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    元スレ八幡「俺ガイルのキャラをシャッフルする」

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    251 = 1 :

    なんとなくキリがいいので今日はここで止めておきます

    正月は祖父母の家へ行くので更新出来なくなるかも……いや出来なくなるわ
    この三日の間にそこそこ進めておきたいですねー。うんまぁはいしかし

    252 :

    凄いまるで普通の青春コメディみたいだ(直喩)

    253 = 235 :

    乙です
    ここの戸塚姉弟を雌墜ちさせたい

    255 :

    めちゃくちゃな配役になったのに物語として軸ができてて笑う

    256 :

    なかなか面白い

    257 :

    帰り道ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    戸塚「ふぅ、今日は楽しかったね!」

    八幡「あぁ、そうだな。お前の意外な一面も見れたし」

    戸塚「意外な一面?」

    八幡(無自覚だったのか……そりゃそうだろうけど)

    戸塚「八幡もちゃんとプレゼント選べたしね」

    八幡「なんやかんやで俺が一番相談乗ってもらっちゃったな」

    戸塚「鶴見さんも喜ぶと思うよ」

    八幡「ならいいな」

    戸塚「……八幡ってなんやかんやで鶴見さんのこと嫌いじゃないんだね?」

    八幡「な、なんでそんなこと」

    戸塚「べっつにー、ちょっと気になっただけ」

    八幡(どうしたんだろう、柄にもなく膨れていたような……)

    八幡「嫌ってるように見えるかぁ…?全然そんなつもりはないんだけど」

    戸塚「いや、普通あそこまで言い寄られたら……ねぇ?どうにかなりそうなものだけど」

    八幡「……どうにかってなんだよ」

    戸塚「べっつにー?」

    八幡(やっぱ可愛いなそれ)

    258 :

    ごめんなさい
    バグかシステムエラーか
    更新されなくなってるので
    今日の投下はこれだけです

    260 :

    とつかわいい

    261 :

    >>255
    それって原作の配役自体がおかしいって事なのでは…

    262 :

    八幡「あいつとはただの友だちだよ。それ以上でもそれ以下でもない」

    戸塚「………ふぅん」

    八幡("それ以上"―――――)

    八幡(それを想像しただけで、あの地獄が脳内にフラッシュバックする)

    八幡(『友だちじゃダメかなぁ?』)

    八幡(…………やめてくれ)

    八幡(消えてくれ………俺から)



    八幡(………陽乃さん)




    八幡「つーかさ、誕生日わかんねぇならいつ渡せばいいんだ?」

    戸塚「次に鶴見さんがうちに来たときに……どうぞ、みたいな?」

    八幡「ついで臭ぇ………」

    戸塚「や、やっぱダメかな」

    八幡「いやそれしかもう方法ないからいいんじゃねぇの、知らんけど」

    戸塚「知らんけど、ってもー!八幡はいっつもそればっかり!」

    八幡「口癖なんだよ。知らんけど」

    戸塚「あ、また言った!」

    八幡「ははっ」

    戸塚「ふふふ」


    八幡(夕暮れの街に男子高校生2人の笑い声が響き渡る)

    八幡(大丈夫だ)

    八幡(俺は楽しめている)

    八幡(こんなトラウマにいつまでも縛られるなんてあほらしい)

    八幡(だから、俺は………)




    戸塚「……………………」

    263 :

    奉仕部ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    戸塚「Happy Birthday 鶴見さーん!」

    八幡「いえーい」

    葉山「どんどんぱふぱふ」

    留美「…………え」

    八幡「ビックリしたか?鶴見」

    留美「う、うん………わたしの、誕生日覚えててくれたんだ……」

    八幡「そっちにビックリしたか…」

    葉山「きっちりとは覚えられてなかったけどね…」

    戸塚「パーティーとかもしようかと思ったんだけど、八幡が猛烈に反対してね…」

    八幡(そりゃそうだろ。高二にもなって仲間内で誕生日パーチーとか軽く死ねる)

    葉山「代わりといってはなんだけど、俺たちでプレゼントを用意してみた」

    留美「プレゼント…………」

    留美「八幡、も?」

    八幡「………お、おう。まぁな」

    八幡(上目遣いやめろ恥ずかしい)

