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    元スレアムロ「アレックスは伊達じゃない!」

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    151 :

    乙乙
    一人でムサイ二隻落としたのかいよいよ化け物だな

    152 :

    シャアだってズゴックEを使えばまだ戦えただろうに…

    153 :


    ゲームのムービーを思い出して燃えるわ

    154 :

    めぐりあいのOPは凄かったな
    http://youtu.be/txS0Gl8iY7E

    155 :

    >>154
    今見てもワクワクするわこれ

    156 :

    >>154
    これかっこいいですよね!
    当時感動したなぁ。

    今回の投下は主に PS2『めぐりあい宇宙』のオープニングムービーを参考にしてます。
    セリフと演出はほとんどそのまんまですね……。
    アムロがアレックスに乗り換えたのと、ガンキャノンとコアブースター二機じゃなくってジム四機に、ムサイが三隻、ドムが九つになってるくらいの変更かな。

    157 :


    ホワイトベースにアレックスとガンダムの2機が配属じゃないのか
    データ採り用にジャブローに置いてきたまま?

    158 = 157 :

    配属じゃなくて配備だったね

    159 :

    【登場モビルスーツ紹介①】

    RX-78 NT-1 ガンダムNT-1 <アレックス>

    /nox/remoteimages/d1/fe/81c7edcccc4c220aa1fdcadbea73.pngパイロット:アムロ・レイ
     地球連邦軍オーガスタ研究所にて開発された、オーガスタ・ガンダムの1号機。
     ニュータイプ(アムロ・レイ)の反応速度にも十分に対応できるように設計された為、サイコミュが装備されているわけではない。
     クリスチーナ・マッケンジー中尉がシューフィッターとして調整し、ジャブローにてアムロ・レイ准尉に託された。
     ガンダムを上回る出力に推力、火力を併せ持つ。

    RX-78-02 ガンダム2号機
    /nox/remoteimages/f1/27/19079dc5ac82925d171345957d22.jpegパイロット:不在
     サイド7で建造されたRX・モビルスーツの一機。
     アムロ・レイ少年が偶然乗り込み、ジャブローまで戦い抜いた。
     史上初めて、ビーム・ライフルを実用化しており、また堅牢な装甲はザク・マシンガンの砲弾を受け付けない。
     アムロ・レイがガンダムNT-1に乗り換えた為、現在はホワイトベースの格納庫で眠っている。

    RGM-79 ジム
    /nox/remoteimages/38/17/d8c293abad12f5b8684662775316.png
    /nox/remoteimages/13/80/65778243d54ac03a15a27876387b.png
    /nox/remoteimages/d9/05/95d0b9f657ca3430b718fa3b446e.png
    /nox/remoteimages/a2/8f/4b254643c5409542b0a0b24a6c2e.pngパイロット:クリスチーナ・マッケンジー、セイラ・マス、タカアキ・ヤジマ、イ・ウンジュ
     RX計画により建造されたガンダムをベースとして建造された、地球連邦軍の量産型モビルスーツ。
     試作機が実験部隊によってオデッサ攻略に投入され、所定の戦果を挙げている。
     ジャブローに到着したホワイトベースおよびガンダムの運用データをもとに調整され、一斉に52機がロールアウトされた。(内、7機がジャブロー防衛戦にて消失)
     ホワイトベース隊には8機が配備された。(内、4機(スレッガー隊)は消失)

    RX-77-03 ガンキャノン
    /nox/remoteimages/54/fb/67a622e7dbf99a5ea1eb97ddc58c.jpegパイロット:カイ・シデン、ハヤト・コバヤシ、ダニエル・シェーンベルグ、ジョブ・ジョン
     連邦軍の量産型モビルスーツ。一年戦争以前にザクに対抗するよう開発されたが、所定の性能を示せず、開戦にあたって改良が加えられた。
     ホワイトベース隊には6機(予備機含む)が配備されており、ジャブローにて近代化改修を受け、推力や火力が強化された。
     両肩にガンキャノン砲を搭載し、高出力のビーム・ライフルを使用する。

