元スレアムロ「アレックスは伊達じゃない!」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
451 :
バーミンガムってすごいんだね
452 :
えっ!?
ジオン、負ける前提なの??
453 :
>>452
このスレタイでジオンの勝利が見えていたのか
454 :
>>450
>ルナⅡ艦隊がやたらと増強されてました
ハゲ「総帥、ルナ2攻略作戦の提案に参りました」
眉無し「ルナ2?あんな辺境の小惑星基地に何の価値がある?捨ておけ、貴君も任務に戻りたまえ」
ハゲ「は、はぁ…」(あそこ次々新型開発してるしヤバいんだけどなぁ~)
~その頃のルナ2~
技術士官「よーし、WB隊の戦闘データをフィードバックした新型MSの開発を急げ!」
技術士官「砲戦能力のあるバーミンガムだけじゃなく高性能のMS母艦も開発しろ!」
技術士官「ゴップ大将のお墨付きだ、金と資源なら幾らでも使って構わん!」
開発技士・整備兵・作業員「「「おーーーーーっ!!!」」」
ジムコマンド重装型がロールアウトしました!
ジムコマンド高機動型がロールアウトしました!
ジム指揮官仕様改良型(ジム・カスタム)がロールアウトしました!
ジムキャノン改良型(ビームキャノン一門搭載、キャノンⅡの前身)がロールアウトしました!
ガンダム試作7号機(GP01の前身)がロールアウトしました!
グレイファントムが竣工しました!
アルビオンが竣工しました!
バーミンガム級にMS搭載能力をもたせた4番艦(仮名ドゴス・ギア)の開発に着手します!
眉無し「あわわわわわわわ」
ハゲ「だから言ったのに…」
455 :
>>454
>>1の書き込みかと思ったじゃねえか余計なことするな
457 :
まあでも、このSSのルナⅡはほっといたら
本来より数年は早くZガンダムあたりも開発しそうで恐い
458 :
やたら行数多くてワロタ
(あまりメカを増やすつもりは)ないです。
今日の深夜、本編ではなく登場兵器紹介を投稿予定です。
今回は軍艦についてが主です。
特に戦艦バーミンガムについては設定改変が多いので詳しく書きたい所存。
本編は週中くらいに出せると思いますー。
459 :
報告
投下用意中に寝落ち
本日中の投下は絶望的
明日に延期します(土下座)
460 :
>>457
ハイザック、アッシマー、ジムⅡがロールアウトされました!
何処のギレンの野望だ、あっちは頑張れば一年戦争中にできるという
461 :
乙
むしろ7号機はGP01てよりもデンドロの前身じゃね?
前者か後者でだいぶ違うが
463 :
【登場兵器紹介⑤】
ムサイ級軽巡洋艦
→
モビルスーツの運用にあたり、最も重要な『戦地までモビルスーツを運用・支援する戦術的役割』を担う。
艦首には宇宙往還シャトル『コムサイ』を搭載しており、こちらにもモビルスーツを二機搭載することができる。(逐一切り離さなければならないので、通常は搭載しない)
主な同型艦は『キャメル』、『スワメル』、『バロメル』など。
チベ級高速重巡洋艦
→ 輸送艦を改造したムサイ級と異なり、ムンゾ国防軍の軍艦として建造された重巡洋艦。
連邦軍のマゼラン級宇宙戦艦に匹敵する火力を持ち、モビルスーツ運用能力も高い。
推力も高く、ペガサス級強襲揚陸艦と同等クラスのパワーを誇る。
主な同型艦は『チベ』、『チェーホフ』。
チベ級ティベ型高速重巡
→ チベ級の改修型。建造数は少ないが、主に特務やエリート戦隊に配備されている。
問題点をすべて解消した重巡洋艦で、完全な上位互換として開発された。
