元スレ女勇者「さあ魔王、人間を滅ぼそうよ」魔王「何を言っているんだ貴様は」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
351 :
こええ
352 :
これヤンデレとかそういうの超越してるって…
恐ろしすぎだって…
353 = 350 :
~魔王城~
魔王「ただいま。魔物が王の帰還であるぞ」
メイド長「あ、おかえりなさいませ魔王様」
魔王「…おいメイド長、何故我の部屋の、それもソファに寝そべってポテチなぞ食っているのだ」
メイド長「魔王様の部屋のおそうじ終わったので。休憩中でございます」ポリポリ
魔王「掃除したそばから汚してどうする!カス零すな!ソファで指拭くな!」
メイド長「大丈夫です。後でまた掃除するんで」
魔王「そういう問題じゃない!というかあの二人は…」
魔王「………二人は、女勇者と側近はどこだ」
自分の顔が引きつるのが分かる
ヤバイ、ヤバイ
メイド長「ああ、つい数分前人間界に用事があると言って出て行かれましたが」
魔王「ーーーっっっ!!!」
354 = 350 :
~再び女勇者たち~
女勇者「ほら、始まるよ」
側近「え?…ヒッ」
地面から壁から、人の毛穴から、黒い触手がうじゅるうじゅると生え出してきた
うねり、表面が脈打ち、ねばつく不快臭を漂わすそれは男女ともに生理的嫌悪を呼び起こさせるには十分なグロテスクさをもっていた
魔物ですら引くぐらいに
それが町を覆い尽くさんとばかりに
「やだ、やだあぁああああ!」「ゴボッぉ゙ぉ゙お゙お゙お゙お」「いぎぃいぃぃいい」
狂気じみた叫び声が冒涜的な光景の中に響き渡る
触手と言えばエロを思い浮かべる人も多いだろう
しかしこの地獄めいた光景をみるとそれが酷い誤解だと思えてしまうだろう
側近「あ、あれこっちまで来ないでしょうね…」
女勇者「大丈夫だいじょうぶ、何?怖いの?」
側近「気持ち悪いというか、吐き気がします」
355 :
魔物にドン引きされる勇者
356 = 350 :
女勇者「さあ、ついに終焉だよ。混沌の招来、災厄の来訪、彼の者の降臨だ」
天辺に禍々しい渦が現れ、その真ん中に巨大でおぞましい"目"が無数にビッシリと
女勇者「千の貌を持つ神、這いよる混沌、邪神ニャルラトホテプの一部だよ」
側近「…SAN値テロやめてくれません?」
女勇者「まあまあ、もう終盤なんだから悲鳴を存分に楽しもうよ」
側近「まあそれは楽しいですが」
女勇者「録音してる?」
側近「当たり前ですね」
357 = 350 :
側近「女勇者さんこれだけの力があれば簡単に世界滅ぼせますよね」
女勇者「まあアザトホートでも召喚しすれば宇宙ごと一瞬で消し飛ばせるけどね。しかも知ってさえいれば誰でもできる」
女勇者「でもそうしたら魔王まで死んじゃうし。流石の僕も宇宙ごと無くなったら生きて生きようないしね」
側近「人間だけを滅ぼすこともできますよね」
女勇者「うん。でも魔王に止められているんだよねー。僕はもっとヤりたいのに」
側近「…」
女勇者「あ、魔王。そうだよ側近。約束だよ、魔王がどこに行ったか教えて♪」
側近(…しまった、楽しくてすっかり忘れていました)
358 :
絶望の化身か何か?
359 :
魔王がいなかったら世界とっくに滅んでたのか人類の救世主は魔王
360 :
殺戮(と表現するのすら生ぬるい何か)を楽しんでやがる
だがそれがいい
361 :
イヤマジでこの女勇者何者なんだよ
362 :
魔王を生贄に奉げることで、この世界は保たれているんだな…
363 :
側近「えと…簡単に言えばですね。アラクネ族の女性に修行をつけてもらっています」
女勇者「…へえ」
側近「そんな暗い瞳をしないでください。大丈夫ですよ」
女勇者「…何が?」
側近「魔王様はその方のことを嫌っています」
女勇者「本当?」
側近「ええ。嫌いな人が師匠になっているからこそ精神の修行になると言っていました」
女勇者「んー、じゃあ大丈夫だね。うん、魔王と側近を信じるよ」
側近「」ホ
女勇者「…シンジタカラネ?」
側近「」ゾクッ
364 = 363 :
~魔王城~
女勇者「たっだいまー」
側近「ただいまですー」
魔王「…おう、どこに行っていた。というか何をしていた」
側近「そr」
女勇者「人間の国一つ滅ぼしてたー」
魔王「」
365 :
やだもう女勇者ちゃんたら正直
366 :
やだ良い子(白目)
367 = 363 :
魔王(参った、いや参った。最悪の想像が当たっていたか)
魔王(魔物は人間を殺し食らうことに至上の喜びを感じる。だから一気に人間を滅ぼしてはいけないのだ)
魔王(生かさず殺さず家畜のようにが大事なのだ…しかし)
女勇者「」ニコニコ
魔王(しかし女勇者を否定したらどうなるか分かったものではない。主に我が)
368 = 363 :
魔王「女勇者」ガシッ
女勇者「わ、な、何…魔王///」
魔王「」ギュ
女勇者「ひゃ、へ?な何…って///」
女勇者を抱きしめて耳元に口を近づける
魔王「女勇者、貴様は我の物だ。勝手な行動をせず我にだけ従い、我の言うことだけを聞け」
女勇者「あにゃぁ…はい、魔王しゃまぁぁ…///」ポォー
蕩けた顔で魔王に抱きついたまま体重を預ける女勇者
魔王(どうだ側近!これならば女勇者を傷つけることなくむしろ喜ばせつつ大人しくさせられるぞ)
側近(とか考えているんでしょうね魔王様は…しかしそれ)
側近(女勇者さんのヤンデレ度を高めるだけですよ!導火線に着いた火を消しつつ中身の火薬を大量に増やすような所業ですから!)
