ピアスの感触を感じる。
「……待ってください」
だが、私には、彼女の言葉が理解出来なかった。
「あの、誰も――」
何故なら、
「――居ませんが……?」
此処には、私と彼女の二人しか居ないのだから。
彼女が言うには、『みんなが食中毒』との事だった。
そして……とても、苦しんでいると、道中に言われていたのだ。
しかし、トイレの中には、誰も居なかった。
緊急事態とは言え、女子トイレに入るのだ。
当然、入る前に声をかけて確認をし、返事が無かったので、中に入った。
中の様子を確認し、全ての個室のドアが開いているのを見て、安堵したばかりなのだ。
「う、ううんっ……んっ……使ってる、よ……!」
私には、そうは見えない。
だが、私の腕の中で苦しんでいる少女には、見えているのだ。
トイレの中で、苦しんでいる‘みんな’の姿が。
「お、お供え物……腐ってた、みた……ううっ!?」
お供え物を腐らせてしまう、信心の足りなさに怒るべきか。
はたまた、本来ならば視えざる者にさえ優しさを向ける彼女を叱咤すべきか。
もしくは、このようになってしまった、私自身の運命を呪うべきか。
それは……わからない。
「……そう、ですか」
だが、私は一刻も早く考えなければならない。
「だから……トイレ、つっ! 使え……なく、て……!」
私の腕の中で苦しむ少女に、トイレを使わせる方法を。
355 = 350 :
うーんこの
356 :
たはー!またか>>1!お前オソマ好きだな~も~!
357 = 353 :
「その……落ち着いて、聞いてください」
説き伏せる、という形で彼女を納得させるのは難しいだろう。
元々、私自身がコミュニケーション能力が高い方ではないし、
何より、こういった部分は、彼女のアイデンティティーに関わる話だ。
なので、企画の方向性としては、
「ひうっ!? んっ……な、何……?」
――如何に、彼女の考えを尊重し、且つ、尊厳を守るか。
……というものに、なるだろう。
冷静に考えれば、きっと、答えは見つかるはずだ。
決して、諦めてはいけない。
私が諦めてしまっては、助けを求めてきた彼女に、申し訳が立たない。
「前の方が終わったら……貴女がトイレを使用するのは、どうでしょうか?」
人ならざる者とは言え、出すものを出したら、十分なのではないだろうか。
恨みつらみと言った、呪いや怨嗟の声でないだけ、マシとも言える……か?
「っ……!」
腕の中の少女は、右手をゆっくりと私の顔の前に移動させ――人指し指と中指を立てた。
これは……ピースサイン――!
小さな手が形作るピースサインを見て、頬の筋肉が緩む。
その手は震えているが、私もまた、会心の企画を打ち出せた事に、身を震わせそうになった。
が、
「待って……る、の……うううっ……!?」
少女は、苦しみの波に襲われながら、言った。
……待ってる?
指を二本立てているのは、ピースではなく、数字を示していた、と言うことでしょうか?
……いえ! ですが、二人待ちならば、何とか!
「……に、二十人……まっ、待ち……!」
私の体の中を怒りが駆け巡った。
関係者以外が、オフィスのトイレを集団占拠するとは何事だ、と。
「――わかりました」
相手は、非常識な存在なのだろう。
「出ていって貰います」
だが、私は、プロデューサーだ。
358 = 350 :
これは祟られますわ
359 = 345 :
こうなったら男子便所に緊急避難……こっちも埋まってるか
360 = 353 :
「わ、割り込、み……駄目、だっ、よっ……うぐぅ!?」
強く、抱きしめられる。
痛みに耐えるように、右の首筋に顔を押し付けられる。
その強さは、彼女の優しさと引き換えに与えられた苦痛に比例しているのだろう。
彼女の痛みが……私にも、痛いほど伝わってくるのだ。
「問題ありません」
あくまでも、毅然とした態度で女子トイレの中を進む。
彼女を――アイドルを苦しめるものが、自身の優しさなのだとしたら。
その苦しみを取り除くだけの厳しさが、プロデューサーには必要だ。
でなければ、心優しいアイドルは、いつか、擦り切れてしまう。
そうならないためにも、今は、何者にも屈しない、強さを見せねばならない。
「失礼します」
当然、個室のドアは開け放されている。
だが、彼女の手前、そのまま中に入る訳にはいかない。
開いたドア、誰も居ない個室に向かって、言う。
便器に向かって、私は、表情を消し、勧告する。
「どいてください」
私は何をやっているのだろうか?
