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    元スレ八幡「俺ガイルのキャラをシャッフルする」

    SS+覧 / PC版 /
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    351 :

    そういや海老見てねえな

    352 :

    >>348
    基本的には>>51のような解釈をしてくれるとありがたいです。
    各キャラの能力については場合によって受け継いだり元のキャラのままでいったりしていますが

    353 = 1 :

    翌朝ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    八幡(………………)

    八幡(起きたら誰もいなかった……)

    八幡「ふぁ……あ?」

    『起こしても起きないので先に朝ごはん食べに行ってきます! さいか』

    八幡(かわいらしい丸文字である)

    八幡「ってか今何時だ……」

    八幡「ってはぁ!?12時!?」

    八幡(いくらなんでも寝坊しすぎだが……昨晩のことを考えたら仕方ないといえば仕方ない)


    ーーーーー
    戸塚『ん……うぅ、八幡……』

    葉山『はぁ……はぁ……ダメだよ、八幡…』

    材木座「」グガーフゴー

    八幡『………………』

    八幡(寝られるかぁぁぁぁ!!)
    ーーーーー

    八幡(材木座のいびきえげつねぇな……よく今まで家族と一緒に過ごせたもんだ)

    八幡(今日からはイヤホンして寝よう)


    八幡「んじゃま……起きますか」

    354 = 1 :

    由比ヶ浜「あ、やっと起きてきた」

    八幡「すいませんね…で、今日のお仕事は?」

    由比ヶ浜「いや夜までないかな」

    八幡「……あぁ、肝試しのお化け役」

    由比ヶ浜「無茶振りなのはわかってるけど、ぐだぐだでもそれはそれでいいからさ。頑張ってよ」

    八幡「ずいぶんと無責任ですね……」

    由比ヶ浜「むっ、これでも一応生徒のことは考えてるんだよ?なんなら手伝おうか?」

    八幡「いえ、絶対に手を出さないでください」

    由比ヶ浜「絶対に!?」

    八幡「こっちには裁縫に強い沙希がいますし……おばけのアイデアならWikipediaさんがいるので…」

    由比ヶ浜「へぇ、向こうも向こうでコスプレは用意してくれてたのに、わざわざ作るの?」

    八幡「コスプレってなぁ……まぁあんなもんじゃ子どもたちは怖がってくれないんじゃないですかね。せっかくならもっと恐ろしいものにした方がいいでしょう」

    由比ヶ浜「ふーん………」

    由比ヶ浜「ヒッキーくんって、そういうことする子じゃないと思ってたんだけどなぁ」

    八幡「別に俺がやろうって言い出したわけじゃないっすよ。あいつらが乗り気なもんで……」

    由比ヶ浜「……何を企んでいるのかは知らないけど、問題は起こさないでね」

    由比ヶ浜「また小学生泣かせるようなことをしたら本気で怒るから」

    八幡「……………しませんよ、そんなこと」

    355 :

    肝試しで相手を泣かせるなとな

    356 :

    昼食ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    戸塚「やっと起きたの?八幡」

    八幡「わりぃ、寝つけ悪くてな」

    材木座「ほむぅ、健全な男子高校生がそのようなことではいけないな!我や戸塚や隼人くんを見習うが……」

    八幡「…………」ギロ

    材木座「ふぁっ!?い、いや……やっぱりなんでもない………です」

    八幡(どうしたんだいきなり)

    葉山「ほら、八幡の分もとってあるから早く食べなよ」

    八幡「さんきゅーな。……しかしなぜかま〇やなのだろうか……」

    めぐり「先生が好きなのかもね〜」

    平塚「かま〇やの唐揚げ、私は好きたぞ」

    雪ノ下「しかしなぜこの手の弁当は唐揚げが目玉なのでしょうね……もっと他にあると思うのだけれど」

    沙希「この手のものじゃなくてもたいていお弁当といえば唐揚げだよね。確かに不思議」

    留美「逆に唐揚げ屋さんってない」

    葉山「確かに。おやつ感覚で食べられるからありそうなものだけどね」

    八幡「単純な料理だからじゃねぇの。いっぺんに大量に作れる上、カロリーが高く子どもにも人気。逆にバリエーションが少ないからどうしても同じ味になる」

    材木座「からあげクンは色々やっているようだがな。だがやっぱり味はそう変わらぬよなぁ……」


    八幡(なんやかんやで、こんなくっだらない話をできる程度には打ち解けたようだ)

    八幡(去年の俺は、こんな風にこいつらとキャンプをすることになるなんて考えもしていなかったが……)

    八幡(やっぱり奉仕部に入れられてから色々変わったな)

    八幡(人生は何が起こるかわからない)

    357 = 1 :

    「ごちそうさまでしたー」

    八幡(食い終わったやつらが次々に席を立っていく。食べ始めたばかりの俺は当たり前のようにそれを見送る)