    160 = 1 :

    【登場モビルスーツ紹介②】

    MS-06F ザク

    /nox/remoteimages/10/7f/b10c9f25ede8701909aa306fa8a4.png ジオン公国軍の量産型モビルスーツ。
     大戦を通じて一線で戦った名機。
     さまざまなバリエーションを生んだ、始祖でもある。

    MS-09/MS-09R ドム/リック・ドム
    /nox/remoteimages/2f/03/376c89cf28b672a2daed1cf12c22.png ジオン公国軍の量産型モビルスーツ。
     重モビルスーツながらホバークラフトを装備しており俊敏に行動できる。
     宇宙型のリック・ドムも見た目にそぐわぬ俊敏性と重装甲で連邦の脅威として立ちはだかる。

    MS-09R-2 リック・ドムⅡ(ツヴァイ)
    /nox/remoteimages/22/15/16b171ec79c80e7e9e22143242bf.png リック・ドムを再設計した機体。
     余剰装備を取り払い、ゲルググ・タイプと共用のコンソールを採用した結果、生産性の向上に達成した。
     出力・推力も向上しており、熟練したパイロットに優先的に配備されている。

    161 :

    あ、オリジナルというか設定改変入ってます。
    アレックスやリックドム2は推力がネオジオン戦争クラスなので、一年戦争レベルに変更してます。

    今晩投下予定

    162 :

    期待して待ってる
    アレックスのテストに選ばれるんだしガンダムにクリスが乗ったりする展開とかも来るのかな?
    流石に格納庫で埃被らせるには勿体無いし

    163 :

    期待してます、頑張って下さい。
    アレックスはガトリング無しか、チョット残念。

    164 = 163 :

    期待してます、頑張って下さい。
    アレックスはガトリング無しか、チョット残念。

    165 :

    >>162
    大元の歴史の流れは変わらずスレッガーさんはソロモンで戦死するんならクリスかセイラさんに乗せるべきだわな
    アレックスあるから型落ち感半端無いけどカタログスペック上はまだまだリックドム辺りよりは上なんだし

    166 :

    ──宇宙世紀0079年12月5日、キャリフォルニア・ベース司令室

    シャア「失礼、こちらの指揮官はいらっしゃるか?」

    キリー「私だが──はっ! シャア・アズナブル大佐でありますか?」

    シャア「そうだが、君は?」

    キリー「キリー・ギャレット少佐です。連絡があってから、お待ちしておりました」

    シャア「キリー・ギャレット……ああっ、“ハーピー”か! モビルスーツ乗りが指揮官とは、切迫しているようだが」

    キリー「ええ。ガルシア・ロメオ少将が帰還なさらなかったので……」

    シャア「ああ……。打ち上げの用意は?」

    キリー「はい。ザンジバルが一隻と、HLVが七基残っています。万事滞りなく」

    シャア「ありがたい。HLVでいいから、乗せてもらえると助かる」

    キリー「いえ、大佐にはザンジバルの指揮をお願いしたく」

    シャア「……なるほど、そうきたか。任せてもらおう」

    キリー「ありがとうございます」

    167 = 1 :

    通信兵「少佐、大佐! 連邦軍の大部隊がセンサーにかかりました!」

    キリー「何ですって? 数と方角は?」

    通信兵「……南東から陸上戦艦が四隻!」

    キリー「ビッグ・トレーか!? 戦闘部隊用意して! 私もザクで出るわ」

    シャア「使える機体はあるか? 私も出よう」

    キリー「なら、第三格納庫にある機体を!」

    シャア「わかった」

    168 = 1 :





    『強行突破作戦』
    <BGM:http://youtu.be/yyy_crmOAow>



    169 = 1 :

