元スレ女勇者「さあ魔王、人間を滅ぼそうよ」魔王「何を言っているんだ貴様は」
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301 :
女勇者と側近が野放し状態に…
302 = 300 :
女勇者「ねー魔王、暇だよ―」
側近「魔王様ならついさっき出て行ったじゃないですか」
女勇者「あ、そうだこれ側近だ」
側近「たった数十分会えてないだけでどれだけ病んでるんですか」
女勇者「まおー…」
側近「これは魔王様だけではなく女勇者さんの精神鍛錬にもなりそうですね」
303 :
いやぁ、リョナラー大歓喜。素晴らしいぞー()
304 :
このヤンデレはしょーもないなー
305 :
女勇者「暇だなー人間虐殺して全員に絶望を与えたいなー」
側近「その危険思想どうにかしましょうよー」
女勇者「側近だってしたいでしょ?」
側近「私は悲鳴が聞ければそれでいいんです。ということで悲鳴を録音したものを聞きに行ってきます」ダッ
女勇者「許さんっ」ガシッ
側近「何でですかー」
女勇者「側近だけ満たされようなんて許さないよー。魔王の声を録音したのは無いの?」
側近「ありません。私の趣味で録音したものばかりです」
女勇者「それは魔王のことは好きじゃないってこと?あんなに素敵なのに」
側近「好きって言ったらそれはそれで酷い目に遭うじゃないですか!私が!」
306 = 305 :
その後
女勇者「いい?魔王の姿そっくりに化けるんだよ。筋肉一つまでそっくりにね」
変身系魔物「こう?」
女勇者「声もっと低く。かっこよくね」
側近「アウトですよ!!」
女勇者「え?なに?まだ何もさせてないよ?」
側近「何させる気だったんですか!」
女勇者「ナn―
側近「ダメです!逆に魔王様を裏切る行為じゃないですか!彼氏がいないから代わりになんて浮気の第一歩ですよ」
女勇者「はっ…まさか側近に教えられるとは…」
側近「女勇者さんってどこか抜けてますよね。本当に」
307 :
きたぁ!
308 :
側近は有能だなぁ
309 :
女勇者「まおー、寂しいよぉ」
側近「あの、うるさいです。そろそろしつこいです」
女勇者「だってえ、声に出さないと猶更寂しくなるもん」
側近「だったら一人で部屋に篭って言っててくれませんか?」
女勇者「ここ僕の部屋」
側近「魔王様の部屋です」
女勇者「つまり僕の部屋でしょ?」
側近「別に用意してありませから!」
女勇者「妻が夫と同室で何が悪い!」
側近「えー…」
310 :
ありませ
312 = 309 :
女勇者「そういう側近は何で魔王の部屋にいるのさ」
側近「女勇者さんは見張っておかないとやばいようなので」
女勇者「そ、そんなことないよ!」
側近「さっきなにしでかそうとしたか魔王様に報告してもよいのですよ?」
女勇者「うぐ……あ、僕バレンタインのチョコ作りでもしてこようかな」
側近「あ、ちょっと!どこに逃げるんですか!」
313 = 309 :
調理場
女勇者「というわけではい出ていけー」
調理長(8本腕の多腕娘)「いえいえ、そういうわけには行きません。そこの調理台の一つをどうぞ」
女勇者「はーい」
側近「本当にただのチョコつくりですか?」
女勇者「うん。魔物の口に合わせた味付けはするけどそれ以外は普通のチョコだよ」
側近「…」
女勇者「あれ?何で疑いの目を向けられているの?」
314 :
砂糖はお城から採ってくるのかな?
315 :
何で信用されると思っているのww
316 :
女勇者「髪の毛は基本だよね♪細かく切っt」
側近「何の基本ですか何の!」
女勇者「知らない?人間のバレンタインのチョコ作りはこうするんだよ?」
側近「よくは知らないのですかそれが間違いということだけは分かります!」
女勇者「あとちょろっと血も混ぜて。あ、僕のあい…」
側近「ちょっと!他の方たちがドン引いてますよ!魔物が人間にドン引くってかなりの異常事態ですよ!」
女勇者「異国の文化を見ると面喰ったりするよね。よくあるよくある」
側近「どう考えてもそれとは違います」
317 :
愛が重い
318 = 316 :
女勇者「よしっ、出来た―」
側近「…禍々しいですね」
女勇者「魔王用だからね。可愛らしいものにするのは合わないでしょ」
側近「それ以上の何かがありますよねこれ、禍々しいというかもはやおぞましいですよ」
女勇者「早く帰ってこないかなー」ウフフフ
319 :
謎の危機感知能力で3月過ぎても帰ってこない魔王とかありうるな
320 :
ヤンデレの基本に忠実ですな
ドス黒いオーラ放ってそう…
321 :
時は遡り"毒蜘蛛の巨大洞窟"
魔王「アラクネ、いるか?」
アラクネ「うふふふ、私の巣へようこそ。わざわざ食べられに来たの?」