主な同型艦は『グラーフ・ツェッペリン』。
ザンジバル級機動巡洋艦
→ 大気圏内外で活動可能な唯一のジオン国籍艦種。
ジオン公国軍の地球侵攻作戦を支え、また地球脱出に際しても多くの兵を宇宙へと揚げた。
大気圏内での飛行時はジェット燃料を使用する。
主な同型艦は『マダガスカル』、『ラグナレク』、『キマイラ』。
グワジン級大型宇宙戦艦
→ ザビ家や上級将官が使用する為に開発された大型戦艦。
大気圏内活動能力を持てるよう設計されたが、ルウム戦役後の試験中に2番艦『グワメル』が空中分解を起こした為断念、全艦が改修された。翼はその名残である。
全8隻が運用されている。
1番艦『グワジン』、3番艦『グワラン』、4番艦『グワデン』、5番艦『アサルム』、6番艦『グワリブ』、7番艦『グワバン』、8番艦『グワザン』、9番艦『ガンドワ』
超グワジン級宇宙戦艦“グレート・デギン”
→ ジオン公国軍公王デギン・ソド・ザビ専用に設計された、超グワジン級の唯一無二の艦。
グワジンを二回りほど大きくした巨体はまさに砦である。
主に観艦式などの式典に用いられており、戦闘に参加したとされる記録はない。
464 = 1 :
【登場兵器紹介⑥】
サラミス級宇宙巡洋艦
→
宇宙世紀0068年に建造が開始され、0069年から0073年までで124隻が建造された。
一週間戦争およびルウム戦役だけで半数以上79隻が撃沈・もしくは行方不明となっている。
ビンソン計画によって宇宙艦隊が再編された際に15隻が新たに建造され、全60隻が宇宙軍の戦力として従事している。
V作戦に伴い、モビルスーツを上甲板に係留できるよう改造が施された艦もあり、そちらは改サラミス級と呼称される。
主な同型艦は『ネルソン』、『ハンプトン』、『ポートビル』、『マリアナ』などがある。
レパント級ミサイルフリゲート艦
→ 地球連邦宇宙軍が多数運用するフリゲート艦。現在91隻が現存している。
メガ粒子砲を一門しか装備しないが、小型故の機動性の高さとミサイル主体の戦闘でルウム戦役からこれまで、宇宙軍の主力として戦ってきた。
モビルスーツ運用能力はないが、モビルスーツやモビルポッドを搭載したサラミスと共に作戦行動を行い、戦果を挙げている。
主な同型艦は『レパント』、『アクティウム』、『ダンノウラ』、『アルマダ』など。
マゼラン級宇宙戦艦
→ 地球連邦宇宙軍の主力戦艦。
サラミス級巡洋艦と同じく、大戦初期に多くが損失され現在は18隻のみとなる。ビンソン計画により3隻が加えられた。
こちらも一部の艦がV作戦によりモビルスーツ運用能力を付加されており、通称・改マゼラン級となる。
主な同型艦は『マゼラン』、『アナンケ』、『ネレイド』、『ハイペリオン』など。
コロンブス級宇宙輸送艦
→ 地球連邦宇宙軍の輸送艦。武装を持たない。
宇宙世紀0069年にクラスシップが就役しており、10年間に亘って運用されている。
主に物資輸送に用いられるが、大戦中期からは病院船として用いられるケースも見られた。
主な同型艦は『コロンブス』、『サンパウロ』、『ワトソン』、『ナイチンゲール』など。
アンティータム級宇宙空母
→ 地球連邦宇宙軍の宇宙空母。
コロンブス級12番艦・アンティータムを改造し戦闘機母艦としたもの。
大戦初期にはトラファルガー級宇宙空母と共に多くが展開されたが、そのほとんどがジオン公国軍のモビルスーツによって撃沈された。
主な同型艦は『アンティータム』、『イオージマ』、『ワーテルロー』、『レッドクリフ』など。
トラファルガー級宇宙空母
→ 地球連邦宇宙軍の主力宇宙空母。
