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    元スレアムロ「アレックスは伊達じゃない!」

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    501 = 1 :


    セキ「それは第二格納庫へ。こっちの荷はモビルスーツデッキでいいそうです」

    ハワド「そっちの荷は何が?」

    セキ「新型のガンキャノン……RX-77-03 ガンキャノン改です」

    ハワド「っはー、何機納入されるんですか?」

    セキ「一応、予備機も含めて4機の予定です」

    ハワド「へえ。じゃあうちのパイロットに完全に行き渡ります」

    セキ「そのつもりで、本部も用意してるはずですからね」

    ハワド「それと……あの荷には、何が?」

    セキ「G・アーマーです」

    ハワド「G……アーマー……?」

    502 = 1 :

    ──現在
    ──宇宙要塞ソロモン、ドズル夫妻の居室

    ドズル「ゼナよ」

    ゼナ「何ですか?」

    ドズル「明日の朝、ムサイを一隻用意する。ミネバを連れてア・バオア・クーまで下がってほしい」

    ゼナ「……どういうことです」

    ドズル「総力戦になる。要塞内にいても安全とは言い切れない」

    ゼナ「それは、ソロモンが落ちるって──」

    ドズル「違う。ソロモンは落ちん。だが、お前とミネバにもしものことがあっちゃならないんだ」

    ゼナ「あなた……」

    ドズル「ミネバとお前に、強く生きていてもらいたい」

    ゼナ「……わかりました。あなたがそう望むならば」

    ドズル「ありがとう」


    ドズル「……できるなら、アクシズに逃れてもらいたいんだ。あそこなら戦火も及ばんし、マハラジャが取り仕切っているからマレーネも気が楽になるだろう」

    ゼナ「でも、あなたとお話しもできませんわ」

    ドズル「……ああ。今生の別れになるやもしれん」

    ゼナ「嗚呼……こんなことになるなんて」

    ドズル「親父と兄貴はまだしも、キシリアは加減ってものを知らぬ」

    ゼナ「キシリア様が?」

    ドズル「ああ。己の面子を気にして、こっちに増援も寄越さないときた。……このままだと近い将来、ジオンは滅ぶだろう」

    ゼナ「……あなたは、辛くないのですか?」

    ドズル「辛いさ。愛しいお前を、こんな世界に引きずり込んでしまった」

    ゼナ「……ふふ、あなたはお優しいのですね」

    ドズル「よせよ。……おやすみ、ゼナ」

    ゼナ「……ええ、おやすみなさい」

    503 = 1 :

    ──同刻
    ──ホワイトベース、モビルスーツデッキ

    アムロ「……すごいや。アレックスのパワーを大きく上回っている」

    セイラ「どうなの、アムロ? G・アーマーは?」

    アムロ「セイラさん。これがあったら、シャアも敵じゃないですよ!」

    セイラ「……そう」

    アムロ「どうしたんです、セイラさん?」

    セイラ「なんでもないわ。それより、この後──暇かしら」

    アムロ「え? 暇ですけど……──ああ。いいですよ」

    セイラ「ごめんなさい。最近、妙にざわついて──不安定なの。マサキ軍曹から安定剤は処方してもらってるのだけれど……」

    アムロ「僕だって戦いが続くと不安になります」

    セイラ「あなたに依存しているのかもしれないわね、気を付けないとって思うのだけど」

    アムロ「そういうこと、ありますよ。セイラさんだって人間なんですから」

    セイラ「あら。そういう大人びた言い方は好きじゃないわ」

    アムロ「女を抱いたら大人だって、スレッガー中尉が言ってましたから」

    セイラ「それもそうだけど」

    アムロ「僕にはそんなこと、よくわからないですけどね」

    セイラ「ふうん……ニュータイプって、そういうものなのかしら」

    アムロ「さあ? ……終わりました。行きましょう」

    セイラ「あら、早いのね」

    アムロ「女性を待たせるもんじゃないって」

    セイラ「あら、それも中尉から?」

    アムロ「これは、クリスさんから」

    セイラ「へえ? 妬けちゃうわね」

    アムロ「セイラさんが? ふふっ」

    セイラ「何、おかしくって? 私だって女だわ」

    アムロ「いえ、おかしいとか、そういうわけじゃあないです」

    セイラ「もう、アムロったら……いじわるね」

    504 = 1 :

