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    元スレ女勇者「さあ魔王、人間を滅ぼそうよ」魔王「何を言っているんだ貴様は」

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    901 = 900 :

    魔王「いくぞゆうs―」

    魔王「」カハッ


    魔王の首筋に白刃が突き刺さり、血しぶきが当たりにまき散る

    それを抜き取り、右腕を切り落とす


    勇者「四肢と全身の皮を剥いで真っ赤な達磨にしてあげるよぉっ」

    魔王(な、何だ…何なんだ…攻撃が、全く出来ない…する隙が与えられない…)


    魔王「ぐ、ぐぉぉぉぉお」ゴォッォオオオ

    勇者「お?」


    魔王の体を闇が包み、人の皮がボロボロと零れ落ちる

    女勇者はそれを一歩引いて楽しみに見守った

    902 = 900 :

    今日はここまで

    女僧侶はリョナろうかと思ったけど途中で飽きた
    リョナってその気になった時じゃないと書けないんだよねぇ

    903 :

    おつー
    気分でリョナられなかった女僧侶を良かったと思うべきか残念だったと思うべきか……

    904 :

    魔王と出会った瞬間を見れて嬉しい

    906 :

    魔王「…」フシュゥゥ


    闇が晴れた時、そこには半魔の魔王がいた


    勇者「なーんだ、まだ本気出してくれないんd―

    魔王「ぐる゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!」

    勇者「っ」ビリビリ


    勇者(すごい…僕が…震えた…身を裂くような殺気、どの魔物とも…人間なんかとも違う…)

    勇者「…すごぃ…」キュン


    魔王(渾身の威嚇。全く動じずか、それどころか笑っているだと)


    勇者「半魔でそれなんて…すごい、今に…今、今すぐ!本気を引きずり出してあげるよぉっ!」

    907 = 905 :

    半裸に空目した

    908 = 906 :

    勇者「あははははっ、魔王っ!」

    子供が大人にじゃれるような笑顔を魔王に向ける


    剣が床に擦られ、ギギギィと火花を散らして振り上げられる


    魔王「来るかぁっ!」


    魔王の腕も振り上げられ、視えざる魔力が女僧侶の剣と交わり、その軌道を逸らす


    勇者「あは♪」ズバァッ

    魔王「!?」


    いつの間にか魔王の脇腹にナイフが突き刺さっている

    それに驚いた一瞬未満の隙を突いて再び剣を振る

    魔王の体が大きく抉られ、血飛沫が飛び散る


    勇者「まだだよねぇ?」

    魔王の血を顔面に浴びて尚狂気じみた笑顔を浮かべる女勇者


    魔王「無論まだだぁっ!!」


    呪文も無しに練られた魔力が爆裂魔法になって女勇者に降りかかる


    勇者「すごいっ、こんな大きな魔力も見たこと無いよぉ」

    魔王「…自動自己回復だと!?」

    勇者「あはは、まさか本当に使うことになるとは思わなかったよ」


    勇者(すごい、すごい!ぞくぞくするよぉっ!!)

    909 = 906 :

    勇者「あはは、魔王っ、まおぉぉぉぉっ!!」

    魔王「ぐぉっぉおおっっ!」


    再び魔王の体が崩れていく


    勇者「さあ、第三形態を見せてもらうよぉっ!」

    魔王「くくく、あぁ、本当にやりおる。こんな簡単にこの姿を引きずり出した者は勇者とてそうはいないだろう」

    勇者「」キュン


    勇者「…かっこ、いぃ」

    大きな恐竜のような体、棘の付いた太くてかっこいい尻尾、大きな鉤爪の付いた手
    爬虫類のような全身の鱗に鰐のような顔と牙、瞳孔が縦に入った真っ赤な眼、角

    "かっこいい"それ以外出てこない

    全身がゾクゾクする。先ほどよりも大きく長く続く感覚

    心臓が跳ね、体が熱くなる


    ああ、これが"恋"というものなのかな…


    "彼"が欲しくてたまらない。このゾクゾクする感覚を全て独り占めしたい

    永遠に"これ"を感じていたくてたまらない


    勇者「欲しぃ…」ペロリ


    魔王「何を、笑っている?」

    勇者「笑わずにはいられないよぉ。こんな…こんな素敵な戦いができるんだからぁ///」

    魔王「くくっ、そうだな。これほどの強敵と戦える、我も運命に感謝しよう」


    勇者(僕と同じ想いなんだ…嬉しいなぁ)