    八幡「……お前らも食い終わったんだろ?俺に構わず先行ってていいぞ」

    留美「食べてる八幡眺めるの楽しいし…」

    八幡「俺は動物園のパンダか……」

    戸塚「まぁやっぱり4人でいた方が楽しいしね」

    葉山「構いたくて構ってるんだから」

    八幡「……あっそ」

    八幡(4人でいた方が楽しい、か)

    八幡(その言葉に否定的な感情を抱けないようになったのは、いつからか)

    八幡(たぶんすごく最近)

    葉山「下準備はもうだいたい済んでるんだよな?」

    留美「うん…あとは台本を覚えるだけ」

    八幡「沙希の衣装は?」

    葉山「沙希ちゃんご飯食べ終わったら速攻でコテージに入ったし、たぶん夜までには仕上げてくれるんじゃないかな」

    八幡(相変わらず真面目なやつだ)

    戸塚「そっか、じゃあ手伝いにいこう」

    留美「昨日も手伝おうとして散々邪険にされたじゃない……」

    戸塚「う、うぅ……ぼくだって裁縫は苦手じゃないんだけどな……」

    八幡「沙希あれで職人気質だからな。たぶんそっとしてやんのが一番だと思うぜ」

    葉山「実の兄がいうならそうなんだろうね」

    戸塚「1人だけ働いてるのにぼくたちだけ遊ぶっていうのも気が引けるな……」

    八幡「ま、その分夜に働くからな」

    戸塚「…………そうだね」

    八幡「…無理しないでいいんだぜ、決してこれは正しい方法じゃないからな」

    戸塚「ううん……自分で考えてみて、やっぱりこの方法以外に相模さんを救える手立てはない……」

    戸塚「先生に"任せて"って言っちゃったもん。いまさら後には引けないよ」

    八幡「……そっか」

    八幡「じゃあ頼んだぞ」

    戸塚「任せてっ」ニヒッ

    358 = 1 :

    戸塚「わぁーー!」

    八幡(俺が飯を終えてから、4人でこの周辺を見て回ろうという話になった)

    八幡(今にも熊が出てきそうな森を渡り、ひたすら歩き続けること数分)

    八幡(俺たちは木の少ない、開けたところにたどり着いた)



    戸塚「川だーーーーー!」

    留美「うわ、すごい……水綺麗」

    葉山「魚が泳いでるじゃないか……初めて見たかもしれないな、こんな綺麗な川」

    八幡「さすが上流……」

    八幡(キャンプ場からは少し離れたところにあるからか、小学生たちの姿もない)

    八幡(なんだか秘密の宝箱を見つけたような気分になる)

    八幡(他のみんなも同じなのか、そわそわと落ち着きのなさを見せていた)

    八幡(あの感情を表に出すことが少ない鶴見でさえも、だ)


    戸塚「………ひゃっ!水冷たい…」

    八幡「まぁ、山の上だしな……」

    戸塚「水浴びしたら、気持ちいいだろうなぁ……」

    八幡「……………」

    八幡(やめろ、そういうこというな。やりたくなっちゃうだろうが)

    八幡(もちろんその気持ちはぐっと堪える。着衣水泳のときに体験したがずぶ濡れの服というのは想像以上に気持ちが悪い)

    葉山「そんなこともあろうかと水着を持ってきたのさ!」

    留美「……私も」

    八幡「ふぁっ!?」

    戸塚「そうなの!?……実はぼくもっ!」

    八幡(お前らは何を想定してそんなものを持ってきたんだ!?)

    359 = 1 :

    戸塚「他のみんなが水着持ってきてなかったらきまずいなーと思って出さなかったけどみんな持ってきてるんだね」

    葉山「川の一つや二つあることは予想していたからね」

    留美「……いつお披露目の機会が訪れるかなんてわからないから」

    八幡「俺は持ってきてねぇぞ……」

    戸塚「えぇっ!?そうなの?」

    八幡「そもそも山にいくのに水着なんて準備するか普通!」

    葉山「弱ったな……八幡は持ってないのか」

    戸塚「うーん……残念」

    留美「大丈夫。八幡のも用意してある」

    八幡「いや、俺に気にせずお前らで遊んでくれていいぞってお前何言ってんだ」

    留美「こんなこともあろうかと準備していた」フフン

    八幡「だから何を想定していたんだよ!」

    戸塚「やった!じゃあみんなで水遊びできるね!」

    葉山「……八幡の水着姿」グッ

    八幡「お前はなぜカメラを構えている…」

    留美「じゃ、着替えてこよう……八幡、絶対に覗いてきてね?」

    八幡「そこは覗かないでねだろ」

    360 = 1 :

    戸塚「ところでさ……」

    八幡 葉山「「ん?」」

    戸塚「……な、なんで八幡も葉山くんも一緒に着替えようとするの?」

    八幡「………え?いやほら、鶴見とは倫理上分かれなきゃいけないから分かれただけで、俺たち三人は男子同士なんだから別に別々のところで着替える必要も無いっていうかな……」