自らへの問いかけが、何度も浮かび上がるが、果たして、
「……つ、使って、い、いいいっ、て……!」
その効果は、あったようだ。
彼女を抱えたまま、個室に入る。
そして、ゆっくりと、その小さな体を下ろし、即座に此処から離れるべく、体を引いた。
ドンッ!
「っ!」
勢いよく離れようとしたため、背中がドアに強く打ち付けられた。
彼女を個室に入れるのに必死で、ドアが閉まったことに気づいていなかったのか。
急いで、外に出なければ――
ガチャッ!
「っ!?」
ガチャッ! ガチャガチャッ! ガチャッ!
ドアが――開かない。
361 = 353 :
「っ……!?」
何故……どうして、鍵がかかっていないのに、ドアが開かないのだろう。
どれだけの力で押しても、引いても、ミシミシとドアが悲鳴をあげるばかり。
これ以上力を込めれば、ドアを破壊してしまう。
「仕方がない、上から――」
個室の、上の隙間から外に出る。
そう考え、個室の上辺に手をかけると、次の瞬間、上着の裾を引かれた。
「も……無、理……!」
恐る恐る振り返ると、便座に座り上半身を伏せている少女の姿があった。
上着の裾を握る手はガクガクと震えていて、
決壊の瞬間がすぐそこまで迫っていると、嫌でも告げてくる。
彼女も私の意図を察したようだが、それでは、間に合わないと思ったのだろう。
「……申し訳、ありません」
伸ばされた彼女の小さな手を取り、しゃがみこんだ。
彼女が、最初に私に助けを求めた時と同じように、視線の高さを合わせる。
そして、握った彼女の左手を――私の、右耳に添えた。
「しっかりと、おさえていてください」
自身の左の掌で、左耳を塞ぐ。
右の手で、鼻をつまむ。
両目を……閉じる。
「何も、聞こえず、嗅がず、見えません」
右耳への、圧力が強まった。
閉じた瞼の裏側で何が行われているのかは、理解している。
しかし、それを思考の端に追いやり、全く、違うことを考えるよう、努力する。
『どうして?』
何か聞こえたような気がしたが、聞こえないフリをする。
むしろ、耳を塞いでいるのだから、何も聞こえないのが、当然の結果です。
手が小さいので、何かの拍子に、隙間が出来てしまった可能性もあります。
しかし、何故、ドアが開かなくなったのでしょうか?
原因は――
『だあれ?』
誰、と言われましても……。
そもそも――
『オマエダ!』
――……はい、わかりました。
確かに、今回の私のやり方が強引だったのは、認めます。
ですが、この密室事件の犯人へは、今後、塩対応させていただきます。
水に流せるとは、思わないでください。
おわり
362 :
役得だな
363 :
半端なレベルの怪異では武内Pに武力で制圧されそう
364 = 362 :
武内P「大人の魅力、ですか」の>>595から脱糞したの誰なん?