    ──同刻、衛星軌道上
    ──ホワイトベース、ブリッジ

    ブライト「キャリフォルニア・ベース奪還作戦が開始されたようだな」

    クリス「エイガーくん、マドロックで参戦するとかって言ってたわね……」

    スレッガー「あの小僧が? えらくなったもんだねえ」

    アムロ「マドロック?」

    クリス「ガンダム6号機の愛称よ。キャノン・ガンダムとも言われていたわ」

    アムロ「そんなにガンダムがあるんですか? すごいな」

    ブライト「お前が活躍したからこそ、だろうな」

    アムロ「ブライトさん、やめてくださいって」

    クリス「でも、本当のことよ」

    アムロ「……ありがとうございます」

    ブライト「クリス中尉にはやけに素直なんだな?」

    アムロ「そ、そういうわけじゃあ……!」


    フラウ「む~っ……!」

    スレッガー「おや、嫉妬かい? わかるわかる、俺もクリスちゃんに相手してもらいたいけどあの調子でョ」

    フラウ「ち、ちがいますっ!」

    スレッガー「あら、そう? 残念」

    170 = 1 :


    マーカー「……んっ? レーダーに感あり」

    ブライト「敵か?」

    マーカー「艦影照合……チベ級と思しき未確認艦です」

    オスカー「このままの速度・進路だと、40分後に戦闘距離に入ります」

    スレッガー「40分!? えらく気が長いね、おい?」

    ブライト「どう思う、中尉」

    クリス「そうですね……。おそらく相手も今頃気付いたでしょう、少し様子を見て、こちらに近づいてくるようなら叩くのがいいかと」

    スレッガー「ま、無暗に喧嘩しかけても、こっちが疲れちまうからな」

    ブライト「そうだな。オスカー、マーカー。警戒よろしく」

    オスカー「了解」

    マーカー「了解」

    171 = 1 :

    ──キャリフォルニア・ベース、第三格納庫

    シャア「ええい、まともな機体がないな。飛行型のグフなんて、誰が使うんだ」

    イアン「あ、シャア大佐。イアン・グレーデン少尉であります。こちらへ」

    シャア「うん?」

    イアン「キリー少佐はあくまでパイロットだもんで、この基地のことを全部把握できてるわけじゃあないんですよ。大佐なら使いこなせそうなのが、こっちに」

    シャア「なるほどな。案内を頼む」

    イアン「ええ。勿論。……ここです」

    シャア「第四格納庫?」

    イアン「はい。ここなら──コイツがある」

    シャア「これは……戦車か?」

    イアン「いえ、YMS-16M ザメルです」

    シャア「試作機か」

    イアン「ええ。大佐なら使いこなせると」

    シャア「これなら陸上戦艦にも火力負けしなさそうだが。守りは任せていいのか?」

    イアン「お供しますよ」

    シャア「ああ、頼む」

    172 = 1 :

    ──キャリフォルニア・ベース、前線

    キリー「ここを守って、HLVを全部打ち上げるのよ! みんな力を貸して!」

    アルフレディーノ「姐さん、HLVが二基上がった!」

    パパパパッ!
    ドンッ!ドンッ!

    キリー「じゃあ、あと五基か……!」

    ズンッ……!!
    ドンッ!ドンッ!

    アルフレディーノ「くっ……61式ってバカにできないよなあっ!!」

    ドドドドッ!!


    ヒュルルル……
    ズズンッ!!

    アルフレディーノ「何だ!?」

    173 = 1 :


    シャア「HLVが全基射出されるまで、ここはこのザメルが食い止めて見せよう」

    キリー「試作機を!」

    アルフレディーノ「待ってました!」

    シャア「海のヒマラヤ級とU型潜水艦は、マッドアングラー隊に任せてもらおう」

    キリー「助かります!」


    シャア「そこだ!」

    ドンッ!!