    留美「そっか……八幡からのプレゼント……えへへへ」

    八幡(そういうのもやめろ他2人がなんかあたたかい目になってるから)


    戸塚「ぼくからはこれだよ。鶴見さんに似合うと思って……」

    留美「…………なにこれ可愛い。戸塚さん本当に男子?」

    戸塚「なんでそんな疑問が!?」

    八幡(わかる。わかるぞ鶴見)

    葉山「……俺からはアルバムだ」

    留美「アルバム?」

    葉山「鶴見が一番喜ぶものは何か、と考えたらこれが思いついたからね」

    八幡(写真が趣味だと言っていたし、鶴見にとってアルバムというのは案外いいプレゼントかもな。実際葉山が渡したものは随分と分厚いものだった)

    八幡(………てかあれ中身入ってね?)

    留美「………」ペラペラ

    留美「これはさすがに引く」

    葉山「ぐはっ!?いいだろう!どうせ君も似たようなことやってるんだろうし!引くなら返してくれ!」

    留美「せっかくくれたんだからありがたくもらっておく」

    葉山「くそおお!?」


    八幡(あのアルバムには何が記録されているのか。想像したくもなかった)

    264 :

    ストーカー多すぎぃ

    265 = 1 :

    留美「…………で」

    留美「八幡のは?」キラキラ

    八幡「……そんな期待に満ちた眼差しで見つめないでくれ。大したもんじゃねぇから」

    戸塚「またまたぁ、八幡ったら」

    八幡「ハードルあげんな!?」

    留美「大丈夫、八幡。八幡が一生懸命選んでくれたものならたとえそれが犬のうんこでも嬉しい」

    八幡「一生懸命悩んで選んだものが犬のうんこな時点で脈なしと気付け」

    葉山「なんというデジャヴ」

    戸塚「ほら、茶番してないで早く渡しなよ」

    八幡「はいはい……」

    八幡(そうして鞄の中から小包を取り出す)

    八幡「…ほらよ」

    留美「初めてのプレゼント………」

    留美「…あけてもいい?」

    八幡「えっ、それはちょっと……」

    八幡(自分があげたプレゼントを目の前で開けられるとかなにそれ拷問?八幡のメンタルはそこまで固くないよ?)

    戸塚「はぁ、開けちゃえ鶴見さん」

    鶴見「うん」ベリベリ

    八幡「ちょまっ!そんないきなり、や、ら、らめぇ!」

    八幡(期待と欲望に目をぎらつかせた鶴見が包装を乱暴に破いていくのを俺はただ指を咥えて見ていることしか出来なかった……)

    266 :

    犬のうんこww

    267 = 1 :

    葉山「……これは」

    留美「懐中時計?」

    八幡(やらぁ………俺の大事なプレゼント、見られちゃった……)

    戸塚「なんだ、結局これにしたんだ」

    八幡「………すっごく悩んだぞ。こいつにものプレゼントしたら、四六時中肌身離さず持ってそうだからな」

    留美「間違いではない」

    葉山「このメンヘラが……」

    八幡「だから……四六時中肌身離さず持っていられるようなプレゼントが何か必死で考えたんだ」

    戸塚「時計、っていうのはぼくがアドバイスしたんだよね」

    八幡「んでたまたま入った時計屋でいい感じのデザインの懐中時計見つけたから……これならいいかなって思ってさ」

    八幡「………どうだ?」

    留美「嬉しい。すごく。八幡とは思えないくらいのセンス」

    八幡「一言余計だ」

    留美「肌身離さず持ってる。本当にありがとう」

    八幡「…………どういたしまして」

    八幡(こいつのこんな満面の笑み、初めて見たかもわからん)

    八幡(……こんな表情もできるのかよ。やっぱり、俺の知らない鶴見ってのもいるんだな)



    留美「で も」

    八幡(…………?)