    910 :

    女僧侶生きていたのか…然り気無く剣装備して二人の戦いに参加してやがる

    911 = 906 :

    >>910
    し、しまった!予測変換のせいでミスった!

    912 = 906 :

    勇者「さあ始めよう!本番はこっからだよぉっ!」

    魔王「いいだろう!魔王を本気にさせたその力を認め、我も全力を尽くそう!」


    言い終らぬうちに魔王は女勇者に飛びかかり、巨大な顎で噛み付く

    身体をありえない方向に折り曲げて避け、その顎下から剣を突き刺す


    だがその剣は突き刺さることなく、延びてきた尻尾により弾かれる

    尻尾はうねり、鞭となりて女勇者を弾き飛ばす

    それも女勇者には大したダメージとはならず、地面を蹴ってすぐに反動をつけて向かってくる


    勇者「わおっ」


    今まで使ってきた剣が簡単に牙でへし折られる


    魔王「ふんっ、そのようなヤワな鋼じゃ完全な魔物体となった我の鱗は貫けぬぞ!」

    勇者「あぁ…素敵、だったら…これを使うとするよぉ」


    滅多に使わない、使う気も無かったその剣に手をかける


    魔王「」ゾクゥ


    それを使わせてはいけない。本能の身でそう感じ取り、魔王は女勇者に猛攻を浴びせる

    全魔力を消費せんが程の攻撃魔法の猛嵐


    魔王「させるかぁぁあああ!!」

    勇者「そう!それだよ!僕はずっと望んでいたんだ!きっとこのためだけにここにきた!"私"じゃない"僕"が望んだ全てがここに在る!」


    その敵意も、殺意も、僕に向けて欲しい!だから、そのために


    全力を出す!!

    913 :

    >>911
    大丈夫だわかってる、ミスをネタにして女僧侶が乱入してたルートだろ?

    914 = 906 :

    魔王「っ、相殺しただと!?」

    勇者「そう驚きながらさらに攻撃加えてくるのは流石だねっ!」

    勇者「でももう遅いんだよっ」


    剣はあっさり抜かれる

    魔王の目から見ても美しいと息をのむ程に、人間離れた美麗な細工の剣


    だがその使い手は、あまりにも邪悪な笑みを浮かべている


    魔王(あれが運命の女神に託されたという剣か)

    絶対に使わせてはならない。破壊しなければならない

    そう確信しながら鉤爪を、尻尾を、魔法を、全て使って攻撃する


    しかし女勇者はそれを軽ろやかに、踊る様に避け、いなし


    歌うように詠唱を始めた

    915 :

    女勇者≪我こそは女勇者、運命の女神に選ばれ加護を受けし者≫

    ≪闇を照らし光の中に、邪を払いて聖なる解放を≫

    ≪我と女神の御名において命ずる≫

    ≪リ・ヴィエレント・キール≫

    魔王「っ!これはっ…」

    勇者「最初で最後だよ」


    魔王の鉤爪が女勇者を貫いた


    勇者「がはっ…これが、死ぬほどの痛み…か…ぁぁ♡」

    916 = 915 :

    魔王(…違う、これは回復じゃない。身代わりだ)