    アルフレディーノ「……すげぇ、ビッグ・トレーのブリッジに直撃した!」

    イアン「大佐、援護は任せてください」

    シャア「ああ。頼む、少尉」

    174 = 1 :

    ──数分後、衛星軌道
    ──ホワイトベース・艦橋

    ブライト「チベはどうか?」

    オスカー「わずかに転進。接触予測が20分後に変更されます」

    マーカー「速度上がりました! 奴さん、やる気です!」

    クリス「来たわね……!」

    ブライト「よおっし! 第二戦闘配備! 敵の戦力はわからん、モビルスーツ隊スタンバっておけぇい!!」

    クリス「了解!」

    スレッガー「主砲、用意しとくぜ」

    ブライト「ああ、頼みます!」

    175 = 1 :

    ──同刻、ティベ級重巡洋艦・艦橋


    コンスコン「── 大尉、本当に切り離した後に離脱していいのか?」

    トクワン「ええ、閣下。自分のビグロと、デミトリーのザクレロがあれば問題ありません」

    コンスコン「だが、万一ということもある。戦力は出し惜しみせず、面で制圧してこそだ」

    トクワン「閣下のおっしゃることもわかりますが。今はどうか、このトクワンをご信頼いただきたい。それに、キシリア閣下の顔に泥を塗りたくはないのです」

    コンスコン「……わかった。援護にツヴァイを二機つける。ビグロで牽引してくれ」

    トクワン「そこが妥協点でしょうな。了解しました。では!」

    カツコツ……、プシューッ。



    コンスコン「……フン、大尉風情が偉そうに。相手は木馬だというに、出し惜しみをしおって。貴重なツヴァイを二機もつけて、ヤられたら笑えん冗談だぞ、キシリア奴(め)」

    副官「間もなく戦闘空域です」

    コンスコン「キシリア直属とはいえ、命令では仕方あるまい。中途半端な状態で木馬と戦うのは危険だ。予定通り、ビグロとザクレロ、およびリック・ドムを二機出撃させた後、転進しソロモンへ帰還する!」

    副官「アイ・サー! ビグロ、ザクレロおよびリック・ドム二機を出撃用意!」

    176 = 1 :

    ──ホワイトベース・艦橋
    <BGM:http://youtu.be/-hRePmkvQLE>

    オスカー「チベ級から敵影4! 戦闘機……? モビルスーツのスピードじゃないです!」

    マーカー「通常型のザクと比較したところ、およそ七倍! 驚異的です!」

    ブライト「なんだと!? 宇宙戦闘機か? モビルスーツ隊、発進急げ!」


    フラウ「アムロ、先行して出られる? うん、お願い!」

    ブライト「アムロが出たら、キャノン隊を先に出させろおっ! ジムは最後でいい!」

    フラウ「は、はいっ」

    177 = 1 :

    ──アレックス、コクピット

    ブライト「敵は機種不明の高速物体。宇宙戦闘機の類だと思われる!」

    アムロ「宇宙戦闘機? 新型か……?」

    フラウ「発進どうぞ!」

    アムロ「よし、行きます!」

    ヒュゴォォォッ!!



    アムロ「ンッ? 速いぞ……あれは、ベルファストで見た……? “カモノハシ”……?」

    ゴゴゴゴゴ……!

    ブライト「アムロ、すまないが先行して索敵および迎撃を頼む! 艦砲で支援する!」

    アムロ「ちぇっ、仕方ないか! 了解っ」

    178 :

    寝落ちしてたし、バイト行かないといけない時間なのでとりあえずここまで。
    この続きなんだけども、なんか悪い意味で自分らしくないもの書いてる。深夜のテンション怖い。

    ちなみにキリー・ギャレットは『ハーピー』のパーソナルエンブレムを描いた陸戦型ザクを駆る女性将校、アルフレディーノ・ラムはザク・キャノンのパイロットだよ!
    詳しくは知らないので詳しくは聞かないでね!
    『キャリフォルニアにいたらしいキャラ』をチョイ出ししただけで『ジオン兵』と大して変わりません。