    留美「戸塚さん、八幡にアドバイスしたって言ってたよね………?」

    戸塚「え、うん……」

    留美「もしかして2人でプレゼント選びにデートしたりしてたんじゃ……」

    戸塚「そ、そんな!デデデデートなんてねぇ八幡!?」

    八幡「そうだ!デデデデートなんて断じてしてない!天地神明に誓って!」

    葉山「それはほんとかい!?じゃああの日は普通に解散したんだね」

    留美「あ の 日 っ て 、 な に ?」

    八幡「テメェ葉山ァァァァ!!待て鶴見!目が、目が怖いぞ!ちょ、その時計は鈍器じゃない!大きく振りかぶるな!やめろ、うわ、ぎゃああああ」

    戸塚「で、デート……デートなのかな?うん……デート、かぁ……」




    八幡(前言撤回――――――)

    八幡(やはり鶴見留美は鶴見留美である)



    第5章
    そして、戸塚優美子は静かに爪痕を残していく


    268 = 1 :

    本日は終わり

    270 :


    なんだこのリア充の集まり……
    あと、はるのんが折本ポジションだとトラウマ2倍マシくらいダメージ受けそうではある

    273 :

    はるのん折本ポジとかどう考えても地獄絵図

    274 :

    男に走るのも仕方ない

    275 :

    こんなんいくらなんでも普通ルミルミとくっつくだろと思ってたけど原作以上にメンタル痛めつけられたんなら納得

    276 :

    職場見学ーーーーーーーーーーーーーーーーー

    材木座「なるほど……ここが我の将来のホームグラウンド!なかなかよいではないかっ!」

    雪ノ下「気が早いわね……出版社なんて
    どこにでもあるでしょうに」

    平塚「婦人誌のコーナーはどこだ……」

    めぐり「モテる秘訣を聞きたいなら来るところ間違ってると思うよ〜?」



    葉山「……すごい人だな」

    八幡「しゃあねぇ。雪ノ下グループが行くところ選んだんだから」

    玉縄「んー、こういう職場はスピリッツ溢れるエネルギッシュな雰囲気と予想してたけど……そうでもないみたいだね」

    八幡(確かに働く人働く人、みんな目が死んでるような気がする)

    八幡(よく見たらここラノベコーナーか。それはさぞかしお辛いことでしょうな……編集者さんは)

    八幡「あんな辛そうに働いて得るものは金だけ。時間は労働にとられるから得た金を使う手段もない。やっぱり働くのなんてクソだな」

    葉山「職場見学に行って働く気をなくすって逆効果すぎる……」

    玉縄「ノーノー、なんでもネガティブな心持ちでいるのはよくないよ。この職場にもポジティブなものがどこかにはあるはずさ」

    八幡(そんなものがないからネガティブになるんだよなぁ……)

    277 = 1 :

    教師「かいさーん」

    葉山「さ、帰ろうか」

    八幡「ひたすら無意味な時を過ごしたな」

    玉縄「終わった直後にそういうこというのやめなよ…」

    八幡(実際無意味だったから仕方がない)

    八幡(意味があるとすれば、割と本気で専業主夫を目指したくなったということくらいか)

    材木座「はーやとくーん!みんなで遊びに行こうよー!」

    葉山「えっ………」

    八幡「行ってこいよ。お前にはあの居場所も必要だろ」

    葉山「……わかった。行ってくるよ」



    葉山「オッケー、どこ行く?」

    平塚「カラオケにでも行くかーっ!ぃよっし!私のアニソンフォルダが火を吹くぞ!」

    雪ノ下「平塚さんの歌う曲ってだいたいみんな知らなくて微妙な空気になるのだけれど……」

    平塚「ぐはっ!?……くそ、時代の差か…」

    めぐり「私たち同い年なんだけどね〜」

    材木座「ふっ、平塚よ。我だけは全部理解できるぞ!」

    平塚「おっ!?そうかそうか材木座!よし、じゃあ一緒に歌おう!」

    材木座「望むところよ!フハハハ!!」

    雪ノ下「あ、ちょっと……もう、しょうがないわね」

    めぐり「マイペース2人組に付き合うのもしんどいんだけどね〜」

    葉山「ま、それも楽しいじゃないか」



    八幡(やはり葉山はあのグループにいる方があっている)

    八幡(なぜ俺に付きまとうのかはよくわからないっていうかわかりたくないが)

    八幡(あくまで俺はサブキャラだ。そのことを意識しなければ……)

    玉縄「では僕らもどこかへ遊びに行こうか?いい感じのCafeを見つけたんだけどね」クルックルッ

    八幡「あーすまん。用事あるからパス」

    玉縄「そ、そうか……」

    八幡(もちろん用事なんてない)

    278 :

    この世界の玉縄はいいやつなのにww

    279 = 1 :

    ららぽーとーーーーーーーーーーーーーーーー

    八幡(玉縄と別れた後、俺はららぽーとへ来ていた)

    八幡(本屋を物色し、漫画を何冊か買って建物内をぶらぶらしてた最中)

    八幡(突如俺のスマホからLINEの音がなった)

    八幡(………誰だ?)