    八幡(恐らくこれを逃したら二お度と来ない。戸塚の生着替えを見るチャンスなど)

    八幡(原作ではうまくぼかしていたが俺はそうはいかないぞ!絶対に戸塚の裸体を網膜に焼き付けてやる……)

    葉山「そうさ、男同士で何をそんなに恥ずかしがることがあるんだい?むしろこれは奉仕部の絆をさらに深めるいい機会じゃないか……」

    八幡(だが何故だ……俺の本能が告げている。ここは引けと)

    戸塚「……ごめん、あっちいって」

    八幡「な、なぜだ戸塚!?」

    八幡(本人から拒否られるとは正直予想だにしていなかった!!)

    戸塚「なんか……今の八幡たち、怖い」

    八幡「」


    葉山「仕方ないさ……じゃ俺たちはあちらで着替えよう。………ふふふ」

    八幡「じゃあ俺そっちで着替えるわ」

    葉山「」




    留美「…………なんで」

    留美「なんで覗きにこないの……?」

    361 = 1 :

    戸塚「みんな着替えた?」

    葉山「あぁ、俺は着替えたよ……あれ、戸塚くんはウエットスーツなのか」

    戸塚「あぁ、ぼく生まれつき肌が弱くてさ……水着といえばこれなんだよ」

    葉山「そっか……それは大変だな」

    戸塚「八幡まだかなぁ?」

    八幡「…………」ザッザッ

    葉山「あ、来たんじゃないか?おーい、はちま………」



    八幡(※ブーメランパンツ)「あいつあとで絶対シバく………!!!」


    戸塚「ぶふっ」 葉山「ぶはっ」

    八幡「笑うな!」

    戸塚「ごめん、無理!」

    八幡「可愛く手を合わせてんじゃねぇ!こっちの身にもなれ……なんだこれ、何の罰ゲームだ!?」

    葉山「いやぁ、それはそれでアリなんじゃないか?一部の人からはウケそうだ」

    八幡「ウケられたくねーよ……」

    葉山「………そうか」

    八幡「?」

    留美「やっぱりいいね、それ」

    八幡「あっ、おいテメェこら鶴見、こいつは一体どういうことだ――――……」

    362 = 1 :

    八幡(振り向いたそこには鶴見留美がいた)

    八幡(どこからみても鶴見留美。それには間違いはないのだが……)

    八幡(いつものように、彼女に怒鳴れない)

    八幡(水着に対する文句すらも止まってしまった)

    八幡(それほどまでに、黒いビキニで身を包んだ彼女は美しかった)

    八幡(すらりと長い手足に、引き締まったウエスト。水着姿を見て初めて気付く、鶴見のスタイルの良さ)

    八幡(改めて、鶴見留美がとんでもない美少女であると認識させられた)


    留美「………八幡?」

    八幡「えっ……あぁ、なんだ?」

    留美「そんなに見つめられると、困る…」

    八幡「はっ!?はぁぁぁぁ!?な、何言ってんだお前!全然見つめてねぇし見とれてもいねぇそれどころか何も見てないまである」

    八幡(そうだ別にこいつのまな板とか誰も興味ねぇし……スタイルいいなって一瞬思っただけだし……)

    留美「ふふ、素直じゃない……ふふ」ニヤァ

    戸塚「……」ムッ

    葉山「……………八幡、鶴見さんにいうことがあるんじゃないかな?」

    八幡「くっ、はっ!?そうだった!」


    八幡「この水着はどういうことだ説明しろ」

    留美「え?説明しろと言われても……似合ってるよ?」

    八幡「そういう問題じゃねぇ……」

    留美「セクシーで素敵」

    八幡「お前は俺に何を求めているんだ…?」

    留美「……そんなの、決まってる」ポッ

    八幡「そこで顔赤らめんな!」


    葉山「八幡、こっち向いて」

    八幡「あ?」パシャッ

    八幡「ってお前何撮ってんだ!?」

    葉山「ははっ、これは傑作」

    八幡「そのカメラよこせぇぇぇぇ!」

    戸塚「だ、ダメだよ八幡!水に落とすと壊れちゃうよ!」

    八幡「うるせぇ!こんなもの、こんなもの!」

    留美「でもちゃんと履いてくれる八幡が好き」

    八幡「そりゃ履くだろ!ここまで来て水遊びせずに帰れるかよ!」バシャッ

    留美「きゃっ!?」

    戸塚「………おっ、やる気だね八幡!」

    八幡「上等だ!その写真かけて勝負だぜ!」

    葉山「この写真を賭けるというのなら……手加減はしてられないな!」

    留美「葉山、その写真ダビングして頂戴ね」

    葉山「もちろんさ。君の働きには感謝するよ。……だが負けないぞ」

    留美「望むところ。それっ!」

    八幡「ぐあっ!?ちょ、3対1はダメだって」戸塚「やぁっ!」

    八幡「ぷはっ!?ま、待て一旦落ち着こう話せばわかる話せばぐわぁぁぁ」

    363 = 1 :