    180 :

    いや本編見てるだけでも、あれは有能だと理解できる
    普通は木馬1隻とMS3体、支援機2体に対して
    リックドム12、戦艦2隻、ザク数体、重巡洋艦1隻は過剰戦力

    一人でリックドム9体+ザク1~2体も倒せる化け物が居るだなんて予測できない

    181 :

    持てる戦力の全てを投入して力負けしたんならもうどうしょうもないよな

    182 :

    キャルフォルニアベース戦って、蒼いMSが……

    184 :

    >>180
    普通だったら、話を信じず、戦力出し惜しんで逐次投入でやられるパターンになるね

    185 :


    ビシューッ!!
    ビシューッ!!

     メガ粒子砲がアレックスの脇を掠めて、敵の戦隊へ殺到した。

    アムロ「砲手はスレッガー中尉か? 正確で助かるっ……!」


    トクワン「ふんっ、艦砲なんぞ怖くもなんともないわぁぁーっ!!」

    アムロ「接敵! ……わかったぞ、あれがモビルアーマーっていうやつだな……!」


    トクワン「そしてぇーっ、このビグロを前に、白いの単騎とはなあっ!!!!」

     迫る巨大な爪を、アレックスがひらりと躱す。

    トクワン「何とっ!! ならば、これはどうだ!?」

     ミサイル・ランチャーから数多のスプレッド・ミサイルが散布され、アレックスのいる空間を押しつぶさんばかりに迫った。

    アムロ「拡散型ミサイルを積んでいるのかっ? ちっ、面倒な!」

     モビルアーマー・ビグロから放たれた無数のミサイルを、舞うような鮮やかさで避け続けるアレックス。
     トクワン大尉からすれば、挑発を受けているかのようだった。

    デミトリー「た、大尉~っ、コイツ、モビルアーマーをばかにしているに違いありませんぜっ!」

    トクワン「ああっ、俺達を少しナメすぎたようだ! 痛い目に遭わせてやる!」

    デミトリー「モビルアーマー乗りを、なめるなあっ!」

    187 :

    アニメ序盤だとシャアザクに蹴られてコクピットのアムロが
    『うわああああーっ!!』って座席の前後をぐわんぐわんしてたけど、
    あんなんじゃビグロのGに常人は耐えられんやろな
    それこそムラサメやオーガスタの強化人間じゃないと無理
    まぁ、ガンダムは後付けの歴史だし今だと普通にリニアシートあるんだろな

    189 :

    MSだとアレックスが初搭載になるんだっけ?
    MAはどうなんだろうな…MAの機動的にないとヤバい気はするが

    190 :

    アレックスってリニアシートあったの?

    全天周囲モニターだけだと思ってたけど

    191 = 189 :

    全天周囲モニターを付けるには構造的にリニアシートが必要だったと思う、確か

    192 = 1 :


    トクワン「デミトリー! 二面攻撃をしかける!」

    デミトリー「ハッ!」

     ビグロとザクレロ、二機の高機動モビルアーマーが同時にアレックスへと肉薄し、眼前で左右に分かれてビーム砲の嵐を見舞った。

    アムロ「ええい、しつこいな!」

     回避したところへ、今度はリック・ドムⅡが二機、執拗に迫る。

    アムロ「チィッ、落ちろ!」

     ヒート・サーベルで斬りかかってきたところ、体を入れ替えて蹴り飛ばし、ビーム・ライフルを的中させる。
     貫通したビーム弾は真後ろに重なってしまったドムをも巻き込み、一瞬で宇宙の藻屑になった。