365 :
乙
幽霊達もよかれと思ってやったことだしここは一つ許していただきたい
366 :
小梅ちゃんはこのシリーズで唯一の印象が悪くならなかったシチュなのでは?後味が悪くない
367 :
武内Pにとって小梅は特別だからな
368 :
ここまで恥をかかせたらもう責任取って結婚するしかないな
369 :
恥じらいがあるのを珍しいと思ってしまった
370 :
書きます
武内P「責任、ですか」
371 = 370 :
凛「うん、責任」
武内P「すみません……何の、責任でしょうか?」
凛「何の? それ、本気で言ってる?」
武内P「はい」
凛「……」
武内P「……?」
凛「まさか……責任を取る気が無いとか、言うつもり?」
武内P「……」
武内P「はい?」
372 = 370 :
凛「ねえ、本当はわかってるんでしょ?」
武内P「いえ、ですから……何の責任、ですか?」
凛「……」
武内P「渋谷さん?」
凛「……けないで」ボソッ
武内P「えっ?」
凛「ふざけないでよ! 何なの!?」
武内P「……」
武内P「えっ!?」
373 = 370 :
凛「信じられない! まだとぼける気!?」
武内P「おっ、落ち着いてください! 渋谷さん!」
凛「落ち着いてなんかられない!」
武内P「っ!?」
凛「謝って! ねえ、謝ってよ!」
武内P「えっ!? そ、その……すみません……?」
凛「馬鹿にしてるの!? 全然、気持ちがこもってない!」
武内P「そんな事を言われても!?」
374 = 370 :
凛「有り得ない……! 本当、信じらんない……!」
武内P「し、渋谷さん……!?」
凛「アンタ、私のプロデューサーでしょ!?」
武内P「っ!?」
凛「ねえ……本当に責任を取らない気?」
武内P「待ってください! 何の……何の、責任ですか!?」
凛「またそれ!? いい加減にして!」
武内P「誰か! 誰か、助けてください!」
375 = 370 :
凛「逃げないでよ!」
武内P「っ!?」
凛「すぐ、そうやって誤魔化さないで!」
武内P「で、ですから! 責任とは、何のですか!?」
凛「……」
武内P「……!」
凛「何の? それ、本気で言ってる?」
武内P「最初に! 会話が、最初に戻っています!」
376 = 370 :
凛「何? まさか、私が悪いって言うつもり?」
武内P「いっ、いえっ! あの、説明をして、頂きたいと……」
凛「……」
武内P「そう……思いまし、て」
凛「説明されないと、わからない?」
武内P「す、すみません……お願いします」
凛「ちなみに、何の責任だと思う?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
377 = 370 :
武内P「あ、あの……すみません。心当たりは……」
凛「無いの?」
武内P「……はい」
凛「全く?」
武内P「……はい」
凛「これっぽっちも?」
武内P「……」
凛「何なの!? ねえ、馬鹿にしてるの!?」
武内P「お願いします! 誰か! 誰か、助けてください!」
378 = 370 :
ガチャッ!
卯月「どっ、どうしたんですか!? 大きな声がしましたけど……!?」
武内P「っ! し、島村さん!」
凛「……卯月」
卯月「えっと、えと……ケンカは良くないです!」
凛「違うよ、ケンカなんかしてない」
卯月「えっ? それじゃあ……何が?」
凛「プロデューサー……責任、取る気ないみたい」
卯月「えっ?」
武内P「あ、あの……先程から、ずっとこの様子で……!」
卯月「嘘、ですよね……プロデューサーさん……?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
379 :
オレオレ詐欺じゃん
380 = 370 :
武内P「あの……し、島村さん?」
卯月「冗談、ですよ……ね?」
武内P「いえ、あの……」
卯月「そんな事、あるはずないですよね! ねっ!?」
凛「ねえ、どうなのプロデューサー」
武内P「待ってください! あの、何の責任なのでしょうか!?」
卯月「……えっ? あ、あはは……もー!」
卯月「二人で、私をからかってるだけですよ……ね?」
武内P「……」
武内P「えっ!?」
381 = 370 :
武内P「い、いえ! からかっているつもりは、決して!」
卯月「あっ! ドッキリですか!?」
武内P「ち……違います」
卯月「もー! カメラはどこにあるんですか?」
武内P「し……島村さん」
卯月「はっ、カメラとか気にしちゃ駄目でしたか?」
武内P「いえ、あの……ドッキリでは、ありません」
卯月「えっ?」
凛「卯月。プロデューサー、本気で言ってるみたい」
卯月「……」
卯月「えっ?」チラッ
武内P「あの……信じられないという目で……見ないでください」
382 = 370 :
卯月「ぷっ、プロデューサーさんが責任を……えっ? えっ?」
凛「卯月、落ち着いて」
卯月「でっ、でも! だって責任……ええっ!?」
凛「卯月!」
卯月「だってそれじゃ、どうすれば良いんですか!? どうすれば!?」
凛「卯月っ!!」
卯月「っ!?……り、凛ちゃん……?」
凛「……私だって、わからないよ……そんなの……!」
武内P「……!?……!?」
武内P「あ、あのっ! 私が! 私が一番わかっていませんよ!?」
383 = 370 :
ガチャッ!