    ──宇宙世紀0079年12月19日
    ──宇宙要塞ソロモン、中央指揮所

    ドズル「ええい、ティアンム艦隊の動向はつかめんのか?」

    士官「は、ミノフスキー粒子濃度の高いポイントを重点的に探っているのですが、ダミーが多く……」

    ドズル「それが戦争ってもんだろうが! もういい、下がれ」

    士官「はっ……」

    ドズル「うむむ……。ラコック、ビグ・ザムの用意を急がせい。あれならば艦隊を中央突破し、一方的に蹂躙し得る」

    ラコック「はい。現状で組み立ては80%完了していると聞いています」

    ドズル「それは重畳。あれは最終兵器ともなる。一点のミスも許されん、と重々伝えておけ」

    ラコック「は、そのように」

    マイヤー「失礼します。閣下……バロメルの用意が」

    ドズル「ん? おう。今行く。ラコック、暫く頼む」

    ラコック「はっ」

    505 = 1 :

    ──宇宙要塞ソロモン、スペースポート

    ドズル「すまん、待たせた」

    ゼナ「ああ、あなた」

    ミネバ「ぁ……、パパ……パパ……?」

    ドズル「っ!!」

    ゼナ「あ、あなた……いま、ミネバが!」

    ドズル「ああ、こいつめ、泣かせやがる。パパだぞ~」

    ミネバ「きゃ~♪」

    マイヤー「閣下、そろそろ……」

    ドズル「……そうだったな。すまんが、シン。ゼナを頼むぞ」

    シン「……閣下。自分だけでも残るわけには──」

    ドズル「くどい。マイヤー中尉とオルガ少尉を信用していないわけじゃあないが、ミネバとゼナの警護は万全を尽くしたいのだ」

    シン「……はっ、了解しました」

    マレーネ「さぁ、奥様」

    ゼナ「ありがとう、マレーネ」

    ドズル「マレーネ、頼むぞ」

    マレーネ「はい、ドズル様」


    シン「シン・マツナガ、マイヤー・ビッテンバーグ、オルガ・ドラグノフ。以上、ドズル・ザビ親衛隊、これよりミネバ・ザビ殿下の護衛任務に就きます」

    ドズル「うむ。任せたぞ、シン・マツナガ少佐!」

    シン「は! では、ソロモン防衛隊の武運を祈ります」

    ドズル「ああ。……達者でな、シン」

    シン「あなたこそ。……死ぬなよ」

    ドズル「おう」

    506 = 1 :


     アムロとセイラはお互いを慰め合い、
     子を想う気持ちはドズルの決意を固める。
     さまざまな感情が絡まり合い、とうとう戦いの火蓋が切って落とされる。
     
     機動戦士ガンダム、次回『ソロモン攻略戦』
     君は、生き延びることができるか?

    507 = 1 :

    今日はここまで。
    次回の書きためもできてるので、近日中に投下します。

    セイラとアムロの肉体関係、それとなく前から仄めかすような描写はしてたつもりですが、お気づきでしょうか……?

    今更ですが、フォンヘルシングのフォンは貴族の称号とのことで
    セリフ表記は ヘルシング「」に固定、三人称も 大佐 や 卿 をつける場合はヘルシングと記載しています。
    どうでもいいこだわり。

    509 :

    そういや小説版だとアムロはセイラさんとヤッてるんだったな… 羨ましい

    その後すぐビームバズーカの直撃喰らって宇宙のチリになるけど

    510 :

    乙です

    Gアーマーって本来は単なるガンダム輸送用戦闘機だけど、
    ここ(ソロモン戦)でわざわざ戦力になると言ってるんだからその程度のシロモノじゃないよな…

    デンドロ?  まさか…

    511 :


    Gファイターて防御機構がないくせに胴長過ぎて的にしか見えない
    MAだから足は早いんだろうけど

    512 :


    Gアーマー事態がガンダムを中核にした戦術システムの研究、または
    ガンダム用多目的拡張武装群、ガンダム数体分か1体分か判らんけど
    敵が神経質になってるガンダムを攪乱目的~強襲などで運用出来る様になるのは大きい