    魔王「貴様、まさか…"やった"のか!」


    自らの守護精霊を、女神に与えられた精霊全てを元々の任から解放して道具のように"使う"一生に一度しか使えない禁呪


    勇者「あははっ、そうだよ!だから最初で最後!あなたに殺されたい!あなたになら、殺されてもいい!僕の全てを!死すらも!!捧げたい!」

    魔王「何をたわけたことを。守護精霊を使い切ることが貴様の目的だろう!」

    勇者「はははっ!正解っ!」

    魔王「ならばこれは戯れの時間というわけか!」


    勇者「」ニタァ

    勇者「見せてあげるよ!勇者だけに許された究極の魔術を」


    目に見える程濃くなった魔力が部屋の中で渦巻き、勇者の周りに立体的な陣を描く


    魔王「すごいな、これは…いいだろう!」


    その中に魔王が飛び込む、鉤爪でもって魔力を掻き消し、鱗が弾く


    勇者「すごいっ!非物質破壊効果!」

    魔王「魔物体の我に魔法は通じぬ!」ズバァッ

    勇者「ぐっ、ふぅっ…」


    勇者「ロック…解除」ニタァ

    917 :

    今日はここまで

    918 :

    おつおつ

    919 :

    乙です
    これはすげえ戦いだ

    921 :

    乙乙

    922 :

    やっぱ天才だよあんた

    923 :


    女神とか天界とか今頃辞任騒ぎだろうな

    924 :

    魔王「…」ゴクリ


    今も尚魔王は本能的に"それ"を発動させてはならないと確信している

    だが、好奇心がそれを見たいと望んでしまった


    そして、始まる


    魔王「…なんと…なんということか」

    少し震えた声で、しかし楽しそうな声でそう呟く


    勇者「ふふ、すごいよねぇ…」


    ウットリとした声と顔で見つめる女勇者の目線の先、女神から与えられた剣

    "奇跡"と呼ばれる女神の聖なる魔力も、守護精霊も失われた剣は女勇者の欲望に従いて周りにある闇の魔力を吸い尽くしていく


    勇者「守護精霊も女神の加護も僕にとっては足枷にしかならない!僕の求めていたものはこれなんだから!」ズォォオオ


    魔王「聖なる剣を闇堕ちさせたというのか」


    先ほどまで魔物が触れたらそれだけで蒸発してしまいそうな聖なる力で満たされていた剣は、純粋な闇の剣となってしまった

    息を飲むほどに美しい装飾の女神の剣でありながら、その刃はもはや光すら吸い込まれそうな深淵の闇色に染まっている


    "勇者"にしか使えない"闇"の剣

    なんともおぞましい矛盾なのか


    そしてそれを産み出した女勇者は異例、いや異形と称するしかないだろう

    925 = 924 :

    勇者「じゃあ試しに一発」スパッ


    壁に向かって剣を振ると闇の衝撃波が放たれた

    それはとてつもない衝撃と共に部屋全体を揺るがし、バリアの破片が散らばる


    魔王「神話級の戦いでも耐えられるようにバリア張ったつもりなのだがな」

    勇者「ふふ、外でやる?」

    魔王「確かにここは我らの戦いには狭すぎるようだ」


    勇者(我"ら"…ふふ)


    部屋内が歪んでいき、全ての方向に延びていく

    やがてどの方向をも果てが見えなくなるほど広がった


    魔王「さあ、仕切り直そう。ここが最終決戦場だ」


    最終決戦にふさわしく背景に尖った岩山やら溶岩の海やら吹き上げる火山などが創られゆく


    勇者「いい趣向じゃん。行くよ!まおぉぉおおおお!」

    魔王「こい、ゆうしゃぁぁああああ!」


    グォォオオオオ!!!

    魔力が轟音を立てて様々に変容し、変化し、ぶつかりゆく

    926 = 924 :