未央「大声が聞こえたけど、どうしたの!?」
凛「……未央」
卯月「未央ちゃん……!」
未央「なっ、何かあった? なんか、空気が重い、かなー……って」
武内P「ほ、本田さんは、何かご存知ですか!?」
未央「へっ? 何かって……何のこと?」
武内P「責任についてです!」
未央「……」
未央「ふえっ?」
384 = 370 :
武内P「その……本田さんは、ご存知ありませんか?」
未央「責任について……って意味?」
武内P「はい」
未央「あっはははは! やだなー、もー!」
武内P「!……本田さん」ホッ!
未央「責任って言ったらアレだよ! アレ! ねっ♪」
武内P「……その……アレ、とは……?」
未央「……あはは……は、はは」
未央「……ゴメン、そういうの……ちょっと、笑えないかな」
武内P「……」
武内P「えっ!?」
385 = 370 :
武内P「ほ、本田さん? あの、笑えない、とは……?」
未央「わかった! しぶりん、しまむー! そして、プロデューサー!」
凛・卯月「……」
未央「三人で、この未央ちゃんをからかっているのだね!?」
武内P「……いえ……そういう訳では……はい」
未央「……マジ?」
武内P「……はい」
未央「ねえ、マジなの!? ねえ! ねえ!?」
凛「……残念だけど、本気で言ってるよ」
卯月「プロデューサーさん……ひどいです」
武内P「……!?」
386 = 370 :
未央「待って……待って待って、笑えないって」
凛「笑顔笑顔言ってる癖に……これだからね」
卯月「もう……頑張らなくても……良いのかなって」
未央・凛・卯月「……」
武内P「待ってください! あの、皆さん!?」
武内P「一体何の責任なのですか!? 皆さん!」
未央「……ひどい……こんなのってないよ……!」ポロッ…
凛「約束したのに……有り得ない……!」ポロッ…
卯月「え、えへへ……すみません、すみません……!」ポロッ…
武内P「っ!? な、泣かないでください、皆さん!」
武内P「その……行き場のない罪悪感がわいてきてしまいますから!」
387 = 370 :
未央・卯月・凛「うっ……ひっく……!」ポロポロッ!
武内P「み、皆さん……! とにかく、落ち着いて話を!」
未央「落ち着いたら、責任取ってくれるの!?」ズビーッ!
武内P「本田さん、鼻水が!」
凛「誤魔化さないで! 逃げる気!?」ズビーッ!
武内P「渋谷さんも、鼻が!」
卯月「ぶりょでゅ゙うざぁ゙ざあ゙あ゙あ゙ん゙」ダラベチャーッ!
武内P「島村さ――ん!?」
未央・卯月・凛「……!」ダラーッ!
武内P「とにかく! まずは、鼻をかんでください!」
武内P「その……今の皆さんは、あまりにも……あまりにも!」
388 = 370 :
・ ・ ・
武内P「……落ち着いて、いただけましたか?」
未央・卯月・凛「……」スンスン!