マゼラン級を設計ベースに用いて、両舷に大型の飛行甲板を備えた大型艦。
ルウム戦役後、モビルスーツ運用母艦として改修・増産され、当面は戦闘機・モビルポッド母艦として運用されていた。
主な同型艦は『トラファルガー』、『カディス』、『エクノモス』、『イツクシマ』などがある。
バーミンガム級宇宙戦艦
→(1番艦), →(2番艦) →(3番艦), 地球連邦宇宙軍の新鋭宇宙戦艦。
各方面軍の旗艦として設計され、大戦後期にルナⅡで3隻が建造された。
1番艦『バーミンガム』と3番艦『ルザル』はJ・A・レビル大将とW・ワッケイン准将の強い要望でモビルスーツ搭載能力が付加された。
図示のように上甲板・下甲板にそれぞれ同数ずつ係留される。(図では上甲板のみ)
結果として2番艦『タイタン』が一足先に就役することになった。(『タイタン』はUC0079年09月25日、『バーミンガム』、『ルザル』はUC0079年11月07日)
これまでの主力戦艦マゼランを大きく凌駕する戦闘能力を持ち、艦隊旗艦として申し分ない威容・戦力を誇る。
開戦直前の設計だったがルウム戦役での敗戦を踏まえビンソン計画にて再設計された。その為、ミノフスキー粒子散布下における戦闘にも適応されている。
単艦戦力は一年戦争中でもトップクラスであり、単艦同士の砲撃戦において太刀打ちできる艦はおそらく超グワジン級大型宇宙戦艦グレート・デギンのみであろう。
ホワイトベース級強襲揚陸艦
→ 地球連邦軍のモビルスーツ運用を前提とした強襲揚陸艦。
大戦中には6隻が建造され、各方面で活躍した。2番艦以降の艦名には馬にまつわる名前が用いられた。
1番艦『ホワイトベース』、2番艦『ペガサス』、3番艦『スレイプニル』、4番艦『セキトバ』、5番艦『サラブレッド』、6番艦『トロイホース』
465 :
というわけで今回の投下はこれだけですゴメンチャイ。
主にバーミンガムクラスなどの連邦宇宙軍の軍艦について、覚え書きも兼ねています。
ご覧の通り、サラミスやマゼランの状況を見るに結構連邦も戦力が足りていません。
だからこその一点集中・一点突破作戦に出るのでしょうね。
艦名についてはある程度の法則性を出しているつもりです。気づいたら「あー、なるほどね」って程度の。
※あくまでこのスレのオリジナル設定です。各艦の寸法から何から、公式設定とは異なる部分も多いのでご了承ください。
466 = 1 :
あと一応。
硬派な内容ではありますが、気になったら構わずレスしてください喜びます。
ハロみたいに跳ねて喜びます。
某雑談スレで少し相談しアドバイス頂いた有難い考察がありまして。
この先のif展開で参考にしていきます。
あちらで書くと宣伝みたいになってしまうので、こちらで御礼申し上げます。
読んでくれてたら嬉しいな、という意味も込めて。
467 :
設定投下乙
>ハロみたいに跳ねて喜びます
つまり、>>1はハロさんの中身と言う事か(曲解)
468 :
投下乙
>>467
マジかよ女湯盗撮してきてくれ
469 :
中におっさんがいるんですね
470 = 1 :
ハロ、ハロハロ。
ハロー、ミンナ。元気カ?
>>1、脳波レベル、オチテル。
後程推敲して投下します。暫しお待ちを。
471 :
──宇宙世紀0079年12月16日
──チベ級ティベ型3番艦『グラーフ・ツェッペリン』、ブリーフィングルーム
ヘルシング「諸君、傾注!」
シャア「此度、新たに第102モビルスーツ中隊の指揮官として着任した、シャア・アズナブル大佐だ。フリードリヒ・ヘルシング大佐と共に特殊任務にあたるべく任命された。よろしく頼む」
ザワッ……!