    八幡(小さい頃家族で海へ行ったのを思い出す)

    八幡(あのときもこうやって……水掛け合って、笑って、楽しかったな)

    八幡(高校生にもなってこんなことするなんてのは思わなかったが)

    八幡(それよりも俺にこんな無邪気な心が残っていたことの方が驚きか)

    八幡(思えば春に出した俺の作文は……こういうことをしているやつらへの当てつけとして書いたものだ)

    八幡(しかし俺はこれが嘘であり欺瞞だとは思わない)

    八幡(奉仕部に入ってから、本当に何もかもが充実している)

    八幡(恐らく……これは自惚れではなく客観的事実として、今の俺は俺があれほどまでに憎んでいた"リア充"というものになっているのだろう)

    八幡(そのことが嬉しくてたまらない)

    八幡(破綻しているように見えて、このことはすごくシンプルな結論にたどり着くことが出来る)

    八幡(俺はただ、羨んでいただけなのだな…と)

    八幡(今更ながらに自嘲するのである)

    364 :

    これは間違いなく本物

    365 :

    普通の青春ドラマっぽいぞこれ

    366 = 1 :

    八幡「ぜぇ、ぜぇ………」

    葉山「ね、粘るねぇ………」

    八幡「負けるわけには、いかないからな」

    留美「こちらも負けるわけにはいかない」

    留美「八幡のブーメランパンツはちゃんとした額縁に入れて部屋に飾らないと」

    八幡「やぁぁぁめぇぇぇぇろぉぉぉ!」



    雪ノ下「あら?先約がいたの」

    材木座「………デュフフ、素晴らしきこのハーレム状態……」ボソボソ

    めぐり「なにぼそぼそ言ってるの〜?」

    材木座「ひゃいいいい!?な、何でもありませぬ!!」

    平塚「いいから大声を出すな……」


    八幡「………雪ノ下たち?」

    八幡(全員水着か……やっぱり女性陣のレベルは高いな。鶴見ほど見とれはしないが)

    戸塚「材木座くんたち!どうしたの?水着着て………」

    材木座「ここに川があると由比ヶ浜女史から聞いたものでな。川水浴へと出向かったわけだ!」

    八幡(秘密のスポットでもなんでもなかったわけか)

    平塚「いろいろと道具もある。葉山たちも一緒にやろう。こういうのは大勢でやる方が楽しいものだよ」

    雪ノ下「……………そうね」

    戸塚「わぁ!すごいすごい!水鉄砲とかビーチボールとか……どう考えても海へ行くつもりで準備してたよね!?」

    平塚「ふっ、準備のいい女子はモテると聞いたからな!」

    めぐり「モテてない時点でたぶん静ちゃんが頼りにしてるソース間違ってるんだよ……」

    平塚「ぐっはぁ!?」

    367 = 346 :

    もうエピローグでも違和感なさそう

    368 :

    なんか1年ぐらい前も似たようなのなかった?
    確か小町ポジにはるのんだったりとかする

    369 = 1 :

    材木座「ふぷっ、てゆーか比企谷くんその格好何………」

    八幡「あ?はっ!そういや……」

    平塚「ん?ぷっ、はっはっは!すごいセンスしてるな君は!」

    めぐり「うわ……すごい、意外。比企谷くんってそういうの履くんだ」

    八幡「待てこれは俺の意思じゃない」

    雪ノ下「ぶっ、ブーメランパンツ……!くっ、くぅ……ひぃ、ひぃ」

    八幡「おいそこのツボってるやつ。少しは遠慮というものを知れ」

    雪ノ下「あなた相手に遠慮なんているのかしら?」

    八幡「数回しか会話交わしたことのない相手によくそんなこと言えるな!」

    戸塚「よし、せっかくビーチボールあるんだから、水球でもしようよ!」

    平塚「水球だとぉ?ふっふっふ……私は水風船の魔術師と呼ばれた女だぞ?」

    葉山「それ全く関係ないような……」

    材木座「ふははは!面白い、ならば奉仕部チームと我ら"黒の騎士団"に分かれて勝負だ!!」

    雪ノ下「奉仕部に入部してもいいかしら」

    めぐり「あ、私も私も〜」

    平塚「私も入ろう」

    材木座「開幕孤軍奮闘!?」

    戸塚「いっくよー!」

    材木座「ちょ、まじでこれで始めちゃうの!?わ、悪かった!"黒の騎士団"はやめて"ナイトオブラウンズ"にするから…」

    雪ノ下「戸塚くん、どうぞ」

    戸塚「えーいっ!」

    材木座「ちょぉぉぉぉぉぉ!?」

    370 = 1 :

    >>368 既出ネタでしたか!
    読みたいな、題名とか覚えてます?