    原作でも言ってたが、こんなMA1機(ビグ・ザム)送る位なら、ドムの10機も送ってくれれば良いものを!
    戦いは数だよ!!兄貴! ソロモンでも参戦してるMSてのは意外に少ないのかもしれない
    それ以前に木馬が宇宙にきてから、コンスコン艦隊、ドレン艦隊合せて戦艦5隻、リックドム20機弱
    ザク10機↑犠牲になっているけど

    513 :

    レス返し。本日の投下はナシ。

    >>510
    もう少しで詳細を明らかにしたい所存

    >>511
    MAやなくて、重戦闘爆撃機ですやで
    なお、この世界にGファイターは存在しない模様

    >>512
    原作の援軍は流石に少なすぎますよね。
    本作では、青葉区からコンスコンがドロワと艦載機いくらかを持ち帰っています。
    また、コンスコン隊やラグナレク隊の損害もないので、結果的にソロモンは三割増くらいで充実していますね、多分。
    (未来の)エースたくさんいるし。

    514 :

    午前2時頃に設定投下予定。
    G・アーマーの詳細はまだ明かせません……(決して詳細が決まっていないわけじゃな……い……)
    うまく書き上がれば続きも投下します。

    あと、今更ですが >>501 のセキ大尉のセリフ、おかしいですね。
    今納入してるモビルスーツを4機納入される予定です、って……(´・ω・`)

    515 :

    そもそもGファイターって子供心にも「これ、エンジンとかどこあんの?」だったなあ
    ガンダム収めるから中身がらんどうであんなんで空飛べるのかと
    その後はジェット旅客機が胴体部客室だから、
    そこをガンダム収納スペースにしたようなモンだと納得するようにした
    劇場版ガンダム三部作で公式からも完全に無い物扱いになったが…

    516 :

    かわいそうなGファイター

    517 :

    【登場兵器紹介⑦】

    RX-78-02 ガンダム2号機

    /nox/remoteimages/da/37/236ba806f3fc44a9c3630098adde.jpegパイロット:スレッガー・ロウ
     ガンダム2号機を全面改修した機体。マグネット・コーテイング加工が施され、操縦性が改善されている。
     スペック面では新型のジムと大差なく、性能でのアドバンテージは失われつつある。
     全面改修にあたり、トリコロール塗装を廃止、スレッガー中尉の希望により旧世紀の戦闘機風の塗装が施された。

    RX-77-03 ガンキャノン改
    /nox/remoteimages/06/62/3221263aeced31d62e052421ee55.pngパイロット:カイ・シデン、ハヤト・コバヤシ、ジョブ・ジョン
     地球連邦軍の旧式モビルスーツを近代化改修したもの。
     火力と推力が向上し、また燃料の積載量増加により継戦能力も高まっている。
     通常、左手にシールドを装備して運用される。

    RGM-79 ジム(ホワイトベース隊仕様)
    /nox/remoteimages/01/13/c80a246b36d0d5ba74844acd8f9a.pngパイロット:クリスチーナ・マッケンジー、タカアキ・ヤジマ、セイラ・マス
     連邦軍の最新鋭モビルスーツ。
     ホワイトベース隊に新しく配備された4機は全て指揮官仕様の高性能型。
     さらにマグネット・コーティング加工が施された為、操縦性も向上している。

    RX-78 NT-1 ガンダム・アレックス(最終決戦仕様)
    /nox/remoteimages/79/be/076f9590a5f63a49cb276d991c61.pngパイロット:アムロ・レイ
     中破したアレックスを改修した姿。
     マグネット・コーティングの施工、および余剰装備の削減が行われた。
     また、追加装備『G・アーマー』を使用できるよう各所にハードポイントが用意された。
     大きな変更点はないものの、より完成度が高められている。

    RGM-79 ジム(連邦宇宙軍仕様)
    /nox/remoteimages/d1/7b/e7bd61fc7f0dd5abfa63fe5b4782.png 地球連邦宇宙軍がソロモン攻略戦に投入したモビルスーツ。
     塗装は戦闘機風の塗装パターンとされた。
     仕様はジャブローで生産された機体と同一。

    518 = 1 :

    【登場兵器紹介⑧】

    YMS-14 ゲルググ(シャア専用機)

    /nox/remoteimages/d3/f0/e35518dc8ae5643f10b72150174a.pngパイロット:シャア・アズナブル
     ジオン公国軍の最新鋭モビルスーツ。
     赤い彗星シャア・アズナブルに真っ先に届けられた。
     マ・クベ准将とコンスコン少将が提案した統合整備計画により、機体制御や火器管制といったインターフェースが統一された為、操縦性が非常に高い。