未央・卯月・凛「……」コクリ
武内P「……」
未央・卯月・凛「……」
未央「……ごめんね、迷惑かけちゃって」
卯月「……すみません、プロデューサーさん」
凛「……うん、私達が悪かった」
武内P「……」
389 = 370 :
武内P「……いえ、皆さんに涙を流させてしまった原因は、私にあるようです」
未央「も、もう良いってば!……うん、もう良いから、さ」ジワァ…
武内P「待ってください! その、話をさせてください!」
卯月「その気持ちだけで十分です……だから、もう……!」ジワァ…
武内P「お願いします! せめて、何の責任かだけでも!」
凛「もう良いって言ってるでしょ!? やめてよ、もう……!」ジワァ…
武内P「……!?」
未央「責任とかさ……もう、気にしなくて良いから!」…ポロッ
卯月「はいっ! 島村卯月、頑張り……頑張りますっ!」…ポロッ
凛「だけど……せめて、さ……ちゃんと見てよね」…ポロッ
武内P「……」
390 = 370 :
・ ・ ・
ちひろ「……それで、責任は取るって言っちゃったんですか?」
武内P「……はい」
ちひろ「プロデューサーさんは、何の責任を取るつもりですか?」
武内P「私にも……よく、わかりません」
ちひろ「わからないのに、責任を取るって言ったんですね」
武内P「……」
ちひろ「そういうのって、無責任だと思うんです」
武内P「……返す言葉も、ありません」
391 = 370 :
ちひろ「責任は、どう取るつもりですか?」
武内P「責任、ですか」
ちひろ「はい、責任です」
武内P「……どう責任を取ればいいのか、わかりません」
ちひろ「そんなの、決まってるじゃないですか」
武内P「えっ?」
ちひろ「それよりも、私に対して何か言うことは無いんですか?」
武内P「……」
武内P「えっ?」
392 = 370 :
武内P「千川さんに対して、ですか……?」
ちひろ「……あの、まさかとは思いますが」
武内P「……?」
ちひろ「責任、取ってくれないんですか?」
武内P「いえ、あの……何の、責任でしょうか?」
ちひろ「……えっ? プロデューサーさん……?」ジワァ…
武内P「待ってください!」
武内P「皆さん、泣き落としで言質を取ろうとしていませんか!?」
393 = 370 :
ちひろ「ひどい……! どうしてそんな事を言うんですか……!?」ウルウル!
武内P「何の説明もなく、責任を問われても、その、困ります!」
ちひろ「今更、説明が必要だって言うんですか!?」
武内P「最初から説明して欲しいと、そう、思います!」
ちひろ「プロデューサーさんが……こんな人だったなんて……!」
武内P「こんなとは、どんなかまるで伝わって来ないのですが……!?」
ちひろ「責任、取ってください!」
ちひろ「責任を取ると、ハッキリおっしゃってください!」
武内P「その前に、皆さんは、具体的に何のことか説明してください!」
武内P「責任を果たしてください!」
おわり
394 :
うーんこのアイドル達
395 = 370 :
書きます
武内P「一杯だけ、ですか」
396 = 370 :
奏「ええ、一杯だけなら良いんじゃない?」
武内P「いえ……しかし」
周子「あんまり固いこと言ってちゃダメだよ~」
武内P「……ですが」
フレデリカ「フレちゃんが、注いであげるよん♪」
武内P「……待ってください」
武内P「あ、あのっ! 他の方達も、止めて頂けますか!?」
クローネ達「……」
397 = 370 :
唯「えー? 合宿の最終日だし、ゆいは良いと思うよ☆」
武内P「……あの、仕事で」
加蓮「最終日の夕食時なんだし、別に良くない?」
武内P「……いえ、帰るまでが合宿で」
奈緒「もー! いい加減、観念しろって!」
武内P「……そう、言われましても」
武内P「お、お願いします! 助けてください!」
クローネ達「……」
398 = 370 :
文香「一杯だけならば……構わないと思うのですが……?」
武内P「いえ……あの」
ありす「大人なんですから、その位良いと思います!」
武内P「……は、はあ」
凛「明日は帰るだけなんだし、別に良いと思う」
武内P「……そう、かもしれませんが」
アーニャ「パーパが送ってくれたお酒は、ダメ、ですか?」
武内P「……い、いえ、そんな事は、決して」
クローネ達「……」…ジィッ
武内P「……!」
399 = 370 :
奏「ボトルにサメの絵が描いてあって、チャーミングよね」
武内P「ベルーガの……ゴールドライン、ですね」
周子「ねえ、これって美味しいのかなー?」
武内P「皆さんは、まだ未成年なので、飲んではいけません」
フレデリカ「でもでも、四捨五入したら……わお! ハタチになった、いぇい!」
武内P「待ってください! 本当に、いけません!」
武内P「皆さん、絶対に飲んではいけませんよ!?」
クローネ達「……」
400 = 370 :
唯「えー? ダメって言われると、飲みたくなっちゃうなー!」
武内P「いけません! その、お願いします!」
加蓮「でも、残ってると気になっちゃうかな」
武内P「えっ!?」
奈緒「あたしらは大丈夫だけど……他は、なぁ」
武内P「……!?」
武内P「皆さん! お願いします! 飲んでは、いけませんよ!?」
クローネ達「……」
みんなの評価 : ○
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