「赤い彗星だ」
「特殊任務ってなんだ……?」
「赤い軍服って……」
ヘルシング「静粛に!」
シャア「諸君が気になっていることは概ねわかる。なぜ、私が特務の指揮官として着任したか。何を目的とした特務なのか」
ヘルシング「シャア、それは……」
シャア「いや、今言うべきでしょう、ヘルシング卿。後から言っても、混乱を招く」
ヘルシング「だが……。いや、分かった。君に任せよう」
シャア「ありがとう。……我々の任務は、木馬の討伐だ」
472 = 1 :
『木馬討伐隊』
<BGM:http://youtu.be/yyy_crmOAow>
473 = 1 :
バーニィ「た、大佐殿! 質問をよろしいでしょうかあっ!」
バタシャム「おい、バーナード!?」
シャア「うん、よかろう。だが、官姓名を名乗ってもらおうか」
バーニィ「しっ、失礼しましたあっ! 自分は、バーナード・ワイズマン伍長であります!」
シャア「伍長? 学徒兵か。それで、なんだ?」
バーニィ「は、はいっ。木馬討伐、とは……あの“ホワイトベース”を討つ……ということで相違ないでしょうか……!?」
シャア「ああ、そうだ。昨今、木馬型戦艦が各地で目撃されているようだが──我々が狙うのはただ一隻。ホワイトベースだ」
ザワ……ザワ……!
シャア「我々がやらねば、ソロモンは落ちる。……そういっても過言ではないよ」
ヘルシング「実際、我々の多くはサイド6近海でホワイトベースと交戦し、事実上敗北している。しかし、赤い彗星の率いたマッドアングラー隊の生き残りが我々に合流するということだから、今や我々以上に適任はいないだろう」
シャア「ああ。諸君らは木馬と戦い、一度生き延びているのだ。違うかね?」
バタシャム「そうだぜ。俺達がやらにゃあ、誰がやるんだ!」
「そ、そうだそうだ!」
「いいぞ、バタシャム!」
シャア「君、名前は」
バタシャム「! バタシャム・ラシャン少尉でありますっ!」
シャア「覚えた。よろしく頼むよ、少尉」
バタシャム「はっ!!」
474 = 1 :
──グラーフ・ツェッペリン、司令室
ヘルシング「見事ですな」
シャア「やめてください」
ヘルシング「さすがのカリスマだ。……悪い男だよ、貴様は」
シャア「ははは、否定はしません」
ヘルシング「ところで、マッドアングラーからは全員を?」
シャア「いや、一部にしましょう。それと、訓練中に目についた連中を」
ヘルシング「ほう、もう決めてあるのか?」
シャア「ええ。このリストを」
パサッ
ヘルシング「今時紙媒体とは珍しいな。どれ……」
シャア「極秘書類はこうすべきだ。燃やせばなかったことにできるのだから」
ヘルシング「道理だな。……どれどれ……ふむ、なるほど」
シャア「一度模擬戦で戦って、スジがいいと感じた連中です」
ヘルシング「シャアが認めたとあらば、断る道理もあるまい。ドズル閣下に申請しよう」
シャア「じゃあ、そちらはお願いしても? 私はモビルスーツ隊との模擬訓練を行いますので」
ヘルシング「くくっ、貴様はつくづく、モビルスーツ馬鹿らしい」
シャア「どうも。では」
475 = 1 :
──グラーフ・ツェッペリン、談話室
バタシャム「しっかし、驚いたぜなあ?」
バーニィ「ええ。まったく……急に木馬だなんて」
シャア「不満か?」
バタシャム「いッ!?」
バーニィ「いや、不満ってこたぁないですけど……死にたくはないし」
バタシャム「バーナード……うしろ、うしろ……!」
バーニィ「え? なんです? ……って、うおわああっ!!?」
シャア「私の顔は怖いか?」
バーニィ「いや驚きますって!!」
シャア「死にたくないならば、私と模擬訓練を行ってもらいたい。付き合ってくれるか?」
バタシャム「……ぜひ!」
バーニィ「同じく!!」
シャア「いい返事だ、伍長。バタシャム少尉、モビルスーツ隊を揃えて、Sゾーン1区に集合」
バタシャム「ハッ!」
476 = 1 :
──宇宙要塞ソロモン宙域、Sゾーン1区
シャア「うん……流石にこのザクじゃあ、ガンダムには勝てそうにないが……奴らはどうかな」
バタシャム『大佐、お待ちしておりました!』
シャア「待たせた! では、バタシャム隊と私で、6対1の模擬戦闘を行う」
バタシャム『えっ!? 6対1で、ありますか!?』
シャア「ああ。私にとって、ガンダムはドム6機よりも恐ろしいということだ。ザクでもそれを捌けるようにならねば、勝てる気は起きん。……これより5キロメートルの戦闘距離をあける。合図は赤色信号弾で行う。いいな?」
バタシャム『……了解であります!』
477 = 1 :
バタシャム「ちいっ、ナメやがって! 俺達雑兵は旧式のザク一機で十分ってえのか!」
ゲルト「やってやりましょう、少尉!」
バーニィ「赤色信号弾きた……!」
バタシャム「おう、やるぞ! バタシャム隊、行く!!」
「「「「「おうっ!!」」」」」
バタシャム「バルト、上! ユルゲン、下! ゲルトは右! ヴァンスは左を警戒! 相手は赤い彗星だ、油断だけはするな!」
バーニィ「了解……って、あっ!」
バタシャム「なんだっ」
バーニィ「レーダーに感、正面!!」
ユルゲン「なあっ!? さ、三倍のスピードでジグザグに接近するザク……!」
ゲルト「“シャアの五艘飛び”か……!」
バタシャム「よし、各機散開! 迎撃に入る!」
ヴァンス「了解!」
バルト「んッ!? ロックオンされたッ!?」
バタシャム「落ち着け、この距離では──」
ピピピピピ……ビビーッ!!