女勇者「えへへ…魔王の…ものぉ…えへへへ///」
369 = 363 :
側近「魔王様、少々お耳を」
魔王「ん?」
側近「チキンレースは楽しいですか?」
魔王「…?何の話だ?」
女勇者「ぅへへへへ///」
370 = 363 :
~幕間~
>>346の呪文詠唱文
最初の一行はH.P.ラヴクラフトの短編小説「ニャルラトホテプ」より
「今、海より害凶は誕生を始む」
からの7行は長篇詩「ユゴス星より」の内の一つ「ニャルラトホテプ」より
371 :
いあいあ!
人類の存亡は魔王の手にかかっている
372 :
誰かウルトラマン呼んで来い
373 :
女勇者「魔王、これ!」つチョコのような何か
魔王「…なんだこのおぞましいもの」
側近「ですよねー」
女勇者「もう、チョコレートだよチョコレート」
魔王「…すまん、今何がなんだって?」
女勇者「だから、これは、チョコ、なの、バレンタインチョコレート!」
魔王「……これが、チョコ…だと」
374 :
魔王がラノベ主人公に見えてきた
375 :
魔王逃げてマジ逃げ……られないな
376 = 373 :
魔王「味見はしたのか?」
女勇者「味見したら減るじゃん。全部魔王に食べてほしかったんだもん」
魔王「…」
魔王(くそっ、闇形態を自由にスイッチで切れば口の中を闇にしてこのゲテモノを消し去れるのに)
魔王「まあ、せっかく作ってもらったものを無下にはできないからなあ。食うよ」
女勇者「味わって食べてね♪」
魔王(味わって…か)
魔王「…酷い味だ」
女勇者「そんなっ!?」
魔王「料理長に学んで来い。お前の美味しい手料理をずっと待っている」
女勇者「魔王…うん分かった!僕頑張るよ」
側近(押し付けましたね…)
377 :
乙
この女勇者には是非とも彼女の望むハッピーエンドになってほしいな
378 :
ハッピーエンド(人類全滅)
379 :
知らなかったのか? 女勇者からは、逃げられない
380 :
女勇者「魔王!魔王!ついに出来たんだよ!」
魔王「出来た?…料理が上達したのか?」
女勇者「違う違う。町を砂糖や水飴に変えちゃう魔法!魔法開発部の皆に感謝しないとねー、うふふふ」
魔王「…本当毎度毎度無茶ぶりに良く応えてくれるものだ。今度褒美を特別にくれてやるとするか」
魔王(料理であって欲しかった)
女勇者「ふふふ、どう使おうかなあ。どこに使おうかなあ」
381 = 377 :
魔神ブゥ並の魔法が完成してしまったか
382 :
メルヘンチックですね(棒)
383 :
女勇者「この町とかいいかなあ。どう思う?魔王」
魔王「…よーわからん」
女勇者「ほらほら、あれとか。この町ザウディーとかいう有名な芸術的建築家が丸々設計したらしくて建物がちょーすごいんだよー」
魔王「ちょー…」
女勇者「あのチャベルで結婚式とかあげてみたいとかも思ったなあ…」
魔王「今もそう思うか?」
女勇者「んー、今は魔界の式場がいいかなぁ。魔王、考えておいてね」
魔王「そうだな、考えておかなければ」
384 = 383 :
女勇者「あとこの町雪がよく降って綺麗に見えるんだよ」
魔王「ほう、それは良いな」
女勇者「じゃ、始めようか」
魔王「…やっぱりやるんだな」
女勇者「やるよー」
女勇者≪アメアメワタアメ=チョコレート、アマーイマシュマロケーキニマカロン≫
女勇者≪ゼンブゼンブオイシクアマク、キレイデカワイイオカシタチ≫
女勇者≪全部お菓子になっちゃえ♪≫
魔王「あぁ…あぁ…」
385 :
魔王が戦いてるwww
386 = 383 :
―――――
―――
―
その日はとてもウキウキしていた
昨日ついに彼女に告白したんだ
彼女は俺の申し出に顔を赤らめながらyesを返してくれた
胸が高鳴る。まだ一時間もあるが早めに着くに越したことはないだろう
ああ、こんなにも待つのが楽しいなんて思いはしなかった