    女神の剣から闇の衝撃波が無数に放たれる

    魔王は一つとて受けまいと必死に避けていく


    それは純粋な闇の力。闇は他の何物でも防げず、魔王の非物質破壊効果でも打ち消すことは出来ない

    同じ闇属性ですらより強く大きな闇に飲まれるしかない。そしてどっちが強く大きいか判断できない魔王ではない

    闇を相殺できるのは聖なる光の力のみ。本来ならばそれが勇者のとるべき戦法。だからこれは


    魔王「勇者のする戦い方ではないな!」

    勇者「僕を普通の勇者と一緒にしてもらっちゃ困るよぉ!」


    空に満点の星空が浮かび上がる。それらは瞬時に眩い光となり、火球となり、幾千万の神級業火魔法となって女勇者に降り注ぐ


    勇者「あはははっ、魔王には魔法が通用しないのに一方的に魔法攻撃してくるなんて卑怯じゃない?」

    その業火は全て女勇者の剣に吸い込まれるように一点に集まり、真っ二つに引き裂かれて轟音の大爆発を背後で起こす


    魔王「まだまだ全然余裕そうではないか!」

    地面を蹴って女勇者に飛びかかる魔王

    巨大な手が女勇者を捻り潰そうと迫りくる。ギリギリで避け、剣で切り裂こうとすると鉤爪で弾かれる


    勇者(ああ素敵…でもこの体格差で近接戦は剣があってもきついかな)

    そう考え剣を短く持とうとした女勇者と魔王の間に魔力が集まり、凝縮する


    勇者(爆破魔法っ!?)


    跳んで後ろに下がるとそれを見越していたようにそこにも魔力が集まっていた


    魔王「さあ食らうがいい!吹き飛べぇっ!!!」

    勇者「ああ、もう素敵すぎるよぉっ♡///」

    927 = 924 :

    勇者「―ーっ!」


    前後からの超新星爆発を思わせるほどの巨大なエネルギーの膨張と解放は女勇者を上空に吹き飛ばした

    そのバラバラになりかねないダメージは瞬時に回復する


    女勇者よりも高く飛び上がった魔王が体を捻り、凶暴な棘の付いた尻尾が叩き付けられる


    勇者「がはっ―っ」ブンッ

    魔王「ぐぁっ、なっ!?」


    地面に落ちる前に剣を振り、闇の衝撃波が魔王の尻尾を切り落とした

    超重力魔法が落ちる女勇者に更に落下時のダメージを与えんと降り注ぐ


    魔王「潰してやろう!」

    勇者「無駄だよぉっ」


    自分の真横に爆発魔法を起こし、重力過多範囲内から抜け出る


    女勇者≪来たれ我が傀儡、使役精霊よ≫

    魔王「それのどこか使役精霊だ!」


    女勇者が召喚したのは黒い体、山羊の頭、真っ赤な燃える三眼、無数の触手を生やした山ほど巨大な怪物

    だがそいつが何かをする前、顕現して一瞬の身じろぎしかできない内に魔王の攻撃魔法で粉微塵にはじけ飛ぶ


    魔王「!?」


    粉々にはじけ飛ばした肉片全てがそのまま魔王に向かって一斉に突き刺さる。これは本来の性質じゃない

    明らかに使役主である女勇者が何か手を加えた仕様だ。倒されること前提の使い方。もはや生贄のような使い方


    魔王(使役精霊を何という使い方するんだ)

    勇者「あはは、面白い使い方でしょっ!」


    驚愕の戦い方、人間ではありえない動き、そして中級程度の魔物なら怯えそうなほど邪悪な笑み


    魔王(なんと…なんとも、素敵じゃないか)


    魔王も、女勇者同様に楽しんでいた

    928 :