バルト「げ、撃墜判定……?」
バタシャム「なにっ!」
シャア『甘いぞ! こちらの武装も確認せず、距離があるからと油断するとはな!』
バーニィ「対艦ライフルだ!!」
バタシャム「し、しまった!! 止まるな、動き続けろォッ!!」
シャア『だが、最初に散開させたのは評価しよう。ビーム砲ならば一網打尽だったな』
ビビーッ!!
ユルゲン「ええっ!?」
シャア『──まぁ、いつまでもつかは見ものだが!』
478 = 1 :
中断
<アイキャッチ:http://youtu.be/7LrE3-At39I>
479 = 1 :
135mm対艦ライフルを構え、リック・ドムⅡをロックオン……トリガーを引く。
ヴァンス『や、やられたっ!』
シャア「さあ、どうするバタシャム! 旧式のザク相手でこれでは、ガンダム相手では十秒ともたんぞ!」
ピピピ……ビビーッ!
突如鳴り響く被弾警報。
シャア「なにっ!? ……左腕に当たったというのか!?」
バーニィ『……よしっ!!』
シャア「なんだと……!?」
480 = 1 :
赤い彗星はコクピットの中でほくそ笑んだ。
白い悪魔に匹敵する才能を見つけ出した、と。
シャア「くくっ……。いや、冗談ではない!」
擬似的に左腕が機能を停止したことを告げるモニターを睨み付け、吠える。
バタシャム『うおおっ……旧式のザクなんかにいっ!!』
ジャイアント・バズの砲口がこちらを捉える。
その時、シャアは直感的に回避行動を取っていた。
シャア「ハッ……私にも敵の動きが解る!」
ザクの操縦桿を握りしめ、シャア・アズナブルは呟いた。
シャア「あのニュータイプの少女、ララァ・スンと出会ってから……こうも感覚が研ぎ澄まされるというのか!」
バタシャム『そんな馬鹿な! 死角を取ったんだぞ、俺はぁーっ!!』
バタシャムが咆哮し、ヒート・サーベルを引き抜いてザクに迫る。
シャア「遅い!」
対艦ライフルを手放し、腰からザク・マシンガンを引き抜いた。
それとほぼ同時に、バタシャム機に撃墜ランプが灯る。
バタシャム『なんとおーっ!!』
シャア「こんなものでは、木馬を沈めることはできんな!?」
ゲルト『うおおおーっ!!』
バタシャム機の背後からリック・ドムⅡがもう一機飛び出し、胸部ビーム砲を放った。
ビビーッ!!