魔王「冗談はよせ。貴様に無礼という概念はないのか」
アラクネ「やーねー、上から目線。お城では人間の女の子に下に扱われているく・せ・に♪」
魔王「ぐうっ、何故それをっ!…いや、そんなことないぞ、そこまで酷くない!」
アラクネ「うふふ、私の子供たちはどこにでも潜んでいるのよ?あ、今頃浮気しているんじゃないかって疑っているわね」
魔王「っっっ!!か、帰らなくては!」
アラクネ「冗談よ」
322 :
魔王ガチじゃねーかww
323 = 321 :
アラクネ「で、何の用なの?苦手なお姉さんのところにわざわざ来るなんて」
魔王「…貴様に頼むのは一番嫌なのだが、むしろ嫌だからというか…まあ、精神鍛錬がしたくてな」
アラクネ「あは♡この私にそれを頼むとはいい度胸ねえ。心壊れても知らないわよぉ」
魔王「…良い鍛錬になりそうだ」
そうしている内にアラクネに糸で丁寧にぐるぐる巻きにされる
何故かそれだけでもう観念してしまいそうになる
324 = 321 :
アラクネ「修行内容はとっても簡単よ。私の幻覚に耐えきる。それだけ」
魔王「ほう、楽勝だな」
アラクネ「そう言ったやつは大抵子供たちの餌になってるわ」クスクス
魔王「」
アラクネ「私の毒は直接脳の恐怖を感じる部分に働きかける。魔物にだって恐怖心はあるのよ?」
魔王「…ああ、知ってる」
アラクネ「ま、生半可なものじゃない恐怖を与えることになるわ。ま、頑張って」
アラクネ「じゃ、首筋出して。…そう、あむ♪」カプ
325 :
精神修養……はたして女勇者の攻撃に耐えられるようになるのか
それ以前に無事に帰れるのかww
327 :
アラクネ「さて終わったけど」
魔王「」
アラクネ「おーい?」
魔王「」
アラクネ「死んだかwwww」
魔王「生きとるわ!笑うな!」
魔王「…この世にあのような恐怖があったとはな…」
アラクネ「この世じゃなくてあなたの脳内だけどね」
328 :
魔王「しかし!これで怖いものなどない!ふぅははは!」
アラクネ「良かったじゃない。これでお別れだと思うと寂しいわあ」
魔王「ふあはははは…ははは…はは」
アラクネ「ん?」
魔王「…魔王ともあろう我が人間の小娘に恐れをなして修行など…」
アラクネ「誰も賢者モードなるまでやれなんて言ってないわよ」
魔王「いや、むしろ我にはあ奴が必要なのだ…今すぐ帰らなくては…会いたい…」フラフラ
アラクネ「あれ?もしかして失敗してる?心壊れてない?これ。あれ?ちょ、ちょっと!」
329 :
魔王様がオカリンに見えてきた
330 = 328 :
アラクネ「…はい、目覚めていいわよ」
魔王「はっ!我はいったい…妙な夢を見ていたような」
アラクネ「ええ、夢よ。多分おそらくきっともしかしてその通りかもしれないわ」
魔王「…はぁ?」
アラクネ「まあ修行は終わりよ。大丈夫。治しておいたから」
魔王「治しておいた!?何をした!何があったんだ!」
アラクネ「…何もナカッタワ」
魔王「おい何だその反応!目が泳いでいるぞ!」
331 :
これではたして女勇者の物理攻撃に耐えられるのか…
332 :
魔王城
女勇者「側近、魔王はいつ帰ってくるの?」グイグイ
側近「知りませんよー、身体揺らさないでくださいー」ガクガク
女勇者「定期的に魔王に触れないと禁断症状が-」
側近「何の病気ですかそれ!」
女勇者「急性魔王成分不足症」
側近「…」
女勇者「ごめん、冗談だからその『どうしようもないなこいつ』みたいな目つき止めてよ」
側近「あ、流石に冗談でしたか。良かった」
女勇者「でも魔王に触れたいのはそうだよー」
側近「いい加減静かに待ちましょうよー」
333 = 332 :
女勇者「魔王ってどこに行ってるの?」
側近「修行って言っていたじゃないですか」
女勇者「修行場所だよ修行場所」
側近「…答えられません」
女勇者「修行ってのは誰かとするの?」
側近「…答えません」
女勇者「それくらい答えようよー」
側近「何が琴線に触れるのか分からないので」
女勇者「へ?何の琴線?」
側近「ノーコメントです」
側近(年上の美人女性と修行なんて口が裂けても言えませんよ…言ったら被害甚大です。おー怖)
334 :
琴線じゃなく逆鱗・・・なんだがその文脈からしてそのフレーズだけでぶちギレそう・・・
335 :
地雷でも可
しかしノーコメントにした時点でアウトよね
336 :
琴線→ノーコメントなら女勇者が妄想(エロメイン)大爆発させるだけで終わると思う
逆鱗or地雷→ノーコメントなら側近の総てが終わると思う
337 :
調べたら「琴線に触れる」って感動するとかプラスの感情のみの意味なんだね
怒りとか喜びとかプラスマイナス全部含めて感情を動かすポイントに触れてしまうって意味かと思ってたわ
続ける
338 :
待ってた
339 = 337 :