    二人は共に昂ぶり、その心は同調する


    まるで見世物のようにド派手に魔法と魔法がぶつかり合い、踊る様に近接戦をし、笑い声をあげていた


    女勇者の猛攻の内についに魔王の体に女神の剣によって大きな切り傷ができた

    魔王「ぐぅっ!?」

    勇者「あはっ、隙もーらいっ♡」グチュゥ


    その傷の中に腕ごと剣を捻じ込んだ


    魔王「ぐ、ぐぐ…ぐぁぁああああっっ!!!」


    ブチィッ


    内側から肉を引きちぎる


    勇者「はははは、まだかぁ」


    ブオォッォオォォオオオオオ


    その傷口から闇が吹き上がる

    元の肉体はボロボロと崩れ去り、闇が魔王の形となる


    魔王「素晴らしい!素晴らしいぞ勇者!とても楽しい戦いだ。ああ、心躍る。なんとも心躍るものだ!ああ、ゾクゾクする」

    勇者「うん、うん!本当に素晴らしいよ!ああ…あぁ♡」

    魔王「これが我の最終形態だ!見事打ち滅ぼして見せろ!」

    勇者「そうさせてもらうよぉ♡」


    魔王の闇と女勇者の剣が混じりあい、打ち合う


    それは勇者と魔王の戦いでも、光と闇の戦いでも無い


    もはやただの"闇"と"闇"の食らい合いだ

    929 = 928 :

    今日はここまで

    930 :

    おつおつん

    931 :

    なんて心踊るSSだ!

    932 :

    殺し愛になってしまわれた

    933 :

    正に二人だけの世界

    934 :

    魔王が体を捻る度に闇が刃と鞭になり女勇者に襲いかかる


    勇者「あははっ、さいっこうだよっ♡」ガキンキンキン


    その全てを剣一つで弾く女勇者

    勇者「ぁぁ、もう素敵だよっ、こんなに強くて、こんなにかっこいい、僕はきっとあなたに会うためにここに来た!あなたに会うためにここまで来たんだぁっ!」

    魔王「ふはははっ、そんなに褒めてくれるな。魔王と言えどもこそばゆい」ズォォオッ


    闇がぱっくりと口を開けて女勇者に襲い掛かる


    勇者「ぐぅぁっ、ぁはははっ!」

    左腕を大きく抉られるも笑いながら剣を突き立てる


    魔王「あぐっぁっ!まさかっ」

    魔王(移動し続けるコアを正確に貫くとはっ)


    勇者「あはは、捕らえたぁっ」ザクッ、ズザッ、ザッ、ズザァッ

    魔王「闇を捕らえた気になるかッ!」

    勇者「逃がさないよぉっ!」ズバァッ

    魔王「なんとっ!」

    935 = 934 :

    勇者「おっと?」

    捕まえていたはずの輪郭がぼけ、手からすり抜けていく

    闇の中から様々な魔物が生み出され、女勇者に猛攻を浴びせる


    勇者「僕に物量戦は無意味だよっ」

    その全てを一太刀に切り伏せていく

    勇者「!?」


    強大な闇のエネルギーが全く予期しない方向から遅いくる

    いや、予期しなかったのではない。意識が向かないように捻じ曲げられていたのだ


    勇者(そんなことできるんだ、すごいなぁ///)

    勇者「んあっ、あ゙ぁ゙っ゙っ゙っ゙」


    避けきれずに"闇"に脇腹を抉られる


    勇者「でも見っけたよぉっ」

    936 = 934 :

    大怪我を負っても尚女勇者の動きは鈍くならず、自動回復しながらその一転に跳ぶ


    魔王「よく分かったなっ!流石だっ」

    勇者「当たり前じゃん♡」ズォゥ


    女神の剣からあふれ出した"闇"が女勇者を鎧のように包む

    闇そのものと化した魔王に対抗する女勇者の闇武装


    勇者「ふんっ!」

    魔王の顔を殴りつけ、腹に蹴りを加える


    魔王「がぁっ、どりゃぁっ!」


    巨大なかぎ爪が女勇者の体を貫く

    地面を蹴って無理やり爪を引き抜いて瞬時に回復、女神の剣で魔王に切りかかる

    魔王の切り傷から"闇"が吹き上がり、槍となって女勇者に襲い掛かる


    勇者(あぁ…強い…絶望的な強さ、おぞましい力…僕に釣り合う…僕が釣り合う…)

    勇者(間違いない…あなたが僕のパートナーだ♡)

    勇者(僕は魔王に会うために今まで旅をしていたんだ♡)


    勇者(だから…それを認めさせるために、魔王を僕の物にするために)


    勇者「倒す!殺す!圧倒的な差を見せつけてトドメを差すっ!!」


    魔王「っ!?」


    魔王の目には今まで楽しんでいた女勇者が突然化け物染みた殺意をむき出しにしたように見えた

    937 = 934 :