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    八幡「はぁーー………つっかれたー」

    戸塚「はぁはぁ……こんなに遊んだのは久しぶりだよ」

    葉山「みんなもう小学生みたいだったね」

    留美「八幡に水着褒められたから……満足」

    八幡「褒めてねぇ………ことも、なくも、なくも、なくも、なくもないだろ」

    葉山「なんだそれ……」

    戸塚「水球のルールみんなよく知らなくてなんか水上大乱闘になっちゃったけど」

    八幡「雪ノ下が真っ先に脱落してたな」

    葉山「あの人の体力のなさは筋金入りだからな……」

    八幡「テニス部のコーチやってんだって今?そんなんで大丈夫なのかな……」

    葉山「大丈夫なんじゃないか?教えるだけなら体力を使うこともないだろうし」

    戸塚「今何時くらいかな?」

    八幡「えーっと……4時だな。夜ご飯食べて肝試しが始まるまで……まだ割とある」

    留美「最後の仕上げ……しよっか、じゃあ」

    八幡「あぁ」

    八幡(今日は楽しかった。何もかも忘れ去って遊びまくった)

    八幡(だからこそ、向き合うべきときにはきちんと向き合わねばならない)

    八幡(それが仕事だったとしても、いじめだったとしても、己の過去だったとしても、だ)

    371 = 1 :

    あーキリがいいのでここで止めときます
    また明日投下します

    372 :

    おつおつ

    374 :



    >>352
    おけ
    口調性格以外全てシャッフルってので引っかかってたけどそういう解釈でいいのね

    375 :

    乙でした。
    帰宅したら平日なのに読み応えのある分量の投下があってビビった。
    ありがてぇ、ありがてぇ。

    376 :

    夜ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    先生「では5人組を作れー」

    小学生「「「はーーーい」」」




    八幡(晩飯が終わり、楽しい楽しい肝試しの時間がやってきた)

    八幡(ルールは簡単。5人組を作りくじで引いた順番通りに夜の森を歩く)

    八幡(森にはもちろん俺達が扮したお化けがたくさん潜んでいる……)

    八幡(俺はとある事情により仮装していないが)


    幼女「えー、わたしたち最後ー?」

    幼女B「ついてなーい」

    幼女C「きゃはは」

    幼女「絶対ビビらないんだからー」

    相模「……………」


    八幡(……うまくあいつらのチームは最後になったようだな)チラ

    沙希「………」グッ

    八幡(…………)コクコク

    八幡(作戦開始だ)

    377 = 1 :

    幼女A「あー、なんか待ち時間長いねー」

    幼女B「間隔あけて歩く必要があるから仕方ないんじゃない?」

    相模「そ、そうだね。たしかn」幼女C「なんで間隔あける必要あるのかなー?」

    相模「………………」

    幼女D「決まってるでしょ、みんなでぞろぞろ行ったって何も怖くないじゃない」

    幼女A「それもそうだね!あはは」

    幼女B「そういえばなんかさっき変な声が聞こえたんだけど………」チラ

    幼女C「えーっ、それ怖くない?霊現象?これも肝試しの一種かなぁ」クスクス

    幼女D「怖いねぇ」クスクス

    相模「っ…………」



    八幡(……………………………)

    八幡(見てられねぇ………)


    八幡(5人組、といったときに案外あっさりと相模がグループを組めたことから相模はもともとあのグループで仲良くやっていたのだろうが)

    八幡(悲しきかな、そんな友情なんてものは雰囲気一つでいくらでも壊れる)

    八幡(あいつがハブられるようになった理由もおそらく"特にない"のだろう)

    八幡(女子の世界こっわ)

    八幡(ま、あいつがきちんとグループを組めたことまでは予想通りだ。プランBは封印していいな)

    八幡(………さて、あいつらの番が来た)

    八幡(頼んだぜ、お前ら)

    378 = 1 :

    幼女A「け、結構雰囲気あるね…」

    幼女B「ホントに何か出そう……」


    懐中電灯を握りしめ、幼女Bが弱気に呟く。
    いくら整備されているとはいえ、周りは木以外何も無い。懐中電灯から出る光だけが、彼女らの唯一の支えだ。
    こんな状況で脅かしにこられたらつい声上げちゃいそうかも……
    そんな緊張感が張り詰める。
    敵はいつくるかわからない。どうせ本物じゃないとわかっていても、やはり怖いものは怖いのだ。


    幼女C「えーっと……ここで右に曲がるって書いてあるよ!」

    幼女D「ナイスガイドだC!進もう!」


    そんな不安を打ち消そうと、声をあげ、なんとかテンションを高く保とうとする。
    だがその後に来る静寂が、彼女らの不安を、恐怖を、より一層駆り立てることとなる。