彼女とは甘酸っぱい関係が始まるのか
それとも最初からエロいことを…いや、エロなんてまだ無くていい。今はただ彼女と過ごせればそれで俺は幸せだ
…ん?空から綺麗に輝く粉が降ってきた。ああ、なんか俺たちを祝福しているようだ…甘い匂いがする
387 :
リア充死すべし 慈悲はない
388 :
まあヤバイやつ召喚するやつよりはましだから…
389 :
魔物達からの評価が「日和見ヘタレ魔王」と「カリスマ王妃」になりそう
390 :
魔王よ、逃避しても始まらないぞ
391 :
「きゃぁぁあああああ」
…っ、何だ、あれ
周りの人間が次々と透き通った色つきのガラス細工のようになって固まっている
逃げなきゃまずい。そう思ったがもう遅かった
「何だよ、なんだよこれ!」
自分の足が既に"そう"なっていた
痛い。蟻が足を齧る。既に人間の身体ではないのに痛みは今までと同じに感じる
何だよ、何だよこれ…そのまま固まっちまうのか。動けないなんて…永遠に動けないなんて
嫌だ、嫌だあぁああ!!
脳裏に彼女の姿が浮かぶ。最後に…会いたかった、一度ぐらい抱きしめたかった…会いたかった…
392 :
身体を飴にされて虫に齧られたら痛い上に逃げることも振り払うこともできない
なんてエグイ魔法だ…
393 = 391 :
―キャァアアアア―
―いやぁあああ―
―助けて、助けて!―
―いやだ、動かない、動かない―
―いぎぁぁああああ折れたぁああああ―
―美味しい、僕の手が美味しいよ。あはははは―
魔王「…すごいことになっているな」
女勇者「そうだね、側近もつれてきてあげれば良かったかな」
魔王「最近仲良いな」
女勇者「嫉妬しちゃう?」
魔王「そうだな、少し妬けるぞ」
女勇者「嬉しいなあ。うふふ、大丈夫だよ。僕は魔王一筋だから♡」
女勇者「レズの気も無いしねー」
394 = 391 :
訂正
―キャァアアアア―
―いやぁあああ―
―助けて、助けて!―
―いやだ、動かない、動かない―
―いぎぁぁああああ折れたぁああああ―
―美味しい、僕の手が美味しいよ。あはははは―
魔王「…すごいことになっているな」
女勇者「そうだね、側近もつれてきてあげれば良かったかな」
魔王「最近仲良いな」
女勇者「嫉妬しちゃう?」
魔王「そうだな、少し妬けるぞ」
女勇者「嬉しいなあ。うふふ、大丈夫だよ。僕は魔王一筋だから♡」
女勇者「レズの気も無いしねー」
395 :
乙
面白いけどトラウマになりそうww
396 :
でもここまで女勇者が暴走すると人間いなくなるやん
397 :
安定のえげつなさ
398 :
魔王が一番の戦士かもしれない
399 :
甘々な夫婦だぜ(菓子化)
400 :
女勇者「あー、可哀想。蟻にガジガジされちゃってるよ」
魔王「痛みは感じ続けるんだったか?」
女勇者「そうそう。蟻にかじられる程度じゃ痛みで気絶なんてのもできないだろうしずっと続くだろうねえ」
女勇者「失血死もしないし心臓もないから脳が削られるまでだねえ。下手したら脳みそだけになっちゃったりして」
魔王「脳だけになったら死ぬのか?」
女勇者「魔法は全部にかかってるから脳だけが残っても生きてるし感覚も感情もあるだろうねえ。見聞きは出来ないだろうけど」
近くで蟻にたかられている少年に近づく
女勇者「君はまだ耳があるから聞こえるよね?そういうわけで脳まで蟻が到達するか発狂するまで絶望を楽しんでね」
魔王「他にやれる人がいないから我がつっこんでおくぞ。そんなの楽しめるわけないだろ。怖いわ」
女勇者「まあ永遠じゃないしけっこう有情なほうでしょ
元ネタのガタノソア様の呪いは脳以外石だからね。雨風で削られるのを待つより飴が腐るか虫に食い散らかされるほうが圧倒的に早いでしょ」
魔王「どっちも御免こうむる」
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