    MAN-03X ブラウ・ブロ
    /nox/remoteimages/80/8d/c67a6cf756410869f378cffa8467.pngパイロット:ララァ・スン、シムス・アル・バハロフ、コワル・カタル
     ジオン公国軍のニュータイプ専用モビルアーマーの試作機。
     3機に分離し、三位一体の攻撃を仕掛けることを想定して設計されたが、設計上の問題からその達成には至っていない。
     特殊なレーザー砲を備えた砲台を4つ装備し、サイコミュでの遠隔操作によりオールレンジ・アタックを行う。
     サイド6海域戦にて中破。

    MS-06F ザク(後期生産型)
    /nox/remoteimages/df/17/3379efd1c5d005e634436a9714c7.png ジオン公国軍の量産型モビルスーツ。
     統合整備計画で再設計されたシステムを採用しており、最新鋭のゲルググタイプと同様の火器管制・操縦システムを搭載している。
     性能向上も図られており、旧型のリック・ドムとほぼ同格の性能を引き出せるようになった。

    519 :

    午前2時とは何だったのか。

    本日深夜に本編投下します。

    520 :


    ガンダムがWD隊カラーみたいになっててかっこいい
    しかしなぜ盾は塗らなかったのか
    あとザクがF型とは名ばかりのFZだこれ!

    521 :

    シールドはジム系と一緒に使い回すオプションみたいな物だから
    塗り替えていない方がUC系ガンダム的にはリアルな気がする

    522 :

    ゲルググ武装盛りすぎだろw

    523 = 1 :

    >>520
    ザクの後期生産型なら型式変える必要ねーな、くらいの軽い気持ち

    >>521
    ご明察の通り、ジムと同じ装備なので。
    カラーピックしてもらえばわかりますが、ジムの本体カラーと同じ色使ってます。どうでもいい拘り。

    >>522
    むしろ今まで全ての機体の武装を使えて然るべきだと思うんだ……。

    524 :

    流石にビーマシはやりすぎじゃねwwww
    イェーガーかよwwww

    525 :

    ぶっちゃけ、ソロモン辺りのアムロinアレックス相手なら通じそうだけど
    ア・バオア・クー辺りになったら全乗せ状態でも避けられそうな予感

    526 :

    いやごめん、ゲルググの武装は量産型(未登場)の使い回しだから、シャアゲルが使うのは限られてるんだよ……
    まさかここまでツッコミが来るとはw

    というわけで投下

    527 :

    ──宇宙世紀0079年12月20日、早朝

    ワッケイン『第三艦隊に告ぐ』

    ワッケイン『これより我が艦隊は、ジオン公国軍・宇宙要塞ソロモン攻略作戦を開始する』

    ワッケイン『作戦は正攻法。突撃艇パブリク部隊によりビーム攪乱幕を形成、要塞からのビーム砲撃を無効化し、揚陸作戦を行う』

    ワッケイン『なお、開戦後まもなく、ティアンム提督率いる第二艦隊が対要塞戦略兵器を使用する。突出しないよう留意せよ』

    ワッケイン『間もなく、第三戦闘距離に突入する』

    ワッケイン『サイド4の残骸を抜ければ、我が艦隊とソロモンの間に一切の大型遮蔽物は存在しない』

    ワッケイン『各員の健闘を祈る』

    ワッケイン『全艦、正面より進攻する! 攻撃開始マイナス8秒』

    ワッケイン『……3、2、1……パブリク隊、発進せよ! これより作戦行動を開始、全艦ミノフスキー粒子戦闘濃度散布せよ!』

    528 = 1 :





    『ソロモン攻略戦』



    529 = 1 :