    幼女A「……な、なにか楽しい話でもしよう!」


    そんな空気に耐えかねた幼女Aが口を開く。
    他のメンバーもそれは妙案だとばかり口々に賛同の意見を口にする。

    が。

    こんな状況で楽しい話題など思いつくはずもなく、夜の森の静けさはますます増して行った。

    379 = 1 :

    幼女「………………………」

    それきり会話は途絶えた。

    小学生5人の足音だけが響く。

    決してビビるまいとする彼女らの緊張状態が伺える。幼女Bの懐中電灯を持つ手も震えてきているようだ。


    だが、歩けども歩けども、何も起こらない。

    お化けどころか、物音一つさえもしない。


    夜の森というこのシチュエーションへの恐怖から、今までそれについて何も思ってこなかった彼女たちだったが、歩き始めてから10分が経とうとするころに、ようやくその異変に気付いた。


    幼女B「…………ねぇ、おかしくない?」

    幼女C「う、うん………」

    幼女A「ぜんぜん、お化けが出てこない…」


    別に出てきて欲しかった訳でもないが、こうも何も起こらないと逆に不気味である。


    幼女D「ねぇ、C。道間違ってない?」

    幼女C「そんなはずないよ……ちゃんと中学生のお姉さんから地図もらったもん、ほら!」

    幼女A「……確かに、その地図を見ながら間違えた道通るのは逆に難しいでしょうね…」

    幼女B「…………何か起こると見せかけて、実は何も起こらない、っていう演出とか?」

    幼女A「それだっ!」

    幼女Aが勢いよく幼女Bを指す。

    幼女A「全く……趣味悪いことするよね。確かに怖いけど………」

    幼女C「おっ、Aちゃんが弱気になるなんて珍しいね」

    幼女A「あっ、いやうそ!別に怖くなんてないから!!」


    タネが分かってしまえば、あとは怖いものなんてない。
    そういった安堵からか、これまでの静寂が嘘のように彼女らは笑いあった。

    ただ、一人を除いて。

    380 = 1 :

    わいわいきゃあきゃあと、これまでの分を取り返すかのように騒ぎ立てながら歩く彼女たち。

    すると、今までの細道を抜け、少し開けた場所が見える。

    幼女A「あっ、なんかゴールっぽい?」

    幼女B「やった、ゴールだぁ……」

    幼女C「いろいろあったけど楽しかったね」

    幼女D「こういう肝試しも、ありかな?」

    相模「………………」


    口々に感想を言い合いながら、ゴールとおぼしき地点へ入る。
    すると、何かがつ、がつという音が聞こえてきた。
    ……感覚的には、シャベルで穴を掘るような……?
    不思議に思った幼女Bは、懐中電灯でその音の正体を探ろうとする。

    案の定、そこにはシャベルで穴を掘る男の姿が写った。



    「見たな」


    そして、その横に血を流して横たわる男の姿があることも見つけてしまった。

    381 :

    戸塚 56→玉縄ヨルムンダルク轟沈

    るみるみ 45→相模 【ネタ抜き死亡】

    死因コンマ【弘世菫様ノート】

    憩さん20コンマで実質照の噛ませ三度さん

    382 = 1 :

    幼女「「「「「!!!???」」」」」

    「チッ、仕方ないか……」

    男>2「悪いけど、大人しくしてもらうよ」


    穴を掘る男以外にも、もう2人仲間らしき人がいる。
    そいつらは彼女らが声を上げるよりも早くその大きな体で彼女らを捕らえようとする。


    幼女A「ばかっっ!!」

    硬直する幼女4人に、Aが声をかける。

    幼女A「逃げるよっ!!」

    その言葉を皮切りに、フリーズしていた幼女たちも走り出す。
    どこへ行くかなんて考えている暇はない。とりあえず足を動かして、元来た道を引き返さなければ………


    「無駄だよ」


    あっさりと、回り込まれる。
    所詮小学生の脚力など……自分たちより大きいもの相手に叶うはずもない。


    幼女B「ひ………!ぁ………」

    これまで感じたものとは、全く異質な恐怖。
    いや、恐怖などといったチープな表現で形容すべきではない。
    これは絶望だ。
    自分たちの力ではどうしようもない状況への、絶望だ。


    「さて、どうする?」

    「ここまでやったなら、……やるしかないだろ」

    男>2「……無駄な殺生は嫌いなんだがな」

    「こいつらだって悪いさ。決められたルートを通らないからこうなる」


    自分たちより一回りも二回りも大きな体に取り囲まれ、彼女たちは理解する。

    このままでは、殺されると。

    383 = 1 :