    アムロ「迂闊な奴め!」

    トクワン「バ、バカな!!」

     一瞬で新型のドムがヤられた。
     それどころか、今目の前で──

    アムロ「そこ!!」

    デミトリー「う、うわあああ!!!?」

     ザクレロも火球へと姿を変えた。

    トクワン「くそっ、ば、バケモノかよ! だがこれならどうだ!?」

     これほどの加速力でロール運動を行えば、パイロットの体は多くの場合バラバラになってしまう。
     しかし、コクピットの周りにショック・アブソーバー・システムを搭載したこのビグロならば、アレックスのような高機動のモビルスーツとも互角に戦える。

    トクワン「ビグロをナメるからよォォーッ!!」

     アレックスにビッグ・クローが迫った瞬間。

     しかし、淡くも潰える。
     真横から殺到したメガ粒子砲の奔流にビグロが貫かれたのだ。

    トクワン「艦砲射撃だと!! この、接近戦をしているところに! ぐわあぁーっ!!」

     アムロは誘っていたのだ。スレッガーが狙い易い位置へと。
     そしてスレッガーはそれを見事射抜いてみせた。

    スレッガー「いつまでも坊やに任せてるのも性に合わないんでな。艦長、敵は片付いたぜ!」

    193 = 1 :

    ──ホワイトベース、ブリッジ

    スレッガー「片付いたぜ!」

    ブライト「よし、チベはどうか?」

    マーカー「さっきの小隊を射出してから、どんどん遠ざかってますね。進路からして、ソロモンへ向かっているのかと」

    オスカー「チベ級、戦闘空域から完全離脱しました」

    ブライト「ふむ。捨て駒だったとみるべきか」

    ミライ「でもブライト。見たところ新型兵器だったわ。あれを捨て駒にするかしら?」

    ブライト「うむ、それもそうだが……まずは奴さんが遠ざかったことを考えるよ」

    スレッガー「そうそう、あまり気にしてたらブライト大尉も若ハゲにやられるぜ」

    ブライト「“も”ってなんです、“も”って?」

    スレッガー「にははは、なぁ~んちゃってネ」

    ミライ「もう、中尉ったら」

    スレッガー「はぁ~、しかしよ、砲手のお仕事ってのは肩が凝っていかんぜ」

    ブライト「サンマロとマサキがどうしても駄目だと言うもので。テキサスコロニーで作戦行動を終えたら、一度精密検査をし直しましょう」

    スレッガー「了解。さっさと僕ちゃんもお仕事しないとね」



    フラウ「アムロ、お疲れ様! みんな待ってるわ、戻ってきて」

    アムロ「了解。帰還する」

    195 = 1 :

    ──キャリフォルニア・ベース

    キリー「くっ、さすがに敵が多いわね」

    アルフレディーノ「61式とガンタンクだけならまだしも、新型を投入してきやがるとはね……」

    イアン「泣き言言っても、仕方ないでしょっ!」

    アルフレディーノ「仰る通りで!」

    ドンッ! ガガガガッ!
    パパパパパッ!!

    チュチュチュンッ!
    ドゴォッ!!


    ジオン兵A「ザザザッ──! ……くっ、なんだこの青いモビルスーツは……!」

    ジオン兵B「た、隊長ッ! 下がって!」

    ジオン兵A「逃げろ、ヴィンセント! ここは俺が食い止め……ザザザザッ……」

    ジオン兵B「隊長ォーッ!!」

    196 = 1 :


    シャア「今の声は、シュナイド大尉か……? 彼もこの基地にいたとは……」

    通信士「大佐! 急速に接近するモビルスーツを確認! マルコシアス隊がやられた模様」

    シャア「何だと……詳細わかるか?」

    通信士「待ってください……第53観測所の映像データ入りました! これは……まるで青い死神……!」

    ジオン兵「ザザッ……グライスナー曹長、たっ……助けてくださいっ! 青い奴が……青いモビルスーツが──アアアァァア!! ……ザザザザザ……」

    通信士「し、信号途絶……」

    シャア「……ガンダムと同等の化け物とみるべきか!」

    アルフレディーノ「ちょっと、そんな化け物! この基地の戦力じゃあ!」

    シャア「だから私がいる! ザメルで狙撃を試みる!」

    ドォンッ!ドォンッ!