    八幡(両親との連絡用ということでLINEを入れたが、家にいることの方が少ない両親とLINEのやり取りなんてするはずもなく、なんならこのLINEのピロリン♪という音も初めて聞いたくらいだ)

    八幡(少しテンパりながらスマホの通知を確認する。そこにあったのは)

    LINE yumiko☆ ちょっと前
    後ろ、見てみ

    八幡(目に映るのは金に染まった縦ロール)

    八幡(命ぜられるままに振り返ったそこには、笑顔で手を振る戸塚優美子の姿があった)

    280 = 278 :

    大魔王降臨だゾ

    281 = 1 :

    優美子「久しぶり。まさかこんな所で会えるなんて思わなかったし」

    八幡「お、おう……お久しぶりです」

    優美子「なに、その異物を見る目。ムカつくんだけど」

    八幡(そりゃ異物だ。俺を見かけて、LINEまで使って話しかけてくるなんて)

    八幡(そこで戸塚とデートしたあの日、この人とLINEを交換したことを思い出す)

    八幡(戸塚のことを根掘り葉掘り聞かれるのかと思ったが、LINEではなんのやり取りもなく、今まで忘れていた)

    優美子「ま、いいや。今時間ある?」

    八幡「ないこともないですけど……なんか俺に用すか」

    優美子「うん……ホントはもうちょっと後に話そうかと思ってたんだけど」

    八幡「話す……?」

    優美子「ここじゃなんだし、喫茶店にでも入る?つーか来い」

    八幡「は、はい………」

    282 = 1 :

    八幡「……戸塚さんはなぜここに?」

    優美子「優美子でいいし。弟と紛らわしいっしょ。あーしは映画見に来ただけ。待ち時間が暇でぶらぶらしてたらアンタ見つけたから……アンタは?」

    八幡(つまり俺と出会ったのは偶然だと)

    八幡「俺は適当に本屋でも……」

    優美子「あーそっかその袋。何買ったの、見してみ見してみ」

    八幡「ちょっ!やめてくださいマジで!」

    八幡(ToLOVEる買ったとか絶対バレたくねぇ!!)

    優美子「…ふーん?ならいいけど」



    優美子「ここでいいか」

    八幡「なぜミスド……」

    優美子「うっさい、入るよ」

    八幡(言われるがままに店内に入る。適当にコーヒーでも頼み、俺と優美子さんは席に座った)

    283 = 1 :

    八幡「で、話ってなんすか」

    優美子「だいたい察してるっしょ?」

    八幡「………………」

    八幡(そう、わかってる)

    八幡(俺が知らなければならないと思いつつも目を背けてきたもの)

    八幡(戸塚の素性)

    八幡(この人はそれを俺に教えようとしている)

    優美子「彩加からは聞いてないんでしょ
    ?」

    八幡「……ええ、まぁ」

    八幡(戸塚は自分の家のことを話そうとしない)

    八幡(たまたま話の流れでそうなったら、話をはぐらかしてくる)

    優美子「まぁそうだろうね。あれで結構精神的に幼いから」

    八幡「幼い……」

    八幡(普段の戸塚からは、想像もつかない)

    優美子「ウチの家は、日本でも有数の巨大財閥」

    優美子「いくつもの会社を経営してて、業界人に聞いたら知らない人はいないくらい」

    八幡「……"戸塚財閥"」

    優美子「なんだ知ってんの?それよ。なんやかんやでアンタも調べてたのね。目を瞑ってるだけのヘタレかと思ってたけど」

    八幡(ごめんなさいヘタレです)

    優美子「ま、知ってるなら話は早いわ……そんな家に産まれたもんだから大変よ。跡継ぎとして、あーしも彩加もあらゆる英才教育を叩き込まれた」

    優美子「アイツの完璧度を見りゃわかるでしょ?」

    八幡「……えぇ、まぁ、はい」

    284 = 1 :