    幼女A「ごめんなさい!!見たことは絶対に誰にも言いません!!だから……」

    「……あ?そんな口約束で命を助けろってのも無理な話だろう」

    幼女B「い、言ったって私たちには何の得もないですよ!だから帰して、帰して!」

    男>2「得ならあるさ。情報提供をすれば金一封が貰えることもあるからな」

    幼女C「そんなもの、いらないです!」

    「それも信用出来ないでしょ?あなたが言ってるだけなんだから」


    幼女D「……………………」ガクガクガク

    相模「………………………」


    「………でも、そうだな。今掘った穴には全員の死体を入れることは出来ない……せいぜいあと2人くらいか」

    男>2「新しく穴を掘れば?」

    「いや、もう時間が無い……そうだ」


    「お前らの中から2人選べ。その2人は見せしめとして殺す。そうすれば残りの3人も俺たちに逆らうことなんてしなくなるだろうからな?」

    384 = 1 :

    幼女「「「「!!!!」」」」

    幼女D「相模……あんた残りなさい!」

    幼女A「そうだよ!私たちのこと友達と思ってくれるなら残ってくれるよね?」

    幼女B「ごめん……お願い、相模さん」

    相模「えっ!?いや、なんでウチが………!?」

    幼女C「つべこべ言わずほらっ!」ドン

    相模「きゃっ!!??」


    「なるほど、1人はこいつだな」ガシッ

    相模「ぁ…………ぁ……ぃゃ……」


    幼女A「………ごめん」

    幼女B「……でも仕方ないの」

    幼女C「……………」

    幼女D「ふ、ふぅ……よし」


    「あと一人、早く選べ」

    385 = 1 :

    幼女A「そ、そんなの………」

    幼女B「え、選べるわけないよ……」

    「こいつはあっさり選んだだろ?さぁ早く決めろこっちも時間ないんだ」

    幼女D「………Cが道間違えたから」

    幼女C「は!?私別に間違えてないよ!」

    幼女D「でもこの人たちがいうにはこっち正規ルートじゃないらしいじゃん!」

    幼女C「そんなの知らないよ!地図が間違えてたんじゃないの!?」

    幼女A「なんで間違えた地図なんて渡すのよ…」

    幼女C「知らないよそんなの!」

    幼女B「じゃあCちゃんが悪いんじゃん!責任とってよ!ねぇ!!」

    幼女C「誰もいないことに疑問持たなかったのもみんなでしょ!?なんで私だけのせいにするわけ!?」





    「……しっかりと見ててね、相模さん」ポン

    相模「……!?」

    「これが、今まで君が希望だと思っていた世界だよ」

    386 = 1 :

    幼女「ーーーー!ーーー!!!」



    相模「……………」



    「あと一分待ってやる」

    幼女「ーーー、ーーーー!!!」



    相模「………………」



    「………あと10秒だ、早くしろ」

    幼女A「……結局Cが悪いんだ!」

    幼女B「そうだ、そうだ!」

    幼女D「えいっ!」ドン

    幼女C「そんな……みんな、私たち友達でしょ!?」

    幼女A「………ちがう!あんたなんて」



    「時間切れだ」




    八幡「はい、お疲れ様でした」

    387 :

    原作以上にシチュエーションがやべえ……

    388 :

    ある意味では肝を試しているな

    389 :

    死体役は材木座として残りの配役は?
    女は平塚で男は葉山男2は戸塚で合ってる?

    390 :

    話し方から女が戸塚

    391 :

    材木座は穴を掘って休憩中だ…

    392 :

    幼女A「……………は?」

    戸塚(※死体)「よっと」ムクリ

    幼女B「………え?」

    葉山「おめでとう、ゴールだよ」

    材木座「楽しんでもらえたかな?」

    幼女C「……あ、あ、あなたたち……何を」

    幼女D「これがただの出し物だったと……?」

    八幡「そうだぞ」


    八幡「怖かっただろ?身近な人間の悪意は」




    相模「…………あんた」

    留美「さっきは、ごめんね」

    相模「…………………」

    393 :

    教師からのクレームが酷そうだ

    394 = 1 :

    幼女A「お……お前ら!自分たちが一体何やったのかわかってるの!?」

    八幡「俺たちはただボランティアをしただけだろ。先生に『本気で怖がらせてやってくれ』っていわれたから本気で怖がらしにいったまでだ」

    幼女B「だとしても悪趣味過ぎます!こんなのって………」

    八幡「文句があるなら先生に言えよ。これしきのドッキリくらいでガタガタ言ってんじゃねぇ」

    幼女D「あ……あなたは……」

    八幡「ほら、そこ真っ直ぐ行ったら本当のゴールだ」

    八幡「肝試しは終わったんだよ。わかったらさっさと帰れ」

    幼女C「くっ………!」

    幼女A「い、行こ!」

    幼女B「………う、うん」

    幼女D「…………………」

    相模「ま、まって………」




    八幡(そうやって歩き出す5人は)

    八幡(肝試し中とは打って変わって、決してお互いに近付こうとはしなかった)

    395 = 1 :