    ──宇宙要塞ソロモン、中央指揮所

    ドズル「……ついに来たか」

    ラコック「敵の戦力は、戦艦が8隻、巡洋艦が24隻、砲艦が53隻、他に空母と思しき艦影が29隻確認されています……!」

    ドズル「は……とんだ大軍だな。それだけこのソロモンを危険と見做している……光栄と思うべきかな」

    コンスコン「そんな冗談も言っていられる状況じゃあ、なさそうですな」

    ドズル「……こちらの戦力は?」

    コンスコン「グワジンが1隻、チベが8隻、ティベが1隻、ムサイが46隻、ザンジバルが3隻。引っ張ってきたドロワの用意が整えば、移動要塞として戦力に計上できますな」

    ラコック「現状出撃が可能なモビルスーツは100機足らず、モビルアーマーは15機がなんとか……」

    ドズル「ビグ・ザムはどうか」

    ラコック「間もなく、最終点検が終わると言っています」

    ドズル「準備が整えば、俺がビグ・ザムで出撃する」

    ラコック「えっ……!? 閣下、今なんと」

    ドズル「二度も言わせるな。俺とてモビルスーツパイロットの端くれと自負している」

    ラコック「それはそうですが……」

    ドズル「前線で指揮を執れば、兵の士気も上がろうというもの」

    ラコック「……了解しました」

    ドズル「その代わり、中央指揮所はコンスコン少将。貴様に任せる」

    コンスコン「了解しました、閣下」

    ドズル「頼むぞ、小父貴」

    コンスコン「はっ」

    530 = 1 :

    ──ムサイ級軽巡洋艦“バロメル”

    ゼナ「ああ……シン。なぜこのようなことになってしまったのでしょう」

    シン「……私には、わかりませんよ」

    ゼナ「ミネバ……この子の為にも、私達は生きねばなりません」

    オルガ「…………」

    ゼナ「みんな、頼みます……」

    シン「……お任せください、ゼナ様」

    531 = 1 :

    ──ホワイトベース級強襲揚陸艦“ホワイトベース”

    フラウ「時計合わせ! 3……2……1……作戦開始です!」

    ブライト「よおしっ!! パブリク隊の作戦行動が終わったら、モビルスーツ隊を展開、進撃する!」

    スレッガー「へっへっへ、こりゃあえらい戦いになりそうだ」

    クリス「でも楽しそうにしてるわ」

    スレッガー「武者震いってやつよ」

    カイ「怯えてるだけだったりして」

    スレッガー「ああん?」

    カイ「うっ!? な、なあ~んちゃって……ニシシ……」

    ハヤト「……余計なこと言うから」

    532 = 1 :

    ──RX-78 NT-1 アレックス、コクピット内

    セイラ「……アムロ、無茶しないでね」

    アムロ「わかってますって。僕だって死にたくはないし……セイラさんを喪いたくもない」

    セイラ「急に言うようになったわね、もう」

    アムロ「セイラさんがそうさせたんですよ」


    ブライト『アムロ、いるか?』

    アムロ「ブライトさん? 何ですか?」

    ブライト『“それ”にとっては初の実戦だ。何らかのエラーが発生するかもしれん……そうなったら、勿体ないが破棄することも厭うな』

    アムロ「G・アーマーですか? 了解です」

    ブライト『……それと、間もなく出撃だ。英雄色を好むっていうが、程々にしておけよ』

    アムロ「おっと……」

    セイラ「……ふふっ、怒られちゃったわね」

    アムロ「怒られちゃいましたね」

    セイラ「私もジムに戻るわ」

    アムロ「はい。じゃあ、また後で」

    セイラ「ええ、またね」

    533 = 1 :

    ──宇宙要塞ソロモン、中央指揮所

    士官「大型ミサイル、ソロモン地上300mほどで炸裂! 敵の攻撃は失敗しました」

    コンスコン「たわけ! あれは強力なビーム攪乱幕だ!」

    コンスコン「リック・ドム、ザクの部隊は敵の侵攻に備え出撃用意!」

    ラコック「出撃させないので?」

    コンスコン「敵が何をしてくるかわからん。もし敵が戦術兵器を使うなら、あっちも戦闘機やモビルスーツは出さんだろう」

    ラコック「なるほど……。核を使う可能性がある、と」

    コンスコン「それはわからんが、あり得る。敵のモビルスーツの接近を確認したら出撃させい。それまでは砲座で凌ぐんだ!」

    ラコック「はっ」

    コンスコン「ビームは通らん! ミサイル攻撃に切り替えるのだ!」

    士官「は!」

    コンスコン「ミルヴァ艦隊は左翼に展開! ワッケイン艦隊を牽制せい!」

    ラコック「聞こえているな、ミルヴァ大佐! ワッケインをつつけ!」

    コンスコン「ハーバート隊、後方を動くな。ティアンムの主力艦隊は別の方角から来る、警戒しろ!」

    ヘルシング『特戦隊はいかがしましょうか』

    コンスコン「別命あるまで待機だ。木馬はおそらくワッケイン艦隊に交じっている、近寄るまでは出るな!」

    ヘルシング『了解しました、閣下』

    534 = 1 :