    八幡(戸塚の家がすごいところだというのは想像がついていた)

    八幡(改めて聞くとやはり世界の違いを実感させられるものではあるが)

    八幡(………問題は、なぜ戸塚は自分の家の話を避けたがるのか)

    八幡(そして、折本に言われたことでなぜあそこまでダメージを受けたのか)

    八幡(これはアイツの弱さの核心に触れる部分だ)

    八幡(だから今まで知るのを避けてきた。俺の中の戸塚のイメージが崩れるのが怖かったから)

    八幡(その恐怖は今も変わらず俺の心の中でくすぶっている)

    八幡(それでも………)

    八幡「戸塚に………」

    優美子「ん?」

    八幡「戸塚に、何があったんすか」

    優美子「……自分から聞いたか。まぁ合格かな」

    八幡「1回折本ってやつに煽られたんですよ。"財閥のお坊ちゃんに私の気持ちがわかるか"って。その時の戸塚の反応は尋常じゃなかった」

    優美子「……その折本ってやつの素性後で教えな」

    八幡「は、はい……」

    八幡(ごめん折本)

    優美子「……彩加には…ってかあーしにも、幼なじみが1人いるの」

    八幡「幼なじみ…?」

    優美子「雪ノ下雪乃。どう?繋がった?」

    八幡「……………………」

    285 = 1 :

    八幡(雪ノ下が、戸塚の幼なじみ?)

    八幡(テニス勝負のときを思い出す)

    八幡(あのときの2人の様子はどう見ても赤の他人だった)

    八幡(普通幼なじみとテニス勝負なんてすることになったら、というよりテニスコートで出会ったら、"久しぶり"くらいの会話はあってもいいもんじゃないのか)

    優美子「……中学の頃ね、彩加と雪乃は同じ学校だったんだけど」

    優美子「"いろいろあった"のよね……それ以来彩加は自分の家庭環境にコンプレックスを抱き、雪乃は彩加から離れていった」

    八幡「……なんすか、いろいろって」

    八幡(そこ一番重要なとこだろ)

    優美子「ごめんね、それあーしの口からはいえない」

    八幡「そんな……」

    八幡(せっかく勇気を出して聞いてみたのに、生殺し状態で放置かよ)

    優美子「これは本人の口から聞かないとダメなことだと思う。そうしないと彩加のトラウマは治らない」

    八幡「………………」

    優美子「だからこれの続きが知りたかったら、"彩加を傷付けずに彩加からそれを聞き出しなさい"」

    八幡「……卑怯っすよ」

    八幡(最初からそれが目的だったのか)

    八幡(弟のトラウマを取り除くため)

    八幡(そのために俺に真実の半分を語った)

    八幡(俺の、戸塚への気持ちを利用して)

    優美子「さて、そろそろ映画始まるから行くねー」

    八幡「ちょ、待ってください!」

    優美子「彩加を、よろしくね」

    八幡「ッ………!」




    八幡(こんなの、断れるわけないだろ…)

    八幡(たぶんあの人は俺を信じて戸塚を任せてくれたのだろう)

    八幡(……でも、真実を知るのが怖くて逃げてきた人間に、そんなことを要求されても困る)

    八幡(もちろん、戸塚との関係がこのままでいいわけもない)

    八幡(………はは)

    八幡(とんでもないもん置いていきやがって、あのアマ……)

    286 = 278 :

    あーしお姉さまのオマンコ犯したい

    287 = 1 :

    奉仕部ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    戸塚「やったね!数学100位以内じゃん!」

    葉山「おめでとう、八幡!」

    留美「私のおかげだね。お礼はなんでもいいよ」

    八幡「ふっ、俺にかかればこれくらいたやすい!」

    八幡(時は流れ、初夏)

    八幡(期末も終わり、もうすぐ高校生活二回目の夏休みがやってくる)

    八幡(朝から晩までアニメ見てゴロゴロする日々だ)

    八幡(まぁ塾には行くけど。せっかくスカラシップとったし)

    戸塚「もうすぐ夏休みかぁ!何しようかな。八幡は何する?」

    八幡「えっ………」

    八幡(これ家でごろごろしますっていう雰囲気じゃないよね……)