    戸塚「………………」

    葉山「……疲れた、ね」

    材木座「あまり気分のいいものではないな…」

    八幡「すまんかった、付き合わせて」

    留美「八幡が謝ることはないよ。そこを理解した上でみんな協力したんだろうし」


    八幡(相模南を取り巻く人間関係を破壊する)

    八幡(これが俺の出した結論だった)

    八幡(いじめの空気を作り出すのは常に上位カーストのグループだ。クラス単位でのいじめならば、そのクラスで最も大きな権力を持つグループからいじめは始まる)

    八幡(それがどのグループかを見極めるのは人間観察に長けた俺ならば造作もない。予想通りというべきか、それは相模が元いたグループであった。相模の容姿レベルなら元トップカーストだとしても不思議ではないからな)

    八幡(ならば後はそのグループを崩壊させるだけだ。自分のグループの人間をいじめるような連中だ、そんな奴らの友情を壊したところでバチは当たるまい。むしろそんなもの壊さねばならないだろう)

    八幡(当初の予定ではヤンキーに襲われる小学生、というものだったが城廻が『そんなのぬるい』と言ったためこのような形になった)

    八幡(あいつもあいつで何か闇を抱えていそうだ….)

    八幡(血糊などの小道具は沙希が作ってくれた)

    八幡(脅す役は葉山たちが引き受けてくれた)

    八幡(俺の役は、非難を受けることだ)

    八幡(そしてそれは、まだ終わっていない)

    396 :

    めぐめぐに一体何が…

    397 :

    海老名ポジの闇は深い……

    398 = 1 :

    八幡「……んじゃ、由比ヶ浜先生に事情話してくるわ。事態悪化だけは避けたいからな」

    戸塚「は、八幡……」

    葉山「俺たちも行くよ」

    八幡「いや、一人で十分だ」

    材木座「そうはいうが比企谷氏。これは我ら全員で行った犯行だ。説明ならば我らも付き添う必要があるだろう」

    八幡「いや、それはそうだけどな…めんどくさいだろ?」

    戸塚「八幡」

    戸塚「確かにこれは八幡が考えて八幡が出した策だよ」

    戸塚「でもね、それに賛同して実行したのはぼくたちなんだ」

    戸塚「八幡一人じゃ成功できなかった」

    八幡「………………」

    戸塚「だから……責任はぼくたちにある」

    戸塚「もちろん、八幡も含めてね」

    八幡「……何の話かわかんねぇな」

    留美「難しく考えるのはやめよ、八幡」

    留美「みんなでごめんなさいすればいいじゃない」

    八幡「…………………」

    葉山「ふ、そうと決まれば行こうか」

    戸塚「うん!」

    八幡「ちょ、待てお前ら!!」

    留美「往生際悪い」

    八幡「くそ……」


    材木座「えー……これ我も行かなきゃダメ?」

    399 = 1 :

    平塚「ダメに決まっているだろうが」ペシッ

    材木座「いたっ」

    雪ノ下「みんなで謝ろう、って言ってたのあなたじゃない……」

    材木座「いやぁ、比企谷氏が罪を被ってくれるならそれはそれでいいような…」

    めぐり「清々しいくらいにクズいねー…」

    平塚「さ、私たちも行くぞ。教師に怒られるなど初めてかもしれんな…」

    雪ノ下「私もよ。まったく、あの男は…」

    めぐり「付き合っちゃった側の負けだよ、こういうのはさ。それにしてもよくこんな作戦思いついたよね」

    材木座「そっくりそのまま貴様に返したいが」

    雪ノ下「これで本当に相模さんが救われたかもわからないのだけれどね」

    平塚「救われたさ。少なくとも、もういじめなんて起きないだろうからな」

    材木座「だといいがな………」

    400 = 1 :

    八幡「そういえば、鶴見」

    留美「なに?」

    八幡「……どうして小学生を脅す役をやりたいだなんて言い出したんだ?」

    八幡「普通に平塚さんに頼もうとしてたんだが」

    留美「……うーん」

    留美「復讐、かな」

    八幡「………ん?」

    留美「私は、救ってもらえなかったから」


    八幡(……そういうことか)

    八幡(こいつも、小学生のころに色々あったんだろう)

    八幡(鶴見と出会ったのは中学3年生でだったが、その頃から女子と絡むのを徹底的に避け、クラスでも孤立していた)

    八幡(俺と同じ目をしていた)

    八幡(だからつい話しかけてしまった)


    留美「…でも、そんなに気は晴れない」

    八幡「そうか」

    留美「何でなんだろうね。私がもう救われちゃってるからかな」

    八幡「………お前」

    留美「なんて」

    八幡(そうやって物寂しげに笑う姿は)

    八幡(あの頃とそう変わらない)


    八幡(いつか、こいつも救ってやることが出来るだろうか)

    八幡(そんな疑問に思いを馳せながら)

    八幡(大魔王ガハマンのもとへ足を運んだ)


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