ゲルト『や、やったか!?』
シャア「残念だったな」
ザクの飛び蹴りがゲルト機を襲い、直後に被弾判定。
バタシャム『ぜ、全滅……たった1分で……リック・ドムⅡの一個小隊が……』
481 = 1 :
シャア「……いや」
バーニィ『まだだあっ!!』
バーナード・ワイズマン伍長のドムが突進し、マシンガンを猛射する。
弾幕は難なく避けてみせるが、左腕が使えない以上AMBACが正常に機能しない。
シャア「見せてもらおうか……バーナード伍長、君の力を」
ザク・マシンガンを手放し、ヒート・ホークを取り出す。
バーニィもそれに倣って、ヒート・ソードを引き抜いた。
シャア「うん……思い切りの良さも彼に似ている」
バーニィ『行きますッ!!』
シャア「来い!」
482 = 1 :
──グラーフ・ツェッペリン、格納庫
シャア「バタシャム少尉」
バタシャム「大佐。お疲れ様でした」
シャア「いい訓練になったよ、ありがとう」
バタシャム「いえ……自分ら如きでは、息抜きにもならんでしょう」
シャア「……いや、そうでもないよ。特に……」チラッ
バタシャム「? ……ああ」チラッ
バーニィ「……ん? なんです?」
シャア「伍長、ご苦労だった。君との模擬戦はガンダムとの戦いのように白熱させられたよ」
バーニィ「まさか、そんな。俺はやられちまいましたよ」
シャア「だがバタシャム隊で私のザクに致命的ダメージを浴びせたのは、君だけだ」
バーニィ「……左腕と頭部を破壊しただけですよ。撃破したとは、とても」
バタシャム「だがバーナード。お前の攻撃だけは大佐に有効だったんだ。ガンダムだって倒せるかもな」
バーニィ「まさか。そんな?」
シャア「期待しているよ、バーニィ」
バーニィ「……! はいっ!!」
483 = 1 :
ヘルシング「シャア、ここにいたか」
シャア「ヘルシング卿。転属願いは?」
ヘルシング「ああ、そのことだ。無事に受理されそうだよ」
シャア「よかった。バタシャム隊も優秀ですし、これならどうにかなるかも……」
ヘルシング「貴様でも不安が?」
シャア「私とて、二十歳の若者です。そこまで大胆にはなれない」
ヘルシング「……貴様は十分、大胆不敵だよ」
シャア「フフ、お褒めの言葉として受け取ろう」
484 = 1 :
──宇宙世紀0079年12月18日
──グラーフ・ツェッペリン、ブリーフィングルーム
シャア「待たせた」
ヘルシング「遅い。では、転属してきた兵を諸君に紹介しよう、入りたまえ」
イリーナ「イリーナ・レスコ大尉以下6名、入ります!」
ヘルシング「イリーナ・レスコ大尉、アポリー・ベイ中尉、ロベルト・ヴェガ中尉、イアン・グレーデン少尉、ラカン・ダカラン曹長、ジェラルド・シンクレア軍曹、ジョルジョ・ミゲル伍長だ」
シャア「私の配下のエース部隊として、木馬討伐に挑むことになる。バタシャム隊とも協同で事にあたることになろう。宜しく頼む」
バタシャム「ハッ!」
イリーナ「よろしくお願いします、シャア大佐」
イアン「大佐、お久しぶりです。お呼び頂いて光栄に思います」
シャア「ああ、諸君よろしく」
485 = 1 :
ブーッ! ブーッ! ブーッ!