    葉山「奉仕部でどこか遊びに行ったりしないか?きっと楽しいぞ」

    戸塚「あ、さんせーい!海とか山とか!楽しみだなぁ」

    留美「……八幡の水着、八幡の虫取り姿……うん、せっかくなら泊まりでいかない?」

    葉山「ナチュラルに入ってくるね…」

    戸塚「泊まりかぁ。それもいいね。友だちとお泊まり……ふふ」


    八幡(待ってなにこれ、みんなで遊びに行くみたいな話になってるけどそれって俺も含まれてるのん?いやいや夏休みは休んでこそ休みじゃないんですかね……)

    戸塚「八幡も来るよね!ね?」

    八幡(…………………)

    八幡「おう。もちろん」

    戸塚「よかった!」

    八幡(卑怯だこんなの断れるわけないだろ)

    留美「八幡とお泊まり……」

    葉山「……一応君部員じゃないからね?」

    戸塚「まぁいいじゃん!人数は多いほうが楽しいよ」

    八幡「それでも男3人に女1人ってどうなんだ………」

    留美「私は八幡の付属品だから、OK」

    八幡「新しいジャンルを作るな……」

    288 = 1 :

    八幡(……優美子さんとの一件以降)

    八幡(依然として俺たちの関係は変わらない)

    八幡(俺の選んだ行動は、"待つ"ということ)

    八幡(今の戸塚に突っ込んだことを聞いても、おそらく逆効果になるだろう)

    八幡(だから、待つことにした)

    八幡(これは逃げじゃなく、ちゃんと考えた上での結論だ)

    八幡(今は、楽しもう。このときを)

    八幡(そして戸塚との絆をかけがえのないものにしたとき……)

    八幡(………そのときだ。戸塚のトラウマに決着をつけるのは)




    葉山「俺この日だめ」

    留美「私はオールオッケー」

    戸塚「わかった。八幡は?」

    八幡「……この日とこの日は塾だな」

    戸塚「じゃあここからここまでで日程と練ろうか……そうだ」

    八幡「ん?」

    戸塚「LINE交換しよう。何かと便利でしょ?」



    八幡(その日、俺にこれまで一人もいなかった"友だち"が三人増えた)




    第6章
    ようやく、彼と彼の始まりが終わる

    289 = 278 :

    何やこの正統派ボーイミーツボーイ…

    290 = 1 :

    ブゥーーーン

    八幡(車窓から見えるのは見事なまでの田園風景)

    八幡(都心から少し離れただけでこういった景色だって普通に見れる)

    八幡(やっぱり千葉は最高だぜ)

    戸塚「何黄昏てるの?八幡」

    八幡「…あ、あぁ。田んぼ綺麗だなーって」

    戸塚「ふふっ、確かにね」

    八幡(それきり会話は止まる)

    八幡(しかしそこには確かな安らぎがあった)

    八幡(この安らぎのために、この俺が休日を返上してまで戸塚たちと遊びに行くことに決めたのだろう)

    八幡(なのに)




    材木座「ふははは!ここで我は禁断のワード.…"ルール"を発動する!」

    めぐり「ルーレット。はい、静ちゃん」

    平塚「と、かぁ………とととと、都市伝説!」

    雪ノ下「鶴」

    材木座「へぷわっ!?」



    由比ヶ浜「それでね……化学の玉置先生ったら酷いんだよ!散々私を馬鹿にしてさぁ……」

    葉山「は、はは……それは災難ですね」



    八幡(なのになぜ、こうなったのだろう…)

    291 = 1 :

    八幡(きっかけは期末の終わったあの日)

    八幡(ちょうど俺たちが遊びに行く日程を決めている最中だった)