    ──MA-08 ビグ・ザム、コクピット内

    ドズル「くくく、コンスコンに任せて正解だな」

    兵士「出力安定、出撃用意整いました」

    ドズル「うむ、コンスコンからの指示を待とう」

    兵士「は!」

    ドズル「コンスコン、ビグ・ザムも出撃準備整った! いつでも使ってくれ!」

    コンスコン『了解であります!』

    535 = 1 :

    ──第二艦隊旗艦、バーミンガム級戦艦“タイタン”

    ティアンム「ワッケインの艦隊が動いたか。ミラーの展開まであと?」

    副官「は、あと4分ほどであります」

    ティアンム「ん。そろそろ、ソロモンもこちらに気付くぞ……」

    副官「それまでには終えられるかと」

    ティアンム「それでいい」

    536 = 1 :

    ──第三艦隊旗艦、バーミンガム級戦艦“ルザル”

    ワッケイン「第二艦隊、まだか……!?」

    士官「間もなく整うようです。ミラー展開率85%を超えています」

    ワッケイン「ええい。さすがにこの艦隊だけではもたんぞ……!」

    士官「ソロモンからの対空砲火、きます!!」

    ワッケイン「ええい、あんなもんそうそう当たらん! ミサイルだけだ、撃墜しろ!!」

    士官「サラミス級ベオグラード、信号途絶!」

    ワッケイン「何だと? 間抜けめ、何をやっているか……!」

    士官「敵の小艦隊が迫っています!」

    ワッケイン「ルザルとマゼラン級の集中砲火で仕留めろ!!」

    士官「ムサイ級、撃沈!」

    ワッケイン「ようし!」

    537 = 1 :

    ──宇宙要塞ソロモン、中央指揮所

    士官「ミルヴァ艦隊、損害率60%!」

    コンスコン「ええい、戦艦相手では手も足も出んか……!」

    ラコック「少将、各所からもう待てないと……!」

    コンスコン「待て! まだだ……機が熟するまで……」


    士官「ん? ……なんだ、あれ……?」

    ラコック「なんだ!?」

    士官「中佐、あれを」

    ラコック「ん……板、デブリか?」

    士官「一つのデブリにしては大きすぎます。60キロメートル四方はあります」

    コンスコン「連邦の新型兵器か……!?」

    ラコック「まさか──」

    コンスコン「気を抜くな……戦場に絶対はない! ハーバート隊、威力偵察を行え! 敵が潜んでるかもしれん、気をつけろ!」

    ハーバート『は!!』

    538 = 1 :

    ──第二艦隊、“タイタン”

    副官「ミラー配置完了」

    管制官「姿勢制御バーニア、連動システムOK」

    ティアンム「ソーラ・システム。目標、宇宙要塞ソロモン右翼スペースゲート!」

    管制官「軸合わせ10秒前……」

    副官「あっ……迎撃機接近! 各艦注意!」

    ティアンム「ええい、構うな! 焦点合わせ急げっ」

    管制官「……3……2……、照準入ります」


    カッ!!!!!


    ティアンム「これぞインドラの矢だ……! 食らえ、ジオンめ……!」

    539 = 1 :

    ──宇宙要塞ソロモン、中央指揮所

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………!!!