    魔王「ぅぉぉおおっっ!!!!」


    濃い闇の瘴気を分厚い盾にする魔王


    だが女神の剣は一発でそれを砕いた


    そして



    勇者「最高の戦いだったよ!」


    ズバァッ


    魔王は声も上げずに細切れとなる

    最初から勝負はついていた。最初から女勇者は勝つことができた。容易に。しようとすれば一撃で

    938 :

    見れば見るほどバカップルだなコイツら

    939 :

    何を今更

    940 :

    ―――――
    ―――

    側近「あ、お目覚めになられたのですか魔王様」

    魔王「…何故、我は生きている。確かに死んだはずだが」

    勇者「生きてるからいいじゃない」ニッコリ

    魔王「っっ!?」ビクゥッ


    魔王「な、何故貴様がここに!」

    勇者「えへへー」ギュゥ

    魔王「引っ付くな!抱きつくな!」

    勇者「この爬虫類みたいな匂い大好きぃ♡」クンカクンカ

    魔王「嗅ぐなぁっ!」


    側近「まあまあ、命の恩人ですよ」

    魔王「我はこ奴に殺されたんだぞ。命の恩人も何もあったもんじゃない」


    魔王「そもそも何故我を生き返らせた?」

    勇者「もちろん。平和のためだよ。人間と和平を組んでほしいの。人間の王様にはもう話通しておいたからね」

    魔王「早すぎだろ」

    側近「いつの間に」



    勇者(ふふふ。もちろん嘘だけどね。人間界には後で『魔王は死んだ』と伝えておこう)

    勇者(ああ、楽しみだな。こんなに強い魔王と女勇者が手を組んで人間を一気に裏切る。しかも魔王は死んだと思われていた)

    勇者(人間たちはどれほど絶望してくれるだろう…ふふ、ふふふふふふ)


    勇者(でもまだ様子見…人間を滅ぼそうって魔王に持ちかけるのが楽しみだなぁ)


    勇者「ねえ、魔王。これからよろしくね♪」

    魔王「え…え?」



    その後「さあ魔王、人間を滅ぼそうよ」と女勇者が言うまで女勇者は魔王城に無理やり住み着き、一方的にいちゃついたという


    941 = 940 :

    ―――――
    ―――

    魔王「っっっっ!!!!」ガバァッ

    勇者「おはよう、魔王」ギュー


    魔王「…夢、だったか」

    勇者「夢?」

    魔王「貴様と出会った日の夢だ」

    勇者「わあ、すごい奇遇。僕も魔王と出会った時のことを夢に見たんだよぉ」ギュゥ

    勇者「やっぱり僕たち繋がっているんだね血の色の糸的なあれで///」

    魔王「"赤い糸"な」

    魔王(女勇者の場合意図的に我に夢を共有させることぐらいできそうではあるが…)


    魔王(しかし、初めてあの日のことを思い出したな。もしかしたら我はあの頃から女勇者に知らず知らずに惹かれていたのかもな)ナデナデ

    勇者「ゎ…な、何…ま、魔王からだなんて…珍しい…じゃん///」

    魔王「まあ少し気分でな。まだ眠いので側近が来るまで一緒に二度寝だ」ギュゥ

    勇者「う…うん///」

    942 = 940 :

    今回の更新分はここまで

    次スレはRに建てて魔王と一線超えさせようと思ってみたりみなかったり
    如何でしょう

    943 :

    素晴らしいと思います
    エロ無しの今でもどっちにしろR向けだろうし

    944 :

    誘導も頼むぞ

    945 :

    アリでも無しでも憑いていくぜ!

    946 :

    頼んだぞ!

    947 :

    やっぱり魔王も強いんだな…一応

    948 :

    システム的には単騎なら魔界最強格のはずだしそらそうよ

    950 :

    【モバマスss】 ちひろ「お疲れさまです!」
    http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1484055067/


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