    グンッ……!

    シャア「!? 避け……っ!?」

    キリー「あの速度で動けば、パイロットだって……!」

    イアン「うっ……なんだ、このざわつきは……!?」

    197 = 1 :


    <BGM:http://youtu.be/JJbeIUaR7vg

    ドォンッ!

    ユウ「…………!」

    グイッ

    ユウ「……う、がはっ!」

    アルフ「お、おい! ユウ、無茶はするな! お前はニムバスを倒さなきゃならないだろ、そんなところでくたばったら──!」

    フィリップ「そうだぜェ~、ユウ。お前さんの任務をよォ、忘れちゃァならねえだろうが」

    ユウ「……いや、心配は要らない」

    モーリン「少尉……?」

    ユウ「……奴は自分から出てくるさ」

    198 = 1 :


    ゴウン……

    ????『EXAM SYSTEM STAND BY......』

    ユウ「……来たか」


    ゴゴゴゴゴ……


    ニムバス「シャア・アズナブル大佐! ここはこのニムバス・シュターゼンにお任せを」

    シャア「ニムバス・シュターゼン? ……上官殺しのニムバスか!」

    ニムバス「フンッ……。確かに、それについて申し開きもいたしますまい。だが、今の私は義に拠って立っているのです。どうか、お任せ願いたい」

    シャア「ならば聞きたい。あれはなんだ?」

    ニムバス「……彼奴は、我が愛機・イフリート改と同じOSを搭載した実験機……。連邦へ亡命したクルスト・モーゼス博士の妄執の産物であります」

    シャア「なるほど、そういう事情か。……わかった、そちらは貴公に任せよう」

    ニムバス「ありがたい!」


    ジャキン!

    ニムバス「さぁ、ブルーよ……! 誇り高きジオンの騎士であるこの私が、貴様を成敗してくれる! フフフフ、ハァーッハハハハハ!!」


    ユウ「……この因縁に、カタをつける……! EXAM、俺に力を貸せ……!」


    ニムバス「オォオオオーッ!!!!」

    ユウ「…………ッ!!」


    ───────
    ─────
    ───


    199 = 1 :

    ── 一時間後

    通信士「大佐、ニムバス機の反応消失! 青いモビルスーツも同じく、です……!」

    シャア「相討ちか……? 大尉と通信は」

    通信士「いえ、無線封鎖している模様……だめです」

    シャア「ええい、戦線を放棄しようというのだぞ!」

    <BGM:http://youtu.be/giOwhJy3EXE>

    イアン「……大佐、行ってください。弾切れのザメルなんてただの的ですよ」

    シャア「だが──」

    イアン「ザンジバルを、頼みます」

    シャア「──……ああ。貴様も後で合流しろ!」

    イアン「了解」



    イアン「──できたら、ですけどね」

    200 = 1 :

    ──キャリフォルニア・ベース、塹壕

    ババババババッ!!
    チュンッ! チュチュチュンッ!
    ゴゴゴゴ……!

    イアン「す、すごい攻撃だ……本当にこのままじゃ……!」


    キリー「う、……イアン……?」

    イアン「少佐……! な、なんです?」

    キリー「シャア大佐は……?」

    イアン「今、兵をまとめてザンジバルへ」

    アルフレディーノ「お前も行け」

    イアン「で、でも!」

    アルフレディーノ「少佐はもう動けん。俺もコクピット・ハッチが歪んでて出られんのだ」

    イアン「なら俺がザクの手で──」

    アルフレディーノ「敵の足止めはする。だから、生きろ」

    イアン「……少佐、アル……」


    キリー「イアン。生きなさい」


    イアン「……姐さん……、今までありがとう……!」


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