    コンスコン「ううおッ!? 何だ!!!?」

    ラコック「う、うううっ!!!」

    士官「て、敵の攻撃です!!」

    コンスコン「んなこたあ、わかっておる! 被害状況知らせ!!」

    士官「6番から9番ゲート、完全に消滅! 周囲の対空砲座やゲートも使用不能です!」

    コンスコン「戦力はどうか!」

    士官「ムサイが2隻座礁! ザンジバルが信号途絶しています。それから、ハーバート隊の識別信号……全ロスト……!」

    コンスコン「くっ……ハーバートには悪いことをした。だが、読みが当たったな……!」

    ラコック「ええ、損害は軽微です!」

    コンスコン「敵の攻撃はなんだ、核か?」

    士官「各種センサーに反応なし、エネルギー反応もありません!」

    コンスコン「どういうことだ……?」

    ラコック「……あれは……巨大な鏡……?」

    コンスコン「!! ……なるほど理解した。ありゃあ虫眼鏡だ……!」

    ラコック「では、今の攻撃は太陽光線を集束させた、と……!?」

    コンスコン「ちいっ、やってくれたなティアンム! だが、公国の名将と呼ばれたこの俺が、ここでへばると思うな!」

    ドズル『戦力は無事か!?』

    ラコック「スペースゲートが損壊した程度で、戦力に大きな被害は出ていません!」

    コンスコン「閣下、ビグ・ザムの出撃を! ティアンム艦隊は今、身動きが取れないはずです!」

    ドズル『了解した!!』

    コンスコン「全軍に告ぐ! これより、敵主力艦隊との要塞防衛戦に突入する!! 敵の攻城兵器がソロモンに直撃したが、大した被害は出ていない!」

    コンスコン「ここ、ソロモンを抜かれればもう後はない! 諸君らの親兄弟、妻子を守る為にも……全身全霊を捧げよ!!」

    ラコック「防衛作戦開始!!」

    士官「あっ!! 木馬です!!」

    ラコック「どこか!」

    士官「左翼! ワッケイン艦隊の最右翼にいます!」

    コンスコン「よし!! フォン・ヘルシング、木馬をワッケイン艦隊に確認した! 最右翼だ、行動開始せよ!」

    ヘルシング『は! シャア艦隊、出るぞ!』

    540 = 1 :

    ──ホワイトベース、ブリッジ

    ブライト「あれが、要塞兵器っていうやつか……!」

    フラウ「す、すごい……!」

    オスカー「敵艦隊、来ます!」

    マーカー「ソロモンから多数の艦影! 戦力を温存していた模様です!」

    ブライト「ドズル中将か……相手は厄介だぞ。モビルスーツ隊、全機出撃せよ!」

    オスカー「モビルスーツ発進用意! いつでもどうぞ、中尉!」

    スレッガー『あいよ!』

    ブライト「進路そのまま! 全速前進!」

    ミライ「了解、全速前進!」

    ブライト「全員で生きて帰るぞ!」

    541 = 1 :

    ──ホワイトベース、カタパルト

    スレッガー「ようし。みんな出遅れるなよ。俺に続け!!」

    クリス「クリスチーナ・マッケンジー、ジム行きます!」

    タカアキ「俺も続く! 行くぞ!」

    カイ「ガンキャノン、出るぜい!」

    ハヤト「ハヤト、出ます!」

    ジョブ・ジョン「ガンキャノン、出る!」

    セイラ「セイラ・マス。ジム、行きます!」


    フラウ『アムロ、あなたの番よ。発進どうぞ!』

    アムロ「了解」



    グイッ


    アムロ「……アーマード・アレックス。アムロ、行きまあす!!!」

    ゴオオオオォォッ!!!

    542 = 1 :




     宇宙世紀0079年12月20日世界標準時6時11分。

     宇宙要塞ソロモン攻防戦、開始。


    543 = 1 :


     名将コンスコンの守るソロモンは一筋縄ではいかない。
     猛将ドズルの駆るモビルアーマー=ビグ・ザムが動き出し、戦場は悪夢へと変わる。

     機動戦士ガンダム、次回、『恐怖! 機動ビグ・ザム』
     君は、生き延びることができるか?

    544 = 1 :

    今回はここまで。
    名将コンスコンの手にかかれば、ソーラーシステムもコワクナイ。

    ガチの総力戦が始まる。

    前のスレでもそうでしたけど、>>1はアレックスに何か着せるのが大好きです(照れ)

    545 :


    コンスコン有能だなあ

    546 :

    乙です。続き楽しみ
    コンスコンさん籠城時の用兵上手いね

    547 :



    >何か着せる
    厚着したお嬢さんは(敵に)嫌われるのよね

    548 :

    体調不良が続いてるのでしばらくお休み。
    というか、全く続きが思い浮かばないのです……来週までにはドーンとお届けしたい。

    >>546
    これが実際の用兵術で正しいのか、さっぱり見当もつかないんですけどねw
    一度でいいから、コンスコンを有能っぽく描きたかった。

    549 :

    お大事に


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