マリガン「ん? 入港警報?」
ヘルシング「コンスコン少将のお帰りかな」
シャア「もうそんな時間か。よし、解散する。各員休息を取ってくれ」
ヘルシング「シャア、我々は出迎えに」
シャア「ええ、卿。マリガン、艦のことは任せる」
マリガン「急にですかあっ!? ……まったく!了解です!」
バタシャム「自分がサポートしましょう。中尉、こちらへ」
マリガン「助かります」
486 = 1 :
──宇宙要塞ソロモン、スペースポート
ドズル「おう、コンスコンの小父貴、ご苦労だったな!」
コンスコン「ドズル閣下、その呼び方は兵の前ではよせと……」
ドズル「ガハハハッ、そうだったな。それで、遅かったじゃないか?」
コンスコン「本国とア・バオア・クーから追加物資が送られたってんで、それで遅く」
ドズル「ほう? そちらは後で受領確認をする」
シャア「コンスコン少将。遅いお帰りで」
コンスコン「おう、シャア。貴様の隊への荷物を受け取っていたんだ、ありがたく思え」
シャア「ははは、それはどうもご迷惑を!」
ヘルシング「お久しぶりです、コンスコン少将」
コンスコン「おお、フリードリヒ・ヘルシング大佐か! 久しいな。息災か?」
ヘルシング「御覧の通り。今はシャア大佐と二人で仲良くしていますよ」
コンスコン「は? シャアと? どういうことだ?」
ドズル「兄貴からの命でな、シャアを木馬討伐に当てるらしい。それにあたって、旗艦の艦長にヘルシング卿を」
コンスコン「はあ、なるほど。確かに木馬討伐が目的なら、こやつほど適した人材もおりますまい」
ドズル「うん。それで、シャアの隊に補給物資が多く届いたというわけだ」
コンスコン「なるほど。後でちゃんと送りつけてやる、感謝しろよ」
シャア「ありがたく頂戴します」
487 = 1 :
──グラーフ・ツェッペリン、格納庫
バタシャム「こ、これは──」
バーニィ「なんです、これ? 新型のようですけど」
バタシャム「俺も詳しくは知らん。だがシャア大佐の機体になるんだろうさ」
ロベルト「へえっ、新型の先行タイプか。シャア大佐の機体かね?」
バタシャム「ロベルト中尉。シャア大佐用だと思います、まだ赤くはないですけど」
ロベルト「はははっ! はじめて赤いザクを見た時は驚いたぜ、なあ?」
アポリー「全くだ。あんな目立つのに乗るバカ、どこにいるんだって思ったら──」
アポリー&ロベルト「俺らがそこに配属されるとはな!」
イリーナ「笑えないわよ、それ……」
アポリー「あれ? そうです?」
イリーナ「どこに上官をイジる奴がいるのよ」
ロベルト「へへ、そりゃあそうだ」
イリーナ「追加物資については後で大佐が確認に来るわ。あまり無駄話してると、聞かれるわよ」
アポリー「おっといけねえ。バタシャム少尉、俺らのねぐら、どこ?」
バタシャム「……なんだか気が抜けるなあ。どうぞ、こっちです」
ロベルト「どうも。ではイリーナ大尉、俺らはこれで失礼します!」
イリーナ「……ソロモンいちのおちゃらけコンビって聞いてたけど……あれはソロモンいちじゃなくて、宇宙いちでしょ……」
バーニィ「……ははは……」
488 = 1 :
ついに木馬討伐隊の一同が揃い、新型も補充された。
一方のホワイトベースでも、眠り続けるアレックスに再び焔が灯り──。
ソロモン開戦へと時が迫る。
機動戦士ガンダム、次回、『G・アーマー』
君は、生き延びることができるか?
489 = 1 :
今日ハ、ココマデ!ココマデ!
<ハロ、うるっさい!
ワァ~!
次回、ようやく主人公が戻ってきます。
しばらくシャアが主人公だったから……。
シャアが乗ってたのは専用のC型ザクです。倉庫にずっと眠っていたのをメカマンが見つけてきたらしい。
結構赤い人もバケモノになってきた。アムロ頑張れ。
バーニィの才能が目覚めようとしていますな。
あとロベルトとアポリーはこっちが本名ということにします。
イリーナちゃんはCDAのキャラですが、正直あまり覚えてないので、名前借りただけのキャラになる予定。
ではまた次回!
490 :
赤い彗星、ララァ、白狼、アポリーにロベルトだけじゃなくラカンもいるのかよww
ジオン側も随分と骨っぽいMS乗り揃えたな
ソロモン戦だし更にガトーやケリィとかもいるだろうし、
如何にアムロ&アレックスでもしんどいなこりゃ
491 :
それならこっちは不死身の第四小隊とモルモット隊とサラブレッド隊を…
492 :
マニングスのおっさんも連れてこよう
493 :
乙
シンクレアとかマニアックなところを出してきたなあ
494 = 493 :
つか、C型に対鑑ライフルって、青い瞳のキャスバル?
495 :
>>490
ララァのブラウ・ブロは中破してるから……ま、多少はね?