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    由比ヶ浜「やっはろー!」

    八幡「うわっビックリした…」

    戸塚「由比ヶ浜先生?お久しぶりです…」

    由比ヶ浜「え!?一応毎日授業で顔合わせてるよね!?」

    葉山「いえ、なんだか久しく顔を合わせた記憶がありません……」

    由比ヶ浜「むぅぅ……っ!まぁいいよ!これから出番どんどん増えるし!早速だけど、奉仕部に依頼だよ」

    八幡「依頼?もう学校ありませんが……夏休みも把握出来てないんですか?」

    由比ヶ浜「そこまでアホじゃないよ!」

    戸塚「ある程度はアホなんだ…」

    由比ヶ浜「すぐそこに小学校あるでしょ?そこがもうすぐ林間学校に行くらしくてさ、そのお手伝いが欲しいんだけど……」

    八幡「おっと、俺用事が」

    由比ヶ浜「逃がさないよ?」ガシッ

    八幡「ああっ!そういう仕事は嫌です!いりません!」

    由比ヶ浜「嫌も何も必要な仕事だからね……一応ボランティアも募ったんだけど、集まらなくて」

    戸塚「それでぼくたちが……」

    由比ヶ浜「うん。林間学校だから泊まりになるけど……お願いできるかな?」

    留美「やります」

    葉山「やらせていただきます」

    八幡「はぁ!?」

    葉山「ちょうどいいじゃないか。お手伝いと言っても一日中お手伝いしてるわけでもないだろ、だったらその他の時間は遊べる。しかも費用は学校持ちだ」

    留美「八幡とお泊まり……八幡とお泊まり……八幡とお泊まり……」

    戸塚「確かにそうだね。わかりました、由比ヶ浜先生。ぼくらにできることならなんでもします」

    由比ヶ浜「んっ!ありがと!葉山くんの言う通りお手伝いする以外は普通にキャンプを楽しんでもらったらいいし、もちろん交通費・宿泊費は学校が払うよ」

    八幡「騙されるなお前ら!なんでボランティアに誰も名乗り出ないか考えろ!小学校の相手だぞ!?」

    戸塚「いいじゃん。大丈夫だよ、行こうよ八幡」

    葉山「うん、行こう行こう」

    留美「八幡が行かないなら私も行かない」

    八幡「……………くっ」

    由比ヶ浜「はい、決定〜!じゃさっそく手続きしてくるから。よろしくね!」

    292 = 1 :

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    八幡(戸塚に乗せられ、葉山に説得され、鶴見に脅され、なんやかんやで俺もこのキャンプが楽しみになっていたが)

    八幡(なんでこいつらまでいるの)

    八幡(友だちの友だちと幼なじみ+αと一緒にキャンプとか絶対肩身狭いですやん……)

    八幡(ガハマ先生はずっと葉山に絡んでるし…)

    沙希「」クー

    八幡(唯一の心の安らぎはそこで眠っている俺の妹、沙希だろう)

    八幡(……戸塚は雪ノ下と接触したときが怖い)

    八幡(由比ヶ浜先生との待ち合わせ場所に雪ノ下がいたときは特にこれといった反応はなかったが)

    戸塚「……楽しみだね、八幡」

    八幡「まぁ、そうだな」

    八幡(……本当に気にしてる風でもなさそうだ。それどころか普通に楽しんでるっぽいぞ)

    八幡(それもそれで、不気味なんだよな)


    材木座「ぐぬぬぬぬっ……!クソッ!我はパスを使う!」

    平塚「しりとりにそんなものはない」

    雪ノ下「だからしりとりなんてやめようといったのよ。あなたに万が一にも勝ち目はないわよ?」

    めぐり「どんなゲームでも勝たせてくれそうにないけどね〜」



    八幡(……あっちも、特に気にしてる風ではない、か)

    八幡(まぁ、軋轢が起きなければそれでいい)

    八幡(あくまで俺の選んだ答えは"待つ"ということだ)

    八幡(あの歪んだ関係性についても、今はスルーしておこう)


    八幡(……今は楽しもう、このキャンプを)

    八幡(合言葉のように、俺はそれを心の中で反芻した)

    293 = 1 :

    とりあえず今日はここまで
    気が向いたらまだ投下するかもしれないけど

    295 :


    やはり俺の青春物語は特に間違ってない

    296 :

    八幡「俺は本物が…あ、もう持ってた」

    297 :

    本編八幡でも手に入ってないものが手に入ってるからな

    298 :

    るみるみが行かないだけで脅しになるのか…

    299 :

    ここの綺麗な葉山なら、犬事故後すぐに病院へ掛け付けそう
    そして毎日お見舞いで通い妻しそう。何故そうしなかったんだろ?

    300 :

    他の女の子の尻追いかけまわしてたんでしょう


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