女勇者「教えてくれないかな?」
側近「ダメです」
女勇者「…分かった」
側近「良かった、分かってくれましたか」
女勇者「取引しよ― 側近「拒否します!!」
女勇者「最後まで言わせてすらくれない…」
側近「当たり前です。大体私にどんなメリットがあろうと魔王様の側近です、この忠誠心を揺るがすことなど…」
女勇者「人間の悲鳴が好きなんだよね?」
側近「………それは」
340 = 337 :
女勇者「側近、今から人間を虐殺しに行くよ。側近も付いておいでよ。その後で教えてくれればいいからさ♪」
側近「いや…それは…しかし…」
女勇者「好きなんでしょ?聞きたいでしょ?」ズイッ
側近「ちょっ、近いです近いです。録音してあるのありますし」
女勇者「録音なんて聞き飽きたでしょ?同じのばっかり」
女勇者「どうせなら生で聞きたくない?逃げ惑う人間たち、恐怖と痛み・怒りと悲しみ・さまざまな感情が入り混じった悲鳴だよ」
女勇者「きっとそれは甘美で、耳に心地よい素敵な響きだよ」
側近「…」ゴクリ
341 = 337 :
人間界
大きな城下町を見下ろせる山の頂上
女勇者「うわぁ、大きな町だね。これからあれ全てが消えるんだよ。楽しみ―」
側近「来てしまった…」
女勇者「でもさ、側近だって魔物なんだし欲望に素直になってもいいんじゃない」
側近「しかし魔王様は今(多分)頑張ってメンタルの訓練をしているというのに」
女勇者「魔王は王だから欲望も抑えて威厳を保つ必要があるんだよ。じゃなきゃ毎晩僕を性的に襲ってもおかしくないもん!」
側近「最後のは女勇者さんの一方的な欲望ですよね。いくら女同士だからってそんな堂々と言われても困るのでが」
342 = 337 :
側近「…部屋にはメイド長さんを置いてきましたし…」
女勇者「そうそう。だから少しぐらい開けていても大丈夫だよ」
側近「そう…ですよね」
女勇者「じゃあ?」
側近「やっちゃいましょうか!」
女勇者「いえーい!」
343 :
Oh……
344 = 337 :
女勇者「ところで側近ここから見聞き出来る?」
側近「ええ、きちんと聞こえますし壁に隠れていない部分の人間は見えますよ」
女勇者「うん、それならいいね。ここから攻撃しても」
側近「女勇者さんは大丈夫なんですか?」
女勇者「僕も聞こえるし見えるよ。ほら、あそこの宿屋の前でショタっ子同士がじゃんけんしてる」
側近「……一応聞きますけど女勇者さん人間ですよね?」
女勇者「うん?家系図見ても純粋な人間の血筋だよ?」
側近「…」
345 = 337 :
女勇者「呪文ってさ、詠唱が長ければ長いものほど強力になるんだよね」
側近「ええ、知ってますよ?」
女勇者「上級魔法使いになるとその詠唱も省略できるんだけどさ、試してみたくならない?」
側近「何をですか?」
女勇者「僕や魔王、そして歴史上どんな大魔法使いですら省略できず数分もの長い詠唱を必要とする魔法」
側近「…何する気なんですかいったい」
女勇者「んふふ…昔読んだ魔導書に記されていた禁呪♪」
346 :
女勇者≪我、最後の者にして耳傾ける虚空に語りかけよう≫
≪狂気に満ちた暗澹たる外宇宙、広大な深淵の底より響く嬌声≫
≪闇より深く光より眩く、混沌とした永劫の彼方より来たれり来訪者≫
≪絶なる世界、地獄めいた悪鬼の集い、悪夢の羅列と幽鬼どもの跳梁跋扈≫
≪悠久より続く無窮の歳月、暗黒の闇に異界より幻妖夢が囁きかける≫
≪病的に膨れ上がりし不気味なる星々よ、遥か上空にて嘲笑う睨めつける狂気じみた月よ≫
≪さあ、門を開けり≫
≪今、海より害凶は誕生を始む≫
≪雑草覆う黄金塔≫
≪太古の逸陸≫
≪大地裂け、極光狂舞し乱れ落ちたり≫
≪人造りし震撼する砦の上に≫
≪また、気紛れの形成せし粗方を≫
≪混沌の痴神、地上塵芥を一掃せしに参られよ≫
女勇者「禁呪≪混沌の来訪≫」
347 :
世界が終わってしまう
348 :
ひええ……
349 :
絶対こいつ単独で人間を滅ぼせるよ……
あ、魔王との初めての共同作業がしたいから控えてるだけか
350 :
「ギャァアアアア」「ヒィイイイイ」「゙ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙ア」゙
側近「ふむ、ふむふむ」
女勇者「満足?」
側近「良き悲鳴です。しかし混乱だけですか?」
女勇者「そんなわけないじゃん。禁呪だよ?」
側近「国単位の広範囲の人間全てに最も恐ろしいものを見せて混乱させ殺し合いをさせる魔法は十分禁呪に値すると思いますが」
女勇者「ないない、そんなの禁呪レベルじゃないって」
女勇者「本番はここからなんだからさ」
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