ラカン・ダカラン兄貴もこの頃はヒヨッコ新兵ですしw
>>492
大塚明夫ばっかりだな(?)
>>493
ジェラルドもジョルジョ・ミゲルも、イリーナと同じで名前を借りただけに近いです。CDAは読んでたけど、単行本も持ってないし。
ザクは青い瞳に出てきたモノをイメージしてもらって間違いないです。
496 :
間もなく投下します
497 :
──宇宙世紀0079年12月18日
──ホワイトベース級強襲揚陸艦“ホワイトベース”、ブリッジ
ブライト「ありがとうございました、ワッケイン准将」
ワッケイン『なに、戦いの趨勢は貴様らにかかってるって言っても過言じゃないからな』
ブライト「買い被りすぎでは?」
ワッケイン『レビル将軍も、ティアンム提督もそう思っているさ。だからアムロくんにG・アーマーを任せた』
ブライト「G・アーマー……」
ワッケイン『あれを使いこなせれば、連邦の勝利は手堅いものになるだろうよ』
ブライト「そう、うまくいきますかね……」
498 = 1 :
『G・アーマー』
499 = 1 :
──二日前、宇宙世紀0079年12月16日
──バーミンガム級宇宙戦艦“ルザル”、ブリッジ
ブライト「ブライト・ノア大尉、入ります!」
ワッケイン「久しいな、ブライト」
ブライト「ワッケイン准将、お変わりなく」
ワッケイン「君たちが宇宙に上がってからというもの、ルナⅡへの小規模パトロールも鳴りを潜めちまってな。退屈していたところさ」
ブライト「どういうことです?」
ワッケイン「ジオンのお偉方は、お前たちを脅威と認識している。だからソロモンやア・バオア・クーの防護に戦力を大幅に割かざるを得ないんだ」
ブライト「なるほど。──それで、今後の話とは?」
ワッケイン「うん。ソロモン攻略作戦“チェンバロ作戦”の決行が決定された」
ブライト「…………!!」
ワッケイン「日時は、12月20日06時00分。我々ルナⅡ第三宇宙艦隊と、ティアンム提督の第二宇宙艦隊で攻める。制圧後、レビル将軍の第一宇宙艦隊が合流し、連合艦隊を結成する予定だ」
ブライト「我々は、第三艦隊と行動を?」
ワッケイン「そうなるな。作戦開始と同時に戦略兵器でソロモンそのものに攻撃を行う。それから、だ。詳しくはまた連絡するが、これは作戦開始まで最重要機密扱いになる。気安く話すなよ」
ブライト「はっ」
ワッケイン「……で、どう思う。ブライト大尉?」
ブライト「はっ?」
ワッケイン「バーミンガム級はいい艦だ。どうだい」
ブライト「え……少々、大きすぎるように思います」
ワッケイン「! はっはっは……本当に貴様は本音で喋る。出世できんぜ」
ブライト「い、今の階級で満足ですよ」
ワッケイン「嘘を吐くのも下手だ」
ブライト「……むう」
ワッケイン「からかっただけだよ、すまん。もう戻ってくれて構わない」
ブライト「はっ!」
500 = 1 :
──ホワイトベース、格納庫
オムル「なんです、これ!?」
モスク・ハン「マグネット・コーティングを施すための機材です」
オムル「……マグネット・コーティング?」
ムルンバ「聞いたことがある。関節部に何らかのコーティング処理を施すことで、飛躍的に操縦性が向上し関節部の負担も下がると」
モスク・ハン「おお、これはこれは。ディック・ムルンバ技師」
ムルンバ「モスク・ハン博士……お久し振りです」
オムル「お知り合いで?」
ムルンバ「ジャブローにいた頃、ちょっとな」
モスク・ハン「RX-78-02ガンダムと、RGM-79ジムにコーティング処理を施すよう命令されているんですが、よろしいか?」
オムル「よろしいも何も、ないんでしょ? こっちの整備も楽になるってんなら、是非お願いしますよ」
モスク・ハン「よろしい」
ムルンバ「オムル兵長、俺はアレックスの方に付きっきりになる。そっちは頼むぜ」
オムル「了解です、ムルンバ技師!」
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